2015-12-28 20:21

寛容と言う不寛容 移民問題

 以前、コメントでこのような一文を紹介して貰いました。

・・・多文化主義を進める中で、逆にムスリム移民コミュニティの中にホスト社会に対する優越意識が強まり、敵対や憎悪を煽る傾向が強まって来たのである。他者に対する非寛容の主張も寛容に認め、他者の自由を否定する自由をも認めるのか、というジレンマをイギリスは抱えている。・・・・・

 2005/8/15 池内恵「イギリスの多文化主義を揺るがす『寛容のジレンマ』」より。


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 このイギリスの多文化主義とは、イギリスが受け入れた移民達に対して、個人レベルでイギリス文化への同化を求めないばかりか、移民のコミューニティレベルでもその出身国の文化を継承し、イギリス国内に様々の文化を持ったコミュニティーの存在を認めると言うものです。

 そしてこれはフランスやドイツなどと比べても、一段と進んだ寛容な移民の受け入れ策として評価されていました。

 イギリスとすればこのように寛容な多文化政策を取る事で、移民達のコミュニティーが最終的にイギリスに統合されれば良いだろうと言う発想だったようです。

 ワタシはイギリスの植民地政策を思い出しました。 
 日本は朝鮮や台湾で「皇民化政策」を行いましたが、イギリスはそのようなことは一切せずに、イギリスの支配権と経済的利益さへ守れれば、それ以上植民地の住民の信仰や文化には干渉しませんでした。

 ワタシはこれは大変合理的な植民地政策だと思います。
 なぜなら人間は他者から内面に干渉されれば、大変な不快感を感じて反発します。 しかしそういう干渉をしたところで、別に利益があるわけでもないのです。

 だから余計な反発を招かずに、取れるものだけ取るには、これが合理的なのです。
 
 それでイギリスは国内でもこのように対応したのではないでしょうか? 

084

 しかし結果は無残でした。

 イスラム教徒のコミュニティーに、本国から追放された過激なイスラム原理主義者の説教師が入り込み、イギリス国内のイスラム教徒達にテロを扇動したのです。

 そして起きたのが2005年7月のロンドン同時爆破事件です。

 結局イギリスはこの事件で、それまでの多文化主義政策を変えて、イスラム過激派の活動家等を追放するようになるのです。

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 しかし元来はイギリスが自国の国益の為に出した多文化主義であるにせよ、イギリスの国内でイギリスの給与水準や社会福祉や人権を保障されてかつ、出身国の文化を維持できのなら、願ったり敵ったりではありませんか?

 そもそも本国で追放されたような過激派の説教師が、イギリスで活動できるのは、イギリスが言論の自由や表現の自由を重視する民主主義国家だからです。

 こうしたイギリス社会をムスリム移民は「良い社会」であり、守るべき価値のある社会とは思わないのでしょうか?

 しかし思わなかったのです。

多文化主義を進める中で、逆にムスリム移民コミュニティの中にホスト社会に対する優越意識が強まり、敵対や憎悪を煽る傾向が強まって来たのである。

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 ワタシはコメントでこの池内恵の文章を紹介して貰ってから、この文章の出ていた本(中東 危機の震源を読む)を読んでみました。

 そして思ったのですが、ムスリム移民が「多文化主義を進める中で、逆にムスリム移民コミュニティの中にホスト社会に対する優越意識が強まり、敵対や憎悪を煽る傾向が強まって来たのである。」となるのは当然ではないかと思ってしまいました。

 この本の中で池内恵氏はイスラム教とムスリムの宗教意識について詳しく解説しています。 

 しかしそれをによれば、イスラム教ではイスラム教こそが唯一絶対に正しい宗教であり、イスラム教徒であることはそれだけで非イスラム教徒に圧倒的に優越する事になっています。

 そしてイスラム教徒は本来、非イスラムと戦いイスラム教を広めなけらばならない事になっています。

 イスラム教徒にとって宗教の自由とは、イスラム教を信じる事であり、自分が好きに宗教を選べると言う話ではありません。 だから非イスラム教徒がイスラム教に改宗するのは、自由だけれど、その逆は死刑など極刑で処罰して当然と考えています。

 このように自己に対して圧倒的な優越意識を持つ集団に対して、寛容なんてモノは意味がないのです。

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 寛容と言う言葉をウィキで調べると、その歴史的な意味が説明されています。
 
 寛容とは宗教改革の頃に生まれた概念で、「異端信仰という罪悪または誤謬を排除することのできない場合に、やむをえずそれを容認する行為であり、社会の安寧のため、また慈悲の精神から、多少とも見下した態度で、蒙昧な隣人を許容する行為」とあるのですが、しかし「まず宗派間の対立感情が頂点に達する宗教戦争の時代には、寛容は信仰の弱さの表現として否定的に考えられた」こともあるのです。

 そうであるならば、元来イスラム教の絶対優越を信じる人達を相手に、幾ら寛容な態度を取っても、彼等が「キリスト教徒側の信仰が弱さ故」としかとられないのは必定でしょう?

