(朝鮮日報日本語版) PKO:韓国軍への実弾提供、韓日の外交問題にすり替え
朝鮮日報日本語版 12月25日(水)9時33分配信
アフリカ東部の南スーダンに派遣されている韓国軍のハンビッ部隊が、現地での内戦発生に備えるため、日本の自衛隊から実弾1万発の提供を受けたことが、韓日両国の外交問題にすり替えられている。
日本政府の報道官に相当する菅義偉官房長官は23日夜、緊急の談話を発表し「政府は国連憲章を順守する平和国家としての基本理念を維持しながら、国際協調主義を基盤とする『積極的平和主義』の下、国際社会により一層貢献していく」と述べた。
これについて産経新聞は「韓国側は実弾の提供を公表しないように要請してきた」とした上で「日本政府は官邸主導で、最近発足した国家安全保障会議(NSC)の存在意義を示す機会として活用した」と報じた。
日本政府内部では、今回の実弾提供が「集団的自衛権」の行使に向け実績を積み重ねる結果になるとの見方が出ている。
韓国政府は、日本政府がこの問題を政治的に利用しているとみて、日本に対し「警告」のメッセージを伝えたという。韓国政府のある幹部は「国連南スーダン派遣団(UNMISS)を通じ、迂回(うかい)的に実弾の支援を受けただけにもかかわらず、日本側が軍事的な役割の拡大に結び付けている。外交ルートを通じ、強い遺憾の意を伝えた」と語った。
外交部(省に相当)の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は24日の定例記者会見で「ハンビッ部隊は最近、南スーダンの不安定な状況を受け、防衛力を強化する観点からUNMISSに弾薬提供を要請し、UNMISSを通じて(日本から)支援を受けたにすぎない。それ以上でも、それ以下でもない」と述べた。
また、別の政府幹部は「そうでなくても韓日関係が悪化しているときに、日本はより慎重な態度を示すべきだ」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131225-00000378-chosun-kr

韓国的な!! 余りにも韓国的な反応です。
日本がスーダンの韓国軍PKO部隊に対する銃弾提供に対して、韓国側は予定通りと言うか、見事に韓国的な対応をしてくれました。
それにしても「日本政府がこの問題を政治的に利用している」と言うのは何を根拠に言っているのでしょうか?
日本政府は国連から要請を受けて、緊急に銃弾を提供しただけです。
そしてその提供先が韓国軍であったと言うだけです。
それ以上の事は何も言っていません。 現在南スーダンの状況は極めて深刻で、銃弾のストックが欲しいのは韓国軍だけではありません。 自衛隊にとっても銃弾は貴重なのです。
その貴重な銃弾の提供を申し出て、それを提供されて謝意もなく「外交ルートを通じ、強い遺憾の意を伝えた」と言うのですから、ホントに見事に韓国的な対応です。

勿論韓国側には国内事情があるようです。
日本からの銃弾支援に懸念の声 韓国政府は反論
2013/12/24 19:58
【ソウル聯合ニュース】国連南スーダン派遣団(UNMISS)に参加している韓国軍が陸上自衛隊から初めて銃弾の提供を受けたことをめぐり、日本の集団的自衛権行使容認に向けた動きを後押しするとの懸念が出ていることを受け、韓国政府が沈静化に乗り出した。
外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は24日の定例会見で「今回の弾薬支援が日本の軍備増強に口実を提供したとか、集団的自衛権行使の後押しをするなどという報道を見たが何の関係もない」と反論した。
趙報道官は「韓国軍は南スーダンの不安定な政情と関連し、追加防御の意味でUNMISS本部に弾薬の支援を要請し、UNMISSを通じて支援を受けたというのがすべてで、それ以上でもそれ以下でもない」と強調した。
韓国軍は内戦の危機が高まっている南スーダンの状況を踏まえ、予備弾薬確保のためにUNMISS本部に支援を要請。陸上自衛隊から5.56ミリ口径の小銃の銃弾1万発の提供を受けた。
国防部の金珉ソク(キム・ミンソク)報道官は同日、記者団に対し、日本からの銃弾支援について「部隊の安全確保のためUNMISSに参加する部隊間の資源再分配という次元で行われた」と説明。弾薬の提供がUNMISSの統制下で行われたと強調した。
現地韓国部隊は合同参謀本部に日本と米国部隊から銃弾の支援を受けることを報告し、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官主宰の22日の会議でも報告されたとみられる。
ただ、日本の集団的自衛権行使容認をめぐり韓国で懸念が高まる中で銃弾の提供を受けただけに、判断が適切だったのかを問う声も上がっている。
韓国政府関係者は日本が集団的自衛権の行使容認を進める理由として、国連平和維持活動(PKO)活動中に危険に直面した他国軍を救援することを挙げていると指摘。「韓国が初のケースになってしまった」と述べた。
菅義偉官房長官は23日夜、「積極的平和主義の考えの下、今後とも国際社会の平和と安定により一層貢献していく」との談話を発表。今回の銃弾提供を安倍晋三政権が掲げる「積極的平和主義」の一環と位置づけている。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2013/12/24/0200000000AJP20131224003000882.HTML

