2016-09-24 15:10

インド人のグローバリズム

 昨日ブロゴスを見ていたら、インド人移民の話が出ていました。

グリーンカードからかいまみえるインド人のグローバリズム

 アメリカはグリーンカードを発行するに当たって、特定の国からの移民ばかりが増えないように、国別に発行割り当てをきめているのだそうです。

 日本人はグリーンカードの申請者数が、この割り当てに全然足りないので、発行要件を満たす人は、審査が済み次第発行されます。
 
 しかしインド人は申請者が膨大なので、10年以上待たされるのが普通と言うのです。
 
 インド人移民熱は、日本人の想像を絶する物があるのです。

 ワタシがこれで思い出したのは、もう10年以上前に読んだ「ボンベイの不思議なアパートと言う短編集でした。
 
 これはインドのボンベイにあるあるアパートを舞台に、其処の住人達の生活を描いた短編集なのですが、この住民達は皆パーシー、つまり拝火教徒なのです。 そしてアパート自体が、拝火教徒のコミュニティの中にあります。

 この本を読んだだけでは、このコミュニティの大きさは、分かりませんが、中には拝火教の寺院があり、このコミュニティの中だけで、日常生活が完結出来るようになっているようです。

 作者も実はパーシーで、この物語で自分の少年時代と、自分を生み出した世界を描きたかったのでしょう。

  しかしワタシがこの短編集で、驚いたのは最後の一遍で、その主人公の少年は、あきらに作者自身です。
 この中で父親がいつも息子達に言うのです。

 「勉強しろ。しっかり勉強したら、父さんがお前達を、こんな糞見たい国から出ていけるようにしてやるから。」

  父親は将来息子達がインドを出て、アメリカ或いはカナダ等の英語圏に移民出来るように、かなり無理をしてカソリック系のミッションスクールに通わせて、英語教育を受けさせているのです。

 そして息子達をアメリカかカナダの大学に留学させて、そのままそこに移民させるつもりなのです。 その為に父親は必死で働いているのです。

 こう言う教育方針は、ワタシには想像を絶するものでした。

 しかしこのような教育方針は、このパーシーのコミュニティでは至って普通のもので、実際主人公の従兄弟達も、既に数名がそうやってインドを出ています。

 そして主人公の通うミッションスクールの同級生達の多くも、同じ目的で入学しているのです。

 インドのパーシー・拝火教徒は、元々ペルシャがイスラム化された時に、その信仰を守る為にペルシャから逃れてインドに移住しました。 
 その意味では難民なのです。
 そしてその後千数百年インドで拝火教徒のコミュニティを作ってくらしています。

 しかしインドには同化していません。 これはしかし彼等が頑なだというより、インド社会の特質によるのでしょう。

 インドは究極の多文化社会で、インドでは拝火教徒だけでなくジャイナ教徒やシーク教徒や、ホワイトジュウと言われるユダヤ教徒までいるのですが、彼等もまたそれぞれのコミュニティを作って暮らしています。

 そして多数派のヒンズー教徒やイスラム教徒も、カーストや民族集団ごとに、コミュニティを作って暮らしているのです。

 そういう世界であって見れば、同化と言われても、そもそも宗教の違う異邦人なんか受け入れてくれるコミュニティはないのですから、同化のしようもないのです。

 言ってみればインドと言う国の中に、無数の国があるような状態です。 

 だから千数百年インドに暮らしても、結局インド人にはならず、パーシーなのです。 
 こう言う立場であれば、この世にインドより豊かな国があると分かれば、そこに移住する事に、何の躊躇いもないでしょう。

 インドにいても、千数百年異邦人だったのだから、何処に行っても同じでしょう? 
 同じ異邦人として暮らすなら、貧しいインドで異邦人でいるより、豊かなアメリカやカナダで異邦人をする方が、遥かに良いではありませんか?

  そして移民先ではまた、自分達のコミュニティを作るのです。 

 それにしても、このようなインド人の移民熱は、グローバリズムと賞賛出来るような物でしょうか?
  
 どう言う事情があるにせよ、親が子に向かって「勉強しろ。 しっかり勉強したら父さんがこの糞みたいな国から出られるようにしてやる。」などと言い、そしてその為に本当に必死で努力するなど言う状況は、賞賛出来るような話ではないでしょう?

