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2022-11-30 14:20

徴用と筋トレ 三井物産ジャカルタ支店

 今さっきツィターをみていたらゲイの方が効率的な筋トレ法を紹介していました。
 それで思い出したのが大分前に読んだ「三井物産ジャカルタ支店」です。
 これは三井物産の社員だった著者が、戦時中徴用されてジャカルタで日本軍の為の物資調達の為に働き、敗戦後、捕虜収容所に収容された後に帰国するまでの記録です。

 それで徴用、日本軍占領、そして敗戦後の連合軍側の捕虜の扱いなどについて、随分と色々知る事ができます。

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 まず著者が徴用された時の状況が興味深いです。
 当時日本軍は占領地での物資調達の為に一種の会社を設立して、必要な物資を買い付ける計画を建てていました。 しかし日本軍内にこうした物資買い付けの専門家はいないので、三井物産、住友商事など主な商社からバイヤーの仕事をしている社員を徴用することにしたのです。

 それで各商社毎に人数を割り当てて、社員を出すように要請しました。
 その要請を受けた商社ではこの要請の件を社内に公表して志願者を募りました。
 著者はこれに志願したのです。

 当時著者は30前でまだ徴兵令状は来ていなかったのですが、戦争が激化すればいずれ徴兵される覚悟していました。 しかし徴用者は徴兵されない事になっていました。
 既に妻子のいた著者としては、できたら徴兵を避けたかったのです。 だったら徴兵される前に徴用される事を選んだのです。

 徴用には様々な形態があって、学生の軍需工場への援農や軍需工場への動員のようなものもあれば、こういう専門職の徴用もあるのです。
 そう言う場合、軍の側が専門家の名前等を知っているわけでもないので、そういう専門家を多数抱えている会社に要請して、会社は社員に徴用への志願を募る事になります。
 因みに「朝鮮人徴用工の手記」の著者である朝鮮人徴用工も、勤め先の会社に熟練工の動員要請が来たのに応じて志願して「徴用工」として来日しています。

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 著者はこういう形で徴用され、ジャカルタに配属されて、同様に徴用された他の商社員達と日本軍の為の物資買い付けに奔走する事になりました。
 この徴用者達は兵舎ではなく、日本軍がオランダから接収したオランダ人の家で生活したのですが、これが途方もない大邸宅でした。 そして元々この家の使用人だったインドネシア人をそのまま雇って家事全般を任せました。
 お陰で日常生活は植民地の支配者オランダ人そのままの優雅な物でした。 
 
 物資買い付けの相手は殆どが華僑でした。
 オランダの植民地支配下でインドネシア経済を動かしていたのは華僑でした。 彼等は商業に精通していたので華僑との取引は大体スムーズに行ったのですが、しかし厄介な事もありました。

 タイヤを買い付けた所、一見何の問題もない新品のタイヤが実は古タイヤを接着剤で貼り合わせた物だったことがあったのです。
 で、暫く使っていると接着剤が剥がれてタイヤがバラバラになるのです。 
 更に不味いのは日本側はこれを知らずに、ドイツから要請を受けてドイツ軍にもこのインチキタイヤを送ってしまったのです。 これは後にドイツ軍を大変苦しめたのではないでしょうか?

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 しかしベテラン商社マンばかりが集まっての仕事は、全体としては順調で、著者も仕事を楽しんでいました。 他の商社の出身者との交流も楽しく実り多い物でした。
 インドネシアは日本軍占領後、敗戦まで殆ど戦闘もなかったことから、この生活は敗戦まで続きました。
 しかし日本の敗戦で生活は一変します。

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 インドネシアに戻った連合軍は日本軍将兵はもとより、著者等徴用者からなる軍属達も全て捕虜収容所に収容し、強制労働を課しました。
 著者等と一緒に徴用されたいた人達の中には、少数ですが女子事務員もいたのですが、彼女達も捕虜収容所にいれられ、従軍看護婦や慰安婦たちと一緒に病人の看護を仕事をさせられました。

 因みに慰安婦達は敗戦の直前に日本軍側が彼女達を従軍看護婦の名簿にいれていました。 朝日新聞とその尻馬に乗った左翼は後にこれを理由に「日本軍が慰安婦に関与した!!」と騒ぎました。
 しかしこれは極めて人道的な対応です。 慰安婦は正規の軍属でない売春婦ですから、慰安婦の身分のままでは、何をされるかわかりません。 売春婦はどんな国でも蔑まれ人間扱いされないのです。 ましてそれが敵国の売春婦なら猶更です。 
 しかし従軍看護婦の身分なら連合軍も、彼女等を正規の捕虜として扱い帰国させなければなりません。

 女子事務員達はこうして本物の看護婦や慰安婦達と一緒に帰国まで病人の看護を続けました。 しかし彼女達はそれまでの職業や境遇の違い超えて仲良く助け合って終戦まで働きました。
 一方、男性達には肉体労働が課せられたのですが、食料が十分与えられなかったのでこれは大変辛いものでした。

 因みに捕虜に強制労働をさせるのは、ハーグ陸戦条約違反です。

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 しかし途中で事情が変わります。
 インドネシア独立運動が始まり、それが独立戦争になると、連合軍はインドネシアの独立運動がを鎮圧する為の兵員を送りこみました。 そしてこの兵員へ補給の為に大量の物資を送り込んだのですが、港で船からこの物資を荷下ろしする荷役作業を、筆者等日本人捕虜にやらせたのです。

 船から荷物を降ろす荷役作業は現在では殆ど機械化されていますが、当時は全部人力でした。 人が船倉に入って、荷物を担いで持ち出して、船から降ろすのです。
 これは大変な重労働です。
 ところがこれが筆者たちには大変幸運でした。
 
 船倉には運搬中に梱包が壊れた物資が大量に散乱していて、作業中に持ち出し放題だったのです。 この物資の中にはソーセージやビスケットなどの食糧が幾らでもあったので、この荷役作業を始めてから栄養のある食品を食べ放題になるのです。
 こんな事ができたのは、連合軍の物資が豊富で梱包の破損した物資なんかどうでもよかったのと、作業の監視が緩かったからです。

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 連合軍はこの作業の監視をチャンドラボースの呼びかけに応じてインパール作戦に参加したインド兵にさせたのです。
 彼等は元々マレー半島に駐留していたイギリス軍に所属していたのですが、日本軍のマレー作戦で捕虜になりました。 その彼等にインド独立運動の闘士だったチャンドラボースがインパール作戦への参加を呼びかけたのです。

 イギリスの為ではなく、日本軍と一緒にインド独立の為に戦おう!!

 彼等はこれに呼応してインパール作戦に参加したのですが、インパール作戦の結果は悲惨でした。 そして彼等は今度は連合軍の捕虜になったのです。
 彼等は後にインド独立の英雄として称えられました。

 しかしこの時点では連合国から見れば裏切り者です。
 それでも連合軍は現状のイギリス軍の状況から、彼等を厳しく罰する事は得策ではないと思ったようです。 
 そこで日本兵の監視など緩い仕事をさせて、いずれインドネシア独立軍討伐に動員する心算でした。

 しかしインド兵達はインパール作戦の無残な結末にも拘らず日本軍に好意を持ち続けていました。
 それで監視対象の日本兵が食料を持ち出すのも見逃すし、それどころかお茶時間にはビスケットやお茶を分けてくれて一緒にお茶を飲んでいたのです。
 そしてやがて彼等は連合軍の隙をみて脱走して、インドネシア独立軍に加わって戦いました。

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 ともあれこのような状況で荷役作業は帰国まで続きました。
 しかしこの荷役作業が数か月続いてから、著者は自身の肉体の変化に驚きます。

 肩や腕の筋肉が盛り上がり、腰はきっちりと締まって、見事な逆三角形になっていたのです。
 著者は商社マンでしたから、肉体労働の経験はありません。
 元来スポーツマンでもなく、胃下垂気味でもあったので、少し下腹の出た貧弱な体格でした。
 ところがいつの間にかギリシャ彫刻そのままの肉体美になっていたのです。

 これなら帰国後、肉体労働で妻子を養っていける。

 彼はこれで帰国後の生活に大きな自信ができて、安堵しました。
 彼は大卒の商社員でした。
 大卒の商社員って今でもエリートですが、当時の大学進学率は今とは比べ物にならないほど僅少なので、現在よりはるかに凄いエリートなのです。

 でも敗戦で帰国しても商社という物が存続しているかどうかわかりません。 日本と言う国の将来も全くわからないかったのです。 それで帰国後の生活は大変に不安でした。
 だから「肉体労働で妻子が養える」という自信が持てた事は、大きな喜びでした。
 それでもそういうエリートの身でさっさと頭を切り替えて「肉体労働で妻子を養えるラッキー!!」と思っちゃうからすごいです。 

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 著者のこういうポジティブさには感動します。
 この本はワタシは図書館で借りて読んだのですが、さっき調べたら文庫本も出ているんですね。
 そもそもこの本は随分と地味な本で、著者自身も他人に読ませる為と言うより、自身の経験を書き留めておきたかったので書いたような本なのです。 それがこうして人気を得て文庫本にまでなるのは、徴用者から見ての戦争体験と言う記録の貴重さだけでなく、こうした著者のポジティブな性格の魅力の為だとも思います。
  
 しかしこれはこの著者だけでなく、当時の日本人の特徴だと思います。
 他の手記や体験記を見ても、戦争で大変な思いをしても、唯ひたすらそれを嘆き、恨むと言う物はなく「戦争で大変辛く厳しい目に遭ったけれど、自分はこの体験をしたお陰で、人間として成長できた。」「この体験をしたお陰で戦後どんな辛い目に遭っても乗り切る事ができた。」などと極めて前向きなのです。
 