 そしてムスリム側からすれば「自分達は信仰が強い故、異教徒に寛容であってはならない。」としか思わないでしょう。
 
 そもそもイスラム教徒側からすれば、常に絶対に正しいのはイスラム教徒であり、間違っており劣っているのはイギリス社会なのです。
 
 だからそのイギリス社会がイスラム教徒に幾ら福祉や自由を提供しても、それはイスラム教徒である故に得られる当然の権利であり、感謝するなどと言う事はあり得ないのです。

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 ワタシはこれを読んでいて「なんか日本の在日コリアン見たい」と思ってしまいました。

 日本はイギリス式の多文化主義なんか取っていないのですが、しかし元来韓国人や朝鮮人が日本国籍を取得しないまま、世襲で永住許可を与え、生活保護その他の福祉も全て日本国民と同等に受けられると言う信じがたい程寛容な政策を取っています。

 しかも彼等の多くが、朝鮮戦争前後に戦争や虐殺を逃れて不法入国したのです。

 もし日本が彼等を強制送還していれば、本国で殺されているのです。

 しかし彼等は日本が彼等を受け入れて、保護し続けた事について、日本政府に感謝した事はありません。 それどころか日本政府や自治体から恩恵受ければ受ける程、踏ん反り返って更なる利権を要求しているのです。

 それは民潭や総連のHPを見たり、韓国の新聞を読めばわかりますが、彼等が元来、日本人に対して圧倒的な優越意識を持っていて、恒常的にそれを肥大させているからです。

 だから日本人側からの寛容など、彼等にはその優越意識の証明にしかならないのです。

 ワタシはこうした人々がホスト社会の良き一員になる事は永遠にないと思います。

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 ユダヤ人がその一例でしょう。
 ユダヤ人が西欧社会に入り込んでから正確に何年経つがわかりません。 イタリアなどでは古代ローマ帝国時代からです。

 ユダヤ人がローマ社会で揉める原因は、ユダヤ教から自分達を宗教意識を絶対視して、社会との妥協を拒否するからです。

 ユダヤ教は戒律で食べ物始め、日常生活に事細かな禁忌事項を定めて、それを信者にはそれを守る事を要求します。 そして宗教を社会生活の全てに優先させるのです。
 それをより神に選ばれた民の務めとするのです。

 ユダヤ教は人類最初にできた一神教なのですが、一神教と言うのは他の宗教を否定する事により成り立つのです。

 こういう宗教で育てられたら、異教徒と親しく交わる事などできなません。

135

 同じ一神教でもキリスト教はもっと狡猾で、ローマ帝国を乗っ取りました。 そしてそれまでのローマ帝国に会った全ての宗教を破壊したのです。

 それを考えると西欧諸国がムスリムを大量に受け入れた事は、今後極めて深刻な問題を起こすばかりではないかと思います。

 そしてそのような事態を起こしたのは、実は受け入れ側の「寛容」と言う不寛容ではないかと思います。

 日本でも欧米でも寛容を標榜して、多文化主義を煽ってきた人々は、イスラム教徒やその他彼等がマイノリティと分類する人々に対しては、無制限の寛容で臨み、こうしたマイノリティに対する一切の批判を封殺してきました。

 しかしその一方移民の受け入れ制限を求める人々などをすべて「レイシスト」「差別主義者」と断定して、暴力や国家権力による言論封殺も辞さずと言う対応をしてきました。

 そして自分達の寛容に疑念を持つ人々とは、一切の話し合いを拒否しています。
 
 このような自分達と意見の異なる人々への不寛容な態度から、移民の受け入れが引き起こす深刻な問題への議論が不可能になってきたのです。

 このような「寛容」を寛容と言えるのでしょうか?

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他者に対する非寛容の主張も寛容に認め、他者の自由を否定する自由をも認めるのか

 それでは他者に寛容を強制する寛容が、寛容と言えるのでしょうか?

