2015-10-06 22:14

朝日新聞の科学レベル

 先日2チャンで何とも不思議な記事が出ました。

【速報】京都大学、炭酸ガスと水を使って石油合成に成功 / 3円の電気で100円の石

京都大学名誉教授の研究グループが、炭酸ガスと水を使い効率的に石油を合成することに成功したと発表しました。

合成に成功したのは、今中忠行・京都大学名誉教授の研究グループです。

今中教授によりますと、水と石油を混ぜ合せた物質に炭酸ガスを含ませる手法により、水分が減少し、石油の分量が増えたということです。

今回、開発された手法により、炭酸ガスと水と石油から化学合成でき、低コストでエネルギーを生み出せるようになります。

合成油は精製する必要がなく、硫黄や窒素成分を含まないので燃焼時に地球温暖化ガスも出ないということです。

今中教授は今後、石油の量産システムの開発を行い、実用化を進めたいとしています。

京都大学の研究グループは18日、水と炭酸ガスから効率的に石油を作ることに成功したと発表しました。
実用化すれば将来、エネルギー問題の解決につながる、かもしれません。

【今中忠行・京都大学名誉教授】
「これだけ本当に、油が大量に合成できるという例は、報告は世界にひとつもありません」

京都大学の今中忠行名誉教授は「水と石油を混ぜ、そこに炭酸ガスを加えると水が減って石油が増える」という、驚きの研究結果を発表しました。

研究チームの説明によるとまず、水の中にナノバブルと呼ばれる、非常に細かい泡状の酸素を送り込み、そこに紫外線を当てます。すると、一酸化炭素と水素が発生し化学反応が起こりやすい状態になります。

この状態でさらに石油を加えると、水と石油の間に特殊な「白い層」が発生します。

最後に炭酸ガス、つまり二酸化炭素を加えると、白い層の中で一酸化炭素と水素が化学反応を起こし、炭化水素、つまり石油ができるというのです。

今中名誉教授によると、この方法なら電気代3円で100円相当の石油を作ることができます。

さらに石油を作るのに二酸化炭素を使うため、地球温暖化の防止にも役立つということで、一石二鳥の技術となります。

【今中忠行・京都大学名誉教授】
「火力発電所の出てくるガスの20%は炭酸ガス。炭酸ガスを持ってきてこの反応に使えば」

今中名誉教授は、早ければ来年にも実用化したいと話していて、もし実現すれば将来の石油危機やエネルギー問題を解決できるかもしれません。

 http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_005_20150918008.html


062

 水に二酸化炭素を吹き込むと石油になる??

 何とも凄い話ですね。 ホントならノーベル賞間違い無し!!

 しかし記事を読んでみると明らかにオカシイのです。

研究チームの説明によるとまず、水の中にナノバブルと呼ばれる、非常に細かい泡状の酸素を送り込み、そこに紫外線を当てます。すると、一酸化炭素と水素が発生し化学反応が起こりやすい状態になります。

 ??
 水に細かい泡状にした酸素を吹き込んで紫外線を当てると、一酸化炭素と水素が発生する?

2015y10m06d_222303936

 ちょっと待って下さい。

 水はH₂O、つまり水素原子二つと酸素原子一個からできています。
 酸素はO2、つまり酸素原子が2個くっついています。

 そして一酸化炭素はCO,つまり炭素原子1個と酸素原子1個からできています。

 化学反応では絶対に原子は変化しません。 だから水に酸素を吹き込んでどんな化学反応が起きたにせよ、一酸化炭素が出るはずはないのです。

 だって一酸化炭素ができるには炭素原子が必要だけど、水と酸素しかないのだから炭素原子の出所がないのです。
 だからこんな反応はあり得ません。

 そこでワタシはこれはこれを書いた記者が、酸素と空気を区別できなかったのか?と思いました。 空気なら二酸化炭素とそして極微量ですが一酸化炭素を含んでいます。

 しかし科学記事を書く記者が空気と酸素を区別しないって? お粗末にも程があります。

081

 けれどもこの記事のお粗末さは、これだけではありません。

 水に空気を吹き込んで、それから二酸化炭素を吹き込めば石油になると言うのは、エネルギー保存法則に反するのです。

 石油は完全燃焼すると水と二酸化炭素になります。 この時、化学エネルギーを熱として放出します。
 ワタシ達は石油を燃焼させて得られる得られる熱を利用しているのです。

