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2022-07-29 13:09

高度経済成長と終身雇用

 先日こんなツィートを見かけました。

日本の賃金上昇がこの20年間、OECDの中で低いのは終身雇用のせいだとモーサテの専門家は言うが、日本で賃金が着実に上昇していた時代、終身雇用が日本の強みって言ってたわけだが、その矛盾をどう説明するのか?(説明してはくれない)。

 これに対してこんなりツィートもありました。

高度成長期の若者には高額なバイトとガンガン昇給する環境が用意されていましたよ。

 高度経済成長期って1954年から1972年までを指します。
 ワタシは1954年生まれなので、高度経済成長期ってワタシが生まれてから高校を卒業するまでの時代です。
 それでワタシは高度経済期の始めの頃は全く記憶がありません。 しかし中学ぐらいになると、父の買ってきた「ダイアモンド」とか「エコノミスト」などのビジネス誌を読んでいたので、当時の状況はかなり鮮明に覚えています。
 で、自分の記憶とデータを見て、高度経済成長期を検証したいと思います。

 まず高度経済成長期は日本はまだ完全な先進国とは言えませんでした。
 賃金水準も福祉水準も、欧米先進国に比べると遥かに低いです。 一方労働時間は長く欧米から「働きバチ」「働き中毒」との非難を受け続けました。

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 1950~60年代までは欧米に比べたら完全な貧困国でした。 
 例えば同じ敗戦国のドイツではヒトラー時代から、自家用車の普及が始まったのですが、日本で自家用車が普及し始めたのは60年代以降です。
 1958年から1965年まで、日本の炭鉱夫がドイツの炭鉱に研修生と言う形ではたいていました。 日本側はホントにまじめにドイツの採炭技術を研修する気だったようですが、ドイツ側は今の日本の技能実習生を受け入れるのと同じ感覚でした。



 1972年に札幌オリンピックが開催されたのですが、開催理由の一つが「先進国=寒冷地」のイメージが世界に定着していたので、冬季オリンピックを開催することで日本も寒冷地であるとアピールしたかったと言う涙ぐましさです。

 但し当時から日本の勤労者の教育水準は欧米並みに高く、工場立地のインフラは整っていました。 当時世界でこういう国は欧米先進国を除けば日本だけでした。
 一方技術力はそれほどでもなく、むしろ1970年代ぐらいまで日本の製造業は、欧米企業の後追いやパクリ技術でやっていたのです。
 
 しかし優秀な労働者を低賃金で使えると言うのは、圧倒的な強みでした。 最初は低賃金を生かして欧米企業より安い製品を作る事で競争し、その競争の中で技術を磨き、得られた利益から開発費を出して新技術を開発して、欧米企業に追いつき、追い越したのです。 
 実はこれ韓国や中国など現在の新興国と同じですよね?

 しかしこれは経済成長の結果賃金水準が上がってくると苦しくなります。
 実際現在日本が苦しくなり、後追いをしてきた韓国も中国も苦しくなり、タイやベトナムがそれを猛追している状況です。

 また高度経済成長期は「終身雇用が保障されていた」と誤解している人が多いのですが、しかし終身雇用だったのは、大手企業のホワイトカラーと公務員ぐらいでした。
 中小零細企業は雇用する企業の方の存続が怪しいので、従業員の側も「終身」なんて期待できません。
 そして高度経済成長期は農家、個人企業、中小零細企業で働く人が非常に多かったのです。
 また大手企業でも工場での単純労働などをする中卒工員などは使い捨てと言うか、余りの単純労働に耐えられず止めていく人が多く、会社側もそれを見越して従業員を募集していました。

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 因みに大学進学率・高校進学率ともに高度経済成長期は現在よりはるかに低いです。
 だからワタシが大学受験をした1972年には、現在のFランク大なんてモノはそもそも存在しませんでした。 
 まして高度成長期の初めの方なら、高卒は特に低学歴ではなく、成績が良い人は銀行など大手から引く手あまたでした。
 さらに言うと女性の進学率は更に低く、大学進学でも4年生大学に行く方が少数派です。
 当時は女性が生涯働くのは例外的で、普通は結婚退社を前提にしていました。

 逆に言えば、高度経済成長期に日本に存在した大学の卒業生なら、今でも結構終身雇用の職にありついていると言えます。
 だって今これらの大学の卒業生なら大手や準大手への就職が可能ですから。

 因みに終身雇用自体は高度経済成長以前からありました。 
 実はワタシの父は1943年旧制商業を卒業して、住友財閥に入社し、終生住友で働き続けました。

 その間に父は徴兵されて直後に太平洋戦争勃発、歩兵としてインドシナ半島を転戦し、終戦の二年後に漸く帰国できました。 そしてまた住友に戻る事ができたのですが財閥解体になり、父は住友石炭への振り分けられました。 しかし60年代にはその住友石炭が石炭の斜陽化で凋落し、住友商事系の子会社に出向になり、65歳で退職しました。 
 こんなに会社がこんな大波を食らいながらも、最後まで住友で働き続ける事ができたわけです。
 
 しかしこんなことができたのは住友が1590年創業の世界有数で最古の財閥だったからでしょう。 三井や住友のホワイトカラーなら江戸時代から終身雇用です。
 因みに同じ住友石炭の社員でも、炭鉱夫だった人達は、炭鉱の閉山と共に解雇されています。

 一方戦後生まれた企業でも、ソニーや本田技研のように、ドンドン成長していれば、従業員数もドンドン増えるので、ベテラン社員を中途解雇する必要もなく、それどころか数少ないベテランとして順調に昇進します。

 しかしこういう事が可能なのは、結局高度経済成長期の日本は、低賃金・長時間労働・低福祉と言う企業競争力とって強烈な強みがあったからだったとしか言えません。
 実際、中国始め新興国の経済発展も同様な理由でしょう?
 
 だから「終身雇用云々」はそもそもどうでもよい話です。

 実は1970年代にはハーマン・カーンの「ジャパン アズ ナンバーワン」など、日本の高度経済成長に関する本が沢山でました。
 高校生だったワタシもこの手の本を結構読みました。 自分で買ったわけじゃないけど、父が買ってくるので読めたのです。
 
 「終身雇用が日本の経済成長の強み」と言う説も、これらの本の中で唱えられていました。 
 また「日本株式会社」つまり政府や官僚が企業経営に積極的に介入して指導したことが、経済成長に寄与したと言う分析もありました。

 でも今にして思うと、これって皆結局後付けで日本の経済成長を説明しているのです。
 と言うのは当時、東南アジア諸国はまだ教育インフラも産業インフラも整わず経済成長の基盤が確立していなかったのです。
 中国に至っては文化大革命の最中で大量餓死を出している有様でした。

 これでは高度経済成長期の日本と比較し、経済成長の理由の検証をできる国はないのです。
 そしてこれらの国々の教育水準があがり、道路網や港湾、電力供給、水道などの工業基盤が整うと、これらの国々も一気に経済成長し始めたのです。
 だから70年代の分析は、完全な後付け、日本が経済成長をしたと言う結果について、後付けてで適当に書いていたとしか言えません。

 高度経済成長期を知っている人間として思うのです。
 確かにあの時代は、昨日より今日が、今日より明日が良くなると言う希望に満ちた時代でした。
 でも現実の生活水準も労働条件も、現代人には絶対に我慢できない水準でした。 
 今だってあの時代のレベルの所得しかなく、あの時代のレベルの生活をしている人が、あの時代の感覚で働けば、所得はドンドン増えて生活水準はみるみる上がるでしょう。

