2013-11-13 19:32

わからない本 ジョン・F・ケネディ

 キャロライン・ケネディ氏が駐日大使になりました。 彼女に関するニュースを見ると、どれも彼女の能力や人格については殆ど書いていないけれど、彼女がジョン・F・ケネディの娘だと言う事だけは書いてあります。

 ケネディ大統領の名声は今も大変高いと言う事なのでしょうね。

 ところでワタシは昔このケネディ大統領の伝記と言うのを読んだ事があります。
 
 ワタシがこの本を読んだのは、小学校4年生の3学期だったと思います。 昔の事で記憶が曖昧なのですが、ケネディ大統領の就任(1961年)とワタシが1954年の早生まれであることを考えると、この時期になります。

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 ワタシはこの本を友達から借りて読んだのですが、その友達はその本をクリスマスプレゼントとしてサンタクロースから貰ったのです。

 ワタシ達は二人とも本が好きで、本を買ってもらうとかならずお互いに貸し合って読むことにしていました。
 
 彼女とワタシは読書傾向も凄く似ていたので、こんな協定ができたのです。 
 
 で、彼女はこのケネディ伝を読み終わった後、直ぐにワタシに貸してくれました。

 そこでワタシも彼女がサンタクロースにお願いした本なら面白いだろうと、直ぐに読み始めたのです。

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 しかし読み始めると、何だかどうもしっくり来ないのです。
 著者がジョン・F・ケネディをひたすら礼賛しているのはわかります。

 とにかく何でもかんでもべた褒めと言うか・・・・・ジョン・F・ケネディがいかに少年時代から努力家でファイトがあり、周りの人々からいかに愛され信頼されたか・・・・みたいな話が延々と続くのです。

 でも、だから何?
 この人一体何をしたの?

 確かに素晴らし少年で、称賛するべき青年になり、大変立派な大人になり、それからアメリカ大統領になったのだけれど、それで何をしたの?

 大統領になるほどの人なら、皆それぞれ少年時代も青年時代も立派だったんだと思うけど、この人だけをこんなに礼賛するのはなぜ?

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 しかし幾ら読んでもそんな事がわかるわけはありません。

 この本はケネディが大統領になった辺りで終わっています。 つまりケネディの大統領就任以降に企画出版されたのです。
 ワタシの友達がサンタクロースに貰ったのは1962年のクリスマスですが、ケネディの大統領就任は1961年1月20日です。

 これでは大統領としてのジョン・F・ケネディの業績など書きようがありません。 
 
 それ以前に小学生にアメリカの政治家の業績をわかるように書くなんて事は不可能なのです。

 だから著者は政治とは一切関係のないエピソードを連ねて、「素晴らしい!!」「立派だ!!」と書きつづけるしかないのです。

 それで子供心に何か凄く不可解で嫌な気分がして、その為に半世紀に読んだ本なのに未だに覚えているのです。

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 ちなみにワタシはこの本を読んで、ジョン・F・ケネディは普通のアメリカ人の家庭で育ったと思っていました。

 つまり当時テレビ放映された人気のあったアメリカのホームドラマ、「名犬ラッシー」とか「パパは何でも知っている」とかの家庭のようなアメリカの中流家庭です。

 またジャックリーヌ・ケネディも同様の家庭の出身だと思っていました。

 だから成人してからケネディ家がアメリカ有数の大富豪であり、ジャックーヌも同様の大富豪の出身であることを知った時は、完全に「騙された」と思いました。

 だってそう言う事は一言も書いていなかったのです。 政治家としてのケネディの仕事を子供に理解させるのは無理なので、個人的なエピソードだけで本を作っているのに・・・・。

 そう言う意味でもホントに気持ちの悪い本でした。

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 それにしてもワタシの友達はなぜサンタクロースにこんな本をお願いしたのでしょうか?
 彼女はこの本を貰ったとても喜んでいたのです。

 ワタシが今何となく覚えているのは、当時テレビがやたらにケネディ大統領を礼賛していたことです。 子供ですからテレビが何でこの大統領を褒めるのかは全然わからないのですが、ケネディ大統領を取り巻く雰囲気が何か現実離れして見える程華やかだったのを覚えています。

 だからワタシと一緒で戦争漫画大好きだった彼女までこんな本を欲しがったのでしょう。
 そう言う雰囲気が世の中に溢れていたのでしょうね。

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 ワタシはノンポりなので真面目にアメリカ政治史なんか勉強する意思はありません。

 だからケネディ大統領の業績も正確には知りません。 
 
 しかしケネディの業績に関係するのかしないのかはともかく、ケネディの時代がアメリカの黄金時代だったことは確かのようです。

 そう言う時代だったから、日本もひたすらアメリカに憧れて、こんな本も出版されたのでしょう。

 時代の雰囲気とか時代に流されるって、そう言う物なのでしょう。
  1. 古本
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コメント

プロパガンダは

共産主義者の専売特許ではなく、米国もそれが大得意な国柄であります。
広島長崎の犠牲者合計約30万人とのバランスをとるため「南京大虐殺30万人」というフィクションを編み出し大いにプロパガンダを流した、などもその一例でありましょう。

ご指摘のJFKの件もそうでしょう。

またそれは過去のお話しではなく、いわゆる「慰安婦」問題などに便乗している米国の一部に脈々と引き継がれているようです。あるいは、あれは韓国発ではなくひょっとすると米国宣伝機関が裏で操作しているのか知れません。わが国をあくまで敗戦国のまま属国の地位に押さえつけておきたいのですね。凹

