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2023-08-30 11:19

生活保護の不正受給はしていた Colabo生活保護タコ部屋訴訟

 現在、暇空茜さんが関わっている裁判は30ぐらいあるのですが、しかし一番最初の裁判はColabo側から、暇空さんを名誉棄損で提訴した物でした。

 女性支援団体Colaboを「誹謗中傷」 投稿繰り返した男性を提訴
 2022年 11月29日 朝日新聞

 Colabo側は暇空茜さんがブログサイトnoteで「男性はブログサイトnoteで9月9日、「Colaboは10代の女の子をタコ部屋に住まわせて生活保護を受給させ、毎月一人65000円ずつ徴収している」などと書いた記事を投稿。ツイッターやユーチューブでも同様の投稿を繰り返し、法人や代表の仁藤夢乃さん(32)の名誉を傷つけたとされる。」として暇空さんを1100万円の損害賠償請求をしたのです。

 コラボはこの裁判の為に7人の弁護士からなる弁護団を結成して、提訴当日、衆議院会館で記者会見を行いまでした。

 この裁判は「Colaboは10代の女の子をタコ部屋に住まわせて生活保護を受給させ、毎月一人65000円ずつ徴収している」と言うのが、全くの嘘であれば、当然ですが暇空さん敗訴になります。
 
 で、ワタシはこれなかなか難しいと思っていました。 と言うのは暇空さんは全く一般個人であって、彼がColaboに関して集められる情報は、都に情報開示された物、情報開示義務がある物、後はColaboやその関連団体がSNS等で発信している情報だけです。
 
 しかし生活保護の受給についての情報など、完全に受給者個人の情報ですから、こんな物は絶対に一般都民に情報開示されるわけありません。 また受給している事がわかっても、それが不正かどうかと言うのは、警察等が関わって初めて証拠を得られる話です。
 だから暇空さんにはColaboの生活保護不正受給の証拠など出す事は不可能なのです。

 但しこの手の名誉棄損裁判では、名誉棄損とされる事実が事実でなくても、客観的に見て「事実と思い込んでしまう」のも仕方がないと看做されたら、敗訴しなくて済むようです。
 で、ワタシとしては暇空さんはこれを狙って戦うしかないと思っていました。

 ところが何と、暇空さんはColaboの生活保護不正受給の証拠を提出したのです。
 動画の14分ごろかです。



 但し動画で暇空さんが解説しているように、この証拠部分は裁判でも公開されません。 つまり原告・被告・裁判官以外は見られないようになっています。
 これは当然でしょう。
 だってこれには明らかに不正受給をしているColabo入所者の氏名や住所が明記されているでしょうから。

 それにしても暇空さんは一体どこからこんな情報を得たのでしょうか?
 このColaboの生活保護不正受給問題は、川崎市の浅野市議が追及していました。 また都議会議員にもColaboを追求している議員います。 だからこうした議員達からの情報でしょうか?
 ともあれ原告・被告・裁判官以外には公開されていない証拠ですから、その内容や出どころは我々部外者には全くわかりません。 
 だから証拠を見て、それが正しいかどうかの判断もできません。

 けれどもColabo弁護団の反論書を見る限り、暇空さんの出した証拠はColabo弁護団側も全く否定できない物だったのです。
 Colabo弁護団はこの「証拠」がよほどショックだったのか、即反論書を出したのですが、しかしその反論書では一切この「証拠」の内容に反論していないのです。
 ホントに必死に反論したらしく誤字脱字の訂正をする余裕もなかったようです。

 で、反論書では「生活保護の不正受給があったとしても、これはColabo入所者がやっているのであって、Colaboがやったわけじゃない。」「この裁判の目的は生活保護の不正受給の話じゃなくて、貧困ビジネス云々を言われた話だ。」と言ってるんですよ。

 しかしこれあんまりじゃないですか?
 暇空さんも、またColaboの生活保護不正受給問題を追及していた浅野川崎市議等も、生活保護不正受給の件で、当事者になる女性達が罪に問われないように、極力配慮していたのです。
 
 生活保護の不正受給は詐欺罪で、完全な刑事犯です。 だから有罪になれば執行猶予なしの実刑です。
 でもColaboに「保護」された女性達は、最初から生活保護の不正受給などする意図があったはずもなく、受給申請等の手続も、Colabo側で全部やっていたのです。
 それで申請が通れば、生活保護費は女性の口座に入ります。
 だから不正受給が問題になれば、まずが彼女達が有罪になってしまいます。 
 浅野市議がColaboの生活保護不正受給追及で、一番苦労したのは、いかに彼女達守るかでした。

 ところがColabo側弁護団はアッサリと「生活保護不正受給をしたのは、Colaboが収容した女性達。 Colaboには責任はない。」と言い出したのです。
 暇空さんが問題にしているのは、生活保護を不正受給させたことだけでなく、Coiabog側が彼女達からその生活保護費の殆んどを巻き上げていた事です。
 それなのにイザとなったら彼女達を守る意志は皆無なのです。
 これを見るとColaboにとって「少女達」は食い物以外の何物でもなかったのがわかります。

 これはホントにすごい話ですから、ワタシはこの後結構長い事、この続報と言うか? これに対するColaboやその支持者側の反応を知りたいと思っていました。
 ところがコイツラからは全然これと言った反論がありません。

 しかしColabo弁護団はまたトンデモな事を言っているのです。 
 つまり「暇空さんが提出した証拠の閲覧制限を解き、誰でも見られるようにしろ!!」と言い出しているのです。
 


 ???
 そ、そんな事をしたらシェルターの住所や、生活保護を受給している女性達の氏名まで公開される事になるじゃないですか?
 彼女達に何かあったらどうするんですか?

 しかし恐らくColabo側は暇空さんが提出した「証拠」を開示させることによって、様々なトラブルが起きる事を期待しているのでしょう。
 それによって例えばシェルターの女性が襲撃されるなどの事件が起きたら、それをまた暇空さんの責任して、盛大に被害者アピールをしたいのではないでしょうか?

 それにしてもホントに醜悪な話です。

 因みに動画の日付を見て頂ければわかりますが、この暇空さんによる「生活保護不正受給」の証拠の提出は2か月余り前の話です。
 あれからこの裁判は全然進んでいません。
  
 幸い、裁判所は暇空さんの「証拠」の閲覧制限は解かなかったのでしょうね。 だからあれからColaboのシェルターが襲われるとかそういう事件は起きていません。
 しかしColabo支持者達はこの件についてだんまりを決め込んでいて、彼等がこの不正受給をどう思っているのか全くわかりません。

  1. Colabo
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2023-08-29 12:00

鋏とイチジク

 一昨日(8月27日)の夕方エアコンのスイッチを切り、窓を開けました。 
 窓を開けると涼しい風が入ってきました。
 エアコンを切る前に確認したのですが、外気温は24℃でした。

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 エアコンが設置されたのは8月23日、この日の最高気温は36℃!!
 猛暑日でした。
 北海道で猛暑日なんて!!
 150年の観測史上初めてでは?

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 ところがその後27日まで、猛暑日と熱帯夜が続いたのです。
 だからその間中エアコンのスイッチは入れっぱなし。 窓も閉め切っていました。
 ワタシはエアコンのある生活と言うのはこれが初めてだったのですが、しかし何とも不思議な感覚でした。

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 何というか外界と完全に切り離された別世界にいると言う感覚でした。
 窓の外を見ると、これまでと全く同じ景色なのに、外の暑さは全く感じない。
 ワタシがエアコンで涼んでいる間も、アパートのエアコン工事は続き、業者さんが別の部屋に設置する為に、外を歩いているのが見えます。
 ネットで外気温を確認すると、36℃!!なので、凄く大変だろう・・・・と思うのですが、自分が暑さを感じていないので、何か奇妙な幻影のように思えました。

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 しかし一昨日の昼からドンドン気温が下がり始め、夕方まだ日のあるうちに24℃まで下がったのです。
 そこでエアコンのスイッチを切り、窓を開けました。
 これで遂に札幌の猛暑も終わったようです。

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 昨日の最高気温は27℃、そして快晴でした。
 昨日はワタシは裁ち鋏を研ぎに出す為に琴似に行きました。
 炎暑の間、外に出るのも辛いので、また裁縫をしていました。 ワタシの古い浴衣を潰して、半袖シャツを二着作ったのです。

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 でも裁断をする時、鋏の切れ味が凄く落ちたのに気づきました。 この前、この鋏を使った時は全然気にならなかったので、気のせい?とも思ったのですが、二着目の裁断をしていても、やはり切れ味の悪さにイライラしました。
 そこでシャツを仕上げたら、鋏を研ぎに出す事にしました。

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 でもシャツが仕上がっても、暑さは収まるどころか、観測史上初の猛暑日の連続に突入したので、ワタシは窓を閉め切った家に引き持っていたのです。
 ところがこの暑さが一昨日突然収まったので、昨日は意気揚々と琴似に行ったのです。
 快晴の空、爽やかな風。
 ヤッホー!! 
 夏だ!!