 しかし日本人には、こうした国々の厳しさが理解出来ないからこそ、安直に「グローバリズム」と礼賛出来るのでしょう。

 

 

 
 



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コメント

韓国人も朝鮮民族優秀教に浸されてる人は容易に同化しませんよねえ。本当に千年経っても在日でいられそう。
百済や高句麗から来た避難民は日本人になりましたけど。陶工たちも家系を守っているので韓国からは同胞扱いされてるでしょうが、日本人意識しかないと思います。今在日3世4世の人でも殆どは反対する親戚などが亡くなれば自然と溶けていくと思うのですが、どうしても一部日本を憎み蔑み、結果日本人から激しいバッシングを受けて差別意識の煮こごりみたいになった在日はずっと、国籍は在日、とか言ってるんでしょうね。本国からも嫌われてるし。拝火教みたいに勉強して英語圏に行けばいいのに。

北米在住男性のツイートにあったのですが、なんといってもクズが多いのはインド、中韓なんて目じゃないくらい酷い、偏見を持ちたくないけどクズに遭遇する確率が多すぎて。という事でした^_^;
  1. 2016-09-24 22:42
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  3. こきち #97nXsu5.
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Re: タイトルなし

> 韓国人も朝鮮民族優秀教に浸されてる人は容易に同化しませんよねえ。本当に千年経っても在日でいられそう。
> 百済や高句麗から来た避難民は日本人になりましたけど。陶工たちも家系を守っているので韓国からは同胞扱いされてるでしょうが、日本人意識しかないと思います。今在日3世4世の人でも殆どは反対する親戚などが亡くなれば自然と溶けていくと思うのですが、どうしても一部日本を憎み蔑み、結果日本人から激しいバッシングを受けて差別意識の煮こごりみたいになった在日はずっと、国籍は在日、とか言ってるんでしょうね。本国からも嫌われてるし。拝火教みたいに勉強して英語圏に行けばいいのに。

このパーシーの話で、ワタシが一番評価するのは、彼等はインドが糞だと思えば、本当に出て行く努力をして、本当にでていく事です。

在日コリアンや日本の左翼は、日本を糞味噌に言いますが、しかし執拗に居座って、出ていかないのです。
こう言う連中こそ糞だと思うのですが。

> 北米在住男性のツイートにあったのですが、なんといってもクズが多いのはインド、中韓なんて目じゃないくらい酷い、偏見を持ちたくないけどクズに遭遇する確率が多すぎて。という事でした^_^;

千数百年暮らした国を糞と言う人達ですから、移民先の国に敬意や愛国心を持つ訳もないでしょう。
  1. 2016-09-25 10:04
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  3. よもぎねこ #-
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インドは独特ですよね。ある集団が流入してきてカーストを形成し、別の集団が流入して別のカーストを形成し、数百人の集団で生活し、基本的に親族間で結婚して家族を形成し、互いに交わらない。欧米へ行きたがるのに、移民先で自分たちの伝統に固執する。劣等感の裏返しなのでしょうね。
  1. 2016-09-25 10:21
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  3. ;;;; #-
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Re: タイトルなし

> インドは独特ですよね。ある集団が流入してきてカーストを形成し、別の集団が流入して別のカーストを形成し、数百人の集団で生活し、基本的に親族間で結婚して家族を形成し、互いに交わらない。欧米へ行きたがるのに、移民先で自分たちの伝統に固執する。劣等感の裏返しなのでしょうね。

思うに殆どの国民がこうした小さな排他的なコミュニティで暮らしているような社会だと、移民には抵抗がないのでしょう。 だってインドにいても、コミュニティ外のインド人は異邦人なのです。 実際言葉も通じないコミュニティも沢山あるのですから。

そして数百人のコミュニティなら移民先でも作れます。
だったら貧しいインドより、豊かなアメリカでコミュニティを作って暮らす方が快適でしょう。

劣等感と言うより、そもそも最初から自分達の生活を変える意志はなく、それを前提に豊か生活を求めて移民しているだけでしょう。
  1. 2016-09-25 10:31
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  3. よもぎねこ #-
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 エリア・カザンに「アメリカ アメリカ」という映画がありましたなあ。
 それに匹敵する映画を韓国は作ったか?
  1. 2016-09-25 18:27
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  3. ご隠居 #-
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「中国とインドは国民国家ではなく、『ヨーロッパ』という括りと同じような文化圏である」というのが私の持論なんですが、それを裏付けてくれるようなエピソードですね。

このような世界観の中で生きている人たちにとって、他の民族やコミュニティとの境界線は、必ずしも物理的なものじゃないんでしょうね。近代国家を作るのには向かない価値観・世界観でしょうが、他の民族と平和的に共存することはできるかもしれません。

日本は逆に「日本国の領土と日本人が住んでいる地域と日本語が話されている地域の3つがほぼ一致する、世界でも例外的な地域」と、前に読んだ本に書いてありました。
  1. 2016-09-25 18:51
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
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Re: タイトルなし

>  エリア・カザンに「アメリカ アメリカ」という映画がありましたなあ。
>  それに匹敵する映画を韓国は作ったか?

