2016-03-21 22:37

トランプとアメリカの反知性主義 

 全米マスコミと知識人のバッシングにも拘らずトランプ候補は快進撃を続けているようです。
 それにしても何でこの人こんなに人気があるんでしょうか?

 これについて大変良くわかる記事がアゴラに出ていました。

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 インテリ評論家を倒したトランプを、もう誰も倒せない
 渡辺 龍太        2016年03月01日 06:54

 本日、3月1日はスーパーチューズデーで、アメリカの大統領選の予備選・党員集会がテネシー州、ジョージア州など11の州で行われます。したがって、トランプ氏が共和党の大統領候補になるかどうかの、ヤマ場となる日です。

 最近、私はアゴラで トランプが人気の秘密は弱者を対等に扱うからトランプはオバマ大統領よりもマトモな人物だ といった、トランプ氏に関する記事を書いてきました。賛否あるでしょうが割と関心が持たれているようなので、今回も現在のアメリカの動向について、日本の主要メディアとは全く違った視点で書いてみたいと思います。

 私は以前、トランプ氏の支持率が高い、南部のテネシーやジョージア州で暮らしていた事があります。なので、南部の一般的な白人と深く関わった事があるため、彼らの考え方は割と理解しています。

 そして、数日前、今も付き合いのある主にテネシー在住のアメリカ人に、今回の選挙について色々と話を聞いてみました。その結果、もうトランプ氏の勢いは誰にも止められ無いのでは無いかと感じました。

 そう感じた1番の理由は、トランプ氏がすでにインテリ評論家を倒してしまった事です。実際に投票が始まるまで、多くの政治評論家はトランプ氏が躍進する事はありえないと論じていました。しかし、蓋を開けてみると、トランプ氏の勢いは本物だったわけです。

 実際、トランプ氏はネバダ州で、「評論家の話を聞いていると、われわれは大勝する見込みがなかった。(しかし)われわれは今、勝って勝って勝ちまくっている」と、ほぼ勝利宣言の様なスピーチを行いました。

 その結果、トランプ氏の支持者は「ひょっとしたら、トランプ氏がアメリカを変えるかも!?」という期待感から一歩前へ進み、「誰も実現できないと思っている事をする人物だ」と感じ始めている雰囲気があるようです。

 また、そう感じて燃え上がるトランプ支持者に燃料を注ぐのが、大手メディアなどのトランプ批判です。例えば、ワシントン・ポストは、トランプ氏の独走を阻止すべきという社説を書きました。

 こういう社説に対して、トランプを支持する田舎の人は、「所得、学歴などに関係なくアメリカ人なら誰でも選挙権があるはずなのに、インテリはポピュリズムという言葉を使って、自分たちの支持する候補以外を大統領にさせないよう、普通選挙制度を壊そうとしている」と感じなくもないようです。


 彼らがそう感じる理由の一つに、しばらく、アメリカの都会のインテリ層が、田舎の一般庶民を無視するような態度を取り続けてきた事があります。

 例えば、リーマンショックだって都会のインテリ層が引き起こしました。そして、リーマンショックを引き起こした張本人のウォール街には政府の資金が注入された一方、一般庶民には自己責任とされて大きな傷を負った人が大勢いました。

 また現在、低賃金で働く不法移民に職を追われて、困っているアメリカ人の庶民が大勢います。その結果、職を失ったり所得が減ったアメリカ庶民の中には、病気になっても医療費が払えずに、病院から警備員に追い出されたり、自己破産してしまったりするほど追い詰められている人がいます。一方で、低賃金の不法移民を雇う事で、大儲けしているインテリ層がいるわけです。

 そんな現実に直面している困窮している市民とっては、都会の不法移民に同情的な論調が「都会のインテリは人権ウンヌンと言ってるけど、結局は安い労働力で使える移民を使って金を儲けたいだけなんだろ!」とか、「法律を守る善良なアメリカ国民の最低限度の人権が脅かされてるのに、法律を守らないで入国した移民の人権の方が大切なワケがないだろ!」と、インテリ層が人権という言葉を振り回して、庶民の富を搾取しようとしているだけにしか映らないのです。