 前述ように捕虜に強制労働をさせるのは、ハーグ陸戦協定にもジュネーブ協定にも違反しているのですが、敢えてそのことを問題にするより、むしろその体験から得られた事を大事にするのです。

 戦後の日本の復興を支えたのはこのような日本人の性格ではないかと思います。

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 で、何でゲイの筋トレでこの本を思い出したのかと言うと、筋トレの話でこの本で著者が荷役作業で数か月でギリシャ彫刻になった話を思い出したからです。
 このエピソードからすると男性ならきちんと食事をして数か月肉体労働に励めば、誰でもギリシャ彫刻になれるはずです。
 
 だとするとギリシャ彫刻型の筋骨隆々たる肉体美こそが、男性本来の姿であって、ブクブク太ったり、ヒョロヒョロに痩せているのは、男性本来の姿ではないのです。
 ということは現代の男性の殆んどは、生活の利便性や美食と引き換えに本来の肉体美を喪ってしまったと言う事になります。
 お気の毒です。
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2022-11-29 12:14

自由について エピクテトス

 少し前ですが、なぜかふいに書店に行きたくなって、近所の文教堂に行きました。
 別に欲しい本があったわけでもないので、唯ぶらぶらと店内を歩いていて洋裁や編み物の本を見て、少し移動すると「自由を手に入れる方法」と言う本がありました。

 何となくその本を手に取って見ると、最初のページで著者のエピクテトスは古代ローマの哲学者で元は奴隷だった人だと書いてありました。 手芸の本のコーナーの傍が哲学・思想書のコーナーだったのです。

 そういえば奴隷出身の哲学者がいたね。
 ワタシは哲学なんか興味がないので、それ以上知らなかったけど、でも奴隷出身の哲学者の著書と言うので興味がわきました。
 「自由」と言う言葉は奴隷がいて初めて意味のある言葉だからです。

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 日本の古典文学・思想でも自由と言う言葉は出てきません。 自由と言う言葉は、民主主義や愛や物理学その他学問用語などと同様、明治維新の頃に福沢諭吉等が、西欧の思想や学問を日本に紹介するときに、西欧の概念の翻訳する為に作った言葉です。
 だから日本の古典文学にも思想書にも「自由」と言う言葉はないのです。

 これについて「日本人は古代から人権を尊重しなかったから自由と言う言葉もないのだ云々。」という説を聞いた事があります。
 ワタシは大変我儘で自己中な人間なので、子供の時から「自由」と言う言葉を聞きかじると、やたらにそれを振り回していました。 だから「日本人は古代から人権を尊重しないから自由の概念もない」と言う説は非常に気になっていたのです。

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 でも少し西洋の本を読むようになると、何で日本語に「自由」がないのか直ぐわかりました。
 日本には奴隷制度がないから、自由と言う言葉がないのです。
 奴隷でないのが自由なのです。

 勿論日本にも人身売買はあったし、奴隷的労働や奴隷的拘束はあったのですが、しかし公然と人を市場で売買するとか、戦争捕虜を奴隷化すると言うような事はありませんでした。 奈良時代の初めまで奴婢と言われた人々がいたようですが、しかしいつの間にかこうした制度は消えました。

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 一方西欧では近代まで厳然たる奴隷制度がありました。
 これは実にえげつない物でした。
 
 ソクラテスは繰り返し「奴隷の魂と僭主の魂は同じで、最悪の魂」だと言うのですが、しかしソクラテスが友人たちとそういう議論をしている時に、彼等に酒菓の給仕をしているのは奴隷なのです。
 これって現在の日本人が和民とか居酒屋で「非正規なんて最低の底辺」と話しているのと同じでしょう?
 ああいう居酒屋で客にウェイターやウェイトレスをしている人達の中には、非正規従業員が多数いますから、普通の人間なら居酒屋のような場所でこんな話はできませんよね?
 でもソクラテス達は奴隷の前で「奴隷の魂は最低」と話すのです。

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 しかし奴隷でないのが自由なのですから、自由人であっても好きな事ができるわけではないのです。
 典型はスパルタ市民です。
 彼等は7歳から親元を離れて20歳まであの有名なスパルタ教育を受けなければなりません。 そしてその後も夕食は家族と離れて男性だけで集まって食べなければなりません。 彼等の奴隷であるヘロットだって家族団欒を楽しむ事ができるのに、スパルタ市民にはそれが許されないのです。
 また常に軍事訓練を受けて、生涯に何度となく出征しなければなりません。
 
 国家からここまで厳しい拘束を受けても、古代ギリシャ人の概念では、彼等は完全な「自由」なのです。
 だって彼等は奴隷ではないし、参政権もあるのですから。 

 因みにスパルタは王制と言われますが、スパルタの王様ってスパルタ軍が対外戦争をする時にその最高指揮官になるだけで、内政にも外交にも何の権限もありません。
 通常の政治はスパルタ市民から選挙で選ばれたエファロスと呼ばれる市民代表10人の合議で行われます。 そのエファロスはスパルタ市民の中からスパルタ市民の選挙によってえらばれます。
 開戦の決定など重要事項は、スパルタ市民全員が集まる民会での多数決で決めます。

 だからスパルタ市民は完全に参政権を持ち、誰かに支配されているわけでないので、完全な自由人なのです。

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 こういう世界であってみれば「自由」の意味は非常に明確です。
 このエピクテトスと言う人は、こういう世界で奴隷として生まれ、奴隷の身分で哲学を学び、後に解放されて自由になりました。
 そういう人の言う「自由」とはどういうモノでしょうか?

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 ワタシはチョッと興味がわきました。
 幸いこの本は余り難しくもなさそうだし、字も結構大きいし、それに凄く余白が広くて、ページごとの活字はパラパラにしか印刷してありません。
 これなら読めるかも?
 
 実はワタシはこの30年余、目が悪くなって読書に苦労するようになっていました。
 昔は活字中毒と言える程の読書好きで、読書ができなくなったら死んだ方がマシと思っていたのです。 ところがその次第に目が悪くなってホントに読書ができなくって来ました。
 それでも死なずに済んだのはネットのお陰です。
 
 でもやはり本が恋しくなって、時々読書をするのだけれど、少し読んだ後、眼通が出て七転八倒して、結局目玉に保冷剤をあてて、数日寝込む羽目になった事も再々あります。
 だから買おうかどうか迷ったのです。

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 しかしなぜか書店に来たくなり、なぜか普段行くこともない哲学書のコーナーに来て、こんな本を手に取ってみたのは何かの縁のような気がしました。
 それにこのところ裁縫をやっていて、ミシン針にスイスイと糸が通るようになっていました。
 これは奇跡が起きて目が良くなったのかも?

 これならまた読書ができる!! 
 これを読み終えたら次は、本棚でスタンバイしたままになっている「巨大戦艦ビスマルク」を読み、さらには文庫本だって・・・・・。

 と、思って「自由を手に入れる方法」をレジへ持っていき大枚1408円払いました。

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 で、帰宅後読み始めたのですが、奇跡は起こりませんでした。
 本文は老眼鏡で読めたのですが、しかしやはり30分も読み続けると結構辛いです。
 考えてみると洋裁を3時間やっても、ミシン針に糸を通すのは数回です。 それに糸通しばかりやり続けてやるわけじゃないのです。

 しかし読書は読み始めたらずうっと活字を追い続けなければなりません。
 それで直ぐ辛くなって、活字から目を離してしまいます。
 しかも注釈の活字は本文よりはるかに小さくて、老眼鏡をかけても読めない!!
 虫眼鏡とか使えば読めるかもしれませんが、そんなことをしたらホントに眼通で寝込む羽目になるのは必定なので、注釈は無視することにしました。

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 それでも何とか本文だけは読み終えたのですが、エピクテトスの自由もスパルタ市民の自由と実はそう変わらないようです。

 エピクテトスは「自由な人間とは、自分の意に反する事は何一つ起こらず、決して誰からも邪魔されない状態にある人」だと言うのです。
 エピクテトスは奴隷身分から解放されて「ものをいう道具」でなくなったし「自分の運命を自分で選べる」身にはなったのですが、しかしだからと言って「自分の意の反する事が何一つ起こらず」なんてことになるわけもないのです。

 自由な人間とは、自分の意に反する事は何一つ起こらず、決して誰からも邪魔されない状態にある人

 そんな人間がこの世に存在するはずもないのです。

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 ではどうするのか?
 どうやったら自由を手に入れられるのか?

 病気・事故・災害その他、自分の身に起きてほしくない不幸を避ける事なんかできるわけもない。
 だから自分自身の精神のありようを変えて、いつこのような不幸に見舞われても平然とそれに耐えられるようにせよと言う言うのです。
 どんな不幸に遭っても、理性を失わず冷静に対応できるような精神を持てと言うのですす。

 アッ、それ「心頭滅却すれば火もまた涼しからん」というやつだよね?
 でも、それ無理だから。

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 でもこの本の全編、エピクテトスの主張は基本この調子なのです。
 結局「日々精進せよ!!」と、仏教でも儒教でもその他頑張ってこの世を生き抜く人々が皆言っている事を言っているわけです。

 どんな不幸にも平然と耐えて、常に理性を失わない人間になる事なんてできるんでしょうか?
 エピクテトス本人はできたんでしょうか?

