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2022-02-24 22:02

花に埋もれて

 前回のエントリー「薔薇色の雲」に沢山のコメントを頂いてありがとうございました。
 頂いたコメントには今後、必ず返信します。 
 
 今日は妹と二人で、ペット霊園に行ってよもちゃんのお葬式をし、火葬し、お骨を拾ってきました。
 それでよもちゃんは小さな骨壺に入って、ワタシの家に戻ってきました。
 そしてまたワタシの傍にいてくれます。

 昨日の14時半、よもちゃんが逝ってから、妹を待つ間、泣く事も悲しむ事もできず、ただただブログに自分の気持ちを書きました。
 そしてそれを読んだ皆様のお気持ちを考える事もなくアップしてしまいました。
 そのことで皆様にも大変辛い思いをさせた事を申し訳なく思います。

 でもそれで皆様がワタシの気持ちを受け止め、そしてよもちゃんを温かい言葉で送ってくださった事で、本当に慰められました。
 天国のよもちゃんもきっと大喜びしていると思います。

 あれからワタシは一人で薔薇色の雲が次第に色あせ、闇に沈んでいくのを眺めていました。
 窓の外が暗くなるころ、妹が来てくれました。
 昨日もう吹雪は収まっていたのですが、それでそれまでの降雪で道が狭まり、札幌市内の道路は、どこも大変な渋滞だったそうです。

 それでも来てくれたのですから、本当にありがたいです。
 妹は綺麗な花束と、お弁当やワインを持ってきてくれました。 それで二人でよもちゃんのお通夜をしました。

 それから沢山のお香典を持ってきてくれました。
 妹は獣医さんの往診をお願いしたときに「往診代は自分が出すから、元気になるまでずうっと往診をお願いして」と言ってくれたのですが、ホントに二月分の治療費が全部出るほどのお香典でした。
 そしてこの前のお見舞いと合わせると、よもちゃんの治療費も葬儀費用も大方妹が持ってくれたことになります。
 ワタシはありがたく頂きました。
 
 ベッドの上のよもちゃんは、ホントに可愛く、ワタシと妹がよもちゃんの話をしているのを聞いて、またニャーとなきそうでした。
 妹は何度もよもちゃんを優しくなでてくれました。
 
 よもちゃんと暮らし始めてから、ワタシは二度、入院しました。 最初の入院は10日ほどだったと思いますが、妹はその時は喜んでよもちゃんを預かってくれました。
 妹はワタシ同様大の猫好きですから、よもちゃんの事をホントに可愛がってくれました。 ところがよもちゃんは散々悪さをして妹をてこずらせたうえ、その後、妹が我が家に来るとベッドの下に隠れると言う忘恩ぶりでした。

 二度目は2016年です。 ワタシは自転車で転んで右足を骨折し、二か月も入院する羽目になりました。
 二か月!!
 しかも前に散々、迷惑を掛けられたのに!!
 それでも妹はワタシが退院するまで二カ月間、よもちゃんの面倒を見てくれました。
 よもちゃんは勿論その二か月間、外へ出たいとか好きな事を言って泣き喚き、妹を散々にてこずらせました。

 でも最近はよもちゃんも忘恩的な態度を改めました。 そして妹が来ても逃げずに大人しく抱っこされたりするようになりました。
 妹は以前の忘恩行為を責めるでもなく、よもちゃんをかわいがってくれました。

 だから妹と二人でのお通夜によもちゃんも満足してくれたと思います。

 こうやってお通夜の夜が明けると、ワタシは漸く霊園の予約を取る決心がつきました。
 ここはワタシが夏に野菜を買いに行く無人販売所の近くで、札幌の街を見下ろす高台の神社です。
 その神社が数年前からペット霊園を始めたのです。

 ワタシはそれでよもちゃんの万一の時にはここにお願いしようと決めていました。
 でもホントにその日が来てしまうと、一人では予約取る事ができなかったのです。

 それから獣医さんが往診についての電話をくださいました。 ホントは今日は休診日なのに、昨日から早朝の往診を申し出てくださっていたのです。
 ワタシはよもちゃんが昨日天国へ行ってしまった事を話て、往診をお断りしました。
 明日は改めて病院にこれまでのお礼を言いに行こうと思っています。