 そんな風に思っている庶民が、都会の大手メディアによるトランプ氏の不法移民の強制送還論について、「(旧ソ連やカンボジアの)スターリンやポル・ポト以来の強制措置だ」とまでの強い批判を耳にしても、不法移民に同情的にはならないのは当たり前です。むしろ、もっとトランプ氏を支持しようと思うくらいだと思います。

 日本のメディアには、トランプ氏の事を暴言王の頭の悪い成金というような扱いをまだしている雰囲気があります。それは、見識が狭すぎるのではないでしょうか。実際のトランプ氏は真逆だと思います。

 実はトランプ氏は暴言によって、インテリ層を油断させつつ道化を演じ、常にインテリ層が支配するメディアの話題の中心に君臨しています。しかし、実はインテリにとっての嘲笑の的となる発言により、割と貧しい庶民の支持を強固に集めるという巧みなメディア戦略を編み出した、恐ろしく頭のキレる人物だと私は思います。

 今回の記事では深く書きませんが、今までトランプ氏が不動産の開発許可を政府から得るために、メディアを巧みに使ってきた手法を考えると、そうとしか考えられない気がします。なので、もし大統領になっても、色々な奇策が飛び出すのではないでしょうか。というわけで、今晩の選挙の結果は、いったいどうなるのか、非常に楽しみです。

渡辺龍太:放送作家・ブロガー
NHKのニュース、金融番組、ワードショーなど、主に情報番組の構成をやっている。著書は「朝日新聞もう一つの読み方」など。現在、放送業界のIT化を見越して、プログラミング習得中!(プログラミングを10日学んだだけで世界が変わった)

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069

> また、そう感じて燃え上がるトランプ支持者に燃料を注ぐのが、大手メディアなどのトランプ批判です。例えば、ワシントン・ポストは、トランプ氏の独走を阻止すべきという社説を書きました。

 こういう社説に対して、トランプを支持する田舎の人は、「所得、学歴などに関係なくアメリカ人なら誰でも選挙権があるはずなのに、インテリはポピュリズムという言葉を使って、自分たちの支持する候補以外を大統領にさせないよう、普通選挙制度を壊そうとしている」と感じなくもないようです。


 これ我々ネトウヨにも凄く納得できる感覚ですよね?

 そしてこうした一般のアメリカ人が、インテリ、言論人、そうした人達に支えられたメディアや言論に対する不審や反感こそが、反知性主義と言われる物なのです。

 これについては池田信夫が上手く解説しています。

070

トランプやサンダースを支持する情熱:『反知性主義』

 
 面倒なのでこちらは全部はコピペしません。

 しかしこの二つをセットで読むと、トランプ人気と反知性主義と言う物が大変良く理解できます。
 
 こうした一般のアメリカ人に支えられたアメリカの民主主義と言う物についての理解が深まります。
  1. 戦後民主主義
  2. TB(0)
  3. CM(12)

コメント

元々、反知性主義の強い国柄ではないですかね?アメリカって。
進化論を信じる人より信じない・・というか信じたくない
人が今も大半を占める国家ですし、実際、原理主義的な
キリスト教会って大体米国由来だったりしますしね。
(こういう教会の信徒は日本人でも創造説を学校で教えろと真面目な顔でいう人がいて驚く)

リベラルなマスコミや海岸部の開放的な州だけをみていては米国人の実像って全然わからないんでしょうね。

>トランプを支持する田舎の人は、「所得、学歴などに関係なくアメリカ人なら誰でも選挙権があるはずなのに、インテリはポピュリズムという言葉を使って、自分たちの支持する候補以外を大統領にさせないよう、普通選挙制度を壊そうとしている」

こういう感覚って日本の田舎の人にもあるんじゃないですかね?一頃の田中角栄さんなんてそういう選挙民に支えられていたわけで。中央のマスコミがどんなにボロクソに
言おうが新潟3区では田中角榮さんはトップ当選でしたし、新潟出身の人には今でも田中角栄さんに敬意を持つ
人が多いようですし。

トランプが支持される理由とは全然違いますけど心情と
してはよく似てるように思えます。
  1. 2016-03-21 23:47
  2. URL
  3. prijon #-
  4. 編集

