」と言ったところ、なぜか叩いている連中がいます。
しかしこれは事実です。
円安になると輸出が増えて企業業績が良くなり、企業が設備投資などを増やして消費も増えます。 また生産量を増やすので、雇用も増えるのですが、それでも最初に増えるのはパートなど非正規ですから、非正規職の時給などはすぐに上がります。
けれども正社員の給与はなかなか上がりません。
そもそも正社員の給与と言うのは、昇給の時期が決まっています。 日本の場合はほとんどがいわゆる春闘の後になります。
また正社員の給与は一度上げると下げる事が難しいので、雇用者側からすれば慎重にならざるを得ません。
だから正社員まで含めた労働者の賃金が上がるには相応の時間がかかります。
しかし逆に円高の効果が表れるのはすぐです。
これはリーマンショック時を思い出せば、わかります。
あの時に異常円高で、輸出企業の業績が一気に悪化しました。
それでエルピーダメモリーは倒産、シャープは経営破綻し、そのほか多くの輸出企業は大規模なリストラを迫られました。
しかしこの時真っ先に犠牲になったのが、非正規労働者です。 こうした人々は元々低賃金で預金もなく出業保険にも加入していない人も多いので、失業するとホントに悲惨でした。
リーマンショックから続いた円高の間、仕事を失った非正規職の人達が、家を失い、ネットカフェに泊まり、しかし間もなくネットカフェに泊まるお金もなくなって、マクドナルドでコーヒー一杯で夜を過ごすようになりました。
これが円高の効果です。
円高の効果ってホントにすぐ表れます。
勿論これで恩恵を受けた人達もいます。
輸入価格が下がり、物価も安いままなので、公務員や年金生活者など、失業の心配のない人達には天国でした。
この当時は就職先として公務員大人気でしたよね?
こういう悲惨な円高って高々10年ほど前の話です。
20代の人達ならともなく30代以上の人は覚えているのではありませんか?
だから今のネットでの円安叩きをみると大変違和感があります。
最初に紹介したリンク先の保守速報さんが、ネットのカキコを紹介してくださっているのですが、しかしそのカキコがどう考えても完全にズレているのです。
だからチョッと反論しますね。
33: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/20(水) 19:20:01.27 ID:M4Wrccmv0.net
ずっと円安ですけど、景気よくなりました?
ずっとっていつからですか?
いつに比べて円安だというのですか?
リーマンショック後から民主党政権時の超円高を基準として、アベノミックスでそれを是正されてからを「ずっと円安」と言うのでしょうか?
だったらアベノミックス以降明らかに景気は良くなり、失業率も新卒者の就職内定率も劇的に改善した。
非正規職の時給は、アベノミックス開始で円が下がり恥じた直後から劇的に上がっていますけど。
244: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/20(水) 19:46:02.56 ID:EWzBlYPU0.net
ここ10年で7年が貿易赤字だったのでは?
輸出が増える影響より、輸入に対する副次的効果のほうが強いでしょ・・・
こんなんが日本の財界トップていう現実
貿易赤字は20年前からです。 以前はもっと多かったです。
しかし経常収支は黒字を維持しています。
日本は世界一の債権国です。 また対外資産の保有量も世界一です。
だから外国に貸したお金の利息や、外国の株の配当などが世界で一番沢山入るのです。
だから貿易収支の赤字はそれで充分に補えているのですから貿易収支の赤黒は意味がありません。
因みに貿易収支は景気が良いほど赤字が増えます。
なぜなら景気が良いと工業原料から高級ブランド品まで輸入が増えます。 逆に景気が悪いと輸入は減るので貿易収支は黒字化するのです。
592: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/20(水) 20:30:55.90 ID:yuL2q0qV0.net
>企業の業績が良くなれば、消費も増えて賃金も増えてまわりまわってくるが、それには時間がかかる
会長、いつまで待てばいいんですか??
まず上の表の海外との賃金比較ですが、これは当然それぞれの国の賃金を、その年代ごとの為替レートでドル換算して比較しています。
その場合賃金が変わらなくても為替レートが変わると賃金が変わります。
ところで10年前の為替レートは1ドル80円前後でした。 これで時給1000円の人の賃金をドルに換算すると12.5ドルです。
一方現在の為替レートは1ドル120円ですから、ドルに換算すると8.3ドルです。
つまり同じ賃金でもドルに換算すると賃金が激減したことになります。
ところでこの表をみる限り、1ドル80円割れした10年前から現在までは、緩やかではありますが、賃金は右肩あがりです。
ドル換算なら賃金が変わらなくても5割減になるべき期間に、賃金が下がらないどころか上がっている!!
