「右手をあげることを問題にしているわけではなくそれがナチスドイツで行われたベルリンオリンピックが由来でなおかつ選手宣誓のときのポーズに特段のこだわりがないのであれば、他のポーズの方がいいんじゃないかなと思っています」
実はこれ先日2チャンでもスレが建っていました。
でそこで拾ったのですが、これは嘘です。
6 名前:名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止[] 投稿日:2017/06/21(水) 23:51:07.18 ID:8D8jpyL80 [1/3]
■選手宣誓のポーズのルーツはナチスというのはデマ
https://anond.hatelabo.jp/20170621080749
オリンピック憲章(https://goo.gl/kuELtR)規則69付属細則1.12で宣誓は「右手を挙げて、次のように厳粛に宣誓する」と規定されているからね。何もかもナチスのせいにするのは愚か
馬鹿に騙されたなら恥ww
■選手宣誓のポーズのルーツはナチスというのはデマ
https://anond.hatelabo.jp/20170621080749
オリンピック憲章(https://goo.gl/kuELtR)規則69付属細則1.12で宣誓は「右手を挙げて、次のように厳粛に宣誓する」と規定されているからね。何もかもナチスのせいにするのは愚か
馬鹿に騙されたなら恥ww
歴代オリンピックのポスターの中に1924年のパリオリンピックのポスターがありますが、ここに描かれている選手達は問題のローマ式敬礼をしています。
ベルリンオリンピックは1936年ですから、実にその12年も前からこのローマ式敬礼のポーズが選手宣誓のポーズとして定着していたことがわかります。
それにしてもこの手の人間気持ち悪いですね。
ヒトラーが悪い!!
ナチが悪い!!
と言って敬礼や卍など、とにかくナチと似た物を攻撃していれば、ファシズムも戦争も虐殺も起きないと思っているのでしょうか?
こんな事をしていたら正しい歴史を学べなくなって同じ失敗を繰り返すだけではありませんか?
ナチが台頭したのは、1929年の世界恐慌の後のドイツ経済が余りに悲惨だったからです。
第一次大戦敗戦直後、ドイツ経済はハイパーインフレに見舞われて破綻しました。
しかし1923年にライヒスバンク委員長に任命されたホーレス・グリーリ・ヒャマル・シャハトは、レンテンマルクの発行で立て直し成長軌道に乗せました。
けれども1929年、漸く立ち直ったばかりのドイツを今度は世界大恐慌が襲いました。
シャハトは財政出動と金融緩和によってのドイツ経済の立て直しを進言しましたが、時のブリューリング内閣はこれを拒否しました。
代わりに徹底した均衡財政主義を取り、ひたすら緊縮と増税を繰り返したのです。
これによりドイツ経済はドンドン悪化して行きました。 そして遂に労働者の3分の1が失業し、中産階級でも家を喪ってテント生活に追い込まれる人が続出しました。
彼等はホームレスになっても、規律正しく生活したのですが、そのような人々がテント生活でどれほど苦しんだかは想像に難くありません。
その彼等が縋ったのが共産党とナチス党でした。
だって既存の政党は結局、均衡財政しか頭にないのですから。
不況下で均衡財政を貫くと言う事は、不況で税収が減れば税率を上げ、支出を減らし、益々不況を深刻化させると言う事にしかならないのです。
このブリューリング内閣に絶望したシャハトは、ナチに協力します。
そして知人の銀行家達にナチへの政治資金提供を呼びかけました。
一方ヒトラーは全面的にシャハトの経済政策を取り入れました。
そこでナチが政権を取った時、シャハトは財務相とライヒスバンク総裁を兼任して、徹底的な財政出動と金融緩和を行います。
そしてドイツ経済を見事に回復させたのです。(ナチスの知恵に学ぶ)
彼はこの成功で「財政の魔術師」とまで呼ばれました。
失業者もテント生活者もいなくなったばかりか、それまでは労働者階級にとっては手の届かない贅沢だった自家用車や、豪華船の海外旅行、或いはリゾートホテルでの休暇などが可能になってきました。
この当時世界中がナチス党の成果に驚嘆し、ヒトラーを礼賛したのです。
ベルリンオリンピックが開かれたのもその最中でした。
これでドイツ国民がヒトラーを支持しなければ嘘です。
勿論、ナチが台頭し始めた時から、ナチに批判的な人々は多数いました。
しかしその人達は、失業してテント生活に追い込まれていたわけではないのです。
そこそこ預金のある人間であれば、GDPが半減するほどのデフレも、労働者の3分の1が失業するような不況も極めて快適です。 不動産や美術品は激安になり、使用人はタダ同然で雇え、二束三文で体を売る女性達が街に溢れているのですから。
しかし妻子を抱えてテント生活を余儀なくされる人々が、こんな人々の言う民主主義の理想論なんかに構っていられるでしょうか?
