2017-03-04 22:10

人種差別の効用

 数年前だと思います。
 ワタシはネットでノーベル賞受賞の出身国を見ていました。 平和賞とか文学賞とかスェーデンやノルウェーが政治利用の為使っている賞じゃなくて、物理、化学、医学生理学と言った自然科学系の賞です。

 で、驚いたのです。
 日本を除くアジア諸国と東欧のノーベル賞受賞者で生涯祖国で研究を続けた人は一人、イギリスに移民した人が一人、残りは全てアメリカに移民していたのです。

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 その時、ワタシの頭に浮かんだのは明治初年の日本の科学者達でした。
 日本から明治維新後欧米に留学した第一期生のなかから、世界一流の科学者を輩出しました。

 北里柴三郎、鈴木梅太郎、長岡半太郎、高木貞治・・・・・。

 絶対数が限られていた欧米留学組からこれほど多くの超一流科学者が出たのですから、無名で終わった人達だって、十分科学者として世界に通用するレベルだったでしょう。

 で、もし彼等が日本に戻ってこなかったら、今の日本の発展はあったのでしょうか?

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 科学者として生きるならば、欧米に残った方が良いのは明らかなのです。
 研究費や学会全体のレベルの違いもありますが、一番決定的なのは情報の問題です。

 戦前はインターネットは勿論、国際電話もありませんでした。 それどころか航空便さへなかったのです。
 
 日本から欧米に手紙を出すには船便しかないのです。 日本=欧米間の船便は2~3ヶ月かかります。

 だからヨーロッパの最新研究を伝える学会誌が日本に届くのに3ヶ月、それを読んで興味のある論文を見つけてそれを請求する手紙を書くとそれが相手に届くのに3ヶ月、手紙を受け取った相手が直ぐそれを送ってくれても、こちらに届くのにまた3ヶ月です。

 一方ヨーロッパ、イギリス・フランス・ドイツとその周辺国なら、雑誌も論文も数日で届くし、何よりもこうした地域の学者達は、数か月ごとに学会で顔を合わせて直接議論ができるのです。

 そしてその議論が更なる研究の成果を産んでいきます。

 量子力学黎明期のドイツなど見ているとホントに素晴らしい!!
 原子物理学の最先端を目指す科学者達が、研究競争と議論を続けながらドンドン新しい発見が出てくるのです。
 
 しかしこの集団に参加できるのは、イギリス、フランス、オーストリア、デンマーク、スイス、イタリアなど西ヨーロッパの国々にいる科学者だけです。
 
 でも遠い日本に居ればこんな事は夢のまた夢です。 日本からヨーロッパへは船で2ヶ月余りかかるし、またその船賃が殆ど一財産と言える値段でした。

 それどころか新着学会誌が届くたびに発表される研究成果を見ていると、今自分がやっている研究は、実はもうヨーロッパでは結論が出ているのではないか? それどころか既にその論文が学会誌に載っているのではないか? と言う不安にさいなまれたでしょう。

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 それでも当時の日本人科学者達は、日本に帰国して日本で研究を続け後進を育てたのです。

 実は日本人以外のアジア人のノーベル物理学賞受賞者の中で、最後まで祖国に残り研究を続けた人が一人います。

 インドのチャンドラシェーカル・ヴェンカタ・ラマン博士です。 この人はラマンスペクトルの発見で、1930年アジア人として初めてノーベル物理学賞を受賞しました。

 ラマンスペクトルは原子の構造解明には決定的に重要な発見ですから、ラマン博士も当時のドイツを中心としたヨーロッパの原子物理学会の状況には無関心であったはずはないでしょう。

 しかし博士は最後までインドに残ったのです。

 日本もインドも同様に、研究環境としては実に厳しい状況にあったのに、ラマン博士と日本の科学者達がなぜ祖国に残ったのか?