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 暑さがおさまってから「夏だ!!」と言うのも奇妙なのですが、しかし一昨日までも猛暑は余りに異様で、夏と言うより、天変地異か悪夢のようでした。
 本来、札幌の夏は澄み切った青空の下、爽やかな風が吹き渡り、半袖短パンで自転車に乗るとこの上もなく快適な季節なのです。
 昨日やっとこの本来の札幌の夏がきたのです。

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 因みにこの鋏は母の存命中に一度研ぎに出したのを覚えています。 その時、研ぎを頼んだ店の支店が琴似にもあるので、琴似に行ったのです。
 途中で琴似の市場によると、イチジクが売っていました。
 4つ480円でした。
 これは驚きました。

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 実は妹がこの数年、イチジクに執着していて、馬鹿高いのをデパ地下で買って食べていたのです。 ところが今年は7月からそのデパ地下にも見つからないと言うのです。
 で、デパ地下の人に聞くと「このところ注文をしてもこちらに届く頃には、ダメになって店頭には出せなくなってしまう。 だから売れない。」と言ったそうです。

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 ところがその貴重なイチジクが、琴似の共栄市場の八百屋にあったのです。
 それに480円ならデパ地下のそれの半額以下です。
 で、鋏を研ぎに出した後、そのイチジクを買って妹の所に届けました。
 琴似から妹のマンションまで30分余です。 気持ちのよいサイクリングでした。
 帰りに円山公園を通ったら、目の前をエゾリスが駆け抜けました。 
 エゾリスを見たのは久しぶりです。 

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 それにしても何で妹はイチジクなんかに執着するのでしょうか?
 奇妙です。
 ワタシの記憶ではイチジクはお金を出して食べる物じゃないのです。
 ワタシは大阪で生まれ、それから名古屋へ引っ越し、中学二年の時に、札幌に来ました。
 大阪の家にも、名古屋の家にも、庭にイチジクの樹がありました。 夏になるとイチジクの樹はドンドン実をつけるので、毎日それを摘んで食べていました。

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 これと言った手入れもしないのに、最盛期には毎日大きな笊一杯の実が取れるので、家族皆で好き放題食べていました。
 スイカや葡萄や梨など八百屋で買う果物は、本物のお八つだけれど、イチジクはお八つに入りませんでした。
 あるから食べると言うか‥‥そんな感じでした。

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 それがデパ地下で5個入1パック1200円とか言われてもね?
 共栄市場の1パック480円でもやっぱり違和感しか感じません。
 でも、妹がそれほど恋焦がれているなら480円は安いですよね?
 因みに夜に妹がメールをくれて、共栄市場のイチジクは味も品質もデパ地下を圧倒していたそうです。
 今度共栄市場に行ったらお店の人に言っておくよ。

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 因みに札幌でもイチジクの樹は育ちます。
 イチジクって凄く丈夫らしく、挿し木で簡単に増やせるし、肥料もやらず手入れもしなくてもドンドン実をつけるのです。
 だから札幌でもイチジクの樹は育つのです。
 実は我が家の近くの家の庭にイチジクの樹が植えてあるのを見かけました。 でも実はならないのです。

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 雪が溶け、そこそこ暖かくなってから芽をだし、夏には葉を茂らせ、9月末頃には実をつける所まで行くのですが、その後、気温が下がり始めるので、実が熟する事ができません。
 固い実をつけたまま、初雪を迎えて終わりです。
 札幌のイチジクはカワイソウにこれを毎年繰り返すのです。

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 でも今年はあのイチジクの実も熟する事ができるのかも?
 人間には辛い夏でしたが、イチジクの樹にとっては、最高にうれしい夏だったのかもしれません。
 
  1. 札幌の四季
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2023-08-28 12:39

令和の所得倍増計画は実現可能かも?

 今年の4月から6月までの名目経成長率は年換算で12%、実質経済成長率は6%でした。 これは過去最高です。
 高度経済成長期には、10%超えの年が続きましたが、この時期並の経済成長率です。
 因みに年率12%の経済成長率だと7年程で、GDPが倍になります。
 
 賃金も一応上がっているのですが、物価に追いついていないので、実質賃金は1.6%程度のマイナスです。
 但し賃金の上昇は企業収益や経済成長に少し遅れます。 だからこの経済成長が続けば、賃金だって7年か8年内には倍になるのです。
 
 凄いね。
 これ池田内閣時の所得倍増計画そのままでしょう?

 1960年成立した池田内閣は、翌1961年から国民所得倍増計画を実施しました。
 これは1961年から10年間で国民所得を倍増させると言う物でした。
 10年で国民所得を倍増させるなんて・・・・。
 ところがこれは7年で実現してしまいました。
 池田内閣が所得倍増計画を実施してから7年後に、ホントに国民所得は倍増したのです。

 で、下の図を見ればわかりますが、この池田内閣の所得倍増計画時は日本の高度経済成長期と被っていて、経済成長率は大体10%前後なのです。
 
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 つまり経済成長率10%前後をキープしたら、池田内閣並の所得倍増政策は可能なのです。
 
 そう言えばキッシーは以前「令和の所得倍増計画」なんて言ってませんでしたっけ?
 それでキッシーはアベノミックスを継承して、高成長政策を取るのか?と思ったら、なぜかそれが「資産所得倍増計画」に化けてしまいました。
 しかしねえ・・・・。
 日本国民の資産の所得は平均15万円程度です。

 それだって倍増した方がありがたくはありますが、しかし大多数の国民は資産と言う程の資産は持っていないので、恩恵を受ける事はできません。
 それにキッシーが一体どうやって資産所得を倍増するのかも今一不明です。
 
 この人「令和の所得倍増計画」とか「新しい資本主義」とか、なんか凄く魅力的な事を言うのですが、でも内容を詰めていくと、実は何もないんですよ。
 キッシーの言う事はいつも陽炎みたいで、遠くから見ると素晴らしい宮殿があるみたいなのですが、しかし近づくと消えてしまうんですよ。

 ところが何とキッシーがこうやって陽炎みたいなことを言うだけで何もしないのに、LGBT利権増進法案とか社会の害にしかならない法案を通している間に、なぜかGDPが爆上げして、このままいくと「令和の所得倍増計画」も実現できそうになっているのです。

 これはつまりアベノミックスが漸く効いてきたという事でしょう? 
 アベノミックスは財政出動と規制緩和と金融緩和の三本建てでした。
 でも安倍総理の存命中に実現したのは、金融緩和だけでした。
 
 規制緩和はマスコミと左翼が徹底的に反対しました。 その典型がモリカケです。
 これを見ると、「規制」と言うのは、文科省など日本の官僚が抱え込んで離さない利権の根源であり、その利権を守る為ならどんなに不合理も維持されて、経済成長や国民の福祉を阻害しきたのです。

 そして新聞やテレビのような大手マスコミは、実はこの規制に大賛成なのです。
 だって大手の新聞やテレビはこの規制によりガッチリと守られていて、寝食いができる体制なのです。 
 だから彼等は反権力とか反体制を擁護するふりをしながら、実はとにかく規制と官僚利権を徹底的に擁護するのです。

 財政出動には財務省が必死とそれに乗せられた緊縮派が必死の抵抗をしました。
 何より民主党政権下の三党合意による消費税増税が、徹底的に景気の足を引っ張りました。
 そして次に襲ったのがコロナです。
 
 ところが今年になり、コロナの影響も消費税増税の影響もなくなりました。
 そして一応まだ金融緩和は続いています。
 するとアッサリ、アベノミックス成功です。

 だったらキッシーが今後やるべきことは?
 何もしない事です。
 つまり増税とか余計な規制を作るとか馬鹿な事をしないで、このままアベノミックスを踏襲し続ければ、「令和の所得倍増計画」が実現するのです。
 
 キッシーは今、凄く支持率が下がっているけど、でも「現在の経済成長率なら、令和の所得倍増計画は実現可能!!」と言えば支持率は戻ると思うんですけどね。
 
  1. 戦後民主主義
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2023-08-27 12:50

経済成長率12%!!

