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2017-08-24 12:45

グーグルの危機管理 ポリティカルコレクトネス

 先日このブログでポリティカルコレクトネスについてエントリーした時(ポリティカルコレクトネスと言う悪夢)、グーグルの男性社員解雇の話を取り上げました。

 苺畑カカシさんはこれについて、この社員は確信犯だと仰っています。

 グーグル社員による異見弾圧社風批判メモが炎上、社員は即刻首

 全くカカシさんの仰る通りです。

 現在のアメリカ世論から言えば、女性の能力や指向に関して生物学的な差なんて言葉を持ち出せば、無事では済まない事ぐらい頭の良いグーグル社員が予想できないわけはないでしょう。

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 そこでこれについてワタシの推理ですが、この男性社員も確信犯だけれどグーグルも確信犯ではないでしょうか?

 いやそれどころか、今回のメモと解雇騒動は、この社員とグーグル社が申し合わせての、芝居ではないでしょうか?

 何のためにそんな芝居を?

 それはグーグル社がポリティカルコレクトネスをいかに忠実に守っており、これに反する言動は絶対に許さないと言う事を、大々的にアピールするためです。

 その為に敢えて社員の一人に「女性差別的」なメモを書かせて、その社員を解雇する事で、グーグル社のポリティカルコレクトネスに対する忠誠度をアピールしたのです。

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 ここで重要なのは女性差別「なメモであって、本当に女性差別と言うのは無理があるようなメモだと言う事です。
 
 だって本当に女性差別をしている人間を解雇したのでは、ポリティカルコレクトネスへの忠誠のアピールとしてはインパクトがありません。

 馬鹿フェミ団体や後退左翼以外は、「彼は女性差別なんかしていない。 解雇は行き過ぎだ。」と呆れるような事をやるからこそ、忠誠のアピールになるのです。

 このポリティカルコレクトネスへの忠誠アピールと言うのは、暴君への阿諛追従ですから、理性や常識に従うレベルでは意味がないのです。

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 しかしグーグル社はなぜここまでやるのか?

 そこで思い出すのが、1998年の三菱自工アメリカ工場と、2006年のアメリカトヨタでのセクハラ事件です。

 『セクハラ訴訟』事情 _ 北米トヨタ自動車社長辞任に見る 【東京新聞】

 いずれもセクハラ自体は、本当に問題になるほどの物なのかどうかが疑われるようなレベルの物でした。

 しかし一旦セクハラで告訴されると、全米で不買運動が起きるなど大騒ぎになり、三菱自工は49億円、トヨタは30~50億円と言われる賠償金を支払う嵌めになりました。

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 実はセックスハラスメントと言う言葉が生まれ、それが全米で大きな関心を持たれるようになったのがこの時代です。

 またこの時代は日米貿易摩擦で日本車が槍玉に上がっている頃でもありました。

 そういう間の悪さもあるのですが、アメリカでは社会的イシューとなった問題で、大企業が告訴された場合、莫大な賠償金を課せられるのです。

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 因みにLGBT差別が問題になり出した2013年、小さなケーキ屋さんがレズカップルのウェディングケーキの注文を拒否したと言う理由で、莫大な賠償金を課せられています。

同性婚の結婚式用ケーキ拒否で賠償金13万5千ドル 宗教的信条の表明も禁ずる命令に反発の声

 夫婦だけで営む小さなケーキ屋さんにとっての13万5千ドルと言うのは、トヨタ自動車や三菱自工にとっての50億以上のダメージでしょう。

 日本人の感覚からすると、こういう判決は理解不能です。

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 ケーキの注文を断られた事が、原告にとって本当にこんな莫大な賠償に値するダメージなのか?

 小さな店がこんな賠償金を課せられては、店の存続さへ危うくなり、オーナー夫婦の人生が滅茶苦茶になるではないか?

 強姦事件や傷害事件では、被害者が一生苦しむような後遺症を抱え込む場合がある。
 しかしそのような事件でも、加害者は数年の刑で済む場合が少なくない。

 それに比べてケーキの注文に応じなった事ぐらいで、被告の人生に重篤な損害を与えるのは、公正な判決と言えるのだろうか?

