実はワタシも夕べこの自殺者のブログ等を読みました。 このまとめの通りです。
- まとめ1
容疑者は栗原敏勝(72) 元自衛官(98年度に退官)
動機
三女が15年ほど前に統合失調症を発症し、暴れて病院移送などを繰り返す。
(娘に対する医師の診断書もブログ内で公開しているので妄想ではない)
妻が治療と称して栗原さんの退職金数千万円をカルト宗教につぎ込む。
そのことを巡り、洗脳された妻娘と対立するが栗原さんの意見はまったく聞き入れられなかった。
妻から離婚裁判を起こされ、
・妄想に取り憑かれて無差別殺人を起こそうとする娘を止める行為
・包丁で自分を刺しにくるのを阻止する行為
・自傷行為を強引に阻止する行為
・娘を強制的に措置入院させたこと
などが娘と妻に対するDVであるという妻の訴えを裁判所が全面的に認め、栗原さんは完全敗訴し離婚が確定。
(栗原さんは妻からもナイフで刺殺されそうになっているが証拠なしとして相手にされず)
離婚における慰謝料として預貯金や自宅、車などすべて差し押さえられる。
ブログ、YouTube、2ちゃんねる等で懸命に裁判の不当を訴えるが反響は無し(文が非常に読みづらいため)。
センセーショナルな自殺をすることで世間の注目を集め、自分の意見に耳を傾けてもらい、自分が正しいことを知らしめたいと自殺を決意。
なおかつ元妻(カルト)に家や車を渡すくらいなら燃やしてやろうと犯行に及んだ。
栗原敏勝氏のブログ(非常に読みづらい)
http://blog.goo.ne.jp/jpkingkoko
妻と娘がカルト宗教にマインドコントロールされる様子の録音(41分)
http://www006.upp.so-net.ne.jp/rukajp/hagiwara1.html
栗原敏勝が立てたスレ
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/court/1468330810/
妻がハマったカルトは真言宗 長江寺
http://hachisan.michikusa.jp/20130328(sakura)%203271.JPG
住職:萩原玄明
http://www.hmv.co.jp/artist_%E8%90%A9%E5%8E%9F%E7%8E%84%E6%98%8E_000000000406564/biography/
住職の本の内容
http://blog.goo.ne.jp/fasb2002account/e/3d1c615d30a8e0a239fe3deda13e6673
2chに立ってた住職のスレ
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/utu/1085029825/
彼は自分が妻との離婚裁判で受けた不当な判決と、司法への怒りをネットで訴えようとしたようですが、しかしブログも2チャンにたてたスレも、you tube に挙げた動画も、殆んどアクセスする人がなかったようです。
理由は簡単です。
物理的にも、文章としても非常にわかり辛いのです。
全体の状況が1番わかりやすいのは、you tubeの経歴説明に貼られた履歴書形式で書かれた文章ですが、字が小さくて非常に読み辛いです。
ブログの方には、裁判に関する書類などが、貼られていて、彼の言い分の何処までが本当か確認できますが、事件にいたる概要を知るには、ブログ全体の半分以上を読み込まねばなりません。
ワタシは入院中で死ぬ程暇だし、しかも昨夜は全然寝付けなかったので、殆ど読んだのですが、普段なら絶対読めなかったでしょう。
思うにこの人は、本当の意味でネットで自分の意見を述べようとしたと言うより、誰にも話せない、しかしどうしようもない思いを書き連ねたのでしょう。
だから全体が事情を全く知らない第三者に説明するような文章になっていないのです。
或いは潜在意識としては、誰にも読んで欲しくなかったのかもしれません。 だからまるで故意に読み辛くしたような書き込みをしたのでしょう。
しかしそれでも読んで行くと彼の苦悩が伝わってきます。
勿論彼の書き込みですから、自分の都合と自分の立場だけでかいているのです。
