2015-08-28 10:33

誠実な謝罪の結果 天皇陛下のお言葉

 8月15日に天皇陛下が、戦没者追悼式で述べられたお言葉は、「今までよりも踏み込んだ反省」「安倍談話よりも誠実な謝罪」として自称平和主義者や自称リベラリストには大変評判の良い物でした。
 
 それではこのお言葉を聞いた中国はどのように対応したでしょうか?

中国の国営新華社通信は25日、「だれが日本の侵略戦争の罪を謝罪すべきか」との評論を配信し、「昭和天皇は亡くなるまで被害国とその国民に謝罪を表明したことはなく、その皇位継承者は謝罪で雪解けを、悔いることで信頼を手に入れなければならない」などと主張した。

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 中国は天皇陛下の謝罪を要求するようになったのです。

 元来戦争は国家と国家の正義がぶつかるモノです。 国家と国家は対等ですから、どちらの双方の正義に優劣はありません。
 だから戦勝国と敗戦国はあっても、正義の国と悪い国はありません。

 民事訴訟の後の和解同様、敗戦国が賠償金や領土の割譲など、講和条約時の条件を果たせばそれでオシマイです。 
 一方が謝罪や反省を迫られるような話ではありません。

 しかし一方が自分から謝罪をしてまったらどうでしょうか?

 「謝罪をしたんだから、ヤッパリ悪い事をしているんだ。」と言う事になるのではありませんか?

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 実際今回の天皇陛下の談話に対する中国の反応は、その通りなのです。 
 中国は安倍談話で、謝罪と反省をサラりと打っちゃった安倍総理には噛みつく事が出来なかったのです。

 しかし「深い反省」を述べられた天皇陛下には、噛みつき始めました。

 おお、天皇が反省しているアル!!
 悪いのは安倍よりも天皇だったアル!!
 よし、これからは天皇をとっちめるアル!!

 これが天皇陛下の誠実な謝罪の結果ではありませんか?

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 天皇陛下がどのようなお気持ちで、今回のお言葉を述べられたかはわかりません。 

 日本人は一般道徳として、悪い事をしても誠実に謝罪すれば、許されると思っています。 また悪い事をしていなくても、取りあえず謝罪をすることで相手の気持ちを和らげ、円滑にコミュニケーションができる信じています。
 だから天皇陛下もそのようにされたのかもしれません。

 しかし実際は日本人同志でも誠実に謝罪がこのような効果を生むのは、相手も相応に誠意があって、こちらとの関係を大事にしようと言う意思がある場合だけです。

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 例えば現在週刊誌で話題になっている自民党の武藤議員のようなケースを考えたらわかります。
 彼が本当に問題になるような行為をしたかどうか、これはまだ誰にもわかりません。

 ではもし武藤議員がこの件に関して誠実に謝罪をしたら、野党は武藤議員への追及を止めるでしょうか? 
 
 野党議員に聞いたら「議員辞職を求める」と言うではありませんか?
 それでは武藤議員が野党の要求を入れて辞職したら?
 今度は自民党と安倍首相の責任を追及し始めるのではありませんか?

 こんな事は今まで国家で散々繰り返されて来たでしょう?

 野党の目的は自民党への攻撃なのですから、謝罪は何の解決にもならないのです。  
 日本人同志でも、謝罪が和解に繋がらない事は、野党が常に体現しているのです。

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 同様に中国共産党が求めているのは、誠実な謝罪による和解なんかではない事は明らかなのです。

 中国共産党が求めているのは、日本を悪い国として、共産党政権の正統性を確保する事と、更に日本を悪い国と言い続ける事で、日本の国際的な発言権を削いで、尖閣諸島や南シナ海で行っている侵略行為への抗議ができないようにすることです。

 そもそも国が既に条約で解決した過去の問題で執拗に日本を叩くのは、叩けば日本は譲歩してきたからです。 
 安易に謝罪して、安易に譲歩するから幾らでも気楽に叩かれるのです

