2016-02-24 13:03

敵はイギリスだった? 第二次大戦

 先月、ハミルトン・フィッシュの「日米開戦の悲劇」を読みました。 

 この本は所謂ルーズベルトの陰謀論、つまり「ルーズベルトは第二次大戦に参戦するために、日本を追い込み日本から対米戦争を仕掛けるように仕向けた、真珠湾攻撃もアメリカは前々から知っていた」を唱えた本です。

 しかし非常に短い本なのに、読み終えるのにやたらに時間がかかりました。

 それはこの本が大変中身が濃い本だった事と、ワタシが第二次大戦のヨーロッパ戦線の開戦の状況を良く知らなかった事によります。
 フィシュは人生の大半をアメリカ上院議員として過ごした為、証拠のないあやふやな話、つまり議会で疑義を出されて困りそうな話は、一切書いていないのです。

 この本の殆どはだから明確に証拠を提示できる事実と、それに対してのフィッシュ自身の考えを手短に書いているだけです。

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 こういう内容からでしょう。

 「日米開戦はルーズベルトの陰謀だった」と言う、一般アメリカ人にとっては驚天動地のトンデモ論とも言える内容でありながら、アメリカでも一切問題にされていません。

 実際真珠湾攻撃についても、アメリカは日本の暗号を解読して、連合艦隊が真珠湾を目指している事も全部知っていた事、しかしそれを真珠湾の司令部には一切知らせていなかった事などは、既に全部公表されています。

 しかしこの本を読んでみると、ルーズベルトの陰謀はもっと根が深く、日米開戦だけでなく第二次大戦そのモノを、ルーズベルトが煽ったしているのです。

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 第二次大戦の直接原因は、ダンチヒ回廊問題、つまりドイツが第一次大戦でポーランド領になったダンチヒ周辺の地域の奪還を求めた事です。

 この当時ドイツはこのダンチヒ回廊を含めて、旧ドイツ領や東欧の一部を生存圏として領有を切望していました。

 これに対してイギリスやポーランドは絶対拒否、ドイツがもしダンチヒに侵攻するなら、宣戦布告すると明言しました。
 そして実際にドイツがポーランドに侵攻する事で、第二次世界大戦が勃発したのです。

 この時のチャーチルの決断は、現代では「英雄的」とされています。
 しかしフィッシュはこれに対して全く反対なのです。

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 イギリスもポーランドもそもそもドイツと戦って、ドイツの侵攻を止める力はなかったのです。 これはフランスも同様です。

 ドイツと戦争をしたらポーランドは勿論、イギリスもフランスも全く勝ち目はない、だから安易に戦争などするべきではない。 元々この地域の居住者の多くはドイツ人で、それを第一次大戦でドイツが喪ったのだ。
 だからドイツの生存圏は認めてドイツとの共存を図るべきだ。
 そうすれば第二次大戦そのモノが起きなかった。
 
 これがフィッシュの考えでした。

 しかしフィッシュは、このイギリスやポーランドにドイツへの戦争を焚きつけたのが、ルーズベルトとその仲間達だと言うのです。 
 そしてチャーチルはそれに乗ってしまいます。

 フィッシュの「日米開戦の悲劇」にはこの過程に至る事実が、明確に描かれています。
 第二次大戦はそもそもヨーロッパ戦線で始まったのですから、実は日米開戦よりこちらの方が深刻なのです。 ルーズベルはこのヨーロッパ戦線に参戦するために、日本をいたぶって日米開戦を画策したのですから。

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 しかし何でルーズベルトはそれほど、戦争がしたかったのか?

 このフィッシュの著書を読めば読むほど、その謎が深まるのですが、しかしこれについてはフィッシュは一切書いていないのです。
 フィッシュだけでなくルーズベルト外交に疑念を抱いていた人達は、皆ルーズベルトを「狂人」と呼ぶのですが、しかしそれ以上の答えは出てこないのです。

 しかし幾らアメリカの大統領の権限が強いからと言って、大統領一人が狂人だっただけで、あの大戦争を起こせるモノでしょうか?

 けれども夕べブロゴスを見ていたら、一つこれを説明する話が出ていました。

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英国のEU離脱は大事件ではない 英国はとっくの昔に国際社会での影響力を失っている

月23日の英国での国民投票が金融市場で話題になっています。この国民投票では英国が欧州連合(EU)を離脱するべきかどうかが問われます。

もし英国がEUを離脱すれば、それがポンドや英国株式市場に与える影響は大きいと思います。

しかし……

歴史的な文脈からは、英国のEU離脱は大事件ではありません。なぜなら、6月23日のレファレンダムを待つまでもなく、こんにち既に英国の国際社会における発言力は、微々たるものになってしまっているからです。

かつて大英帝国は極東から米州までをカバーしており、「日の沈まない帝国」でした。しかし二回に渡る世界大戦で疲弊し、とりわけ第二次世界大戦は英国をドカ貧に陥れました。

