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2008-03-25 22:05

鳩は限りなく殺しあう

 動物行動学者コンラート・ローレンツ博士の著書「ソロモンの指輪」に出ていたエピソードです。
 博士はある時2羽の鳩を一つの籠に入れて外出しました。 しかし帰ってみると凄惨な事になっていました。 鳩の一羽は血まみれになって籠の床に倒れ、その上にもう一羽の鳩がのしかかっていました。 倒れた鳩の皮膚は半分剥がれて、死の痙攣を繰り返していました。 しかしもう一羽の鳩は其の度に、倒れた鳩をつつきさらに皮膚を剥すのです。
 鳩達は博士の留守に喧嘩を始めたのです。 そして鳩は一度始めた喧嘩を止める事は無く、最後まで倒れた相手を攻撃し続け、無慙ななぶり殺しを続けるのです。 なぜなら鳩は喧嘩を止める事はできないのですが、相手を一撃で倒せるような武器もないからです。
 鳩は限りなく殺しあうしか無いのです。

  

 しかし全ての動物が鳩ほど残忍ではありません。 例えば狼の雄は雌に噛み付かれても絶対反撃しません。 狼の雄は雌に噛み付かれると、黙って噛まれる、逃げる、そして最後には雌に向かって頚動脈のある首筋を差し出します。 すると雌は攻撃を止めます。 
 頚動脈は急所です。 もし噛まれれば、死んでしまいますが、ここを差し出すと雌も攻撃しなくなるのです。
 狼の雄は雌よりも遥かに体が大きくて、力も強いのです。 だから本当に雄が雌を攻撃すれば雌は簡単に殺されてしまいます。 でも雄は絶対雌を攻撃しません。 雌が本当に雄を殺す事もできません。
 雄は子供も攻撃しません。
 同性の狼同士が喧嘩になっても、弱いほうが転がってお腹を見せたら、ここで喧嘩は終わります。 お腹を見せれば「私は降伏しました。 貴方に服従します。」という事です。 そこで勝者も敗者を許すのです。
 このような狼の性質をシートンは「狼の騎士道」と言いました。

  

 このような騎士道は狼だけでなく犬やジャッカル、ハイエナなどにも見られます。 またカラスなども絶対に自分の仲間を攻撃しません。 ライオンや虎や猫だって、お腹を見せれば喧嘩は終わりです。
 お腹は急所です。 ここを噛まれたら死んでしまいますが、ここを敢えて曝す事で喧嘩は終わるのです。

 しかしこのような性質を持つのは、肉食動物だけです。 優しい草食動物である鹿や羊の仲間にはそんな性質はありません。 鳩にもありません。
 
 肉食動物は元々肉食する為に、恐ろしい武器を持っています。 鋭い牙や爪や嘴を持っています。 だから仲間同士で喧嘩になれば、お互いに殺し遭うのは簡単です。
 もし狼が仲間同士で殺し遭えば、雌や子供はたちまち雄に皆殺しにされていまい、種の保存ができません。 騎士道は彼等が生き延びる為に絶対必要なのです。

 一方、鹿や羊や鳩にはそんな必要はありません。 狭い籠にでも閉じ込められれば別ですが、野外では彼等が自分の武器で仲間を殺す事は不可能です。 負けそうになったほうは、さっさと逃げてしまってオシマイです。
 だから彼等には攻撃を自分で抑制する本能は必要ないのです。
 
 これが鳩が限りなく殺しあう由縁です。

  

 では人間はどうなのでしょう?
 人間は狼やライオンのような牙や爪を持っていません。 しかし牙や爪など比較にならないような、強力な武器で同じ人間を殺す事ができるようになりました。
 人間同士の際限も無い殺し合いの例は「戦争」と言う名で、歴史上何度も繰り返されました。

 そのような歴史の中で殺しあいに一定の秩序を与え、最悪の事態を防ぐ為に生まれたのが「騎士道」でありまた「武士道」なのです。 血で血を洗う事によって生まれたルールなのです。
 もっとも人為的にせいぜい数百年前に作られたルールですから、狼の騎士道ほど確実なルールではなく実に再々破られました。 

