2015-11-22 19:30

Which is which? 豚と習近平

 Which is which?

 これはジョージ・オーウェルの「動物農園」の最後の一節です。

 昨日のエントリーで書いたけれど、ワタシは昔英語コンプレックスを治そうと、せっせと英語の勉強をしたことがあります。 その時苦労した読んだ本の一冊が、ジョージ・オーウェルの「動物農園」でした。


 ある農場でそこに飼われている家畜達が反乱を起こして、農場主一家を追い出しました。

 自分達は人間に搾取されている。
 人間を追い出して、自分達でこの農場を運営すれば、今より遥かに良い生活ができる。

 動物達はこのような豚の扇動を信じたのです。

 しかし現実は厳しく、動物達の手による農場の運営はなかなかうまく行きません。
 豚が言うような豪華で豊かな生活どころか、今までのレベルも維持できません。

 そんな中雌馬の一頭が行方不明になりました。
 しかし暫くしてから、彼女が近所の農園主の馬車を引いて、この農園の前を通りました。

 鬣に赤いリボンを付けて、さも満足そうでした。
 彼女は元々主人のお気に入りで、こうしてお洒落をして馬車を引くのが大好きだったのです。

 だから主人が追い出されて、毛並の手入れもしてもらえず、リボンを付けて貰えない事が多いに不満だったのです。
 
 動物達はこの雌馬の姿を見て、動物の誇りを失って堕落した姿だと憤りました。

 しかし馬の中にはこの農園と仲間の為に、必死で働く者もいました。

 彼は皆の模範となるべくそれこそ死にもの狂いで働いたのですが、間もなく働き過ぎて、倒れてしまいます。
 
 豚はすぐに獣医を呼ぶと言いました。
 
 けれどもそれから間もなく来たのは、屠殺業者の車でした。
 そしてその馬はこの車に乗せられて、行ってしまいました。

 これには動物達に動揺が走ります。
 
 しかし動物達の動揺を見た豚は言いました。

 「あれは獣医の車である。 獣医は患者を運ぶ為に屠殺業者の中古車を買ったのだ。 彼は間もなく元気になってかえってくるだろう。」

 すると羊たちは直ぐに豚に同調しました。
 羊たちはいつも豚に同調するのです。

 これで他の動物達も納得しました。

 このように動物だけで農園を運営し始めてから、色々なことがありましたが、しかし何かある度に豚は演説をして、皆を納得させました。
 そして羊たちがそれに同調して、結局動物達は豚に従うようになります。

 馬は遂に帰ってきませんでした。
 しかしそういう事についても、何も言えなくなっていました。

 やがて豚はいつの間にか、服を着て、主人の家で生活するようになっていました。
 嘗ては人間について、厳しい批判をしていたのに、まるで人間のように振る舞いはじめたのです。

 そのうち豚は、近所の人間達と交際を始めました。 近所の農家を訪問して雑談やカードを楽しむようになってのです。
 
 そしてある日、とうとう人間達が豚の所を訪問してきたのです。

 それを出迎える豚を見た動物達には、どちらが人間でどちらが豚か、もはや見分けがつかなくなっていました。

 Which is which?



 これがジョージ・オーウェルの「動物農園」の大凡のあらすじです。 大分前に読んだ本だし、それに怪しい英語力で読んだので、一部違っている所はあるかも知れませんが・・・・・。

 で、一読したら明らかですが、これって共産主義革命に対する完全なパロティーなのです。
 イヤ、革命と言うモノ全てに対するパロティーかも?

 しかしねえ・・・・・これほどパーフェクトにあてはまるとは・・・・・。
 地下のオーウェルだって舌を巻いたと思いますよ。

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 尤もこれは訪問したのが豚で、招待したのが人間ですが。

 ワタシはこの写真を見た時に、あの最後の一節「Which is which?」を思い出したのです。

 確かにこれは英語の原文の方がハマってますよね?