当時、英国はドイツから英国本土空襲(Battle of Britain)に遭い、必死に劣勢を挽回しようとしていました。そのためにアメリカに支援を仰いだわけです。

アメリカは1941年3月にレンドリース法(Lend Lease Act)により、英国をはじめソ連、フランス、中国など連合国に武器を実物貸与することを決めます。(当時、未だアメリカは対独宣戦していませんでした)

当時のアメリカには「ヨーロッパの戦争に、なぜ我々が巻き込まれなければいけないのだ」という戦争反対の声も強く、レンドリース法も、アメリカがなし崩し的に戦争に加担することになることを憂慮する声に押され、成立が危ぶまれました。

フランクリン・ルーズベルト大統領は「あんたのご近所さんの家が火事になったとする。その場合、良き隣人なら消火作業のためにホースを貸すだろう?」というスピーチをして、武器貸与をホースに喩え、議会を説得しました。

こうしてこんにちの価値にして74兆円分の輸送機、戦車、弾薬などが「後払い」で英国などに送られたのです。

フランクリン・ルーズベルトは英国をどんなことがあっても助けるべき友好国と考えていましたが、米国財務省の考えは大統領のそれとかなり「温度差」がありました。

すなわちアメリカの歴史は、イギリスの支配からボストン茶会事件や独立戦争を経て自由を勝ち取った歴史であり、イギリスはアメリカにとってライバル的な存在だという考えです。だからこの大戦が終われば、両国は再びライバルの関係に戻るだろうと財務省は予想していました。

そこで米国財務省はレンドリース法によりイギリスに貸与する輸送機や戦闘機は、英国の対外資産残高とピッタリ一致するように、毎月、財務省スタッフが英国の懐具合を精査しました。そしていつ戦争が集結しても、その時点で英国がレンドリースでこしらえた「借金」が、その資産と一致するペースで武器を出荷したのです。

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1944年にそれらの膨大な軍備が「Dデイ」というカタチでノルマンディー上陸作戦に投入されると、それからわずか3週間後にアメリカは「借金のおとしまえ」をつける会議をアメリカで招集します。これがブレトンウッズ会議です。

1944年6月に3週間に渡って連合国側の44か国、700人の代表を集めて開かれたブレトンウッズ会議のねらいは、第二次世界大戦後の世界をどう運営するか? というメッセージをフランクリン・ルーズベルト大統領がドイツや日本に対して発するという意図を持っていたと説明されています。

しかしそのウラに、実際にカンファレンスを仕切った米国財務省には、隠れたアジェンダがあったのです。

ルーズベルトやチャーチルは、優れたリーダーでしたが、ファイナンスの知識は、まるっきりありませんでした。またルーズベルトの右腕であり、財務長官を務めたヘンリー・モーゲンソーも、実は経済のことはからっきしわからなかったのです。モーゲンソーは自ら「私はリンゴ園を営む農夫であり、むずかしい経済の話は、わからない」と公言して憚りませんでした。モーゲンソーがルーズベルトから信頼された理由はルーズベルトが幼少時代を過ごしたニューヨーク州ハイパーク時代の、幼なじみだったからです。

モーゲンソーは経済問題に関しては、部下のハリー・デクスター・ホワイトに全て任せました。

ハリー・デクスター・ホワイトこそがブレトンウッズ会議の構想を練った男なのです。彼は第二次世界大戦の遠因は、イギリスが1930年代に金本位制を離脱し、自国の通貨を安い方へ導くことで、不況から脱しようとしたことにあると考えました。

そこでどこかの国が一方的な通貨安を仕掛けることをけん制する国際組織が必要だと考えました。これがハリー・デクスター・ホワイトの考える国際通貨基金(IMF)の基本構想だったわけです。

当時、世界のゴールドの80%は米国に貯蔵されていました。信用の源泉となるゴールドがアメリカに集中していた関係で、第二次大戦後の新しい世界秩序の構築に際しては、この信用を後ろ盾にしたアメリカがリーダーシップを執らなければいけないというのが彼の信念だったわけです。

ブレトンウッズ会議の隠れたアジェンダとは、その会議をもってイギリスの経済的覇権を終わらせ、アメリカへ覇権を移すことにあったのです。

この策略に最後まで抵抗し、英国の威信を保とうと試みたのが、英国の代表であり、カリスマ経済学者のジョン・メイナード・ケインズです。

ケインズはイギリス上流階級の生まれで、ケンブリッジ出身であり、いつもマスコミが彼の周りを囲んでいました。米国はブレトンウッズ会議の最初からケインズのペースにはめられるといけないと考え、ケインズが開会式でスピーチする機会を与えませんでした。

また米国のIMF構想をケインズがぶち壊すことを恐れたので「ケインズさんには、世界銀行(World Bank)の構想を練ることをお願いできますか?」と仕事を与えました。IMFと世銀という、一般人から見ると重複するような国際機関が同じ会議で検討されたのは、アメリカの周到な計略だったのです。