それでまずその中の真実と言える部分ですが、三女が統合失調症になり、4回の措置入院を繰り返した事、その後も深刻な病状が続いている事です。
これはブログに貼られた、措置入院に関する書類で確認できます。
また妻が娘の発病から、カルトに嵌り大金を使った事も、カルト関連の書類が貼られいるので確認できます。
但し正確な金額はわかりません。 ブログの記述から推定すれば、5千万を超えりとおもわれます。
しかし彼を致命的に追い込んだ、妻との離婚裁判の判決文はアップされておらず、裁判について詳しい状況説明もありません。
だからこの部分については、彼のブログに書かれた事の真偽は、わかりません。
しかしこれが本当なら、大変な不当判決です。
まとめにも書かれていますが、判決では三女の措置入院が、DVと判定されたのです。
これは無茶苦茶です。 なぜなら措置入院とは、精神病患者が病気の為に、自分自身や他人を傷つける可能性が高い場合、危険防止にために、強制的に入院させる物ですが、しかしこれは個人の一存で出来る物ではないのです。
精神科医の診断に基づいて都道府県知事の判断で行なう物なのです。
だからもし三女の措置入院が不当なDVと言う判決が出ていたなら、DVの主犯は栃木県知事と言う事になります。
しかしこのような判決により、彼は妻と離婚させられただけでなく、残された資産、預金1500万、自宅、車などを全て奪われる事になったのです。
単なる離婚でここまで夫に厳しい判決が出たのは、妻の申し立てにより離婚理由が夫による、妻と三女へのDVだったからのようです。
妻は離婚に先立ち、DVシェルターに入り、そこから離婚を申し立ています。
そしてDシェルターに入る直前の夜、就寝中の夫を包丁で襲いました。 夫は辛くも怪我もなく助かったのですが、妻と揉み合う時に妻が軽傷負いました。
ところが妻は離婚裁判で、この時の怪我の診断書を、夫によるDVの証拠として差し出したのです。
これが致命的でした。
元来DVは家庭内で起きるので、客観的な証明は難しく、現実には妻から夫がDVで告訴された場合、夫が勝つ事は殆どないのだそうです。
実はこの裁判を彼は弁護士なしで、最高裁まで争って、全部敗訴しました。勿論彼も弁護士を雇う事は考えたのですが、しかし相談した5~6人の 弁護士全てに、勝目がないと言われて、諦めたのです。
そして彼自身は高卒で自衛隊に入隊後、一旦除隊して北海学園大学の法学部に入学、卒業後、改めて幹部候補生として再度自衛隊に入隊した経歴がありまs。
それで本人弁護と言う形で裁判を戦う事にしたのです。
しかしそれだけでもないようです。
ブログでは裁判に関して何度か「職業差別」と言う言葉が出てきます。
左翼の多い法曹界で、元自衛官は裁判の過程で、様々な嫌がらせを受けた可能性があるのです。
この様にして、彼は司法から「妻と娘に暴力を振るった男」とされて、これまでの人生で築いてきた全てを奪われました。
彼は自衛官として国を守り、夫として父として、妻と娘を守って来たのですが、その妻も娘も、そして国も彼を裏切り、嘲ったのです。
最も無残なのは、三女の発病後、父親として娘の為に行った献身の全てを、裁判官によってDVと認定された事でしょう。
包丁で父親に襲いかかったり、天ぷら油に浸した紙に火を付けて、家を焼こうしたりと、途方も無い暴力行為繰り返す娘を、なんとか取り押さえて病院へ担ぎ込み、入院させたのに・・・・・・。
それでも、こんな三女を介護する傍、精神病患者や患者家族のために、様々な活動もしていたのですが、そうした努力も完全に無視されたようです。
しかもその認定は、裁判官が措置入院と精神病にかんして、最低限の知識を持っていなかったので故になされたのです。
だから彼が最も憎んだのは、この裁判官と裁判所の調停員だったのです。
こうした憎悪と絶望が、彼を自爆自殺と言うのは壮絶な最後へと駆り立てたのです。
勿論これは彼のブログなどから得た情報ですから、やはり真実とは違うかも知れません。
しかし眠れない夜、偶々彼の心情に触れた人間として、彼の為に一言書いてやりたかったのです。 そうすれば彼の霊も少しは安らぐかもしれませんから。