それはともかく、こちらへ引っ越されて以来、お写真がより佳く見えるのはFlickr経由からでありましょうか?♪
  1. 2013-11-13 20:01
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  3. 丸山光三 #S/NbrHps
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丸山光三先生へ

 確かにアメリカのプロパガンダだった可能性はありますね。

 あの本自体がプロパガンダと言うよりも、あの当時の一種異様なケネディ礼賛その物がプロパガンダで、子供までが巻き込まれるような・・・・。

 そう言う意味では中国のプロパガンダよりも一枚も二枚も上なのかもしれません。

 ちなみにフリッカーを教えて頂いてホントに感謝しています。
 最初は英語で泣きそうになったのですが、慣れたら便利です。

 イザよりも写真が遥かに綺麗にアップできます。
 有難う御座いました。
  1. 2013-11-13 20:35
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  3. よもぎねこ #-
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 ケネディ家はアメリカのロイヤルファミリーですからね。
 ケネディの大統領としての実績などは・・・・ちょうど今のオバマにそっくりですね。
  1. 2013-11-13 21:28
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  3. ご隠居 #-
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ご隠居さんへ

 ロイヤルファミリー

 確かにそんな感じですね。 子供向けの本だけでなく、大人でも現実の業績に関係なく夢や憧れだけでケネディを語る人が多いようですから。
  1. 2013-11-13 22:18
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  3. よもぎねこ #-
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親の七光り


よもぎねこ さん こんにちは


親の七光りでは、みのもんたの次男。
でも、みのはまだ、放送に出ているんでしょう?

なりすましは、在日朝鮮人の専売特許かと、思っていたら、
そう言えばミヤンマーのアウンサン・スーチーも、
見方によっては社民党の福島瑞穂見たいなものだと聞いた事があります。

アウンサン・スーチーは韓国で墓穴を掘ったが、
マスコミは無視した。後悔のもとにならなければ良いが、

習近平が東方の道を閉ざされたら、中央アジアのシルクロード、
そして、援蒋ルートが記憶から上がって来ます。

  1. 2013-11-14 10:55
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  3. soukikaisann #-
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soukikaisann さんへ

 みのもんたはわかりません。

 アウンサン・スーチーは最初から「アウンサン将軍の娘」以外に何もなかった人ですからね。
 
 
  1. 2013-11-14 17:37
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

アメリカが世界中に民主主義を広めようとしているのは、選挙がカネと宣伝でどうにでもなる、そのノウハウを知っているから、という説を何処かで読んだことがありますが、ケネディやオバマを見ていると、うなずける気がします。
  1. 2013-11-15 09:46
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  3. #-
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名無しさんへ

 それは一理ありますね。 
 選挙と言うのは古代ギリシャの時代から、金が絡みましたから。
  1. 2013-11-15 20:16
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  3. よもぎねこ #-
  4. 編集

父親は非合法ビール製造で巨額の資産をつくる

父親のコネと資金でハーバード大学に裏口入学

大学で最低成績、退学させられそうになり、折しも勃発した第二次世界大戦にあわせ海軍に志願、放校を免れる

父親のコネで楽で安全なワシントンで暇な軍務中、ナチスのスパイだったスウェーデン美女と逢瀬を重ねていたのがバレて実戦部隊に回される。

太平洋ツラギ島の魚雷挺の船長になるがまったく戦果をあげないうちに操縦ミスで日本軍の駆逐艦にぶつかり船体真っ二つ。

無人島に流れ着き6日後原住民に救助され、病気と偽り海軍除隊。

漂流体験を脚色して雑誌に投稿し、名前を売って上院議員になる。

政治はわからないので、ゴーストライターに本を書かせたらピューリッツァー賞をとってしまう。

本で名が売れ、大統領選に出馬、父親の知り合いのマフィアに頼んで不正選挙運動をさんざん行うが、対立候補がアメリカ民主主義の信用失墜を恐れて訴えなかったのでそのまま当選してしまう。

妻ある身で当選前も当選後も芸能人と浮気を繰り返す

キューバ危機を招く

対応のまずさでベルリンの壁を作られる

ベトナム戦争の原因をつくる

パレード中に暗殺される

ジョン・F・ケネディとは映画に描かれたバットマンのように現実の自分とはまったく別のヒーローとしてのキャラクターを一般に認知させることに奇跡的に成功した人と言えるでしょう。

ただしバットマンが中身のだらしなく経営は人任せで趣味の悪いプレイボーイの大富豪ブルース・ウェインが世を忍ぶ仮の姿で心の底では常に油断なく身構えいつでも身につけた忍術を発揮できるのに対して

ジョン・F・ケネディは実力もないのにバットマンのマスクとスーツだけ身につけていた、ということでしょう。

もし、暗殺を免れ二期勤めていたらあのような評価がされているとは思えません。
  1. 2013-11-24 11:58
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  3. ガンダム #iL.3UmOo
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ガンダムさんへ

 ワタシはこの本以来ケネディに興味を失くしたので、彼が本当に何をやったかわかりません。

 しかし大統領になった時代が最高でしたね。

 当時アメリカのGDPは世界の半分を超えて居ました。
 文字通りアメリカの黄金時代です。
 
 当時の日本人のケネディ崇拝も結局アメリカ崇拝だったのだと思います。
 
 政治家へ評価じゃなくて唯の憧れの対象ですから、若くて見栄えが良ければそれで良かったのです。

 それには若くてハンサムなケネディはピッタリだったのでしょう。
  1. 2013-11-24 17:35
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  3. よもぎねこ #-
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