       

 しかしまた最初からそのようなルールを理解できない文明も存在しました。 また理解できない個人もいます。
 それはいままで一度も自分で武器を持って闘った事の無い人々、闘った事の無い文明です。 これらの文明では武器を持っても自制する事ができません。 いままで力で虐げられる事ばかりで、自分で自分を抑制する必要が無かったからです。
 
 つまり中国や朝鮮の文明がそうです。 この文明では武器を持って国家の為に闘う人々の地位は非常に低く、その為に騎士道的な価値観が国家の道徳規範のなる事はありませんでした。 そして社会的に低い階層の虐げられた人々が、兵隊として武器を持つ事になりました。
 虐げられた人々は虐げられる苦しみを知るが故に他人を虐げないなんて、全くの幻想です。 むしろ自制する知らなかった故に限りなく横暴で、残忍であると考えるべきです。

 魯迅の言う「暴君の民は暴民なり」と言う由縁でしょう。

 しかも武力を持つ故にこれ等の国を本当に支配しているのは、この虐げられた人々なのです。
 つまり狼の爪と牙を持つ鳩がこれ等の国々を支配しているのです。
 でも私達はこのような人々と同じ地球上で生きて行かなくてはならないのです。

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コメント

No title

 こんばんは。
 昔、シナが清朝末期の半植民地状態にあった頃、アメリカのジャーナリストが、「シナは生存しうるか?」という本を書いたことがあります。

 今は、「人類はシナと共存できるか?」と問いかけなくてはいけませんね。
  1. 2008-03-25 22:35
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  3. ご隠居 #79D/WHSg
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to ご隠居さん
>今は、「人類はシナと共存できるか?」と問いかけなくてはいけませんね。

 ギョッとしました。 でもこれから結構大変でしょうね。 真面目に心配です。
  1. 2008-03-25 23:42
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  3. よもぎねこ #79D/WHSg
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こんばんは~

鳩って平和の象徴とばかり思っていたけど・・・
意外と脳が軽いようですね。
殺し合うしかいられない・・・はあ~

下の向かい合ったネコちゃん、右はよもちゃんですか?
左のネコが怖がっていますね~
  1. 2008-03-26 01:34
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  3. damedakorea #79D/WHSg
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魯迅はシナ人の特性を見抜いた上での苦渋にみちた発言だったと思います。いま、フツーの日本国民の目にもシナのその真実が明らかになろうとしています。「シナ」を克服できなければ、シナ人にも世界人類にも未来はない、と断言してしまいましょう。しかし、シナ内部での覚醒は始まっているはずです。期待しましょう、そこにしか希望の持ち場はないのですから。
  1. 2008-03-26 06:32
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  3. 丸山光三 #79D/WHSg
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to damedakoreaさん
>意外と脳が軽いようですね。

 とても馬鹿な鳥みたいですね。
 でも結局、鋭い爪や嘴がないので自制心が必要ないのですね。

 実は鳩の喧嘩の話は、本で読んだhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E9%259F%2593%25E5%259B%25BD/" class="keyword">韓国人の子供の喧嘩の話にそっくりなんです。 彼等も一度喧嘩を始めたら絶対止めないで、際限もなく続けるんですね。

>下の向かい合ったネコちゃん、右はよもちゃんですか?

 これはネットで拾った写真です。 よもではありません。
 でもよもも時々喧嘩をします。 困った子です。
  1. 2008-03-26 09:04
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  3. よもぎねこ #79D/WHSg
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to 丸幸亭老人さん
>魯迅はシナ人の特性を見抜いた上での苦渋にみちた発言だったと思います。

 ワタクシが魯迅など出すのは、少し図々しいかなと思ったのですが、この話で言いたい事に余りにピッタリだったので、だしちゃいました。
 本当は鳩はシナの奇妙な文治主義の象徴だと思うのです。

>「シナ」を克服できなければ、シナ人にも世界人類にも未来はない、と断言してしまいましょう。

 そう思います。 あの大人口を抱えた国が、このまま暴走を続けたら、他の人類も無事ではすまないでしょう。
  1. 2008-03-26 09:11
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  3. よもぎねこ #79D/WHSg
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No title

