人が必要なら、むしろ警視庁や富山県警の機動隊や山岳警備隊の応援派遣をした方がよさそうな気もするが…。
http://togetter.com/li/724568

御嶽山の噴火災害の救助に自衛隊は装甲車を出動させました。
ワタシは時々自衛隊の記念行事など見に行く程度で、軍オタではありません。 だから詳しい事は知りません。
しかしそれでも装甲車以外の車両の出動は考えられません。
装甲車は車体に装甲が施されているので装甲車なのです。 この装甲で中の兵員を砲弾から守る事が出来ます。
当然ですが、火山弾からも身を守る事ができます。
悪路での走行性能も一般車両に比べて優れています。
生物化学兵器にも対応しているので、ハッチを閉めてしまうと、外から有毒ガスが入る事もありません。
頑丈で悪路に強い事にかけては戦車などキャタピラーを持つ車両が優るでしょうが、しかしこれらのキャタピラー車両は、人や物を余分に積める構造ではありません。
その点装甲車は兵員輸送が目的ですから、結構人を載せられます。 だからこのような状況で御嶽山のかなり上まで登って遭難者を連れて帰るには、装甲車以外にないのです。
勿論幾ら装甲車でも街や村を埋めるような大火砕流に呑まれたり、トラック程もある火山弾の直撃を受ければ一たまりもないでしょう。
しかし装甲車以外の車両で上記の性能を持つ車両はありません。 一般の4輪駆動車や救急車では、火山ガスや火山弾から乗員を守る事はできません。
勿論装甲車でも遭難者のいる山頂付近まで行けるわけではありません。
しかし出来るだけ山頂付近まで救助隊を運び、また遭難者を連れ帰るには装甲車を使うしかないのです。
山岳救助隊は元来、吹雪など天候不順などによる遭難に対しては対応できますが、火山噴火による遭難救助など想定したことさへありません。
富山県警の機動隊に至っては、山岳訓練などそもそもやっていないでしょう。
勿論自衛隊だって火山災害の救助訓練などやってはいないけれども、しかし砲弾の飛び交う中で、悪路を進み、そして毒ガスの攻撃も受けると言う状況で戦う訓練はしています。
だからガスマスク等の有毒ガス対応の装備も持っているし、有毒ガス対応の技術も持っています。
実際自衛隊は雲仙普賢岳の噴火時にも装甲車を出動させ救助に当たった実績があります。

しかし本当はこういう話は江川紹子のような平和主義者にとって、意味がないのだと思います。
彼女達はとにかく自衛隊にイチャモンを付けたいのです。
だから上記で紹介したtogetterのやり取りを見てもわかりますが、最後の最後までトコトン文句を言い続けるのです。
そしてしみじみ思うのですが、この手の自称平和主義者達、自称リベラリスト達の特徴は、危機対応の発想がない事です。
実際、テレビで火山弾が飛び噴煙が上がる映像を見ても、そういう中を普通の山岳救助隊が行動する危険を全然考えていないのです。
麓の避難所でアナウンサーがマスクをつけて話すを映像を見ても、火山ガスの危険を想像できないのです。
危険とか危機とか言う状況は全然想定していない。 だから自衛隊は勿論防災の為の設備の意味も理解できない、
自分達の快適なシティライフは完全不滅であると言う発想のもとに、その生活をより快適にすることしか考えていません。
そう言う発想だと、国家と言うのは、自分達の自由を束縛する物でしかないと言う事になります。
これでは防衛の重要性など考えるどころではありません。
だから自衛隊などタダ戦争を起こす忌まわしい物でしかないのです。
「忌まわしい物はとにかく忌避すれば良い。 それについて学んだり、考えたりする必要はない、それどころかそんなことをするとこの忌まわしい物を肯定することになってしまうから、とにかくそれについては忌避する以外にはない。」
「平和は平和と言いさえすれば実現できる」
「防災なんてウザい物は誰かが何とかすれば良い。」
と言うのが彼等の信念です。
だから彼等の支持する政党が政権を取ると、防衛や災害への対応が一切不能になります。
これほど恐ろしい人達はこの世にいません。