 しかし現実は現実である以上、結局その現実をどう受け入れどう対応するかを考えるしかないのですね。
 これが奴隷から自由の身のなった人が考えた真の自由だったのです。

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 エピクテトスは奴隷でしたが、生きたのは紀元1世紀前後、暴君として名高いネロの時代です。 尤もネロが暴君と言われるのは、キリスト教の弾圧に熱心だったからで、他にそんなに悪い事はしていません。
 むしろ外交等ではなかなかの見識を示し、ローマ帝国領の人々は繁栄を謳歌しました。

 また奴隷の地位や待遇も向上していて、ネロ帝の叔父で先帝のクラウディウス帝の補佐官もまたエピクテトスと同様解放奴隷だったし、また大富豪になった奴隷も多く、この時代、解放奴隷と言えば富豪のイメージでした。 だから奴隷と雖も現実の生活はそう悲惨なわけではありあせんでした。

 こういう時代だからこそ「真の自由」が問題になり、それを手に入れる方法が議論されたのでしょうね。 中国みたいにコロナを口実にロックダウンされるんじゃ、とりあえず近所のスーパーに食料を買いに行く自由の方が切実になりますから。

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 幸いワタシは日本人なので、ロックダウンもされず「真の自由」を論じていられる立場です。 でもエピクテトスに従えば、目玉が治らず本が読めない事は受け入れるしかないんですね。 

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2022-11-28 12:09

クリスマスの支度と西野神社の御利益

 11月も後2日で終わりです。
 札幌は11月の半ば過ぎからずうっと雨と曇り、そして時々雪がぱらつくと言う日が続いていました。 

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 黄葉は殆ど終わり、山肌に赤く見えるのは、ナナカマドやアズキナシの実だけです。
 黄色く見えるのはカラマツなのですが、これもほとんど終わりました。

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 毎日天気が悪いので、なかなか外出できません。
 縫物やネットをしていれば良いのですが、でもワタシは閉所恐怖症なのか、家から出られな日が数日続くと、段々辛くなってくるのです。

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 それで何とか晴れ間を見つけて外出します。
 すると曇り空の下に、色彩を喪った景色が広がっています。

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 たった半月ほど前は黄葉で豪華絢爛だったのに、その落差に悄然します。

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 それでもやっぱり家にいるよりはマシなので、何とか晴れ間を見て外に出るのですが、しかし途中でまた雨に降らる事があります。

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 でもまた先日、怪しい天気の中外出しました。
 西野神社に参拝して、クリスマスオーナメントをお願いしようと思ったのです。

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 欲しいのはトド松かエゾ松の小枝、松ぼっくり(できればカラマツ)、ヤドリギのどれかで、一番欲しいのはトド松かエゾ松の小枝です。
 ヤドリギは昔、北電が電線の傍の街路樹の手入れをしているところに行き会って、一抱えもある大きな見事なのを貰った事があります。
 でもこんなすごいのはいいです。

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 小枝もヤドリギも松ぼっくりも公園に一杯あるのですが、でも勝手に公園の樹から小枝を切り取るわけにはいきません。 山の中に入れば良いのですが、羆が怖いです。
 だから公園の樹から勝手に折れたのを拾って来たいのです。

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 公園のエゾ松やトド松の根本を見ていくと、簡単に見つかるので、ワタシは例年これでクリスマスオーナメントを作っていました。
 でも去年は引っ越しのどさくさでオーナメントにする小枝を探して歩く余裕がありませんでした。

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 でも今年は何とか飾りたいと思います。
 だから西野神社にお願いしようと思ったのです。
 これまでパソコンの調子が悪い時とか、小鳥の写真が撮りたい時とか、西野神社にお願いすると、見事に願いがかないました。
 叶わなかったのは、よもさんの病気の快癒だけです。

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 だからあれは神様が「もうよもさんは自分の所に置くから、お前はこれから自分の始末をするように。」と決められたのだと思います。
 それでこの件については神様を恨んではイケナイと思っています。
 でもこれならまたクリスマスオーナメントにする小枝ぐらいは下さるだろうと思ったのです。

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 それで神社に向かう途中、エゾ松やトド松の樹を見つけると、根本を探しました。
 そうやって暫く進んでいくと、ありました。
 30㎝程の小枝、10㎝程の小枝など数本落ちていました。

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 さすが神様!!
 神社に行きつ前にワタシの願いを叶えてくださる!!
 ワタシはありがたく小枝を拾いました。
 勿論そのあとちゃんと神社まで行って参拝してきました。
 
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 帰宅してから直ぐに小枝でオーナメントを作りました。
 小枝を形よく組んで、百均で買った赤いリボンと、ずうっから家にあったシャンデリアの部品のキラキラするガラスと、やはりキラキラするブローチをつけました。
 緑の小枝、赤いリボン、キラキラするブローチとシャンデリアの部品。
 これで十分クリスマス気分になれます。

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 全然キリスト教色がなく、キリスト生誕の雰囲気ではありませんが、神社にお願いして頂いた素材で作ったのですから、それは無理です。
 それでもクリスマスオーナメントなんか飾るのは、冷たく暗い世界で、赤や緑の鮮やかな色彩とキラキラと輝く物が恋しかったからです。

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 赤いリボンは実は以前、よもさんの首につけていました。 これで猫探知機ロケータをつけていたのですが、よもさんの首の周りの毛が抜けてしまったので、驚いてリボンを止めました。
 ロケータは代わりに家にあった紅絹で幅広のリボンでつけるようにしました。

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 それで赤いリボンは沢山家に残っているのです。
 紅絹のリボンも沢山残っているし、材料の紅絹もまだまだ沢山残っているのですが、これはもうどうしようもありません。

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 ともかくこれでクリスマスの準備はできました。
 よもさんの形見の赤いリボンはクリスマスまでワタシの心を温めてくれます。

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 天気予報ではから雪になります。
 来週には積のでしょうか?
 例年なら11月中には一度まとまった積雪があるのですが、今年は暖冬なのかまだ積雪はありません。

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 しかしいずれにせよ冬は来るのです。
  1. 札幌の四季
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2022-11-25 13:07

「上級国民」バッシングへの違和感

 池袋暴走事故の加害者飯塚幸三は、現在禁固5年の実刑判決を受けて、東京拘置所に入獄中なのですが、事故当時から大変な高齢だったこともあって、現在は悲惨な状況になっているようです。

 《池袋暴走事故》「毎日、亡くなった方々のご冥福を祈っています」車いすで面会、額には大きなアザが…飯塚幸三受刑者が語った“獄中生活”

 ところがツィッターを覗くと、これでもまだ飯塚を叩いて喜んでいる人達がいるので、凄く不気味でした。

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 実はワタシはこの事故の当初から、違和感を持っていました。
 「上級国民」とか意味不明の揶揄とバッシングが溢れて、マスコミとネットが共同して彼をリンチにかけている状態でした。
 マスコミはこうしたリンチが大好きですから、飯塚が「フレンチの予約に遅れそうだった。」と供述したなど、リンチを扇動する情報を報道して、リンチ大好きな人達がこれでまた盛り上がると言う状況でした。

 しかしワタシはこれが非常に不可解でした。
 確かに不幸な事故だし、事故直後の犯人飯塚の対応にも問題はありました。
 けれどもこの事故は、どう見ても飯塚の運転ミス、しかも運転ミスの原因は彼が高齢だった為です。

 本来ならもっと早く運転免許を返納しておくべきでした。
 彼は東京都心の便利なところに住んでいるのだし、当時の境遇ならタクシー代に困るわけもなく、むしろ車の維持費より安上がりなのだから、免許を返納しても生活上困る事もないはずでした。
 しかし問題はそれだけです。

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 免許返納が遅れて、運転技術の劣化に追いつかず、結果人を二人も轢き殺す事故を起こしてしまったのであって、彼自身が煽り運転、飲酒運転、暴走族仲間での暴走競争などの悪質で危険な運転をしたわけではありません。

 これで禁固5年は十分重い刑だし、しかもこれだけバッシングに励むマスコミが、被害者への賠償の事を言わないのは、おそらく飯塚は高額な補償のつく自動車保険に加入していて、被害者への賠償はきちんと済ませたのではないでしょうか?

 これで高齢で心身共に衰弱した身での悲惨な獄中生活ついて報道されても、なおひたすらバッシングをして喜ぶ人間って何でしょうか?