別の言い方をすれば、アメリカは世銀に対する思い入れはこれっぽっちも無く、それは「陽動作戦」だったのです。

ケインズ自身はポンドがもうダメだということをよく承知していたので、超国家通貨、バンコールを作りたいと提案しました。バンコールは、それがゆくゆく米ドルに置き換わるという意味において、アメリカの覇権を拒否する方便に他ならなかったのです。

ケインズはレンドリース法で借りたお金の返済を求められたら、当然、英国はそのおカネを返せないので、「ファウスト的な取引」をせざるを得なくなります。それはつまり支払を猶予してもらう代わり、英国はカナダ、オーストラリアなど英国と関係の深い国々と構成している経済ブロックにおける排他的な貿易を止めることを約束させられるわけです。これは世界にまたがる大英帝国の経済面での粉砕を意味しました。

なお戦争が終わった後、1947年7月14日にポンドとドルを一定の固定相場で兌換することが発表されました。人々は、実体として紙屑同然のポンドから、さっさとドルに乗り換えました。その直後、オケラになった英国を見限り、パレスチナ、ビルマ、インドなどが続々と英国の植民地を抜け、独立国となったのは、偶然ではなく、アメリカが周到に計画したことだったのです。

なお、ブレトンウッズ体制は、このように英国の覇権を終わらせることを影のアジェンダとしていましたが、その前提条件として第二次世界大戦後もソ連が協調的な行動をとることを想定していました。

しかしソ連とアメリカの関係は急速におかしくなり、冷戦が始まります。そこでIMFの融資を通じてゆっくりと疲弊したヨーロッパを癒すブレトンウッズでの約束は、アメリカのシナリオ通りに行かなくなってしまったのです。

そこでアメリカはマーシャルプランを発表し、返済の見込みは二の次の、巨額な支援金を、ドイツをはじめとした国々にぶち込むことで、一気に西ドイツ経済を立て直し、西ドイツを「赤の脅威」への防衛の最前線とする方針へと大転換するわけです。

マーシャルプランでお金を貸すと同時に、ドイツが強大な経済力を持った場合でも、その経済力を濫用しないようにする、ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)という生産調整機関を設立することでドイツが勝手なコトをできないようにしました。このECSCが、今日の欧州連合(EU)の前身です。

そして軍事的にはドイツが自国の軍隊を持てないようにするために、北大西洋条約機構(NATO)という共同軍のカタチで軍事力をひとつにまとめる措置を講じました。

つまりブレトンウッズ体制がマーシャルプランに取って代わられた時点で、英国はアメリカから「お払い箱」にされたのです


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 この記事の著者はアメリカ在住で本業が株屋さんなので、話しをお金だけに絞って実にサバサバと身も蓋もなく書いています。
 
 第一次世界大戦で十分疲弊し、国力の無くなったイギリスは自力で、ドイツと戦う力はありませんでした。 それなのにルーズベルトの策動に乗ってドイツと戦争を始めたイギリスは、アメリカに対して勝利と引き換えに莫大な借金を背負う事になりました。

 そしてこれにより完全に経済覇権を喪うのです。
 
 なるほど敵はドイツでもまして日本でもなくイギリスだったわけですか?

 いずれにせよヨーロッパの疲弊はアメリカの有利。
 実際に第二次大戦後、ヨーロッパに対するアメリカの優位は絶対的なモノになり、それが今も続いているわけです。
 
 ルーズベルトとその仲間とすればイギリスが第二次大戦から立ち直る前に、もう一度戦争をさせて疲弊させれば、完全に潰せると踏んだのでしょうか?
 
 この記事が貼っているイギリスの資産の推移を見ていると、1910年代に激減したのがわかります。 そこで第二次大戦で莫大な借金を背負いこんだのです。 これは堪りませんね。

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 因みにここでIMFを作ったハリー・デクスター・ホワイトって、ハルノートを書いた男です。
 そしてソ連のスパイであったこともわかっています。

 ルーズベルトの周りにはソ連のスパイや親ソ連派の人々が沢山いた事がわかています。
 
 ルーズベルトは第二次大戦末期に死亡したので、彼がどんな戦後世界を想定したのかはわかりません。 しかし第二次大戦中のアメリカのソ連に対する異様なまでの大盤振る舞いを想うと、ルーズベルトの死後大統領そのプランを知った人々が驚愕するようなような代物だったのではないでしょうか?

