この放送は首都圏のみだし、そもそもワタシはテレビがないので、実際に見る事はできませんでした。
しかしNHKのサイトでのこの番組の紹介を見ると、何とも不可解なことばかりです。
戦後70年・摩擦社会を生きる(4)“ヘイトスピーチ”はどこへ
今回は、特定の民族や人種への憎悪をあおる、ヘイトスピーチについてお伝えします。
国連の人種差別撤廃委員会が去年8月、人種差別にあたるとして日本に規制するよう勧告するなどして批判が高まり、一時期の激しさはやや収まりつつあります。
この動きは今後どうなるのか。
そしてそもそも、なぜ憎悪を募らせているのか。
それを知る手がかりとして、ヘイトスピーチを伴ったデモに、3年前から加わったという男性を取材しました。
男性のアパートを訪ねました。
年齢は40代。
契約社員をしながら、1人暮らしをしています。
部屋は6畳一間。
テレビはなく、ネットが主な情報源です。
男性をヘイトスピーチに向かわせた感情、それは在日外国人に対して抱く不公平感だと言います。
「自分がこんなに苦労しているのに『日本のために何をしてくれるのか、こいつら』という思いです」。
経済的な理由から大学を諦め、専門学校で学んだ男性。
卒業後、希望していた仕事には就けず、300万円を超える奨学金の返済のため、アルバイトなどを続けました。
今、貯金はほとんどないと言います。
男性は「パスタで過ごしているので、今月は。今の夢は、今度の給料で米10キロを買うことです」と明かしました。
こうした生活を送る中で男性が不公平だと感じたのは、優秀な外国人留学生に「返さなくても良い」奨学金を、国が支給していることでした。
国は、国際交流などのために試験に合格した留学生などに支給しているもので、特権ではないとしています。
さらに、一部の在日外国人が生活保護を受けていることについても、男性は不公平だと言います。
国は、在日外国人に対しても日本人と同じ基準で支給していて、優遇の事実はないとしています。
それにも関わらず、なぜ不公平と感じるのか。
「『日本の国は日本人のためのものであって、よそ者のためのものじゃない』。もう、これに尽きますね」。
ヘイトスピーチを研究している徳島大学の樋口直人准教授は、こうした考え方について「外国から人が来ることに対して嫌悪感を持つような傾向の人たちが、どんな社会でも一定数いるわけです。近隣諸国と何か問題が起こるたびに、それへの反感を持ってネットを検索する。それが在日外国人を攻撃するサイトに行きつく、外国人を排斥するという回路ができあがってしまっています」と指摘します。
優秀な留学生に奨学金を出すのは先進国を中心に他の国でも行っていますが、それすらこの男性は不公平に感じてしまうということです。
それ以外の理由でデモに参加している人もいますが、人種や民族をひとくくりにして怒りの矛先を向けるヘイトスピーチは、決して許されることではないと思います。
ヘイトスピーチの問題は、今後どうなっていくのか。
デモを行った団体の関係者、そして参加した男性に、何をしようとしているのか聞きました。
デモを主催してきた在特会、「在日特権を許さない市民の会」で、最初の事務局長を務めた男性が取材に応じました。
これまでこの団体は、注目をひくような過激なデモの動画をインターネットに掲載し、賛同者を増やしてきました。
高橋賢一元事務局長は「好奇心をかきたてる、最初のきっかけですよね。動画や音声で世に広めることが出来る。しかも安価で」と話しています。
男性は、新たにインターネットの世界で署名を募り、同じ考えを持つ人たちをつなげようとしています。
一方、ヘイトスピーチを伴ったデモに参加してきた40代の男性。
デモで逮捕者が出たことなどから最近は加わっていませんが、在日外国人への憎悪の気持ちは今も抱いたままだと言います。
「(気持ちは)変わらないですね。変わらないけど、過激な発言を表だっては今はなるべくしていない」。
一時の過激さが収まりつつあると言っても、根底にある憎悪は何も変わっていないということです。
取材した専門家によりますと、特定の人種や民族に問題の原因を求めて攻撃する考えは、日本だけでなく先進国の間でもみられる課題だと言います。
ヨーロッパのように法規制した方がいいという意見もある一方、表現の自由まで制約するおそれがあるとする考えもあり、意見は分かれたままです。
この問題から目をそらさないという姿勢が、私たちに求められていると思います。
一読するとわかりますが、自称リベラリスト達の古典的なレイシスト観を証明するような番組です。
つまり「ヘイトスピーチを行っているのは、貧しく教育もなく孤独で不幸な男性で、彼等は自分の拠り所を国家にもとめる一方外国人への憎悪を募らせている」と言うのです。
この古典的はレイシスト観は実は随分古くからあって、元々はKKKやネオナチについて言われた事です。 だからNHKもこれに倣っているのでしょう。
しかし上の解説と、NHKのサイトにある画像を見ていると、何とも不可解な点が多々あります。
>それを知る手がかりとして、ヘイトスピーチを伴ったデモに、3年前から加わったという男性を取材しました。
>一方、ヘイトスピーチを伴ったデモに参加してきた40代の男性。
デモで逮捕者が出たことなどから最近は加わっていませんが、在日外国人への憎悪の気持ちは今も抱いたままだと言います。
この番組でNHKが取材した男性は、3年前はデモに出ていたのですが、しかし最近は出ていないと言います。
それではNHKはどこでどのようにこの男性を見つけて、取材を申し込んだのでしょうか?
