2017-02-16 14:55

秩序崩壊とは? 理想の学校、崩壊と閉鎖 

 数日前ネットで気になるニュースを拾いました。
 スェーデンのヴァルネン学校と言うのが、多くの難民を受け入れた事で「平和賞」を受賞したのですが、一年で崩壊したと言うのです。

 すると2月13日、ナンミンウォッチさんがこの元ニュースを翻訳して、アップしてくださいました。

 スウェーデン:理想の学校

 あらら、もう無茶苦茶ですね。 元記事が結構長いし、スウェーデン語から英語へ更に日本語への二重訳でわかりにくいのでワタシの憶測も交えて説明します。

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 このヴァルネン学校と言うのは職業訓練校です。 おそらく日本の高校生程度の年齢の学生が中心で、調理師や給仕などの職業訓練をします。
 
 スウェーデン王室が主催するノーベル賞受賞者の晩餐会の給仕も、この学校の学生達が務めてきました。

 だから職業訓練校として最高の名門で、これまでは就職率100%を誇ってきたようです。

 そして一昨年の難民騒動辺りから、大量の難民を生徒として受け入れました。
 この為ヴァルネン校は「平和賞」を受けました。

 因みにこの「平和賞」はノーベル平和賞ではなく、学校平和賞と言うモノのようです。

 しかしその為にこれまで8クラスだった学校が35クラスにまで膨れ上がりました。

 ところがこの頃から学校内が滅茶苦茶になってしまいました。

 マフィアが学校に来て組員をリクルートする。
 学校内で性的嫌がらせや薬物の売買が日常化する。
 校内でドラッグの取引や、民族集団の対立が原因での乱闘が繰り返される。
 果ては学校にスタンガンを持ち込む奴まで出てくる。
 この為警察や救急車が再々学校に出入りするようになる。
 この状況に耐えられなくなった教師達が鬱病になってしまう。
 
 そこで学校は有刺鉄線で回りを囲み、大量の警備員に監視されて、まるで刑務所のようになってしまいました。

 それでも暴力行為の防止は不可能でした。
 その為、遂に学校側は警察と相談の上、学校の閉鎖を決断しました。

 閉鎖は教師が統制を取り戻し学校の秩序が回復するまでと言う事ですが、それはいつのことでしょうか?

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 あ~あ、これが理想の学校が理想を貫いた結末です。

 因みにこの理想の学校が大量の難民を受け入れたのは、必ずしも高邁な理想からでもないようです。

今日では、スターティング校の半数はヨーロッパ中から到着した若者で占められている。

 元のニュースでは、上のような記述がありますが、スェーデン始め欧米の人道主義w国家では、若い難民は国家の費用で教育が受けられるのです。 勿論その間の生活費も国家が負担します。

 教育を受ける事が、生活保護受給や在留要件になる場合もありますから、「難民」達は学校に行けと言われたら行くのです。(どうせ自分の懐が痛むわけじゃないし)

 で、大学や高校の卒業を証明できない低学歴の難民は、職業訓練校に入る事になります。

 しかし大学進学率の非常に高い福祉国家の場合は、職業訓練校はそう沢山はありません。
 
 で、教育レベルの低い国々から難民を大量に受け入れたら、当然職業訓練校に難民が溢れる事になるのです。
 それで元々8クラスだった学校が、いきなり35クラス!!

 学校の定員が1~2年で、4倍以上になっていまったのです。

 そりゃ学校崩壊して当然でしょう。

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 この学校が職業訓練校として最高だったのは、優れた教師がいて、またその教育を受ける事を希望する生徒だけが集まっていたからです。

 しかしいきなり4倍になっては、それまでいたの同レベルの優れた教師など集められるわけがありません。

 そして最悪なのは生徒の質です。
 難民を受け入れたと言うと聞こえが良いけれど、実は彼等が自分が何のためにこの学校に入ったかわかっていません。
 
 わかんないけど、とにかく入学したらスウェーデンに在留できて生活費がもらえるから入学しただけの生徒達なのです。

 勿論、言葉だってちゃんとわかってません。
 そんな生徒が全体の4分の3余りを占める状況なのです。

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 こんな奴等が大人しく授業を聞いて、真面目に勉強するわけないでしょう?

 それでなくても連中は、給仕や調理師になりたくてスェーデンに来たわけではないのです。

 途上国の多くは完全な身分社会です。 給仕や調理師の下層階級です。
 一方不法渡航業者に多額の手数料を払ってヨーロッパに渡航できるような「難民」は上層階級の出身者なのです。

 エッ?
 何でオレが、給仕になるんだよ!?
 給仕だの料理人だのって賤民の仕事だぞ!!
 人種差別すんな!!

