2017-07-29 11:47

株と国防雑感

酷い話です。。。

このレポートで報告されているのは、我が国の企業は、平均して、「株主」に対して厚遇する一方、「労働者」に対して冷遇している、と言う実態。

 「2001年→2014年にかけて......
  - 営業利益  160%も増加!
  - 株主配当金 276%も増加!
 だけど.....
  - 人件費 たった2%しか増加していない」

つまり、今、日本中の企業は、セッセと儲けを増やしているのですが、そのカネをほとんど全然労働者に回さず、とにかく(外国人も含めた!)株主に回している、という次第です。

これぞ、株主資本主義。

これじゃぁ、日本のデフレは終わりません。

http://www.resonabank.co.jp/nenkin/info/economist/pdf/160325.pdf

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 尊敬する藤井聡先生のface bookから拾いました。

 しかし敢えて尊敬する藤井先生に文句を言わせてもらいます。

 こういう風に書くと、株主は凄い儲けているようですが、しかし高配当と言われる会社でも、株価に対する配当率は精々5%です。

 5%の配当と言えば、銀行預金や国債に比べれば遥かに良いのですが、しかし株は価格変動リスクが大きいので、5%の配当ではそのリスクをカバーできません。

 だから一般日本国民の多くは株を買いたがりません。

 それどころか日本人の多くが、株は労せずに利益を得ようとする投機、こういうモノを買う人間は胡散臭いと認識しています。

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 しかし日本の防衛を考えれば、このような認識こそ危険です。

 なぜなら株式会社の株を持つと言う事は、その株数だけその会社を持つと言う事だからです。

 だから日本の国防や国益に関わる基幹技術を持つ会社でも、その株を外国人に買われてしまえば、外国人の物になります。 

 外国人が大株主になれば、その会社への外国人の影響力が絶大な物になります。

 こうなると基幹技術や防衛技術を外国に奪われてしまうのです。

 これが日本の国益と安全保障にどれ程深刻な事かは、言うまでもないでしょう。

 それを考えると、日本人が株式投資を疎んじ、日本企業の株を所有する事を卑しむのは、日本の安全保障と国益上、実に危険な話なのです。

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 今、中国人が日本で土地を買い占める事が問題にされています。

 勿論、自衛隊や米軍基地周辺など、防衛上重要な土地を中国人の物になると言うのは、非常に危険な事です。

 しかしそれを危険だと言うなら、日本の基幹技術を持つ企業や防衛産業の株を、外国人が持つのだって同様に危険なのです。

 なるほど株式投資にはリスクがあります。 知識のない一般人がやっても損をすることの方が多いでしょう。 

 しかし国を守る為ならリスクを取るのは当然ではありませんか?

 自衛隊員は日本を守る為には命を懸けて戦わなくてはならないのです。

 それなのに自分の金は一銭だってリスクに晒したくない!だから日本の防衛産業の株なんか誰が買おうと知った事じゃない!!

 これで良いのでしょうか?

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 だったら外国人が日本の株を買うのを禁止したらよくね?

 勿論そういう発想もあります。

 実際世界中の殆どの国が、外国人の株式所有や株取引を禁止、または制限しています。

 しかし日本はこれまで経済大国として、海外で多額の株式投資を行い、海外企業の買収もしてきました。

 その為現在の日本は世界一の債権国であり、海外からの金利や株式配当、そして日本企業の海外法人から利益が、貿易収支の赤字を埋めている状態なのです。

 これは実に膨大な物で、2011年福島第一原発事故の後原発が全部止り、エネルギー輸入が膨大になり、同時期の超円高で輸出企業が大変なダメージを受けた時でさへ、経常収支の黒字を確保できたほどなのです。

 このように海外投資で利益を上げている国が、外国には日本に投資をさせないなんてことを言えるのでしょうか?

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 これは株式投資だけでなくグローバリズム批判全てに言える事ですが、日本はグローバリズムで成功してきた国なのです。

 そしてエネルギーや資源を自給できない国である以上、対外投資や対外貿易を止める事は出来ない国なのです。

 自分はグローバリズムで散々成功してきたのに、少し自分に不都合な話が出るといきなり反グローバリズムを叫び出すって、そんな虫のよい話が通用するのでしょうか?