 ワタシはこれは人種差別の為だと思います。

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 実は北里柴三郎や鈴木梅太郎の業績など十分ノーベル賞に値したと言われます。 それでも受賞できなかったのは、当時はノーベル賞にさへ厳然と人種差別があったからと言うのです。

 こういう状況では幾ら欧米の研究環境が良くても、残りたいとは思わないでしょう。
 
 もし今のように人種差別が厳禁で、能力さへあれば人種にも国籍にも関係なく評価されるのであれば、北里柴三郎等だって日本に戻ったかどうかわかりません。

 だって今は日本と欧米との研究環境の差は遥かに縮まり、しかも情報のやり取りなど世界中どこに居ても全くハンディのない状態になったのに、日本人のノーベル賞受賞者でアメリカに移住している人が沢山いるでしょう?

 だったら人種差別がなかったら明治時代の優秀な科学者達が日本に帰るわけはないのです。

 それで思ったのです。

 人種差別があって良かった!!
 お蔭で日本は人材を喪う事なく発展できた!!

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 人種差別は非人道的だし、差別される身になれば耐えられないでしょう。

 しかし個人にとって不幸な事が、集団にとって不幸とは限りません。

 今は人種差別がないお蔭で、アジア・アフリカ諸国は勿論、東欧からさへ優秀な人材は根こそぎ欧米先進国へ持って行かれます。

 しかもそれはノーベル賞クラスの超優秀な人だけではありません。 普通の大卒や医者や看護婦までごっそり持って行かれているのです。

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 アフリカ諸国など国民の大学教育に大変なお金を使っているのです。 アフリカ諸国の多くは、大学の授業料が無料なのは勿論、学生は公務員として給料を出しています。

 なぜなら国民所得が非常に少ないうえ、教育に対する理解もないので、そうしないと大学に進学できないからです。
 
 これは乏しい国家予算に大変な負担です。 しかしそうでもしないと大学教育を受けた専門家を育てる事が出来ないのだから仕方ありません。
 そして国家を運営し、近代化するには大学教育を受けた専門家は絶対に必要なのです。

 ところがこうやって育てた大切な人材が、今はドンドン先進国に流出しているのです。

 幸か不幸か、アジアやアフリカの国々では高等教育は皆旧宗主国の言語で行われるので、旧宗主国へ移民しても言葉で困る事はありません。

 使う側からすれば来たら直ぐ使えるのです。
 色が違うのさへ気にしなければ、至って安価で便利な人材です。
 
 そして働く側から言えば、人種差別さへなければ、賃金も生活環境も旧宗主国やアメリカの方が比べものにならない程よいのだから、チャンスがあれば祖国を捨てて移民するのも当然なのです。

 だから移民推進派に言わせると完璧にウィンーウィンです。

 しかしこれホントに良い事ですか?

 こうして貧しい国民達から集めたなけなしの予算で育てた人材が、全部旧宗主国やアメリカに持って行かれるのです。

 これでは未来永劫、これらの途上国が発展するのは不可能でしょう。

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 また医者や看護師なども途上国から先進国に大量に移民しています。
 日本でも看護師を移民させろと言っている人達がいますね。
 
 しかし途上国で医者や看護師が余っているわけではありません。 むしろ人口比からすれば絶望的に不足しているのです。

 それでも医師や看護婦が祖国を捨てて移民するのは、先進国に移民した方が圧倒的に賃金が良いからです。

 それでは先進国には医者や看護師がいないのでしょうか?

 いないわけではありません。
 しかし低賃金で使える人が足りないのです。

 医師も看護師も責任の重い厳しい仕事ですから、相応の賃金が得られないならやりたくないでしょう。

 日本も実は看護師の資格を持つ人は十二分にいるのです。 しかし看護師の仕事とその賃金を考えると馬鹿馬鹿しくて、資格を持っていても看護師として働かない人が沢山いるのです。

 だからインドネシアやフィリピンから安い賃金で働く看護師を連れて来ようと言うのです。

 しかしそんなことをしたら、インドネシアやフィリピンの医療は誰が担うのでしょうか?

 インドネシアやフィリピンには病人や怪我人がいないわけじゃないのです。

 そしてインドネシアやフィリピンの看護師養成には、インドネシアやフィリピンの予算が使われているのです。

 それを高賃金で引き抜いてくるなんて、あんまりではありませんか?
 そんなことをしたら残された病人や怪我人は誰が看護するのでしょうか?