 ついでに言うと高額のバイトが沢山あったのはバブル期です。
 思うに高度経済成長を礼賛する言説を読んでいると、どうもこの人達は、高度経済成長期とバブル期の話が完全にゴチャゴチャになっているようです。

  1. 戦後民主主義
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2022-07-28 12:04

安倍総理国葬もう一つの意味 テロには屈しない

 安倍総理の暗殺後、テロ予告がワラワラと出てきました。 
 安倍総理の国葬に反対して、「国葬を中止しなければ硫酸を撒く、子供を誘拐する。」と言うモノから、明石市長を「辞職しなければ殺す」、群馬県知事を「アベの次はお前だ」と脅迫するモノなど、内容は違っても政治的目的で暴力を使うと言うテロである事は同じです。

 このようなテロが一斉に起きるようになったのは、新聞やテレビが中心になってテロ実行犯への「同情」、テロ実行犯の目的であった統一教会とそれに関係するされる政治家への避難に連日狂奔しており、結果としてテロを扇動しているからです。

 ここで思い出すのが、2020年10月16日に起きたフランスでの教師殺害事件です。
 フランス政府はこの時、殺害された教師の国葬を決定しました。
 この国葬の様子は世界中のメディアで報道されましたが、コロナ禍の最中にもかからず実に壮大な物でした。
 ワタシはマスクをした儀仗兵達が棺を担ぐ姿を今も覚えています。



 殺害された教師サミュエル・パティさんは多くの生徒から慕われる立派な教師だったそうですが、しかし若くして殺害されたこともあって、それ以上の功績はないし全く無名の方でした。
 だから唯の犯罪被害者なら、「国葬」なんてありえなかったでしょう。
 
 それなのになぜフランス政府は彼を「国葬」にしたのか?
 マクロン大統領は「テロに抗して言論の自由を守る」と明言したのです。
 テロの犠牲者を国家をあげて追悼することで、「テロには屈しない」「言論の自由を守り、狂信から理性を守る」と宣言する為に、国家としての盛大な葬儀になったのです。
 そしてフランス国民もこれに賛同しました。

 当然ですがフランス国民の中にもこれに反対する人間は多数いました。 つまりテロリストに共感する人間、前々からこの種のテロを扇動していた狂信的イスラム教徒達は、この国葬には絶対反対だっだでしょう。(思想宗教信条や出身国に関係なくフランス国籍を取ればフランス国民です)
 そしてフランス国外でもイスラム狂信者はこの国葬には反対だったでしょう。

 実際このテロ実行犯は出身地のチェチェンに逃亡し、2020年12月そこで死亡したのですが、そこでも非常に豪華が葬儀が行われました。 但しこの豪華な葬儀は犯人をかくまう為の偽装だった可能性もあります。
 つまりチェンチェンが国を挙げてテロ実行犯をかくまっている可能性もあるのです。

 しかしこのようなテロリストが世界中で跳梁跋扈するからこそ、テロを支援し扇動する勢力がフランス国内にも、また世界中にもあふれているからこそ、マクロン大統領はテロの犠牲となったサミュエル・パティさんを国葬にしたのです。

 これを思うと、安倍総理は絶対に国葬にするべきだと考えざるを得ません。
 生前いかに権力があろうとも、死者は弁明は反論もできません。
 テロの犠牲になった人を貶めたりするのは実にたやすいのです。
 だから反安倍新聞もテレビも、安倍総理を屍に鞭打つ事に熱狂しています。
 
 またオウム報道を思い出せばわかりますが、カルトの話は非常に「面白く」視聴者の興味を引きますから、際限もなく「統一教会が~~!!」と騒ぎ続けます。
 結果として「安倍総理が悪いとは思っていなかったが、安倍総理を殺す事で統一教会にダメージを与えたかった」と言う暗殺犯の思い通りの展開になっているのです。

 そして統一教会の非道さの報道と犯人の不幸な生い立ちの報道はセットになっていますから、結局犯人の擁護になっています。
 これも犯人の思惑通りでしょう。

 つまり新聞とテレビは「テロをやっても同情されることはあっても非難されない」と宣伝しているわけです。
 これは完全なテロの扇動です。

 しかし政府はこのようなテロの扇動に屈しない為に、安倍総理の名誉を称え国葬にしなければならないのです。
 テロを扇動する勢力に屈して国葬をやらない、辞めるとなると「テロをやれば何でも思い通りになる」と言うメッセージを発する事になります。
 これもまたテロの扇動です。
 政府がこんなことは絶対にしてはイケナイのです。

 最後にオマケですが、統一教会は現在信者は14万人程度、教祖文鮮明の死後は内部対立と分裂でグチャグチャになっているようです。
 だから2018年安倍政権時に行われた消費者契約法の改正で、霊感商法を完全に封じられてもどうしようもありませんでした。

 勿論今も非常に問題のあるカルトなので、消滅させることができたらそれが理想です。
 しかし新聞やテレビがホントに統一教会を問題だと言うなら、文鮮明の存命中、統一教会に力がある時にこそやるべきだったのではありませんか?

 新聞やテレビがオウム叩きを始めたのも、浅原彰晃始めオウム幹部の殆んどがテロ実行犯として逮捕された後でした。

 何でオウムが悪事を働いている時に報道できなかったのか?
 だって怖かったんだもん!!

 でもこれだと唯の興味本位の悪乗りです。
 現在の統一教会の報道だって同じでしょう?
 
  1. 安倍バッシング
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2022-07-27 14:18

「暑さ」の思い出

 札幌は今日も曇天です。

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 7月はホントに雨と曇天が多かったです。

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 昨日のエントリーのコメントでトラウマさんの所では、アジサイとオダマキが猛暑でダメになったとの事です。

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 カプチーノさんのお庭のお花も、猛暑でヘタばっているそうです。

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 札幌では曇天の為か気温はあまり上がらず、30℃を超える真夏日もこれまで数日しかありませんでした。

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 お陰でお花はみんな綺麗に咲いています。

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 今日は曇天のせいか気温もあまり上がらず、現在の気温は27℃です。

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 ワタシは本州生まれなのに暑さは全くダメです。

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 寒さは暖房と厚着で防げますが、暑さは冷房は可能でも、外に出ると防ぎようがありません。

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 父も暑さが苦手で、転勤で札幌に来てから、札幌の凉さがすっかり気に入ってしまい、定年退職後も北海道に居残る事に決めてしまいました。

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 母は本州に祖母や叔父・叔母など近親者が沢山いるので、できたら本州に戻りたかったようです。

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 兄も本州で就職していたので、なおさらでした。

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 でも父は65歳で仕事を辞めてから間もなく多発性骨髄腫になって4カ月足らずの闘病の後死んでしまいました。
 今なら死なずに済みました。
 温泉猫さんも実はこの病気になられたそうですが、幹細胞移植その他の治療で生き延びていらっしゃいます。
 でも当時は病気の進行を遅らせる事さへ難しい病気だったので、どうしようもありませんでした。

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 父が死んでから数年後、祖母が死にました。
 真夏の事でした。
 母は妹と二人で葬儀に参列し、ワタシは猫と留守番をしました。

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 帰宅した母と妹は「暑くて、暑くて。 どこに行っても暑い。 逃げるところがない。 喫茶店やデパートに入っても暑かった。 あんなに暑いと思わなかった。」と、本州滞在中いかに暑くて辛かったかを話してくれました。

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 母は父の死後、何度も郷里へ行って、叔父や叔母など親戚や、学生時代の友達に会っていましたが、それはみんな秋冬春の事で、真夏の帰郷は祖母の葬儀だけだったのです。