作れる訳がありません。

エリア・カザン「アメリカ、アメリカ」は、アルメニアがトルコ領だった時代、トルコによるアルメニア人虐殺が起きる中、アメリカへ希望を繋ぐアルメニア人の物語です。

この時代背景なら、アルメニア人だって移民を正当化出来たのです。

でも韓国人のアメリカ移民熱って戦後独立してからでしょう?

すばら祖国を捨てて移民する事を正当化できません。
  1. 2016-09-26 07:30
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 「中国とインドは国民国家ではなく、『ヨーロッパ』という括りと同じような文化圏である」というのが私の持論なんですが、それを裏付けてくれるようなエピソードですね。

そうですね。
インドはEUの未来の姿かも?

>
> このような世界観の中で生きている人たちにとって、他の民族やコミュニティとの境界線は、必ずしも物理的なものじゃないんでしょうね。近代国家を作るのには向かない価値観・世界観でしょうが、他の民族と平和的に共存することはできるかもしれません。

そうです。 ワタシもそう思いました。
実際こうしてそれぞれの民族や宗教毎に、排他的なコミュニティを作っていると、そしてその集団が非常に小さく無数にあると、集団同士の衝突だって、小規模になり、全体としては平和になります。

> 日本は逆に「日本国の領土と日本人が住んでいる地域と日本語が話されている地域の3つがほぼ一致する、世界でも例外的な地域」と、前に読んだ本に書いてありました。

ホントは韓国の方がもっと均一な単一民族国家なのですけどね。
  1. 2016-09-26 07:37
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  3. よもぎねこ #-
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自国から脱出したいと考える人が多い国は、当人にとって住みやすい社会では無いからでしょう。

真面な国なら、わざわざ言語などの障害のある他国に移り住もうという人の比率は少ない筈です。
何らかの理由が有って特定の国に住みたいという人が多い国(他国の人を吸い寄せる国)が魅力ある国と言えるのでしょう。

韓国の若者で他国に移住したいと思う人の割合が高い事は周知の事実ですが、差別を声高に訴える在日の人達が、本国に帰りたがらないのと、他国に脱出したがらないように見えるのも不思議なことです。

いろいろ文句を言っていても日本での居心地が相当良いのでしょうね。
まぁ差別されているのではなくて、単に区別されているだけですからね。
出て行ってくれたら、良かったねっと拍手喝采してあげるんですけどね。

  1. 2016-09-27 07:24
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  3. 団塊ノンポリ #-
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 千数百年経っても同化出来ないなんて、やっぱり多文化強制は無理なのだとインドの歴史が証明していますね。でもパーシーは、被害者として「謝罪と賠償」などどは言わないのでしょうか?だとしたら、我が国の近隣諸国はやはり特異なのかと思います。
  1. 2016-09-27 08:03
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  3. 都民です。 #-
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Re: タイトルなし

> 自国から脱出したいと考える人が多い国は、当人にとって住みやすい社会では無いからでしょう。
>
> 真面な国なら、わざわざ言語などの障害のある他国に移り住もうという人の比率は少ない筈です。
> 何らかの理由が有って特定の国に住みたいという人が多い国(他国の人を吸い寄せる国)が魅力ある国と言えるのでしょう。
>
> 韓国の若者で他国に移住したいと思う人の割合が高い事は周知の事実ですが、差別を声高に訴える在日の人達が、本国に帰りたがらないのと、他国に脱出したがらないように見えるのも不思議なことです。
>
> いろいろ文句を言っていても日本での居心地が相当良いのでしょうね。
> まぁ差別されているのではなくて、単に区別されているだけですからね。
> 出て行ってくれたら、良かったねっと拍手喝采してあげるんですけどね。

そうです。

グローバリズムとか何とか言うけど、結局人間は居心地の良い所からは、出て行かないのです。

しかし居心地が悪ければ、何としても出て行こうとするのです。

アメリカなんか典型でしょう?

