赤旗の読者ってお金持ちなんですね。 先日生活保護の老齢加算廃止に関する記事を見ると、そう思わざるを得ません。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-01-25/2008012501_01_0.html
>しかし、調査から見えてきた実態は――。「住む、食べる、着る」という生命維持に必要なことまで奪っていました
>切り詰めを迫られた最大のものは食費でした。その割合は52・3%に及んでいました。一カ月の食費は単身世帯で三万円未満が52・1%を占め、二万円未満が23・3%となっていました。
一日の食事が二回以下が単身世帯で23・6%、夫婦世帯で24・1%ありました。その内容は「食事は昼食兼用で昼の残りを夕に食べる」「月末になると一日一食にする。うどんやそうめんで過ごす」。全体の34・3%が「十分な食事とはいえない」と答えていました。
だそうです。
老人単身世帯で食費2~3万円なら十分ではないでしょうか? 私も病身で無職なので、贅沢はしていません。 食費は猫と2人で、一ヶ月2万前後ですが、でも十分な食事ができます。 (ウチの猫は、カリカリは食べません。 猫缶とその上、オヤツに鶏手羽を毎日食べてます。) それどころか太り気味なので、なんとかしなければなりません。
「Yahoo知恵袋」で少し古いのですが「男の子3人(小中高)と夫婦の5人家族で、食費8~9万は高すぎますか?」 と言う相談が出ていました。 子供の数が同じでも、女の子だったりすると、5万ぐらいの家があり、それを特に不服としていないのがわかります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?queId=9339084
生活保護費は単身なら10~15万ぐらいだそうです。 でも今、特別な技能やコネの無い人が、正社員になってフルタイムで働いてもこの額を稼げ無い場合があります。 30~40万稼いでも家族を4人抱えていれば、一人分の生活費は、生活保護以下です。
そして普通の人は、この中から子供の教育費や、自分の老後資金も貯めます。 それから生活保護世帯は医療は無料です。 虫歯も風邪も一切費用はかかりません。 子供がいる場合は、これが結構大変そうです。
普通に家計をやりくりしている人なら、この赤旗の記事が実に異様で荒唐無稽な話か解るでしょう。
でもこんな事を大真面目に書くところを見れば、赤旗の読者はお金持ちなんでしょうね。 普通の勤労者ならこんな記事を読めば「なにこれ!!」ですからね。
でも月に一人10~20万も食費を使うから「2~3万の食費では生きてイケない」と思ってしまうんでしょうね。 でなければ基礎代謝量が若者の半分以下の老人が、月2~3万の食費で「生命維持に必要なことまで奪ってしまう」なんて馬鹿な事は書けないでしょう。
実は生活保護については、毎日新聞等でも馬鹿馬鹿しい「ギリギリの生活」記事が出ていました。 しかし毎日新聞の記者様は、年収1000万を超えるやんごとない方々なので下々の生活はご存知ないのもいたしかたあるまいと思っていました。
でも赤旗の記者も読者も、やんごとない方々だったのですね。 そう言えばレーニンも毛澤東もホーチミンもみんな地主様でした。
勿論生活保護を受けざるを得ない人は、気の毒な人には違いありません。 しかしだからと言って、限られた福祉予算と、限られた税収の中で、やりくりしなければならない物を、安易な同情だけで対応していいのでしょうか?
他人の生活費にケチをつけるのは、上品ではないけれど、しかしこんな馬鹿げた態度では、現在生活保護を受給している人の既得権益を膨らませ、本当に救うべき人を見捨てなければならなくなります。
あのね、鴨なのよ、鴨。 読者も有権者も馬鹿だから、甘い事言っとけばいいと思ってるのよ、アイツラ!!