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 白人国でどんなに人種差別があっても、白人国に行かなきゃどうでも良い事です。

 しかし人種差別が亡くなったお蔭で、医師や看護師やその他、国家が育てた重要な人材が根こそぎ移民するような事になると、国家は発展せず、それどころか日々の医療も満足に運営できず国民がドンドン死んでいく事になります。

 だったら人種差別があった方がマシです。

 貧しい途上国には幾ら優秀な人材にでも、先進国のような高賃金は払えません。
 また生活環境自体が良くありません。 

 だから先進国側で人種差別でもしてくれないと、優秀な人材を引き留めるのは不可能なのです。

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 人種差別は許さない!!

 この美しい理念が実現した結果、起きている事が、途上国からの絶望的な人材流出です。

 そしてその結果、発展途上国が永遠に発展不可能なままになる事でしょう。

 だからワタシは今は、この美しい理念が本当に美しいのか?大変疑わしく思っています。



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コメント

人種差別だけが問題なのかよく判らないです

人種差別の効能と言うのはなかなかに面白い切り口で「なるほどなぁ」と思いましたけれど、果たしてそれだけで明治以降の先駆者たちが日本に戻ってきたのかと言うと、それだけではないと思うのです(本当のところはアンケートでもとらないとわからないでしょうね)。
改めて「祖国」という言葉をチラッと調べると、英語ではFatherLandだそうで、なんとも先祖とのつながりの薄い言葉のように思えます。日本語の「祖」が持つ意味合いと大きく異なるような感じがします。上手くいえないですが、自分にとって「祖国」とは同じ根っこを持つ家族、一族、隣人が住む国とでも言いましょうか。
勘違いかもしれないけれど、帰国する動機としては「隣人愛」があるように思います。リアルに存在する(同じ根っこを持つ)隣人への愛情とか思い入れとか。

今でも、日本の社会やら政治に不満を持つ人が「外国に移住した方がましだ」とか言いますが、大多数の人が共感しているようには見えない。そこに「人種差別への警戒」があるから移住しないという訳ではないと思えるのです。欧米人のように簡単に国籍を変えない、祖国を捨てられない。曰く言い難いつながりを日本人は持っているのかな?と。じゃぁその根源は何かと言われても説明できませんけれども。

と、ここまで書いて判ったのは、おそらく僕は「隣人愛」は持っているが「全地球的な人類愛」は持ってないようです。必要なものにも思えませんし。だから人種差別の効能についてしっくり来ないのかも知れませんねw。
  1. 2017-03-05 01:25
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  3. 出雲のおっさん #-
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最近読者になった者ですが、気になるので質問致します。歴史的仮名遣い「さへ」を使われているのは、何か意味があるのでしょうか?
  1. 2017-03-05 04:34
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  3. 2win1 #FX2GmcQk
  4. 編集

こんにちは。
差別は差をつけて扱うこと。わけへだてるの意味ですが
人権に関しての差別は同一の権利を持つ個人の特性・行動・能力に関係のない人種や性別、身体的特徴等の社会的カテゴリーによって差を付けられることと個人的に思っております。
人種差別は国の違いに関係なく本来人間が持っている不変の権利に対して差をつけることや同一国籍の同じ権利をもつ人間が人種の違いにより権利に差をつけられることが人種差別だと思いまが、同じ権利を持たない、異なる国同士の人間に関しての区別は人種差別ではないと思います。
今回のノーベル賞のような私的団体が行う行為は人種差別とは呼べないような気がします。(ノーベルの理念からは差別になるのかもしれませんが)
人種(国籍)による人種(国籍)区別と人種差別を混同するから、在日外国に対して人種差別の名のもとに生活保護のような日本人と同等な権利を付与する事が起き、在日外国人は日本人と同じような権利が付与されるのが当然の権利だと勘違いするのです。
そんなことをよもぎねこさんのエントリーを読んで感じました。
  1. 2017-03-05 08:56
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  3. kazusa #-
  4. 編集

ドイツが愛した日本人 佐々木蔵之介が巡る、ある日本人医師の物語 2月5日
https://www.youtube.com/watch?v=Kfz-rJP1D_g

※自分の利益では無く、本当に利他主義で行動した日本人が居た事も頭に入れておくべきでしょう。
発展途上国の人達も人材流出を憂うならば、志(こころざし)の部分の教育が無ければダメでしょう。
これも他人事では無く日本も志(こころざし)の教育が崩壊していくのを防がなくてはなりません。
  1. 2017-03-05 09:12
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  3. taigen #-
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在米日本人研究者

