体罰

-ジャンルアイコン -/ジャンルアイコン-記事 ＜暴言＞小学校教師、児童に「自分で死ねよ」　札幌市教委が減給処分 6月27日12時13分配信 毎日新聞 　札幌市教育委員会は児童に体罰を加えたとして、市立北九条小学校（田崎一郎校長、児童数３２２人）の２０代と３０代の男性教諭を減給１カ月（１０分の１）、別の３０代の男性教諭を戒告の懲戒処分（２５日付）とした。 　市教委によると、教諭３人は昨年１１月９日、学芸会の練習中に騒いだ６年の児童４５人を１時間４５分にわたって廊下に立たせた。さらに２０代の教諭は「（練習を）死ぬ気でやります」と言った児童に「先生が殺したら殺人犯になるから、できなかったら自分で死ねよ」と発言した。３０代の１人はそのほか、児童にチョークを投げるなどの不適切な行為があったことも判明した。【内藤陽】 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000003-maiall-soci 　　 　私は１９８０年代、学習塾の講師をしていました。　それでよく子供達から学校の話を聞きました。 　 　日本では学校での体罰は完全に禁止されています。　教師が生徒に体罰をすれば、違法行為になります。 　でも当時体罰は普通にありました。　それも非常に理不尽な、罰と言うより暴力としか言えない物が横行していました。 　私の教え子の中学生は、ある日友達と笑いながら廊下を歩いていたら、教師からいきなり殴られました。　教師は自分が笑われたと思ったのです。　まるでヤクザです。 　また小学生の女の子が言いました。 　「私のクラス今、メチャメチャになってるの。　先生が悪い。　悪い子が騒いでいても殴らないから。」 　子供が教師の体罰を期待するのも異様に思いました。　でも子供達にすれば当然だったのです。 　その子のクラスでは５～６人の生徒が、授業中も滅茶苦茶騒ぎ回るようになっていました。　自分達が勉強をしたくないので授業そのものを妨害する為です。 　　 　でも一番凄い話は、ある女性音楽教師の話です。　彼女は当時２０代だったのですが、いつも生徒を皮のスリッパで殴っていました。 　ある日、理科の時間に実験に手間取って、クラスの生徒全員が音楽の授業に遅れてしまいました。　 　すると彼女は生徒全員を廊下に座らせて、殴り始めたのです。 　理科の教師が飛んで来て、徒が遅れた責任は自分にあるととりなしてました。　しかし彼女は益々逆上しました。　音楽の授業を馬鹿にしていると言うのです。　そして狂乱状態で殴り続けました。 　このキチガイ教師にはさすがに苦情が多く、何かと問題になったようです。 　でもこのキチガイは親族は皆教育関係者で、そのコネで問題は全てもみ消されました。 　　 　当時（今もそうかも知れませんが）札幌では高校入試に通知表の点数が重要でした。　通知表からつく内申点が悪いと入学試験の成績が良くても、不合格になる場合がありました。 　また札幌では私立の中学への進学は稀で、高校入試へのプレッシャーが大きかったのです。 　だから中学生の父兄が教師へ苦情を言う事は稀でした。 　当時はまた学校が荒れた頃でした。　所謂学級崩壊などが起きて、学校が大混乱になっていました。 　体育や音楽など、入試に関係ない授業では、生徒が公然と教師を馬鹿にしていました。 　私も自分の教え子が、 　「私泳ぎ嫌いだから水着持って行かなかった。　皆そうしてる。」 　なんていうのを聞きました。　しかもその子は結構真面目で勉強もよく出来る子でした。 　　 　教師の体罰や暴言の話を聞くたび感じるのは、教育関係者の偽善主義です。 　「体罰は悪、愛情と言葉で生徒を説得せよ。」と言うのは、理想ですが現実はそれは難しいのです。　そして現実には体罰どころか、暴行が横行しているのです。 　しかし表面ではあくまでもこの理想論だけが語られます。　そして暴力は隠蔽されるのです。　なぜなら不法行為である以上、絶対に表に出せないからです。　出れば現実を無視した大騒ぎになるからです。 　私は現在の状況では体罰は許可するべきだと思います。　許可した上で体罰をする条件や程度を銘文化するべきです。　また体罰をした事を父兄や教育委員会などに、報告を義務付けるなどして、それが教師の私刑にならないようにコントロールするべきです。 　でも体罰絶対悪の無意味な理想論と偽善が横行する限り、体罰は隠蔽された暴力となりコントロール不能です。