 米国のトランプ支持者が、「米国は報道の自由があるが、マスコミは偏った報道をする。自分はネットで真実をしった。」と言ったそうで、我が国のマスコミがそれは違うと批判していました。多分我が国のネットユーザーとトランプ支持層は同じで、低学歴・低所得・社会の底辺を這いずり回っている(*シールズの女性より引用)ネトウヨだと言いたいのかと邪推しながら記事を読んでしまいました。

 でも挺身隊と慰安婦を間違えるなんてありえない事をして何十年も大威張りな新聞社や、カルト教団に狙われている弁護士のインタヴュー内容を教えてる事件を引き起こしたテレビ局等々を長年見てきた国民がマスコミ不信になるのは道理だと思います。

 それにしても、マスコミって高学歴・高収入でリベラルだから何をしても良いのだと勘違いしてるみたいです。この人達は、移民反対のデモ隊に暴力をふるう人達と同じかも知れないですね。
  1. 2016-03-22 00:08
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 元々、反知性主義の強い国柄ではないですかね?アメリカって。
> 進化論を信じる人より信じない・・というか信じたくない
> 人が今も大半を占める国家ですし、実際、原理主義的な
> キリスト教会って大体米国由来だったりしますしね。
> (こういう教会の信徒は日本人でも創造説を学校で教えろと真面目な顔でいう人がいて驚く)

 おお、それは凄い!!
 さすがアメリカ!!
>
> リベラルなマスコミや海岸部の開放的な州だけをみていては米国人の実像って全然わからないんでしょうね。
>
> >トランプを支持する田舎の人は、「所得、学歴などに関係なくアメリカ人なら誰でも選挙権があるはずなのに、インテリはポピュリズムという言葉を使って、自分たちの支持する候補以外を大統領にさせないよう、普通選挙制度を壊そうとしている」
>
> こういう感覚って日本の田舎の人にもあるんじゃないですかね?一頃の田中角栄さんなんてそういう選挙民に支えられていたわけで。中央のマスコミがどんなにボロクソに
> 言おうが新潟3区では田中角榮さんはトップ当選でしたし、新潟出身の人には今でも田中角栄さんに敬意を持つ
> 人が多いようですし。
>
> トランプが支持される理由とは全然違いますけど心情と
> してはよく似てるように思えます。

 そうですね。
 実はワタシもこれを読んだ時、100%共感したのです。

 ついで言うと、田中角栄に対するマスゴミの反感って、田中の低学歴から来るものでした。 

 自称リベラリストの自称哲学者もブログで、「安倍総理は低レベル大学しか出てないから能力がない」と言っていました。

 常日頃「差別は許さない」「あらゆる差別をなくす」「弱者の味方」を標榜する連中がこういうの見ると、心底鼻白みます。
  1. 2016-03-22 12:19
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

>  米国のトランプ支持者が、「米国は報道の自由があるが、マスコミは偏った報道をする。自分はネットで真実をしった。」と言ったそうで、我が国のマスコミがそれは違うと批判していました。多分我が国のネットユーザーとトランプ支持層は同じで、低学歴・低所得・社会の底辺を這いずり回っている(*シールズの女性より引用)ネトウヨだと言いたいのかと邪推しながら記事を読んでしまいました。

 ハハハ、ワタシはシールズの連中が行くような低級私立大学へ行くぐらいなら、大学進学はしなかったw

 しかし弱者の味方を自称しながら、実は弱者に対してこうした見下した発想が透けて見えるのが、自称リベラリストです。
 
 逆に弱者の味方とは言わないけれど、対等の立場で一緒に頑張ろう!!と言っているのがトランプなんですね。
 どちらに支持が集まるかは明白ではありませんか?

