今や日本一有名になった旭山動物園ですが、実は大変小さな動物園で、特に珍しい動物がいるわけではありません。
それでもこの動物園が大人気になったのは、動物の展示法が素晴らしいからです。

例えばテナガザルの鉄塔。

目も眩むような高さですが、彼はここでウルトラCの演技を連発するのです。

残念ながらこの日は、シロクマは水泳を見せてくれませんでした。

プールには玩具のドラム缶が空しく浮かんでいるだけです。 シロクマ君は物を大事にするタイプじゃないんでしょうね。
ドラム缶に穴を開けてしまいました。
怖すぎる~~~!!

でもさあ、ドラム缶なんか安いもんだし、ボクはちょっとふざけて突いただけだから・・・・・。

レッサーパンダは人を見下しています。

レッサーパンダは顔は可愛いけれど、実は大変腹黒いのです。

しかしさしもの旭山動物園の展示法でもどうしようもない奴もいます。
百獣の女王様は、楽寝を決め込んで動きません。 しかも女王様ですから、ちゃんとベッドで寝るのです。

でも王様用のベッドはないので、王様は地べたでお休みです。

密林の王者は、虎舎の隅でこれまた楽寝です。
ちなみに先日、もらもらさんがこんなコメントをくださいました。
名古屋市のNリスト
こんにちは。
旭山動物園といえば、来園者減少のじり貧の中から、園長をはじめとする職員さんたちの工夫と熱意で「行動展示」「混合展示」という今までの動物園になかった展示方法を編みだし、日本有数の人気動物園となった成功物語も有名ですね。国内のみならず、海外からも多くの人が訪れ、世界中の動物園等で同様の展示方法が取り入れられているようです。
素晴らしいですね。旭川市の、あるいは北海道の誇りだろうと思います。日本の誇りと言っても良いかと…
で…
思い出されるのが名古屋市の「Nリスト」です。
名古屋市の名物?河村市長は、色々ユニークなアイデアを市の職員に示してやれと命じる訳ですが、余りにもトンでも過ぎて市としての検討対象にも出来ず、お蔵入りさせるアイデアが幾つか有るそうです。
それが、関係者や名古屋のマスコミの中で「Nリスト」と呼称されているのです。
そのNリスト中の白眉が久屋大通公園に透明なチューブを設置して、中に虎を走らせて観光客を呼び込もうというアイデアなんです。
何で河村市長がこんなけったいなアイデアを出してきたのか、中日新聞を読んでもさっぱり分からなかったのですが、今回のエントリーを読んで、なるほど…と思いました。
旭山動物園の真似をして、名古屋市のど真ん中にある公園で虎を縦横無尽に駆け回らせて、観光客をバンバン呼ぼまい!
という無邪気な夢なのですね。そうとしか言いようがないです。
いわば巨大な猫であり、密林での待ち伏せや忍び寄りから一気に獲物を捉える捕食行動を旨とする虎が、そんなチューブの中をやたらめったら走り回る訳が有りません。ハムスターじゃないんだから…
本案件のNリスト入りに疑問を呈する名古屋市民は、多分居ないと思います。
でも憎めないんですよ、あのオッサン。
どうですか?
ワタシももらもらさんのおっしゃる通りだと思うんですが・・・・・。

ま、猫科にアザラシやテナガザルのような勤勉を期待するのが間違っているのです。
そんなことをしたら、バカをみるだけです。
ユキヒョウ君はそれでも居眠りしながらでも、可愛い肉球を見せてくれましたが、猫科はこれが限界でしょう。

もらもらさんのコメントにあるように、潰れかけていた旭山動物園は地方都市の小さな動物園が職員の創意と工夫だけで甦り、日本中から客を集めるようになったと言う奇跡の動物園です。
でも創意と工夫って自分でするから価値があって、奇跡を起こせるのですよね。 何も考えずに安易に他人を真似たってねえ・・・・。
旭山動物園には勿論、北海道の動物をいます。 その代表はなんと言ってもヒグマです。
ヒグマは我が家の近所にもいます。
それどころかワタシのお気に入りの散歩コースに、やたらに「羆出没注意」の看板が立っています。
自然が豊かなのは良い事ですが、しかしこうして間近にヒグマ君を見るのは動物園だけで結構です。 アクリルガラス越しに見ている分には可愛いのですが、体格も力もシロクマ君と大差はありません。
ヒグマ君がチョッとふざけたら、頭蓋骨にあのシロクマ君の玩具のドラム缶みたいな穴が開くことになりますから。