 自分達の考える寛容を他者に強制する社会と言うのが、寛容な社会と言えるのでしょうか?

 ワタシは結局多文化主義と寛容と言うのは、自分自身を善良さに自惚れた人々のグロテスクなセンチメンタリズムとしか思えないのです。
  1. レイシスト
  2. TB(0)
  3. CM(16)

コメント

多様な価値観を受け入れるのが寛容なら、寛容もほどほどにという価値観も受け入れて欲しいのですが、地球市民でなければれいしすと、れいしすと=人権なし ですからね日本の活動家たちは。
ヨーロッパはとんでもない過ちを犯してしまったと思うんですが、とうの本人たちはまだまだいけると思ってるようで。脳のどこかが麻痺してるんでしょうか。移民を絞っても既にいるイスラム移民の方が人口はどんどん増えますし。
  1. 2015-12-28 22:20
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  3. こきち #97nXsu5.
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Re: タイトルなし

> 多様な価値観を受け入れるのが寛容なら、寛容もほどほどにという価値観も受け入れて欲しいのですが、地球市民でなければれいしすと、れいしすと=人権なし ですからね日本の活動家たちは。
> ヨーロッパはとんでもない過ちを犯してしまったと思うんですが、とうの本人たちはまだまだいけると思ってるようで。脳のどこかが麻痺してるんでしょうか。移民を絞っても既にいるイスラム移民の方が人口はどんどん増えますし。

 思うに彼等は「寛容教」と言う極めて不寛容な宗教を狂信する人々ですから、ISより始末が悪いです。
  1. 2015-12-28 22:30
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  3. よもぎねこ #-
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きっかけが無いと転換できない?

数年前にNHK-BSで見たBBCのイギリス国内向けニュースで「10年に渡る裁判の末に、政府は、西欧への憎しみを煽っていたイスラム指導者を国外追放しました」というのをやっていました。

日本で朝鮮総連やしばき隊の側に付く弁護士がいるように、イギリスではテロを煽るようなイスラム指導者にも彼らの側に付く左翼リベラル派の弁護士がいるようです。
そのニュース記事は見つからなかったのですが、検索したらこんなのが出てきました。

政策研究大学院大学 英国通信 - 英国援助事情 No.30「英国から見たイスラム教」
http://www.grips.ac.jp/forum/britain/30.htm
>アルカイダやアフガニスタンの旧タリバーン政権を支援したとして米司法当局に起訴されている英国在住のイスラム過激派指導者アブ・ハムザ師が5月27日、ロンドン郊外の自宅で逮捕された。
>興味深いのは、ハムザ氏は、30年以上もイギリスに住んでおり、これまでロンドンのモスクや街頭で信者に対して過激な説教を繰り返していたというのにアメリカの司法当局に起訴されるまでおとがめなしだったことである。

Foresight - ロンドンの経験が呼んだイギリス「テロ対策」の劇変
http://www.fsight.jp/articles/print/2098
>イギリスの手足を縛ってきたのは、欧州人権条約の悪名高き第三条だ。この条項は、亡命を求めてきた人間に母国で拷問や処刑が待ち受けている可能性がある場合、その人物を強制送還してはならないと定めている。イギリス労働党政権は、九八年、欧州人権条約に基づく「人権法」を制定した。このため、母国で迫害の恐れありといえば、過激思想の活動家であっても送還することができなかったのだ。害の恐れありといえば、過激思想の活動家であっても送還することができなかったのだ。


イギリスでも今回のフランスと同じように、左派政権のときにテロが起きたけど、断固としたテロ対策をとったことで国民の支持をつなぎとめたようです。
でもシャルリー・エブド襲撃事件などもそうですが、そもそも「寛容」「人権」などのリベラル思想の行き過ぎを、テロ事件が起きるまで止められないというのが怖いですよね。
  1. 2015-12-29 00:21
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

今回も凄い説得力です。そしてなぜか凄い迫力を感じます。ありがとうございます。
  1. 2015-12-29 00:50
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  3. 名無しさん #-
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 リベラルによる「無制限の寛容」は、「寛容」の本来の意味から考えると「(無制限に)見下した態度で、蒙昧な隣人を許容する行為」ということになると思います。

 池内さんが別の本で述べておられますが、我が国は欧米リベラルのフィルターを通してイスラムを見ていて、実態と違う面があるそうです。欧米が圧倒的に優位にあった最近の数百年によって、イスラムに対しての優越感に裏打ちされた寛容という名の偏見が醸成され、実態を捉えていないのだと思います。

 そう言えば、欧米の中国への見方は夢でも見ているのかといいたくなるレベルです。どうせ直接被害に遭うことはないから、無責任なだけかもしれませんが。

 しかしホスト国への傲慢な優越感って、朝鮮半島はイスラム教ではなく朱子学のせいですが本当にそっくりですよね。すると、朱子学も一神教のようですね。
  1. 2015-12-29 10:45
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  3. 都民です。 #-
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Re: きっかけが無いと転換できない?