 勿論、国境を全部崩壊させるような野放図なグローバリズムはあり得ません。

 しかし日本の過去と現状を考えれば、一定のグローバリズムは容認した上で、日本人が自分達の手で日本の経済、日本の企業を守る事を考えていくしかないのです。

 株式投資もそのような日本経済を前提に、日本の安全保障技術を日本人の手で守る事の一環として考えていくべきなのです。

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 ところでワタシは先日NECに電話して、「サンデーモーニング」の不買運動が起きている事を伝え、NECがこのような番組のスポンサーをしている事に抗議しました。

 その時、ワタシが僅少ながらNECの株を持っている事を伝えると、対応が実に丁寧になりました。

 ワタシは札幌在住なので株主総会に出席する事はできません。 しかしこのような抗議も株主総会ですれば、更に効果があります。

 株主と言うのは、いかに小株主と雖も、その会社のオーナーなのですから、会社への影響力は只の消費者や一般人とは全く違うのです。

 その意味でも株を持つ事は価値はあるのです。

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 そしてこれは逆に言えば、外国人が日本企業の大株主になれば、日本企業に反日番組のスポンサーになるよう圧力を掛ける事ができると言う事でもあるのです。

 実はこうした外国人の影響を避ける為に、国益に関わる重要な企業には外国人の持ち株比率が制限されているのでが、これが今少し怪しくなっているのです。

 フジテレビはなぜ免許取り消しにならないか?


 こうした状況を考えても、国民はもっと危機感を持って株式投資を考えてみるべきなのです。

 タダ「投機は賤しい」「安心・安全が第一」と言って済む話しではないのです。

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 株式投資は勿論金儲けが最大の目的です。 しかし株式会社と言う物の性質を考えれば、日本の経済と国防技術を日本人の手で守ると言う重要な意味もあるのです。

 だから株式投資で一般投資家が利益を得られ、一般の日本人が株を所有するインセンティブを確保する事も重要なのです。

 愛国者を自称する人々には、株式投資のこうした面も考えて欲しいです。

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コメント

10年ほど前に、村上ハゲタカファンドが、阪神電鉄の株を大量に買い占めて乗っ取ろうとしたことがありましたね。そのせいか知りませんが、阪神電鉄の株主はタイガースフアンが多いみたいで、株主総会では、タイガースの事(采配の批判等)になるそうですが(タイガースフアンのクセに、阪神電鉄の株を持っていない私ですが)、その会社を守ろうとするには、株主になる必要もあると思います。

  1. 2017-07-29 21:57
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  3. 雄の三毛猫 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 10年ほど前に、村上ハゲタカファンドが、阪神電鉄の株を大量に買い占めて乗っ取ろうとしたことがありましたね。そのせいか知りませんが、阪神電鉄の株主はタイガースフアンが多いみたいで、株主総会では、タイガースの事(采配の批判等)になるそうですが(タイガースフアンのクセに、阪神電鉄の株を持っていない私ですが)、その会社を守ろうとするには、株主になる必要もあると思います。

 ワタシは阪神ファンが何で村上ファンドを憎んだのかわからないんですよ。

 だってあの時、村上ファンドは阪神タイガースを阪神電鉄から分離させて株式上場する計画を示したのです。

 あれはタイガースファンにとって全然悪い話しとは思えませんでした。

 なぜならタイガースの母体として阪神電鉄株を全部タイガースファンだけで買い占める事は不可能です。 しかしタイガースが分離されて、タイガース株として上場されたら、タイガースファンだけでタイガース株を買い占める事ができます。

 これならファンによる球団運営が可能だったのです。

 そうなると甲子園球場で株主総会を開き、株主総会で監督始めチームのメンバーを承認する、株主優待もタイガースグッズにするなど、楽しいプランは幾らでも作れたでしょうに。

 ところがあの時のファンの姿勢を見ていると、なぜか村上ファンドが極悪にされていたので、非常に驚きました。 つまりは自分の愛する球団の株を自分で持って、自分達で運営できると言う事が解っていなかったのではないかと思います。
  1. 2017-07-30 09:57
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