 だから二酸化炭素と水から石油を作ると言うのは、実はこの燃焼の逆をやる事になるのです。 その場合当然ですが、この反応を起こすには、燃やした時に出る熱と同量のエネルギーを加える事が必要なのです。

 ところがこの記事に従うとそのエネルギーを加える話が全くないのです。

 唯一エネルギー補給になりそうなのが「そこに紫外線を当てます。」と言う記述なのですが、しかしこれは一酸化炭素と水素を発生させる段階の話でしょう?
 
 そうなると二酸化炭素を加えた段階でエネルギーを入れる話はないんですよね。

 これだとエネルギー保存の法則が守れないのです。 どこかから出所不明のエネルギーが加わらないないと、この二酸化炭素と水から石油と言う化学反応は起きないのです。

2015y10m06d_222402210

 何このヨタ記事!!

 そう思って無視していたら、今日また見かけて、その時ようやく気付いたのです。
 
 http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_005_20150918008.html

 .asahi.

 オイオイ!! 記事のソースが朝日新聞でした。

 朝日新聞の記者は空気と酸素の区別がつかない!!

 それとも朝日新聞の記者は、化学反応で原子は変化しない事を知らない??

 朝日新聞の記者はエネルギー保存の法則を知らない!!

 コイツ等高校で化学を習わなかったのか?
 こんなやつに化学記事書かせちゃダメでしょう?

 この記事の京都大学のグループがインチキなのか? 或いは朝日の記者が研究員の話を理解できなくて、記事がインチキになったのかはわかりません。

 しかしこの京大のインチキに騙されたにせよ、或いは話が理解できなかったにせよ、記者としては落第です。

087

 しかし別に驚くにはあたらないかも知れません。 だって以前やはり毎日新聞がエネルギー保存の法則を無視した記事を書いています。  そして2チャンの低学歴ネトウヨの物笑いになっていました。

 だったら朝日が同じ事をやっても不思議はないでしょう?

 つまり朝日新聞の科学的思考能力何かこんなレベルなのです。 

 こんなアタマだから人口2000万人の朝鮮半島から、若い女性ばかり20万人も拉致されて慰安婦にされたなんて、数理的にあり得ない話を普通に信じちゃうのです。

 朝日新聞の記者なら皆随分高学歴で、大学の文系卒でも高校時代に物理や化学でも好成績だったと思うんですけどね。 でも人間学校習った事と、それを現実の思考に生かすとは別問題なのでしょう。

 ちなみにこの記事は既に削除されたそうです。
  1. マスゴミ
  2. TB(0)
  3. CM(8)

コメント

見出しだけ見て、うっかり騙されかけました。

Cの炭素がないのにH₂OとO2で一酸化炭素は出来ないということが、よもぎねこさんの説明で分かりました。なんとなく昔々の理科で習ったような気がしますが、忘れてました。

【京都大学】夢の錬金術!? 3円の電気で100円の石油
http://matome.naver.jp/odai/2144385843896287901

朝日のHPや上記のまとめサイトのリンク先の数々も、証拠隠滅されたようで消えていました。どうしたんでしょうね?
  1. 2015-10-07 07:59
  2. URL
  3. 都民です。 #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> 見出しだけ見て、うっかり騙されかけました。
>
> Cの炭素がないのにH₂OとO2で一酸化炭素は出来ないということが、よもぎねこさんの説明で分かりました。なんとなく昔々の理科で習ったような気がしますが、忘れてました。

 高校の化学で完全に理解できる話です。 だから高校時代に習った事を忘れちゃった人は騙されるかも知れません。  
 しかし高学歴な売りの朝日新聞記者としてはあまりにお粗末です。

 こんな基礎的な科学知識を、学校で習いながら綺麗に忘れるんじゃ、何の為の高学歴だか?