> 数年前にNHK-BSで見たBBCのイギリス国内向けニュースで「10年に渡る裁判の末に、政府は、西欧への憎しみを煽っていたイスラム指導者を国外追放しました」というのをやっていました。
>
> 日本で朝鮮総連やしばき隊の側に付く弁護士がいるように、イギリスではテロを煽るようなイスラム指導者にも彼らの側に付く左翼リベラル派の弁護士がいるようです。
> そのニュース記事は見つからなかったのですが、検索したらこんなのが出てきました。
>
> 政策研究大学院大学 英国通信 - 英国援助事情 No.30「英国から見たイスラム教」
> http://www.grips.ac.jp/forum/britain/30.htm
> >アルカイダやアフガニスタンの旧タリバーン政権を支援したとして米司法当局に起訴されている英国在住のイスラム過激派指導者アブ・ハムザ師が5月27日、ロンドン郊外の自宅で逮捕された。
> >興味深いのは、ハムザ氏は、30年以上もイギリスに住んでおり、これまでロンドンのモスクや街頭で信者に対して過激な説教を繰り返していたというのにアメリカの司法当局に起訴されるまでおとがめなしだったことである。

 これ2004年8月の記事ですね。 この一年後にロンドン同時爆破事件が起きるわけです。
 この頃のノーテンキさを示す記事ですね。

> Foresight - ロンドンの経験が呼んだイギリス「テロ対策」の劇変
> http://www.fsight.jp/articles/print/2098
> >イギリスの手足を縛ってきたのは、欧州人権条約の悪名高き第三条だ。この条項は、亡命を求めてきた人間に母国で拷問や処刑が待ち受けている可能性がある場合、その人物を強制送還してはならないと定めている。イギリス労働党政権は、九八年、欧州人権条約に基づく「人権法」を制定した。このため、母国で迫害の恐れありといえば、過激思想の活動家であっても送還することができなかったのだ。害の恐れありといえば、過激思想の活動家であっても送還することができなかったのだ。
>
>
> イギリスでも今回のフランスと同じように、左派政権のときにテロが起きたけど、断固としたテロ対策をとったことで国民の支持をつなぎとめたようです。
> でもシャルリー・エブド襲撃事件などもそうですが、そもそも「寛容」「人権」などのリベラル思想の行き過ぎを、テロ事件が起きるまで止められないというのが怖いですよね。

 ある意味イギリスの人権の偽善が突かれたと言うべきでは?

 イギリスって「人権」を相手国の内政干渉や敵対政権にプレッシャーをかけるのに使ってきました。
 で日頃そうやって人権を使いながら、自分の都合でさっさと引っ込めるのです。

 典型はこの間の習近平大歓迎です。 

 ??

 中国の人権状況は改善してませんが?

 イスラム過激派受け入れだって、ホントは特別なことじゃなく、今までもイギリスは外国で反政府活動をする人間を受け入れて支援し、それを相手国へのプレッシャーに使ってきたのです。
 
 アウンサウン・スーチーなんかもそうでしょう?

 ところがイスラム過激派は、非イスラムが全て敵だから、イギリスでテロを起こしてしまったのです。

 自分の人権の偽善に自分がやられたのです。
  1. 2015-12-29 13:04
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> 今回も凄い説得力です。そしてなぜか凄い迫力を感じます。ありがとうございます。

 恐れ入ります。
  1. 2015-12-29 13:04
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

>  リベラルによる「無制限の寛容」は、「寛容」の本来の意味から考えると「(無制限に)見下した態度で、蒙昧な隣人を許容する行為」ということになると思います。
>
>  池内さんが別の本で述べておられますが、我が国は欧米リベラルのフィルターを通してイスラムを見ていて、実態と違う面があるそうです。欧米が圧倒的に優位にあった最近の数百年によって、イスラムに対しての優越感に裏打ちされた寛容という名の偏見が醸成され、実態を捉えていないのだと思います。