 こういう相手に対して「誠実な謝罪」をすると言うのは、外交上の失点にしかなりません。

 幸い政府はこれに対して直ぐに対応しました。

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■日本政府は抗議

 政府は27日、新華社通信の論評を受け、外務省局長と在北京大使館の公使がそれぞれ中国側に電話で抗議した。

 天皇陛下への謝罪要求は新華社が25日に配信し、中国紙・光明日報が26日付で掲載した。

 外務省幹部は「国営の通信社が配信したことと、あまりに問題が大きい内容であることを考慮し抗議した」と説明した。中国側は「関連部署に報告する」と応じたという。日本政府は同日、中国海軍が、尖閣諸島を背景に領土防衛を呼びかける兵員募集の動画を作成したことも抗議した。(松井望美)


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 誠に迅速かつ適切な対応でした。

 中国側も李昭博の事例など見ていますから、天皇陛下への謝罪要求にためらいはあったのです。 だからいきなり中国政府が天皇陛下に謝罪要求をするのではなく、新華社に記事を書かせて日本側の反応を見たのです。

 すると日本政府は直ぐにこれに抗議したのです。

 アッ!! ヤバイ、アル!!
 ヤッパリ天皇には手出さない方が良いアル!!

 中国政府がこう思えば、これでこの問題はオシマイです。 この段階なら中国政府は面子に傷がつくこともなく、天皇謝罪要求から手を引くことができます。

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 しかしもし日本政府がこの新華社記事を放置していれば、中国政府は当然「これからは天皇に謝罪要求をして日本を責めるのが有効アル」と考えてしまします。

 そして次は中国政府の口から直接天皇謝罪要求が出てしまうのです。

 こうなってしまえば、今度は幾ら日本側で反発が強まっても中国側も後へは引けません。 そんなことをしたら中国側が譲歩した事になり面子が潰れてしまいます。
 そして面子を失えば政権を追われます。 そうなったら一族郎党の生命も危うくなるのです。

 だから彼等は例え日中戦争になろいとも、際限もない天皇非難を続けるようになるでしょう。

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 だからこうした事態は未然に防ぐしかないのです。

 こうした事態を未然に防いだ安倍外交は見事でした。 
 しかしこんな事は普通の国なら普通の外交でしょう。 今後日本は政権が変わっても普通の外交ができる普通の国を目指すべきです。
 
 
  1. 特亜
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  3. CM(6)

コメント

おっしゃる通りだと思います。

( 中国が既に条約で解決した過去の問題で執拗に日本を叩くのは、叩けば日本は譲歩してきたからです。
 
 安易に謝罪して、安易に譲歩するから幾らでも気楽に叩かれるのです。〉

〈 しかし中国側も李昭博の例など見ていますから、天皇陛下を叩く事にはためらいはあったのでしょう。 だから中国政府が自身で謝罪を要求する前に、新華社に記事を書かせて様子を見たのです。

 そこで日本は断固抗議したのです。

 これだと中国政府は面子を潰す事もないうちに、この謝罪要求から手を引けます。)

確かにこの通りだと思います。
時間が経てば、反日勢力も、「安倍談話で謝罪がなかったから、天皇陛下にまで事が及んでしまったんだ。」とか、始めるでしょう。

ここで、はっきり抗議できる安倍政権は、私たちの平和日本を守る大黒柱です。
  1. 2015-08-28 10:56
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  3. oosumi #-
  4. 編集

Re: おっしゃる通りだと思います。

> ( 中国が既に条約で解決した過去の問題で執拗に日本を叩くのは、叩けば日本は譲歩してきたからです。
>  
>  安易に謝罪して、安易に譲歩するから幾らでも気楽に叩かれるのです。〉
>
> 〈 しかし中国側も李昭博の例など見ていますから、天皇陛下を叩く事にはためらいはあったのでしょう。 だから中国政府が自身で謝罪を要求する前に、新華社に記事を書かせて様子を見たのです。
>
>  そこで日本は断固抗議したのです。
>
>  これだと中国政府は面子を潰す事もないうちに、この謝罪要求から手を引けます。)

