
しかし野菜と果物がなくなったので、琴似共栄市場まで買いに行きました。

暗い空の下を山の上の農家まで行く気になれなかったし、それにもう地元農家の野菜は終わりです。

久しぶりの琴似共栄市場は、外とは別世界のように明るく暖かい光に満ちていました。

光は市場の古びた照明からではなく、商品から出ているようです。

ここは八百屋が二軒、魚屋が三軒、それからお総菜屋さんが3軒と、肉屋さんが一軒入っています。

しかしいつみても圧倒されるのは魚屋です。

鮮魚だけでなく、自家製干物など色々取り揃えています。

なによりも、スーパーの魚売り場など絶対に敵わない活気があります。

ホントはここのお魚は大きすぎ、量が多過ぎで、一人暮らしの貧乏人には、買いにくいのです。

でもここの活気と、鮮度の良い魚は見ているだけで楽しくなるのです。

ちなみにこの店はかなり高級志向です。

スーパー何かではあり得ない程、大きくて立派なモノが並んでいます。(だから買えない)

おお、まだイクラが出ていました。 100g550円って結構高いです。 でももう最後だから仕方ないのでしょうね。 粒も大きいし。
ちなみに我が家の近所の激安店では、今年一番安い時が290円、最後の頃は398円でした。

後、こういうお店でイクラを買うと、お店の方で卵巣をほぐして卵をバラバラにしてくれます。
見ていると驚く程の手際の良さでやっています。

ちなみにイクラだの刺身だのと贅沢は言わないなら、こんなお総菜もあります。

こうして美味しいモノから、暖かく明るい光が溢れだして、市場を一杯に満たしているのです。

しかし市場を出たら、魔法の光は消えて、暗く寒々とした世界が広がっていました。

遠くの山々は皆雪をかぶり、街路灯が点き始めていました。