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2022-03-03 12:23

ロシアのウクライナ侵略雑感 理性はあてにならない

 ロシアのウクライナ侵略ではロシア兵の士気は非常に低いようです。
 そしてこれがウクライナ側が善戦できている理由でもあるようです。

 実はこれについては開戦前に伊藤俊幸元海上自衛隊提督が、指摘していました。 
 伊藤元提督によれば「今回のロシアのウクライナ侵攻は、現在の基準では完全な侵略戦争であって、全く大義がない。 大義のない戦争で死ぬことは軍人には耐えられない。 士気が上がるわけもない。 このような戦争はロシア軍の幹部も支持できない。」のだそうです。
 そして伊藤提督はこの観点から「プーチンはウクライナには攻め込まない」と予想していたのです。



 更にプーチンやロシア軍幹部も、この戦争には一般ロシア人の支持も得られないと考えていたようです。
 だから実は現在ロシア軍がハリコフやキエフなど、ウクライナの中心部まで侵入して戦っている事は、ロシアでは全く報道されていないと言うのです。

 本来であればこういう大攻勢には、大勢の従軍記者が付き添って、大勝利を宣伝しまくるはずなのに・・・・・。
 
 そして兵士達の中には「訓練だ」言われていた者も少なくないようです。 
 「訓練だ」と言われたら信じますよね? だってもうかれこれ数か月、ロシア軍はウクライナ国境付近で演習を繰り返してていたのですから。
 
 ところが演習だと思って進んで行ったらホントに砲撃されたり、住民が車両の前に立ちふさがって「ファシスト!! 帰れ!!」と叫んだりしたら、ショックで戦うどころじゃないでしょう?
 
 だって戦争の演習は防災訓練とは違うのです。
 本番では人を殺し、自分も殺されるかもしれないのです。 だから米軍だって出撃する兵士達には遺言状を書かせたりして、心の準備をさせるのでしょう?
 そういう心の準備なして、敵対してくる人を殺せるわけないでしょう?
 しかも殺す相手は、外見も言語も全く自分達と変わらない人達なのですから。
 
 マトモな人間なら、幾ら戦闘訓練を積んだ軍人でも、敵と言う認識なしに自分と親兄弟と変わらないオジちゃんやオバちゃんを撃てるわけないのです。

 だからこれでウクライナを制圧するには、ウクライナ軍は一切抵抗せず戦闘は全く必要ない。 民間人はロシア軍を歓迎。 ロシア軍侵入と共にゼレンスキー大統領は逃亡と言う事にならなければなりません。
 そしてロシア国民や国際社会が事態をマトモに認識する暇もなく、キエフに侵入して親ロシアの傀儡政権を立てて、めでたしめでたしで終わらなければなりません。

 これだともう国際社会もどうしようもないので、クリミア侵攻の時と同程度の形だけの経済制裁ぐらいでお茶を濁して、ウクライナはロシアの物になっていたでしょう。

 実際、ロシア国営通信から漏れ出した予定原稿では、プーチンの目論見は2日でウクライナ制圧だったようです。

 でもそのプーチンのシナリオはゼレンスキーの勇気と愛国心、そしてそれに鼓舞されたウクライナ人とウクライナ軍の抵抗でアッサリ潰れました。 
 そして後に残ったのは、わけもわからないまま戦場に連れられてきて途方に暮れるロシア兵と、国際社会からの徹底的な経済制裁です。

 でもこんなゼレンスキーの対応一つで崩壊するような作戦ってあまりにリスキーじゃないですか?

 プーチンがこんなリスキーで愚かしことをするはずはない!!
 だからプーチンはウクライナ侵攻なんかしない。

 これが軍人としての伊藤提督の読みだったのです。
 ところがその読みは完全に外れたけれど、ロシア軍の士気が低くて、ロシア軍の作戦は成功しないと言う読みは全くその通りだったのです。

 そしてそれでロシア軍がもたつく間に、ロシアへの経済制裁とEUとアメリカからの軍事支援はドンドン進んでいるのです。 これはロシアにとっては大変な災難ですが、しかしこれもまた伊藤提督の読み通りです。

 このロシア軍のウクライナ侵入に関して、伊藤提督以外にも多くの人が「プーチンは開戦しない」と予想していたようです。
 そしてその根拠は結局「ウクライナを侵略しても、ロシアの国益にならない。 例えこれでウクライナを制圧できても、ロシアがそれで得るモノと喪うモノを比べたら、喪うモノの方がはるかに多い。」と言うモノでした。

 そして開戦以降の状況を見ていると、正にその通りなのです。

 プーチンは開戦しないと予想した人々の中には、ネットでは「ロシアのスパイ」と叩かれたりした人もいるのですが、しかし結果を見れば「開戦はロシアの国益にならない」と言う予想については完璧に正しかった事が証明されたのです。

 彼等の間違いはプーチンが国益にならない事をやると読めなかった事なのです。
 しかしワタシはそれも仕方ないと思います。
 だってこれまでプーチンは非常に冷静で賢い男でした。 
 その賢く冷静なプーチンがこんなリスキーな作戦を実行するなんて・・・・・。

 プーチンは一体何を考えていたのでしょうか?
 プーチンは気が狂ったのでしょうか?
 