>  でも挺身隊と慰安婦を間違えるなんてありえない事をして何十年も大威張りな新聞社や、カルト教団に狙われている弁護士のインタヴュー内容を教えてる事件を引き起こしたテレビ局等々を長年見てきた国民がマスコミ不信になるのは道理だと思います。
>
>  それにしても、マスコミって高学歴・高収入でリベラルだから何をしても良いのだと勘違いしてるみたいです。この人達は、移民反対のデモ隊に暴力をふるう人達と同じかも知れないですね。

 この前テロリストに関するエントリーをしていて、テロリストを産むのは、差別じゃなくて、歪んだエリート意識だと思うようになりました。

 テロの原因は差別?
 http://yomouni.blog.fc2.com/blog-entry-5462.html

 226事件も日本赤軍もオウムも911もドイツ赤軍も皆そうですが、思想宗教は全く違っても、共通するのは彼等が皆エリートだったことです。
 彼等は全て自分の正義は法も他人の人命も無視して良いと考えているのです。
 
 自分達はこうした正義を司る権利があると信じているのです。
 
 だからこんなテロを行うのです。

 「トイレを詰まらせろ」とトイレテロを教唆した朝日新聞の記者だって同じでしょう。
 
 自分はこんなに優秀なエリート記者なのに、自分の言う事を有権者は無視して、安倍なんかを支持する。
  
 だったらトイレを詰まらせてやる!!

 こんな連中じゃないですか?
  1. 2016-03-22 12:34
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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「ポピュリズム」という便利な言葉

政治における「ポピュリズム」という言葉は、経済における「バラマキ」と同じくらい恣意的に使える便利な言葉ですね。

経済について語るとき、「自分の気に入らない事に予算や税金が使われること」を「バラマキ」と呼ぶ人が多いです。
「公共事業は悪」だと思っている人は公共工事をバラマキと呼びますし、「社会保障を削れ」と思っている人は福祉をバラマキと呼びます。

同じように政治について語るとき、「自分の気に入らない政策が支持されている」と、これを「ポピュリズム」と呼ぶ人が多いですね。
民主主義とはポピュリズムそのものでしょう。だから国民が間違った判断をしないように教育の機会均等や言論・報道の自由があるわけですよね。
もしマスメディアがリベラル一色に染まってしまったら、その方が民主主義の危機だと思います。
  1. 2016-03-22 18:35
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

Re: 「ポピュリズム」という便利な言葉

> 政治における「ポピュリズム」という言葉は、経済における「バラマキ」と同じくらい恣意的に使える便利な言葉ですね。
>
> 経済について語るとき、「自分の気に入らない事に予算や税金が使われること」を「バラマキ」と呼ぶ人が多いです。
> 「公共事業は悪」だと思っている人は公共工事をバラマキと呼びますし、「社会保障を削れ」と思っている人は福祉をバラマキと呼びます。
>
> 同じように政治について語るとき、「自分の気に入らない政策が支持されている」と、これを「ポピュリズム」と呼ぶ人が多いですね。
> 民主主義とはポピュリズムそのものでしょう。だから国民が間違った判断をしないように教育の機会均等や言論・報道の自由があるわけですよね。
> もしマスメディアがリベラル一色に染まってしまったら、その方が民主主義の危機だと思います。

 ホントに奇妙ですね。 ポピュリズムと言うのは元来「大衆迎合」の意味で右派、左派関係ないのです。
 ところがなぜか最近ヨーロッパではポピュリズムと言うのは国民戦線など右派政党或いは反移民運動などをさす言葉として使われています。

 逆に言えばヨーロッパの言論界を操るリベラリズムは、大衆から見放されているのでしょう。
  1. 2016-03-22 19:56
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

築地(ニューヨークタイムズ東京支局)で書かれた安倍政権像を共同通信が地方新聞社に配信して……
ってのはトランプ氏にも言える事かもしれません。テレビマスコミはもちろんWikiの記事も誰が書いたのやらネガティブな事ばかりです。
私もトランプ氏を「困ったオッサンやな」と思ったこともありますが、自分自身がトランプ氏の公式ページすら見てない事に気がつきました。つまり、私自身もマスコミが作ったトランプ像に踊らされていた訳です。
  1. 2016-03-23 18:34
  2. URL
  3. Spring-moto #TY.N/4k.
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 築地(ニューヨークタイムズ東京支局)で書かれた安倍政権像を共同通信が地方新聞社に配信して……
> ってのはトランプ氏にも言える事かもしれません。テレビマスコミはもちろんWikiの記事も誰が書いたのやらネガティブな事ばかりです。
> 私もトランプ氏を「困ったオッサンやな」と思ったこともありますが、自分自身がトランプ氏の公式ページすら見てない事に気がつきました。つまり、私自身もマスコミが作ったトランプ像に踊らされていた訳です。

