昨日の閉会中審議はなかかか面白かったです。
反安倍連合の必死のプロパガンダとは別に、加計騒動の本質がドンドン明かされてきました。
これは実は朝日新聞の記事からも明らかです。
記憶も記録も、ないない尽くし 首相側近、閉会中審査で
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題について、安倍晋三首相や側近が24日、衆院予算委員会の閉会中審査で答弁した。学部新設への首相官邸の関与の有無が焦点だが、首相側近は「記憶がない」などと繰り返し主張。その一方で、主張の裏付けについては「記録がない」といった答弁に終始した。
前川喜平・前文部科学事務次官と昨年9月に面会し、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と述べたとされる和泉洋人・首相補佐官は、これまで面会自体を「(面会)記録が残っておらず、確認できない」としていた。だが、この日の質疑では「当時のことを思い起こした」とし、前川氏と面会したこと自体は認めた。
しかし、発言については「こんな極端な話をすれば記憶に残っている。そういった記憶はまったく持っていない。したがって言っていない」と強く否定。民進党の大串博志氏が「言わなかったのか、言った記憶がないのか」と確認したのに対し、和泉氏は「記録が残っていないので、私の記憶に従って答えるしかないわけだが、言わなかったと思う」とも述べた。一方、前川氏は「私の記録と記憶に基づいて」と述べ、和泉氏と面会した日時や当時のやりとりを詳しく語った。前川氏は、虚偽の発言をすれば偽証罪に問われる証人喚問にも応じる考えを示している。
続く・・・・・。

記憶も記録もないのは当然です。
幾らなんでも総理側近が官僚とする会話を全部記録しているわけではないので、記録はあるわけもなく、また二年も前の話ですから、記録が鮮明なわけもないのです。
それでも和泉補佐官は結果的に前川証言を強く否定しました。
一方、和泉補佐官の証言と対立する前川が証人喚問に応じると言うのも当然でしょう。 だってここで逃げたら、今までの証言が嘘だったことになるし、しかも記録がない以上、言った言わないの水掛け論にしかならないので、何を言っても偽証罪に問われる心配はないからです。
つまりこれがこの加計騒動のミソです。
反安倍連合が加計問題で総理の関与の拠り所にしているのは、前川喜平の証言と前川喜平が持ち出した文部官僚達の「メモ」だけなのです。
「泉補佐官から、総理の口からは言えないので私が言う云々」と言う前川証言。
文科省課長補佐牧野美穂のメモ「総理の御意向」
「荻生田副官房長官のご発言概要」
などが全てなのです。
この内、牧野美穂の「総理の御意向」については、そもそも牧野美穂は総理には会った事もなく、一体何を根拠に彼女が「総理の御意向」を言いだしたのかはわかりません。
また「総理の御意向」「荻生田官房副長官ご発言概要」は共に、時系列が合いません。
そしてこれ等の文書を読むのは数人で、この文書を作った時に、萩生田官房副長官や総理に内容を確認しているわけでもありません。
だから内容の信憑性は至って怪しい文書です。
そして「総理の口から言えないが・・・・」と言う和泉補佐官の話に至っては、前川以外に誰も聞いた事のない話です。
しかも昨日の審議で明確になりましたが、前川は泉補佐官から言われた事を、他の誰にも伝えていないのです。
イヤ、それはオカシイ。
もそ和泉補佐官の話しが「行政を歪める」ような問題で、前川が深刻に受け止めたら、これについて前川自身で文科大臣等に話してこれを糾すべきでしょう。
逆にこれを当然と思ったら、部下にこの話を伝達して、和泉補佐官の要請がスムーズに進むようにするべきでしょう。
しかし前川はそのいずれもしていません。
これではもうこの前川証言には傍証すらありません。
だか等前川証言など吉田清治の強制連行証言とさして変わらないレベルなのです。
しかも前川自身が認めていますが、この和泉補佐官の「総理の口から言えないが・・・・」発言が事実だったとしても、和泉補佐官は加計学園の話は口に出していないと明言しているのです。
小野寺 「加計って名前出した?」
和泉 「出してない」
小野寺 「加計って名前出された?」
前川 「安倍総理と友達だから加計の事だと思った」
小野寺 「は?」
前川 「加計しか手を挙げてないから加計だと思った」
小野寺 「京産も手あげてたけど?」
前川 「京産案は具体的じゃなかったから・・・」
小野寺 「で、加計だと思ってたこと大臣や部下に話したの?」
前川 「話してない」
こうなると「加計ありき」と言うのは、そもそも官邸や総理周辺が言った話しでもなんでもなく、面従腹背を座右の銘とする前川喜平が勝手に忖度して前川喜平の脳内で造られた話とするしかありません。
しかも前川喜平と和泉補佐官がこの話をした当時、安倍総理と加計学園の理事長が友達なんて、獣医学部新設認可に関わった国家戦略特区諮問会議の関係者も、加計学園獣医学部誘致の為に10年も頑張ってきた愛媛県側も知らなかったのです。
何で前川喜平だけがこれを知っていたのでしょう?