 こうやってよもちゃんを送る覚悟がついたので、ワタシは妹に留守を頼んでよもちゃんを送る花を買い足しに、近所の花屋さんに行きました。 
 久しぶりに外に出ると、とても明るく温かく、すっかり春の気配でした。
 気がつけば二月だってもうあと何日も残っていないのです。

 残念な事に花屋さんには、殆ど花がありませんでした。 ここは花束の配送などを本業にしている花屋さんらしく、切り花は殆ど置いていないのです。
 それで今度は妹が、さらに遠くの花屋さんまで行って、今度はとても愛らし花を沢山買ってきてくれました。

 こうやって二人午前中一杯よもちゃんを送る支度を続けました。
 よもちゃんはその間、静かに眠っているようでした。
 本当に愛らしくて、もう目を覚まさなくてもよいから、このままずうっといてほしいと思ってしまいました。
 それで愛撫せずにはいられないのですが、毛皮の下の体が次第に冷たくなるのがわかり悲しかったです。

 しかし午後1時過ぎ、霊園の車がお迎えに来てくれました。
 神社の霊園ですから、神主さんの司式の神道のお葬式でした。
 これはネコウヨだったよもちゃんにピッタリです。
 だからよもちゃんも満足だったと思います。

 そしてこれで最後のお別れになりました。 よもちゃんは妹が買ってきてくれた花に埋もれて旅立ちました。

 葬儀から骨拾いまで、妹にホントに助けて貰いました。
 ワタシは泣くばかりで役立たずでした。
 そもそもワタシ一人なら、哀しくてよもちゃんのお骨も拾えなかったと思います。

 火葬の間、外に出てみると、真っ白な手稲山が真正面に見えて、素晴らしい景観です。
 霊園ではよもちゃんの卒塔婆を用意して祭ってくれるとのことですから、少し落ち着いたらまたここに来て、よもちゃんと二人でこの景色を見ようと思います。

 よもちゃんはこうやって妹にも、またこのブログにアクセスしてくださった皆様にも、最後まで可愛がっていただきました。
 そして真っ白な山の上の青空のかなたへと旅立ちました。

 向こうではチコ様やミケちゃんやご隠居さん、パトカーさんや白様やモモちゃん達が待っていてくれます。 だからきっと淋しい事も辛い事もないと思います。

 西野神社の二度の大吉は恐ろしい結果になったけれど、でも神様には感謝しています。
 以前よもちゃんを自由にお外に出していた時、よもちゃんがなかなか帰ってこない時が何度もありました。
 そういう時、ワタシはいつも半泣きで「神様!! 仏様!! どうかワタシによもさんを返してください。 いつの日か必ずよもさんとはお別れしなければならないでしょうが、でもその時はちゃんとよもさんを看取らせてください!! こうやってどこに行ったかもいわからないままのお別れなんて絶対に嫌です!!」と言って探し回りました。

 すると神様はちゃんとよもちゃんを返してくれました。
 それでワタシはこうしてよもちゃんを見送る事ができました。 
 神様、本当にありがとうございました。

 そして最後にもう一度、皆様にお礼を言います。
 本当にありがとうございました。 
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2022-02-23 16:15

薔薇色の雲

 今日午後2時半よもちゃんは天国へ行きました。

 昨日の夜、先生が来てくださったときには、ご機嫌で、点滴の最中にゴロゴロ言っていました。
 これはさては一昨日の往診で点滴をしてもらった事で、気分が良くなったので、点滴をすれば楽になるとわかったのか?と、先生と一緒に喜びました。
 
 そして夜はいつものように一緒に眠りました。
 いつものように幸せな夜でした。

 今日はホントは病院は午前中だけの診療だったのですが、先生はそれでもまた診療時間の後ならと、昼過ぎに往診してくださいました。
 そしていつものように点滴とお注射をしてもらいました。