 ワタシは車を持っていないし運転もできないので、交通事故についても詳しくありません。
 それでも記憶に残る無残な事故は、いくつかあります。
 運転手が意図的に悪質で危険な行為を行い、結果複数の人が犠牲になる事故と言うのが、毎年のように起きています。

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 でもこういう事故でも、こままで熱狂的に犯人を叩いていたのは見た事がありません。
 この事故で唯一これらの事故と違ったのは、事故直後飯塚が収監されなかった事ぐらいです。

 しかし飯塚は高齢で、体調も悪く、逃亡できるような状態でもなかったのですから、収監しない事もそう違和感は感じませんでした。
 高齢で心身が衰弱した人間を収監したら、警察側も刑務官も大変なのです。
 実際この獄中生活だって、飯塚本人も辛いでしょうが、彼を介護する嵌めになった刑務官達も大変な苦労をしているのです。

 飯塚の事故直後の発言は、非常に身勝手で利己的でしたが、しかしこれは事故のショックで人格崩壊のではないかと思いました。
 若い時なら耐えられる事も、高齢になれば耐えられないのです。

 しかし飯塚のバッシングに励む人達は、これを額面通りに受け取った上でひたすら叩きました。
 でも飯塚が心身共に完全に健康であっても、このバッシングはやはり異常です。
 だって複数の被害者を出した悪質な事故は他にも沢山あって、その加害者達は皆若く健康だったのですが、同種の発言をしています。
 けれども飯塚程叩かれてはいないのですから。

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 しかしマスコミもマスコミの扇動に乗った人々も、飯塚が東大卒の工学博士で、工業技術院院長であった事から権力に近い「上級国民」、だから収監されないのだとして、怒りに燃え上がっていました。
 結局、彼等が飯塚をひたすら叩く最大の理由は、飯塚の経歴と地位に対する嫉妬と怨嗟だとしか思えません。

 実際、先日福島で97歳の波汐国芳がやはり交通事故を起こし、複数の人を死なせましたが、飯塚の時のようなバッシングは起きていません。
 事故当時の飯塚より10歳も年上で、免許返納せずに完全に一人暮らしでは、事故を起こす可能性は飯塚より遥かに高かったのですが。

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 しかしねえ・・・・工業技術院院長が権力に近いって?
 工業技術院って経産省傘下の工業技術の研究施設で、日本各地にあります。 実はワタシは昔、北海度工業技術院でバイトをしていたことがありますが、一般企業では手掛けないような基礎的な工業技術を研究する機関です。
 カーボンファイバーなど現在実用化されて重要産業になっている技術も、工業技術院での研究からら生まれました。

 だから日本の工業技術を基礎から支える上では重要な研究機関で、そこの院長となれば、確かに「上級国民」ではありますが、しかし基礎研究の機関ですから、政権とは全く縁遠い所です。
 良くも悪くも日本の政治家はこうした各省庁の研究機関の人事にまで影響を及ぼす事などできないのです。

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 で、ワタシが彼の上級国民ぶりで驚いたのは、彼の住んでいたマンションが4000万円だったと言う事です。
 これって高級マンションなんですか?
 札幌でも新築マンションなら普通の値段だし、中古でも多少場所の良い場所ならこのぐらいはします。
 そして普通のサラリーマン夫婦などが、ローンで買っているのです。

 工業科学院の院長となれば、工学者としては最高レベルの地位を得たわけだし、当然相応の仕事をしてきたはずですが、それでも4000万円のマンションにしか住めない。
 むしろこの方が問題じゃないかとさへ思いました。

 しかしそれでも彼をひたすらバッシングして喜んでいる人達がいるのです。
 何か凄く寒々した物を感じました。

  1. 戦後民主主義
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2022-11-24 12:59

神様は公平かも 高橋洋一とルーピーと安倍総理

 先日境界児の事を取り上げ「神様は冷酷で残忍」と言うエントリーをしたけれど、一方世の中には物凄くIQの高い人もいる。
 例えば高橋洋一なんかその典型。
 ワタシは高橋洋一結構好きで、アベノミックス始め彼の政策理論を全面的に支持しているんだけれど、それは彼の話は一番論理的で具体的で、一番説得力があると感じるからだよ。

 で、この高橋洋一と言う男は、東大数学科卒なんだけど、東大入試の為に試験勉強とか全くする必要がなかったそうだ。 大学入試の全国模擬は毎回ちゃんと受けていたけれど、それは全国模試で最上位になると二万円の図書券がもらえるからだと言う。 それで殆ど毎回図書券を貰っていたと言う。

 小学校からちゃんと学校には行っていたけれど、学年の初めに教科書を貰ったら、一日か二日で全部読んで理解して覚えてしまうので、その後授業中は何もやる事はなかったそうだ。 その覚え方もフォトジェニックメモリーと言う凄い物で、カメラで撮ったみたいに教科書の挿絵や注釈まで全部完全に覚えて込んでしまい、後から何ページのどこに書いていあったかも全部言えるのだ。
 それでもちゃんと学校へ行ったのは体育の時間と休み時間に他の子と一緒に遊ぶのが楽しみだったからだと言う。

 こんなアタマだから公務員試験でも東大法学部の連中を全部抑えて最上位で合格したし、その後財務官僚として必要な法律などもアッサリ理解したし、一方で国債の破綻確率から算定される保険料の数値も自分で計算することもできたし、確定申告に使うパソコン用のプログラムも自分で作った。

 因みにこの保険料の計算の元になる保険計算って数学者の仕事で、保険会社はそれぞれの出している保険について、統計を元に保険料支払いの事態が起きる確率を計算して、それを元に保険料を決めている。 そしてこの確率を計算する為に数学科卒の人間を雇っている。

 国債の破綻も交通事故や火災と同様に確率の計算ができるので、それを元に各国国債それぞれの国債の破綻保険がある。 で、この確率が高い国の国債ほどこの保険料が高いのだけれど、日本は世界でも最下位クラスなんだよね。
 高橋はこれを自分でも計算しているので、「財政破綻が~~!!」なんてナンセンスだと言うんだよ。

 ともかくこれだと法学部卒の同僚が束になっても理屈では高橋洋一には敵わない。
 コイツラ、法学部卒なのに司法試験に合格するのも青息吐息で、まして保険計算なんて数学者の仕事には手も足も出ない。
 だから皆で団結して、後ろから高橋を刺した。
 
 まあ、ワタシもこの財務官僚の気持ちはわかるよ。
 それに財務官僚に言われるまま、高橋の理論を無視する日経始め新聞各社の記者の気持ちもわかるよ。
 だってコイツラ、子供の時から秀才・神童と言われて育ったんだよ。
 それなのに高橋洋一はいつもコイツラの事を小馬鹿にして、ケケケッと笑い者にするんだからね。 挙句にコイツラの事を「小鳥脳」とか言うんだからね。

 ワタシが高橋洋一の話をすんなりと受け入れて「さすがだ! 凄いね、この人ホントに頭がいいわ。」と思っていられるのは、ワタシが低学歴で最初から高学歴の連中と張り合う気持ちなんか全くなかったからだよ。 
 でも学歴で高橋と張り合う連中ならそうはいくまい。

 ところでこの高橋洋一と頭脳で張り合える政治家がいる。
 それは鳩山由紀夫だよ。
 鳩山由紀夫も殆ど勉強の必要なしに東大理系に入り、その後スタンフォード大学で博士号を取得している。 有力政治家の子弟はコネで欧米の一流大学に入れるのだけれど、でも博士号はそうはいかない。
 だから鳩山由紀夫は実力で楽々スタンフォード大学に入り、実力で博士号を取れるたんだよ。

 世界でこのクラスの頭脳を持つ政治家と言えばまず思い浮かぶのがメルケルだね。 メルケルも子供の時から神童の誉れ高く、優秀なまま成長して物理学者になり、その後政治家になった。
 しかし彼女は共産主義国家だった東独で牧師の子に生まれたので、随分と苦労したらしい。 神童として目立てば目立つだけ共産党から目を付けられるので、持って生まれた頭脳も良い事ばかりではなかったようだ。
 それに女だし。
 共産主義国家は男女平等を建前にしているけど、でも共産圏では一人も女性幹部なんかいなかったからね。
 
 それに比べると鳩山由紀夫は凄い。
 祖父は総理大臣、父は外務大臣、しかも母方から巨万の富を相続している。
 
 出自だけなら安倍総理と同じだね。
 安倍総理も祖父は総理大臣、父は外務大臣だけれど、安倍総理は鳩山由紀夫程の金持ちじゃないし、それに大学だって一流とは言えない私立だよ。 IQを比較したら鳩山由紀夫には遠く及ばなかったのだろうね。

 抜群のIQ、最高の出自、巨万の富。
 その上、容貌も見苦しくない。
 鳩山由紀夫は背もすらりと高いし、顔立ちも整っていて、日本の歴代首相の中でも容貌ではトップクラスだと言えるよ。

 これだけの物を神様から与えられているのだから、中身がマトモなら安倍総理など遥かに凌ぐ優秀な政治家になれたはずではないのか?

 コイツなら自分で経済学をチョコッと勉強したら、財務官僚をやり込めてハトミクスで日本経済を回復させることがでたろうし、完璧な英語と学識でメルケル始め他国の指導者を感服させて、民主党政権時に中国包囲網を作る事だって可能だっただろう・・・・・。

 でも、それじゃ民主党の党内が収まらないだろう?
 イヤ、鳩山由紀夫の財力があれば、民主党の党内意見なんか全部金で黙らせる事ができるよ。

 だって脱税額だけで1500億だよ。
 しかもそれがバレると、アッサリと一発で納税したんだよ。
 これなら民主党が必要とした経費なんかコイツ一人で全部賄えるよ。 民主党の議員全員の選挙資金を出してやれば、逆らう奴はいなかったんじゃないの?
 そしてそれでも鳩山家には十二分な資産が残るんだよ。
 
 だからコイツは多くの政治家悩むような選挙資金とかそういう事に一切悩む必要はなかったはず・・・・・。
 だからどんな勢力からも完全に自由でいられたはず・・・・。

 マジにスペックだけを見たら、鳩山由紀夫が首相に就任した時に、マスゴミが大絶賛したのはわかるよ。

 でも中身がルーピー。
 それに金にも結構汚くて、あんなに脱税していたんじゃ財務省に逆らえるわけもない。
 
 それにしても日本政府として外国の政府と約束したことを、政権が変わったからと言ってひっくり返せるわけのない事など子供が考えてもわかるだろうに・・・・・。
 ところがコイツはわからなかったのか、それともわかっても何もできなかったのか?