よもさん、この問題に関してはおかしいと思うよ。

防衛産業を外国人の株式取得から守るということと株式配当の制限は同じレベルで考えていい問題じゃないからです。

まず外国からの投資を呼び込み株式市場の活性化を図るということが基本的に善なのか否かはここで論じません。今の政府はそれを呼び込むための方法を取り株主の配当を露骨に多くすることが有利であるような法制を作りました。会社法と税法を改正して一般人が株式市場に投資しやすくしてるということも事実です。

その結果、割りを食ったのが確実に会社の被傭者、詰まり従業員です。バブル崩壊この方給与はコストであるということから露骨なカットがされ非正規やパートが増えたことは言う必要はないでしょう。藤井先生が仰ってることは株式配当の犠牲の上に労働者の低所得があるのだということです。小生は今の不況の最大の原因は需要不足にあると思ってますが、それを引き起こしてる原因こそが消費者に銭がない、という一事だと思ってます。その裏の原因はこの高配当です。

株式配当5%なんて言ってますが、実際そんなに配当できてる会社なんてありませんよ。それでも株式に目が行くのはあまりに長期金利が低下してるからです。しかしものが売れなければ株価が本質的に上がるわけはありません。アベノミクスは黒田バズーカによる金融緩和で金がだぶついた状態だから見かけ上株価が上がってるにすぎません。人手不足なんて言ってますが正規社員の有効求人倍率が1を超えたのはついこの間です。要はこっちに金を流さないのが問題だということです。これがなければ景気の拡大は望めないのです。世の中に小金持ちが増えてもそれを使わなくては意味がありません。トリクルダウンなんてのは否定されてます。だから本当は株主と言われる人々だって長い目で見たら自己の配当を減らすほうが儲けにはなるのです。

一方企業の外国人からの防衛なんていくらでも方法は可能です。いきなり法律で特定の企業の株式取得の制限をすることだって可能だし株式の持ち合いを広く認めて市場に回る株式数を減らすなんてことは造作もありません。例えばフランスなんか防衛産業の主だった所は皆殆どクラウンカンパニーです。株主名簿条国は出てきませんが実質的に外国人が株式を取得し多数派になることは不可能です。

これは他の国でも当たり前にやってることであり何の問題もありません。

今の株主は儲けているのか、基準をどう採るかによりますが60年代に株主を今の世界に連れてくれば、おそらく儲け過ぎだろうと言うでしょう。かつては配当可能利益が今よりずっと少なかったはずです。そして長期金利よりも利回りは遥かに低かったわけです。お金持ちが株式を持つということはまともな人ならば長期保有を目的とし配当の多くは株式配当、金銭配当は殆ど雀の涙だったはずです。それでも株価は上昇し配当された株式を利食いすれば利益は確保されました。株式会社の多くは株式の相互保有により安定した経営をしていたはずです。
バブルの崩壊からそろそろ30年ですが株価はどうか、全然戻ってないでしょう。こうなれば株式の取得は配当に重きをおくようにはんってしまいますわな。因みにバブル崩壊の前の30年例えば59年のダウを見てください、確か2000円位だったんじゃあないかな。
株式投資という概念が変わってしまってんです。

あとそもそもデイトレーダーなんてのはいませんでしたしね。

小生は今の不況の問題は需要不足と消費マインドの冷え込みにあると思ってます。ものが売れない?嘘でしょう。例えば使えるAI端末ができれば即ベストセラーになると思います。使い方は無限ですからね。皆がアニマルマインドを忘れているのです。