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 しかしアメリカでは一旦社会的イシューとなった問題では、加害者とされた側が、致命的なダメージを受けるような懲罰的な判決が出るのです。

 そしてそれを前提にこうした訴訟仕事を焚きつける弁護士も沢山いるのです。
 なぜなら勝訴すれば賠償金の3割程度が成功報酬として弁護士の物になります。
 だから一回大企業相手にこの手の訴訟を起こして勝てば、一生遊んで暮らせるのです。 
 そして人権の英雄としての名声も得られます。

 三菱自工のセクハラ訴訟の時の原告弁護士も、この手の訴訟で有名な弁護士でした。

 こういう状況を考えればグーグル社の対応も理解できます。

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 グーグル社はトヨタ以上の一流会社で莫大な利益を上げています。

 そしておそらくこの男性社員のメモ通りの理由で、女性社員は少ないのです。
 さらに言うとマイノリティの社員もインド系や中国系などに偏っており、黒人やヒスパニックも少ないのでしょう。

 このような状況では、いつ馬鹿フェミ団体や黒人団体から槍玉にあげられるかわかりません。

 三菱自工で49億なら、グーグルなら幾ら取れるだろうか?
 ポリコレ専門弁護士達にすれば考えただけでも涎の出る獲物です。

 これでもし女性社員や黒人社員から、「差別された」と言う訴訟でも起こされたら、理非も現実の差別の有無も関係なくグーグル社側には勝ち目はありません。

 マスコミから袋叩きにされた上、それこそ天文学的な賠償金支払いを命じられるでしょう。

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 そこでグーグル社としては常にこのような訴訟を起こさせないように、砕身の注意を払うしかないのです。

 カカシさんによると今回解雇された男性は、グーグル社のマイノリティの社員に対する特権的な待遇にも不満を持っていたと言う事です。

 でもこれだってグーグル社からすれば、ポリティカルコレクトネスへの忠誠をアピールする為に必要な処置です。 

 グーグルにすればこうしたマイノリティ社員の優遇にかかる費用は、危機管理上の必要経費なのです。

 この危機管理にかかる経費は、「差別訴訟」に持ち込まれた時にかかる経費とダメージを考えれば安い物と言うのが、グーグル社の認識でしょう。

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 勿論このようなやり方には、デメリットもあります。

 つまりマイノリティ社員を過剰に優遇すれば、他の社員達は不満を持ちます。
 また今回の解雇のような事をやれば、アメリカ人の大多数を占める良識ある人々は、こんな言論弾圧のような対応には反発します。

 しかし良識のある人々は、これに反発をしても、莫大な賠償請求訴訟なんか起こさないのです。
 良識ある人々は安易に訴訟はしないし、まして暴力は絶対に用いません。

 つまり良識ある大多数が幾ら反発しても、さしたる害はないのです。
 しかし一部の悪質な活動家の餌食になると深刻なダメージになります。
 
 だから危機管理の観点から言えば、大多数の善良な人間にどのように思われるかより、一分の悪質な人間に絡まれない事を重視するしかないのです。
 
 これはグーグル社だけでなく、アメリカの大企業は全て同様の危機管理法でしょう?

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 三菱自工アメリカ工場のセクハラ事件の時、「三菱自工は危機管理を間違えた」と言う意見がありました。 

 ワタシはあの時はこれを全く理解できませんでした。

 しかしグーグル社の対応を見て漸くこの意味がわかりました。

 アメリカにはポリティカルコレクトネスと言う暴君が君臨しているのです。

 暴君に正論は通じません。
 
 暴君の機嫌を損なえば、恐ろしい懲罰を蒙ります。

 だから暴君には常に阿諛追従を欠かしてはいけないのです。 

 これがつまりグーグルの危機感の根幹なのです。 

 その点、三菱自工やトヨタはお粗末でした。 彼等はそもそも暴君の存在自体を認識していなかったしか言えない対応で終始したのですから。

 そしてこうした阿諛追従が益々暴君を増長させる事になるのですが、しかし営利企業としては自社の防衛以外考える義務はないのです。

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 ところで昨日からアメリカではコロンブスのモニュメントを壊す話しが出てきました。

 暴君は益々、暴虐を恣にしているのです。

 一昨日までせっせと南軍のモニュメントを壊していたのですが、早くもコロンブスまで来ました。

 これではトランプ大統領の言う通り、間もなくジョージ・ワシントンやトマス・ジェファーソンの番になるでしょう。

 ネトウヨとしてはウィルソンやフランクリン・ルーズベルトも是非槍玉にあげて欲しいです。

 だって彼等も黄禍論を唱える人種差別主義者ですから。

 しかしこんな事を続けて行けば、結局アメリカと言う国をアメリカ人自らが葬る事になってしまいます。

 アメリカの自称リベラリスト達は何処までこれを理解しているのでしょうか?