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 それで母はそれっきり帰郷してそこで暮らす人生プランを完全に放棄してしまいました。

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 でも父の13回忌に当たる日、母は父の所へ行きました。
 格別仲の良い夫婦だったのでそういう事になったのだと思います。

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 それにしても人生も天候も予定通りになんかならないんですね。

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 父は常に将来設計を周到に建てていた人で、だから老後資金も非常に潤沢に用意していたのに、結局長くかけ続けた年金さへ殆ど貰わずに死んでしまいました。
 お陰でワタシは病身で無職なのに、あんまりお金の心配はしなくてすんでいるのですが・・・・。
 これも父の予定外なのですが。
  1. 札幌の四季
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2022-07-26 15:57

季節は進む

 この前写真をアップしたのは7月8日でした。
 あれからまた体調を崩してずうっと寝込んでいました。
 それでも時々買い物等で外出はしたのですが、またすぐダウンです。
 5月には持病とは完全に縁が切れた心算になっていたのに、なぜか今頃突然の逆襲で、すっかり悲観的になってしまいました。
 
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 天気もずうっと悪かったです。 
 例年なら札幌の7月は爽やかな快晴が続くはずなのですが、今年は曇天と雨が続きます。
 体調の悪い時は、雨も心が安らいで悪くないのですが、この調子では今年も玉葱が不作になって、高値が続くのでは?などと思ってしまいます。

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 それでも21日は素晴らしい快晴でした。
 それで久しぶりによもさんのお葬式を出した霊園に行きました。
 ここにはよもさんの卒塔婆があるのです。
 ここは一応、神社なのでよもさんのお葬式も神式でした。 それにしても神社に卒塔婆と言うのも不思議なのですが、そういう事はあまり考えない事にして、時々よもさんの卒塔婆にお参りしています。

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 因みに神道の場合、人は死ねば神様になるそうです。
 母の友達の方のお宅が神道で、息子さんが亡くなれた時には神道のお葬式だったそうです。 そして亡くなれた息子さんは「〇〇の尊」と言う神号を頂いたそうです。
 その息子さんは随分いい大学に合格したのに、脳腫瘍になり、数年間入退院を繰り返した後亡くなられました。
 だから神様にでもならなければ、ご遺族も耐えられないと思いました。

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 だったらよもさんも神様になれたのでしょうか?
 猫じゃ無理でしょうか?
 靖国神社には人間の英霊だけでなく、軍馬や軍用犬や軍用の伝書鳩の霊も祀られています。
 軍馬や軍用犬や軍用の伝書鳩は神様になるのでしょうか?

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 ペット霊園はワタシが夏に野菜を買いに行く無人販売所の近くにあります。
 凄く見晴らしの良い気持ちの良い場所です。
 神様になれなくても、よもさんの霊がこういう所で気持ちよく過ごしているなら、ワタシもうれしいのですが・・・・。

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 無人販売所には色々野菜が並んでいました。
 周辺の貸農園の野菜も青々として、それを取り巻く山々の緑もひたすら深くなりました。
 ワタシが体調を崩して家に引きこもっている間にも、季節はドンドン進んでいくのです。

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 因みにこの写真を撮ったのは21日です。
 普段なら写真を撮ったら、当日か翌日ぐらいにはアップしていたのに全然そういう元気がありませんでした。

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 その間にいくつかのエントリーをしたのですから、その時に写真も一緒にアップすればよかったのですが、全然そういう気になれませんでした。
 それで気づいたのですが、写真をアップするとか、余分の事をするって結構エネルギーがいるんですね。

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 文章は脳内の事をそのまま書いちゃうと言うか、言いたい事をそのまま言っている感じなので、あんまりエネルギーがいらないのです。
 写真を撮り行くのならともかく、既に撮ってある写真をアップするなんてそれより楽じゃないかと思うのですが、なぜかそれができませんでした。

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 それで思うのですが、何かを作るとか形にするとかには、随分なエネルギーがいるのだと思います。
 因みにワタシは縫物が好きなのですが、縫物はもっとエネルギーがいるらしく、体調を崩している間中全くできませんでした。

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 実は夏物のシャツを二枚作る予定で生地もちゃんと用意してあるし、デザインも決めて型紙もあるのですが、どうしても裁断に取り掛かれません。
 この分ではシャツは夏が終わっても完成しないかもしれません。

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 それでもとにかく今日は写真をアップできてうれしいです。
 これで漸く体調が元に戻って、ワタシの生活のリズムも戻ってくるのではないかと思うからです。

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 実は月末には千歳の航空祭があります。 それから室蘭港に「ひゅうが」が来るのです。 妹が両方誘ってくれました。
 航空祭も自衛艦見学も3年ぶりです。
 凄く楽しみです。

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 尤も不安はあります。
 天気予報では30日、31日共に真夏日になりそうだし、それに恐ろしい人出になるでしょう。

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 自衛隊側も人出の多さを見越しているのでしょう。
 例年なら駐車場は抽選だったけど、入場は自由だったのですが、今年は入場からして抽選です。
 駐車場も勿論抽選なのですが、こちらは外れたのでかなり遠くに車を止める事になるそうです。

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 と、言うわけで考えるだにハードなのですが、ワタシもどうしても行きたいのです。
 だからなんとしてもタイチョウ殿のご機嫌を治さないといけないのです。

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 だからこうやってブログに写真をアップできるようになったのはとても嬉しいです。
 この分なら航空祭も「ひゅうが」も諦めずに行けそうですから。

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 ワタシが寝込んでいる間に菩提樹の花が散り、実になっていました。
 菩提樹だけでなくナナカマドや胡桃や林檎が実をつけています。

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 季節は一日も休まずに進み、夏を超えて秋へと向かっています。

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 秋の手前によもさんの新盆があります。
 よもさんの魂はどこにいるんでしょうか?
 神様になって霊園の神社の世界にいるのでしょうか?
 それとも生前よもさんが望んだようにチコ様やミケちゃんと一緒にご隠居さんの所にいるのでしょうか?
 それともまだこの家でワタシの傍にいてくれているのでしょうか?
  1. 札幌の四季
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2022-07-24 14:49

モリカケ桜国葬統一教会

 マスゴミが国葬と統一教会で盛り上がっています。
 国葬と統一教会は、これまでモリカケ桜で騒いでいた反安倍左翼とって、モリカケ桜に変わる新しいネタだからです。

 統一教会はモリカケ桜と全く同一の対応で、実体には関係なく「ズブズブだ」と喚き続けるのです。
 森友学園問題もそうでしたよね?

 森友学園問題は近畿財務局がゴミの埋まった土地を、ゴミの事を黙って森友学園に売りつけて、森友学園が校舎の建設工事を始めたらゴミが出てきたので苦情を言ったのです。
 近畿財務局が何でこんな馬鹿な事をしたのかはわかりません。 もしもホントに近畿財務局が安倍総理に忖度していたのなら、ゴミが埋まっているのがわかったら、即時に籠池理事長の平身低頭して謝罪していたはずでしょう?