 なるほど、それは良くわかります。

 日本はイスラム世界との接触が殆どなかったので、多くの日本人は「西洋人に虐げられている気の毒な人々」ぐらいに思っているのですが、しかし現実はそんなに甘い者じゃないです。

 ワタシも池内さんの著書を読んで感じたのですが、イスラム世界って近世以前のヨーロッパが持っていたような宗教意識のままなのです。

 それが今相当な力を持ってヨーロッパに襲いかかっているのです。

 それを理解せずに「無制限な寛容」などで対応していれば、トンデモナイ事になるでしょう。
 
>  そう言えば、欧米の中国への見方は夢でも見ているのかといいたくなるレベルです。どうせ直接被害に遭うことはないから、無責任なだけかもしれませんが。

 欧米の中国観と日本の中東観はいい勝負だと思います。

>  しかしホスト国への傲慢な優越感って、朝鮮半島はイスラム教ではなく朱子学のせいですが本当にそっくりですよね。すると、朱子学も一神教のようですね。

 朱子学も一種の一神教ですからね。

 一神教の最大の問題は、他の宗教を完全否定して、自分の宗教のみが正しいとするところです。

 ベヒモスさんが

 「Meta-」な思考 - 「Otherness」(異質なもの)
 http://behemothsscroll.blog.fc2.com/blog-entry-822.html

 と言うエントリーで仰っていたOthernessのうち、究極のOthernessが一神教ではないかと思います。
  1. 2015-12-29 13:14
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

ムスリムには「カフィル」という概念があります。アラビア語で、直訳すれば「非ムスリム」ですが、コーランなどでは繰り返しカフィルを攻撃することを奨励しています。BILL WARNER著作「A Self Study Course on Political Islam」を読まれることをぜひお勧めします。9.11後に米国人が書いた本で、翻訳されていないですが、キンドルで読むことができます。私はこの本を読んで初めて、ムスリムのことや現在ヨーロッパで起こっている問題がよく理解できました。
  1. 2015-12-29 22:57
  2. URL
  3. *** #-
  4. 編集

フランスの人口学者であるエマニュエルトッドが書いた「移民の運命」という本があります。
一口に移民と言っても、国ごとに違いがあり、社会の同化の成功した移民(アメリカの日系移民など)や同化できなかった移民(イギリスのパキスタン移民など)があり簡単に論じられないものがあります。
この本は分厚いので詳しくは説明できませんが、敢えて単純に書かせていただきますと、多文化主義とは移民達が移民先に同化せず、自分達の共同体を作らせることによって、社会から結果的に疎外させることになるというのです。
ちなみにアメリカでは、黒人達を白人社会から隔離する為に多文化主義が正当化され、いわばアパルトヘイト(人種隔離政策)の手段として使われたというのです。
そして、イギリスにおいて疎外感を覚えた移民の二世、三世などがイスラム原理主義に傾倒し、原理主義者として活動するようになるだろうと著者は書いていました。
疎外感を味わっている移民の子弟は、原理主義者にとって、取り込めるのに格好の標的となり、多文化主義がテロを生み出す土壌を形成していたのです。
この本が出版されたのは1994年です。
執筆準備の為に調査や資料集めは何年も前から初めていたわけですから、実に20年以上前に、今日のような状況が現出する土台は既に出来上がっていたわけです。
寛容政策や多文化主義が裏目に出て、移民達を疎外させ、むしろ不幸な境遇に追いやっている事実を、日本の多文化主義者や移民推進論者は、どう考えているのでしょう?
寛容に対応すれば、逆に優越意識を抱き、益々社会から疎外され、疎外感を帳消しするために更なる優越意識を高めるという悪循環を形成しているようにしか私は思えないのです。

私は原則的に分離主義者です。多様性を尊重すればこそ、お互いに距離を置き、境界線による棲み分けが求められるように考えています。
多様性を尊重せよというのなら、多文化主義を取り入れない日本を認め、日本という国をそのままの形で保持し、未来へ継承していくこと尊重するべきなのですが、多文化主義を否定すると、頭が古い、遅れている、偏狭な差別主義者、非寛容などと一方的に烙印を張られ、誰しも多文化主義に異議を唱えることができないのが現状です。
意見の相違によって、一方的な烙印張りを行うことことこそ、非寛容であり、排他意識の表れなのですが、このこと自体もいえなくなっております。
突き詰めれば多文化主義の導入こそ、結局は多様性を否定していると言えないでしょうか?



