これに対してトラウマさんが、その理由を上手く説明するコメントを返してくださいました。
北朝鮮に本気で日本を攻撃する意思はないし、またホントにミサイル攻撃をする能力もないと言う事も事実ですが、しかしそれ以上に日本側には例え相手が北朝鮮のような弱小国であっても、敢えて喧嘩をすると言う発想がないのです。
ミサイル発射のような問題でさえ「丸く収めたい」、戦争を連想させるような事は、とにかく避けたいと言う意識が強くて、一般国民からは勿論、保守派やタカ派と言われる人達からも「迎撃せよ」と言う声が上がらないのです。
実際ワタシも「迎撃」は全く思い浮かびもしませんでした。
これに対してカカシさんは更にコメントを下さいました。
北朝鮮は日本と戦争する気があるとは思いません。そんな能力もありません。彼等のやってることは武力誇示です。
彼等の面目を潰すためには日本も10発に一つくらいは打ち落とすべきです。そうしたら、やろうと思えばこっちも出来るんだからな、やたらなことはするなよという警告になるのです。何もしなければ何も出来ないのだと甘くみられかえって危険です。
迎撃したからといって日本と北朝鮮が戦争するなんてことは先ずあり得ません。
またこれは中国へのけん制にもなります。
黙っていれば見逃してもらえるという考えは甘いです。
現実を見れば全くその通りです。
北朝鮮の武力など全く取るに足らないのですが、しかし幾らミサイルを発射しても、これと言った反撃がないのです、この愚かしい威嚇を際限もなく繰り返しているのです。
そもそも北朝鮮はミサイルを所有する前から、日本人拉致などトンデモナイ悪行を続けていたのですが、日本政府がそれに向き合わず、ひたすら友好とか融和とかの姿勢に終始して、食料援助をしたり、朝鮮総連が核開発資金を送金したりするのを放置し続けたので、北朝鮮側の言動がエスカレートするばかりなのです。
そしてこれは中国も同じです。
日中国交正常化以降、日本は中国に莫大な技術支援や経済支援を続けてきました。
尤もこれはアメリカも同様です。
ホントに「アメリカよお前もか?」としか言えません。
対ソ防衛の為に中国を利用したかった。 それで大陸間弾道弾の技術まで教えてしまった。
クリントン政権に至っては、日本やドイツを仮想敵として、それを抑える為に中国を利用していたのです。
こうしたアメリカの「善意」に対する中国の答えは「太平洋を半分に分けて、その半分を中国に寄越せ」と言う物でした。
そして現在の中国を見ると、どうやら太平洋を半分取るだけでは満足せず、世界中に侵略の手を伸ばしているとしか言えない状況なのです。
哀しいけれど、国際社会には「善意には善意を返す」意思のない国が現実に存在するのです。
さすがにアメリカはその現実に気づいたので、対中姿勢もいち早く変えました。
だから日本も速やかに変えるべきなのです。
実際「黙っていれば見逃してもらえる」なら、何で元々中国の同盟国だったベトナムに懲罰戦争を仕掛けたのか?
米軍基地を追い出し、マトモな軍事力もないフィリピンのプラストリー諸島を侵略するのか?
インドは非同盟諸国として独立以降ずうっと中立国だったのに、何で中印国境紛争を続けるのか?
現実を見たら「黙っていれば見逃してもらえる」ような国はないのです。
カカシさんはアメリカに移住されて、アメリカ国籍を取って久しいので、国際問題に対する発想は完全にアメリカ人です。
そしてこうしたアメリカ式の感覚は、日本人とはかなり違っています。
このアメリカ人の感覚は、とにかく戦争とか争い毎を避け続けた日本人には、俄かに受け入れがたい所があります。
しかし現在の国際社会の現実を見れば、カカシさんの言い分が正しいと思わざるを得ません。
だからこれから日本人も「戦争反対」で思考停止するのではなく、ちゃんと現実に基づいて思考するべきなのです。
日本人とすれば「支援をすれば感謝され、良い関係が築ける」とか、「話し合えば仲良くできる」と言うのが理想ですが、しかし哀しいかな国際社会はそういう理想社会ではないのですから。
外交や防衛に関する話で、カカシさんの意見で「目から鱗が落ちた」ことは何度もありました。
例えば基地問題について日本では「基地は負担」で思考停止になっています。
でも基地は地元の安全を守り雇用も生むので基地はどの地域でも歓迎されると言う話も実はカカシさんに言わて初めて気づきました。
実際道内の状況を見ればその通りなのですが、しかしマスコミや教育で「基地は負担」と言われると、そのまま思考が停止していたのです。
そして北朝鮮のミサイルだって、カカシさんの言う通りなのです。
迎撃せずに放置し続けたから、北朝鮮は愚劣な挑発をエスカレートさせるばかりだし、中国はその様子を見て、日本に対する恫喝と侵略をエスカレートさせているのです。
北朝鮮のミサイルを迎撃したら、一時的には大騒ぎになるでしょう。
でもそれを恐れて迎撃せずにいれば、北朝鮮も中国も益々増長して、武力による挑発や威嚇をエスカレートさせるばかり、結局これが戦争が至るのではありませんか?
昨日、西区役所に行ったら、庭の桜が咲き始めていました。
ここの桜は我が家の近所では一番早く咲きます。
今日は雨で外出できないのですが、明日には他の桜も咲いてくるでしょう。
これまでに一番早い開花です。