人間の忍耐力には限りがあるのです。
今日明日の生活が成り立たない時は、高邁な理想や、先々の不安なんかどうでも良いのです。
そしてヒトラーは一気に、今日明日の生活を建て直し、未来への希望を与えてくれたのでした。
だから人々はナチがユダヤ人を迫害しようが、焚書をようが、ヒトラーを支持したのです。
しかしここで考えるのです。
だったらもしブリューリング内閣が、当時のドイツの既存政党のどれかがシャハトの提言を入れて、シャハトに財政・金融を任せていれば、ナチなんかが出る幕はなかったのではないかと。
シャハトは学歴も、生まれ育ちのエリート中のエリートで、しかもレンテンマルク発行で破滅的インフレを終息させたと言う大変な功績のある人物です。
これほどの人なら、名門政党が財政・金融を任せても全く無問題でしょう?
そしてシャハト自身はナチズムに傾倒していたわけでも、ヒトラーを尊敬したわけでもありませんでした。
彼は唯、泥沼の不況で苦しみ続ける人々を救う事ができる財政金融政策を実施させてくれる政権を期待したのです。
しかし結局当時の一般知識人からすれば、赤字国債を発行してドンドン財政出動をするなんて事は、絶対許せなかったのです。
これはドイツだけではありません。 日本でもアメリカでもその他ヨーロッパ諸国も皆そうでした。
だから政治家達は皆必死に均衡財政を守ろうとして、増税と支出削減を繰り返して、世界中の経済規模が縮小していき、全ての国々が大不況に苦しんだのです。
そしてより経済が脆弱で、その為国民生活がより悲惨になった国々から、次々とファシズム政権が生まれる事になったのです。
だったらナチスとファシズムの台頭を防ぐのに必要なのは、ヒトラー敬礼を禁止したり、卍を問題したりすることじゃないでしょう?
それをやり続ければ、確かにナチを名乗る政党だけは出て来ないかもしれません。
しかしナチと同質・同類だけれど、シンボルマークや敬礼の仕方を変えたファシズム政権が出てくるのは防げません。
そして防がなければならないのは、ファシズムそのモノでしょう?
だったらこんな事で馬鹿騒ぎする暇があったら、本当にナチを台頭させたのが何かを学ぶべきです。
と、言うよりむしろこんな馬鹿騒ぎこそ禁止して、ナチに着いて学ぶべきことは学び、ナチの成功の理由を知り、それを二度とファシズム政党に利用させないようにしなければならないのです。
ナチが成功した経済政策は、民主主義政権がやらなければならないのです。
しかし現実のドイツも他のヨーロッパ諸国もその反対です。
彼等はヒトラー敬礼や卍狩りには非常に熱心で、ナチの全てを必死に否定します。
だから殆どの人々が、ナチが財政出動でドイツ経済を救った事について何も考えません。
代わりにインフレの恐怖だけを刷り込まれて、ドイツは今も執拗な均衡財政主義を貫いています。
そしてユーロ圏が出来てからは、それをギリシャやスペインなど他国にも強制しているのです。
ギリシャやスペインなどの失業率は実に悲惨な状況なのに・・・・。
こんな事をしていれば、またナチのような悪魔が湧いてくるでしょうに・・・・・。
幾らナチを禁止しても、悪魔はまた同じ顔をして出てくるとは限らないのですから。
それとも連中は「ナチでなければファシズムでも良いじゃないか?」と思っているのでしょうか?
それともヒョッとして連中は、もう一度悪魔を呼び戻したいのでしょうか?