> 【京都大学】夢の錬金術!? 3円の電気で100円の石油
> http://matome.naver.jp/odai/2144385843896287901
>
> 朝日のHPや上記のまとめサイトのリンク先の数々も、証拠隠滅されたようで消えていました。どうしたんでしょうね?

 だって朝日の恥さらしですから。
 
 また或いはこの京大教室からも大変な苦情が来たのかも?

 本当はもっとちゃんとした研究だったのかもしれません。 しかしこんな記事を書かれたら、完全なインチキ研究と思われちゃいます。

 本物の化学者なら怒り心頭でしょう。
  1. 2015-10-07 09:58
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

よもさん、本当のこと知ってるくせに

水から油作る研究なんて今に始まったことじゃあありません。

例えばこれ
http://jp.ibtimes.com/articles/386744

海水を分解し海水中のCO2と分解してえられたH2とによりFT法により合成する方法です。
こんなものは経済性を無視すればいくらでもあります。米海軍は原子力エネルギーを作戦行動中にほぼ無尽蔵に使用できます。
それをを使えばこんな無茶苦茶も出来るということです。

考えるまでもなくCO2と水から有機物を得るなどというのは光合成という方法により身近に行われています。それを経済的にやる方法がなかった、それだけのことです。小生この話実は以前より知っていました。今中教授は例の石油を作る藻の関係者でしたが、本当の狙いは触媒を使い光合成を効率的に行うという研究がどうやら本筋だったようです。
以下を参照。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cl/advpub/0/advpub_150720/_article

これが今回の出所であるChemistry Lettersの要約ですがちゃんと「紫外線照射下での酸化チタン触媒作用」とあります。アカヒのお馬鹿な書き方は論外ですがそもそもチタンや触媒のチの字もないのだから記事の体裁をなしていませんね。

ノーベル法受賞者の野依先生か根岸先生が仰ってましたが光合成を効率的に実現することが化学上の最も重要な問題なのです。
今回はこれを実現する一歩だったのでしょう。


最近のサヨクはいわゆるネット右翼を反知性主義と批判してますが
ともさんや小生とアカヒのどちらが知性に反してるかはブログの読者の判断に任せましょう。まあ小生が思うにはサヨクの人々のチセイのチの字には「やまいだれ」が付いてるのだろうと思ってます




  1. 2015-10-07 16:23
  2. URL
  3. kazk #cPv2SIBE
  4. 編集

 戦前に山本五十六も似たような、水から石油を造る・・・・・なんていう民間研究者を相手にしていたことがありました。
  1. 2015-10-07 19:51
  2. URL
  3. ご隠居 #kaKZ91t6
  4. 編集

Re: よもさん、本当のこと知ってるくせに

> 水から油作る研究なんて今に始まったことじゃあありません。
>
> 例えばこれ
> http://jp.ibtimes.com/articles/386744
>
> 海水を分解し海水中のCO2と分解してえられたH2とによりFT法により合成する方法です。
> こんなものは経済性を無視すればいくらでもあります。米海軍は原子力エネルギーを作戦行動中にほぼ無尽蔵に使用できます。
> それをを使えばこんな無茶苦茶も出来るということです。
>
> 考えるまでもなくCO2と水から有機物を得るなどというのは光合成という方法により身近に行われています。それを経済的にやる方法がなかった、それだけのことです。小生この話実は以前より知っていました。今中教授は例の石油を作る藻の関係者でしたが、本当の狙いは触媒を使い光合成を効率的に行うという研究がどうやら本筋だったようです。
> 以下を参照。
> https://www.jstage.jst.go.jp/article/cl/advpub/0/advpub_150720/_article
>
> これが今回の出所であるChemistry Lettersの要約ですがちゃんと「紫外線照射下での酸化チタン触媒作用」とあります。アカヒのお馬鹿な書き方は論外ですがそもそもチタンや触媒のチの字もないのだから記事の体裁をなしていませんね。
>
> ノーベル法受賞者の野依先生か根岸先生が仰ってましたが光合成を効率的に実現することが化学上の最も重要な問題なのです。
> 今回はこれを実現する一歩だったのでしょう。

 ああ、こんな真面目研究をこんなわけのわからないヨタ記事にされたら、京都大学と今中研究室は怒り狂うでしょう。
 
 その前に腰を抜かしますよね?