 普天間基地の辺野古移設の件で、オバマ大統領との会談を逃げ回って、「ルーピー」と言われた挙句に首相を一年足らずで首相を辞任する嵌めになった。
 その逃げ方があんまり無残だったので、最初は大絶賛していたマスゴミ各社も、ひたすら彼のルーピーぶりを報道して笑いものにするようになった。
 
 あの民主党政権の元首相、菅直人や野田佳彦は今も議席を維持し、今も一定数の支持者を確保しているけれど、鳩山由紀夫だけは馬鹿左翼と雖も支持する者はいない。
 首相を辞めてからもずうっと、左翼好みの綺麗ごと発言を続けているのに、左翼からも完全に見放されているんだから、無残だよ。
 尤も彼の発言はひたすら中国や韓国に好都合な物なので、中国や韓国に便利使いされて、鳩山自身もこれらの国々に媚びる事で、何らかの見返りを貰っているのだと思う。

 コイツの発言はもう日本人から全く相手にされないので、コイツにいくら金を渡しても日本での宣伝効果はゼロだけれど、でも中国国内、韓国国内では「元日本の首相が、我々の意見に同意している。 だから我々は正しいのだ。」と言えるわけで、一定の宣伝効果はあるのだろうね。

 しかしワタシはそれだけなく、鳩山由紀夫の発言の中に安倍総理へのどす黒い憎悪を感じる事がある。

 マジに鳩山由紀夫にしたら納得できないのだろうね。
 鳩山由紀夫と安倍総理は同年配で、出自などの条件も同一で、頭脳と財力で鳩山由紀夫が圧勝なのだから、鳩山由紀夫本人からしたら何で自分が安倍晋三に負けるのか納得できるわけはない。

 第二次安倍政権が成立して間もなく、安倍総理が外交で頭角を現し、オバマもメルケルもトランプもマクロンも、皆が安倍総理の提言を受け入れるようになり、安倍総理が暗殺された時は各国議会が安倍総理を称賛する決議をする。
 日本の総理がこのように称賛されたことは歴史上初めてだよ。

 一体どこがどう違って、こういう事になっているのか?
 鳩山由紀夫は全然わからないのだろうね。
 鳩山由紀夫のツィートその他の発言を見ていると、彼が自分の問題を理解をしているとは全く思えないんだよね。
 だからルーピーなんだよ。

 因みに安倍総理は経済の事も財務省との対応も、高橋洋一に電話をして済ませていれば良かったから、自分で保険計算ができなくても不自由もなかったのだろ。
 韓信が言う「将を使う能」を安倍総理は持っていたんだよ。
 一方高橋洋一の方も、自分で政治家になる気はなく、でも自分の提言を聞いてそれを実現してくれる政治家がいれば大満足なんだもんね。

 一方鳩山由紀夫は自分の頭脳さへ自分の為に生かす事はできず、学歴や出自などのスペックは唯小沢一郎に利用されるだけだったからね。

 それに安倍総理も高橋洋一もお金には綺麗なタイプだしね。 
 だからマスコミと財務省が血眼になっても何も出てこない。
 
 やたらに綺麗ごとを言い続けたのに平成の脱税王だった鳩山由紀夫は、この点だけも安倍総理に遠く及ばないのは勿論、そもそも政治家落第だよ。
 でもやっぱり鳩山由紀夫はこれも納得してないのだろうね。

 境界児についてエントリーをした時はホントに神様は冷酷で残忍だと思った。
 でも鳩山由紀夫とか見ると、神様はやっぱり公平・公正なのかもしれないとも思ってしまう。

 だって高橋洋一とか見ていると、あの頭の良さはホントに羨ましいと思うけど、鳩山由紀夫を見ていると「ああはなりたくない。」としか思えないもの。
 門地、頭脳、富、その上見栄えまで神は与えられる物を全て鳩山由紀夫に与えたけれど、その分魂だけは思いっきりお粗末な物で済ませて、公平性を守ったのだろう。

  1. 大言壮語
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2022-11-22 12:30

3000年反省しろ? FIFA会長

 カタールのワールドカップが始まりました。
 ここでFIFAの会長がこんなことを言っていました。

11月20日 クーリエジャパン

 国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長は、ワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕を翌日に控えた11月19日の会見で、同国での外国人労働者の扱いに対する批判の声を「偽善」だと断じた。

 欧州では開催国カタールにおける外国人労働者問題やLGBT(性的少数者)に関する権利などについて批判が高まっており、インファンティノ会長は時折怒りを込めた口調で欧州側の批判の声を非難した。

「私は欧州の人間だが、欧州の人間は道徳的な教えを説く以前に、世界中で3000年にわたりやってきたことについて今後3000年謝り続けるべき」とコメント。

 さらに「困っている人々を助けるためにこそ教育に投資し、よりよい未来と希望を与えなければならない。完璧でないことはいくつもあるが、改革と変化には時間がかかることをわれわれ自身が学ぶべき」とも主張。「一方的に道徳的な教えを説こうとするのは単なる偽善だ」と語った。

 同会長は「12年前にカタールでのW杯開催を決定したことをいま批判されても受け入れがたい」とし、「カタールは大会への準備ができており、史上最高のW杯となるだろう」と述べた。

 ここでこの会長が言う欧州でのカタールでのワールドカップ開催についての批判については日本ではあまり報道がないようです。
 ワタシもわかりません。
 
 しかし会長の発言からすると、欧州ではカタールでの外国人労働者の取り扱いについて、人権侵害などの批判が出ており、それを理由にカタールでの開催に反対する声が出ていたのでしょう。

 カタールでの外国人労働者の扱いにどんな問題があるのかワタシは知りませんが、カタールだけでなく中東産油国はどこでも、随分と過酷な扱いをしていたのは知っています。
 これら中東の産油国はどこも人口は非常に少ないのに、大量の石油が出るので、国民生活は大変豊です。

 そこで豊かになった国民はこぞって外国から労働者を雇いました。 メイドなど家事使用人、建設労働者、医師、看護師、教師など、あらゆる職種で外国人労働者を大量に受け入れていました。
 そして家事使用人や建設労働者などは、文字通り低賃金での奴隷労働を強いていました。
 
 その一方でこうした労働者が勝手に仕事を止めて、他で就職して国に居ついたりしないように、日本人の感覚では勿論、外国人労働者の扱いに慣れた欧米人の想像を絶するような厳しい管理を行っていました。

 しかし中東諸国は産油国以外は、殆どが貧困に苦しみ、更にシリアやレバノンのように長期間内戦状態で難民の流出が続いているような状況ですから、産油国で働きたい人は幾らでも湧いてくるのです。
 しかもアラブ諸国は皆、アラビア語なので使い勝手は凄く良いのです。

 更にフィリピンやインドなど、人口過剰で失業者の多かった国々からもこぞって中東産油国へ出稼ぎに行っていました。
 韓国人も随分行っていました。
 金賢姫の大韓航空機爆破事件であの大韓航空機に搭乗していた人々は、建設労働者として中東に出稼ぎに行っていた韓国人なのです。

 日本人は外国人労働者の流入に非常にナーバスなのですが(実はワタシも非常にイヤです)、しかし中東の人々には全然そういう抵抗感がなかったのか、第二次大戦後独立し石油収入が入りだした直後から、ドンドン外国人労働者を入れています。

 一方、出稼ぎに行く方も、これまた外国への出稼ぎに、殆ど抵抗がないらしく、これまたドンドンと行くのです。 
 これは考えてみれば当然ですが、産油国の代表格サウジ・アラビアにはメッカがあり、古来イスラム教徒は生涯に一度はここに巡礼したいと願っていました。

 だからサウジアラビアやその周辺産油国に行くことに、抵抗感があるはずもないのです。
 一方サウジアラビアや周辺国もこうした巡礼を昔から受け入れて来たのですから、外国人への抵抗感もないのでしょう。

 しかしそれだけではなくこれらの国々には、古代から奴隷制度が存在し続けて、労働者が必要なら奴隷を買うと言う文化だったからでしょう。
 ワタシは以前「イスラーム史の中の奴隷」と言う本を読んだ事があります。 これは中世アラビアの知識人が書いた「奴隷購入の書」を元に、アラブ世界での奴隷を描いています

 それにしてもこのネタ本である「奴隷購入の書」って、現代式に言うと車やパソコンなどの商品購入の為の手引書みたい本なのです。
 車やパソコンなどの購入手引書には、車種やメーカー別にその長所・短所、値段などが書かれているでしょう?
 
 で「奴隷購入の書」も完全にその感覚で、当時のイスラム世界の商業圏全域から得られる奴隷を、人種や民族別に奴隷の特性や使用法が解説されているのです。
 この当時のイスラム世界の商業圏は非常に広く、アメリカ大陸とオセアニアを除く全世界をほぼ網羅していました。
 
 それでフランク人と呼ばれるヨーロッパ白人、中央アジアの遊牧民、サハラ以南の黒人、インド人、中国人、そしてイラン人やアラビア人など、同じイスラム教徒で同一民族の奴隷までいるので、実に多種多様な人種・民族の奴隷がいました。

 「奴隷購入の書」では、これらの奴隷を民族・人種といった属性で分類して、属性ごとに用途や特徴を解説し、使用する場合の取り扱いの注意を書いています。

 例えば「イラン人は高度は技術を持ち優秀だけれど、惨めな待遇に耐えられないから注意しするように」「黒人は厳しい労働にも耐えるが、女性でも体臭がキツイいので、性的な使用には向かない」とか、今なら大問題になるようなことが延々と書かれています。

 奴隷の仕事も多岐にわたり、農作業や鉱山労働など我々現代人が「奴隷労働」から連想する単純肉体労働から、職人仕事などの技能労働、医師や秘書や経営管理などの現代なら高学歴エリートと言われる人々の仕事も奴隷にやらせています。
 
 しかしよくもまあ、ここまで徹底的に人間を「物」扱いできるものかと呆れますが、しかしこの書は当時、結構重宝されたようです。

 因みに中東諸国は軍隊まで奴隷で済ませていました。
 中央アジアの遊牧民は騎兵としては抜群に強いので、こういう遊牧民の奴隷を買い込んで国防に利用していました。
 
 で、でも他の用途はともかく、奴隷に武器を持たせるってどうなの? 
 そんなことをしたら直ぐに反乱されて自分達が奴隷にされるのでは?