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 それでも最初の数日は大人しくしていたかもしれません。 しかし大人しく授業を聞いていても、言葉はわからないし、退屈で堪りません。
 
 そこで言葉のわかる同志がボソボソとおしゃべりを始める。 携帯をいじる。
 
 教師は注意するし、真面目に勉強したい生徒にとっても非常に不愉快なのですが、何しろ多勢に無勢です。

 学校のマジョリティはマイノリティであるスウェーデン人の生徒や教師なんか無視して、好き邦題をやり始めます。

 堂々と席を立って教室内でふざけ合う、女の子にちょっかいを出す。 女の子が悲鳴を上げて、彼女のボーイフレンドが怒り出す。

 更に同じ民族や宗教の仲間が集まって、民族や宗教の違う連中と抗争を始める。

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 こうなったらもう完全に学級崩壊です。
 挙句の果てに薬物の売買や性的嫌がらせが始まり、始終乱闘が起きてスタンガンを持ち込む奴まででてくる。 
  
 これじゃ真面目な生徒は恐ろしくて学校に行けません。 何十人もの男がこうやって暴れまわっては、教師にできる事なんかありません。 

 元記事のスェーデンの新聞は、スウェーデン政府が難民認定の制度を変えて、生徒達が将来的にスェーデンに在留したり家族を呼び寄せたりできる保障がなくなったので、生徒達が精神的に不安定になったのが原因などと書いています。
 
 しかしそんなの関係ないです。

 学力のない、勉強する意思もない、それどころか言葉もわからない生徒が全学の4分の3を占めるような事態になれば、どんな学校でも見事に崩壊します。
 
 自分がスウェーデンに行って、訳も分からないままスウェーデンの学校に入れられて、毎日スェーデン語の授業を聞かされて、どれだけ我慢できるか想像すればわかるでしょう?

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 実はワタシは90年代に学習塾の講師をしていました。 当時は日本でも学級崩壊が話題になっていました。
 それでワタシも生徒達から学級崩壊の話を色々と聞かされました。

 特に印象に残っているのは、小学校5年生の女の子二人の話です。

 先生(ワタシ)今私達のクラス滅茶苦茶なの。
 毎日悪い子が5~6人授業中に教室で暴れまわるの。
 そいつらは勉強ができないから、授業を全部滅茶苦茶にする気なの。
 先生(学校の先生)が悪いの。 
 ちゃんとそいつらを殴らないから。

 ワタシは一瞬、子供が他の子を「殴れ」と言った事にショックを受けました。
 しかし考えてみれば当然なのです。

 学校へ行っても、毎日毎日授業中に悪い子が好き放題に騒ぎまわるのでは他の子は堪ったものではありません。

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 ワタシの生徒だったこの二人の女の子はお世辞にも勉強ができるとは言えなかったし、勉強好きでもありませんでした。

 しかし二人とも、自分なりに勉強はしなくてはならないと思っているから、ちゃんと学校に行くし、塾にも来るのです。

 それなのに勉強をする意思のない一部の子供の為に、授業は滅茶苦茶になって、教師はそれを放置している。

 彼女達が憤るのは当然でしょう。

 教師がこの問題児を殴らないのは、体罰が人権問題になるのを恐れての事でしょう。
 しかしそれならそれで授業を潰された他の子供達の「教育を受ける権利」はどうなるのでしょうか?

 ともあれ学校の秩序なんかこうやって簡単に崩壊するのです。

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 学校で授業が成り立つのは、圧倒的多数の子供がこの二人のように、勉強は嫌いでも勉強はしなければならない、先生の話は真面目に聞かなければならないと信じて、授業中は大人しくしているからです。
 
 もし授業中に騒ぎたいと言う子がいても、それがクラスに一人だったら?或いは二人いても、これは多勢に無勢ですから、我慢して大人しくしているしかありません。

 しかしそれが3人、4人と増えて、5~6人にまでなると完全にフェーズが変わります。
 だって5~6人仲間がいれば、他の子供達から仲間外れにされても、遊び相手にも不自由しないし、心細くもありません。
 そして一度に5~6人が暴れ出すと教師も手に追えません。

 学級崩壊ってこうやって起きるのです。
 
 そしてその時思ったのです。
 秩序崩壊とはこのような物だと。

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 秩序崩壊には全ての人間が秩序を無視する必要はないのです。 全体の10%強の人間が意図的に秩序を崩壊させようとすれば、それで社会秩序など簡単に崩壊するのです。
 