 今年4月から6月の経済成長率は年換算で12%です。
 
過去最高に日本のGDP、国内の需要はまだまだ弱すぎる これだけの税収増…ガソリン価格のトリガー条項を発動すべき 8月19日 ZAKZAK

 凄いですね。
 この経済成長率って高度経済成長期並です。

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 それが悲惨な低成長時代に入ったのは、バブル崩壊以降です。
 バブル崩壊の為と言うよりも、バブルつぶしの為に日銀と財務省が取った、徹底的な緊縮政策が低成長の原因です。
 
 バブルが膨らみ続けないように緊縮政策を取るのは仕方ないのですが、しかし異常だったのは、バブルが弾けて、低成長、デフレ状態になってもなお、緊縮政策が続いた事です。
 これがその後、30年間の日本の経済成長を阻害しました。
 そして低成長、デフレの為、延々と不景気が続き、この時期に結婚適齢期を迎えた若者達が結婚できない事になり、そして子供も生まれませんでした。
 これが今に至る少子化の原因です。

 しかし当時のワタシは何でこんなことになったのかわかりませんでした。
 ワタシは高度成長もバブルも覚えているのですが、それがバブル崩壊以降何でいきなりこんな風に時間が止まったようになったのか、全然理解できませんでした。
 
 バブルは確かに異常で問題だったと思います。
 バブルが弾けたのは1989年1月上旬、サダム・フセインのクェート侵攻からですが、しかしその直前まで株価はひたすら上昇を続けていました。
 その上昇のペースも異常でした。

 この頃、ワタシは毎夜「ワールドビジネスサテライト」と言う経済番組を見ていました。
 竹中平蔵や小池百合子などもキャスターを務めていた事もあり、当時はネットやケーブルテレビも普及していなかったので、これが海外マーケットの情報などを見れる殆ど唯一の番組でした。

 この頃、このワールドビジネスサテライトでは、毎週金曜の夜になると、日本の有名証券会社の代表、5社ぐらいだったと思いますが、それぞれ来週の終値を予想しました。
 それが全員、値上がり予想をするのですが、しかし来週になってみると、前週で最高値を予想した人よりはるかに高くなっているのです。
 何かもう、恐ろしいモノに追われて崖にでも駆け上がるような勢いで株価が上がっていったのです。

 また母がこんな話をしました。
 「昨日、バスに乗っていたら、前に座った人達の話が聞こえた。 前の人達は株屋さんらしいのだけれど、話している事が怖かった。 『今の相場は怖い。 若い連中は株が下がった事を経験したことがない。 だから上がる事だけを考えて相場を貼ってる』そんな話をしていた。」と言うのです。
 ワールドビジネスサテライトの件と考え併せても、何とも不気味な話でした。

 で、いくら何でもこんな状況が続くわけはないと思ったのです。
 だったら自分の持ち株は売っておくべきなのですが、しかしワタシも母もそういう決断はできませんでした。
 ワタシも母も結構な株を持っていたのですが、これは皆父から相続した物で、勝手に動かしてはイケナイと言う感覚を強く持っていたし、そもそもそういう才覚もなったのです。

 そして1989年1月、第二次湾岸戦争勃発で株価は暴落しました。
 しかしその時は、まさかこれがその後30年に及ぶ、株価低迷とデフレの幕開けとは思いませんでした。

 だってこれまで日本は何度もこの手の株価暴落、不況は経験しています。
 成人してからだけでも、石油ショックとかブラックマンデーとか、色々ありました。 そういう時、日本株も付き合って暴落するし、そして不況にもなるのですが、しかし数年すれば株価は回復し、経済も成長しました。
 つまり今のアメリカなどと同じ状態だったのです。

 ところがバブル以降の日本はそうならず、湾岸戦争で暴落した株価は戻らないだけでなく、経済その物がジワジワと衰退するばかりでした。
 それなのに、円は上がり続け、半導体や自動車の輸出ではアメリカから強烈な圧力をかけられて続けました。

 日常生活の救いは物の値段が上がらなくった、むしろ下がる事で、例えばこれまで高級品だったデーニッシュクッキーが普通にスーパーに並ぶようになったし、衣類や靴なども異様に安くなりました。
 しかし賃金水準もバブル期を超える事はなくジワジワと下がり続けました。 更にそれより悪いのはそもそも仕事がなかったのです。
 特に悲惨なのは新卒者でした。

 実はワタシの甥が正にこの就職氷河期に大学を卒業する嵌めになりました。
 彼は国立大学卒で、人当たりも良く、健康でした。
 ところが全然就職できないのです。
 それでアルバイトとか研修とか色々と点々とすることになり、一時は父親(ワタシの兄)とも険悪になったりしたこともあったそうです。
 
 これはもう当時のワタシには理解不能な事態でした。 ワタシは安倍総理と同じ年に生まれたので、卒業時に石油ショックが起きました。 オマケにワタシは工業化学専攻でした。 そして大学も甥の母校に比べたら大分偏差値が低いのです。
 それなのに、当時の卒業生は就職希望者は全員就職したのです。
 
 そもそもそれまでの常識では、国立大卒の男子学生が就職に困るなんて事はあり得ませんでした。
 しかしその後何年もこのあり得ない事が続いたのです。
 お陰で甥も散々に苦労しました。
 それで結婚もずうっと遅れました。

 でも日本中にそういう若者が溢れていたのです。 甥はそれでもその後何とか薄給とはいえ正社員の仕事に就き、結婚もできたけれど、しかし今もまだ就職も結婚もできない人は多数いるのです。
 この時喪われた人材、生まれる事の出来なかった子供はどれほどの数になるのでしょうか?
 これがつまりデフレの恐ろしさで、デフレは若者の人生を磨り潰すのです。

 しかしこの恐ろしいデフレの間、日本人はこのデフレの正体も、またその解決法もわかりませんでした。 
 ワタシも全くわかりませんでした。
 そもそも何でバブルが崩壊したのかもわかっていませんでした。

 けれども実はこれは経済学的にはわかっていたのです。
 それを知ったのは2010年頃、三橋貴明のブログからです。

 彼は元々政府その他で公表されている経済データを元に、当時マスコミを席巻していた情報を次々と論破していたことで人気の出たブロガーでした。
 ワタシも彼の合理的な経済分析に興味をもって毎日彼のブログを読むようになったのです。
 その彼がある日、バブル崩壊の原因について触れ始め、そしてバブル崩壊の原因を演繹して、バブル崩壊後の日本経済の不振の原因を導く話を書くようになりました。 
 その中で高橋洋一などリフレ派の経済学者の理論が紹介されるようになりました。

 バブル崩壊の原因は、強力な金融引き締めです。
 確かにバブル期の株や不動産の値上がりは異常でした。 だから「地上げ」などそれに絡む犯罪も起きていました。 また文化財とされた建物が怪しい不動産屋に買われるなどの問題も起きていました。
 何より株や不動産が投棄目的で上がり続けると言う事がいつまで続くのは不健全であることは誰でもわかります。
 だから一旦これを止める事は必要でした。

 しかし一方、それ以外の物価は特に上がっていたわけではないのです。
 だから銀行に対して株や不動産投資への貸し出し規制などの規制をかけるのは良かったのですが、しかし日銀は「バブル潰し」と称して、徹底的な貸し出し規制をかけたのです。 
 バブルはそれでアッサリ潰れました。 
 そしてマスコミはこの時の日銀総裁を絶賛しました。

 しかし問題は日銀と財務省が揃って、この徹底した緊縮政策を続けた事です。
 
 おお、そうだったのか?
 結局、バブルの崩壊もその後の低成長も結局これが原因だったのか? 
 だったらこれを変えたらよいじゃないか? 
 何で政治家はこれをやらないんだ?

 で「それをやる!!」と言い出したのが安倍晋三でした。
 そしてホントにやったのです。
 尤も安倍総理は在任中に消費税増税を二回やらなければなりませんでした。 自民党内の多数、公明党、立憲民主党など野党の多数が何が何でも増税をする気でいる以上、総理一人の意志でこれを撤回させることはできなかったのです。
 
 そして更にこれに追い打ちをかけたのがコロナです。
 日本人はコロナ感染を避ける為の行動を自発的避けた、つまり強烈に自粛したの、死者などは世界的に最低ラインで済みました。 しかし自粛はそのまま経済の萎縮になって、その影響が長く残りました。

 そんなわけで折角安倍総理の経済政策・アベノミックスも悪戦苦闘が続いたのですが、しかし遂にコロナの影響もなくなり、とりあえず消費税増税の影響もなくなり、更にアメリカ利上げによる円安などが日本を後押しする事になりました。

 すると岸田総理が何もしなくても、経済成長率12%!!!
 なにこれ、高度成長期かい?
 