前川喜平自身は安倍総理とは個人的に何の関係もないのに・・・・・。
尤も面従腹背で出世した前川喜平にすれば、文科省本来の仕事はサボっても、総理の交友関係の情報は必死で集めていたのでしょう。
これって古今東西、出世欲に燃える官僚の基本です。 因みにマキャベリの親友グィッチャルディーニは、上司であるローマ法皇の情報も探る為に法皇秘書官の所にスパイを入れていました。 それで自分に不利な情報が法皇の耳に入るを防止すると共に、法皇が行動を起こす前に、自分がそれに対応できる体制を作っていたのです。
凄いね。
官僚ってこのぐらいやらないと出世できなんだよね。
だったら加計学園理事長が首相の親友と言う話しを知って、それをばら蒔いたのだってそもそも前川じゃないの?
ワタシは凄い不思議だったんだけど、加計学園の理事長が首相の親友なんて、和泉補佐官始め官邸関係者がどれだけ知っていたのか?誰も追及しないんだよね。
そんなこと誰も知らなかったじゃんないの?
だって加計学園の理事長が安倍総理の親友なんて話は、この加計学園騒動が起きるまで一度も出た事がないのだから。
これじゃ前川以外の人は、総理の御意向なんて忖度のしようがないよね?
そして前川喜平の昨日の国会での証言を聞けば、「加計ありき」と言うのは、別に理事長が安倍総理の親友だからなんて事には全く関係のない話で、現実に近日中に獣医学部を開設できる準備ができていたのは加計学園しかないと言うだけの話です。
だから文科省・獣医医師会など抵抗勢力だって「加計ありき」だったのです。
「安倍総理が友達の大学を認可させて李下に冠をただすような事をしたのはケシカラン! 入札にすれば良かった!」なんてアホみたいなことを言った人達もいるのですが、こういう人達は獣医学部新設を、小規模な道路工事と同様に考えていて、中小企業が幾らでも参入できると思っているんでしょうね。
少し真面目に考えれば、半世紀も増設申請受付さへも文科省が拒否してきたような事業へ、トライする意思と能力のある学校法人などそう幾つもない事ぐらいわかりそうな物なのに。
随分脱線しちゃいましたが、要するに加計騒動の全ては、この面従腹背で、違法な天下り斡旋の挙句に文科省を追われた、違法買春大好き男の証言のみを拠り所として、作られた騒動なので、この男の証言にも、彼が持ち出した文書にも何の根拠もないのです。
更にネットの頑張りで明確になってきたのは、この問題で安倍総理を攻撃している政治家達が、獣医師会から献金を受けている事です。
これは受託収賄じゃないですか?
一方、根拠のある証言、つまりワーキンググループの議事録などは、以前から公開されています。
またこのワーキンググループのメンバーの記者会見や、国会証言を見れば、文科省の告示廃止から加計学園獣医学部新設認可までに安倍総理の意思が入る余地など一切ない事は明らかです。
つまり明確な証拠のある話では完全に安倍総理無罪。
しかし一人の男が振り撒く噂だけを頼りに、「疑惑」を煽っているのが今回の加計騒動なのです。
しかもその男も、それを持ち上げて反安倍を煽っている人間達も、加計学園獣医学部新設反対側と極めて密接な利害関係を持っているのです。
これではもうこんなモノは、話しにならない、全くのデマゴークと考えるのが当然でしょう。
しかしそれでも「疑惑」「疑惑」「疑惑」とマスコミで煽るとそれに煽られる愚かな人々が出てくるのは哀しい事ですね。
けれども歴史を学べば、民主主義国家では国民がこういうデマゴークに流されて国家の運命を損なう事が、再々ありました。
現在の日本も実に際どい状況です。
けれども中国や北朝鮮が日本侵略を意図を明確にしている現在、こんなデマゴークに乗せられると、日本の安全が根源的に損なわれる危険があります。
だからどうか日本国民が理性を保ち、このようなデマゴークに乗せられないように頑張るしかありません。
オマケ
上に貼った動画の終わりの方で、八田参考人が国家戦略特区での規制改革に着いて述べています。
国家戦略特区で問題になった規制については、規制をしている省庁には、その規制の必要性を説明する義務があります。
その説明が出来な規制は廃止しようと言うのです。
ワタシは実はとにかく規制を廃止しろと言う、新自由主義的は発想には反対です。
しかし規制をする省庁がその規制の必要性を説明出来ない規制なんてモノが存在するとは夢にも思いませんでした。
理由はないけど止めろ!!
幾らなんでもこんな暴君的な規制が、近代国家で許されるのでしょうか?
根拠はないけれど規制は有益と信じろ!!
オイオイ、それじゃ信仰だよ。
これはもう論外でしょう?
そしてこんな馬鹿馬鹿しい規制は廃止しようと言うのが、本来の安倍総理の御意向なのです。
だったらワタシはこれを全面的に支持します。