 よもちゃんは今日は昨日に比べて元気がなくて、肉球が妙に冷たいのが気になりましたが、それでも点滴も嫌がらずにゴロゴロ言っていました。

 明日は病院は休診日なのですが、先生はそれでも早朝なら往診してくださると仰ってくださいました。
 それでワタシもまた往診をお願いしました。

 先生が帰った後、よもちゃんはまた大量のオネショをしたので、ワタシはタオルを取り換えてあげました。 よもちゃんはぐったりしていたので心配でしたが、それでもあの「白い夜」だってそうだったので、大丈夫だろうと思いました。

 ワタシはよもちゃんのタオルを取り換えて、またよもちゃんをワタシのベッドに寝かせました。
 それから昼食を食べたり、ブログの下書きを書いたりしていました。

 2時前に妹がまたよもちゃんの事を心配して電話をくれました。
 ワタシは妹に状況を話すと、妹は「往診代は自分が持つから、よもちゃんが元気になるまで往診をお願いしろ」と言ってくれました。
 ホントにうれしかったです。

 それでワタシは妹に少し甘えて、月末にワタシが札幌医大へ診察を受けに行くときには、留守の間よもちゃんの面倒を見てほしいと頼みました。 
 妹は快諾してくれました。

 こうしてワタシも妹もよもちゃんはまだまだ頑張ってくれると思っていたのです。

 ワタシは電話を終えた後、よもちゃんの様子を見たら、また大量のオネショをしていました。 それでワタシはまたタオルを取り換えました。
 
 その直後、よもちゃんが急に苦しそうにあえぎ始めました。
 ワタシはびっくりしてよもちゃんの背中をさすりながら、どうしたらよいかと考えました。 今日の午後は病院は休診ですから、先生はもう病院にはいらっしゃらないでしょう。

 でもそうやって焦っていたのは数分、いや精々30秒ぐらいだったのではないでしょうか?
 よもちゃんは直ぐにあえぐのをやめて動かなくなりました。

 胸に耳を当てても心音は聞こえませんでした。
 
 全てが現実であって現実ではないように思えます。
  
 ワタシは少しボーっとした後、妹に電話をして、よもちゃんが天国へ行った事を伝えて、お別れに来てくれるように頼みました。
 そしてよもちゃんの体を綺麗に拭いて、元気な時はずうっとつけていた赤い紅絹のリボンをつけあげました。
 それからよもちゃんの為に綺麗な小さなお布団を作りました。

 あの「白い夜」の間、ワタシはよもちゃんが死んだら、綺麗なお布団で霊園に送ってあげようと思っていました。 それで薔薇の小花模様のプリント地でよもちゃんの為の布団を作りました。
 
 1月24日に発病したよもちゃんは、2月になってからは病状が悪化する一方でした。
 ワタシは以前からよもちゃんが病気になったら、絶対に苦しませないで行かせてあげなくてはならない、辛くても哀しくても助からないとわかれば安楽死させてあげようと覚悟していました。

 でも先生は希望を捨てないし、ワタシだって助かるモノならどんなことだってしたかったのです。
 それで頑張り続けたのですが、でも2月からは気を抜いたらすぐによもちゃんが死んだ後の事ばかり考えるようになっていました。

 なんかそういう事ばかり考えてしまうのです。
 そしてとうとうそれが現実になりました。

 よもちゃんはまだワタシのベッドにいます。
 赤いリボンを付けたよもちゃんは相変わらず可愛く、そのままニャ~と言って起きてくれそうに見えます。
 でもそういう事はもうないでしょう。

 今はよもちゃんと二人で、妹がお別れに来てくれるのを待っています。 
 
 皆様、本当に長い間よもちゃんをかわいがってくださってありがとうございました。
 よもちゃんはワタシの伴侶と言うより分身として、ワタシと皆様の気持ちをつないでくれました。
 