私も短期間ではありますが米国の大学で研究者生活を送ったことがあります。日本へ帰ってきたとたん、ほっとして、”ああ、ここが自分の居る空間だ”と思った覚えがあります。日本人研究者は指導的地位にいる人さえいずれは帰国したいと考える人が多く、他の研究者達からはポジションを争うライバルと考えられず、その点で歓迎されると聞いたことがあります。何十年か前の話で今は多少事情が違うかもしれませんが、日本人にとって日本が一番居心地のいい場所であるという事実は変わらないと思っています。いろんな事情で日本を逃げ出したいなんて言っているのを聞くと勝手にすればいいじゃないかと思います。それはさておき、ブログ主様のおっしゃるように貧しい国がその資源を費やして養成した専門職を先進国が横取りして安い労働力として使うのはどうかと思います。確かに在米中に知り合った他のアジア諸国の出身者はなんとかして米国に残りたいと頑張っていました。研究以外のことでも。
  1. 2017-03-05 09:43
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  3. 北向きの窓際 #-
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このエントリーを読んで・・・

確か短足さんの処で読んだと思いますが、車の技術者の話を思い出しました。

 80年代か90年代くらいかな?米国の自動車会社が英国の技術者と日本の技術者をヘッドハンティングした。
英国の技術者は言語が同じ事もあり、グングン出世した。
日本の技術者は人種差別され、日本に帰っていった。

英国の自動車産業はその後どうなったか?ほぼ絶滅ですよ・・・

まぁ、上の方でコメントされている方々同様、日本人が日本に帰ったのは、個人的には人種差別のみがその要因だとは思いたくはありませんがね。
大きな要素ではあったと思います。
  1. 2017-03-05 11:42
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  3. source-que #-
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Re: 人種差別だけが問題なのかよく判らないです

> 人種差別の効能と言うのはなかなかに面白い切り口で「なるほどなぁ」と思いましたけれど、果たしてそれだけで明治以降の先駆者たちが日本に戻ってきたのかと言うと、それだけではないと思うのです(本当のところはアンケートでもとらないとわからないでしょうね)。
> 改めて「祖国」という言葉をチラッと調べると、英語ではFatherLandだそうで、なんとも先祖とのつながりの薄い言葉のように思えます。日本語の「祖」が持つ意味合いと大きく異なるような感じがします。上手くいえないですが、自分にとって「祖国」とは同じ根っこを持つ家族、一族、隣人が住む国とでも言いましょうか。
> 勘違いかもしれないけれど、帰国する動機としては「隣人愛」があるように思います。リアルに存在する(同じ根っこを持つ)隣人への愛情とか思い入れとか。

 勿論本当の所はわかりません。 しかし一つの理由ではあると思います。
>
> 今でも、日本の社会やら政治に不満を持つ人が「外国に移住した方がましだ」とか言いますが、大多数の人が共感しているようには見えない。そこに「人種差別への警戒」があるから移住しないという訳ではないと思えるのです。欧米人のように簡単に国籍を変えない、祖国を捨てられない。曰く言い難いつながりを日本人は持っているのかな?と。じゃぁその根源は何かと言われても説明できませんけれども。

 ハハハ、出て行ってほしい人も沢山いるんですけどね。
 ところが連中、日本を罵倒しながらシツコク日本に居座るのですよね。

 それどころか日本人ではない在日コリアンまでシツコク日本に居座るのです。 こういうの見ると結局日本は居心地が良いのでしょう。
 
 豊かだし、自由だし、実際には差別だってないのだし。

> と、ここまで書いて判ったのは、おそらく僕は「隣人愛」は持っているが「全地球的な人類愛」は持ってないようです。必要なものにも思えませんし。だから人種差別の効能についてしっくり来ないのかも知れませんねw。

 隣人愛だと広義の人種差別なんですけどね。
 つまり隣人である日本人は愛するけれど、遠い外国の人間は愛せないと言う事ですから。
  1. 2017-03-05 13:40
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 最近読者になった者ですが、気になるので質問致します。歴史的仮名遣い「さへ」を使われているのは、何か意味があるのでしょうか?