つい数日前、韓国国会で日本の集団的自衛権への反対決議をしたばかりなのに、韓国軍が早速その集団的自衛権の厄介になるハメになってしまったのでは面子丸潰れです。
また韓国ではこんな状況に陥った事で、軍の責任も問われているようです。
そこで韓国軍はこんな苦しい言い訳までしているようです。
>『国防部関係者は、「わが軍は局地挑発に対応した経験が多く、南スーダンの場合、ハンビット部隊(現地への派兵部隊)水準の戦闘力であればいいよ判断した」とし、「日本は経験が不足しているせいで、弾をたくさん持っていったものと思われる」と述べた』
http://ameblo.jp/sincerelee/entry2-11735518777.html
だから韓国政府は銃弾提供に関して、日本政府に公表しないようにと要請したのです。 でもこんな事秘密裡に行えるわけもないのです。
安倍政権は国民の知る権利を守り、公明正大にこれを公表しただけです。
それで韓国政府と軍が自分の面子を守る為に、日本を非難すると言う最低最悪の対応、我が身可愛さに恩を仇で返すと言う最低最悪と言うか、韓国人としては一番普通の対応をしているわけです。

弾丸提供の緊急性に関しては今後ミンス党始め糞野党が幾らでも文句を言うと思います。
韓国軍にどの程度の弾丸のストックがあったのかは、韓国が正確に公表しないでしょう。
そして25日には韓国軍の輸送機がスーダンの首都ジュバに到着しているので、遠からず韓国軍の宿営地に弾丸が届くはずです。
この期間に弾丸を使う機会が無ければ「緊急性なんかなかったニダ!!」と喚くでしょう。
でもこの期間の間に、武装組織が韓国軍の宿営地を襲撃していたら?
そうなったら幾ら弾丸をジュバまで届いても、もう韓国軍の宿営地まで届ける事は出来ないでしょう。 今回の自衛隊から提供された銃弾はルワンダ軍のヘリで韓国軍の宿営地に届けられたそうですが、戦闘状態になればヘリが韓国軍の宿営地に近づく事はできません。
アメリカ軍は民間人保護の為に出したオスプレイが襲われて、負傷者を出し、それでこの作戦を中止したぐらいですから。(CV-22オスプレイ、南スーダンで民間人退避作戦中に被弾
性能がオスプレイよりも明らかに落ちるヘリが近づく事なんかできないのです。
だから銃弾を補給するとなれば、武装組織の襲撃が始まる前に「武装組織が来たら大変だから、今の内にできるだけ銃弾を用意しておこう。」と考えて、銃弾の提供を申し出るしかないのです。
でもこういう発想は、実は民主党にも日本の他の野党にも、またマスゴミにも全くありません。
そして韓国軍にもあんまりなかったのでしょうね。
それでも現地の韓国軍指揮官にすれば、銃弾がなければ自分達の命が危ういわけで、だからお尻に火が付いた状態で、自衛隊に銃弾の支援を求めたのでしょう。
一方国連としても韓国軍が銃弾不足で全滅なんてことになったら、このPKO始め南スーダンの独立とかをやらせた事務総長の立場がなくなりますから、慌てて銃弾の補給を要請したのでしょうね。

しかしこんな事は平和な韓国や、もっと平和な日本で、ひたすら妄想にふける連中に通じるわけはないのです。
そしてそうなると、前線の兵士の命なんかに興味のない連中が考えるのは、我が身の保身のみです。
結果が銃弾を貰って置いて「外交ルートを通じ、強い遺憾の意を伝えた」です。
こんな事をしていたら、もう誰からもどの国からも信用されなくなるのだけれど・・・・・。
それ以前に自国の兵士からも信用されなくなるんだけれど・・・・・。
でもこれが韓流なのです。
韓国はこんな国だと思って付き合うしかありません。
日本政府が銃弾を提供し、これを公表した事は正しかったと思います。
もし拒否して、その間に韓国軍が武装組織に襲われていたら、どういう事態になっていたでしょうか?
この民主党の決めたスーダンのPKO参加には色々問題があって、現在政府は撤退を検討しています。 しかし撤退するまではベストを尽くすしかありません。
それが日本の信頼につながるのです。
そして今回の韓国の対応でまた日本国民の「韓流」への理解が深まったのは、大変良かったではありませんか?