これはつまり円で賃金をみていけば5割以上賃金が上がった事になります。
10年で5割以上も上がっているなら、そう悪くはないのでは?
さらに言えば好景気で雇用が増えると、平均賃金はむしろ下がります。
なぜなら景気が良くなって雇用された人達はみんな新入社員ですから、それまで働いていたベテラン従業員に比べて賃金は低いのです。
だから非正規の時給や新入社員の初任給が上がっても、こうした人達の雇用が増えれば平均賃金は下がるのです。
それでも5割を超える円安進行時に、ドル換算での賃金が上がり続けたのですから、円安の恩恵は絶大だと言わざるを得ません。
むしろ問題なのは10年前、リーマンショック時にドル換算でも賃金が下がっている事です。
この時期、それまで1ドル120円前後だったレートが80円まで跳ね上がったのです。
本来ならそれに応じて賃金が上がるべきなのですが、下がっているのです。
こんなことになったのは、超円高に耐えられなくなった企業が、非正規職員ばかりか、給与の高い中高年層を狙い撃ちにリストラするような事になったからです。
これがどんなに悲惨な事かわかりますか?
これをみれば円高がどれほど有害だったかがわかります。
因みに下の表の企業の内部留保ですが、そもそも企業が内部留保を増やしたという事で怒っている人達は、内部留保ってどういうモノかわかっているんですか?
何か強欲社長が利益を金庫にしまい込んでいるように思っているんですか?
これ「
ひろのひとりごと」さんがきちんと説明してくださっていますが、そもそも内部留保って利益の中で帳簿上まだ使っていないお金であって、実は設備投資や研究資金などとして既に使い道が決まっているお金である場合がほとんどです。
勿論、不況時に備えてため込んでいるお金もあります。 バブル崩壊以降始まった銀行の貸し渋りが今も続いています。 この状態では企業は、資金が必要になっても、銀行に頼れません。
その時、貯えがなければただちに企業は倒産、従業員は失業です。
内部留保を叩いている連中ってこれがわかっているのでしょうか?
そして最大の疑問ですが、円安叩きで騒いでいる連中は、なぜ円安になっているのか? どうやったら円安を止められるかわかっているのでしょうか?
現在の円安は簡単に言えばアメリカとの金利差のせいです。
昨年末からアメリカは7~8%と言うかなり強烈なインフレになっているので、FRBがこのインフレ退治の為に米国債の金利を上げ始めました。
しかしインフレは収まりそうもないので、まだ何度か利上げをすると言われています。
それで世界中の人で米国債などを買おうとしているために、ドルを買っているのです。
一方金利を低くとどめたままですから、円は人気がなくなりました。
つまり円安を止めたいなら、金利をあげればよいのです。
しかしそんなことをしたら景気は一気に悪くなります。
ちなみに今ロシアはルーブル安を食い止めたと言ってふんぞり返っていますが、これはルーブルへの両替を極端に制限しただけでなく、ロシアの国内金利を20%!!まで上げたからです。
こんなサラ金みたいな金利ではロシア国内での経済活動は破綻しちゃうのですが、それがわからないプーチンはふんぞり返っているのです。
一方日本では超低金利が続いています。
この低金利の恩恵が例えばローンの金利低下です。
今、都市部のマンション価格はバブル期よりはるかに高くなっています。 なんでそんなに高いマンションが買えるかと言えば、金利が凄く下がっているので、ローンの支払いがバブル期に比べると信じられないほど楽になっているからです。
だからこれから家を持ちたい人はみんなこの恩恵にあずかっています。
マンションや家が売れたら、それにつられて家電や家具も売れるので、金利が低いという事は消費を増やすことに凄く効果があるのです。
しかし金利が上がればこうした効果はすぐに吹き飛びます。
当然景気は一気に悪くなり、失業率は上がるでしょう。
円安叩きをみて大変不可解なのは、円安叩きをしている人達が、失業に対して全く無関心な事です。
20: ニューノーマルの名無しさん 2022/04/20(水) 19:17:36.13 ID:UBG06ri80.net
庶民は地獄行きだけどな。
イヤ、円安は庶民の味方です。
円高で利益を得るのは、公務員や年金生活者、多額の預金をもっている人達だけです。
円高になると庶民は失業におびえるのです。
円安の効果が表れるには時間がかかります。
でも円高の効果はすぐに表れます。
リーマンショックを思い出せばわかりますね。
円高の進行とともに一気に輸出企業の業績が悪化し、リストラや失業が増加しました。
あれを忘れたのですか?