 因みに実質成長率は6%です。
 それでも凄いですね。 
 これは世界的にもトップクラスの成長率ですから。

 勿論物価も上がっています。 でも経済学から言えば物価が上がらないって怖いんですね。
 物価が上がらないと人間はひたすらお金を溜め込むようになるので、経済は成長しないし、賃金も上がらないのです。
  で、今日本ではこの経済学の理論が、見事に証明されているわけです。
 だったら何とかこのまま成長路線を進む政策を続けてほしいです。

  1. 戦後民主主義
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2023-08-26 11:44

エコーチェンバー 中国韓国と福島処理水

 一昨日(8月24日)から福島第一原発の処理水の海洋放出が始まりました。
 この件で中国・韓国では馬鹿騒ぎが起きています。

 中国は日本産の海産物が輸入禁止になりました。
 そして中国国内では食塩の買い占め騒動が起きています。 
 また韓国では24日以降は海産物が食べられないから今のうちに買って置こうと、海産物の買い占め騒動が起きています。

 韓国ではこれ以前、福島第一原発事故が起きてから、繰り返し海産物が売れなくなり、韓国の漁民が散々泣かされました。
 そして今度は24日からの処理水放出に備えての買い占め騒動です。

 これは中国・韓国両国で福島第一原発事故による放射能汚染や処理水放出を「危険アル!!」「危険ニダ!!」と煽り続けた為、国内では過剰反応が起きて狂乱状態になっているのです。
 この馬鹿騒ぎを見るとわかりますが、韓国と中国が福島第一原発事故や処理水放出に関して騒いだのはただもう日本への嫌がらせの為で、科学的根拠は何もなかったのです。
 
 この二国がここまで騒いだのは、日本国内の左翼新聞・テレビ、そして左翼政党やその支持者である反原発派が狂乱し続けたからです。 そして日本政府がそれに忖度して、彼等の非科学的な反原発プロパガンダに対して、断固たる対応をしなかったからです。
 
 これならいける。
 これで日本のイメージダウンができる。
 これで「福島危険!!」を煽り続けたら、日本の原発再稼働を阻止できる。
 これで日本経済の復興を阻止できる。
 これで日本政府を自分達に従わせる事ができる。

 この両国は昔からひたすら日本をライバル視してきました。 それは自由だし、また
ライバルを持つ事には、ライバルを超えようと努力して自身を向上させると言う効果があります。
 でもこの二国の場合、ライバルを超える為には、自身が努力するより、ライバルの足を引っ張るのです。
 この二国が古い歴史を持つ国だし、個人レベルでは勤勉で賢い人も多いのに、なぜか日本に後れを取り続けた最大の原因は、こういう民族性の為ではないでしょうか?

 ともあれこうした発想で生きる国家ですから、隣人が災難に遭えば、トコトンそれに付け込んで嫌がらせをしないと死んでしまうんでしょう。
 それで両国は「福島危険プロパガンダ」に膨大な外交資源を費やしてきたのです。

 そして福島危険プロパガンダは成功しました。
 だから中国国内での食塩の買い占めや、韓国での海産物の買い占めが起きているのです。
 
 日本でも一部の無知蒙昧な人が、左翼マスコミのプロパガンダに乗せられて今も福島第一原発の処理水を「汚染水」などと騒いでいるのですが、しかし一般国民は左翼マスコミや中国人や韓国人よりはかなり知的なので、もうこの馬鹿騒ぎに付き合わなくなっているのです。
 
 だってさ、コイツラ福島第一原発事故が起きてから、延々と騒ぎ続け居るんだけど、年々歳々言う事が荒唐無稽になってきてさ。
 確かに最初の内は、処理水がどんなモノなのか? 福島第一原発の事故現場はどうなっているのか? 色々わからなかったので、皆不安だったんだよね。
 でもあれから12年余。
 さすがにその間に、全く科学的な話に知識や興味のない人も、「福島危険」で騒ぎ続ける人間達の言動を見ていたら「コイツラ、なんか信用できないんでないべか?」と思いますよね?

 ここが日本人と中国人や韓国人の違いなのかもしれません。
 毛沢東は「嘘も百回言ったら本当になる」と言ったそうです。
 でもワタシはこれは信じられませんでした。

 だって少なくも日本では最初から他人を疑うと言う発想はないので、他人が言った嘘はとりあえず信じてしまうのです。
 でもその後、その人間が同じ嘘を何度も何度も言い続けると「なんかヘン?」と思うんですよね。
 同じ嘘を何度も聞かされていると、その間にその嘘の細部まで知る事になるし、否応なしにその嘘について考える羽目になります。
 そうなるとその嘘の矛盾や問題点が見えてきます。
 また嘘を百回言う間に、その嘘を言っている人間の本性も見えてきます。

 例えば中国なんかマジに糞でした。
 コロナが中国で発生した直後、日本政府や日本の自治体、そして多く個人が、中国を助ける為に、備蓄していたマスクや防護服などを中国に送りました。 日中友好、友情を歌う漢詩を添えたりしてね。
 で、中国はその間はドンドンマスクや防護服を受け取りながら、しかし尖閣諸島への侵略は続けるわ、在日中国人はマスクを買い占めるわ。
 良い事何もしなかったでしょう?

 コイツ、最低!!!
 最低な奴がいう事なんか信じられるか?

 そうやって日本人は段々「福島危険プロパガンダ」から覚めて行ったのです。
 嘘は百回言ったらいけないんですよ。
 でも中国や韓国は違うんですよね。
 「嘘も百回言ったらホントになる」国なんですよ。
 
 それどころか自分の吐いた嘘を自分で信じ込んでしまうのです。
 政府が反日の為の福島危険プロパガンダを流すと、何よりも自国民が真っ先にそれを信じてしまうのです。
 韓国なんか一応高学歴国家なのに、国民には全然科学的発想がないのですね。
 
 自分達のプロパガンダを自分達が信じてしまう。
 これをエコーチェンバーと言うのだそうです。
 カルト団体とかが正にこれで成り立っているのですが、韓国や中国もそういう形で成立している国家なのかもしれません。
 
 でもこれは日本政府にも日本国民にもどうしようもないです。
 中国人と韓国人はこれから一生、海産物や食塩を買わないでくれても構いません。
 これで日本海での漁業資源の乱獲が終われば凄く助かります。
  

 
 
  1. 特亜
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2023-08-24 14:51

炎熱の夜 ウィーンの思い出

 昨日の昼にエアコンの設置工事が終わったので、夕べは久しぶりに布団を被って眠りました。
 例年なら札幌は昼は暑くとも、夜は20℃前後まで下がるので、布団なしには眠れませんでした。
 でも今年は25℃とか24℃とか言う夜が続いたので、布団なんか被っていられなかったのです。
 しかしこの札幌とも思えない暑い夜を過ごしていたら、ウィーンの炎熱の夜を思い出しました。

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 2002年、ワタシはドイツ・オーストリア・イタリアを旅行しました。
 その旅行の最後の数日をワタシはウィーンで過ごしました。 
 帰りの飛行機がウィーンのシュベヒャート空港から成田空港だったので、とりあえず旅行の最後はウィーンで過ごそうと思ったのです。

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 それでそれまでいたクムデンからウィーンのホテルに電話をして部屋を取りました。
 そのホテルはこの旅行の初めに泊まったホテルで、ウィーンのノイバウ地区にある一つ星ホテルでした。
 ノイバウのノイは新しい、バウは「建てる」です。
 この地区は19世紀にウィーンの市街が拡張した時期に都市化した地区で、当時の建築様式であるユーゲントスィールの建物が沢山ある事で知られた地区でした。

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 ワタシが予約したホテルもやはりこの時代の建物で、設備は老朽化していたけれど、実に美しいユーゲントスィールでした。 階段の手すりや玄関の飾りタイルなど、美術書に出ているような美しさでした。
 ワタシはこの旅の最初の二日目にこのホテルを見つけて一週間近く泊まりました。 ホテルの階段を上がっていく上階からバイオリンの音が聞こえ、正にウィーンなるかなと思いました。
 そんなわけでワタシがこのホテルがすっかり気に入ったのです。
 だからウィーンの最後の日々もまたここに泊りたいと思ったのです。