 なんか前々から使っているので、癖になっています。 理由は自分でもわかりません。
 
 「さえ」と言うより「さへ」の方がしっくりするんですけど。
  1. 2017-03-05 13:41
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> こんにちは。
> 差別は差をつけて扱うこと。わけへだてるの意味ですが
> 人権に関しての差別は同一の権利を持つ個人の特性・行動・能力に関係のない人種や性別、身体的特徴等の社会的カテゴリーによって差を付けられることと個人的に思っております。
> 人種差別は国の違いに関係なく本来人間が持っている不変の権利に対して差をつけることや同一国籍の同じ権利をもつ人間が人種の違いにより権利に差をつけられることが人種差別だと思いまが、同じ権利を持たない、異なる国同士の人間に関しての区別は人種差別ではないと思います。
> 今回のノーベル賞のような私的団体が行う行為は人種差別とは呼べないような気がします。(ノーベルの理念からは差別になるのかもしれませんが)

 北里柴三郎等の存命時には、人種差別は公に行われていた事で、禁止でも何でもありません。 だから公民権のようなモノでも人種を理由に与えないなどの差別をしても全然問題にはなりませんでした。

 但しノーベル賞と言うのは元来全人類の知性への寄与を讃える、人道行為を讃えると言う目的で創設された物です。
 だからマーチン・ルーサー・キング牧師に平和賞を授与しています。
 
 このような創設理念からすれば、人種差別をしてはダメでしょう?
 そんなことをすれば自分の理念を自分で否定した事になります。 
 
 しかし戦前ならそれでも全然問題にならなかったのです。 これが当時の人種差別の現実でした。
 
> 人種(国籍)による人種(国籍)区別と人種差別を混同するから、在日外国に対して人種差別の名のもとに生活保護のような日本人と同等な権利を付与する事が起き、在日外国人は日本人と同じような権利が付与されるのが当然の権利だと勘違いするのです。
> そんなことをよもぎねこさんのエントリーを読んで感じました。

 ええ、そうです。
 在日コリアンへの公的権利の制限はそもそも人種差別じゃないのです。

 それどころか特別永住許可制度など、他の外国人にはあり得ない程の特権を得ているのですから。

 そして在日コリアン等外国人への生活保護費支給は、生活保護法にも憲法にも違反しています。

 在日コリアンが在日コリアンへの差別を人種差別と言うのは、人種差別と言うと一番強烈な差別の印象を作れるからです。
 人種差別でない物を人種差別と言うのは、例えばイスラム教徒への嫌悪を人種差別と言っている例があります。

 これだってイスラム教は宗教であって人種に関係ないからオカシイのですが、しかし人種差別と言った方が相手を非難しやすいと言うだけの話でしょう。
  1. 2017-03-05 14:01
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> ドイツが愛した日本人 佐々木蔵之介が巡る、ある日本人医師の物語 2月5日
> https://www.youtube.com/watch?v=Kfz-rJP1D_g
>
> ※自分の利益では無く、本当に利他主義で行動した日本人が居た事も頭に入れておくべきでしょう。
> 発展途上国の人達も人材流出を憂うならば、志(こころざし)の部分の教育が無ければダメでしょう。
> これも他人事では無く日本も志(こころざし)の教育が崩壊していくのを防がなくてはなりません。

 途上国の場合は、そもそも国家意識そのモノが希薄な状態で国家を作っているので、無理があるのです。
  1. 2017-03-05 14:03
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  3. よもぎねこ #-
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Re: 在米日本人研究者

> 私も短期間ではありますが米国の大学で研究者生活を送ったことがあります。日本へ帰ってきたとたん、ほっとして、”ああ、ここが自分の居る空間だ”と思った覚えがあります。日本人研究者は指導的地位にいる人さえいずれは帰国したいと考える人が多く、他の研究者達からはポジションを争うライバルと考えられず、その点で歓迎されると聞いたことがあります。何十年か前の話で今は多少事情が違うかもしれませんが、日本人にとって日本が一番居心地のいい場所であるという事実は変わらないと思っています。いろんな事情で日本を逃げ出したいなんて言っているのを聞くと勝手にすればいいじゃないかと思います。それはさておき、ブログ主様のおっしゃるように貧しい国がその資源を費やして養成した専門職を先進国が横取りして安い労働力として使うのはどうかと思います。確かに在米中に知り合った他のアジア諸国の出身者はなんとかして米国に残りたいと頑張っていました。研究以外のことでも。

