例えば、誰かが職場に差し入れで、たこ焼きを買ってきてくれ、三人で食べようということになったとしよう
▼たこ焼きは十個。別に前相談せずとも、三人とも気兼ねなく三個までは食べるだろう。問題は四個目だ。あなたは迷う。「じゃあ私が」と手を出せば、無遠慮、食い意地の張ったやつだと思われかねない
▼「自分は三個でいい」とほかの二人が言いだすのを待つか。いや、三人のうち一人は先輩だ。「四個目をどうぞ」と自分から言いだすべきか。それとも、いっそ「最後の一個はじゃんけんで」と持ち掛けるか…
▼結局は、みなが同じように遠慮しあって一個は食べられずに残ったりもする。どこの職場でもありそうな光景だが、四個目が葛藤の対象となり得るのは、三人が「平均」を理解しているのが前提である
▼だから、少し心配になったのが、日本数学会が四十八大学の学生六千人を対象に行った数学基本調査の結果。四人に一人が、小学六年で教わる「平均」の考え方を尋ねる問題に正答できなかったのだという
▼ほかの問い、例えば「二次関数のグラフの特徴」を記述する問題ができなくても、将来入る会社で困ることは、まあ多分ない。だが「平均」は、まずい。あのケースで躊躇(ちゅうちょ)なく四個目のたこ焼きをほお張る新入社員を、先輩たちは「ははん平均を理解していないんだな」とは思ってくれない。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/syunju/CK2012022802000013.html
上記のコラムは、最近話題になった大学生の数学力の低下に関して、中日新聞に掲載されたものです。
呆れ果て事ですが、このコラムニストは「平均」の意味を全く理解してません。
また日本数学協会の出した問題も確認していなようです。
上がこの問題です。
正解できなかった大学生も、実は平均は凡そ全体の真ん中辺の数値ぐらいの事が理解しているのです。 しかし正確な平均の意味を理解していないのです。
それでもこの中日新聞のコラムニストよりマシな学生の方が多いのではないでしょうか?
この中日新聞のコラムニストの学歴も年齢も性別も知りません。
しかし新聞の看板コラムを書くぐらいだから、相当のベテランで高学歴ではないかと思います。
ところが数学力・・・・と言うよりは算数は小学生並なのです。 平均値の出し方って小学校高学年で習います。
そしてもっと呆れるのは、こんな恥さらしなコラムを中日新聞が平気で掲載しちゃうことです。
新聞に掲載するコラムですから、ブログみたいに一人で書いて、勝手にアップするわけじゃないでしょう?
一応掲載する前に内容をチェックする人がいるはずです。 そのチェックをする連中も平均の意味が理解できないと言う事です。
つまり中日新聞の記者全般の算数能力は小学生並だと言う事です。
ようするにこのコラムは平均の意味を理解できないコラムニストが、元になる問題も関連記事も確認せずに出鱈目に書き、新聞社としてその内容の問題を理解する能力もないと言う事なのです。
これだもの、こんな連中に経済記事だの、科学技術関連記事だのが、マトモに書けるわけがないのです。
だからいくら毎年各専門機関が正確な統計を出しても、そんな事はお構いなしに「日本は貿易立国」とか「犯罪が増えている」とか「日本はIMF管理になることもあり得る」とか書けるのです。
新聞社各社のお願いします。
ちゃんと記者にも数学基礎調査をしてください。 そしてこのコラムニストみたいな奴はリストラして下さい。