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 クムデンから電話をすると、直ぐに部屋が取れました。 
 ウィーンに着いたのは9時過ぎだったと思います。 
 ホテルに着くと、前に泊った部屋とは別に部屋に通されました。

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 前に泊った部屋はベッド一つで一杯になるような狭い部屋でした。 
 でもこの夜の部屋は20畳はありそうな広い部屋で、しかもシャワーもついていました。 
 部屋の装飾は勿論美しいユーゲントスティールです。 
 凄い!!
 スウィートルームだ!!
 どうやらこの夜、たまたまこの部屋が空いていたので、ワタシはシングル料金でこの部屋に泊れたのです。

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 それですっかりいい気分にだったのですが、しかし暑いです。
 クムデンは湖のほとりの街なので、涼しかったのですが、ウィーンはこの数日異様な暑さだったようです。
 それでとりあえず窓を全部開けたのですが、風も入りません。

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 因みに冷房はありません。 
 元々ウィーンは日本の本州などに比べたら遥かに涼し街なのですが、しかし冷房をつけるも凄く大変じゃないかと思います。
 だって19世紀末の建物でも、やはり頑丈な石造建築です。 壁の厚さは70㎝はあります。  
 どうやってエアコンの室外機と室内機を繋ぐダクトを通す穴を開けるのでしょうか?

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 それにしてもこの壁が曲者なのです。
 厚い厚い石壁は、昼間に太陽光の熱を吸い込み、そのまま蓄熱するのです。 だから厚い日が続くと石壁は芯まで温まり、夜になって気温が下がっても室温は下がらないのです。
 ノイバウにはこういう建物が密集しているので、街全体が巨な温石のような有様です。
 だから夜になっても街全体の気温も、全然気温が下がりません。

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 お陰で優雅なユーゲントスィールの部屋なのに何とも寝苦しく、ベッドに入っても全然眠れません。
 そのうち、外から人の怒鳴り声が聞こえてきました。
 眠れないまま聞いていると、内容は今一わかりませんが、ドイツ語と英語で交互で怒鳴り合っているようです。
 観光客と地元の人が喧嘩をしているのでしょうか?
 
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 暫く聞いていると、段々好奇心をそそられて、ベッドから出て、窓の外を見てみました。
 すると怒鳴っているのは1人でした。
 長い金髪をポニーテールにして、ピンクのタンクトップに白いジーンズと姿で、一応女装なのですが、体つきと声は男でした。 
 つまりこの人は、オカマ・・・・じゃなかったトランスジェンダーでした。
 トランスジェンダーが一人で、ドイツ語と英語で交互に怒鳴っているのです。

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 「彼女」は通行人や通り過ぎていく車に向かって、ドイツ語で怒鳴り、次に英語で怒鳴っているのです。
 こうやってトランスジェンダーがバイリンガルで切れるって、さすがヨーロッパの街はあの当時から多様性に満ちていたのですね。

 こうしてトランスジェンダーの怒鳴り声を聴きながら、ウィーンの夜は更けていきました。
 それでもワタシはいつの間にか眠り込んだようです。

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 夜が明けてもウィーンはやはり暑く、元々暑さに弱いワタシはヘロヘロになってしまいました。
 それでもウィーンに居られるのは後数日だと思うと、弱った体に鞭打って観光に出かけました。
 でもホントにヘロヘロでこの時、何を見たか全然思い出せません。

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 覚えているのは飛行機に乗る前に行ったデメルだけです。 
 ウィーン最後のデメルと言う事で、ワタシは無理矢理ザッハートルテを食べて、ウィンナーコーヒーを飲みました。
 ウィンナーコーヒーってコーヒーに生クリームを入れるのです。
 ザッハートルテも滅茶苦茶濃厚で日本の標準的なケーキの2,3倍の大きさです。

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 暑さで弱り切った胃袋にこんなものを詰め込んだのだから無事で済むはずがありません。
 ワタシはデメルを出て間もなく、嘔吐してしまいました。
 そればかりか、ワタシはこの後何年もケーキを食べる事ができなくなりました。
 こんなのもう「デメルの呪い」です。
 この「デメルの呪い」は近年大分解けて、ケーキは食べられるようになりました。 しかしチョコレートは今もダメなままです。

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 あれからもう20年以上たちましたが、その間に近所の獣医さんからよもさんを貰い、一緒に暮らすようになるので旅行には行けなくなりました。
 その20年余、今年の8月になるまで、炎熱の夜は一度も経験しませんでした。
 だからあのウィーンの炎熱の夜の事も綺麗に忘れていました。 
 でもこのところの暑さで思い出がよみがえったのです。

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 昨日ワタシの部屋にも冷房がついたので、これからは炎熱を夜を経験する事もないでしょう。
 だから今の内に思い出を書いておきました。
 
  1. こけつまろびつヨーロッパ
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2023-08-23 14:27

天使が舞い降りる

 今朝、ワタシの部屋に天使が舞い降りました。
 天使は二人。
 天使の一人は40代、もう一人は30前でしょうか?
 二人とも大柄で日焼けして、腰には工具を入れたベルトを締めていました。
 そして二人で、エアコンを取り付けてくれました。

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 エアコンの取り付け作業は3時間ぐらいでした。
 室外機は外壁に貼り付けるように取り付けました。
 工事が終わると、エアコンから魔法のように涼しい風が吹いてきました。
 エアコンの取り付け業者の二人は、炎熱の悪魔を追い払う天使だったのです。

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 だって今朝天気予報を見たら、12時には34℃になっていました。
 今年一番の暑さです。
 それでも早朝の間はまだ25℃だったのですが、しかし二人の天使がエアコンの取り付け作業をしている間にドンドン気温が上がり、12時にはホントに34℃になったのです。

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 工事の為に電源を切って扇風機を止めると、じっとしていても汗が出て、シャツの襟がズクズクに濡れてきました。
 でも二人の天使は、びっしょりと汗をかきながら作業を続けくれました。
 ホントに大変ですね。

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 大家さんが頼んでくれたエアコンの取り付け工事は昨日から始まりました。 8月22日から30日までの間です。 その間に各戸第一希望と第二希望の日時を提出していたのです。
 ワタシは昨日が第一希望、今日が第二希望でした。
 で、結局第二希望の今日になったのです。

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 エアコン取付の話を聞いたのは8月12日でした。
 あの時も暑かったので、ワタシはできるだけ早く取り付けて欲しかったのです。 でも他の人達だって同じでしょうから、第二希望で我慢するしかありません。
 それで昨日は一日暑さを我慢していたのです。

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 昨日も気温は33℃まで上がりました。
 勿論窓を開けていたのですが、窓の外を見ると、二人の天使が他の部屋にエアコンの取り付け作業をするのが見えます。
 それが何とも羨ましくて・・・・・。

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 昨日は久しぶりの快晴だったのですが、でも余りに暑いので外出はせずに、一日家で縫物をしていました。
 ミシンのある部屋は日中は家の中で一番涼しいのですが、それでも縫物をしていても汗が出てきました。
 もうあり得ない夏です。

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 我が家の工事をしている時に、工事中の天使に聞いたら、今年は初夏はそうでもなかったけれど、今は工事の注文が殺到して大変なのだそうです。
 そうですね。 わかります。
 今年は7月から異様に暑かったのですが、でもあの頃はワタシも暑さは8月上旬までと思っていました。

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 ところが8月に中旬を過ぎても全然涼しくならないのです。
 天気予報を見たら、延々と真夏日が続いているのです。 
 その上、夜も熱帯夜か殆ど熱帯夜です。
 こんなのオカシイ!!