 勿論、明治の科学者達が日本に帰国した理由が、人種差別だけではなかったとは思います。

 しかし貧しい途上国が高等教育を受けた人材に、欧米並みの給与は出せないだろうし、その他の生活条件も全部劣るでしょう。
 
 そうなると欧米諸国が人種差別デモしてくれない限り、彼等が祖国に戻るわけもないのです。

 それを思うと、人種差別がなくなったことが、アジア・アフリカの途上国にとって良い事だったとは思えないのです。
  1. 2017-03-05 14:13
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  3. よもぎねこ #-
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Re: このエントリーを読んで・・・

> 確か短足さんの処で読んだと思いますが、車の技術者の話を思い出しました。
>
>  80年代か90年代くらいかな?米国の自動車会社が英国の技術者と日本の技術者をヘッドハンティングした。
> 英国の技術者は言語が同じ事もあり、グングン出世した。
> 日本の技術者は人種差別され、日本に帰っていった。
>
> 英国の自動車産業はその後どうなったか?ほぼ絶滅ですよ・・・
>
> まぁ、上の方でコメントされている方々同様、日本人が日本に帰ったのは、個人的には人種差別のみがその要因だとは思いたくはありませんがね。
> 大きな要素ではあったと思います。

 おお、実査にそういうことがあったのでしょうね。

 人種差別でイヤな思いをするのは、ノーベル賞クラスのトップ科学者よりも、中堅技師のような人が多いでしょうから、これは当然かも知れません。
  1. 2017-03-05 14:15
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  3. よもぎねこ #-
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「先進国が発展途上国から人材を奪っている」というのは、国連でも昔から問題になっているテーマですね。「国連 人材 先進国 発展途上国」というキーワードで検索すると、そういった問題について論じたサイトがいろいろと出てきます。

ただ、発展途上国から先進国に留学したまま帰らない人の中には「せっかく身に付けた高度な知識を生かす場が、祖国には無いから帰りたくない」という人もいるんですよね。
これは悩ましい問題ですね。現代社会では「個人の幸福追求」に大きな価値を置いていますから。

その一方で、せっかく祖国で高等教育を受けたのに、先進国で低賃金の肉体労働に就いている人がいるのも事実ですね。日本でも、地方自治体がやっている「定住外国人のための日本語教室」なんかの手伝いをすると、そういう矛盾をたくさん目にします。

そういえば、夏目漱石は英国留学中の日記に「生卵が食べたい」と書いていたそうですね。人種差別というのは、外見だけでなく習慣の違いからくる偏見も多いんですよね。なんかまとまりのない文章になってしまいました。すみません。
  1. 2017-03-05 16:35
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
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Re: タイトルなし

> 「先進国が発展途上国から人材を奪っている」というのは、国連でも昔から問題になっているテーマですね。「国連 人材 先進国 発展途上国」というキーワードで検索すると、そういった問題について論じたサイトがいろいろと出てきます。
>
> ただ、発展途上国から先進国に留学したまま帰らない人の中には「せっかく身に付けた高度な知識を生かす場が、祖国には無いから帰りたくない」という人もいるんですよね。
> これは悩ましい問題ですね。現代社会では「個人の幸福追求」に大きな価値を置いていますから。
>
> その一方で、せっかく祖国で高等教育を受けたのに、先進国で低賃金の肉体労働に就いている人がいるのも事実ですね。日本でも、地方自治体がやっている「定住外国人のための日本語教室」なんかの手伝いをすると、そういう矛盾をたくさん目にします。
>
> そういえば、夏目漱石は英国留学中の日記に「生卵が食べたい」と書いていたそうですね。人種差別というのは、外見だけでなく習慣の違いからくる偏見も多いんですよね。なんかまとまりのない文章になってしまいました。すみません。

