国連もこれに執着しています。
しかし何とも奇妙な話です。
そもそも夫婦の姓をどうするかなんて、それぞれの民族や国家の伝統・習慣ではありませんか?
国連は民族や国家の伝統・習慣を破壊しろと言うのでしょうか?
因みに国連加盟国の中には、古代から夫婦別姓の国もあれば、そもそも姓と言う物がない国もあります。
中国・韓国・ベトナムなど儒教文化圏は、元来夫婦別姓です。
儒教は孔子の時代の中国の社会道徳や習慣を体系化した物ですが、この頃から既に中国人は全て「姓」を持ち、夫婦別姓でした。
儒教は一面先祖崇拝を最重要視する宗教なのですが、姓は先祖から受け継いだ物ですから、全て人間は姓を持っていたのです。 そして結婚しても先祖が変わるわけではないので、結婚で姓が変わらないのです。
儒教では先祖の霊の祭祀が非常に重要です。 先祖の霊は子孫が祭祀する事によって存在し続ける事ができるのです。 だから先祖を守り続ける為には、子孫を残し先祖の祭祀を続けさせなければなりません。
その為には何としても子孫を残さねばなりません。
だから結婚するのだし、確実に子孫を残す為に、一夫多妻や畜妾も当然の制度でした。
因みにここで言う先祖の祭祀とか子孫を残すとかって、男性側の話で、女性は子孫を産ませる為の道具でしかありません。
実際、「金瓶梅」とか「紅楼夢」など、中国の小説を読んでいると、一つの家に妻と複数の妾が同居していたり、また複数の息子がそれぞれ嫁を貰って同居していたりするのですが、嫁も妾も姓で呼ばれています。
そりゃ大勢の妻や嫁や妾が、一つの家に同居していて、姓を全部夫に合わせたら混乱しちゃいますよね?
しかしこういう拡大家族って、立憲民主党支持者の自称フェミニストや自称リベラリストが最も忌み嫌う家父長制の家族その物じゃないですか?
一方、アラブ諸国では伝統的に「姓」と言う物がありませんでした。 でもこの地域はムハンマドとかアリとか、元来イスラム教の聖人・偉人にあやかる名前の人がやたらに多いので、同名の人が沢山いるので名前だけでは混乱します。
そこで父親の名前を添えて「〇〇の息子、××」と言う呼び名が使われています。
テロリストとして名高いオサマ・ビン・ラディンも「ラディンの息子オサマ」と言う意味です。
サウジアラビアの王家はサウド家と言われていますが、サウドと言うのはこの王家の始祖の名前であって「サウド」と言う姓の王家ではないのです。
徳川家を家康家、藤原家を鎌足家と呼んでいるような物です。
ところでご存知の通り、このサウド家の王侯は皆凄いハレムを持っています。
女性達は一度ハレムに入ると一生出られません。
一般庶民でも女性は全身を黒いベールで覆い、更に親族男性のエスコートなしでは外出もできません。
またISがイラクを支配した時、ISはイスラム教の教理に従い、ヤジーズ教徒など支配地の異教徒の女性を奴隷化し、それをサウジアラビアなど産油国の富豪が買っていたと言う話まであります。
???
国連や立憲民主党は「夫婦別姓を認めないのは女性蔑視、女性の自立を妨げる」と言ってましたよね?
だったら紀元前から夫婦別姓の国や、そもそも姓と言う物がない国で、何でこんな事になっているんでしょうか?
夫婦別姓で女性が自立し、女性蔑視が解消するなら、孔子様の時代には中国は完全に男女平等になっていたはずです。
だって前記の通り、孔子は当時の中国に定着してた一般道徳や社会習慣を体系化して儒教を作ったのです。
つまり孔子様が生まれる前から、中国では完全に夫婦別姓が定着していたのです。
だったらこの頃には、中国は完全に男女平等の社会になっていて、儒教の女性蔑視的な記述などありえなかったはずでしょう?
まして「姓」がなく、「姓」によってあらわされる「家」と言う物が存在しない社会では、人々は全て個人として尊重されて、女性もまた完全に自立した個人として生活できる社会になっているはずです。
しかし現実は日本とは比較にもならないほどの、男尊女卑、女性蔑視社会です。
現実に夫婦別姓を数千年実施してきて、女性の地位が非常に低い国が存在するのに、姓と言う物がなくても女性の地位が非常に低い国が存在するのに、夫婦同姓が男装女卑や女性の地位を下げると言うのは、論理破綻しています。
勿論、結婚で姓を変える事には多少の不便はあります。
でも結婚なんて生涯に何度もする物じゃないです。
また日本の夫婦同姓は、別に妻が夫の姓を名乗ると決まっているわけじゃないです。 妻の姓を名乗る夫も多数いるのです。
因みに日本が夫婦同姓になったのは、明治時代にフランス民法を取り入れてからです。
そもそも日本では明治時代まで、「姓」を名乗れたのは武士だけです。
夫婦同姓が男尊女卑や女性蔑視の原因なら、明治以前の武士以外の階級では男尊女卑でも女性蔑視でもなかったはずですよね?