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 アメリカは自由と民主主義の国です。 しかしそれ故にこそ、こうした民主主義の暗黒面もまた非常に強烈に出てくるのです。

 最近のアメリカの動きを見ているとそれを痛感しました。

  1. アメリカ
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コメント

次の段階?

南軍リー将軍と同名キャスター、米専門局が降板

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170824-OYT1T50096.html

これも危機管理なんでしょうね。

それにしても、時代ごとに名前(ファーストネーム)の流行りが変わる日本と違って、英語圏では歴史上の人物と同姓同名の人なんてたくさんいるでしょうに。
どこかで歯止めが掛からないと、大変なことになるんじゃないでしょうか?

グーグルの件は確信犯というのは、とても納得しました。
付け入る隙がないくらいことがスムーズに進んでいましたものね。

アメリカって確かに自由の国なんでしょうけど、ある意味頑なで日本よりも不自由な所がある気がします。
あるべき理想の姿から外れると、猛烈に排除されるみたいな。
「おしゃれな服を着るとゲイと見なされて攻撃されることがあるから、わざとダサい格好をする」という話を聞いた時は何かの冗談かと思いました。
  1. 2017-08-24 17:36
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  3. 絹毛鼠 #-
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Re: 次の段階?

> 南軍リー将軍と同名キャスター、米専門局が降板
>
> http://www.yomiuri.co.jp/world/20170824-OYT1T50096.html
>
> これも危機管理なんでしょうね。

 このロバート・リーさんはロバート・李さんでした。 ネットに写真が出ていたのですが、明らかにアジア人なのです。
 マジに冗談みたいな話です。
>
> それにしても、時代ごとに名前(ファーストネーム)の流行りが変わる日本と違って、英語圏では歴史上の人物と同姓同名の人なんてたくさんいるでしょうに。
> どこかで歯止めが掛からないと、大変なことになるんじゃないでしょうか?
>
> グーグルの件は確信犯というのは、とても納得しました。
> 付け入る隙がないくらいことがスムーズに進んでいましたものね。
>
> アメリカって確かに自由の国なんでしょうけど、ある意味頑なで日本よりも不自由な所がある気がします。
> あるべき理想の姿から外れると、猛烈に排除されるみたいな。
> 「おしゃれな服を着るとゲイと見なされて攻撃されることがあるから、わざとダサい格好をする」という話を聞いた時は何かの冗談かと思いました。

 そうなのですよね。

 欧米人って理念として自由や個人主義を絶対視するのですが、実は大変頑なで独善的で、他人の心情に口を出さずにはいられないと言う困った本性があるようです。

 逆にだからこそ自由や個人主義、人権重視を唱えなければならないのでしょう。

 それでも本性を変えるのは難しく、「多様な価値観を認めろ」と言っている連中が、自分に反対する奴を徹底的に攻撃してしまうのです。
 
 人間は自分の本性は努力してもなかなか変えられない。

 なんか哀しいですね。
  1. 2017-08-25 12:09
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  3. よもぎねこ #-
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行き過ぎたポリティカなんちゃらが息苦しい。
と良識のある人がたまらず発言するとサヨクが
ポリこれに行き過ぎなど無い!それがわからないこと自体が差別ニダ‼︎
と発狂するのです。民主主義の世の中は頭のおかしいもの勝ちなのがツライ。。
  1. 2017-08-25 13:26
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  3. こきち #V7s6HNso
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こんなことが猖獗を極めたらそのうち、弱者に権利などあたえるとろくなことにならない、弱いものはやっぱり踏みつけに限るということになりはしないでしょうか…(´-`).。oO
  1. 2017-08-25 13:32
  2. URL
  3. こきち #97nXsu5.
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Re: タイトルなし