 なぜなら社会の秩序は、圧倒的多数の人間が秩序を守る事を前提に成り立っているからです。
 
 勿論、どんな国でも社会でも、秩序を乱す人間を拘束し処罰する為の機関、例えば警察や軍隊を持っています。

 しかし総人口の一割を超える人間を、逮捕拘束するような巨大警察を維持する事は不可能です。

 秩序に従わない一人の人間を抑制するには、その何倍もの人間が必要なのです。 

 だから一定数の人間が公然と秩序に反抗を始めると、もう秩序崩壊が始まり、社会は大混乱になるのです。

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 今、スウェーデン始め欧米に大量の難民を送り出している国々で起きている事が当にそれなのです。

 つまり国内に国家秩序に従いたくない民族や宗教集団が、総人口の何割かを占め、それらが一斉に国家秩序の破壊に向けて動き出したのです。

 これが内戦、或いは革命です。

 ところがこのスェーデンの学校は、このような秩序破壊者が全学の8割弱を占めるようになりました。

 それまで何百年もの間隣人だった民族と血みどろの戦いをする人達が、スェーデン人とは仲良く共存すると言う根拠は何でしょうか?

 自国のキリスト教徒を殲滅した人達が、スウェーデンのキリスト教徒の人権は尊重するのでしょうか?

 彼等はスェーデンで特別な事をやっているわけではないのです。 故郷でやっていたのと同じ事をしているだけです。
 これが彼等の文化なのです。

 彼等は故国の文化を学校に持ち込んだだけです。

 多文化共存はスウェーデンが掲げる理想です。
 だから内戦文化を持つ国から来た難民は内戦文化を持ち込むの権利があります。

 こうして名門職業訓練校は今や中東の民族紛争と内戦の出張所になったのです。

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 それにしてもこんな状況になって、今後スウェーデンの若者達は何処で職業訓練を受けたら良いのでしょうか?
 彼等の「教育を受ける権利」は誰が守ってくれるのでしょうか?

 しかも恐ろしい事にこうした学校崩壊はこの学校だけではないのです。 移民が多い地区として知られるマルメの小学校では、子供達がIS処刑ゴッコをしたり、6歳の女の子が性的嫌がらせを受けたりしているのです。

 十分な警備員が確保できなければ、閉鎖しなければならないと状況にある学校は、他にも多数あるのです。

 そりゃ言葉のわからない生徒ばかりで授業が成り立つわけもないのは、職業訓練校でも小学校でも同じですから当然でしょう。

 しかし本当の秩序崩壊が始まるのは、この子供達が大人になってからでしょう。

 今後、スウェーデンの社会には言葉もわからず、勿論読み書きもできず、そしてスウェーデン社会のルールや価値観は理解できないそもそもする気もない人間が大量に出てくる事になります。

 しかも出生率は恐ろしく高いので、今後彼等の文化受け継いだ子供達がドンドン増えて行きます。

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 彼等が一生スウェーデンの生活保護で満足してくれれば、そして先住スェーデン人達が彼等の為に納税を続ければ、国家の秩序崩壊だけは避けられます。

 これが多文化共生理想社会の姿ですから。

 しかしいつまでそれができるのでしょうか?
  1. 移民
  2. TB(0)
  3. CM(6)

コメント

こんにちは。
多文化共生社会が理想なら何故チェコとスロバキアが分離独立したのでしょうか?
ソビエト連邦はなぜ崩壊したのでしょうか?
ロシアによるクリミア併合は正しい事なのでしょうか?
中共によるチベット、ウイグルの併合は正しい事なのでしょうか?
自分達と同化しようとするから戦争が起きるのではないですか?
多文化共生理想社会は間違いであることは歴史が証明しています。
多文化を認め国単位で共生する社会が正しいのではないでしょうか。
  1. 2017-02-16 17:44
  2. URL
  3. kazusa #-
  4. 編集

リヴァイアサンとベヒーモス

https://ja.wikipedia.org/wiki/リヴァイアサン_(ホッブズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベヒーモス_(ホッブズ)

※リヴァイアサンの国家権力を嫌うあまりに、ベヒーモスの無秩序な混乱へと世界が向かっているのでしょうか?
希望的観測を言うなら、混乱の中から新秩序を生み出す力の一つに日本がなって欲しいですね。
  1. 2017-02-16 18:17
  2. URL
  3. taigen #-
  4. 編集

 前によもぎねこさんが北欧に旅行された記事に、とても綺麗な金髪の女の子だけれど貧しそうな服装だったと書いておられましたね。その当時も経済の問題はあっても、こんな学校閉鎖されるような難民問題はなかったわけで、いまから考ええると平和だった時代でしたね。