 でも近畿財務局は安倍照恵も安倍総理も糞くらえだったのか?ゴミの事を黙って森友学園に引き渡すと言う太い事をやらかしました。
 果たして工事でゴミが出てくると、籠池理事長は怒り狂って「告訴したるで!!」と言ったのですが、この状況では告訴されたら近畿財務局が敗訴になるのは自明だし、係争中に工事が遅れたらその分の損害も追加で賠償させられます。
 だから近畿財務局は提訴される前にギブアップして、籠池理事長にゴミの処分費用分と推定される金額だけ土地を値引きしたのです。

 要するに安倍総理には何の関係もない話だったわけです。 カケも桜も同類なのですが、しかし反安倍左翼は一度「疑惑」を作ったらひたすらそれに執着するのです。
 そして連中はこれで安倍政権の最後の三年を丸々これで浪費しました。 コロナパンデミックなど世界的な大問題は全部放り出して、ひたすらモリカケ桜で騒ぎ続けたのです。
 反安倍野党はこれでひたすら支持率を下げ続けたのですが、しかし支持率低下も何のその、彼等はひたすらモリカケ桜で騒ぎ続けたのです。

 結局彼等にはこれ以外に自分達のアイデンティを維持する方法がなかったのです。
 安倍総理は第一安倍政権と第二次安倍政権の前半で特定秘密法案、安全保障法案など、戦後レジームの転換に必要な法案をほぼ全部成立させてしまいました。
 反安倍左翼はこれらの法案に必死の抵抗をしましたが、法案通過前後に安倍総理の支持率をちょっぴり落とせただけでした。
 
 そして第二次安倍政権の後半には、国家の政策については、反安倍野党は反対のネタ差へ探す事ができなくなって、結局朝日新聞等が創り出した「疑惑」の追求によって、安倍総理を個人攻撃する事しかできなくなってしまいました。

 反安倍野党が死守しようとした理念、つまり「日本は悪い国、だから自国を防衛する為の武力も持ってはイケナイ。 自国の防衛自体してはイケナイ。」と言う価値観は、安倍総理が通した一連の法案で完全に否定されてしまいました。
 そして安倍総理はそれで選挙に勝ち続けたのです。

 こうなると反安倍野党には理念や価値観で安倍総理と戦う事さへできません。 
 戦いに敗れた彼等に残されたのは、安倍総理への憎悪だけです。 彼等はこの憎悪だけで団結し、それが彼等のアイデンティティになったのです。

 しかし安倍総理が退陣した後も、状況は彼等に厳しくなる一方でした。
 中国の覇権主義は露骨になる一方です。
 そしてロシアのウクライナ侵略戦争です。

 これらの現実を見て大多数の日本国民が「憲法9条があれば平和」「軍備が弱ければ侵略されない」など、戦後長く日本の左翼が唱え続けた話が、全くの妄想である事を理解したのです。
 だから国防費の増額には日本国民の大多数が賛成し、憲法改正もコンスタントに過半数が賛成するようになりました。
 
 こうなるともう憲法9条にすがり続けてきた自称護憲派、戦後左翼がすがれるのは反安倍、安倍総理への憎悪だけなのです。
 彼等は安倍総理に憎悪で団結し、反安倍を唱える事だけでしか自分達の存在価値を示す事ができないのです。

 ところがその安倍総理は暗殺されてしまいました。
 すると世界中から安倍総理への弔意が示され、彼等の大好きだった欧米のリベラルメディアさへ皆、安倍総理を称える記事を掲載しました。

 こうなるともう、彼等に残された生存圏は、安倍総理の政策には関係ない個人的スキャンダルぐらしかありません。
 つまり彼等に残された生存手段は統一教会と国葬反対だけになったのです。
 尤も国葬は9月27日に決まりましたから、国葬反対で生存できるのはあと二か月です。
 
 統一教会はオウムの時と同じくマスコミの好むネタでもありますが、しかしこれだてっていつまで引っ張れるか?
 と言うのは実は統一教会に限らずカルト団体は、どこも皆政治家に献金や講演依頼をしているし、また統一教会やカルト団体から政治献金を受け取ったり、集会等で講演や挨拶をしている政治家は安倍総理一人ではなく、自民党の政治家だけでなく、野党の政治家皆それぞれカルトの世話になっているからです。

 因みにワタシは以前、円山公園を散歩していたら外国人参政権推進の署名を頼まれました。 署名を集めていたのは立正佼成会と言うカルト団体でした。
 で、後で知ったのですがこの立正佼成会と言うカルトは民主党を支援していたのです。
 勿論、ワタシは署名を断ったのですが、署名を依頼してきたオバサンに聞いたら「本部から言われたので署名を集めている」と答えました。

 カルトってこういう仕事でもやってくれるから、政治家にとって便利なんですよね。 
 普通の支持者だと投票してくれたり、献金してくれたりはするのですが、自分自身が納得していない政策推進の為の署名集めなんて絶対拒否するでしょう?
 そしてこの種支援団体を今絶対に必要としているのは自民党でしょうか?
 それとも泡沫化した野党でしょうか?

 だから彼等が統一教会で騒ぐのは、彼等がそれに気づくまででしょうね。
 そしてこうやって騒ぎ続ける事は、結局反安倍野党の支持率を下げ、泡沫化を促進するだけでしょう。

 だから精々頑張ってください。
 結局安倍総理に殉死するのは反安倍左翼なのです。

 安倍総理の暗殺は安倍総理の支持者にとっては大変悲しく辛い事でした。
 しかしワタシ達安倍総理の支持者は、アベノミクスの推進や、安倍総理が構想した対中安全保障の達成、そして憲法改正など、安倍総理の目指した政策の実現の為に安倍総理の屍を乗り越えて進みますから。

 
  1. 安倍バッシング
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2022-07-23 13:55

「徴用工」裁判の不思議 なぜ民間企業を提訴?

 自称徴用工問題について韓国は未だに解決策を出していません。 そして挙句の果てに「日本側も韓国の努力に応じる義務がある」などと、意味不明の事を言っています。
  
 この問題は韓国の自称徴用工達が戦時中の勤務先である日本製鉄(現新日鉄)を提訴した裁判で韓国大法院が新日鉄に対して「慰謝料」の支払い命令の判決を出した事から始まりました。
 
 この判決文を日弁連が日本語訳してHPに掲載しました。 
 それでワタシもこれを読んで、この判決文について、このブログでも2度に分けてエントリーしています。
 

 トンデモ判決 韓国自称徴用工裁判

 トンデモ判決 韓国自称徴用工裁判 その2


 ワタシは三流大学の工業化学科卒なので、判決文なんてモノを読んだのはこれが生まれて初めてだったのですが、何とも異常な文章で、日弁連の弁護士たちはこれを読んでどう思ったのか、これで本当に法律的な整合性があると思えるのか、一人一人聞いて回りたい気分になりました。

 しかし実はこの裁判についてワタシはもっと根源的な疑問があります。
 それは「何で被告が民間企業なのか?」と言う事です。
 韓国ではこの新日鉄裁判の他にも自称徴用工からの提訴が多数起きています。 これらは皆「戦時中に徴用された事について賠償しろ」と言うモノです。
 この原告達は皆「徴用=不当な強制労働」とした上で、当時の勤務先の企業を提訴しているのです。

 で、ワタシはこれ凄く奇妙なのです。
 だって徴用と言うのは徴兵と同じく国家の命令による動員なのです。
 徴兵令状と同じく日本政府が日本国民に対して令状を出して、国民はそれに応じる義務があったのです。
 徴兵と違うのは罰則が緩々だったことと、個人だけではなく民間企業など法人も対象になった事です。

 だから大変この裁判が不思議なのです。
 つまり徴用は国家による強制動員なのです。
 だったら徴用されたことを不当として告訴するなら、その被告は日本政府であるべきです。
 日本では戦時でも民間企業が国民を強制労働させる権限などなかったのです。

 因みに韓国大法院の判決文を読むとわかりますが、実はこの裁判の原告達が働いていた新日鉄の工場も「徴用」されています。 原告達は徴用された工場で働き続けたので、その意味では「徴用工」と言えないはないかもしれません。
 しかしこれも判決文に明記されていますが、原告達は新日鉄の求人広告を見て応募して採用されてたのです。 徴用令状を受けて新日鉄での労働に動員されたわけではありません。 

 つまりどこからどう考えても、新日鉄が彼等を「徴用」したとはいえないのです。
 それどころか「徴用」を不当で過酷な制度とするなら、工場丸ごと徴用された新日鉄も被害者なのです。
 だから「徴用」を不当な強制労働と言うなら、原告達は日本政府を提訴するべきだったのです。

 本来であればこういう提訴自体が無効になるはずです。
 だって関係ない相手を提訴しているわけですから。
 新日鉄側は日本政府の制度や法令に従っただけで、それが原告達にとって不愉快であっても、新日鉄側にはどうしようもないのですから。

 ところが大変不思議な事に、韓国大法院は新日鉄に対して原告への「慰謝料」支払いを命じたのです。

 慰謝料???