 これは全くわかりません。
 しかし考えてみれば国益にならない戦争、理性で考えれば避けるべき戦争をやった例はいくらでもあるのです。

 ワタシは今回のロシアのウクライナ侵攻は、ドイツのポーランド侵攻とそっくりだと思いました。
 でもあのドイツのポーランド侵攻だって、軍事の常識では随分と無茶な作戦で、ドイツ参謀本部は大反対だったようです。
 そしてこれはフランスやイギリスの軍人からみても同様ですから、イギリスもフランスもドイツのポーランド侵攻なんて全く予想していなかったのです。

 ヒトラーもプーチンと同様、悪党ではあっても馬鹿ではないのです。 それどこかプーチン同様に非常に冷静で賢い男なのです。 
 でもその賢く冷静はヒトラーは、それまでの成功をドブへ捨てて、我が身とドイツを破滅に追い込む作戦を実行しました。

 しかし歴史上、こういう例はいくらでもあるでしょう?
 残念だけれど、理性で戦争が回避できるとは限りません。 
 元来独裁者になるような人間は、一般人よりむしろ遥かに理性的です。 冷静で現実的です。
 それでもやっぱり彼等もまた意味不明の感情に動かされて判断を誤り破滅するのです。

 そしてそうなると中国が尖閣や台湾への侵攻しないと言う保障も全くないわけです。 
 想像するだに恐ろしいけれど、恐ろしい事態もあり得ると考えて準備するしかないのです。
 
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オマケ
 妹がよもちゃんの為に買ってくれた花は大方散ってしまいました。 
 獣医さんが送ってくれた花はまだ綺麗ですが、しかしよく見るとかなり弱ってきました。
 こうやって花を見ていると、よもちゃんが逝ってから時間が実感できます。

 よもちゃんの残したキャットフードと猫砂の大半は、近所の猫を飼っているお宅に引き取ってもらいました。 
 そのお宅はワタシとアパートと同じ敷地に建つ別の棟です。 そのお宅の方と面識はなかったのですが、時々猫が窓辺に入るのが見えるので、猫を飼っている事だけは知っていました。

 窓辺の猫は白、黒、灰色、白黒ブチなどなど7匹、毛色の違うのが見えたので、ワタシは7匹いるのだと思っていました。
 でもキャットフードを引き取ってもらったときに聞いたらなんと9匹いるのだそうです。

 猫がいる事を知っているだけで面識もない方に、キャットフードの引き取りをお願いしてどう思われるか心配だったのですが、でも手放しで喜んでキャットフードだけでなく猫砂も引き取ってくださいました。

 こんな扶養家族が多ければ、面識がないとかそんなことどうでもよいのかもしれません。
 
 よもちゃんが病気になってから、ワタシは何とかよもちゃんに食べ物を食べてほしくて、猫チュールや猫お八つや馬鹿高い猫パウチを色々買い込みました。 そして無理矢理チュールを食べさせました。
 よもちゃんは凄く嫌がっていたのに・・・・・・。

 だからよもちゃんが残したキャットフードを見るのが辛くてたまりませんでした。

 でもあのお宅の9匹の猫があれでよもちゃんの為に盛大な葬送の宴をしてくれたと思うと、気持ちが慰みました。

 今はよもちゃんにはハムやベーコンや塩鮭をお供えしています。 よもちゃんはハムやベーコンや塩鮭が大好きだったのですが、腎臓に悪いのでできる限り食べさせないようにしていたのです。
 でもこれからは腎臓の事なんか心配せずに幾らでも食べられます。

 こうやってワタシも少しずつ立ち直っていけるのだと思います。

 それから写真はよもちゃんが病気になる少し前に撮ったものです。 
 ワタシのベッドの布団の上で寝ている所ですが、布団カバーはワタシが作った物で、ウクライナカラーです。
 これはよもちゃんの預言だったのだと思います。
 
  1. ウクライナ
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2022-03-02 11:52

ロシアのウクライナ侵略雑感 神は自ら助ける者を助ける

 ウクライナが大変な事になりました。
 余り色々あってきちんと考えをまとめられないのですが、とりあえず感じた事を書いていきます。

 一番驚いたのは、ロシアのウクライナ侵攻開始数日のウクライナ軍の善戦で、欧米の姿勢が一変した事です。
 善戦したとは言えロシア軍はまだウクライナ国境の終結した兵力を全部投入したわけでもなく、またウクライナの勝利が見えてきたわけでもありません。