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 でもこれではもう何が何でもエアコン!!になるでしょう。
 だからきっと8月からエアコンの注文が増えたんでしょうね。
 それで業者さんは凄く忙しいようです。

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 しかし大変な仕事です。
 エアコンの設置工事をする部屋は、エアコンはないので、暑い中での作業です。
 そして室外機の取り付けの為に、長い梯子で高い所に登って危険な作業をします。
 そういう事をしてくれる人がいるので、ワタシも暑さから逃れられるのです。
 だからホントに工事をしてくれた業者さんが天使に見えたのです。
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 それにしても今年の夏は異様です。
 前にも書いたけれど、こんなに暑いのに快晴の日が殆どありません。
 札幌の夏は澄み切った空に、爽やかな風が吹く季節なのに、今年は滅多にない快晴の日は恐ろしい暑さで、曇った日もやはり暑いのです。

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 それでも何とか外出すると、楽しい事もありました。
 この間は畑から穫れたてのズッキーニを貰いました。
 この暑さでズッキーニが異常発育しいるのだそうです。

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 因みにこの暑さは日曜までのようです。
 天気予報では日曜以降は、嘘みたいに真夏日が消えています。
 イヤ、それが正常なんですけどね。
 今年はあんまり暑いので感覚がオカシクなっています。

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 ワタシが暑さで引きこもっている間にも、植物は頑張っているんですね。

  1. 札幌の四季
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2023-08-22 11:42

「死せる魂」と暗黒保険証城の本丸 マイナ保険証

 昨日、40万人分の保険証がマイナンバーと紐づけできない件についてエントリーしたところ、アクトザクさんからは「死せる魂」、トラウマさんから「これぞ、保険証暗黒城の本丸に近づいてきたのでは?」と言うコメントを頂きました。
 実際その通りだと思います。
 
 そこでもう一度、マイナ保険証で地上に放たれた「死せる魂」と、保険証暗黒城について書いていこうと思います。

 この話は日刊ゲンダイの記事「衝撃!ひも付けなしで利用不能40万人 来年秋は「マイナ保険証」保有者の無保険扱いラッシュ」によります。
 
 で、ここでなぜ40万人が利用不能になるかが、この記事に書かれているのです。

中小企業の従業員や家族が加入する「協会けんぽ」(全国健康保険協会)は16日、4000万人いる加入者の1%に当たる約40万人について、マイナンバーと公的医療保険情報のひも付けができず、マイナ保険証が利用できない状態になっていると明らかにした。

 協会けんぽは2016年にひも付け作業を開始。ひも付けは、中小企業の事業主から従業員のマイナンバーを入手して行うが、提出を求めても応じない事業主も少なくない。その場合、住民基本台帳のシステムを使い、氏名、生年月日、性別、住所の「4情報」が一致するマイナンバーを探し出してひも付けをしている。

 しかし、加入者が申告した住所とシステム上の住所が一致しないケースが多く、その時はひも付けしていないという。

 つまり、従業員本人は、マイナ保険証を取得したと認識していても、実際はひも付けされていないため、マイナ保険証としては機能しない状態になっているということだ。

 なるほど、酷い話です。
 しかしこの記事を読むと、保険組合側が必死で探しても、マイナンバーのわからない加入者が40万人いると言う事なのです。
 
 本来なら事業主が従業員全員のマイナンバーを提出するべきなのに、それを拒否する事業主がいる、それで保険組合側は仕方なく住民基本台帳から住所・氏名・生年月日・性別から一致する人物を探そうとするのだけれど、一致する人物が見つからない。
 そういう人が40万人いると言うのです。

 これは奇怪です。
 だって健康保険や厚生年金などの福利厚生のある雇用って、それなりにシッカリした企業で、しかも正社員のはずです。
 正社員で就職する場合は、会社に住民票ぐらい提出しませんか? 会社としては住民票もきちんと出していないような人を正社員にしたくないでしょう
 ところがその正社員と住所・氏名・生年月日・性別が一致する人は、住民基本台帳には存在しないのです。
 しかもそういう人達が組合員の1%もいると言うのです。
 
 1%にもなるなら、もう単なる事務処理のミスではなく、意図的な不正を疑うしかありません。
 
 ワタシはそもそもこの40万人は存在しないではないかと思います。
 実在しない人間が、保険組合所属の会社の従業員として登録されていたのです。 
 何で実在しない人間が保険に入って、健康保険証を貰えるのか?

 これはこの記事を逆に読めばわかります。
 保険組合側は傘下に事業主から提出された従業員の住所・氏名・生年月日・性別を元にその人の保険証を発行するのです。
 そして保険料を受け取り、医療機関から請求された医療費を払います。
 つまり保険組合はこれまで自分が出した保険証の持ち主の住民基本台帳は見た事がなかったのです。

 つまり事業主が、現実には存在しない人間を雇用したことにして、その人物の保険証を作るのが可能なのです。
 勿論、その場合でも保険料はかかりますから、これは会社で支払うしかありません。
 
 でもこれ例えば会社を完全に私物化して好き放題にできるワンマン経営者などには、なかなか便利でしょう?
 だって税務署だって、正式に健康保険に加入している人間が架空社員だと見破るのは容易じゃないです。
 だから架空社員を使って人件費を水増しして脱税できます。

 また保険証があれば、銀行口座を作れます。 
 だからワンマン社長がこの架空社員の名前で口座を作り、会社から架空社員の給料を底に振り込めば、これをそのまま自分の物にできます。
 またこの口座は税金対策の隠し口座としても重宝します。
 またいよいよとなれば、この架空社員の保険証を使ってサラ金から借金して踏み倒す事も可能です。

 だから実際これをやっている中小企業主は結構いるのではないでしょうか?
 これだと「中小企業の事業主から従業員のマイナンバーを入手して行うが、提出を求めても応じない事業主も少なくない」と言うも当然でしょう。

 中小企業が架空の社員、つまり架空の人間を作れるって、しかしヤバスませんか? 
 こんな風に脱税や横領に利用されている可能性のある保険証が40万人分、4000万加盟組合の1%もあるのでは、これはもう保険証を廃止するべきだとしか思えません。

 正にこれはトラウマさんの仰るように暗黒保険証城の本丸だったのです。
 つまりマイナンバーとマイナンバーカードが存在しない場合、住民基本台帳上に存在しない人間を作りだす事が可能だったのです。
 そしてそれを利用して様々な不正を働いていた人間が結構いたわけです。

 これってホントにゴーゴリーの代表作「死せる魂」そのままの話ですね。 あの主人公の詐欺しそのままの人間が日本にも結構いたわけです。

 ところがマイナンバーが導入されて、更にマイナ保険証などの形で、極めて身近な形で利用されるようになると、この種不正は今後できなくなるばかりか、マイナ保険証導入の為の事務処理過程で、これまでの不正が暴かれてしまいます。

 これじゃもう不正をしていた連中は必死で反対するしかありません。
 だから彼等はマイナンバーの話が出た時から、ひたすら反対し続けていたのです。
 その為、この攻城戦は長い長い闘いになりました。
 しかし遂に攻めて側は本丸に憑りついたのです。

 実はね、ワタシはこの保険証不正については、殆ど考えた事がありませんでした。 勿論不正使用をする人もいるとは思っていましたが、しかしその規模と悪質性がそれほど深刻なモノとは思っていなかったのです。
 しかしマイナンバーに関しする反対意見を見ているうちに、その反対意見の中から、その悪資質性がわかってきた形です。

 これはもう絶対に断行するべきでしょう?
 そもそも岸田首相は「外国人との共生社会」を目指すそうです。 その場合、保険証のように日本人の性善説で成り立っていた制度は破綻するのは自明ですから。


  1. マイナンバーカード
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2023-08-21 12:04

謎の40万人 マイナ保険証

 40万人の人がマイナ保険証を使えないと言う話が出ています。
 実はワタシ、この話を最初に聞いた時、保険組合の事務作業が遅れているだけだろうと思っていました。

 マイナンバーカードをマイナ保険証として使うからには、全ての保険組合が自分の組合の加入者の名簿に、加入者それぞれのマイナンバーを登録する必要があるのです。

 そすると病院の読み取り機でマイナンバーを読み取っただけで、自動的にどこの保険組合の加入者かを瞬時に判定できるわけですね。 そして病院側は保険組合負担分の医療費をその組合に請求できるのですね。
 凄く便利でしょう?