 ワタシはこれも非常に不思議なのです。
 原告が要求していたのは「賠償」だったはずです。 それが何で慰謝料に化けたのでしょうか?

 再度言うけど、ワタシは三流大学の工業化学科卒なので、判決文なんてモノを読んだのはこれが生れてはじめて、そもそもあまりに面妖な文章なので完全に理解していると言う自信はありません。 そして法律や裁判に対する知識も殆どゼロです。

 でも慰謝料と賠償って違うでしょう?
 例えば交通事故の場合、車の修理費や怪我の治療費、休業補償などが賠償で、事故で痛い思い辛い思いをしたことを「慰謝」する為に出すのが慰謝料でしょう?

 しかしこの判決文では原告の賠償請求は無視して、原告に「慰謝料」の支払いを命令しているのです。 
 判決文自体があまりに面妖で論理がグチャグチャなので低学歴のワタシには完全には理解できていないかもしれませんが、この慰謝料請求の下りで韓国大法院は「日韓併合の不法性」を持ち出しているのです。 
 つまり「日韓併合が悪いから、当時の事全部悪い、だから慰謝料支払え!!」と言うのです。

 しかしねえ・・・・・。
 新日鉄が日韓併合をしたわけじゃないです。
 日韓併合なんて国家の外交の責任は国家・政府に問うしかないのです。

 ところが韓国大法院は平然と民間企業に、「日韓併合への慰謝料を支払え」と言うのです。

 もうホントに無茶苦茶でしょう? 

 自称徴用工裁判については、もう最初から最後まで全部論理が滅茶苦茶で突っ込みどころが多すぎる為、皆混乱しているのだと思います。
 しかしワタシは実はこの裁判の最大の問題は、原告は徴用と言う国家の制度に対する「賠償請求」をなぜか民間企業に対して行い、大法院が日韓併合と言う国家の外交に対する「慰謝料」を民間企業に命じた事だと思っています。

 皆様はどう思いますか?
 法律に詳しい方がいらしたら教えてください。

  1. 特亜
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2022-07-20 13:47

朝日新聞の暗殺扇動川柳について

 安倍総理暗殺に関する朝日新聞の川柳は酷い物でした。
 安倍総理の死を揶揄するぐらいなら、無礼・不作法ではありますが、まだ言論の自由の反中です。
 民主主義は言論の自由なしには成立しないし、安倍総理を評価しない人、憎悪する人がいたのも事実ですから、そういう人々が総理の死を揶揄したければ、する権利は守るべきです。

 しかし朝日新聞の川柳は明らかに「揶揄」の範囲を超えて、暗殺を歓喜し絶賛しているとしか思えない物でした。

 還らない命・幸せ無限大(福岡県 桑原正彦)

 これはどう見ても「安倍総理が死んで幸せ一杯」と言う意味でしょう?

 因みにこれについては、東京地裁での東電経営陣への13兆円賠償金支払い判決を受けた句だと言う説を唱える人々がいます。
 しかしそれなら猶更酷い話です。

 福島第一原発事故では当時の菅直人内閣の事故処理の不手際、出鱈目な避難指示によって死ななくて良い人が2000人も死んでいます。
 「還らない命」と言うのは、つまりこの命の事でしょうが、それで「幸せ無限大」とは・・・・。 

 朝日新聞やその支持者の視点に立てば「原発事故で2000人死んだけど、13兆円の損害賠償判決が出たから幸せ無限大」と言う事でしょうか?

 安倍総理の暗殺でも言語道断ですが、それでも彼等が心底憎んできた相手ですから、仕方がないと考える事もできますが、しかし福岡県の桑原正彦氏は福島第一原発事故の避難指示の不手際で亡くなられた方達にどんな恨みがあったのでしょうか?
 
 いずれにせよ朝日新聞とその支持者の他人の命に対する認識が良くわかる川柳でした。

 因みに朝日新聞が暗殺を礼賛したのは、今回が初めてではありません。
 226事件や515事件など、昭和大恐慌の後、政府要人に対する暗殺が相次いだ時、朝日新聞はこの暗殺者を絶賛しました。 そして当時の大手紙もそれに続きました。

 曰く「暗殺は許されないが・・・・・、犯人の心情を思うと・・・・。」としていかに現在の政治が腐敗堕落し、国民が苦しんでいるかを説き、そしてその腐敗堕落の張本人を許せなかった犯人が、いかに国家と国民を思っているかを説き、結局、殺された方が悪い、殺した犯人は真の愛国者で正義の味方と世論を誘導しました。

 これはもう暗殺の扇動です。
 朝日新聞はこうやって右翼によるテロを扇動し、そのテロを批判する人達を「非国民!!」と非難したのです。

 このように暗殺が推奨される社会では、冷静で合理的な議論などできるはずもなく、暗殺者の好まない言論は完全に封殺されるようになっていったのです。
 そしてその結果が日本社会の際限もない右傾化、軍国主義化で、最後には第二次大戦参戦、無条件降伏でした。

 この朝日新聞がこの暗殺扇動を行った意図は、わかりません。
 ただそうやってセンセーショナルに報道すれば新聞が売れると思ったのでしょうか?
 それとも朝日新聞が目指す敗戦革命の為に計画的に行ったのでしょうか?

 因みにこの「敗戦革命」については、「崩壊 朝日新聞」で著者の長谷川熙氏が詳しく説明してます。
 この本については以前ワタシもエントリーしました。 
 

「崩壊 朝日新聞」 コミンテルンの陰謀の証明?


 敗戦革命のプランを要約すれば以下の通りです。
 
 朝日新聞内には共産主義者が多数いて、彼等は日本で革命を起こしたいと考えていた。
 しかし現状では彼等には暴力革命を起こす力はない。
 そこで日本を大戦争に追い込み、日本がボロボロにすれば、その敗戦の中で革命が可能だと考えて、ひたすら主戦論を煽り、日本を戦争に追い込んだ。

 そして実際に朝日新聞は率先して戦争を煽り続け、実際に日本は戦争をして敗戦したのです。
 
 勿論、日本の歴史が朝日新聞だけに操られていたわけではありませんから、朝日新聞がこのような事を意図していたとしても、現実にはどこまで朝日新聞の力でそうなったかの証明は不可能です。

 しかしこういう朝日新聞の歴史を思い返せば、この朝日新聞の川柳は、単なる揶揄とか言論の自由の範囲とかの問題ではなく、その裏にあるもっと邪悪な意思を考えざるを得ません。

 敗戦革命だけでなく、歴史的に朝日新聞は「革命」が大好きで、革命と名の付くものをひたすら礼賛してきました。
 そして民主主義国家が大嫌いでした。
 
 戦後はスターリンを大絶賛したし、ワタシが物心ついた60年代には金日成と北朝鮮を絶賛していました。
 70年代になると文化大革命を絶賛し、ポルポト政権さへも「アジア的優しさに満ちた政権」と礼賛しました。