 いずれにせよ、盟友だったはずの第二次大戦でイギリスは借金を背負いこみ、膨大な領土を喪ったって没落しました。
 しかしソ連はアメリカからの支援タダ貰い、更に領土と共産圏と言う準領土まで獲得しアメリカと対抗して、世界を二分する勢力になったのです。

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 因みにフィッシュに書かれたルーズベルトの陰謀は、ワタシは事実だと思います。

 しかし日本人としては実に情けない話だと思います。

 だってこれじゃ日本はまるっきりバカでしょう? ただもうルーズベルトの策動に乗せられただけですから。

 山本五十六なんか最低ですよね?
 初戦から暗号を読まれているのに「大戦果!!」と喜んでいるのでは。
 「敵の情報収集能力を全く知らなかったのか?」と言う話です。

 ルーズベルトが悪い、日本は悪くないなんて喜べるような話じゃないです。 
 こんな陰謀には二度とハメられない国になる努力をしなくちゃダメだと言う話です。
  1. 古本
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コメント

ルーズベルトが何故戦争を欲し、不必要且つ破滅的な第二次世界大戦にアメリカを導いたのか?
時代的に浮かぶのが、ニューディール政策と1000万人の失業者対策が失敗したことをアメリカ国民の目から隠すためであった事です。
国際政治の場に「植民地の子孫」が躍り出ることで、アメリカ国民に恐怖と緊張を煽り、自身の再選を確保し、自己顕示欲や権力欲を満たし、自身の名を世界史に留めたいという欲望。
こんな下劣な欲望によって、アメリカ国民に「原爆投下」という未曽有の残虐行為の罪を負わせ、その良心を永遠に責め苛むのを強いるなど、たちの悪い冗談以外の何もでもありません。
  1. 2016-02-24 17:18
  2. URL
  3. hanehan #3/2tU3w2
  4. 編集

誰よりも対アメリカ戦に反対していたのは山本五十六だ、というのは有名な話ですよね。
ロシアのバルチック艦隊を撃破し、真珠湾まで手軽に攻略できたんだからアメリカだって猪口才な……と自惚れたのは、引き篭もり日本で胡坐をかいていた軍部全体の責任かと。
  1. 2016-02-24 21:18
  2. URL
  3. ゆた #-
  4. 編集

フィッシュの「日米開戦の悲劇」は大分前に読みました。しかし、いまひとつ、納得がいきませんでした。
フィッシュは、真珠湾攻撃に際して、政敵のルーズベルトに同意する演説をしましたが、その後、ルーズベルトに疑問をもち、関係者がこの世を去ってからこの本を出版しました。
第一次大戦の結果、ドイツは過大な賠償金を要求され領土的にもダンチヒ回廊問題を抱え込みました。フィッシュのいうように(ルーズベルトが工作をせずに)ポーランドが領土問題で妥協すれば、第二次大戦は起こらず、従って我が国も戦争せずに済んだという見方が出来ますが、果たしてそうだったか? フィッシュはドイツの力でソ連を抑えようとしたのが本音だったのではないでしょうか? ルーズベルトがポーランドのドイツとの妥協を妨害して第二次大戦を勃発させ、米国の参戦のために日本に経済戦争を仕掛けたということは間違いないと思いますが、ポーランドがドイツに妥協していたら、その後の世界はどうなっていたのでしょうね。よもぎねこ様にお考えがあればご教示ください。

  1. 2016-02-24 22:36
  2. URL
  3. 酔っ払い爺さん #-
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Re: タイトルなし

> ルーズベルトが何故戦争を欲し、不必要且つ破滅的な第二次世界大戦にアメリカを導いたのか?
> 時代的に浮かぶのが、ニューディール政策と1000万人の失業者対策が失敗したことをアメリカ国民の目から隠すためであった事です。
> 国際政治の場に「植民地の子孫」が躍り出ることで、アメリカ国民に恐怖と緊張を煽り、自身の再選を確保し、自己顕示欲や権力欲を満たし、自身の名を世界史に留めたいという欲望。
> こんな下劣な欲望によって、アメリカ国民に「原爆投下」という未曽有の残虐行為の罪を負わせ、その良心を永遠に責め苛むのを強いるなど、たちの悪い冗談以外の何もでもありません。

 戦争止める努力より、起こす努力をした理由が一つだけと言う事はないでしょうね。

  1. 2016-02-25 10:11
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 誰よりも対アメリカ戦に反対していたのは山本五十六だ、というのは有名な話ですよね。
> ロシアのバルチック艦隊を撃破し、真珠湾まで手軽に攻略できたんだからアメリカだって猪口才な……と自惚れたのは、引き篭もり日本で胡坐をかいていた軍部全体の責任かと。