 だからワタシはよもちゃんには心から感謝しています。
 そしてよもちゃんをかわいがってくださって皆様にも心から感謝しています。

 本当にありがとうございました。

 窓の外の雲が薔薇色に染まり始めました。 
 よもちゃんはこれからあの雲の世界に行くのでしょう。

 
 
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2022-02-22 11:12

黄色い花

 昨日のエントリーでは皆様に随分ご心配頂きました。
 でも昨日の夕方からよもちゃんはまた持ち直しました。

 実は一昨夜、よもちゃんが自分のオネショで濡れた場所からも動けなくなっているを見たときは、よもちゃんはもう昨日のうちにでも死んでしまうのかもしれないと思い詰めました。

 そして自分の気持ちを整理する為に、ブログに書きました。
 でもブログに書いて、皆様から慰めのコメントを頂き、また昼には妹からの心配の電話も来て、話をするうちに何とか気持ちも落ち着きました。

 一方よもちゃんは夜が明けてからも、何度もオネショをしました。
 ワタシはよもちゃんのオネショが心配で、ペットシートを敷いていたのですが、それでもシーツやタオルがオシッコで濡れました。
 オシッコの量も随分多くて、こんな小さな体からどうやってこんなに大量のオシッコが出るのかいぶかしい程でした。

 よもちゃんの病気は胆管炎で、胆嚢のトラブルですから、所謂「黄疸」が出ていて、耳や皮膚や肉球まで黄色くなっています。
 そしてオシッコの色も異様に鮮やかな黄色です。
 それでシーツやタオルにはまるで黄色い花が咲いたような鮮やかな黄色いシミができるのです。

 ともあれブログを書き洗濯などの作業をしていると少し冷静になれたので、獣医さんに往診していただく事を思いつきました。
 妹に相談すると、是非そうしろいわれました。

 それでとても図々しいとは思ったのですがお願いしました。 すると先生は診療時間が終わった後に来てくださると仰いました。
 これでよもちゃんがバッグの中で吐く心配はなくなりました。

 外は凄い吹雪でした。 
 時々、吹き止みますが、しかしまた直ぐ真っ白になります。

 そうやってノロノロと時間がたつうち、午後4時過ぎになって、よもちゃんがヨタヨタと水飲み場に向かいました。
 実はよもちゃんが水を飲みに行くのは、5日ぶりぐらいです。
 毎日点滴をするようになってからは、点滴で水分が入るので、喉が渇かなかったようでした。
 でも昨日はあんなに大量のオシッコをしたのですから、水分が足りなくなったのでしょう。

 それでワタシはよもちゃんを水飲み場に連れて行いきました。
 しかし水の入った茶碗の前に来ても、よもちゃんは水を飲みませんでした。
 水の入った茶碗の前で、いかにも水を飲みたそうな姿勢で座るのですが、なぜか全然飲めないのです。
 それでワタシがシリンジで飲ませようとすると、嫌がって口を開けません。
 そしてまた茶碗の前に座るのです。
 よもちゃんは結局そうやって一時間余り、水の入った茶碗の前に座り込んでいました。

 水を飲みたいのに飲めない。
 これでは渇き地獄です。
 
 こうなったら点滴をしてもらうしかありません。
 ワタシは先生を待ち続けました。

 そして6時半の病院の診療時間が終わって間もなく先生が電話を下さり、その後直ぐに往診に来てくださいました。
 外は吹雪いていたので、先生の帽子もジャケットも雪で真っ白になっていました。
 病院からは徒歩で5分とかからないのですが、それでも真っ白になるような天候だったのです。

 家に入ると先生は直ぐよもちゃんに、いつもの点滴と注射をしてくださいました。 
 よもちゃんは嫌がりましたが、しかし直ぐに終わりました。
 そして「良かったら明日も往診する」と言ってくださいました。

 こうやって先生が帰るを玄関で見送り、居間に戻ると、なんとよもちゃんが綺麗な香箱を作ってご機嫌でゴロゴロ言っていました。
 
 点滴で渇きが一気癒されて、すっかり気分が良くなったようです。
 
 夕べも一昨夜と同様よもちゃんと寝ました。 夕べもよもちゃんはオネショをしましたが、しかし一昨夜と違って、オネショをした場所から移動していました。 一方ワタシは一昨夜の疲れで、よもちゃんのオネショでパジャマの袖が濡れたまま眠りこけていたのです。