 現実にはどれも大虐殺と大粛清、膨大な文化破壊と言論封殺だったのですが、しかし朝日新聞にとってはそれが素晴らしい政権・素晴らしい政策だったのです。
 そして今でも本心そう思っているのでしょう。
 なぜならこれらの革命については後日その恐ろしい現実が明らかになっても、朝日新聞はそれまでの礼賛報道について、一度も反省することなく、次が出るとまたまた同様の礼賛報道を続けるからです。

 素晴らしい理想やスローガンを掲げて行った革命も、実は大粛清・大量殺人だった。 それがわかっても、また同じ理想を掲げる奴に賛同して礼賛する。
 これを戦後もずうっと続けてきた。

 こうなると朝日新聞が望んだ「敗戦革命」でやりたかった事も想像ができます。
 これは朝日新聞だけでなく、ツィッターなどでパヨクの発言を見ていても思う事ですが、彼等は革命を望むけれど、実は革命後に作る社会については何のプランもないのだと思います。
 でもただもう、現実の社会、自分の隣人、自分を取り巻く人々の全てを憎み、破壊したいのです。
 その手段として「革命」を望んでいるのです。 
 
 こういう朝日新聞とその支持者を見ていれば、「還らない命・幸せ無限大」と言うのは、まさに彼等の魂の句ではないかと思います。


オマケ
 「還らない命・幸せ無限大」の句について、川柳なので五・七・五で「還らない 命・幸せ 無限大」と読むべきあり、「・」は命と幸せが等価だと言う事を表すので、東電に賠償命令が下っても命と幸せが還らないのだと言う意味だと言う解釈をする人達がいます。

 しかしこの解釈はオカシイです。
 なぜなら「幸せ」は、内面の問題、主観の問題で計数不能ですから、福島第一原発事故で失われた幸せを無限大と表現することは可能です。 
 でも命は違います。
 福島第一原発事故当時の菅直人政権の事故処理とりわけ避難誘導の失敗で亡くなら犠牲者、所謂原発事故関連死とされる方の人数は約2000人です。 この方たちは氏名も年齢も死因も明確な2000人なのです。
 つまり「還らない命」は2000人であって、無限大ではないのです。

 だから「還らない命・幸せ無限大」と句で「・」を等価と考えると、「還らない命」と「幸せ無限大」が等価と解釈するしかないのです。
 そして「還らない命」とは、死者の事です。 
 そうなると「死者・幸せ無限大」ですから、人が死んで嬉しくてたまらないと言う意味にしかなりえません。

 ホントに最低だよコイツラ!! 
  1. パヨク
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2022-07-16 13:33

官僚の言いなりで反体制?反権力? 反安倍野党

 朝日「国葬となると国費になる。国会質疑が必要なのでは」

 安倍総理の国葬に関して、朝日新聞が早速、野党を焚きつけて反対をさせようとし始めました。
 そして反安倍野党は早速これに乗って反対しています。

 反安倍野党は日銀の金融緩和にも反対していますが、これも実は日経新聞始め、新聞各社がこぞって金融引き締めを煽っており、彼等はそれに便乗しているのです。
 また選挙の直前に消費税減税法案を出したのですが、しかし現実には法案審議が不可能な日程ですから、実際には消費税減税の意思はぜろなのは明らかです。

 つまり彼等は完全は財政右派・金融タカ派政党です。
 先日エントリーした通り、本来民主主義・資本主義国家では、左派リベラル政党の経済政策は金融緩和と財政出動をガンガンやって、雇用を増やし労働者の賃金を上げる事政策なのです。 
 それなのに反安倍左翼は揃って金融緩和にも財政出動にも大反対で、金融と財政面では完全なタカ派・右派政策を推進しているのです。

 これは彼等が実は共産主義者・社会主義者であって、資本主義国家での経済運営を学ぶ意思が全くなかった事、更に彼等の支持団体である労働組合員の生活にも全く無関心だったことが大きな理由です。 
 しかしもう一つ大きな理由があります。
 
 彼等の掲げる政策は常にマスコミの迎合していると言うか、マスコミに先導されていると言うか、常にマスコミの言うままなのです。
 金融緩和反対も緊縮財政も、この30年来マスコミが掲げ続けた経済政策です。
 そして安倍総理の就任でこれが頓挫したのですが、しかし今また円安に乗じて必死の扇動を開始を始めました。
 そこで反安倍野党がこぞってマスコミに迎合して、緊縮財政と金融引き締めを撃ち足したのです。

 これじゃ完全にマスコミのパシリでしょう?
 でも支持率がジリ貧、泡沫化まっしぐらの反安倍野党にすれば、マスコミに迎合して国民の人気を得るしか道ないのでしょう。
 それにそもそも自分で経済政策なんか勉強したことがないので、新聞やテレビで言っている事をそのままいうしかないのです。

 それではマスコミは何で金融引き締めとか緊縮財政を煽るのでしょうか?
 それは財務省の方針だからです。
 財務省はこのアベノミクスが始まるまでこの方針でやり続けてきたので、絶対にこれを変えたくないのです。
 だから新聞・テレビに圧力をかけて緊縮財政と金融引き締めの必要性を訴える記事を書かせています。
 
 記事の内容は全部財務省の官僚が指示します。
 そもそも日本の新聞記者やテレビ局の記者は、自力では財政金融の記事を書く能力ありません。 また新聞社やテレビ局の役員には財務官力が天下り、新聞社やテレビ局を牛耳っています。
 だからそもそも記者が自分の意思で財政・金融にかかわる記事を書いてはイケナイ会社になっているのです。

 つまり官僚がマスコミを動かし、マスコミの主導で反安倍野党が騒いでいるのです。
 
 ??
 コイツラ、反体制とか反権力とか言ってたよね?
 官僚の言いなりで反体制とか反権力とかって、アタマが悪いって悲しね。

 反安倍野党にすれば総理に逆らっているのだから反体制・反権力の心算ですが、しかしコイツラ護憲派を名乗ってましたよね?

 護憲派で反体制・反権力なんてありえないですよね?
 だって立憲政治では、国の体制は憲法に定められているのです。 立憲制を守ると言うのは憲法に定められた体制を守る事です。
 そして日本国憲法で定める体制は主権在民の民主主義ですから、国家の権力を司る首相や閣僚がどのよに選ばれるかを事細かく定めています。

 これって中学公民の知識があればわかる話ですよね?
 