 必ずしも軍部の責任とは言えません。
 
 当時必死に開戦を煽っていたのは、朝日新聞始めマスコミです。 東条内閣だってこうしたマスコミとそれに煽られた国民の絶大な支持のもとにできたのです。

国家全体がこうしたイケイケムードになると、現実を見て立ち止まると言うのは、非常に難しいでしょう。
  1. 2016-02-25 10:14
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> フィッシュの「日米開戦の悲劇」は大分前に読みました。しかし、いまひとつ、納得がいきませんでした。
> フィッシュは、真珠湾攻撃に際して、政敵のルーズベルトに同意する演説をしましたが、その後、ルーズベルトに疑問をもち、関係者がこの世を去ってからこの本を出版しました。
> 第一次大戦の結果、ドイツは過大な賠償金を要求され領土的にもダンチヒ回廊問題を抱え込みました。フィッシュのいうように(ルーズベルトが工作をせずに)ポーランドが領土問題で妥協すれば、第二次大戦は起こらず、従って我が国も戦争せずに済んだという見方が出来ますが、果たしてそうだったか? フィッシュはドイツの力でソ連を抑えようとしたのが本音だったのではないでしょうか? ルーズベルトがポーランドのドイツとの妥協を妨害して第二次大戦を勃発させ、米国の参戦のために日本に経済戦争を仕掛けたということは間違いないと思いますが、ポーランドがドイツに妥協していたら、その後の世界はどうなっていたのでしょうね。よもぎねこ様にお考えがあればご教示ください。

 ドイツの力でソ連を抑えたいと言うのはあったと思います。 戦争をするならドイツとソ連にやらせて、共倒れにすれば良い。
 これはフーバーなど当時のリアリスト外交を支持する人達が普通に考えた事です。

 そしてワタシは取りあえずポーランドやイギリス等が、ドイツと妥協していればドイツとソ連との戦争になり、日本が参戦するとすれば対ソ戦だったと思います。
  1. 2016-02-25 10:23
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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よもさん、リンクがルーズベルトの開戦責任になってるよ。

ハミルトン・フィッシュのこの著書は今から10年位前に小生も読みました。よもさん読んだのもPHP文庫だったんでしょう?これはアメリカでも問題にされてないというよりは半ば無視されてきたという方が正しいと思います。彼は103まで生きて何冊か著書も残しましたが歴史修正主義者などと言われて無視されてきたというのが正解です。ルーズベルトの開戦責任も昔からその署名は知られていたのですが、邦訳は2014年、高くてまだ買えてません。

米国だって、というより戦勝国の米国だからこそ。その栄光に反するような言論は不自由になってるようです。例えば、31代大統領ハーバート・フーバーの著書”Freedom betrayed"はその内容故に米国でもほとんど禁書扱いで2011年になってから米国で出版されたほどです。邦訳はまだありません。こんな本ね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0817912347/gekkannippon-22

閑話休題

第2次大戦についてはまだ謎だらけというのが正解だと思います。ダンチヒ回廊問題にしてもなぜチャーチルがあそこまでコミットしたのかは今でも謎です。本来反共主義者ならば独ソを喧嘩させて両者の共倒れを願うというのは至って健全だからです。東欧には英国の目立った権益があったでしょうか。その意味ではチャーチルが戦争を望んだからというのが正解だと思ってます。

しかし当時の情勢からして英仏連合でも勝ち目があったかは怪しい所です。早々に米国を引き込むということを想定してたとしかいえません。本来英独両国はそれだけでは戦争の決着を付けられない関係にあったとしか言えません。そこでチャーチルは国が傾くこと覚悟で米国を引き入れ、悪魔(スターリン)を仲間に引き入れて戦争に臨んだというのが正解だと思います。まあ本音は仮に三国同盟が発動されたそしても日本いインドをどうこうする力はないから大丈夫だくらいに思ってたはずです。

結構誤解が多いのですが1900年代の時点で英国単体のGDPはもはやドイツに負けてます。そして1920年代には植民地込みでのGDPも米国に抜かれています。
http://www.geocities.jp/kingo_chuunagon/kikaku/kokuryoku.html

だから国力だけを考えるならばどちらの大戦も英国はやってはいけなかったのです。英国にしてみるとおそらく植民地の喪失というのが想定外だったのだと思います。その意味では日本が結構トリッキーな立場だったのです。米国にしてもあそこまでは計算外だったはずでおそらくは嬉しい誤算だったはずです。ブレトンウッズの時はルーズベルトは死んでますんでね。

よもさんはこのあたり日本が馬鹿だと言ってますが、実際どうだろうと思います。真珠湾を知っていたとしてもあそこまで派手にやられるとは…というのが実際の気分だったはずです。負けるに決まってた戦いといいますが、ミッドウェーを子細に検討すると米軍は完全にラッキーだったとしかいえません。別の目が出る可能性だって十分にありました。
罠にハマっても罠を食いつぶしてしまえばいいのです。それだけの実力はあったのですから…

問題は支那に嵌り込みノモンハンで下手打って独ソ戦の機会にソ連を潰せなかったことにあります。集団戦のセオリーは各個撃破と弱者をつくことです。ドイツとっしょにソ連を叩きのめし、米国に一撃食らわせ怯んだ隙にインドを奪って英国を叩き潰す、それで米国の継戦意思を挫く、というような選択は不可能じゃありませんでした。

1920年代にコミンテルンを徹底的に潰さねばいけなかったのです。戦後世界はかなりの部分連中が書いた絵でした。何が正義かということは言うつもりはありませんがソ連邦の崩壊を多くのロシア人が喜んだという事実だけは重要でしょう。
米国にしても戦争目的の一つ、支那市場を失ってしまったのですから意味はありません。株屋たちに遠ては戦争は勝ちだったんでしょうが、株屋に戦争をやらせてはいけないのです。株屋が動かす世界の不健全さは目の前に広がってますからね。