 実際、反乱は再々起きて、奴隷による御家乗っ取りも実際にありました。
 例えばエジプトにマムルーク朝と言うのがあったのですが、このマムルークと言うのは、実は黒人以外の奴隷を指します。 
 遊牧民出身の騎兵奴隷が、エジプトの王家を乗っ取ってエジプトの支配者になったのです。

 しかしこんなことが再々起きても、アラブ人は自分では戦わず、軍隊に奴隷を使うか、或いは遊牧民の傭兵を雇うかで済ませていました。
 現在もサウジアラビアの軍隊は外国人傭兵で成り立っています。

 こういう文化と歴史を持つ国々ですから、奴隷制度は1970年代ぐらいまで残ったし、外国人労働者の受け入れにも何の抵抗もなく、更に受け入れ当初から外国人労働者を奴隷並に厳しく管理しています。
 つまりこれはカタールなど中東諸国の文化と伝統なのです。

 これは勿論、現代の欧米人の人権感覚からすれば絶対に許せませんから、欧米の自称人権団体が騒ぐのは当然でしょう。

 尤も欧米も第二次大戦まではアジア・アフリカ諸国の植民地支配をしていたし、黒人奴隷狩りはやったし、LGBTは迫害したし、色々問題があったのは確かです。

 それを悪い事だと反省して止めたのは立派だとは思いますが、しかしだからと言ってすぐに他に国に「オレが止めたんだから、オマイラも止めろ!!」とふんぞり返ってお説教するのはいかがなものでしょうか?
 この点はワタシもFIFA会長に同意します。

 しかしそれじゃFIFAの会長は、中東諸国が古代から延々と続けてきた奴隷制度や奴隷狩りはどう思うんですか?

 例えば欧州諸国が黒人奴隷狩りを始めたのは、17世紀からで19世紀には非人道的行為だとして止めたのです。
 でもカタールなどイスラム圏では、少なくとも欧州より1000年前から黒人奴隷狩りを始めました。 イスラム圏が黒人奴隷狩りを止めたのは、アフリカ諸国や中東諸国自体が欧州に植民地化されてからです。

 しかしコーランでもイスラム法でも奴隷制度は禁じていないので、ISがイラク周辺を支配していた時は、支配地の女性達を奴隷として売買していました。 
 
 欧州との違いは、イスラム圏の奴隷狩りには人種差別はなく、イスラム教徒は黒人奴隷狩りだけでなく、白人や東洋人の奴隷狩りもやっていたことです。
 だから「奴隷購入の書」にも多種多様な人種・民族の奴隷の用途が書かれているのです。

 しかしこれでは欧州が謝罪するような話ではないでしょう?
 因みにFIFAの会長は「世界中で3000年にわたりやってきたことについて今後3000年謝り続けるべき」っていうけど、そもそも欧州が欧州以外の国々に何か加害するとか、影響力を持つようになったのって、近々400~500年の話です。
 
 それ以前の欧州って世界的にもむしろ貧しい後進地域で、特に世界に貢献したわけじゃないけれど、害をなす程の力はありませんでした
 それで一体何を反省しろというのでしょうね?

 現在の欧米人にはFIFA会長のような自虐史観丸出しで、自国民に謝罪や反省を促す人間がぞろぞろ出てきました。
 しかし現実の歴史を見ると、ワタシはこういう人間こそ鼻もちならない偽善者だと思ういますけど。

  1. ヨーロッパ
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2022-11-20 13:44

女性とは何ぞや? トランスジェンダー

 カカシさんが紹介してくださったのですが、今スコットランドではセルフID法と言う異常な法案が成立しそうです。

 スコットランド政府の性自認制度ごり押しに抵抗する名もなき女性達を支持するJ.K.ローリング女史
 
 これは三カ月間「異性として暮らした実績が証明されたら、医師の診断など全く必要なしに、公式に性別を変更できる」と言う法案です。
 つまり性別は何ら客観的な判断なしに、自分の意思で好きに決められると言うのです。

 しかも「異性として暮らす」と言うのがどういう事なのかは、全く定義されていません。
 それでも20世紀前半のように、男女の役割分担が明確で、服装も男女で明らかに違う社会なら、敢えて厳密に定義しなくても、イメージぐらいはできたでしょう。
 でも今の社会でそれが可能なのでしょうか?

 例えば、ワタシは独身で無職なので、ネットをやり、自分の為の料理・掃除・洗濯をやり、散歩をして写真を撮り、時々趣味の裁縫や編み物や読書をしています。
 しかしこのような生活はワタシと同年配の独身無職の男性もほぼ同様でしょう。

 服装は今の季節は防寒ズボンにダウンジャケットですが、ズボンやジャケットは紳士物です。 これはワタシが大女なので、紳士物の方がサイズがゆったりして着やすいため、学生時代から紳士物を結構使っているのです。

 しかし現在は婦人服も紳士服も、ズボンやフリースやパーカー類など、カジュアルでアウトドア風の衣類は、デザインがほとんど変わりません。 婦人服として売られている物はサイズが小さ目と言うだけです。
 だから紳士物の衣類を着ていても「男装」をしている事にもなりません。

 だからスコットランドの基準なら「男性として三か月以上生活している」事になって、公的にも男性になれるでしょう。
 同様にワタシの所にコメントを下さる、独身の男性の方も、現在の生活そのままで「女性として生活していた」と証明できて、女性になれるでしょう。

 だって独身なら家事は自分でやるわけだし、普段来ている物についても、ワタシが自分自身の衣類について書いた理由を挙げれば、無問題でしょう。

 そもそも男は男らしく、女は女らしくなど言うと、馬鹿フェミが発狂するのですから、どんな服装でどんな生活をしていようとも「自分らしい生活をしているだけ」と言えば終わりです。

 風俗が好きで、風俗嬢と関係しても無問題です。
 性自認が女性でも、性愛の対象は女性と言う人は結構多いのですから。

 しかし性愛の対象が女性と言う人間が、女性になりたいって一体なんでしょうね?
 こうして考えていると「女性とは何ぞや?」と考え込んでしまいます。

 この法律が通ると、スコットランドでは人間は肉体の性別に関係なく、自分の思い通りに公式に性別を変えられる事になります。
 そしてそうやって性別を変えると、公共機関もまた他の個人もその変えた性別通りにその人を扱わなければならないのです。

 つまりこうやって男性から女性になった人間が、女子トイレや女子更衣室に入っても、管理責任者はそいつをつまみ出してはくれません。 女性がそれを嫌がって忌避したら、その女性が「差別した」と言う事で糾弾されてしまいます。

 しかしこれはいくら何でもオカシイ。 
 これじゃ女性は恐ろしくて公共施設でトイレやシャワー室が使えない。
 性犯罪を防ぎ女性の人権を守る為には、性別を変えるなら、医師の診断など客観的な条件を付けるべきだ。

 これは日本人には至って常識的な考えだと思います。
 大多数のスコットランド人も大多数はそのように考えているようです。

 しかしスコットランドでこの常識を声にだし、この法案に反対すると大変なバッシングに遭うようです。
 実は「ハリー・ポッター・シリーズ」の作者JK・ローリング氏は、前々からこのような性自認による性別変更や、それに応じて性別変更した元男性が女子トイレなど女性スペースに入る事に反対していました。
 
 しかしこれで彼女は、芸能出版界からボイコットされて、自分の著書の出版記念パーティや映画化した作品の上映会にも招待されないようになっているのです。
 現在アメリカやイギリスの文化・芸能界では、トランスジェンダーの性別変更を無条件に認めない人間は「差別主義者」として徹底的排除され糾弾される状態なので、ローリング氏程立場が強くない人、勇気のない人は、幾らこれに反対でも、反対とは言えない状況です。

 その為、イギリスでもアメリカでもこの種の法案がドンドン成立して、スコットランドでも反対意見が封殺されたまま成立しようとしているのです。

 一体これは何なのでしょうね?
 ひと昔前、アメリカでLGBT差別が禁止されるようになったのは、良い事だと思いました。
 欧米での同性愛者への差別と迫害は過酷で、アラン・チューリングの自殺など随分な悲劇も起きていましたから。

 しかしそれで差別がなくなってからも、反差別運動は暴走を続けて、今はトランスジェンダーがこの運動の主役になりました。
 そのトランスジェンダーの要求も、最初は性同一障害で苦しむ人をサポートしてほしいと言う物でした。
 
 ところがそれで性適合手術へ公的な扶助や性別変更などが認められるようになると、今度は性別変更を望む事を「障害」ではないと言いだし、「性別は自分自身の意思だで変更する権利がある」と言い出したのです。
 しかも自分自身の意思で性別を変更したら、社会はその性別に従って自分を扱わなければならないと言い出したのです。

 彼等はそもそもジェンダーは生物学的な性別に関係なく、個人が自由に決めるべきもので、社会はその個人のジェンダーを全面的に認め、彼が決めたジェンダーによる待遇を与えるべきだと言うのです。
 つまり彼等は性の概念そのものをひっくり返し、社会を彼等の性の概念に合わせるように活動しているのです。

 しかしワタシはこれには全く同意できません。 
 そもそもこれには根源的な疑問があります。

 自分で自分をどう思うかは100%本人の自由です。
 どんな人でも自分自身による自分の評価と、他人による自分の評価にはある程度違いはあるのです。
 どんな職場でも、一定の割合で自分を上司より有能だと思っている人がいます。
 また世の中には自分を天才とか、革命家とか、救い主や預言者などと思っている人間も沢山います。
 勿論、それは全然構いません。

 しかし他人も社会も、それに従う義務はありません。
 自分の思いに他人を従わせる権利はありません
 
 だからトランスジェンダーの男性が自分を女性だと思うのは、その人の自由でその人の権利である事は認めるけれど、しかし社会や他人にその人を「女性」だと思わせる権利はないし、社会や他人がその人を女性として扱う義務もないはずです。

 もしそのような事が認められるなら、日本政府と日本人は、麻原彰晃は神聖教皇、文鮮明はキリストの弟で預言者として扱わなければなりません。
 だって彼等は自分自身をそのように「自認」していたのですから。
 因みに麻原彰晃や文鮮明に限らず、カルトの教祖は皆同様に自分自身を神や菩薩や、神から啓示を受けた預言者と自認しています。

 自認で公的な性別を決められるなら、自認でカルト教祖達も自認で公的に神・菩薩・預言者と決めなければならないのではありませんか?
 