  1. 2015-12-30 01:29
  2. URL
  3. 名無しの権兵衛 #IETbudKg
  4. 編集

日本もこうなる?

おっしゃるとおりですね。

日本人も、「寛容」を要求されたら、簡単に屈服しそうです。
現に、反日マスコミやサヨク弁護士は「弱者」や「少数者」であることを利用しまくっていますからね。

これにイスラム教のような宗教を背景にした権利要求運動が開始されたら、厄介なことになりますね。
  1. 2015-12-30 07:59
  2. URL
  3. くれない #-
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Re: タイトルなし

> ムスリムには「カフィル」という概念があります。アラビア語で、直訳すれば「非ムスリム」ですが、コーランなどでは繰り返しカフィルを攻撃することを奨励しています。BILL WARNER著作「A Self Study Course on Political Islam」を読まれることをぜひお勧めします。9.11後に米国人が書いた本で、翻訳されていないですが、キンドルで読むことができます。私はこの本を読んで初めて、ムスリムのことや現在ヨーロッパで起こっている問題がよく理解できました。

 おお、そんな本があるのですね。 是非読みたいとは思いますが、ワタシは昔英検2級を取った英語力なんですよね。

 これだと人文系の本を読むのは結構キツイんですよね。

 でもイスラム教はどう考えても非ムスリムに対しては教理上攻撃的であらねばならないようですね。 キリスト教やユダヤ教も他宗教は教理上定絶対否定しなければらないのですが、異教徒を攻撃せよとは書いていないのです。

 こういう宗教の人を沢山社会に抱え込むと言うのは結構厄介だとおもいます。
 
  1. 2015-12-30 10:38
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> フランスの人口学者であるエマニュエルトッドが書いた「移民の運命」という本があります。
> 一口に移民と言っても、国ごとに違いがあり、社会の同化の成功した移民(アメリカの日系移民など)や同化できなかった移民(イギリスのパキスタン移民など)があり簡単に論じられないものがあります。
> この本は分厚いので詳しくは説明できませんが、敢えて単純に書かせていただきますと、多文化主義とは移民達が移民先に同化せず、自分達の共同体を作らせることによって、社会から結果的に疎外させることになるというのです。
> ちなみにアメリカでは、黒人達を白人社会から隔離する為に多文化主義が正当化され、いわばアパルトヘイト(人種隔離政策)の手段として使われたというのです。
> そして、イギリスにおいて疎外感を覚えた移民の二世、三世などがイスラム原理主義に傾倒し、原理主義者として活動するようになるだろうと著者は書いていました。
> 疎外感を味わっている移民の子弟は、原理主義者にとって、取り込めるのに格好の標的となり、多文化主義がテロを生み出す土壌を形成していたのです。
> この本が出版されたのは1994年です。
> 執筆準備の為に調査や資料集めは何年も前から初めていたわけですから、実に20年以上前に、今日のような状況が現出する土台は既に出来上がっていたわけです。
> 寛容政策や多文化主義が裏目に出て、移民達を疎外させ、むしろ不幸な境遇に追いやっている事実を、日本の多文化主義者や移民推進論者は、どう考えているのでしょう?
> 寛容に対応すれば、逆に優越意識を抱き、益々社会から疎外され、疎外感を帳消しするために更なる優越意識を高めるという悪循環を形成しているようにしか私は思えないのです。

 なるほど、イギリス寛容のジレンマは、正にこのドットの予想した通りの結果になったわけです。

 これは池内恵氏も書いていましたが、寛容の名目でコミュニティ単位の多文化主義を認めれば、そこに育った人は結局イギリス社会に適応できなくなるのです。

 そうすれば職業も限られてきます。
 結局疎外されるしかないわけです。

> 私は原則的に分離主義者です。多様性を尊重すればこそ、お互いに距離を置き、境界線による棲み分けが求められるように考えています。
> 多様性を尊重せよというのなら、多文化主義を取り入れない日本を認め、日本という国をそのままの形で保持し、未来へ継承していくこと尊重するべきなのですが、多文化主義を否定すると、頭が古い、遅れている、偏狭な差別主義者、非寛容などと一方的に烙印を張られ、誰しも多文化主義に異議を唱えることができないのが現状です。
> 意見の相違によって、一方的な烙印張りを行うことことこそ、非寛容であり、排他意識の表れなのですが、このこと自体もいえなくなっております。
> 突き詰めれば多文化主義の導入こそ、結局は多様性を否定していると言えないでしょうか?