 有難う御座います。 コメントを頂いてから知らずに本文を修正してしまいました。 全体の意図は変わっていませんのでご容赦ください。

> 確かにこの通りだと思います。
> 時間が経てば、反日勢力も、「安倍談話で謝罪がなかったから、天皇陛下にまで事が及んでしまったんだ。」とか、始めるでしょう。
>
> ここで、はっきり抗議できる安倍政権は、私たちの平和日本を守る大黒柱です。

 そうです。 このまま放っておけば、日本の国内の反日勢力も何を言い出すかわかりません。
 一方天皇陛下に泥をかぶらせる事はできません。

 だから日本政府が迅速に対応したのは正解でした。
  1. 2015-08-28 11:26
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  3. よもぎねこ #-
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中共のくだらんイチャモン

中共は、従来、天皇陛下の権威を利用してきましたよね。天安門後の天皇皇后両陛下ご夫妻訪中、習近平の天皇陛下訪問(売国奴 小沢の仕業)による御披露目?箔付け?など。中国は韓国のように単細胞バカではないので、日本人が激怒するような皇室批判はしませんでした。この文脈からすれば、終戦記念日の天皇陛下のコメントからは、「天皇は深く反省の言葉を述べられているのに、アベは反省どころか軍備拡張しているアル!」というはずなのに、と意外に思いました。
  1. 2015-08-29 04:36
  2. URL
  3. スプルーアンス #-
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Re: 中共のくだらんイチャモン

> 中共は、従来、天皇陛下の権威を利用してきましたよね。天安門後の天皇皇后両陛下ご夫妻訪中、習近平の天皇陛下訪問(売国奴 小沢の仕業)による御披露目?箔付け?など。中国は韓国のように単細胞バカではないので、日本人が激怒するような皇室批判はしませんでした。この文脈からすれば、終戦記念日の天皇陛下のコメントからは、「天皇は深く反省の言葉を述べられているのに、アベは反省どころか軍備拡張しているアル!」というはずなのに、と意外に思いました。

 中共が謝罪を求めるのは、相手が求めに応じて謝罪する事で、中共の威信を示す事が出来るからです。 逆に求めても無視されたら、面子が潰れます。

 だから謝罪を求めたら謝罪しそうな相手に際限もなく絡むのです。
 
 今回はもう安倍首相に絡んでも無理だと見きるしかなかったので、絡めば謝罪する可能性がありそうな天皇陛下に絡む事にしたのです。
 
 だからもうこんな相手に謝罪したらダメなのです。
  1. 2015-08-29 09:17
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  3. よもぎねこ #-
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この手の問題が生じたのは

結局2つの原因があると思ってます。

第一にはアメリカがヤルタ協定とポツダム宣言で無条件降伏という概念を持ち込み戦争に倫理性を入れてしまったという点です。これでは戦争を適当な所でやめるという選択ができなくなってしまいました。だからドイツは国が滅びるまで戦い、日本も特攻などという非常手段に訴えることになったわけです。

こういう倫理性を持ち込んだために相手方を悪と規定しなければならず、そのためにナチスの戦争犯罪をでっち上げたというのが事の真相だと思ってます。あまりにひどい対敵宣伝をやり過ぎたので何かしなければどうしようもなくなったということです。

日本もドイツも賢明でしたから対米憎悪を持つということはしませんでしたがこの2カ国を実質的になくしソ連と中共を産んだことはアメリカに大きなツケとなったわけです。

第二には日本の国内問題です。ポツダム宣言だって国家間の契約に過ぎません。ところがGHQ、就中アメリカはそれ以上の国家改造をやらかそうとしました。米国内のウィークジャパン派だとか、ソ連のエージェントの暗躍だとかいろいろ言われますが、結局日本の外交官や法律家がまともな「戦後の戦争」をやらなかったことが仇となったのです。

