2014-04-07 11:42

情報戦 東京新聞の写真の力

 この写真に感動できますか?
 これはこの記事の中の写真ですが・・・・。

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ショパンと治安部隊 写真のチカラ

 ずらりと並ぶ治安部隊の前でショパンを演奏する一人のピアニスト。ウクライナの首都キエフで昨年十二月七日、反政権デモの最中に撮影された一枚です。

 この写真を本紙に紹介してくれたのは、音楽家の坂本龍一さん。「個性のない、力を象徴する隊列と、たった一人でピアノを弾く生身の人間の対比に、強さを感じた」と言います。

 演奏者は、ウクライナ西部リビウ出身のピアニスト、マルキャン・マツェフさん(22)。フェイスブックで連絡すると、「平和的なデモを呼び掛けようと思った。私たちは、治安部隊と戦っているのではなく、体制と戦っているのです」と、返事が届きました。

 ピアノは中古で購入し、友人と一緒にウクライナの伝統色で塗装したそうです。まず奏でたのは、ショパンの「ワルツ第七番嬰ハ短調作品64-2」。「あの時、心に浮かんだのがショパンだった。もう一度弾くなら、ジョン・レノンの『イマジン』を選びます」

 写真はインターネットを通じ、瞬く間に世界中に広がりました。発信したウクライナ人の一人、アナスタシア・ベリョーザさんは「彼は治安部隊のためにショパンを弾いた。優しさは暴力や残虐な行為を壊すことができる」と、感想をつづりました。

 ヤヌコビッチ政権は崩壊しましたが、今度はロシアが軍事力を背景にクリミア半島を併合し、主権が侵されています。マツェフさんは「私たちは新しい価値観に基づき国を再建するつもりだったのに、戦争の準備をしなければいけなくなっている」と嘆きます。

 世界はこの危機にどう立ち向かうべきなのでしょうか。一枚の写真が問い掛けています。 (藤川大樹)

◆ロシア介入で緊張

 ウクライナでは昨年11月、親ロシア派のヤヌコビッチ政権が欧州連合(EU)との関係を強化する連合協定の棚上げを表明したことから抗議デモが起きた。

 デモ隊は同大統領の退陣を求めて首都キエフの独立広場を占拠。今年1月に政権がデモ規制を強化する法律を成立させると、デモは激化した。治安部隊との衝突で多数の死傷者が出たが、最終的にヤヌコビッチ政権は崩壊し、親欧米の暫定政権が誕生した。

 しかし、EUへの接近に危機感を覚えるロシアはウクライナに軍事介入し、南部のクリミア半島をロシアに併合。米国が制裁を科すなど緊張が高まっている。




 ワタシは心の美しい人間ではないので、この写真を見た時、感動するよりも条件反射的に「胡散臭い」と思いました。

 まず道路の真ん中にピアノを持ち込んだ事に凄い違和感がありました。

 別にウクライナでなくても、それどころかどんなに平和で民主的な国家でも、政治的なアピールの為に道路の真ん中にピアノを運び込む事を許可する警察はないでしょう。

 だって交通の邪魔です。
 もし何かのトラブルで、デモの後撤去がされないと、警察がトラックを手配して、運び出すしかありません。 
 
 道路にピアノを運び込む事を許すのは、祭りや音楽イベントなどの場合だけではないでしょうか?

 それを多数の治安部隊が見て居る前でピアノを運びこむ事が出来たと言うのは、治安部隊側が殆ど職務放棄していたか、或はデモ隊の取り締まりが不能になっていたと考えるしかありません。



彼は治安部隊のためにショパンを弾いた。優しさは暴力や残虐な行為を壊すことができる

 そしてこれも信用できません。

 だってピアノのコンサートなどの場合、ピアノはどのよう舞台に置きますか?

 コンサートの場合、ピアノはピアニストが聴衆に側面を晒すように置きます。 この写真のように置いてしまうと、ピアニストはピアノの陰に隠れて、聴衆からは見えなくなってしまいます。

 ましてこの写真のようなアップライトピアノは、本来壁に沿って置く物ですから、後ろ側は塗装もしていないのです。
 勿論後ろ側から音が出るわけもないのです。
 
 これを治安部隊側から見れば、バリケードのように見えるでしょう。

 治安部隊に聞かせる為なら、ピアノを90度或は180度回転させておくべきではありませんか?