 今日もよもちゃんは、昨日より大分元気です。 
 それでワタシも元気です。
 
 外は吹雪です。
 昨日の吹雪がまだ続いているのです。
 でもワタシは昨日と違う気持ちでこの白い景色を見ています。

 勿論、現在の状況でよもちゃんの回復の目途は立っていないのですが、しかし暫くは希望を持って頑張って行けそうです。
 皆様、本当にありがとうございました。




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2022-02-21 09:05

白い夜

 夕べ、12時前寝ようとしてベッドに入ると、外で大きな音がしました。
 不思議に思ってカーテンの隙間から外を見ましたが、何もありません。
 でも夜中にも何度か同じ音がして、やっとそれが雷鳴だとわかりました。 

 それから自分のパジャマの袖が濡れているのに気づきました。 傍で寝ているよもちゃんがオネショをしたのです。
 ワタシはパジャマを着替えて洗濯機に押し込み、それからよもちゃんの下に敷いていたタオルも取り換えて洗濯機に押し込みました。

 パジャマを換えを取りに行った時、また窓の外を見たら真っ白でした。
 天気予報では夜から吹雪くと言われていたのですが、あの雷鳴と共に吹雪が来たのです。

 ワタシはよもちゃんの下に敷いたタオルを取り換えた後、またよもちゃんを同じ場所に置きました。 よもちゃんは喜んでゴロゴロ言っていました。

 それから2時間程して、また目が覚めました。 
 するとよもちゃんはまたオネショをしていました。 今度はタオルだけでなく掛けていた羽根布団のシーツも濡れていました。
 それでワタシはまたタオルを取り換えました。
 でも夜中に羽根布団のシーツまで取り換えるのは大変なので、よもちゃんの体が濡れたシーツに触らないように、よもちゃんに薄いタオルをかけてあげました。

 そして自分がベッドに戻る前にまた外を見ました。
 外はやはり真っ白でした。

 そしてベッドに戻った時に、恐ろしい事に気づきました。
 よもちゃんは病気になって以来、頻繁にオネショをするようになりました。 でも昨日まではオネショをした後は、自分のオシッコで濡れた場所は気持ちが悪いのか、よもちゃんなりに決まりが悪いのか、オネショをした場所からはゴソゴソと移動していたのです。
 寝ていたよもちゃんが、ふいに寝場所を変えたな?と思ったら、オネショをしているという事が何度かありました。

 ところが夕べはオネショをしても全く動かないのです。
 ワタシが濡れたタオルを取り換えてあげると喜んでゴロゴロ言うのですが、自分では全く動かずまるでぬいぐるみのようにぐったりしているのです。

 よもちゃんが少し大人しすぎるし、ご飯も食べないのに気づいたのは1月24日です。
 でもそういう時も時々あったし、今まではそれで翌日になればまたご飯もバクバク食べるし、元気に遊びだすので、ワタシは一日様子を見ました。
 しかし一日経っても全然元気にならないので、翌26日に獣医さんに連れて行きました。
 それで胆管炎の診断を受けて、点滴と胆管炎治療の為の抗生物質の注射と、肝臓機能回復の為の注射をしてもらいました。

 以降、殆ど一日置きに点滴に通いました。
 それから無理にでもご飯を食べさせたほうが良いと言われたので、獣医さんでもらった高栄養食の缶詰やチュールの総合栄養などを、無理矢理食べさせました。

 そうやって頑張ったお陰か、2月9日には少し元気になって、伸びをしたり、ご飯が欲しい時のポーズを取ったりしました。
 ワタシが凄くうれしくなって、翌日西野神社へお礼参りに行きました。 それで御神籤を引くと、なんとまた大吉でした。
 年末から二回連続で大吉を引いたのです。 ワタシは少し怖くなりました。