 こうした情報が大量に溢れると、自分でも気づかない間にそれが正しいと思い込んでしまうのですよね。 で、仰るように自分で簡単に調べられる事も調べずに世の中に溢れた情報に溺れてしまう。

 怖いですよね。
  1. 2016-03-23 20:14
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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反知性主義なんてのは言葉が可怪しい、単なる反知的権威主義だろうと思ってましたがそのとおりでしたね。

しかも第三者が言うんじゃなくて相手方の知的権威者が言うんだから世話はありません。まあ、マスゴミ諸氏を知的権威者と言ってるんだから決して馬鹿にはしてませんよね。一般民衆がこれをやるとレッテル貼りになるわけです。どこの特権階級かね。

昔、知的権威者がそれなり以上に尊重されたのは、一般人が情報にアクセスできなかったことが大きかったわけです。海外事情や特殊事情にはそれなりのアクセス制限がありました。しかし、ネットという便利なものが出来て海外事情はそれなりに知られるようになり特殊事情に関しても一般人が分かる言葉で解説してくれるものは増えたのでした。

昔、法律学は苦(九)学しなくてはいけないといった法律学者がいました。これは史(四)学と語(五)学の語呂合わせですが史学は年季が入れば素人だって分かるようになります。語学はかつては非常に敷居が高ったわけですが、一次資料へのアクセスができればそれなり以上になんとかなるわけです。というか夜にはその程度のものはなんとかしてしまう御仁が居るのです。だからもはや内容にこだわっては勝てないのです。もし、勝てるとすれば物事の判断がすごく難しくちょっとやそっとの修行じゃ追いつかないというような事例に限られるのです。

例えば法律学は殆どの人には鬼門だったはずです。しかし今は最高裁の判例だって素人が検索できます。その上で裁判員裁判なんてものを始めたから、その判断は特殊技能でもなんでもないことがバレてしまいました。ここまでくればもう裁判官の権威って何よ?となるのはどうしようもないでしょう。非常識な判断が結構バレバレになったわけです。

これが理科系ならばどうでしょうか。ここには数学という有り難い参入障壁がありました。だから素人は黙ってろ、と言えたわけです。ところが例の科学の巨大化というやつで一人の権威者がカバーできる領域がどんどん少なくなってしまいました。

例えば原発事故の時に出てきたのは全体を見渡して判断できる人がいないという事態です。原子炉の専門家は放射線について一応以上の知識はありますが、その知識は一昔前のものでしか無い、最新の知識は放射線防護学の専門家じゃなくてはわからない。そしてその専門家は大丈夫だというが、一般人と同じ程度の知識しかないと政治家はおろか別の専門家でももうダメ、判断停止となるわけです。

だから知的権威の有り難さは地に落ちたわけです。だとすれば一般人はどうしたらいいか権威に頼らず資料を集め自分で判断するしか無いでしょう。玉石混交とはいえ資料は豊富にあります。後はそれを見極める目ですがそれは案外なんとかなるものなのですよね。

ありがたいことにどんな問題でも誠実な判断をする人は必ずいるのです。そういう人は必ず思考過程を明らかにしてここまではわかるがここからは分かりません、とまで言います。単純なことなのですよね、知的権威者が叩いていた反主流派などの学者を尋ねればいいだけですから。

自分たちの立場が悪くなればどうするか、でかい声で反知性主義というレッテル貼りに励むわけです。
少なくとも、一般人がまともに理解できる論理と倫理で持って説得するという行為に出たことを見たことがありません。

閑話休題

トランプ氏だって馬鹿じゃない。一応MBAだし破産を何回か経験してる手練の男です。手段と目的の区別はできてるはずです。共和党の主流派は今でも追い落とそうと言うようなことをやってるようですが、追い落とせたとしても本選で勝てるわけ無いでしょう。選挙民にそっぽを向かれるに決まってます。

それよりはトランプ氏のやり方を現実に適合させたものにして軌道修正を計るのがまともなんじゃなかろうかということです。嫌でも政治は一人じゃあ出来ません。必ずブレーンが必要になります。現実と情報が違ってることなんていくらもあります。政治はどこまでも妥協の産物です。彼も馬鹿じゃあない、目標は目標として8年でなんとか頑張るわあ、だから時間をくれーーー、位は言ってってくれるはずです。