 そういう意味では苦労して読んだ甲斐もあったのでしょうね。
  1. 特亜
  2. TB(0)
  3. CM(4)

コメント

共産党一党支配の現実

社会主義革命を目指す人達の欠点は、神ならぬ人間の本質に対して、あまりにも楽観的すぎることです。
一人の人間(組織) に権力を集中させると、大抵の権力者は自分に都合の良い解釈をして利益を得ようとしますし、それを阻止しようとする人を排除しようとします。
また一党支配の無謬性を糊塗する為、一度誤った方向に進むと引き返すのが困難に成り、発展を阻害する事が甚だしくなります。結局のところ、悪しき支配者に支配され、国民の富を収奪する豚と、その取り巻きだけが太る事になります。
革命を目指す人々は結局のところ、自分が手っ取り早く太った豚に成りたいだけなのでしょう。それを誤魔化すために、一見正しく、美しい夢を語るのだと思います。
  1. 2015-11-23 07:23
  2. URL
  3. 団塊ノンポリ #-
  4. 編集

英国の皮肉の聞いたお話ですね。

 知らなかったので、オーウェルという人をWIKIで見てみたら、英国の一筋縄ではいかない知識人という感じを受けました。底辺の生活を知る為に、本当に2年の間パリとロンドンで浮浪者に交じあったなんて、骨がある人ですね。

 この動物農場と『のらくろ』の豚の国が似ているような気がします。実は主人が田川水泡先生のファンで、子供の頃にサインして頂いた本を持っています。わたしも、子供の頃は好きで読んでいました。いま読むと、当時の各国の政治・軍事の状況が分かりやすく描いていると思います。

 それにしてもでの周君の写真は、見るたびに何とも言えない可笑しさを覚えます。豪華な舞台と配役に、大英帝国の底意地の悪さをヒシヒシと表現していますね♪
  1. 2015-11-23 10:16
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: 共産党一党支配の現実

> 社会主義革命を目指す人達の欠点は、神ならぬ人間の本質に対して、あまりにも楽観的すぎることです。
> 一人の人間(組織) に権力を集中させると、大抵の権力者は自分に都合の良い解釈をして利益を得ようとしますし、それを阻止しようとする人を排除しようとします。
> また一党支配の無謬性を糊塗する為、一度誤った方向に進むと引き返すのが困難に成り、発展を阻害する事が甚だしくなります。結局のところ、悪しき支配者に支配され、国民の富を収奪する豚と、その取り巻きだけが太る事になります。
> 革命を目指す人々は結局のところ、自分が手っ取り早く太った豚に成りたいだけなのでしょう。それを誤魔化すために、一見正しく、美しい夢を語るのだと思います。

 社会主義って、宗教とか民主主義とか君主制とか、そうしたモノの持つ欠点に関しては、極めて冷徹に見るのです。 そしてそれはつまりそういう社会で権力を掌握する人間に由来する欠点なのです。

 しかしそれでそういうモノを全部潰して、自分達が権力を掌握したら、欠点は無く問題は起きないのか?

 これって仰るように余りに楽観的と言うか、自惚れが強すぎるのです。

 だからこんな連中が権力を握ると、太った豚になるのです。
  1. 2015-11-23 10:49
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: 英国の皮肉の聞いたお話ですね。

>  知らなかったので、オーウェルという人をWIKIで見てみたら、英国の一筋縄ではいかない知識人という感じを受けました。底辺の生活を知る為に、本当に2年の間パリとロンドンで浮浪者に交じあったなんて、骨がある人ですね。
>
>  この動物農場と『のらくろ』の豚の国が似ているような気がします。実は主人が田川水泡先生のファンで、子供の頃にサインして頂いた本を持っています。わたしも、子供の頃は好きで読んでいました。いま読むと、当時の各国の政治・軍事の状況が分かりやすく描いていると思います。

 オーウェルの祖国が豚を招待したのですから、実に皮肉な話です。

 あの世のオーウェルも自分の作品が余りに見事に現実を予言したので、呆れていると思います。

>  それにしてもでの周君の写真は、見るたびに何とも言えない可笑しさを覚えます。豪華な舞台と配役に、大英帝国の底意地の悪さをヒシヒシと表現していますね♪

 ハハハ、ベヒモスさんによれば、イギリスの上流階級って意地悪の塊だそうです。
  1. 2015-11-23 11:22
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  3. よもぎねこ #-
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