 果たして、翌日からよもちゃんがまためっきり弱りました。
 10日には自分でベッドに上がったし、ベッドから降りる時も猫らしくふわりと降りていたのです。
 それなのに11日の朝から、歩くのもやっとなのです。 まるでスケートのできない人が、スケートリンクを歩いているような足取りで、踏ん張る事が全くできないようでした。

 ワタシはまた獣医さんに連れて行きました。 獣医さんはいつもの点滴と注射をしてくれて「点滴を二日しなかったのが不味かったのかも?」と言いました。 
 それまでは一日置きに点滴に通っていたのですが、9日と10日はよもちゃんの調子が良かったので、二日間点滴に行ってなかったのです。

 だからワタシはその時は、それなら点滴をしてもらえばまた元通りになると思いました。
 それでそれからは毎日点滴に通ったのです。 ご飯も頑張って食べさせました。
 その間に獣医さんの定休日や臨時休業の日もあったのですが、獣医さんはその間もよもちゃんの為に特別に点滴をしてくださいました。
 
 病院は我が家からすぐ近くで、居間の窓から見えるのです。 だから徒歩でも5分とかかりません。
 ワタシが引っ越しの時にこの家を選んだ理由の一つが、獣医さんが近くて安心だからでした。

 でも1月24日までよもちゃんはすこぶる元気で、病院には行く機会は全然なさそうでした。 その上、前の家のようによもちゃんが外に遊びに行くこともなくなったので、毎年受けていた予防注射もいりません。
 だからワタシは居間から病院を眺めながら、「せっかく獣医さんの近くに引っ越して来たけれど、このまま永遠に病院に行かないので済むのだろう。」と思っていたのです。

 しかしこうして毎日点滴に通う事になると、やはり病院の近くに越して来た事は大正解でした。 この寒空をよもちゃんを抱えて長く歩く事などできないし、そうかといってタクシーだってすぐに捕まるわけではありません。
 その上今年は大雪で、幹線道路以外の道路の道幅が一車線ギリギリになっているので、前の家のようなところなら、タクシーを呼んでも来てくれないでしょう。 

 でもそうやって点滴に通う事は、よもちゃんには辛い事のようでした。 
 4日ぐらい前から、よもちゃんが病院に行く途中や病院で吐くようになりました。
 よもちゃんは何を言いませんから、何で吐くかはわかりません。 病院へ行くときに抵抗した事もありません。 
 それでも必ず病院へ行くバッグの中で吐くと言うのは、タダの吐き気だけはない気がしました。

 先日温泉猫さんがコメントの中で、自分の病気治療での点滴の辛さを書いてくださり「でも自分は治療に必要だと思うから我慢できるけれど、よもちゃんには大変なストレスでは?」と心配してくださいました。
 その時はよもちゃんはまだ吐いてなかったので、ワタシはそう真剣に心配していませんでした。 でも、今となっては胸が痛みます。

 それに先日沓澤亮治先生の動画を見ていたら、やはり御自身の肺癌の治療の為の制癌剤の点滴に苦しさを語られ「こんな目に遭うのは、自分が獣医だった頃に、治療の為とは言え犬や猫に点滴を打ちまくった報いでは?と思ってしまう。」言っておられました。

 ワタシだって注射や点滴は嫌いです。
 でも今の状態ではよもちゃんは自力では十分な水を飲めないだろうし、既に脱水状態が続いているのです。 
 だから点滴をやめたらそのまま命が終わります。
 ワタシは一体どうしたら良いのでしょうか?