 ワタシもその分離主義に賛成です。

 所謂多文化主義、移民歓迎論を突き詰めれば世界中がアメリカのような国になるだけなのです。 これでは世界に多様性がなくなり、本当の伝統文化や言語もなくなります。

 そんなことがホントに良い事なのか?

 本来の多様性の意味を考え直すべきです。
  1. 2015-12-30 10:51
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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Re: 日本もこうなる?

> おっしゃるとおりですね。
>
> 日本人も、「寛容」を要求されたら、簡単に屈服しそうです。
> 現に、反日マスコミやサヨク弁護士は「弱者」や「少数者」であることを利用しまくっていますからね。
>
> これにイスラム教のような宗教を背景にした権利要求運動が開始されたら、厄介なことになりますね。

 大変厄介だと思います。 そもそも弱者、少数者と言っても、アイヌのように本当に少数でもなく、既に総人口の1割を超えてその後もドンドン増えるのが必定な集団なので、今後大変なことになると思います。
  1. 2015-12-30 11:01
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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トッドは、移民問題の解決は多文化主義ではなく同化であるとしており、成功例として日系移民を挙げています。
以前私は、テレビで日系移民博物館の館長のインタビューやある日系移民一族が一族の最年長の誕生祝に集まっている場面を見たことがありますが、感じたことは「え?これが日系?」というものでした。4世や5世ともなれば、苗字がヤマダやスズキやサトウでも容貌は、ちゃきちゃきの白人顔なのです。世代を重ねるにつれ白人との婚姻が増えた結果です。
トッドは、「日系移民は、白人のサークルに加えられた」としています。是非は別にしても、アメリカでは白人中心の社会ですから、白人に対して「日系という少数者であること」を武器にするよりは、同化=白人化することで成功移民としての地位を確立したわけです。
日系移民が貧困層を形成したり、暴動を起こしたり、ゲットーを作るようなことはないわけです。これは、彼ら自身の努力の結晶であることはいうまでもありません。
これは、重要なことですが、弱者や少数者が、「弱者であること」「少数者であること」を武器にし始めたら、その時点で既に強者なのです。その強者が、寛容を強制するという不寛容な対応に出始めたら、結局の所分断や対立を生み出すことになるわけです。その点、日系移民は「少数者であること」を武器せず、既存の白人社会と対立ではなく同化していったのは賢明だったと思います。

対照的なのはオランダでしょう。これはオランダ在住の日本女性のブログで知ったのですが、オランダでは多文化主義の導入と原則に従い、移民達がオランダに同化せず、出身国の文化に従った生活様式や教育を子弟に施すことを認め、民族教育のための補助金まで出したそうです。
その結果何が起きたかというと、彼らは出身国の言葉で教育を受けたため、オランダ語の能力が不十分となり、当然のことながら就職は困難、というか不可能となり、無職から犯罪へと走るようになったというのです。
当然言葉の通じるもの同士で固まるわけですから、移民のゲットーが作られ、既存のオランダ人は近寄りません。
移民の二世、三世にしてみれば、オランダで生まれ育ったのにも関わらず、オランダ人扱いされず、不遇な境遇に喘ぎ、オランダ人から敬遠される。
子のような状況で、移民の子供達がオランダという国に、愛情、忠誠心、帰属意識を持つはずもなく、それどころかオランダ社会に敵対心すら抱くようになるのは、必然的な事といえましょう。
そして、この状況からは移民がオランダ人に敵対することに加え、移民同士が民族ごとに分かれて対立するという事態になったというのです。
今年の㋈には、ドイツでもトルコ人移民とクルド人移民が衝突し警官隊が出動する騒ぎが起きましたが(わが国でも起きました)、今や移民を入れた国では、移民と既存の国民の対立に加え、移民と移民との対立が深刻化しているというのです。

こうした欧州の多文化主義という社会実験によって判明したことは、多文化主義は必ず失敗し、国家内の隔離された閉鎖的な社会を抱え込むことになり、社会全体の分断を招くということです。
こうした多文化主義が引き起こした問題に目をつぶり、お花畑頭全開で、多文化共生をうたっている自治体の増加には、大変な危惧を感じています。


  1. 2015-12-31 00:40
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  3. 名無しの権兵衛 #ZqbxAp.A
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Re: タイトルなし