 で、安倍政権も菅政権も岸田政権も、その日本国憲法の規定によって選ばれた「権力」なのです。
 この状況で反権力・反体制を叫ぶ事は、護憲派どころか日本国憲法と民主主義を全否定する側にいると言う事です。
 ところがコイツラはそういう立憲主義が理解できないので、官僚の言いなりになって、国民から選ばれた政権を全否定しているのです。

 アタマが悪いって悲しいね。

 野党が官僚の言いなりだと言う事が一番わかりやすいのが、モリカケのカケでした。
 あれは天下り斡旋と言う完全な違法行為を行った腐敗官僚が言い出した話です。
 カケの話が出るまで、官僚と獣医師会とその族議員が組んで、医学部と獣医学部の増設を50年余り阻止してきました。 
 日本は医師も獣医師も十分ではなく、一方医学部や獣医学部への進学を希望する高校生は非常に多いにもかかわらずです。

 だからこの利権構造を破って獣医学部を誘致して、加計学園がそれに応じた事には、全く問題はなかったはずです。
 しかし新聞やテレビは腐敗官僚前川喜平の怪文書一つで、全て一丸となって「安倍総理の権力私物化」と大騒ぎして、これを妨害しました。
 そしてそのマスコミの扇動に乗って反安倍野党は丸2年国会でこれを妨害し続けました。

 こうやってマスコミと反安倍野党は、腐敗官僚の側に立ち、ひたすら官僚の利権擁護の為に戦い続けたのです。

 今、マスコミはこぞってアベノミクス攻撃に走っています。
 アベノミクスは金融緩和・財政出動・規制緩和の三本の矢から成り立っていました。
 前記のように財務省は金融緩和と財政出動に反対でした。
 そしてカケ騒動でわかるように規制緩和も猛攻撃します。

 だってカケで明らかですが、規制緩和って自分達が利権で固めている業界に新しい競争相手が入り込む事です。
 さらに言えば「規制」をすることで官僚が持っている権力が削られる事です。 権力が削られるとその分天下り先も減ってしまいます。
 だから官僚は必死で反対します。
 そしてマスコミに反対しろと指令を出します。
 すると今度はマスコミがそれをそのまま記事にして、その記事の通りに反安倍野党が大騒ぎをするのです。

 安倍総理の在任中の最後の3年間はこの官僚の手足となった野党への応対に追われました。
 世界が認める傑出した総理がこんな馬鹿共の相手に時間をつぶさなければならなかったのです。

 そして国民はそれを見ていて、この愚かしい連中を見限る事にしたのです。
 反安倍野党は今後も頑張ってマスコミのパシリを続けて、マスコミと共にジリ貧路線を走り続けてください。
  1. 安倍
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2022-07-15 12:03

現人神(あらひとがみ)

 少し前ですがツィッターで「日本は世界でも稀なカルト国家」と言う意見を見ました。
 理由は「天皇を神」とするからだとのことです。
 イギリス始め、他の立憲君主国の王様は「神」ではないと言うのです。

 確かに戦時中、朝日新聞や毎日新聞などが、天皇陛下を「現人神」と言うプロパガンダを行いました。 
 しかしこれは一神教と多神教の神の違いでしょう。

 一神教の神は唯一絶対で、神と人間とは隔絶した存在です。
 例えばイスラム教の教祖ムハンマドは、イスラム教徒にとっては絶対的な存在で、イスラム教徒は今も彼の教えに絶対服従しているのですが、しかしそのムハンマドでも「神」でも「神の子」でもなく預言者に過ぎないのです。
 肉体を持った人間が神になるなど絶対的にあり得ないのです。

 しかし多神教の神は違います。
 神様は無数にいるし、どこにでもいるのですが、その分神様の権威も力も弱く、人間との境界も曖昧なのです。
 これは日本だけではありません。
 多神教だった古代ギリシャやローマも同じです。

 例えばユリウス・カエサルは生前に元老院から公式に「ユピテル・カエサル」と言う称号を得て現人神になりました。
 塩野七生さんは「ローマ人の物語」でこの事を書いているのですが、西欧のカエサル研究者はこのカエサルの神格化には、非常なショックを受けるのだそうです。 そして何とかこれを正当化しようと必死になるのだそうです。
 
 でもこれは日本人である塩野さんからすると何でもない事で、つまりカエサルが昭和天皇のように尊崇されたと言うだけの話と理解して終わりなのです。
 昭和天皇を現人神と言った人々も、昭和天皇を尊崇するべきと思っているだけで(まあ彼等はそれで天皇の権威を利用しようとしたわけですが)昭和天皇が一神教の神のような、超絶的な能力を持っているとは思ってもいないのです。

 カエサルの神格化も同様で、ユピテルカエサルと尊崇されても、現実の政治活動はそれはまで通りに行い続け、それまで通り批判されました。
 カエサルに接する人々もそれまで通りに接し続けました。
 強いて言えばカエサルはこの頃から、本来ローマ人や祭祀や宴席でしか使わない月桂樹の冠や花の冠を常用した事ぐらいでしょうか?
 でもこれ実は禿隠しでした。 
 カエサルは若い時から禿初めていて、洒落者だったカエサルはこれに凄く気にしていたのです。 

 で、最後には政敵達に暗殺されてしまいました。
 つまり多神教社会では現人神と言っても、その程度なのです。

 因みにカエサルだけでなくローマの皇帝達は死後は皆神格化されて神殿に祀られています。 
 ワタシは高校時代ギリシャ・ローマの美術に嵌ったのですが、その時ローマ皇帝の像がスッポンポンなので何とも不可解でした。
 変態だったカリギュラとかならわかるんですが、アントニウス・ピウス帝のような常識と分別の塊のような皇帝が何でスッポンポンの像になるのだろうか?
 でもこれも「ローマ人の物語」で知ったのですが、あれは死後に神格化されてから作られた像だかなのです。 
 古代ギリシャやローマでは、裸は淫らな物ではなく清い物なのです。 だから神像は全裸で作られたし、オリンピック始め神に奉納する競技は全裸で行いました。

 皇帝以外でも国家の英雄や、偉人が死後に神として祀られる事はよくありました。
 多くの人から尊敬されていた人が死んだ後、残された人々が勝手にその人を祀る神殿を建ててしまえばそれで神なのです。

 この感覚も日本人は凄くしっくりしますよね? 
 例えば日本各地にはサツマイモやサツマイモの普及に努めた人を祀った神社があります。
 これは地元の人々が、サツマイモの普及に感謝して勝手に建てた神社で、地元の人々が勝手にその人を神様にしちゃったわけです。
 元々神様が沢山いて、神様と人間との境界が曖昧だから、こういう事も無問題なのです。

 また多神教の神様は人間と恋愛するし子供も作ります。
 だからギリシャやローマでは、神様の子孫と言う家系も多数ありました。
 例えばユリウス・カエサルの先祖はヴィーナスと言う事になっています。
 ユリウス・カエサルは無類の女好き、女たらしだったのですが、ローマ人達はご先祖がヴィーナスだと言う事を引き合いに出してそれを笑いものにしていました。

 尤もローマ人の先祖は自分達の先祖をトロイアの武将アイネアーネスと言っていましたが、このアイネアーネスは女神ヴィーナスとトロイアの武将アンキーセスの間に生まれた子供なので、ローマ人自体が神様の子孫です。

 こういうの見ると神様の子孫って別に日本人だけじゃないんですよね?
 多神教世界って一神教世界とは違うと言う事です。

 大分前ですが、森元総理が「日本は神の国」と言って大騒ぎになった事があります。
 しかし正確に言えば「日本は八百万の神々の国」と言う話で、日本人にとっては当たり前の話です。
 でもこれは一神教世界ではトンデモなので、日本のマスゴミは必死で欧米を焚きつけて騒ぎにしました。

 こういうの見ていると、日本の左翼の中にはキリスト教系のパヨクが大量に入っているんじゃないかと思います。
 そして日本人も何となく一神教的な発想をするようになっているのでしょうね。
 だから「天皇は現人神?? カルトだ!!」と言う人間が出てくるのでしょう。  
 でもこれは正しくないので気を付けていきましょう。

  1. 古本
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2022-07-13 12:38

立憲共産党のタカ派極右政策


 今回の選挙で立憲共産党は日銀の金融緩和政策を止めさせてると公約しました。 
 消費税は減税すると言っていましたが、その為の財源は法人税の値上げ、企業の内部留保への課税で賄うとのことですから、緊縮財政も公約したわけです。

