慰安婦問題への海外の視点に変化? 「帝国の慰安婦」裁判、韓国特有の事情に注目
研究者を逮捕起訴すると言う事で、欧米メディアの関心が朴裕河の著書に集まり、その著書の内容と、慰安婦問題の韓国での位置づけが明確に報道されるようになったのです。
例えばNYTの記事はこれです。
Disputing Korean Narrative on ‘Comfort Women,’ a Professor Draws Fierce Backlash

遠い昔英検2級をとったと言う英語力なので、読むのに大苦心したのですが、しかし全体から言えば今まで我々ネトウヨが、欧米メディアに訴えたかった事をほぼ完全に網羅して肯定的に報道している記事です。
つまり日本政府や日本軍が慰安婦を強制連行した証拠はなく、慰安婦を集めたのは朝鮮人や日本人の女衒達であったこと。
慰安所の待遇は「奴隷的」ではあったものの、日本兵と慰安婦が恋に落ちる事もあったし、日本軍は病気になった慰安婦には手厚い看護をしたこと。
現在の韓国では多くの女性が、当時と同様のシステムで売春婦を強いられている事、
慰安婦と比較できるのは、韓国での軍事演習に参加する米兵に群がる売春婦達ある事。
などを全て朴教授の著書と本人へのインタビューから書いています。

そして河野談話について、こんな事を書いているのです。
” Among them was a former chief cabinet secretary in Japan, Yohei Kono, who issued a landmark apology in 1993 admitting coercion in the recruitment of comfort women.
これらについて当時の官房長官河野洋平が慰安婦を集めた責任を認めて謝罪した。
Even then, however, Mr. Kono noted that the recruiting had been conducted mainly by private agents working at the request of the Japanese military, and by administrative and military personnel. For outraged South Koreans, the caveats rendered the apology useless.
しかしながら河野氏は慰安婦募集は、主に軍や関係者から依頼を受けた民間業者によるものであったと言う但し書きを付けていた。 憤激する韓国にとっては、このような注意書は、謝罪を無効にするものだった。

そして朴教授がこうして起訴されたことで、韓国内で冷静に慰安婦問題を論じるのがいかに難しいかが描かれています。
朴教授刑事訴追と言う状況を通して、韓国民と韓国政府の慰安婦問題への対応が実は、極めて異常で政治的な意図を持つ物である事を明確に書いているのです。
マジにこれまでのNYTの慰安婦に関するトンデモ記事とは、完全に論調が変わっています。
タブチヒロコはクビになったのでしょうか?
NYTは前に書いていたトンデモ記事はどうすの?
ともかく極めて学術的な研究書を、刑事訴追すると言う民主主義国家としてあり得ない事をやってくれたので、言論の自由や出版の自由に敏感な欧米メディアの注目が、朴教授とその著書に集まってしまったのです。
そして朴教授が純然たる学術書の出版で政府から弾圧されていると言う立場で、その内容、韓国にとって慰安婦問題とはどのようなモノかを語り、それがそのまま欧米の主要メディアに掲載されるようになったのです。

これは慰安婦の真実を知らせる上で大変な説得力があります。
日本人が幾ら証拠を示しても、欧米人から見ればそれは「自分の立場を守るために歴史を直視しない」とか「歴史修正主義者」などと思われて、最初から話を聞いてもらえませんでした。
しかし朴裕河教授は政府に弾圧されながら真実を訴えようとしている人ですから、こうした先入観なしに話を聞いて貰えるのです。
NYTの記事によると、朴裕河教授の「帝国の慰安婦」は韓国では数千部しかうれなかったそうです。 これは昨年日本でも出版されました。
けれどもこれだけなら、欧米メディアの注目を受ける事はなかったでしょう。
けれども韓国検察庁が朴裕河教授を刑事訴追したお蔭で、全世界の注目が朴裕河教授に集まったのです。

韓国の素晴らしいオウンゴールです。
我々日本国民と日本政府は、韓国政府のこのようなオウンゴールは有効にアシストするように頑張りましょう。
それからワタシは英語ダメ子なのでNYTの記事を読むの大変でした。 英語のできる皆様、元記事を読んでワタシが間違っていたら教えてください。
訂正します。
そしてNYT,からの記事の感想を教えてください。