 この世に酸素と水から一酸化炭素が作れるなんて言う新聞記者がいたなんて!!
 想像を絶したでしょうから。

> 最近のサヨクはいわゆるネット右翼を反知性主義と批判してますが
> ともさんや小生とアカヒのどちらが知性に反してるかはブログの読者の判断に任せましょう。まあ小生が思うにはサヨクの人々のチセイのチの字には「やまいだれ」が付いてるのだろうと思ってます

 こういう記事を見て思うのですが、サヨクって結局学校で習った事は、そのまま考えずに頭に仕舞いこんで、決まった質問に決まった答えとして用意している人間の事ではないかと思います。

 だからこの記者だってきっと高校の化学では良い成績、きっとワタシなんぞより遥かに良い成績を取っていても、それを目の前の実験と結びつけて考える事はできないのです。

 こういうのは知性ではなく、kazk三の仰るように、痴性と呼ぶべきでしょう。
  1. 2015-10-07 20:15
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

>  戦前に山本五十六も似たような、水から石油を造る・・・・・なんていう民間研究者を相手にしていたことがありました。

 この手の話は昔から沢山ありました。

 ワタシが大学で聞いたのには「藁から羊毛を作る」と言う男が軍にその話を売り込んだ話です。

 大学では化学の教授達が皆「オカシイ」と言うのですが、しかし余りに軍が熱心なので、とりあえず公開実験を大学でやらせたのっです。 
 そしたらその男は、藁を何か液体に入れて煮て、延々と煮続ける。

 そのうち見学していた教授の一人がトイレに行きたくなって、実験室を出たら皆同様にトイレに行きたくなって、結局見学者が全員トイレに行っちゃったのです。

 それでトイレから戻ってみると、何と男の煮ていた容器の中身が全部羊毛になっている。

 これはオカシイ!!

 それでもう一度公開実験をやらせて、でも今度は見学者全員で相談して、トイレに立つ時は順番に行き、必ず実験を見張る人間が残るようにしたのです。

 そしたら男は2日あまり頑張り続けて遂にぶっ倒れたそうです。

 この種の話は化学関係には一杯あるのです。

                                        
  1. 2015-10-07 20:46
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

>ああ、こんな真面目研究をこんなわけのわからないヨタ記事にされたら、京都大学と今中研究室は怒り狂うでしょう。
真面目研究どころか、インチキの疑いが濃厚ですよ。
論文を見ると、おかしなところが色々とあります。
特に、根幹である「石油が合成された」という根拠があまりに酷く、全く証明になっていません。
そもそも石油が増えたということを体積だけで判断しているというのがおかしい。
あるいは、引用文献にWikipediaが入っていることを知ったら、こんな論文を信じる人なんていなくなるでしょうね。
  1. 2015-10-08 18:23
  2. URL
  3. ciel #-
  4. 編集

Re: タイトルなし

> >ああ、こんな真面目研究をこんなわけのわからないヨタ記事にされたら、京都大学と今中研究室は怒り狂うでしょう。
> 真面目研究どころか、インチキの疑いが濃厚ですよ。
> 論文を見ると、おかしなところが色々とあります。
> 特に、根幹である「石油が合成された」という根拠があまりに酷く、全く証明になっていません。
> そもそも石油が増えたということを体積だけで判断しているというのがおかしい。
> あるいは、引用文献にWikipediaが入っていることを知ったら、こんな論文を信じる人なんていなくなるでしょうね

やはり元論文もオカシイのですか?

一応京都大学の名誉教授だというから、あんまりトンデモな事を言っている訳はないだろう・・・・と思ったのですが?

一体どうなっっているんでしょう?
  1. 2015-10-08 18:29
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

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