 金融緩和政策を止めると言う事は、金利をあげると言う事ですよね? 
 これは世界標準では、金融政策では「タカ派」と言います。
 例えばマーケット関係の動画などで今回のアメリカのFRBの決定に関する物を見ていたらわかりますが、解説者は皆、金利をあげて市場の資金を絞れと言う人達を「タカ派」、それに反対して低金利を維持して市場に資金を流し続けろと言う人達を「ハト派」と呼んでいます。

 同様に財政に関して世界標準では、緊縮財政派を「右派」「保守派」、積極財政派を「左派」「リベラル派」と呼びます。

 例えばレーガン大統領は対ソ強硬策でソ連を崩壊に追い込んで冷戦を終わらせた人で、典型的な右派・保守派の大統領ですが、この人は内政では高金利政策と緊縮財政策を徹底しました。 当時アメリカは深刻な財政赤字と貿易赤字でドルの信認が揺らいでいた時代なので、この政策が間違っていたとは言えません。
 これでドル高になり、財政赤字も小康を得て、ドルの信認は確固たるものに戻りました。

 しかしこのドル高政策でアメリカの製造業は壊滅したと言うか、製造業は工場をメキシコなど周辺諸国に移転してしまいました。
 また緊縮財政を徹底して長く公共事業を止めた事で、アメリカの土木産業が死滅しました。 
 
 これは雇用問題にとっては非常に深刻な話でした。
 なぜなら製造業も土木産業も、非常に良い雇用を作る産業だからです。 工場や土木工事は格別な学歴やスキルのない人達を多数雇用して、しかもサービス業などに比べると遥かに高い賃金を払ってくれます。 
 労働者の立場に立てば、レーガン大統領の高金利政策や緊縮財政政策は、絶対に許せないのです。

 しかし右翼・保守派は「国家があっての個人」「国家が破綻したらどうやって国家が個人を守るのだ?」と言う発想をするので、どうしても国家の経済を雇用より優先してしまいます。
 だから通貨の信認や国家の財政が、福祉や雇用に優先することになってしまいます。
 そこで雇用を減らす高金利通貨高政策、国民に福祉を削る緊縮財政などを行いがちになるのです。

 一方左派・リベラル派は何よりも個人が優先します。 また弱者の保護を標榜します。
 その為、雇用は断固として守る、福祉や公共事業など国民生活に直結する予算の増額を推進し、減額には絶対に反対します。
 その為、金融緩和・低金利政策と積極財政、悪く言えば放漫財政を推進するのです。

 この世界標準からいえば、立憲共産党の経済政策は完全な右派・保守派政策なのです。
 逆に安倍総理が始めたアベノミクスは完全な左派政策です。
 実際、アベノミクスの三本の柱の二本「財政出動」と「金融緩和」は欧米では古典的な左翼・リベラルの政策なのです。

 実はワタシがこのことを知ったのは安倍総理がアベノミクスを唱えられる数年前でした。
 だから非常に驚きました。

 だって当時は民主党政権時代で、民主党政権はレンホーが音頭を取る仕分けで、大学の研究予算など多くの予算を削ったり、東日本大震災の直後に「復興増税」をしたり緊縮財政まっしぐらでした。
 一方当時日銀の白川総裁は、他国がリーマンショックへの対応の為、低金利とマネーサプライの増額を続ける中、高金利でマネーサプライを絞り続けたのですから。

 お陰で日本円は全ての通貨に対してトンデモナイ円高になりました。 その為多くの日本の製造業が倒産や倒産の危機に追い込まれました。
 シャープやエルピーダメモリーが倒産し、パナソニックまで倒産の危機に追い込まれたのました。
 こうなると当然の事ですが、多数の労働者が解雇されました。 彼等は必死で職を探しましたが、不況と超円高の中で新しい仕事は見つからず、家賃が払えずアパートを引き払いネットカフェを転々とする生活を続けたのですが、そのうちネットカフェに泊まる資金もなくなり、コーヒー一杯でマクドナルドで夜を過ごす「マクド難民」になりました。

 しかし民主党政権はこの事態に全く無関心でした。
 労働者や弱者の側に立つと言う左翼・リベラルの立場からはあり得ない冷酷さでした。

 そしてこの惨状を救ったのが安倍総理の金融緩和と積極財政なのです。
 すると魔法のように円は下がり、製造業は潤い、あれよあれよという間に失業率は下がり、マクドナルド難民も消えました。 この人達はアベノミクス開始直後に職を得て、工場の寮や安アパートで暮らし始めたのでしょうね。
 工場や寮も安アパートも優雅ではないけれど、マクドナルドで夜を過ごすよりは遥かに快適です。

 それにしても不可解なのは、何で民主党もその後継政党である立憲共産党も左派・リベラルを名乗りながら、右派・保守派の経済政策を継承し続けているのでしょうか?
 2009年の政権交代時から日本の失業率は随分上がっていました。
 だから政権交代直後から金融緩和と積極財政を行っていれば、外交で失敗を重ねても、支持率が急落するような事はなかったはずです。

 でもどうやら彼等は積極財政や金融緩和が欧米の左翼・リベラルの基本政策であることを全く知らないようです。 前々から知らないし、今も全く知らないのです。
 しかしこれはこれでまた不思議です。
 だって左翼・リベラルって高学歴なんでしょう?
 民主党政権には労働組合の幹部も多数入っていたのですが、コイツラだって皆高学歴なのです。 高卒の旋盤工上がりなんていません。
 
 ところがこの高学歴左翼・リベラルが実は欧米のスタンダードな左翼・リベラルの経済政策を知らない。
 これホントに不思議です。

 でも彼等や彼等の支持者の言動を見ていると何となくわかります。
 彼等はそもそも共産主義者・社会主義者なので、資本主義を全否定しているのです。
 しかし欧米の左翼・リベラルの経済政策は資本主義を否定しているわけではなく、資本主義の体制の中で労働者や弱者の利益を守る為の政策です。
 
 民主主義国家では、実は左翼・リベラルも右翼・保守の違いも相対的な物で、左翼・リベラルだって雇用を守る為には健全な企業活動を守る必要があるとわかっているし、右翼・保守だって従業員なしで企業が成り立たない事も、労働者や弱者を守るのは国家の役目だとわかっているのです。
 だから右派・左派どちらも自国の企業の利益、自国の国益を守る立場では一致するし、安全保障上の重要問題では完全に一致団結します。

 しかし日本の左派・リベラル(ワタシは自称リベラルだと思うのですが)は違うのです。
 彼等は未だに共産主義革命や暴力革命を夢見ています。
 イヤ、それ以前にこの日本社会を破壊することを夢見ているのです。
 彼等は大多数の日本人には理解できない理由で日本と日本社会を憎悪しているので、とにかく社会を良くしようと言う提案には反対したいのです。
 そしてそれを「反権力カッコいい」と信じており、政府の政策を支持したり同調したりする人間を「奴隷」「肉屋を支持する豚」などと罵倒して悦に入っています。

 こういう人達が真面目に失業率を下げる為の経済政策なんか学ぶわけないでしょう?
 だから政府が積極財政・金融緩和を提唱したら「絶対反対!!」と喚くのです。
 
 挙句に「アベノミクスで貧困化した」「多くの人が命を奪われた」などの珍説に執着しています。
 実質賃金が下がるなど統計の問題は出ています。
 しかし失業率が下がり、就業者数が増え、そして新卒者の就職内定率がバブル期並を維持しているのに、貧困化とかあり得ないと言う事がわかないのです。

 でも彼等の最大の目的は、共産主義国家や社会主義国家を作る事でさへなく、実は自分の思い通りにならないこの社会を破壊することなのだから、データを見るとか、失業率を下げる為の経済政策を学ぶなんてことができるわけもないのでしょう。

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