とにかくパイの分配をどうするかという問題(配当か給与か)ではなくパイをでかくする努力の問題なんです。
だからこんな問題は景気が回復すれば何の問題もないのです。

と言うより日本の諸課題の9割以上はこれで回復すると思ってます。






  1. 2017-07-30 19:08
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

Re: タイトルなし

> よもさん、この問題に関してはおかしいと思うよ。
>
> 防衛産業を外国人の株式取得から守るということと株式配当の制限は同じレベルで考えていい問題じゃないからです。
>
> まず外国からの投資を呼び込み株式市場の活性化を図るということが基本的に善なのか否かはここで論じません。今の政府はそれを呼び込むための方法を取り株主の配当を露骨に多くすることが有利であるような法制を作りました。会社法と税法を改正して一般人が株式市場に投資しやすくしてるということも事実です。
>
> その結果、割りを食ったのが確実に会社の被傭者、詰まり従業員です。バブル崩壊この方給与はコストであるということから露骨なカットがされ非正規やパートが増えたことは言う必要はないでしょう。藤井先生が仰ってることは株式配当の犠牲の上に労働者の低所得があるのだということです。小生は今の不況の最大の原因は需要不足にあると思ってますが、それを引き起こしてる原因こそが消費者に銭がない、という一事だと思ってます。その裏の原因はこの高配当です。
>
> 株式配当5%なんて言ってますが、実際そんなに配当できてる会社なんてありませんよ。それでも株式に目が行くのはあまりに長期金利が低下してるからです。しかしものが売れなければ株価が本質的に上がるわけはありません。アベノミクスは黒田バズーカによる金融緩和で金がだぶついた状態だから見かけ上株価が上がってるにすぎません。人手不足なんて言ってますが正規社員の有効求人倍率が1を超えたのはついこの間です。要はこっちに金を流さないのが問題だということです。これがなければ景気の拡大は望めないのです。世の中に小金持ちが増えてもそれを使わなくては意味がありません。トリクルダウンなんてのは否定されてます。だから本当は株主と言われる人々だって長い目で見たら自己の配当を減らすほうが儲けにはなるのです。
>
> 一方企業の外国人からの防衛なんていくらでも方法は可能です。いきなり法律で特定の企業の株式取得の制限をすることだって可能だし株式の持ち合いを広く認めて市場に回る株式数を減らすなんてことは造作もありません。例えばフランスなんか防衛産業の主だった所は皆殆どクラウンカンパニーです。株主名簿条国は出てきませんが実質的に外国人が株式を取得し多数派になることは不可能です。
>
> これは他の国でも当たり前にやってることであり何の問題もありません。
>
> 今の株主は儲けているのか、基準をどう採るかによりますが60年代に株主を今の世界に連れてくれば、おそらく儲け過ぎだろうと言うでしょう。かつては配当可能利益が今よりずっと少なかったはずです。そして長期金利よりも利回りは遥かに低かったわけです。お金持ちが株式を持つということはまともな人ならば長期保有を目的とし配当の多くは株式配当、金銭配当は殆ど雀の涙だったはずです。それでも株価は上昇し配当された株式を利食いすれば利益は確保されました。株式会社の多くは株式の相互保有により安定した経営をしていたはずです。
> バブルの崩壊からそろそろ30年ですが株価はどうか、全然戻ってないでしょう。こうなれば株式の取得は配当に重きをおくようにはんってしまいますわな。因みにバブル崩壊の前の30年例えば59年のダウを見てください、確か2000円位だったんじゃあないかな。
> 株式投資という概念が変わってしまってんです。
>
> あとそもそもデイトレーダーなんてのはいませんでしたしね。
>
> 小生は今の不況の問題は需要不足と消費マインドの冷え込みにあると思ってます。ものが売れない?嘘でしょう。例えば使えるAI端末ができれば即ベストセラーになると思います。使い方は無限ですからね。皆がアニマルマインドを忘れているのです。
>
> とにかくパイの分配をどうするかという問題(配当か給与か)ではなくパイをでかくする努力の問題なんです。
> だからこんな問題は景気が回復すれば何の問題もないのです。
>
> と言うより日本の諸課題の9割以上はこれで回復すると思ってます。

 確かに色々意見はあると思います。 

 しかし日本人が日本の会社の株を買わないと言う事は、日本人が日本の企業やその技術を守る意思がないと言う事なんですよ。
 
 それどころが現在の感覚だと、日本人が自分のお金で日本企業の株を買う事を、なぜかひたすら罪悪視する風潮があるのです。

 そして株を持てば、その会社に発言権を持てるのです。

 そういう面も考えていくべきです。

 でもこんな事をしていれば、日本人の手で日本の企業を守る事はできません。

 経済も軍事と同様、防衛戦には犠牲が出るのです。 その犠牲をひたすら避けると言う発想、安全、安心が全てと言う感覚に陥ってしまった事が、日本のデフレの一つの原因でしょう?

 
  1. 2017-07-31 08:53
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  3. よもぎねこ #-
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