> 行き過ぎたポリティカなんちゃらが息苦しい。
> と良識のある人がたまらず発言するとサヨクが
> ポリこれに行き過ぎなど無い!それがわからないこと自体が差別ニダ‼︎
> と発狂するのです。民主主義の世の中は頭のおかしいもの勝ちなのがツライ。。

 泣く子と地頭には勝てぬと言いますが、キチガイにも勝てないのです。
  1. 2017-08-25 20:39
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> こんなことが猖獗を極めたらそのうち、弱者に権利などあたえるとろくなことにならない、弱いものはやっぱり踏みつけに限るということになりはしないでしょうか…(´-`).。oO

 最悪そういう事になります。
 と、言うか自称弱者の一部が利権団体と化した事で、本当の弱者を苦しめる結果になるのです。
  1. 2017-08-25 20:41
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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PCは共産主義と宗教のキメラ

 もともと「政治的」なんて用語を用いた時点で、「政治的正しさ」というのは一定の政治思想を前提としなければ成り立たない考え方であることは間違いありません。そんなものが市民の経済社会に入り込んだ時点で、経済的自由を阻害する代物に成り果てることは火を見るより明らかでした。それが今や言論の自由にまで飛び火しているのですから、PCは自由主義社会を燃やし尽くそうとしているのです。

 今回のGoogle社員のメモにしても、能力主義に基づく平等を実現するべきだという内容なのですから、資本主義社会においては極めて健全な考え方です。能力に関わらず社員数で男女平等を実現するというのは、むしろ共産主義と親和的な発想でしょう。だから思うのですが、PCというのは共産主義の残滓でもあると思うのです。しかも、支持者はもはや宗教の狂信者と化しているので、最悪の体制となりつつあります。私自身としては共産主義も宗教の一種ではなかろうかと思っているのですが、PCは共産主義と宗教の暗黒面のキメラなのではないでしょうか。
  1. 2017-08-25 21:37
  2. URL
  3. 凍え馬 #-
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グーグルと社員がつるんでの猿芝居?

ふむふむ、なるほどねえ。会社もつるんでいたかもしれないというのは考え付きませんでしたね。実はアメリカには黒人人権団体を装うゆすりたかり専門の団体があるのですよ。訴えられたら弁護せずに示談にしてしまう会社も結構あります。自称市民団体はそれが狙いなのです。

以前に我がブログでも書いたのですが、アファーマティブアクションという有色人種優遇の方針は、正式な法律ではないですが、それに従わないと差別で訴えられた時に弁護が難しくなる。それで事実上は法律みたいになってます。よもぎねこさんがおっしゃるように企業としては保険というか経費の一部みたいなもんです。

三菱とトヨタの訴訟については知らなかったでは済まされないと思いますね。1980年代初期ならまだしも、1990年代になってアメリカのポリコレ事情にそんな呑気な気持ちだったというのは呆れます。

私自身1980年代に日系企業に勤めていましたが、日本から来ていた若い社員は派遣される前にセクハラの授業をたっぷり受けさせられたと言ってました。日本から来たばかりの若い男性社員にお尻を触られた時(私にもそういう時代があった、笑)、「今回は知らなかったで勘弁してあげる。でも次回は訴えます。」ときっぱり言ったことがあります。

特に私の居た会社は男性の単身赴任は厳禁で妻子が付いてくることが規則でした。寂しい男性社員が地元女性に変な手を出さない予防にものすごく気を使っていたようです。
  1. 2017-08-26 03:59
  2. URL
  3. 苺畑カカシ #-
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Re: PCは共産主義と宗教のキメラ

>  もともと「政治的」なんて用語を用いた時点で、「政治的正しさ」というのは一定の政治思想を前提としなければ成り立たない考え方であることは間違いありません。そんなものが市民の経済社会に入り込んだ時点で、経済的自由を阻害する代物に成り果てることは火を見るより明らかでした。それが今や言論の自由にまで飛び火しているのですから、PCは自由主義社会を燃やし尽くそうとしているのです。
>
>  今回のGoogle社員のメモにしても、能力主義に基づく平等を実現するべきだという内容なのですから、資本主義社会においては極めて健全な考え方です。能力に関わらず社員数で男女平等を実現するというのは、むしろ共産主義と親和的な発想でしょう。だから思うのですが、PCというのは共産主義の残滓でもあると思うのです。しかも、支持者はもはや宗教の狂信者と化しているので、最悪の体制となりつつあります。私自身としては共産主義も宗教の一種ではなかろうかと思っているのですが、PCは共産主義と宗教の暗黒面のキメラなのではないでしょうか。