 要するに自認はあくまで自認であって、自分が自分をそう思うと言うだけで、それを他人や社会に強制する権利なんかあるはずもないのです。
 ところが現在、トランスジェンダーを支援する連中は、性別と言う最も客観的に判別しやすい属性について、自認を他人に強制する権利を認めろと言っているのです。
 これは明らかに異常事態でしょう?
 

  1. レイシスト
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2022-11-19 12:25

共産党のトランスジェンダー政策

 トランスジェンダーについての「日本共産党中央委員会のジェンダー平等委員会の回答」なる物をネットで拾いましたが、実に共産党らしい回答です。
 やたらに面倒な理屈をこねた文章なので非常に読みにくいのですが、暇な方は青字の部分をクリックしてください。

IMG_2305.jpg

 共産党によると共産党の言う「ジェンダー平等」と言うのは、

私たちがめざすジェンダー平等の社会とは、あらゆる分野で真の男女平等をおしすすめ るとともに、誰もが、性別・性的指向・性自認にかかわらず、差別なく、平等に、尊厳をも ち、自らの力を存分に発揮できるようになる社会です。

 とのことです。
 なるほどこれは素晴らしい理想です。
 
 ところでこの共産党の回答と言うのは、実は共産党が現在性別の戸籍変更を定める特例法の改正を要求しているので、この改正要求に対する回答なのです。
 現在の特例法では戸籍の性別変更には、性適合手術を受ける事が条件です。
 しかし共産党はこの条件をなくして、性適合手術なしでの戸籍変更ができるようにしようとしているのです。
 
 性適合手術は結局、現在ついている生殖器を取り去るだけで、望む性の生殖器をつける事はできないし、健康にも重大な影響があります。
 だから性別変更にこれを強制するのは、人権侵害だというのです。
 性別変更を望むのは「性同一障害」のように「障害」「病理」として捉えるべきではなく、権利として捉えるべきだというのです。

 でもそんなことをしたら、どんな男でも「結局自分は女だ」と言うだけで、戸籍を女性にできるのばかりではなく、女子トイレや女湯なども権利として使用できることになります。
 一般女性にとってこれは恐怖です。

IMG_2362.jpg

 これについて共産党は、女性が性犯罪を恐れるのは当然だし、女性を性犯罪から守らなければならない事には完全に同意するのです。

 しかし共産党は言います。

同時に、性自認を、法律上の性別変更の根拠にすべきでないということになれば、トラン スジェンダーの人たちの存在を社会の側が排除することになりますし、「そうしなければ女 性は安全に暮らせない」という論理は、トランスジェンダーを性犯罪者予備軍と見なすとい う差別につながってしまいます。

 なるほど、差別ですか?
 それじゃ、女装痴漢が「トランスジェンダー」を名乗れば女子トイレに自由に入れる状況を防ぐ方法はあるのですか?

IMG_2365.jpg

 実はアメリカの一部の州やイギリスでは、これで男根をぶら下げた男が公衆浴場の女湯に入り込んだり、連続強姦犯が女子刑務所に収監されて他の囚人を強姦妊娠させるという事が実際に起きています。
 そして「性自認は女性、だけれど性的関心の対象は女性」と言う」男性が、レズビアンの女性達に性的な関係を迫り、彼女達がこれを拒否すると「トランスジェンダーへの差別主義者だ!!」としてマスコミを動員して、脅迫をする事も常態化しています。

 この「性自認が女性」の男性が、レズビアンの女性に関係を迫るという事は、なんと日本でもやっていたのです。
 
 これは法務省にも責任があります。
 法務省が最近まで法務省のHPで「体が男性で心が女性、性的関心が女性」の人を、レズビアンに分類していたのです。
 それでレズビアンの団体の集会などに、体が男性の人間が多数入り込み、レズビアンの女性に関係を迫るという事が再々起きていたというのです。

 なんとまあ、法務省がレズビアンへのセクハラを推奨していたわけです。
 そこで彼女達が法務省に抗議して、漸くこの記述を削除させたというのです。


IMG_2367.jpg

 それにしても、レズビアンの女性は男性が嫌いだから性愛の対象が女性なのです。
 また性愛なのですから、相手との肉体関係が前提です。
 だったら幾ら心が女性でも、男性の肉体を持った人間が関係を迫るって、悪質なセクハラではありませんか?
 
 ところが「反差別」で煽られると日本の法務省も、最近まで「体が男で心が女 性愛の対象が女性」の人をレズビアンに分類していたというから驚きます。
 
 アメリカやイギリスの異常な状況は前々からカカシさんなどが何度も紹介されていたのですが、しかしこういうのを見ると、日本にも火の手が迫っているとわかって恐ろしくなります。

 そしてこの状況ですから、日本でも女子トイレや女湯など、男女別になっている施設に女性を自称する男から守る為に活動する団体ができました。
 これは「女性スペースを守る会」なのですが、この会で抗議活動をしているのは、一番被害者になったレズビアンの女性達なのです。
 レズビアンの女性達が女性スペースを守る活動をするのは、前記のようにレズビアンの女性達が既に「性自認が女性」だという男性達から、被害を受けているからです。
 ところが自称女性を支援する共産党系の団体は、この女性スペースを守る会を統一教会の組織と宣伝しているようです。

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 つまりアメリカやイギリスはホントに狂っているのですが、日本の現状も実は結構危ういのです。
 そして日本共産党がこの状況に乗じて、女性を自称すれば男が女子トイレや女湯に入れるようしようと運動しているのです。

 勿論共産党はそう言っているわけではありません。
 しかし女性を自称する男を女子トイレや女湯に入れない事について

性自認を、法律上の性別変更の根拠にすべきでないということになれば、トラン スジェンダーの人たちの存在を社会の側が排除することになりますし、「そうしなければ女 性は安全に暮らせない」という論理は、トランスジェンダーを性犯罪者予備軍と見なすとい う差別につながってしまいます。

 女子トイレや女湯に男が入ればそれ自体犯罪でしょう?
 混浴の温泉でない限り、男が女湯に入ればそれだけで警察に突き出されます。

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 殺人や事故のニュースで遺体が「性別不明」と言ったら、誰でも遺体の損傷が非常に酷いと想像します。
 男女の肉体の差ってそれほど明確なのです。
 一方他人の「心」を見る事は、誰にもできません。
 現代医学でも実は性自認の明確な診断は不可能なのです。
 更に言えば自分自身でさへホントの所のわからないのです。

 だから性適合手術を受けて性別変更した人が、後から性別を戻したいという裁判を起こし、挙句に性同一障害と診断した医師が、誤診を認めて、性別を戻したという例まであります。

 心の性なんてこれほどあやふやな物なのです。
 それなのに、なぜそれを体の性に優先させてなければならないのか?
 しかし共産党は、そういう「心」の問題に執着するごく少数の人々の願望をかなえる為に、人類の半数を占める女性を性犯罪の危険に晒せと言うのです。
 ワタシはこれは全く理解できません。

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 しかも現在の日本では、格安の賃貸物件でも内風呂がつくのが当然、銭湯など探す方が大変です。 障碍者用トイレは公共施設には完全に設置されるようになりました。 コンビニ等、小規模商業施設のトイレは男女共用です。
 女装男性が無理に女子トイレや女湯を使う必要があるのでしょうか?
 
 それなのに女子トイレや女湯に入れない事でなぜ「社会から排除する」ことになるのでしょうか?
 トランスジェンダーの社会はトイレとお風呂だけなのですか?
 
 因みにワタシは工科大学卒です。
 工学部は今も女子学生が少ないのですが、ワタシの学生時代も凄く少なくて、その為学内に女子トイレがあるのは、事務職員の集まる場所近くだけでした。
 それでトイレの事は不便でしたが、しかしそれで「大学から排除された」と思った事はありません。
 だってトイレは必要だけれど、学生生活のメインとは言えないからです。

 それなのになぜ自称女性達は必死で女子トイレに入りたがるのはなぜでしょうか?

