文科省の追加調査は、いつ結果発表されるのか
で、これが「本物」だった何の意味があるのでしょうか?
「本物」と言うのは、つまりは文科省の職員が書いた文書だと言う事です。
この文書を朝日新聞に持ち込んだのは前川氏です。 前川氏は文科省を退職後随分長い間、この文書をあちこちのマスコミに売り込んでいました。
だから前川氏が自身が作成した文書である可能性が一番高いです。
前川氏は退職するまでは文科省の事務次官だったのですから、彼が退職する前に書いたモノなら間違いなく文科官僚の書いたモノ、つまり「本物」です。
またこれが前川氏自身の手になった物でなく、前川氏の仲間、前川氏にから天下り斡旋をしてもらう事を期待していた人々の手になるモノであった可能性もあります。
だから何?
そもそも総理の意向で加計学園の獣医学部新設を認めてはイケナイ理由は何でしょうか?
またno-risuさんが解説してくださいましたが、総理は規制改革推進会議で規制改革を推進していくと明言しているのです。
これは当に総理の御意向で規制改革を進めると言う事です。
総理の意向で規制改革を進めるのが許せないなら、加計学園だけでなく、この規制改革推進会議自体を問題にするべきでしょう?
逆にこれを問題にしないなら、加計学園獣医学部新設認可が総理の「御意向」でも何の問題もないのです。
愛媛県、今治市、そして加計学園は12年も前から今治市での獣医学部新設を申請し、その認可を要求し続けていました。
これを文部省が拒否した理由は「獣医師が足りている」だけです。
しかし文部省は獣医師の需給についての合理的な説明は一切できませんでした。
因みに法的な瑕疵のない申請を、獣医が足りていると言う理由で認可拒否をしたのは文部省ですから、獣医が足りていると言う根拠を示す挙証責任は文部省にあるのです。
また獣医師が足りていれば獣医学部を新設してはイケナイと言う根拠もありません。 獣医師が増えすぎれば、質が落ちると言う説もありますが、しかし獣医師は国家試験で質を担保しているのです。
逆に国家試験で質を担保できないなら、国家試験の責任官庁である文部省の責任です。
一方そもそも愛媛県が獣医学部新設を要請したのは、四国では獣医師が不足して、愛媛県は県の行政に必要な獣医師を確保できない状況だからです。
そして人口減少に苦しむ地方自治体にとっては、大学は垂涎の人気施設です。 大学を誘致すれば、大学職員と学生が移住してくるので、人口減に歯止めがかかるし、また雇用も生まれます。
そして自治体のイメージがアップします。
だから大学誘致の為なら、自治体同士がサービス合戦を繰り広げると言うのはもう何十年も前から行われている事です。
地方の私立大学でこうしたサービスの恩恵を受けていない大学はないでしょう。
愛媛県と今治市は、四国で不足する獣医師を確保し、且つは大学を誘致して人口減少を食い止めるようと頑張ったのです。
愛媛県と今治市と加計学園は12年も前から、これで今治市での獣医学部新設認可を要請し続けてきたのです。
こんなにも長期間粘り強く頑張り続けてきた大学も自治体も他にないのです。
安倍総理がこれを応援したら何か悪いのでしょうか?
地域が切望し続ける大学新設の要請を認可させた首相のリーダーシップを讃えるべきでこそあれ、非難する理由が何処にあるのでしょうか?
その大学の理事長が首相の親友だったら何が悪いのでしょうか?
首相の親友は地域が、切望する大学を設置しようと頑張ってはイケナイのでしょうか?
首相の親友だからこそ、文科官僚の既得権益を打破して、獣医学部を必要とする地域と、獣医師になりたいと言う若者達の希望に応えようとしたのではありませんか?
これの何処が悪いのですか?
悪いのは安倍総理ではなく、あやふやな根拠で許認可権限を濫用して、獣医学部新設を拒否し続けた文科官僚ではありませんか?
彼等文科官僚はこのように許認可権限を濫用する事で、許認可を受ける民間企業や大学に天下りの受け入れなどの不当な要求を呑ませて来たのです。
実際、前川喜平氏はこのような天下り斡旋を問題にされて、文科省を退職せざるを得なくなった人物です。
こんな人間を聖者の如く担ぎ上げて、民進党とマスコミは一体何をしたいのでしょうか?
彼等はこれまでこうした官僚支配をひたすら非難してきました。
民進党も前川氏が天下り斡旋と言う不祥事で退職しながら、退職金を全額受け取った事を、猛烈に非難していました。
ところがいきなりその前川氏を聖者扱いです。
これはつまり今後は彼等は官僚の権限濫用による天下り等の不正利益取得を全面的に支持し、更にこうした官僚による官僚支配を応援すると言う事でしょうか?
そして彼等が掲げていた「政治主導」はドブへ捨てると言う事でしょうか?
そもそも反安マスコミと民進党が、必死に文書本物?を煽るのは、結局彼等がこの問題の根幹では安倍総理を非難する根拠がないからです。
そこで根幹に関係のない所に枝葉を茂らせる事により、問題の根幹を韜晦して、ひたすら「安倍悪い」の印象操作に励む気なのです。
これは豊洲移転問題で、浄化して捨てるだけの地下水の水質を問題にして騒いだのと同じ手法です。
トイレにさへ利用せずに捨てる地下水が飲料に適さなくても何の問題もないのですが、しかし「環境基準違反!!」と騒ぎ続ける事で、豊洲危険の印象操作に励んだのです。
つまりこの文書の問題も同じです。
逆に言えば、この文書は本物でも偽物でも何の意味もなく、豊洲の地下水と同じで、浄化して捨てるだけの価値しかないのです。
だから賢明なる日本国民はこんな馬鹿騒ぎには惑わされません。 代わりにこんな馬鹿騒ぎを起こす連中の愚劣さ悪意を洞察するのです。