 個人の利益と集団の利益は一致するとは限らないのです。

>せっかく身に付けた高度な知識を生かす場が、祖国には無いから帰りたくない

 だったら最初から留学しなければよかったのです。 途上国からの留学費用は出身国か受け入れ国の国費です。
 祖国で使い道のない知識を身に着ける為に使って良い費用じゃないのです。

 だからこの手の話を聞くと凄くむかつきます。 

 
  1. 2017-03-05 20:31
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  3. よもぎねこ #-
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頭脳流出

1990年くらまでは、日本では女性が責任のある仕事に就くのは難しかったので、学歴も才能もある女性は外国に出て日系企業相手に外国の会社の社員として働く人が多く出ました。東南アジアにそういう日本人女性が多かったと聞いたことがあります。

でも今は女性もキャリアウーマンとして日本で充分に働けるから、もう外国へ出て行く必要はなくなったことでしょう。

発展途上国から頭脳が流出しないためには、その国が発展しなけりゃ駄目です。私の知り合いのフィリピン人が言ってましたが、フィリピンには海外出稼ぎの人が物凄く多いので、出稼ぎに行くフィリピン人を国がとっても大事にするそうです。なにせ外貨を稼いでもらって国が成り立ってるんですから。

でもそれじゃあ駄目でしょう。国が発展するためには才能のあるひとたちに自国に留まってもらわなければ意味がない。自国がそういう人たちの才能を生かせるような土台がなければ、奉仕精神のある人以外は出て行ってしまうでしょう。

明治の頃に西洋に移住した日本人たちは他国でかなりの差別を受けましたが、(アメリカ日系人の収容所拘留とか)それでもほとんどの人が帰国しなかった。それは母国での生活がそれほ厳しかったことの証拠でしょう。
  1. 2017-03-06 06:45
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  3. 苺畑カカシ #-
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Re: 頭脳流出

> 1990年くらまでは、日本では女性が責任のある仕事に就くのは難しかったので、学歴も才能もある女性は外国に出て日系企業相手に外国の会社の社員として働く人が多く出ました。東南アジアにそういう日本人女性が多かったと聞いたことがあります。
>
> でも今は女性もキャリアウーマンとして日本で充分に働けるから、もう外国へ出て行く必要はなくなったことでしょう。
>
> 発展途上国から頭脳が流出しないためには、その国が発展しなけりゃ駄目です。私の知り合いのフィリピン人が言ってましたが、フィリピンには海外出稼ぎの人が物凄く多いので、出稼ぎに行くフィリピン人を国がとっても大事にするそうです。なにせ外貨を稼いでもらって国が成り立ってるんですから。
>
> でもそれじゃあ駄目でしょう。国が発展するためには才能のあるひとたちに自国に留まってもらわなければ意味がない。自国がそういう人たちの才能を生かせるような土台がなければ、奉仕精神のある人以外は出て行ってしまうでしょう。

 これはニワトリが先か卵が先かみたいな話で、高等教育を受けた人が皆国外にでるから国が発展しないのか? 国が発展しないから高等教育を受けた人が出て行ってしまうのか? みたいな所があります。

 しかしフィリピンは実は東南アジア諸国では教育レベルが最も高い国に一つなのに、出稼ぎ大国になってしまったせいか、人材は出て行くばかり、結局いつまで経って経済が発展せずタイやベトナムにまで抜かれていくのを見ていると、何とも言いようがないです。

 特にフィリピンの大卒女性が香港でメイドをしているなどと言う話を聞くと何とも無残です。
 香港人がフィリピン人のメイドを好むのは、フィリピン人の大卒女性は皆英語ができるからです。 子供を英語で育てたい香港人がフィリピン人のメイドを雇うのです。 

> 明治の頃に西洋に移住した日本人たちは他国でかなりの差別を受けましたが、(アメリカ日系人の収容所拘留とか)それでもほとんどの人が帰国しなかった。それは母国での生活がそれほ厳しかったことの証拠でしょう。