 では何でこのピアニストはこんな風にピアノを置いたのでしょうか?

 だってこうやって置かないと、治安部隊をバックにしてピアノを弾いていると言うインパクトのある写真が撮れないじゃありませんか?

 これをコンサートの時のように治安部隊の列に、直角においてピアニストの側面が治安部隊に見えても、写真としての効果は大幅に減ってしまいます。
 アップライトピアノは横から見たらショボイですから。

 こんなインパクトのあるカッコイイ写真にはならないのです。

 アンネの日記破損事件の本の破り方と同じです。

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 もし本当にアンネに日記に悪意を持っているなら、アンネ・フランクの顔写真のあるページをそのまま全部破ります。
 また普通に本のページを破ろうとすると、ページが丸ごととじ込みのところか破れます。

 でもそうやって破ってしまうと、破られた本の写真を見ても、直ぐには何の本だかわかりません。 特に日本語のわからない海外メディアでは全然インパクトがありません。

 だから犯人はわざわざアンネ・フランクの写真のあるページを、アンネ・フランクの顔を残るように破ったのです。

 こうすれば「日本にネオナチがいる」と世界にアピールできますから。

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 第一次湾岸戦争の時に、15歳のクェート人の看護婦だと言う少女がアメリカ議会でイラク兵の残虐行為を証言しました。

 彼女は完璧な英語で、クェートの病院のイラク兵が押し入って、保育器の中の新生児を床にたたきつけて殺したと涙ながらに話たのです。 この少女のライナの証言でアメリカの反イラク感情が爆発しました。

 しかし後にこの少女は駐米クェート大使館の職員の娘だったことが明らかになりました。 彼女はアメリカで育ちクェートでは暮らした事がありませんでした。
 クェートの病院で働いていた事など勿論ないのです。

 イラク兵が新生児を殺したと言う話も、今に至るまで全く証拠はありません。

 実はこれはアメリカのPR会社が仕組んだ演出だったのです。



 それにしてもアメリカの議員達は、この話をオカシイと思わなかったのでしょうか?

 15歳の少女が看護婦として働き、しかも完璧な英語で話す。

 ワタシなら「英語が随分お上手ですが、どこで英語を勉強したのですか?」「ご両親のお仕事は何ですか?」と聞いてしまいますが・・・・・。

 でもこんな事でコロリと騙される人間達が議員になっている国がこの世にある事も事実なのです。

 そして何よりも人間は自分に快い嘘は信じたいのです。

 だから情報戦は怖いのです。

 自分の信じた嘘に執着する人達には、合理的な説明よりもドラマチックな嘘の方が余程説得力があるのです。

 慰安婦強制連行・反原発・反捕鯨。
 皆この情報戦の産物ではありませんか?



 治安部隊にショパンを聞かせていた人達は、実は大変な暴力デモを行っていました。

 こんなデモ隊が後ろに控えて居ては、治安部隊も目の前にピアノを持ち込まれるのを止めるどころじゃなかったでしょう?

 勿論この暴力デモの話は日本でも報道されました。 しかしそれはもう大分前の話です。

 今は人々の関心はロシアのクリミア併合に移っています。 だからこんな写真を出せば、あの頃の暴力デモの話はコロリと忘れる事が出来る人達も大勢いるでしょう。

 ちなみにこのピアニストはリビウの人ですが、リビウってウクライナのナチの本場です。

テーマ:思うのは私だけ?
ジャンル:政治・経済

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コメント

ショパンのワルツ第7番嬰ハ短調

は、けだし名曲です。

一見、「戦場のピアニスト」を思わせますが、事実はよもぎねこさんのご指摘の通り、俗臭ぷんぷん。「イマジン」の方が場に相応しかったのではありませんかね。(ジョン・レノンがお好きな方には申し訳ありませんが。)

国境のない世界は国境の確定した国で初めて夢想できる。曾野綾子さんに言わしめると、イスラエルとパレスチナ(ガザ地区)のように、国境が定かでない状態ほどの危険は無いそうです。