そして、それを選挙民に説明できるのはトランプ氏が一番上手いはずなんです。
ここで問われてるのは共和党の党内民主主義だということになるでしょう。
  1. 2016-03-24 10:15
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: タイトルなし

> 反知性主義なんてのは言葉が可怪しい、単なる反知的権威主義だろうと思ってましたがそのとおりでしたね。
>
> しかも第三者が言うんじゃなくて相手方の知的権威者が言うんだから世話はありません。まあ、マスゴミ諸氏を知的権威者と言ってるんだから決して馬鹿にはしてませんよね。一般民衆がこれをやるとレッテル貼りになるわけです。どこの特権階級かね。

 マジに日本でもアメリカでも、リベラリストを自称して「差別反対」や「右傾化反対」を喚く連中は、凄い特権意識を持っていると思いますよ。
 
 自分達こそが知性であり、愚かな大衆は自分達の言う事に従うのが当然だと言う信じているのです。
>
> 昔、知的権威者がそれなり以上に尊重されたのは、一般人が情報にアクセスできなかったことが大きかったわけです。海外事情や特殊事情にはそれなりのアクセス制限がありました。しかし、ネットという便利なものが出来て海外事情はそれなりに知られるようになり特殊事情に関しても一般人が分かる言葉で解説してくれるものは増えたのでした。

 マジにそれは痛感しますね。 例えば短足オジサンの経済や技術や海外情報に関する分析など、新聞記者には絶対に書けないレベルです。
 実務をやったことのある人の情報では、実務ゼロの人間が敵うわけはないのです。
 
> 昔、法律学は苦(九)学しなくてはいけないといった法律学者がいました。これは史(四)学と語(五)学の語呂合わせですが史学は年季が入れば素人だって分かるようになります。語学はかつては非常に敷居が高ったわけですが、一次資料へのアクセスができればそれなり以上になんとかなるわけです。というか夜にはその程度のものはなんとかしてしまう御仁が居るのです。だからもはや内容にこだわっては勝てないのです。もし、勝てるとすれば物事の判断がすごく難しくちょっとやそっとの修行じゃ追いつかないというような事例に限られるのです。
>
> 例えば法律学は殆どの人には鬼門だったはずです。しかし今は最高裁の判例だって素人が検索できます。その上で裁判員裁判なんてものを始めたから、その判断は特殊技能でもなんでもないことがバレてしまいました。ここまでくればもう裁判官の権威って何よ?となるのはどうしようもないでしょう。非常識な判断が結構バレバレになったわけです。

 本来法律がそんなに難解では困るのですよね。

> これが理科系ならばどうでしょうか。ここには数学という有り難い参入障壁がありました。だから素人は黙ってろ、と言えたわけです。ところが例の科学の巨大化というやつで一人の権威者がカバーできる領域がどんどん少なくなってしまいました。
>
> 例えば原発事故の時に出てきたのは全体を見渡して判断できる人がいないという事態です。原子炉の専門家は放射線について一応以上の知識はありますが、その知識は一昔前のものでしか無い、最新の知識は放射線防護学の専門家じゃなくてはわからない。そしてその専門家は大丈夫だというが、一般人と同じ程度の知識しかないと政治家はおろか別の専門家でももうダメ、判断停止となるわけです。
>
> だから知的権威の有り難さは地に落ちたわけです。だとすれば一般人はどうしたらいいか権威に頼らず資料を集め自分で判断するしか無いでしょう。玉石混交とはいえ資料は豊富にあります。後はそれを見極める目ですがそれは案外なんとかなるものなのですよね。
>
> ありがたいことにどんな問題でも誠実な判断をする人は必ずいるのです。そういう人は必ず思考過程を明らかにしてここまではわかるがここからは分かりません、とまで言います。単純なことなのですよね、知的権威者が叩いていた反主流派などの学者を尋ねればいいだけですから。
>
> 自分たちの立場が悪くなればどうするか、でかい声で反知性主義というレッテル貼りに励むわけです。
> 少なくとも、一般人がまともに理解できる論理と倫理で持って説得するという行為に出たことを見たことがありません。