 だって紙の保険証だと、事務のお姉さんが患者の保険証を見て、保険証の記号とか保険者番号を控えて、そこからその患者がどこの保険組合に加入しているかを調べないと、医療費の請求ができないのですから。
 それで保険組合に医療費を請求したら「ああ、その人、先月会社辞めたので、ウチの組合員じゃないです。 だからウチに請求されて困ります。」と言われて払ってもらえない事もあるのです。
 
 これを「差し戻し」と言うのですが、実はこれ去年だけで500万件あったそうです。 
 これは全部病院側の損失になります。
 でもマイナ保険証なら、そういう事はなくなります。

 で、戻りますが、その為にマイナンバーカードをマイナ保険証として使用する為には、保険組合が組合員全員の名簿にそれぞれのマイナンバーを登録しなければなりません。

 ところがその登録をできない組合員が40万人もいると言うのです。
 で、ワタシはこれを単なる作業の遅れと思っていたのですが、しかしこの記事を読むとどうも違うようです。
 
 

 マイナ保険証の信頼をガタガタにするサプライズだ──。マイナ保険証が医療機関の窓口で使えないケースが少なくとも40万件に上ることが判明した。4日の会見で岸田首相は「マイナ保険証を保有していない方も、現行の健康保険証を廃止してもなお、これまでどおり保険医療を受けることができる」と強調したが、岸田首相が心配すべきは、むしろマイナ保険証の保有者のようだ。

 中小企業の従業員や家族が加入する「協会けんぽ」(全国健康保険協会)は16日、4000万人いる加入者の1%に当たる約40万人について、マイナンバーと公的医療保険情報のひも付けができず、マイナ保険証が利用できない状態になっていると明らかにした。

 協会けんぽは2016年にひも付け作業を開始。ひも付けは、中小企業の事業主から従業員のマイナンバーを入手して行うが、提出を求めても応じない事業主も少なくない。その場合、住民基本台帳のシステムを使い、氏名、生年月日、性別、住所の「4情報」が一致するマイナンバーを探し出してひも付けをしている。

 しかし、加入者が申告した住所とシステム上の住所が一致しないケースが多く、その時はひも付けしていないという。

 つまり、従業員本人は、マイナ保険証を取得したと認識していても、実際はひも付けされていないため、マイナ保険証としては機能しない状態になっているということだ。

「住所が一致しない場合、協会けんぽはひも付けをしなかったようです。なかには、4情報ではなく、3情報以下でマイナンバーを入手しようとする健保組合もありますが、その場合は他人にひも付けするという誤りが起きてしまう。マイナ保険証の致命的な欠陥と言えます」(医療関係者)

 協会けんぽの40万人は氷山の一角とみられる。大企業のサラリーマンの健保組合(約2800万人)や公務員の共済組合(約900万人)でも同様の事態が起きている可能性が高い。

 協会けんぽの担当者も日刊ゲンダイの取材に「協会けんぽだけの問題ではなく、他の健保組合でも起こり得ることです」と答えた。

「40万人超がひも付けできない状態というのは、マイナンバー情報総点検で想定していなかったことです。すでに厚労省は健保組合などに対し、実態把握を要請しており、来週早々にも取りまとめるようです。数字いかんでは来年秋の保険証廃止の延期論が再浮上する可能性もあります」(霞が関関係者)

 しかし、延期してもひも付けの問題がクリアするとは思えない。全国保険医団体連合会(保団連)事務局次長の本並省吾氏が言う。

「事業主が全従業員のマイナンバーを漏れなく収集し、健保組合に提出することは難しい。また、健保組合が提出のなかった組合員のマイナンバーを4情報で検索すると、完全に一致しない場合も多く、正しくひも付けをやりきるのは不可能です。必ず、ひも付けの漏れや誤りが生じてしまいます。健康保険証の廃止時期を先延ばししても、マイナ保険証の利用者の中から、無保険扱いが一定数、出るのは避けられない。すべての人に保険医療を行き届けるには、現行の健康保険証の全員交付を続けるしかないと思います」

 来年秋に保険証廃止を強行すれば、マイナ保険証の保有者の無保険扱いが相次ぐのは必至だ。岸田政権はマイナ保険証と心中するつもりなのか。


 日刊ゲンダイの記事ですから、とにかくマイナ保険証が悪いと書いているのですが、記事から読み取れる事実は違います。
 記事の肝はこの部分です。

 中小企業の従業員や家族が加入する「協会けんぽ」(全国健康保険協会)は16日、4000万人いる加入者の1%に当たる約40万人について、マイナンバーと公的医療保険情報のひも付けができず、マイナ保険証が利用できない状態になっていると明らかにした。

 協会けんぽは2016年にひも付け作業を開始。ひも付けは、中小企業の事業主から従業員のマイナンバーを入手して行うが、提出を求めても応じない事業主も少なくない。その場合、住民基本台帳のシステムを使い、氏名、生年月日、性別、住所の「4情報」が一致するマイナンバーを探し出してひも付けをしている。

 まずマイナンバーを登録できない40万人と言うのは、そもそもマイナンバーが見つからないのです。

 それにしても従業員のマイナンバーの提出拒否する事業主ってなんですか?
 これでマイナ保険証が使えなくなったら、困るのは従業員なのです。

 それでも組合側は住民基本台帳のシステムから、組合員のマイナンバーを調べて登録しようとしているのですが、しかしそれでも見つからない人がいる。 
 つまり40万人と言うのは、住民基本台帳に記載されていない人なのです。

 それでもその40万人が全員存在しないと言うわけじゃないです。
 例えば住所が変われば、住民基本台帳から、住所・氏名・生年月日・性別が一致する人を探す事はでません。
 結婚で姓が変わったり、戸籍変更で性別を変えたりしたのに、保険証はそのままだったと言う人だっているでしょう。
 そして外国人の場合は帰国してしまったと言う事もあり得ます。

 だったらどうするべきでしょうか?
 とりあえず保険組合の方で、組合に登録されている住所や電話番号から本人に連絡してマイナンバーを聞けばよいのです。 
 そして正確な住所等を再登録してもらうしかありません。

 また事業主が従業員のマイナンバーの提出を拒否している場合には、その事を従業員全員に伝えておくべきでしょう。
 だって自分の保険証が使えなくなる可能性があるのですから、放置してよいわけはないのです。

 それにしても加入者4000万人の1%がマイナンバー不明って余りに異常でしょう?
 その状態で事業主が従業員のマイナンバーの提出を拒否って?
 こうなると大規模な不正を疑いたくなります。

 そしてわかるのは、今までの保険証と言うのが、実にいい加減なモノだったと言う事です。
 だって保険証は身分証明書の代わりにもなり、保険証があればパスポートや運転免許書の申請もできるし、サラ金でお金を借りる事もできるのです。 
 そして銀行口座を作る事もできます。
 それなのにその持ち主の1%は、住民基本台帳から本人を探す事のできないのです。

 こんなことが起きるのは、保険組合が組合員を登録する時に、組合傘下の事業主からの情報だけに寄っていたからでしょう?
 つまり従業員が事業主に知らせなければ住所が変わっても組合側にはわからないのです。
 でも逆に事業主が架空の人間を雇用したことにすれば、その人間の保険証を作る事もできてしまいます。
 架空の人間の保険証って不正には色々重宝しそうですよね。

 例えば架空の従業員を雇用したことにすれば、脱税には重宝ですよね。 しかもその架空の保険証を自分で使って銀行に口座を作って隠し口座として使う事もできます。

 なるほど必死でマイナ保険証に反対する人間がいるわけです。

 因みにマイナ保険証が使えなくても、医療を受けられないわけではありません。 勿論全額自己負担にはなりますが。
 でも住所変更をしていないなどの単なる事務処理の問題なら、訂正を済ませた後で、自己負担した分を払い戻してもらう事もできます。
 多額の医療費のかかる大怪我や大病をしても、単なる事務処理上のミスなら、入院中に訂正が済むでしょうから、全然問題ないでしょう?

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2023-08-20 13:16

ワタシの陰謀論 ウクライナ疑惑と孝行息子梅田狩人さん

 2020年、ツィッターでもYou tubeでも梅田狩人さんが話題になっていました。
 梅田狩人さんってハンター・バイデン、アメリ大統領ジョー・バイデン氏のご次男です。
 ところがそのやんごとなき方の名前がツィッターで書けなくなるとか、その名前を言った動画がYou tubeでバンされるとかするようになったのです。
 それで日本語のツィッターやYou tubeでハンター・バイデン氏について話す時は、皆彼を梅田狩人さんと呼んだのです。

 しかしそれだけでも十分違和感が一杯でした。 
 そりゃ当時はアメリカ大統領選挙を控えていて、アメリカ社会がデマや誤情報の拡散に神経質になっていたのはわかります。
 しかしだからと言って、だからこそ、つまり大統領選挙が近いからこそ、大統領候補に関わる情報は自由に拡散し、議論するべきでしょう?
 それが民主主義ではありませんか?
 
 ところがツィッターやYou tubeは、日本語での投稿でもハンター・バイデン氏に関わる情報の拡散を禁じたのです。
 一体何のために?
 そりゃ我が尊敬する苺畑カカシさんのような方なら、アメリカ在住でも完璧に日本語は理解できるので、そういうツィートや動画を理解できるでしょう。 
 しかし日本語のツィートやYou tubeを理解できる人は一体どのぐらいいるのでしょうか?
 アメリカ大統領選挙の選挙結果に影響を与える程いるのでしょうか?