世界の現実、歴史の事実を見る限り、夫婦別姓になれば、男尊女卑はなくなる、女性の地位が向上するなんて話は、全くの妄想ではありませんか?
むしろ夫婦別姓にすると子供の姓をどうするかと言う問題が起きてきます。
そして夫婦同姓は明治以降、実にすんなりと日本人に受け入れられて、完全に定着しています。
そういう制度を理由にもならない理由をつけて、何とか変えようと言う感覚が理解できません。
こういうどうでも良い事に執着しているから、立憲民主党の支持率は低下するばかりなんじゃないですか?
だって誰の役にも立たない、どうでもよい事に執着して、その為に頑張る政治家を支持する人が僅少なのは当然なのです。
しかしこれは同性婚も同じです。
G7諸国で同性婚を認めないのは日本だけだそうです。
でも実はG7諸国で同性愛者を迫害した歴史がないのも日本だけです。
日本以外のG7諸国は近年まで、同性愛は法で処罰していました。
天才数学者アラン・チューリングはドイツ軍の暗号エニグマを解読し、戦後更にソ連軍の暗号を解読中に同性愛を理由に拘束され、自殺に追い込まれています。
マジに「この非常時に??」と思えるようなことをやっていたのです。
しかし日本には歴史上、同性愛を処罰する法が存在した事はないのです。
だから日本では生涯添い遂げる意志を持った同性カップルは、養子縁組で家族になり、遺産相続等についての法的な問題をクリアしていました。
それに養子縁組ならカミングアウトしたくなければ「親戚の姓を継ぐことになった」と言えば済みますし、遺産相続では結婚より有利だったりしますからね。
こういうの見ていると、そもそも日本以外のG7諸国が同性婚を認めたのも、同性愛者迫害の歴史が長く、その歴史を反差別絶対悪の観点から急転換したので、何も考えずに結果平等を推進した結果だとしか思えません。
それに西欧社会って実は結構血統第一主義で、養子縁組のように血縁のない他人同士が、家族関係になる為の便利な制度がないと言うのも大きな原因でしょう?
しかしそこは西洋人ですから「自分達は同性愛差別を克服したのだから、日本も差別止めろ!!」とふんぞり返って押し付けてくるのです。
だからあ!!
日本は同性愛差別なんかしてないんだよ。
日本の同性愛者は同性婚をしなくても、相続等の問題をクリアできるんだよ。
その為、この同性婚の話には、肝心の同性カップルが全然乗ってきません。
ごく一部の活動目的のカップルだけが騒いでいると言う状態です。
それにしてもコイツラのホントの目的って何でしょうね?
ワタシはツィッターなどでこの手の問題で騒いでいる連中を見ていると思うのですが、コイツラの目的って、結局婚姻制度の破壊、家族の破壊だと思うのです。
だってこれを夫婦別姓も同性婚も推進している連中って、実は皆家族と言う物に凄い敵意を持っていて、何としてもこれを破壊したい。 だから同性婚や夫婦別姓を蟻の一穴にして破壊したいと思っているのです。
だから理屈なんかどうでもよいんですよね。
破壊が目的なのですから、屁理屈でもなんでも喚くのです。
だからワタシはこう言う夫婦別姓にも同性婚にも反対です。
夫婦別姓でも姓なんかなくても、家族制度は数千年維持されてきた社会があるのですから、夫婦別姓にしても家族制度がなくなるわけじゃないです。
でも、コイツラに餌をやったらろくな事にならないから、夫婦同姓のままでいいです。
それに夫婦同姓で全然問題もないのですから。
同性婚も同様です。
同性婚を認めても、日本の同性愛カップルは同性婚と養子縁組を見比べて、有利な方を選ぶだけなので、同性婚の需要は僅少でしょう。
だから社会に影響は僅少だと思います。
でもコイツラに餌をやってはいけません。
ゴキブリに餌をやって繁殖させてはイケナイのです。
だから同性婚も夫婦別姓も認めるべきじゃないのです。