こんばんは。
お利巧な鳥の筆頭といえばカラスですね。
賽銭箱から効果を盗んで自動販売機から豆を買うカラスの行動には
驚かされました。
しかしカラスはどこの国でもよくは言われないです。
古代http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2582%25A8%25E3%2582%25B8%25E3%2583%2597%25E3%2583%2588/" class="keyword">エジプトにカラスの顔をした紙がいる程度です。
  1. 2008-03-26 20:34
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  3. パンダマン #79D/WHSg
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to pandamanさん
>お利巧な鳥の筆頭といえばカラスですね

 確かにカラスは利口なんでしょうね。 姿が不気味なので嫌いなんですが、コンラート・ローレンツ博士もこの「ソロモンの指輪」でカラスの利口さを書いています。 カラスは鋭い爪と嘴を持つ鳥ですが、彼等は絶対仲間を傷つけないのだそうです。
 また博士と生涯友達になったカラスの事も書かれていました。
  1. 2008-03-26 21:09
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  3. よもぎねこ #79D/WHSg
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これ個人的な体験とも合致します。ホントに強い男はすごく優しくて簡単に手を出さないし、どうしようもない聞き分けのない奴相手でも、できるだけケガさせないようにして制圧してしまいます。当然、勝負が決まればまず手を出すことはないですし。

一方、去勢張ってるだけの弱っちい雑魚はもうどうしようもない。勝負が決まって優位に立ってなお、というか勝負が決まってからの方が生き生きと増長しまくり相手をいたぶり痛めつけ始める。

強い男は成長していく過程で強者のとるべき行動や考え方を学習していくのでしょうかね。もしかしたら強者には遺伝的にそういう性質が受け継がれている可能性が高いということもあるかも。
  1. 2018-01-18 14:56
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  3. 名無しさん #-
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カラスを神の鳥と崇めている民族もあります。太陽に向かって飛んでいけるからだとか(目が摺りガラス状になっているそうで……)

あと嘘か本当か、カラスに毎日親しく挨拶していたら、仲間と認識されたのか、自分の出した生ゴミだけは荒らされなくなった、なんていう話も……
  1. 2018-01-19 09:59
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  3. #tQ725RIE
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Re: タイトルなし

> これ個人的な体験とも合致します。ホントに強い男はすごく優しくて簡単に手を出さないし、どうしようもない聞き分けのない奴相手でも、できるだけケガさせないようにして制圧してしまいます。当然、勝負が決まればまず手を出すことはないですし。
>
> 一方、去勢張ってるだけの弱っちい雑魚はもうどうしようもない。勝負が決まって優位に立ってなお、というか勝負が決まってからの方が生き生きと増長しまくり相手をいたぶり痛めつけ始める。
>
> 強い男は成長していく過程で強者のとるべき行動や考え方を学習していくのでしょうかね。もしかしたら強者には遺伝的にそういう性質が受け継がれている可能性が高いということもあるかも。

 格闘技の達人など強い人なら、相手に怪我をさせないように制圧する事も可能です。

 しかし弱い人だと、それはできません。
 例えば女性が暴漢に襲われた場合など、目を潰すとか手段を選ばず相手の急所を攻撃するしかないのです。

 何より恐怖で錯乱状態になり、自分を守る事に手一杯なのです。

 そういう意味では、弱者は危険なのです。
  1. 2018-01-19 10:40
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  3. よもぎねこ #-
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Re: タイトルなし

> カラスを神の鳥と崇めている民族もあります。太陽に向かって飛んでいけるからだとか(目が摺りガラス状になっているそうで……)
>
> あと嘘か本当か、カラスに毎日親しく挨拶していたら、仲間と認識されたのか、自分の出した生ゴミだけは荒らされなくなった、なんていう話も……

 カラスは凄く賢い鳥らしく、飼うと飼い主にシッカリとなつくそうです。
 ローレンツもカラスを飼っていて、そのカラスの賢さを描いています。
  1. 2018-01-19 10:53
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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