 戦前なら差別をされてもアメリカの方が遥かに豊だったので、帰国したくなかったのでしょうね。

 それに当時は日米間の旅費も大変高額でした。
 戦後米兵と結婚してアメリカへ行った女性達には、結婚生活が破綻して、帰国を望みながら旅費の工面ができず帰国を諦めた人も沢山いたようです。
  1. 2017-03-06 12:45
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  3. よもぎねこ #-
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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2017-03-06 20:50
  2. #
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ポーランド人と結婚して、現地在住の日本女性のブログを以前読んだのですが、ポーランドではEU加盟から数年で、高学歴を中心に若年層が大量に海外へ移民し、人口が100万人も減少してしまったそうです。それによって起きた事は、人材の空洞化と高齢化の急激な進行です。ポーランドもご多聞に漏れず、少子高齢化問題が深刻で、EU加盟による若年層の流出によって、更に高齢化が深刻になってしまったというのです。
100万人の若年層の喪失を、わが国の人口比に当てはめた場合、どのくらい影響が大きい想像しただけ身震いがします。
ポーランドに限らず、東欧からイギリスなどに移民した医師や弁護士などのエリート職が、皿荒いや農作業に従事しています。イギリスでは低賃金労働でも、本国で医師をやっているより遥かに稼げるからです。医師や弁護士も人間ですから金が欲しいでしょうから、年収100万円の医師が「うちの国で、野良仕事をやれば300万円の賃金を払う」と言われれば、応じても責めることはできませんが、やはりこの状況は歪んでいると思います。
医療従事者が不足して国民が医療を受けられない、技術者がいないから発電所があっても発電所を稼働させることができない(つまり工場を稼働させることもままならない)、行政機構そのものが麻痺することも有りえます。
だから、私は「日本も海外から優秀な人材や若い労働力を呼び寄せろ」などと言っている移民推進派に対しては、「優秀な人材や若い労働力を引き抜かれた国がどれほど迷惑しているのか、考えたことあるの?残された人達が、どれほど苦しんでいるか想像できないか?」と問うてみたくなるのです。そうした側面からも移民政策に反対しなくてはいけないのですよ。
  1. 2017-03-07 15:23
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  3. 名無しの権兵衛 #xq4b9xMA
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Re: タイトルなし

> ポーランド人と結婚して、現地在住の日本女性のブログを以前読んだのですが、ポーランドではEU加盟から数年で、高学歴を中心に若年層が大量に海外へ移民し、人口が100万人も減少してしまったそうです。それによって起きた事は、人材の空洞化と高齢化の急激な進行です。ポーランドもご多聞に漏れず、少子高齢化問題が深刻で、EU加盟による若年層の流出によって、更に高齢化が深刻になってしまったというのです。
> 100万人の若年層の喪失を、わが国の人口比に当てはめた場合、どのくらい影響が大きい想像しただけ身震いがします。
> ポーランドに限らず、東欧からイギリスなどに移民した医師や弁護士などのエリート職が、皿荒いや農作業に従事しています。イギリスでは低賃金労働でも、本国で医師をやっているより遥かに稼げるからです。医師や弁護士も人間ですから金が欲しいでしょうから、年収100万円の医師が「うちの国で、野良仕事をやれば300万円の賃金を払う」と言われれば、応じても責めることはできませんが、やはりこの状況は歪んでいると思います。
> 医療従事者が不足して国民が医療を受けられない、技術者がいないから発電所があっても発電所を稼働させることができない(つまり工場を稼働させることもままならない)、行政機構そのものが麻痺することも有りえます。
> だから、私は「日本も海外から優秀な人材や若い労働力を呼び寄せろ」などと言っている移民推進派に対しては、「優秀な人材や若い労働力を引き抜かれた国がどれほど迷惑しているのか、考えたことあるの?残された人達が、どれほど苦しんでいるか想像できないか?」と問うてみたくなるのです。そうした側面からも移民政策に反対しなくてはいけないのですよ。

 その通りなのです。

 海外から優秀な人材を招くと言うのは、外国の大切な人材を奪うと言う事で、これが途上国の場合は致命的に発展を阻害される事になるのです。

 それを考えると道義的には全然良い事ではないのです。

 ところが現在の自称人権派や自称ヒューマニストは一切これを問題にしないのです。
  1. 2017-03-07 20:49
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  3. よもぎねこ #-
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