
旭山動物園で有名なのがペンギン舎です。

ペンギン舎のプールの中を抜ける透明チューブを進むと、ペンギンたちが頭上を舞います。

ペンギンは自由自在に、大空を羽ばたくのです。

その姿に大人も子供も歓声を上げます。

ワタシ自身、このペンギン達には感動しました。

自由に水の中を飛び回る姿を見ていると、こちらまで心がのびのびとするのです。

しかしこのペンギン舎はそんなに広くありません。

普通の動物園のペンギン舎に比べても小さい方です。

またペンギンの数も少ないし、種類はたったの4種類だけです。
アデリーペンギン、フンボルトペンギンなど、どこの動物園にでもいるペンギンしかいません。

それでもこんなに楽しく、子供だけでなく大の大人が日本中から、外国からも押しかけてきて、そして歓声を上げるのは、ペンギン達の泳ぐ姿が水中から見られるからでしょう。

そのたった一つのアイディアで地方都市の潰れかけた小さな動物園が、奇跡のように甦り世界中の注目を浴びたのです。

これを見れば人間が夢とアイディアで奇跡を起こす事は可能だとわかります。
しかしそういう奇跡を起こすのは、その夢を実現しようとした人間達の動物たちへの限りない愛情があったからでしょう。

ペンギン達はそうした愛情の中にいるので、小さなプールでも大海同様に楽しく泳ぎ続けるのです。

旭山動物園は小さな動物園なので、全部見るのに2~3時間あれば十分です。 しかし美しい秋の日を一日楽しむ事だってできます。
でもワタシ達はこの日は2時間余りで動物園を後にして、旭岳に向かいました。
旭岳はこの二日ほど前に初冠雪をして、10年に一度と言う美しい紅葉に包まれていると聞いていたからです。