 それでもこうした情報統制がトランプ大統領やその親族にも適用されいるならまだわかります。
 つまりトランプ大統領側のスキャンダル等に関してもデマや誤情報の拡散を阻止しているなら、大統領候補に関するデマや誤情報は全てシャットアウトして、公正な選挙を目指すと言う事ですから。

 しかし当時はトランプ大統領についても、トランプ叩きと言える程のデマや誤情報がメディアに溢れていました。 だからその影響でツィッターやYou tubeにもトランプ叩きが拡散していました。 ところがトランプ大統領やその親族の名前を出すツィートやYou tubeはそのまま放置されていたのです。

 これはオカシイ!!
 これはバイデン候補と民主党がオカシイ!!

 だからワタシはこの時からバイデン大統領と民主党は、絶対何か悪い事をやっていると確信しました。
 しかも民主党もバイデン周辺の有力支持者も、それを知りながら、バイデンを大統領にしようとしているのです。

 で、その悪い事の内容ですが、これがまた酷いモノで、梅田狩人さんはウクライナの企業ガスプロム始め幾つもの外国企業の重役として高給を得ていた他、明らかに収賄としか言えないお金を億単位で受け取ってたのです。
 そして2020年にこの証拠が出てきたのです。
 それが所謂「地獄のラップトップ事件」です。

 ラップトップと言うのはノートパソコンの事なのです。
 梅田狩人さんは愛用のノートパソコンをお風呂に落としてしまったのです。 そこで梅田狩人さんこのノートパソコンを近所のパソコンの修理店に出したのです。
 それで修理店の主人はそのパソコンを修理したのですが、梅田狩人さんはいつまでたっても引き取りにきませんでした。

 アメリカではこうやって修理に出して3か月以上引き取りに来ないパソコンは、そのままその修理店の物になると言う法律があります。
 そこで修理店の主人はとりあえずこのパソコンのファイルを開けて見てみました。

 開けてびっくり!!!
 ファイルには梅田狩人さんのメールや写真が大量に残っていたのですが、それが梅田狩人さん自身の凄いエロ写真や動画、そして外国企業からの賄賂の受け取りなどに関するやり取りのメールがどっさり出てきたのです。

 因みに梅田狩人さん自身は公職に就いていたわけではありません。 また殆どマトモに働いた経験もありません。
 それなのになぜか幾つもの外国の企業の重役になって、高給を貰っていました。 で、これについては当時、狩人さんの父親である梅田譲さんが、オバマ大統領の副大統領だったからとしか思えないのです。
 但しこれだけなら違法ではないのです。

 ところが梅田狩人さんが修理店に出したまま放置したパソコンのファイルからは、それ以外の外国企業からの収賄や、違法なマネーロンダリング、脱税など、梅田狩人さん自身と父上梅田譲さんの犯罪に関する証拠となるメールが大量に出てきたのです。
 本来ならこれは大事件です。
 
 ところがアメリカの大手メディアもまた日本のメディアもほとんどこれを報道しませんでした。
 しかしネットにはこの情報が出て、梅田親子への非難が溢れました。
 するとツィッターやYou tubeがそれを封殺したのです。 尤も膨大な投稿を人力で検閲するのは不可能なのか、機械を使って「ハンター・バイデン」と言う名前が出たら、内容に関係なく即ツィートや動画を削除したのです。

 しかもそれを英語以外の動画やツィートにも適用したのです。 そこで最初に書いたように日本語で「ハンター・バイデン」について語る場合は、皆彼を「梅田狩人」と呼ぶようになったのです。
 これは機械では対応不能だったので、ワタシも梅田狩人さんの犯罪に関してはそこそこの情報を得る事ができました。

 そしてFBIも梅田狩人さんの犯罪捜査を始め、色々と罪状が明らかになっています。 勿論、信じられない程酷い捜査妨害はあありました。 それでも何とかジワジワとこの犯罪捜査は進んでいるのです。
 だって、この情報統制のお陰だか、それ以外にも色々やったのか、とにかく梅田狩人さんの父親が大統領に当選したのですから、そりゃFBIもやりにくいでしょう。
 でも梅田狩人さんについては、あの「地獄のラップトップ」を証拠に、既にいくつかの罪状で起訴が決まっているのです。
 
 ところで梅田狩人さんの贈収賄の中で特に問題になっていたモノの一つが、ウクライナの企業ガスプロムに関するモノ、所謂ウクライナ疑惑でした。
 これについては「地獄ラップトップ」以前から問題にされていたのですが、明確な証拠がなく、トランプ大統領からゼレンスキー大統領に直接ウクライナ側の捜査を要請したりしていました。

 で、ここからがワタシの陰謀論です。 
 バイデン大統領は敢えてプーチンを煽って、ウクライナを侵略させたのではないか?

 「ウクライナ疑惑を消すには、ウクライナを消せば良い」

 ウクライナと言う国が消えて、ウクライナの検察もガスプロムも消えてしまえば、ウクライナ側の証拠がすべて消滅します。
 これだと幾ら「地獄のラップトップ」に証拠のメールが揃っていても、その裏取りが不能になるので、梅田狩人さんと狩人さんを通じて梅田譲さんが関わった犯罪は結局証拠不十分で無罪になるのです。

 勿論、今はアメリカは随分熱心にウクライナを支援しています。 アメリカの支援がなければ、ウクライナはとうに敗北して、ガスプロムに関する捜査をしていたウクライナの検察官達は全部ロシア軍に殺されていたでしょう。

 でもね。
 ワタシはウクライナ侵攻が始まったころの梅田大統領の発言はどう考えても違和感があるのです。 
 あの時も違和感があったけれど、今も違和感が消えません。

 だってプーチンがウクライナ国境に大軍を並べて、ウクライナに侵略するかしないかを迷っていた時に、態々「ロシアがウクライナに侵略しても、米軍は派兵しない」と明言したんですよ。
 勿論、米軍を派遣すれば、米軍は核大国であるロシアとの直接対決になるので、極めて危険です。 だから米軍の派遣に慎重なのは当然です。
 しかし「米軍を派遣しない」なんて事を態々言う必要はないでしょう?
 梅田大統領がそんな事を言わなきゃ、プーチンだって考えます。

 そして更にロシア軍がウクライナに侵攻すると、梅田大統領は即、ウクライナのゼレンスキー大統領にウクライナから逃亡する為の飛行機の提供を呼びかけました。
 もしあの時、ゼレンスキー大統領がこの誘いに乗っていたら、あの直後にウクライナは崩壊し、ロシアに占領されていたでしょう。

 しかしゼレンスキー大統領の勇気が奇跡を起こし、ウクライナは今もロシアに抵抗し、今はジワジワと領土を取り返しつつあります。
 そしてアメリカはウクライナに膨大な軍事援助をしています。
 
 しないわけには行かないでしょう?
 だってもしウクライナがロシアに占領されたら、ロシアは次にポーランドやバルト三国に侵略します。 ポーランドやバルト三国はNATO加盟国ですから、この時はアメリカも参戦せざるをえません。
 そうなると第三次世界大戦になります。
 そして今、ゼレンスキー大統領は梅田親子の生殺与奪の証拠を握っています。 だから梅田親子も当面はゼレンスキー大統領の要求を拒否できないのです。
 
 だからこそ、プーチンがウクライナに侵攻する前に、「米軍は参戦しない」なんて言っちゃいけなかったんですよ。
 例え本気で参戦する気がなくても、「もしウクライナに侵攻したら、米軍が相手をしてやる」と言って置けば、プーチンはウクライナ侵攻なんてできなかったのです。
 少なくともあの時ドナルド・トランプがアメリカ大統領だったら、この一言でプーチンのウクライナ侵略を止めたでしょう。
  
 だからワタシは梅田大統領とプーチンの間に何らかの密約があったとしても驚きません。
 勿論、最初に書いたようにこれはワタシの陰謀論です。
 純然たる陰謀論です。
 ここに書いた推定や想像以外の証拠は一切ありません。

 因みに梅田狩人さんは色々言われていますが、大変な孝行息子だと思いますよ。
 彼は父親の為にひたすら汚れ仕事を引き受けて、汚い金を集め続けたのです。
 青年代からこんなことばかり続けたら、麻薬でもやらないとやってられないでしょう?
 
 

 
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