あの国の人間は皆移民の子孫なので、遺伝子を考えたら、みんな移民好きなはずなのに、どんな人種も民族も一度アメリカに定住したら、絶対出て行かないじゃないですか?

有色人種は「差別される!!」なんて、文句をいうのですが、やっぱりでていかないのです。

日本人も戦前と戦後暫くは、結構アメリカや南米に移民したのですが、しかし高度経済成長以降は、ピタリと移民しなくなりました。
今じゃ企業の海外勤務まで嫌われろそうです。

結局日本の居心地が良すぎるのでしょう。
  1. 2016-09-27 17:08
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

>  千数百年経っても同化出来ないなんて、やっぱり多文化強制は無理なのだとインドの歴史が証明していますね。でもパーシーは、被害者として「謝罪と賠償」などどは言わないのでしょうか?だとしたら、我が国の近隣諸国はやはり特異なのかと思います。

歴史的にみれば、パーシーはイスラム教からの迫害を逃れてインドに来た難民です。 だから本来なら受け入れて信仰を守れせてくれたインドには感謝するべきなのです。

しかし難民を受け入れて感謝される事は、まずありません。 最初は感謝しても暫くすると、文化摩擦が起きて揉めるようです。

それでもインドで問題にならないのは、インドと言う国は、全ての国民が民族や宗教、カースト毎に無数のコミュニティを作って暮らしているからでしょう。

このコミュニティは非常に排他的で、コミュニティ外の人とは、交友もしない、結婚など絶対にしない。

これだとインドの国内に無数国中国があるような状態です。 そうなると外部から入って来た人間達は、自分達もコミュニティを作るしかないのです。

同化しろと言われても、コミュニティ毎にそれぞれの文化があるので、どのコミュニティに同化したら良いか、わからないし、そもそもどのコミュニティも外部の人間など受け入れてくらないのです。

そして全ての人が自分達のコミュニティ以外の事に無関心なので、他所に異邦人のコミュニティができても、気にしない。

こう言う特質の為、インドではユダヤ人のコミュニティも迫害を受けずにこられたのでしょう。

一方、イギリスが東インド会社を作り、武装しても全く無関心だったのです。
  1. 2016-09-27 17:29
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  3. よもぎねこ #-
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こういう中世人はどこの国に行ってもおそらくは糞みたいな国なんでしょう。

おんなじ糞ならいい生活が出来る国の方がいいくらいの気分なんでしょう。こういう連中は自分たちのコミュニティを国にしなければ満足はしないでしょう。まあそういう国はまともないい生活なんて出来ない国なんだろうということは明らかなんですが…

ただインド人の一部には熱烈な愛国者が居ることも事実ですよね。こうなると文化宗教民族が一致するコミュニティごとに住み分けるくらいのことをしなければ満足はできないでしょう。

まあ、こういう連中がアメリカに行ってアホなことをやるというのが今の例なんでしょうがね。こういう連中を皆受け入れるアメリカの為政者には皮肉でもなんでもなく敬意を貼りたいと思ってます。
  1. 2016-09-28 22:36
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  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: タイトルなし

> こういう中世人はどこの国に行ってもおそらくは糞みたいな国なんでしょう。
>
> おんなじ糞ならいい生活が出来る国の方がいいくらいの気分なんでしょう。こういう連中は自分たちのコミュニティを国にしなければ満足はしないでしょう。まあそういう国はまともないい生活なんて出来ない国なんだろうということは明らかなんですが…
>
> ただインド人の一部には熱烈な愛国者が居ることも事実ですよね。こうなると文化宗教民族が一致するコミュニティごとに住み分けるくらいのことをしなければ満足はできないでしょう。

自分達のコミュニティに篭って暮らすつもりなら、移民だってそんなに抵抗はないのです。 こう言う人達にすれば何処に居ても、コミュニティの外は外国ですから。

ユダヤ人や華僑も同様でしょう。

> まあ、こういう連中がアメリカに行ってアホなことをやるというのが今の例なんでしょうがね。こういう連中を皆受け入れるアメリカの為政者には皮肉でもなんでもなく敬意を貼りたいと思ってます。

アメリカは建国以来移民を受け入れるノウハウを蓄積していますからね。

こう言うノウハウって国家や政府だけでなく、国民の中に蓄積しているのが大事なのだとおもいます。

しかし多文化共存、多文化社会という点で一番進んでいるのは、インドかも知れません。
  1. 2016-09-29 09:57
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  3. よもぎねこ #-
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