モラトリアム法案をやるやると喚いている亀井氏ってこんな人なんですね。
>破産した仕手集団「コスモポリタン」(本社・大阪)グループと亀井静香・自民党代議士の株取引をめぐる疑惑で、同グループが昭和62年8月、東証一部上場の環境設備メーカー「タクマ」(本社・大阪)の約60万株についても、当時の株価より約4億円も高い総額13億4千万円で亀井氏から買い取っていたことが6日、読売新聞の調べで新たにわかった。すでに判明している別の仕手株2銘柄の5億円買い戻しと同様、時価の4~5割高。亀井氏は関与を否定している。コスモの破産管財人は「常識では考えられない、不自然な取引」として亀井側に説明を求める。
これを読むと、sonoraoneさんのエントリー「ハトとカメのモラトリアム」良くわかります。
http://sonoraone.iza.ne.jp/blog/entry/1248173/
日本は現在不況に苦しんでいますが、それでも世界の他の国に比べたら、まだまだ大変恵まれています。 それなのにそんな状況でなんでモラトリアムなどと言う超非常措置をとるのか大変疑問でした。
普通中小企業を救うだけなら、政府が特別に融資をするとか・・・麻生元総理はそのような仕組みを作ったのですが、もっとマトモな方法がいくらでもあったのです。
しかしマトモな方法ではサラ金やパチンコ屋が救済の対象にはなりかねます。
このモラトリアム法案がいかに異常なものかと言う事を上手く説明してくださった方のブログがあったので紹介します。
連日報道されている亀井さんの発言で、遂には官僚も法案を作る方向で行動を開始したようですが、いったいどれ程我がままで、しかもいったいどれ程ナンセンスな政治家なのでしょうか。一番の問題となっているモラトリアム法案(借金の返済猶予)ですが、先進国の間で共通認識である金融システムをひっくり返す様な話しであり、こんな暴挙が許されるというか、黙認されるのは米だけの話しであり、極東の島国日本がやれる話しではないのです。
しかも、今の世界経済は資本主義という基本的なルールに則って経済活動をしているのであり、明らかにこれはこのルールを無視した法案であるといえるでしょう。野球で言うならば、9回裏10対0で三者凡退となって試合終了のはずのところで、試合が終らずに審判の判断で10回が始まるような物です。そんなルール変更を誰が許すというのでしょうか。終った試合はそのまま終わるべきであって、続けるべきではないのです。それが資本主義であって、それが正しい道なのです。
もし、このモラトリアムを本気で実行したならば、確実に外資のお金は逃げ出します。こんなルール変更を平気でするような国に投資妙味などありやしないのです。これを機に日本を社会主義国家に作り変えて行くというのであれば、それを受け入れる他はありませんが、私はそれを望んで民主党へ票を投じたわけではありません。民主党にやってもらわなくてはならない事は山ほどあるのですが、明らかに間違っている事だけは進めて欲しくありません。 続く
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/blog-entry-587.html
でもこの方、民主党に投票しちゃったんですよね。
ある意味気持ちはわかります。 いくらなんでもこんな馬鹿げた事をやるとは、誰も思わなかったのですから。
塩野七生氏の著書にあったのですが「現実主義者の陥る失敗は、他人もまた自分と同様な現実主義的発想をするだろう」と思う事です。 だから余りに馬鹿馬鹿しい事はやらないと思い込んでしまうのです。
でも現実に興味も関心も無い人間にとっては、そんな事は通用しません。
どのような結果になろうとも、やりたい事をしてしまうのです。
良識的な政治を民主党に期待してはいけなかったのです。