 本来、学問の専門家として誠実に仕事をしている人は尊敬されるべきです。

 しかしその肩書きを利用して「我こそは知性だ。 愚民共オレの言う事聞け」と言うのような権威主義の連中の化けの皮は剥がれたのです。

 ところがそういう連中はそれに対して怒り狂っているのでしょうね。

> 閑話休題
>
> トランプ氏だって馬鹿じゃない。一応MBAだし破産を何回か経験してる手練の男です。手段と目的の区別はできてるはずです。共和党の主流派は今でも追い落とそうと言うようなことをやってるようですが、追い落とせたとしても本選で勝てるわけ無いでしょう。選挙民にそっぽを向かれるに決まってます。
>
> それよりはトランプ氏のやり方を現実に適合させたものにして軌道修正を計るのがまともなんじゃなかろうかということです。嫌でも政治は一人じゃあ出来ません。必ずブレーンが必要になります。現実と情報が違ってることなんていくらもあります。政治はどこまでも妥協の産物です。彼も馬鹿じゃあない、目標は目標として8年でなんとか頑張るわあ、だから時間をくれーーー、位は言ってってくれるはずです。
>
> そして、それを選挙民に説明できるのはトランプ氏が一番上手いはずなんです。
> ここで問われてるのは共和党の党内民主主義だということになるでしょう。

 その通りでしょうね。 彼の所謂「暴言」はどの程度本心でどの程度景気づけ人気取りか、分別不能なのですが、心底馬鹿では実業家は務まらないでしょう。

 だから大統領になったら、どういう側近を選ぶかでしょうね。
  1. 2016-03-26 10:27
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

いやぁ、トランプさん勢いにのって大統領に当選してしまいましたね(笑)
たしかにこの人、頭いいですね。最後の最後までサイレントマジョリティよ立ち上がれ、いまこそ声を届けようみたいなことやって普段は選挙にいかない層を動かしにいってましたね。
大抵のメディアは、トランプは支持率は高くても支持層は選挙人登録もせず選挙にいかない層だから最終的にはヒラリー有利を最後まで信じていたし



>凄い特権意識を持っていると思いますよ。

たしかにそうおもいますね。 茂木健一郎氏とか反差別レイシズムをおおっぴらに主張するわりには、そういった人間を批判するときに田舎者だの田舎根性だのを平気でつかってしまう
田舎(地方)は閉鎖的だとか排他的で無知な人間ばっかとかいうステレオタイプがあるからこういう地方の人間にたいする無神経な言動ができるんですよね~
  1. 2016-11-10 00:07
  2. URL
  3. 犬 #EBUSheBA
  4. 編集

Re: タイトルなし

> いやぁ、トランプさん勢いにのって大統領に当選してしまいましたね(笑)
> たしかにこの人、頭いいですね。最後の最後までサイレントマジョリティよ立ち上がれ、いまこそ声を届けようみたいなことやって普段は選挙にいかない層を動かしにいってましたね。
> 大抵のメディアは、トランプは支持率は高くても支持層は選挙人登録もせず選挙にいかない層だから最終的にはヒラリー有利を最後まで信じていたし

 ホントに勝ちましたね。
 
 結局、メディアの狂気のようなバッシングと自分達絶対妄想がトランプを勝たせたのですからね。
 それに便乗したトランプはホントに頭が良いのでしょうね。
>
>
>
> >凄い特権意識を持っていると思いますよ。
>
> たしかにそうおもいますね。 茂木健一郎氏とか反差別レイシズムをおおっぴらに主張するわりには、そういった人間を批判するときに田舎者だの田舎根性だのを平気でつかってしまう
> 田舎(地方)は閉鎖的だとか排他的で無知な人間ばっかとかいうステレオタイプがあるからこういう地方の人間にたいする無神経な言動ができるんですよね~

 全くその通りなんですよね。 田舎者なんて地方の人間に対する差別語そのモノなのですが、差別反対を喚く連中がドンドンそれを使うのですよね。

 自分自身を顧みる事のできない人間はどんなに知識や能力があっても、ダメなんですけどね。
  1. 2016-11-10 12:32
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

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