 難民である自分達が上で、スウェーデンはイスラムの戒律を守らない地獄に堕ちた人間ばかりだから下という感じでしょうか?何となく、韓国はすべてを日本に教えてやった兄の国だから、日本は弟として服従するのが当たり前ニダ!ということをいっぱい書いている(最近読んでませんが)韓国の新聞の思い出だけで胸が不愉快な気持ちでいっぱいになって来ました。

 民族や宗教で住み分けて、お互いに干渉しすぎないようにしないと社会が持ちません。でも欧州は、もう手遅れみたいで大変ですね。
  1. 2017-02-16 19:06
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> こんにちは。
> 多文化共生社会が理想なら何故チェコとスロバキアが分離独立したのでしょうか?
> ソビエト連邦はなぜ崩壊したのでしょうか?
> ロシアによるクリミア併合は正しい事なのでしょうか?
> 中共によるチベット、ウイグルの併合は正しい事なのでしょうか?
> 自分達と同化しようとするから戦争が起きるのではないですか?
> 多文化共生理想社会は間違いであることは歴史が証明しています。
> 多文化を認め国単位で共生する社会が正しいのではないでしょうか。

 第一次大戦の直前に盛り上がった民族自決と言うのがその考えでした。

 但しこれには大問題がありました。

 実は世界中の多くの国は多民族国家で、しかもそれはそれぞれの民族が一定の地域にまとまって住むと言うわけでもなく、狭い地域にゴチャゴチャに住んでいたりするのです。

 旧ユーゴスラヴィアのサラエボなんかが典型です。

 そういう地域で民族自決が燃え上がったので、当然凄惨なジェノサイトが起きました。

 逆に言うと民族自決で国民国家を作って安定できる国と言うのは、今の欧米先進国や日本など極わずかの国々と言う事なのです。
  1. 2017-02-17 13:16
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: リヴァイアサンとベヒーモス

> https://ja.wikipedia.org/wiki/リヴァイアサン_(ホッブズ)
> https://ja.wikipedia.org/wiki/ベヒーモス_(ホッブズ)
>
> ※リヴァイアサンの国家権力を嫌うあまりに、ベヒーモスの無秩序な混乱へと世界が向かっているのでしょうか?
> 希望的観測を言うなら、混乱の中から新秩序を生み出す力の一つに日本がなって欲しいですね。

 日本が混乱の中から秩序を生み出す事が出来るとは思いませんが、取りあえず混乱に巻き込まれないようにするしかありません。

 少なくともEUみたいに自分で混乱を取り込む事だけは絶対避けるべきです。
  1. 2017-02-17 13:18
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

>  前によもぎねこさんが北欧に旅行された記事に、とても綺麗な金髪の女の子だけれど貧しそうな服装だったと書いておられましたね。その当時も経済の問題はあっても、こんな学校閉鎖されるような難民問題はなかったわけで、いまから考ええると平和だった時代でしたね。

 北欧の人々の服装が超質素なのは、貧しいからではなく彼等が恐ろしく堅実な経済感覚を持っていて、衣類とか食べ物のような消費にお金を回さないからです。

 代わりに家など物凄く立派で、日本の街がスラムみたいに思える程です。
 
 このような超堅実な発想で彼等は福祉国家を作り、重税を負担し、普段の生活は超質素でも、何があっても生活に困らない社会を作ったのです。

 ところがそこにこうした堅実さなど全く理解できない人々を大量に受け入れてしまったのです。
 
 彼等は福祉なんか天から降ってくる金、或いはオレタチはイスラム教徒だから、キリスト教徒がオレタチの為に金を出すのは当然と思っているのです。

 こんな状態でいつまでやっていけるんでしょうね?
>
>  難民である自分達が上で、スウェーデンはイスラムの戒律を守らない地獄に堕ちた人間ばかりだから下という感じでしょうか?何となく、韓国はすべてを日本に教えてやった兄の国だから、日本は弟として服従するのが当たり前ニダ!ということをいっぱい書いている(最近読んでませんが)韓国の新聞の思い出だけで胸が不愉快な気持ちでいっぱいになって来ました。

 移民だから難民だから、差別されてカワイソウって、受け入れ側が勝手に思っているだけですからね。
 
 むしろマイノリティの側が根拠のない選民意識を持って、受け入れ先の人達を侮蔑している場合も多いのです。 侮蔑しているから同化もしないし、社会ルールも守らないのです。

>  民族や宗教で住み分けて、お互いに干渉しすぎないようにしないと社会が持ちません。でも欧州は、もう手遅れみたいで大変ですね。

 ワザワザ外国人を受け入れて問題を輸入しちゃうのは論外ですが、実は今の途上国の混乱は民族・宗教問題を抱えて民主主義政治などする基盤のない国々が、民主主義で破綻している事だと思います。
  1. 2017-02-17 13:31
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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