しかし、この種のプロパガンダはやったもの勝ち。戦前は美人で、しかもクリスチャン、流暢な英語を話す蒋介石夫人の宋美麗が、涙ながらに中国への救援を訴えるスピーチにアメリカの議員どもはコロリとやられてしまいました。当時の国民党政権は近衛内閣など比較にならない「ファシスト」政権ですがね。

大衆とその大衆が選んだ政治家相手では、日本にもゲッペルスばりの「国民啓発宣伝省」が必要ではないか、と思う昨今です。
  1. 2014-04-08 16:07
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  3. レッドバロン #-
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Re: ショパンのワルツ第7番嬰ハ短調

> は、けだし名曲です。
>
> 一見、「戦場のピアニスト」を思わせますが、事実はよもぎねこさんのご指摘の通り、俗臭ぷんぷん。「イマジン」の方が場に相応しかったのではありませんかね。(ジョン・レノンがお好きな方には申し訳ありませんが。)

 写真に音は写りませんから本当にショパンだったかも怪しいんですよね。 ホルスト・ヴェッセル・リートだったりして?

> 国境のない世界は国境の確定した国で初めて夢想できる。曾野綾子さんに言わしめると、イスラエルとパレスチナ(ガザ地区)のように、国境が定かでない状態ほどの危険は無いそうです。
>
> しかし、この種のプロパガンダはやったもの勝ち。戦前は美人で、しかもクリスチャン、流暢な英語を話す蒋介石夫人の宋美麗が、涙ながらに中国への救援を訴えるスピーチにアメリカの議員どもはコロリとやられてしまいました。当時の国民党政権は近衛内閣など比較にならない「ファシスト」政権ですがね。
>
> 大衆とその大衆が選んだ政治家相手では、日本にもゲッペルスばりの「国民啓発宣伝省」が必要ではないか、と思う昨今です。

 ホントにこういうのを見ていると、やったもん勝ちだと思います。

 そしてやってる最中に捏造の証拠が見つけれれない限り、どんなミエミエの捏造でも見栄えの良いのが勝ちです。 CMを作る感覚で事実になんかに関係なく、アピール示唆へすれば良いと言うのが通る感覚ですね。

 仰る通り日本の有能な宣伝省が必要です。 でないとやられす。
  1. 2014-04-08 20:21
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  3. よもぎねこ #-
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ホルスト・ヴェッセル・リート

また懐かしい?曲の名が出ました。

誠に遺憾ながら、あれはショパンとは違った意味で名曲です。ついでながら「インターナショナル」も。

数百万の人たちを革命熱に狂わしただけのことはあります。

同系統の曲に「ラ・マルセイユース」がありますが、あれを国歌に指定しているフランスって…。
余談にて 失礼致しました。
  1. 2014-04-08 23:02
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  3. レッドバロン #-
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プロパガンダは、やったもの勝ち。 ならば、『意思の証明 その2』の、よもさんは、言い切ったもの勝ち?(笑)
  1. 2014-04-09 01:16
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  3. 温泉猫 #-
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Re: ホルスト・ヴェッセル・リート

> また懐かしい?曲の名が出ました。
>
> 誠に遺憾ながら、あれはショパンとは違った意味で名曲です。ついでながら「インターナショナル」も。
>
> 数百万の人たちを革命熱に狂わしただけのことはあります。

 ハハハ、歴史に残る曲であることは確かです。

> 同系統の曲に「ラ・マルセイユース」がありますが、あれを国歌に指定しているフランスって…。
> 余談にて 失礼致しました。

 あの曲はドイツ人の傭兵隊長に捧げられた曲なのです。 そう言う意味でも面白いです。
  1. 2014-04-09 09:57
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> プロパガンダは、やったもの勝ち。 ならば、『意思の証明 その2』の、よもさんは、言い切ったもの勝ち?(笑)

 よもさんが人間ならゲッペルスの再来になって、日本の情報戦を勝利に導いたのですが・・・・。
  1. 2014-04-09 09:58
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  3. よもぎねこ #-
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