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 性適合手術を拒否して男性性器を持っている。
 筋力も男性のまま。
 そして性愛の対象は女性。

 これではホントに心が女性でも、女性に性犯罪を犯す意思も能力もあるとみなすしかないではありませんか?
 しかもそういう人間がひたすら女子トイレやお風呂に執着しているのでは、一般の男性より危険だと言わざるを得ません。

 それでもこうした人間を女子トイレや女湯から排除するな、共産党は具体的に性犯罪を防止する方策を示すべきでしょう?
 ところが共産党はその具体的な方策は一切示さないのです。

 でもこれってホントに共産党その物ですよね。
 共産党は国防でも、ひたすら「9条を生かした外交で解決を」とか言って、日本の防衛力強化や日米連携に反対しています。
 でもその9条を生かした外交と言うのは具体的にはどうするのか?は一度も示した事はないのです。

 彼等のやり方はいつもそうです。
 とにかく美しい理想主義を唱えて、実現可能な問題解決に反対するのです。
 でもそんな理想に乗せられると、被害に遭うのは女性や子供などの弱者なのです。
  1. シェベツニダ!!
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2022-11-18 12:05

外見で職務質問したら差別?

 こんな記事を拾いました。

 外見理由の不適切職質6件 4都府県警 警察庁調査 
2022/11/16 18:55 産経新聞

警察庁は16日、人種などの外見を理由に職務質問をする「レイシャル・プロファイリング」について調査し、不適切な言動が令和3年に4都府県警で6件あったと明らかにした。いずれも警察官側に差別的な意図はなかったが、相手に不快感を抱かせたとしている。同庁がレイシャル・プロファイリングに関する調査をしたのは初めて。

警察庁によると、6件は「外国人が車を運転しているのは珍しい」「ドレッドヘアの人は薬物を持っていたことがある」との理由で職務質問したほか、外国人と思い込んで在留カードの提示を求めたケースなど。内訳は警視庁と神奈川県警が2件ずつ、宮城県警と大阪府警が各1件だった。担当者は「今後も適切に職務質問を行うよう指導をしていく」としている。

警察庁は令和3年12月、容姿や服装など外見だけを根拠として職務質問をしないよう指示する文書を、都道府県警に出した。今年3月には二之湯智国家公安委員長(当時)が参院内閣委員会で「全国的に調査をしていかなければならない」と答弁していた。

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 警察官の職務質問って、通行人に「すみません。 免許書見せていただけますか?」とかやるやつでしょう?
 その時々の状況によるけれど、通行人の中から怪しげな人物に行うのです。

 でもそれって外見で判断する以外に方法があるんですか?
 見ず知らずの人間を判断するには外見しかないじゃないですか?

 例えば、強姦事件が起きて犯人が逃亡中の場合は、犯人に似た人相風体の人が、片っ端から職務質問されます。
 犯人が高級ブランドのビジネススーツを着た初老の男で、そいつがベンツに乗って逃亡したというなら、近辺でベンツに乗った初老の紳士が片っ端から職務質問されるのです。

 で、質問してその時の対応に問題がなければ、「ご協力ありがとうございました。」、外見同様対応が怪しければ「チョッと署の方に来てください。」になるんじゃないですか?

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 勿論、職務質問をされるという事は不審者と思われた、犯罪者扱いされたという事ですから、された方は凄く不快でしょう。
 でも警察官は魔法使いじゃないので、見ず知らずの人を服装ではなく中身で見分ける事など不可能なのです。
 そもそも警察官に見知らぬ人を、一目で犯罪者かどうかを見分けるような超能力があるなら、最初から職務質問なんてする必要はないのです。

 警察官には超能力はないけれど、しかしできる限り犯罪は防いで治安を維持する義務があります。
 だからこうした逃亡犯の捜査以外にも、違法薬物の売人や不法滞在外国人など、治安上大きな問題になる犯罪を放置する事はできません。

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 因みにこの「外国人と思い込んで在留カードの提示を求めたケース」と言うのは、日本国籍だけれど、東南アジアで生まれ育って日本語が不自由な人でした。
 日本の国籍は血統主義ですから、両親のどちらかが日本人なら日本国籍は取れます。
 だから外国で生まれ育ち、日本語が全くダメでも、日本国籍で日本で暮らす人はいます。
 
 しかしそういう人は日本人全体から見れば僅少です。
 日本は移民国じゃないのですから。
 だから誰でもそういう人を見たら、外国人だと思ってしまいます。 そして普段着姿なら、観光客だとも思えないでしょう。
 これで警察官がそういう人を見て外国人と思い、在留カードの提示を求めても、それを偏見とか差別とか言うのは、完全な言いがかりです。

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 なるほど人を「容姿や服装など外見」だけで判断するのは差別だし、不道徳です。
 そして不審者扱いされて職務質問された方は不快です。
 でも街で見ず知らずの人間に職務質問をする場合、「容姿や服装など外見」の基準ってあるんでしょうか?

 「容姿や服装など外見」をだけで職務質問をするなと言う事は、結局職務質問はやめて、不法滞在外国人や違法薬物の売人を放置しろという事ではありませんか? 
 実際、警察官の職務質問を問題にして騒いでいる連中の中には、外国人の不法滞在を幇助している自称人権団体などではないですか?

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 でも職務質問って効果があるんですよ。
 例えば韓国人の不法売春婦は、寮と呼ばれる抱えぬしの用意した住居で集団生活しており、客のいるホテルに行って仕事をするのですが、途中職務質問に遭わない為に、近距離でもタクシーを利用しているというのです。
 そのタクシーの運転手も韓国人の不法滞在者なのですから、外国人の運転する車は職務質問した方が良いですよね。

 逆に言えば外国人の不法滞在やその犯罪を幇助したい連中は、何としても職務質問を止めさせたいでしょう。
 そういう場合に連中は必ず「差別と偏見は許されない」と言う理想論、道徳論を持ち出します。 道徳論、理想論からは全くその通りなのですが、しかし現実には超能力でもない限り、連中の言う通りにすると行政は何もできなくなるのです。

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 だから警察も政治家もこんな連中に負けてはダメです。
 現実に治安を守る為には、必要な事は必要だと主張するべきです。
 犯罪の被害に遭って人権を奪われるのは、善良な日本人なのですから。
  1. 差別ニダ!!
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2022-11-17 11:55

秋が終わる

 今朝、カーテンを開けたら、雪が降っていました。
 淡い霙のような雪です。

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 先週の金曜日(11月11日)は素晴らしい快晴で、ワタシは喜んで午後一杯近所を自転車で駆け回りました。

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 しかしあれから天候が崩れ、連日、雨と曇り、そして雪です。
 雪はほんのわずかで霙のような儚い雪です。

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 それに降るのごくわずかの間で直ぐに雨に変わります。
 でも土曜以降毎日のように降ります。

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 居間から見える藻岩山は、山頂から3割方白くなり、藻岩山の後ろの連なる山々も皆白くなっています。

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 でもこれは当然の事で、11月も半ば過ぎたのです。
 冬が来たのです。
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 今回のアップしている写真は11日に撮った物です。
 この日は素晴らしい快晴で、カラマツの黄葉が綺麗でした。

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 カラマツの黄葉が黄葉の最後になります。
 カラマツが黄葉するときは、他の木々は殆ど落葉しているし、カラマツが落葉するともう全ての木々が落葉して、完全な枯れ野になります。

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 それにしても11日から延々と、曇りと雨と雪が続いたのには閉口しました。 
 最初のうちは家で裁縫に励んでいたのですが、そのうち段々辛くなってきました。

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 ワタシは閉所恐怖症みたいなところがあって、用事がなくても一日に一度は外に出たいのです。
 だから天気が良いと毎日外を自転車で駆け回っていたのです。

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 しかし雨が降ると出られません。
 あれから丸一日雨が降り続いたわけじゃないのですが、しかし一日に何度か降るのです。
 だから家に引きこもって裁縫をするしかなかったのです。

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 でも昨日はとうとう我慢できなくなって外出しました。
 昼から一度雨が降ったけれど、それが晴れたので夕方まで大丈夫だろうと思ったのです。
 但しいつまた降りだすかわからないので、余りに遠くまでは行かない事にしました。
 それで少し買い物などしようと近所のスーパーの辺りまで行ったのですが、綺麗に晴れていました。

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 そこで安心したワタシは、琴似まで足を延ばす事にしました。
 琴似には野菜や果物が凄く安い八百屋が3軒もあるのです。 
 琴似商店街を覗き、八百屋の梯子をすると楽しいのです。
 琴似商店街は昭和の風情を残しており、小さな古い商店が沢山残っているのです。

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 しかし二軒目の八百屋を見ている間に雨が降ってきました。
 強い雨ではありませんが、道を行く人は皆傘をさしていました。
 このまま雨が強くなったら絶体絶命だ!!
 ワタシはもう八百屋の梯子は中止して帰宅することにしました。

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 家を出る時に用心のために毛糸の帽子を持ってきたのが幸いでした。
 本当は雨ではなくて寒さへの用心のために持ってきたのですが、帽子を被ればアタマが濡れるのは防げます。
 アタマさへ濡れなければ、他は防寒の為にガッチリ着込んでいるので、余程の土砂降りにならなければ雨が体までしみこむ事はありません。
 それで帽子をかぶると必死で家に向かいました。
 すると途中で雨は晴れました。

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 そもそもこの雨は所謂お天気雨で、琴似を出た時から、南の方は晴れて太陽が輝いていたのです。
 だから琴似の方は雨でも、この辺りは降っていかなかったのかもしれません。

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 それでスーパーでも少し買い物をしてから、帰宅しました。
 もう秋は終わりです。
 でも天気はまだ後数日回復しません。 明日も明後日も降水確率は高く、晴れていてもいつまた降るかわからない日々が続きます。
 
  1. 札幌の四季
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