アメリカでもTPPに対する反対運動が出てきているようです。
その元になっているのは、北米自由貿易協定NAFTAでの経験です。
#TPP : アニメで見るNAFTA10年早わかり 多国籍企業による世界奴隷化計画
アニメの説明だけではと思っていたら、こんなブログがありました。
カナダとメキシコが極めて不利な追加条件を受諾してまでTPPに喜んで参加する本当の理由
http://blogos.com/article/57752/
自由貿易国メキシコの悲惨な教訓
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20111121
自由貿易でアメリカとハンディキャップなしの勝負をしたところ、メキシコは完敗。
製造業では50万人の雇用は増えたけれど、農業が壊滅して、130万人が失業しました。
一方アメリカからは多くの製造業がメキシコへ移転して、アメリカの雇用が減り、アメリカの貿易赤字は拡大したのです。
これでアメリカがTPPに加盟すれば、更に多くの雇用が失われるのでは?とアメリカ人が心配し始めているのです。
これは全く杞憂でも何でもないでしょう。
しかしこのアメリカ人の心配は日本人にとっても無縁ではないでしょう?
日本も他のTPP加盟国の大多数に比べれば、大変な高所得で雇用の流出は深刻な問題になるでしょうから。
2013/03/08 衆議院 予算委員会 みんなの党 江田憲司の質疑
一方TPP推進派の目的は、自由貿易と市場の平準化が絶対正義なのです。 この江田の質問などをみればわかります。
ワタシはTPPは経済協定だから、まず経済的なメリット・・・・つまりどれだけ儲かるかを議論する者だとばかり思っていたのですが、TPPの話が出てから何年経っても全然説得力のある話がでないのです。
代わりに「アジアの成長を取り込む」とか「中国包囲網」とか事実無根の話か、完全な抽象論ばかでした。
けれどこの江田の質問をみれば、彼等には自由貿易絶対正義の抽象論以外何もなかったことが確認できました。
この目的の為なら、利益があろうがなかろうが、関係なく突撃しろ、どんな条件でも良いから土下座してでも加盟しろと言うわけです。
こうなるともう交渉も糞もありませんよね。
こんな連中が国会やマスゴミにうじゃうじゃいる状態では、どんな交渉になる事やら・・・・・。