  1. 2016-02-25 10:38
  2. URL
  3. kazk #GRujSirs
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Re: タイトルなし

> よもさん、リンクがルーズベルトの開戦責任になってるよ。
>
> ハミルトン・フィッシュのこの著書は今から10年位前に小生も読みました。よもさん読んだのもPHP文庫だったんでしょう?これはアメリカでも問題にされてないというよりは半ば無視されてきたという方が正しいと思います。彼は103まで生きて何冊か著書も残しましたが歴史修正主義者などと言われて無視されてきたというのが正解です。ルーズベルトの開戦責任も昔からその署名は知られていたのですが、邦訳は2014年、高くてまだ買えてません。
>
> 米国だって、というより戦勝国の米国だからこそ。その栄光に反するような言論は不自由になってるようです。例えば、31代大統領ハーバート・フーバーの著書”Freedom betrayed"はその内容故に米国でもほとんど禁書扱いで2011年になってから米国で出版されたほどです。邦訳はまだありません。こんな本ね。
> http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0817912347/gekkannippon-22
>
> 閑話休題
>
> 第2次大戦についてはまだ謎だらけというのが正解だと思います。ダンチヒ回廊問題にしてもなぜチャーチルがあそこまでコミットしたのかは今でも謎です。本来反共主義者ならば独ソを喧嘩させて両者の共倒れを願うというのは至って健全だからです。東欧には英国の目立った権益があったでしょうか。その意味ではチャーチルが戦争を望んだからというのが正解だと思ってます。
>
> しかし当時の情勢からして英仏連合でも勝ち目があったかは怪しい所です。早々に米国を引き込むということを想定してたとしかいえません。本来英独両国はそれだけでは戦争の決着を付けられない関係にあったとしか言えません。そこでチャーチルは国が傾くこと覚悟で米国を引き入れ、悪魔(スターリン)を仲間に引き入れて戦争に臨んだというのが正解だと思います。まあ本音は仮に三国同盟が発動されたそしても日本いインドをどうこうする力はないから大丈夫だくらいに思ってたはずです。
>
> 結構誤解が多いのですが1900年代の時点で英国単体のGDPはもはやドイツに負けてます。そして1920年代には植民地込みでのGDPも米国に抜かれています。
> http://www.geocities.jp/kingo_chuunagon/kikaku/kokuryoku.html
>
> だから国力だけを考えるならばどちらの大戦も英国はやってはいけなかったのです。英国にしてみるとおそらく植民地の喪失というのが想定外だったのだと思います。その意味では日本が結構トリッキーな立場だったのです。米国にしてもあそこまでは計算外だったはずでおそらくは嬉しい誤算だったはずです。ブレトンウッズの時はルーズベルトは死んでますんでね。
>
> よもさんはこのあたり日本が馬鹿だと言ってますが、実際どうだろうと思います。真珠湾を知っていたとしてもあそこまで派手にやられるとは…というのが実際の気分だったはずです。負けるに決まってた戦いといいますが、ミッドウェーを子細に検討すると米軍は完全にラッキーだったとしかいえません。別の目が出る可能性だって十分にありました。
> 罠にハマっても罠を食いつぶしてしまえばいいのです。それだけの実力はあったのですから…
>
> 問題は支那に嵌り込みノモンハンで下手打って独ソ戦の機会にソ連を潰せなかったことにあります。集団戦のセオリーは各個撃破と弱者をつくことです。ドイツとっしょにソ連を叩きのめし、米国に一撃食らわせ怯んだ隙にインドを奪って英国を叩き潰す、それで米国の継戦意思を挫く、というような選択は不可能じゃありませんでした。
>
> 1920年代にコミンテルンを徹底的に潰さねばいけなかったのです。戦後世界はかなりの部分連中が書いた絵でした。何が正義かということは言うつもりはありませんがソ連邦の崩壊を多くのロシア人が喜んだという事実だけは重要でしょう。
> 米国にしても戦争目的の一つ、支那市場を失ってしまったのですから意味はありません。株屋たちに遠ては戦争は勝ちだったんでしょうが、株屋に戦争をやらせてはいけないのです。株屋が動かす世界の不健全さは目の前に広がってますからね。

 ウェデマイヤー回想録からすれば、チャーチルと言う人はいかにもハラグロ・サクソンの上流階級らしく、細々した策動は好きだし上手いんですよね。

 だから彼にしてみれば、取りあえずドイツに戦争を仕掛けてアメリカをそれに引き入れ、そしてそれでアメリカの褌で取れる限り相撲を取ってドイツを潰すと共にイギリスの権益を増やそうと考えていたのでしょうね。