 ワタシはこのポリティカルコレクトネスを推進する反差別原理主義、反差別ファシズムと無制限な移民導入と共に共産主義者の国家破壊運動だと思うのです。

 元来絶対的な自由と絶対的な平等は両立しません。
 経済で絶対的平等を求めたのが、共産主義ですが、しかしこれは自由を全て喪ったばかりか、社会そのモノの存続が不可能になり崩壊しました。

 けれども共産主義者は共産主義を諦めていないのでしょう。

 そこで今度は性別や人種を全て平等にしようと言い出したのです。

 ところで伝統宗教や伝統社会は、男女差別や人種差別のあった時代に名残を残していますから、過去の影響が残っているのです。

 つまり仏教にもキリスト教にも儒教にもイスラム教にも、男尊女卑の思想はあるのです。

 そこで男尊女卑のある物は全て悪とすると、全ての宗教や哲学の中では共産主義しか残らなくなります。
  1. 2017-08-26 11:40
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  3. よもぎねこ #-
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Re: グーグルと社員がつるんでの猿芝居?

> ふむふむ、なるほどねえ。会社もつるんでいたかもしれないというのは考え付きませんでしたね。実はアメリカには黒人人権団体を装うゆすりたかり専門の団体があるのですよ。訴えられたら弁護せずに示談にしてしまう会社も結構あります。自称市民団体はそれが狙いなのです。
>
> 以前に我がブログでも書いたのですが、アファーマティブアクションという有色人種優遇の方針は、正式な法律ではないですが、それに従わないと差別で訴えられた時に弁護が難しくなる。それで事実上は法律みたいになってます。よもぎねこさんがおっしゃるように企業としては保険というか経費の一部みたいなもんです。

 おお、やっぱりそうですか。
 日本でも在日コリアンや部落解放同盟、そして北海道ならアイヌ協会などが、強請タカリ専門団体になり、彼等と揉めると面倒なので、行政や企業がわけのわからない特権を認めています。
>
> 三菱とトヨタの訴訟については知らなかったでは済まされないと思いますね。1980年代初期ならまだしも、1990年代になってアメリカのポリコレ事情にそんな呑気な気持ちだったというのは呆れます。
>
> 私自身1980年代に日系企業に勤めていましたが、日本から来ていた若い社員は派遣される前にセクハラの授業をたっぷり受けさせられたと言ってました。日本から来たばかりの若い男性社員にお尻を触られた時(私にもそういう時代があった、笑)、「今回は知らなかったで勘弁してあげる。でも次回は訴えます。」ときっぱり言ったことがあります。
>
> 特に私の居た会社は男性の単身赴任は厳禁で妻子が付いてくることが規則でした。寂しい男性社員が地元女性に変な手を出さない予防にものすごく気を使っていたようです。

 そう言われてみるとホントにノンキだったのでしょうね。

 三菱自工のセクハラと言うのは、男性社員達が職場で猥談をしたり、ポルノ雑誌を持ち込んで休み時間に見るのを、会社が放置したとか言うレベルです。

 トヨタアメリカの場合は、社長が42歳の女性秘書に、出張の時のホテルの予約で「同じ部屋を取れ」と言ったとか言う話しです。

 勿論どちらも行儀が良いとは言えないのですが、しかし休み時間の社員の会話など、完全にプライベートな話だと言うのが日本人の感覚だし、トヨタアメリカの場合はそもそもホントにそんなことを言ったのか? 言ったとして42歳にもなればそのぐらい笑っていなせる事だろう?と思うレベルです。

 しかしそれがアメリカでは大問題になると言う事を理解していなかったのですから、危機管理が甘いと言う事になるのでしょうね。
  1. 2017-08-26 11:50
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  3. よもぎねこ #-
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