在特会等の嫌韓デモはネットで告知して、それを見た人達が自由に参加します。
サヨクのデモのように民潭や総連や労働組合員を動員するわけではありません。
だから実は主催者側も、誰が参加するかは勿論、実際に何人集まるのかさへデモが始まる直前までわかりません。
このようなデモの参加者に取材を申し込むにはどうしたら良いでしょうか?
普通に考えたらデモを取材に行って、その時に参加者達に「NHKですが○○の番組の為に取材させて頂けますか?」と声を掛けて、了承してくれる人を見つけるしかありません。
けれどこの方法だと番組制作時にデモに出ている人は見つけられますが、「最近は加わっていない」人に取材の申し込みをするのは絶対不可能です。
そもそもこの手の番組はリアルタイムで報道するから価値があるのです。 「最近は加わっていない」人を出演させても意味がありません。
一体NHKは何でこんな不思議なことをするのでしょうか?
そしてこの番組の画像と文章を合わせるとまたまた不可解なことがあります。

狭い部屋に沢山の日用品が乱雑に置かれて、一見するといかにも貧しい男性の一人暮らしの部屋です。
しかし良く見るとこの日用品はなぜか皆新品のように綺麗です。 男性が着ている迷彩服も新品のようです。 また部屋そのものも綺麗です。
特に部屋の右奥にあるカラーボックスなど純白です。
それにしてもこのカラーバックスの置き方が奇妙です。 壁に沿わせないで斜めに置いています。 さなきだに狭い部屋でこんな置き方をしたら、余計に部屋を狭くするのに・・・・・。
このカラーバックスの積み方を変えたら、ちゃんと壁に沿っておくことができるのに・・・・・。
そしてカラーボックスの右脇の壁の垂直の線はなんでしょうか?
引き戸で隣室への出入り口じゃないですか?
つまり実はこの男性の住居は複数の部屋があるのです。
台所でしょうか?

ところがこの番組を見た人の意見を見ると、この男性の住居には台所がないのです。
それで彼はカセットコンロを床に置いて調理をしてるようです。
卵のパックも床に置いています。 食事も床でしています。
昭和30~40年代ぐらいまでは、トイレと台所が共用と言うアパートはありました。 その場合は共有の台所で調理できるようになっています。
カセットコンロで室内で調理する必要はありません。
インスタントラーメンぐらいは、部屋で作りますが。
>男性は「パスタで過ごしているので、今月は。今の夢は、今度の給料で米10キロを買うことです」と明かしました。
けれどもこの男性はインスタントラーメンどころかパスタを調理しているのです。
台所がないのに、麺をゆでたあとお湯はどこに捨てるのでしょうか?
乾麺の調理はシンクと水道とガスレンジを自由に使えないと大変面倒です。
窓にはカーテンがありません。 柱等を見るとこの建物は木造ですから、部屋は一階か二階です。 これでは夜など部屋が丸見えです。
古い木造アパートなら部屋ごとに押入れがあるはずなのに、布団は部屋の隅に乱雑に積んであります。
もうここまで見たら、わかりますよね?
この男性はNHKが雇った俳優です。
そしてどこかの空家になっていた木造家屋の一部屋の中にNHK職員の想像する貧民生活の生活用品を買い揃えて、それらしくセットを作ったのです。
だから部屋にカーテンもないし、台所もないし、またアパート共有台所もないのです。
そしてNHKが雇った俳優だから、この男性は「3年前からデモに参加している」けれども「最近は加わっていない」ことになっているのです。
最近のデモに参加している事になると、当然ですが今度のデモがあった時に参加者達は、皆「あのNHKに出た人は誰だろう? 誰かこの最近NHKの取材を申しまれた人いる?」と言う話になります。
で、誰も取材の申し込みは受けていないと言うことになると、そこで嘘がバレるからです。
しかし最近デモに加わっていないと言うことにすれば、その心配はありません。
NHKがこの男性の貧困を演出したいのはわかります。
だから部屋を狭く見せる為に、カラーボックスも斜め置きして、部屋の中で乾麺を料理などと言う曲芸までやらせたのです。
しかし年収2000万のNHK職員には下々の生活はわからないので、こんな不自然でインチキバレバレの演出になってしまったのです。
もう少し本物の貧民を観察して、丁寧な演出するべきでした。
NHKに報道番組にはいつもこの手不思議な貧困が出てきますが、今回はお粗末すぎました。
それにしても公正中立な報道を使命とするはずのNHKがこのようなインチキをしてまで、特定の市民団体を誹謗すると言うことは許されるんでしょうか?