またパヨクが「対米従属」と喚いています。
書いてあることは殆ど意味がないので本文のコピペはしませんが、しかし「異様にさえ見える日本のアメリカ一辺倒の外交姿勢」「世界でも他に例をみない日本のアメリカへの過度の従属ぶり」などと書く根拠はなんでしょうか?
このように書くところを見ると、この記事の著者の中では、日本以外の国はアメリカから自立していると言う事ですよね?
実は以前もこれついてエントリーした事があるのですが、もう一度書きます。
普通に世界を見ればわかりますが、まず世界中の民主主義国家の殆どがアメリカと軍事同盟を締結しています。
そしてそれらのウチの主要国は、戦後アメリカが行ってきた対外戦争の殆ど全てに参戦しています。
例えばイギリスは、第二次大戦の戦勝国であり、国連安全保障理事会の常任理事国であり、核保有国であり、通常戦力でも世界有数の軍事大国であり、世界有数の情報収集能力を持つ国であり、アメリカの元宗主国であり・・・・と、日本の右派が日本が対米従属に追い込まれる理由の全てを否定する要件を持っています。
しかしこの国は常にアメリカの第一の同盟国の地位を確保する事に外交の全力を掛けてきました。
その為、アメリカのタリバン掃討作戦に協力して、王子様までアフガニスタンの戦場に送りました。
トランプ大統領就任後に真っ先にアメリカを訪問したのもイギリスのメイ首相です。
これは「異様にさえ見えるイギリスのアメリカ一辺倒の外交姿勢」「世界でも他に例をみないイギリスのアメリカへの過度の従属ぶり」ではないのですか?
フランスはブッシュ・ジュニアのアフガン攻撃には反対しましたが、しかしそれ以外はアメリカの戦争に参戦しています。
そもそもヨーロッパ諸国は今は殆どNATOに加盟しているのですが、そのNATO軍の指揮権を持つ作戦連合司令官は伝統的に米軍欧州軍司令官が兼任しているのです。
ヨーロッパ諸国がこのようにアメリカとの軍事同盟を重要視するのは、嘗ては対ソ連、そして今は対ロシア防衛には、アメリカと連携するのが最も合理的だと言う事でしょう。
そしてまた民主主義国家にとって対外貿易は経済に欠かせません。 その貿易通商路や経済圏の確保の為にも、アメリカとの連携が絶対必要なのです。
しかもどの国にとっても、アメリカ自体重要な貿易相手国です。
しかしこの条件は実は日本も全く同様です。
違うのは欧州諸国には地理的に脅威でない中国と言う脅威があると言う事ぐらいです。
だから日本もアメリカと軍事同盟を結び、その同盟の維持と強化を図っているだけです。
つまり普通の民主主義国家が普通にやっている外交政策を、日本も普通にやっているだけなのです。
これがなぜ「異様にさえ見える日本のアメリカ一辺倒の外交姿勢」「世界でも他に例をみない日本のアメリカへの過度の従属ぶり」と言う事になるのか全くわかりません。
それでも唯一日本がこうした欧州諸国以上の対米従属と言える理由があるとすれば、それは当に日本がアメリカの対外戦争に参戦してこなかった事です。
日米安保条約と言うのは片務的な条約で、アメリカには日本を助ける義務はあるけれど、日本はアメリカを助ける義務はないのです。
だから日本はアメリカの戦争を軍事的に支援してきませんでした。
でもこれはつまり日本は一方的に助けて貰うだけなのですから、従属的にならざるを得ないのです。
お互いに助け合う関係と、助けて貰うだけの関係なら、助てもらうだけの関係の方が従属的と言われるのは当然でしょう?
だからもしホントにこの従属的な関係が屈辱的、或いは本当の安全保障の為にならないと言うなら、日本が独力で防衛可能な防衛力を持つか?或いは日米安保条約を改正して、片務制を廃止して日本もアメリカを防衛する義務を持つようにするしかありません。
その為には憲法を改正して、日本も欧州諸国のような普通に軍事行動をできるようにするしかありません。
そして防衛費をせめてGDPの2%まで増やして、防衛力を強化するしかないのです。
もしこうして防衛力を強化できたら、アメリカのアジアでの作戦行動に対する発言権は今とは全然違ってくるでしょう。
アジアの諸国の対応も変わってきますよ。
逆に対米従属ってない国ってどんな国でしょうか?
北朝鮮、イラン、中国、ソマリア、ロシア・・・・。
みんな独裁国家か破綻国家じゃないですか?
そして「対米従属反対~~!!」と喚いている連中は、皆こういう独裁国家が大好きですね。
因みに連中はホントにこんな国が好きなわけじゃないのです。
何しろ連中は昔は共産圏を絶賛していたのですがその頃でも、自分達は絶対に行こうとはしませんでした。
反対に共産圏からは無数の人々が命懸けで西側に亡命していたのに・・・・・。
それどころか学生時代に安保反対をやり過ぎて日本で就職できなくなってアメリカに行った人間までいるそうです。
日米安保にそんなに反対しておきながらよくもまあアメリカに行けるものだと思うのですが、しかしどうも本人はそれが恥ずかしいと言う感覚もないらしいのです。
つまり彼等の対米従属反対なんてこんなモノです。
中身は何もないけれど、取りあえずエラそうな奴に反抗してみただけなのです。
アメリカは寛大な民主主義国家ですから、反米活動をやったからって特に何も言いません。
本人も何も言われないのは百も承知なのですが、しかしそれでも相手は大国なので、その国に罵詈雑言を投げつけている自分が非常に勇敢でヒロイックに思えるのです。
だから世界中の反米活動家は勇猛果敢に、アメリカ大使館の前でアメリカ国旗を燃やしたりして気勢を挙げるのです。
これがパヨクの言う対米従属反対の全てじゃないですか?