 でもそれでイギリスが大変な借金を抱え込むとか、日本がアジアで暴れる事で植民地を全部失うなんてことは想定していなかったのでしょう。

 結果イギリスを二流国に転落させてしまったのです。

 でもこれはルーズベルトも同じだけれど、とにかくチャーチルを英雄と思わないと、イギリス人もやっていられないでしょう。
 いらざる策動の挙句二流国転落なんて・・・・・。

 それにイギリス庶民にしてみれば、植民地なんてたいして価値はなかったのかも?
 だって戦前のイギリス庶民の話しを読んでいると、日本の庶民以上に恵まれているとも思えませんから。 あんなに広大な植民地を持った大国の民なのに、あんなに貧乏だなんて・・・・。

 因みに第二次大戦は日本にとって悪い敗戦ではなかったでしょう?
 だって元来の目的、市場と資源を得ると言う事は果たしたのだし。

 植民地が全部独立したお蔭で、ABCD包囲網なんて絶対作れなくなりましたからね。 それに朝鮮の面倒をアメリカが見てくれるってホントに感謝しています。

 あれを抱え込んでいたら大変ですよ。
  1. 2016-02-25 12:28
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

 なんで日本は負けたのかと子供時代から悩んできましたが、現在は国家戦略の有無と情報ではないかと考えてます。

 中西輝政さんの「インテリジェンスの20世紀」によると、大日本帝国の諜報は大戦前からソ連に集中していて、その人材と分析力は高かったそうです。しかし米国への諜報網が整ったのが開戦2年後だったそうで、これを読んだ時は本当に泣きそうになりました。良く考えれば、これは敵対する意志がなかったからでしょうが、それでも米国にこそ諜報網とプロパガンダを軍事費を削ってでも投入して欲しかったです。

 ソ連は軍事的にというよりも、それ以上に国家戦略として各国に共産主義を浸透させる仕組みを作り上げ実行出来たことが脅威であったと思います。ゾルゲ事件は有名ですが、それ以前に日本のマスコミ(*朝日新聞の尾崎秀実など)に入り込み世論を支配していたというのが悔しいです。軍内部にも浸透していたようで、共産主義という伝染病がパンデミックを起こしていたようだと思います。ウイルスは、何処ですか?

 当時の我が国がコミンテルンを取り締まり切れなかったのは、大日本帝国が民主主義国家で統制がしきれなかったということのようです。
  1. 2016-02-25 13:45
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

>  なんで日本は負けたのかと子供時代から悩んできましたが、現在は国家戦略の有無と情報ではないかと考えてます。
>
>  中西輝政さんの「インテリジェンスの20世紀」によると、大日本帝国の諜報は大戦前からソ連に集中していて、その人材と分析力は高かったそうです。しかし米国への諜報網が整ったのが開戦2年後だったそうで、これを読んだ時は本当に泣きそうになりました。良く考えれば、これは敵対する意志がなかったからでしょうが、それでも米国にこそ諜報網とプロパガンダを軍事費を削ってでも投入して欲しかったです。
>
>  ソ連は軍事的にというよりも、それ以上に国家戦略として各国に共産主義を浸透させる仕組みを作り上げ実行出来たことが脅威であったと思います。ゾルゲ事件は有名ですが、それ以前に日本のマスコミ(*朝日新聞の尾崎秀実など)に入り込み世論を支配していたというのが悔しいです。軍内部にも浸透していたようで、共産主義という伝染病がパンデミックを起こしていたようだと思います。ウイルスは、何処ですか?
>
>  当時の我が国がコミンテルンを取り締まり切れなかったのは、大日本帝国が民主主義国家で統制がしきれなかったということのようです。

 コミンテルンはアメリカにも入り込んでいましたからね。
 思想の自由や精神の自由を認める限り、共産主義を防ぐのは不可能でしょう。

 しかしそれはそれとして、対米情報収集能力がないなら、そもそもそれだけで戦争をしてはイケナイのです。
 
 だって国力で敵わない事は誰にでもわかっていたのです。 それでも戦争して勝としたら作戦能力しかないのですが、でも相手の情報を収集しきれないのに、マトモな作戦は立てられませんからね。

 結局戦争って当事国の全てが少しずつ色々な失敗をした結果起きるのでしょう。 
  1. 2016-02-25 21:28
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  3. よもぎねこ #-
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大英帝国の質流れ

私の子供の時分の世界地図はまだ地球の大半が英領でしたね。あれ、残しておけば良かったな。1ドル360円の時代に1ポンドはまだ1,000円以上してました。


実際、雅子妃の父上の小和田氏は、英国留学中に同級生から外務省からの手当ての額を聞かれて、正直に答えたら、月給ではなく週給と思われたそうです、余りの安さに!(笑)戦後しばらくは、まだまだ大英帝国の名残があったのです。


こんなことになったのは民主主義のせいかもしれませんね。ヒットラーは英国を信頼していたのです、少なくとも計算能力が有ることにおいて。彼は英国の支配階級を世界でもっとも賢明な人々であると尊敬さえしてました。