 それでも開戦当初、あれほどウクライナに冷淡だったNATOとEUが今はウクライナ全面支援へと変わってきました。

 開戦前、ドイツは5000個のヘルメットを供与しただけで、ウクライナ側は「言葉を喪う」ほど落胆しました。
 しかし開戦後、2~3日で大量の対戦車兵器を供与すると言い出しました。

 開戦直後の、NATO諸国首脳は、勇ましい言い回しですがしかし実は「NATOはウクライナは絶対に支援しない」と明言しました。
 そりゃ核大国ロシアとの戦争を避けたいのはわかりますが、しかしこんなに早々と明言しなくても、暫くの間は戦況を見ながら、ロシアに無言の圧力ぐらい掛けたらと思いました。
 
 それを開戦当日早々と「ウクライナを支援しない」と明言するのは「オレタチはこの件には一切かかわりませんから、プーチンさんどうぞ手っ取り早く片付けちゃってください。」と言っているようなモノではありませんか?
 そしてウクライナ人には「アキラメロン!!」と言っているようなモノです。
 NATOがこんな態度では、プーチンだって「こりゃイケるぜ!!」と思うでしょう。

 ところがウクライナ人は諦めずに2~3日頑張ったら、状況が一変して、2月28日にはEUがユーロファイターを送ると言い出したのです。
 
 ユーロファイターってイギリスとEU諸国で使われている4.5世代戦闘機でしょう?
 そりゃこんなのが使えればウクライナ空軍は大助かりだとは思いますが、しかしウクライナ空軍は旧ソ連製の戦闘機しか持っていなかったので、ユーロファイターなんて操縦できるパイロットも整備をできる整備兵もいないはずです。 
 そして今からウクライナ空軍のパイロットや整備兵にユーロファイターの操縦や整備の訓練をしたのじゃ泥縄もいいところでしょう? 

 と、いう事は、実はパイロットや整備兵も一緒に送ってくれるってことじゃないですか? 義勇兵とかそういう形式にするのでしょうが・・・・・。
 実際、ウクライナ側は同日外国からの義勇兵を募集しました。 
 つまり事実上のEU参戦ではありませんか?

 そしてウクライナのEU加盟の速攻で認められました。
 NATOについては開戦早々「ウクライナを支援しない」と言ってしまったので、ウクライナの支援はしない事にしたけれど、EUは拡大国家なのでEUとしては自国が攻撃されたと思って全面支援体制に入ったのです。

 イヤ~~、こういうの見たらマジに「神は自ら助ける者を助ける」です。
 ウクライナ人が捨て身で自らの独立を守る気概を勇気を見せたら、それまで冷淡を極めて西欧諸国がこぞってウクライナ支援に変わったのです。

 ウクライナ大統領ゼレンスキーがどこまでこの事態を読んでいたかはわかりません。 また今後の展開もわかりません。
 ホントは何も考えずにその場その場で調子のいい事を言ってしまっただけなのかもしれません。
 
 でも結果としては開戦後に見せたゼレンスキーの捨て身の勇気と愛国心が、実はプーチンとなれ合って、ウクライナを見捨てる気満々だった西欧諸国の首脳達の態度を一変させたのです。

 このような状況を見ていると、中国が尖閣諸島を攻撃したとき、日本政府と日本がどのようにふるまうべきか?がよくわかります。
 
 中国が尖閣諸島を攻撃したときは、まずはアメリカの助けをあてにせず、日本が全力で守る意思を見せるべきなのです。
 そうしなければ世界中が日本を見捨てるでしょう。
 だって自ら戦う意思もない国を助ける意味はないのですから。

 神は自ら助ける者を助ける
 逆に言えば、自ら助ける意思のない人間は、神も助けてはくれないのです。
 
 今回のロシアのウクライナ侵略では、本当に色々と学ぶ事が多いので、この後も思った事を書いていきたいと思います。

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オマケ

 今日でよもちゃんが死んで一週間経ちました。
 でも今もまだよもちゃんがいない事が信じられません。 こうしてブログを書いていると、パソコンを置いた座卓の下か、ベッドの上によもちゃんがいるような気がします。
 それでブログを書きながら時々、座卓の下に手を入れたり、ベッドの方を見て、よもちゃんがいない事に気づき、悲しみがこみ上げてきます。

 でもいつまでも悲しんでいてはよもちゃんに叱られます。
 だからこれからまた頑張ってブログを更新していこうと思いますから、今後もよろしくお願いいたします。
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