2016-07-16 14:35

イギリス政界猫事に関して専門家に聞く

  イギリスの新内閣についてはベヒモスさんが詳しく解説してくださいました。
 しかしベヒモスさんの解説では、重要な話が抜けていました。
 それについて専門家の意見を聞いてみたいと思います。

 
 よもさん、イギリスは内閣改造が行われて、首相以下全ての閣僚が変わったようですが、ラリーは残留したようですね。
 これ一体なぜでしょうか?

004

 当然です。 だってラリーはキャメロン内閣に所属する閣僚ではありません。 公務員です。
 ですからキャメロン首相の辞任も内閣改造も関係ありません。
 これについてはイギリス報道官からも公式の発表がありました。

 英首相交代、ネコ続投 官邸のネズミ駆除役

 なるほどそれではイギリス外務省の鼠捕獲官、パーマストンも続投ですか?

005
 
 そうです。 勿論続投です。
 彼はもう新しい外務大臣ボリス・ジョンソンを出迎えました
 
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 おお、さすがパーマストンなかなか要領が良いですね。

007

 だってベヒモスさんによれば、ボリス・ジョンソンはイギリスの石原慎太郎ですからね。 下手に機嫌を損ねると厄介でしょう。
 しかしパーマストンは苦労して下隅から這い上がった男ですから、その辺の所は十二分に心得ているのでしょう。

 なるほど、それでは財務省の鼠捕獲官フレイアも残留ですか?
 オズボーン財務相も更迭されたのですが。

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 フレイアは2014年に解雇されて、ロンドンを離れて今はケントで暮らしています。
 ご存知なかったのですか?
 
 し、知りませんでした・・・・・。
 でも何でですか?
 ラリーとの折り合いが悪かったの原因ですか?
 それとも女性差別でしょうか?
 彼女は鼠捕獲官としては、ラリーより有能と言われていたではありませんか?

009

 哀しいけれど、イギリスでも能力だけで認めて貰えるわけではないのです。
 そもそも彼女は余り奔放な性格で、以前3年間も家でをした前科があります。
 そしてホームレス支援団体に保護されて、ようやくオズボーン家に戻ったのです。
 これはオズボーン財務相の立場を悪くしました。
 その上、ラリーと折り合いが悪いばかりか、オズボーン家のペットの犬とも問題を起こしました。
 いかに有能でもこれだけトラブルを起こせば解雇はやむなしでしょう。

 ああ、それは残念ですね。
 せっかく雌猫として初の鼠捕獲官就任を期待されていたのに。

010
 
 オズボーン財務相が更迭ですから、いかに努力しても無駄だったのです。
 マキャベリの親友だったフランチェスコ・グィチャルディーニは「覚え書き」で言っています。
 「神に祈り給え、君が勝者と共にあらんことを。」と。
 オズボーン財務相に仕える事を選んだ時点で、フレイアは負けたのです。
 そしてオズボーン財務相は中国に賭けた時点で負けました。

 おお、つまりオズボーン財務相も「勝者と共にある」事ができなかったわけですね。
 彼も非常に有能で、次期首相目前とまで言われていたのに、中国を選んだばかりに・・・・・。

011

 まあ、そういう事です。 
 その点能力に問題はあっても、キャメロン首相とも適当に距離を保ち、公務員として位置をキープしたラリーは賢かったのです。
 
 何だかフィレンツェ共和国ソデリーニ政権崩壊後、一番有能なマキャベリは解雇されたけれど、凡庸な他の同僚達はそのまま残留できたことを思い出します。

012
 
 まあ、現実なんかそんなモノです。
 マキャベリが君主論で述べた人間性への極めて辛辣な評価も、そういう自分の体験にもよるかも知れません。
 
 何だか泣けてきますね。

015

 それが現実なのです。 いたずらに嘆いても意味はありません。
 
 そうすると今後ラリーは安泰なのでしょうか?

016

 ええ、安泰でしょう。
 思うに彼は仕事はできなくても、保身には最高の感覚を持っているのではないでしょうか?

 と、言うと何かあるんですか?

023

 実は最近気になる動画がネットに出ていました。

 https://twitter.com/julieetchitv/status/752599421066633216?ref_src=twsrc%5Etfw
  
 https://twitter.com/bbclaurak/status/752613515601534976?ref_src=twsrc%5Etfw

 ウワ~~ッ、これはまさかラリーとパーマストンが?

018

 そうです。 ラリーとパーマストンは、極めて険悪なのです
 ラリーはフレイアとも険悪だったけれども、喧嘩はフレイアの方が遥かに強くて、ラリーはやられってぱなしでした
 これは雄猫として最低です。
 しかしそれなのに今度は雄猫のパーマストンにも喧嘩を売るなんて・・・・。
 無謀にも程があります。

 な、何でそんなことを?

019

 彼は既に今後のボリス・ジョンソン外務相とメイ首相の関係を見越しているのでは?
 だからボリス・ジョンソン外相就任を前に官邸の優位を明確化しようとしているのだと思います。
 それで例えパーマストンにボコボコにされても、自分は官邸の優位を示そうと努力した事は、今後メイ首相にアピールできるでしょう?
 
 な、なんという強かさ!!

015

 イギリス政界で生き抜くのに必要なのは、こういう強かさなのです。
 パーマストンは要領は良くても、就任後日が浅いから、ラリーの挑発に乗ってしまったのでしょう。

 なるほど、イギリス政界での保身も大変なのですね。

022

 「神に祈り給え、君が勝者と共にあらんことを」
 しかし勝者と共にある事は、たやすい事ではないのですよ。

 ああ、これじゃマキャベリは失業者として死ぬしかなかったわけです。
 ワタシは一生懸命、このブログでマキャベリについて書いたけれど、こうしてよもさんに実例を示されると、ようやく彼の不幸が理解できました。
 有難う御座いました。

017

 どういたしまして。 それではワタシは少し寝ますから、これで・・・・。

 有難う御座いました。 お休みなさい。


 以上がイギリス政界に関してよもさんへのインタビューでした。 
 しかし厳しい世界ですね。

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コメント

 陰謀うごめくイギリス政界に生きるラリーは、涼しい顔を見せ乍ら国益(*自分の保身?)の為ならば敢えて敵を挑発し己の立場を『メイおばさん』に示そうとする強かな英国紳士猫なのですね。流石はよもちゃん、マキャベリを読みこなした現実主義者の面目躍如で冷徹に分析をしていますね。

 でも誰が最終的に勝者になるのかを見極めるのは、非常に難しい事だと思います。これはもう『運』でしょうか?
  1. 2016-07-16 23:07
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  3. 都民です。 #-
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Re: タイトルなし

>  陰謀うごめくイギリス政界に生きるラリーは、涼しい顔を見せ乍ら国益(*自分の保身?)の為ならば敢えて敵を挑発し己の立場を『メイおばさん』に示そうとする強かな英国紳士猫なのですね。流石はよもちゃん、マキャベリを読みこなした現実主義者の面目躍如で冷徹に分析をしていますね。

 元来猫は徹底したリアリストですから、マキャベリには通じる所があるんでしょうね。
>
>  でも誰が最終的に勝者になるのかを見極めるのは、非常に難しい事だと思います。これはもう『運』でしょうか?

 そうなんですよね。 誰が最終的な勝者になるか見極める能力って、大変な洞察力です。
 これがあるなら超有能ですよね?

  1. 2016-07-17 09:02
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  3. よもぎねこ #-
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