実際、ドイツは海軍を本格的には再建せず、英国の海洋支配にはちょっかいを出さないことを何度もメッセージとして示しています。ドイツが支配権を握りたいのは東欧だけで、英国の権益とは何の関係もありません。

だいたい「英国王のスピーチ」の王様や退位したウィンザー公をはじめ、英国の上流階級の主流どころはチャーチルを毛嫌いしていました。チャーチルはマールボロ侯の息子ですが、母親はアメリカ人だし、出自的にも在日ならぬ在英扱い?英国の支配階級の中ではいかにもけれん味の強い、危険な人物と思われていたのです。それがチェンバレンが下手を売り、チャーチルが民衆の喝采を浴びて政界に再登場すると、そこは立憲君主制ですから、どうにもなりません。奴は演説が巧みですし。ウィーン会議の頃のように、プロの外交官が領導する帝王サミットが出来ていればね。日英を戦争に導いたのは、一に大衆デモクラシーです。

ルーズベルトは不思議な人物です。剥いても剥いても本質が見えないらっきょうのような。アメリカを代表する富豪の一族に生まれ、社会主義思想とは全く無縁の人物に見えますが、結果として容共的なことはこの上ない。

一つの仮説ですが、近衛さんと同じ政治的ディレッタントではないかと最近では考えています。近衛さんも若いときには社会主義思想にかぶれていました。当時、社会主義の文献を読めるのは裕福な人たちだけだったのですね。おまけに彼は大統領以外は努力なしに成れた人物です。社会主義は彼の趣味、知的なアクセサリーみたいなものだったのではないか。大金持ちのそんな下らん趣味で、世界がこんなことになったと思うと、やるせなさが募りますが、どうもその辺りが一番正解に近いようです。
  1. 2016-02-26 18:13
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  3. レッドバロン #-
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Re: 大英帝国の質流れ

> 私の子供の時分の世界地図はまだ地球の大半が英領でしたね。あれ、残しておけば良かったな。1ドル360円の時代に1ポンドはまだ1,000円以上してました。

 ワタシが中学の頃までは固定相場制でしたからね。 あの頃ポンドは1080円だったと覚えています。
>
> 実際、雅子妃の父上の小和田氏は、英国留学中に同級生から外務省からの手当ての額を聞かれて、正直に答えたら、月給ではなく週給と思われたそうです、余りの安さに!(笑)戦後しばらくは、まだまだ大英帝国の名残があったのです。

 イギリスの経済的没落が明白になったのは70年代でしたね。

> こんなことになったのは民主主義のせいかもしれませんね。ヒットラーは英国を信頼していたのです、少なくとも計算能力が有ることにおいて。彼は英国の支配階級を世界でもっとも賢明な人々であると尊敬さえしてました。
>
> 実際、ドイツは海軍を本格的には再建せず、英国の海洋支配にはちょっかいを出さないことを何度もメッセージとして示しています。ドイツが支配権を握りたいのは東欧だけで、英国の権益とは何の関係もありません。
>
> だいたい「英国王のスピーチ」の王様や退位したウィンザー公をはじめ、英国の上流階級の主流どころはチャーチルを毛嫌いしていました。チャーチルはマールボロ侯の息子ですが、母親はアメリカ人だし、出自的にも在日ならぬ在英扱い?英国の支配階級の中ではいかにもけれん味の強い、危険な人物と思われていたのです。それがチェンバレンが下手を売り、チャーチルが民衆の喝采を浴びて政界に再登場すると、そこは立憲君主制ですから、どうにもなりません。奴は演説が巧みですし。ウィーン会議の頃のように、プロの外交官が領導する帝王サミットが出来ていればね。日英を戦争に導いたのは、一に大衆デモクラシーです。

 ナチが政権を取ったのも民主主義のせいですからね。

 民主主義は政策のプロでない人達が、気楽投票しちゃうので、この種の失敗はつきものです。 
 
> ルーズベルトは不思議な人物です。剥いても剥いても本質が見えないらっきょうのような。アメリカを代表する富豪の一族に生まれ、社会主義思想とは全く無縁の人物に見えますが、結果として容共的なことはこの上ない。
>
> 一つの仮説ですが、近衛さんと同じ政治的ディレッタントではないかと最近では考えています。近衛さんも若いときには社会主義思想にかぶれていました。当時、社会主義の文献を読めるのは裕福な人たちだけだったのですね。おまけに彼は大統領以外は努力なしに成れた人物です。社会主義は彼の趣味、知的なアクセサリーみたいなものだったのではないか。大金持ちのそんな下らん趣味で、世界がこんなことになったと思うと、やるせなさが募りますが、どうもその辺りが一番正解に近いようです。

 なるほどね。
 しかしやったことが余りに異様なので、狂人でないとすれば、仰るようにディレッタントとでも考えるしかないですね。
 ホントに無残な話ですが。
  1. 2016-02-26 20:39
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  3. よもぎねこ #-
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