当時の確立した国際法規に乗っ取ったってGHQのやったことは国際法違反のオンパレードです。それを戦争が終わり食わせてもらったからとばかりに皆不問に付した事が問題の根源です。戦後政治を唯々諾々と受け入れたこと、特に国際法違反の憲法制定を唯々諾々と受け入れたことが未だに仇となってます。

ドイツは占領終了後ボン基本法の再定義をやり辛うじてその辺りの筋は通しました。ところが日本は1950年代にやるべきことをやらなかった、これが今に至るも響いているのです。日本の法律家が如何に怠慢であったか、このことを批難することが殆どありません。

彼らが、特に憲法学者が憲法について専門家然としてものをいう、あんたらの師匠の師匠は占領期にどういうことをやったのかね、というのは皮肉でもなんでもありません。安保法制でものをいうのを見ると小生あたりは、二重詐欺師を見るような気分になるのです。




  1. 2015-08-29 10:38
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  3. kazk #cPv2SIBE
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Re: この手の問題が生じたのは

> 結局2つの原因があると思ってます。
>
> 第一にはアメリカがヤルタ協定とポツダム宣言で無条件降伏という概念を持ち込み戦争に倫理性を入れてしまったという点です。これでは戦争を適当な所でやめるという選択ができなくなってしまいました。だからドイツは国が滅びるまで戦い、日本も特攻などという非常手段に訴えることになったわけです。
>
> こういう倫理性を持ち込んだために相手方を悪と規定しなければならず、そのためにナチスの戦争犯罪をでっち上げたというのが事の真相だと思ってます。あまりにひどい対敵宣伝をやり過ぎたので何かしなければどうしようもなくなったということです。
>
> 日本もドイツも賢明でしたから対米憎悪を持つということはしませんでしたがこの2カ国を実質的になくしソ連と中共を産んだことはアメリカに大きなツケとなったわけです。

 なるほど戦争に倫理性を入れちゃダメですね。 宗教戦争になってしまいますから、相手を殲滅するまで止められなくなります。

> 第二には日本の国内問題です。ポツダム宣言だって国家間の契約に過ぎません。ところがGHQ、就中アメリカはそれ以上の国家改造をやらかそうとしました。米国内のウィークジャパン派だとか、ソ連のエージェントの暗躍だとかいろいろ言われますが、結局日本の外交官や法律家がまともな「戦後の戦争」をやらなかったことが仇となったのです。
>
> 当時の確立した国際法規に乗っ取ったってGHQのやったことは国際法違反のオンパレードです。それを戦争が終わり食わせてもらったからとばかりに皆不問に付した事が問題の根源です。戦後政治を唯々諾々と受け入れたこと、特に国際法違反の憲法制定を唯々諾々と受け入れたことが未だに仇となってます。
>
> ドイツは占領終了後ボン基本法の再定義をやり辛うじてその辺りの筋は通しました。ところが日本は1950年代にやるべきことをやらなかった、これが今に至るも響いているのです。日本の法律家が如何に怠慢であったか、このことを批難することが殆どありません。

 結局そのあたりの事に日本人は無関心だった、或いは無知だったと言う事でしょう。

 そして日本人の過剰適応性と言うのもあったのでしょう。
 
 ドイツは過去に何度も戦争をして負けていますから、戦後処理だって経験が違うのです。 

> 彼らが、特に憲法学者が憲法について専門家然としてものをいう、あんたらの師匠の師匠は占領期にどういうことをやったのかね、というのは皮肉でもなんでもありません。安保法制でものをいうのを見ると小生あたりは、二重詐欺師を見るような気分になるのです。

 救い難いのはこの詐欺師達の殆どが自分がやっている詐欺に気付いていない事じゃないですか? 
 師匠の教え込んだ嘘をタダ信じるだけの学者なんて超三流でしょう?
 
 でも彼等は三流故に師匠に引き立て貰ったのでは?
  1. 2015-08-29 12:20
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  3. よもぎねこ #-
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