> トッドは、移民問題の解決は多文化主義ではなく同化であるとしており、成功例として日系移民を挙げています。
> 以前私は、テレビで日系移民博物館の館長のインタビューやある日系移民一族が一族の最年長の誕生祝に集まっている場面を見たことがありますが、感じたことは「え?これが日系?」というものでした。4世や5世ともなれば、苗字がヤマダやスズキやサトウでも容貌は、ちゃきちゃきの白人顔なのです。世代を重ねるにつれ白人との婚姻が増えた結果です。
> トッドは、「日系移民は、白人のサークルに加えられた」としています。是非は別にしても、アメリカでは白人中心の社会ですから、白人に対して「日系という少数者であること」を武器にするよりは、同化=白人化することで成功移民としての地位を確立したわけです。
> 日系移民が貧困層を形成したり、暴動を起こしたり、ゲットーを作るようなことはないわけです。これは、彼ら自身の努力の結晶であることはいうまでもありません。
> これは、重要なことですが、弱者や少数者が、「弱者であること」「少数者であること」を武器にし始めたら、その時点で既に強者なのです。その強者が、寛容を強制するという不寛容な対応に出始めたら、結局の所分断や対立を生み出すことになるわけです。その点、日系移民は「少数者であること」を武器せず、既存の白人社会と対立ではなく同化していったのは賢明だったと思います。

 これは日本人元来の性質「郷に入れば郷に従え」と言い、周りと調和しようと言う性質の結果でしょう。

 もう一つは日本人の国家観です。
 第二次大戦参戦の時、東条英機と松岡洋右はアメリカ日系人の若者達に手紙を書いています。

 「君達はアメリカ人なのだから、アメリカの為に戦いなさい。」

 当時日本政府は全て国民の扱いは国籍によって決めると宣言して、ドイツ国籍など枢軸国国籍のユダヤ人も同盟国民として扱いました。
 
 だからアメリカ日系人はアメリカ人なのです。 アメリカ人ならアメリカに忠誠を尽くすべきであると言う発想だったのです。

 この発想ならば移民をしてもその国の良き一員となろうと努力するでしょう。

> 対照的なのはオランダでしょう。これはオランダ在住の日本女性のブログで知ったのですが、オランダでは多文化主義の導入と原則に従い、移民達がオランダに同化せず、出身国の文化に従った生活様式や教育を子弟に施すことを認め、民族教育のための補助金まで出したそうです。
> その結果何が起きたかというと、彼らは出身国の言葉で教育を受けたため、オランダ語の能力が不十分となり、当然のことながら就職は困難、というか不可能となり、無職から犯罪へと走るようになったというのです。
> 当然言葉の通じるもの同士で固まるわけですから、移民のゲットーが作られ、既存のオランダ人は近寄りません。
> 移民の二世、三世にしてみれば、オランダで生まれ育ったのにも関わらず、オランダ人扱いされず、不遇な境遇に喘ぎ、オランダ人から敬遠される。
> 子のような状況で、移民の子供達がオランダという国に、愛情、忠誠心、帰属意識を持つはずもなく、それどころかオランダ社会に敵対心すら抱くようになるのは、必然的な事といえましょう。
> そして、この状況からは移民がオランダ人に敵対することに加え、移民同士が民族ごとに分かれて対立するという事態になったというのです。

 ああ、これはダメですね。
 ワタシは語学ダメ子だから凄くわかります。 人間誰でもバイリンガルになれるわけじゃないのです。
 それを移民先で出身国の言語何か教えたら、肝心に移民先の言葉何か覚える事ができなくなります。

> 今年の㋈には、ドイツでもトルコ人移民とクルド人移民が衝突し警官隊が出動する騒ぎが起きましたが(わが国でも起きました)、今や移民を入れた国では、移民と既存の国民の対立に加え、移民と移民との対立が深刻化しているというのです。
>
> こうした欧州の多文化主義という社会実験によって判明したことは、多文化主義は必ず失敗し、国家内の隔離された閉鎖的な社会を抱え込むことになり、社会全体の分断を招くということです。
> こうした多文化主義が引き起こした問題に目をつぶり、お花畑頭全開で、多文化共生をうたっている自治体の増加には、大変な危惧を感じています。

 多文化主義って結局部族社会ですからね。

 アフガニスタンなんか典型ですが、パシュート、ハザラ、タジクなどの部族の他に少数部族が、それぞれ集落を作って住み、言語も文化も違うと言う社会です。

 その為に国家統一が難しく一旦混乱状態になると延々と部族対立が続いているのです。

 オランダもそうしたかったわけです。
 ホントに愚かしい話ですよね。
  1. 2015-12-31 11:19
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  3. よもぎねこ #-
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