 1月24日によもちゃんが発病してから3週間余、よもちゃんの病状は一進一退が続きました。
 でも結局、病状はどんどん悪化しているのです。
 
 ワタシはこれまでよもちゃんがベッドに飛び乗ったとか、伸びをしたとか、朝起きたときにウニャーと言ったとか、ウンコをしたとか、少しでも元気になりそうな兆候があると、「さあこれからは回復に向かうぞ!!」と喜ぶのですが、でもその翌日にはそれまでよりも一段と弱ってしまうのです。

 もうこれ以上よもちゃんを苦しめるべきではないかもしれない・・・・。
 よもちゃんが嫌がるならご飯も病院通いもやめて、静かに逝かせてやるべきかもしれないと思うのですが、それでも少しよもちゃんの病状が良くなると、また回復を期待して無理にご飯を食べさせたり、病院に連れて行ったりしてしまいます。

 ワタシは人づきあいが苦手で、友達は殆どいないし、その上病持ちで一人暮らしです。
 でもよもちゃんと一緒だったので本当に幸福でした。
 夜、よもちゃんと二人でベッドに入り、枕元でよもちゃんがゴロゴロ言うのを聞いて思わずよもちゃんを抱きしめて「幸せだね!!」と言った事が何度もありました。

 よもちゃんが病気になってからも、よもちゃんと一緒に寝る時は幸せだと思いました。 
 夕べだって幸せだったのです。

 よもちゃんはこうやって18年余り、ワタシを幸福にしてくれたのです。 だからワタシにはこれ以上よもちゃんを苦しめる権利はありません。
 でもだからこそ、助かるモノならどんなことをしても助けたいです。

 妹もワタシに取ってよもちゃんがどれほど大切かを知っているので、前々から「よもさんにはできるだけ長生きしてほしい。 出来たら猫又になってほしい。」と言っていました。
 そしてよもちゃんが病気になってからは、心配して再々電話をくれました。
 またワタシがよもちゃんを置いて長時間家を空けられないのをわかっているので、食料の買い出しの時に車で誘いに来てくれました。 
 まて先日は多額お見舞金までくれました。 点滴や注射で一回にかかる金額も相当なモノなのでこれはホントに助かりました。

 今日は朝からまた吹雪いています。 
 よもちゃんの弱り具合を見ると、病院へ行くべきだとも思いますが、でもこんなにも弱っているよもちゃんを更に苦しめたくはない・・・・とも思います。

 白い夜が明けると白い朝になりました。
 そしてワタシの頭も真っ白です。

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2022-02-19 10:07

郷にいれば郷が従え イスラム教徒土葬

 先日、名古屋市で身よりのない方の遺体13体を長期間火葬せず保管し続けた事が問題になっていました。
 これで思い出したのがイスラム教徒の火葬の問題です。

 1980年代、日本にイラン人が大量に押し寄せて不法就労をすると言う問題が起きました。 ワタシの記憶ではこれは在日コリアン以外での現在に続く不法滞在外国人問題の始まりでした。
 このような状況の中で、日本で死んだ身元不明の外国人の遺体を地元自治体が火葬した所、後にこの身元不明者がイラン人とわかりました。

 するとイラン大使館が、イスラム教の教義に反する措置として、その自治体と日本政府に猛烈に抗議してきたのです。

 これにはワタシも驚きました。
 当時の日本人がみな驚愕したと思います。

 だって亡くなった人は、不法滞在者だったのです。 だから死んでも直ぐには身元が分からなかったのです。 不法滞在は犯罪です。
 それでも地元自治体は日本人同様に丁重に弔いました。
 
 本来ならイラン大使館は自国民がこのような迷惑をかけた事を謝罪し、それでも日本側が丁重に弔ってくれたことを感謝するべきでしょう。

 ところがイスラム教徒相手では、このような常識は一切通用しないのです。
 非イスラムの国で身元不明者の遺体をイスラム教徒として弔う事を期待する方が間違いと言う感覚がないのです。
 日本人が海外で行き倒れ同然に死んだ場合、その国の政府や自治体が、その国の宗教や習慣に従って弔ってくれたら、日本人も日本政府も大いに感謝するのですが、イスラム教徒は違うのです。

 それでもこの当時、日本人はまだこうした外国人との対応に不慣れでナイーブだったことから、多くの自治体が身元不明外国人の遺体の火葬をためらうようになりました。
 遺体を火葬しない場合、冷蔵保管になるので大変な経費がかかるし、またそのような形で保管されるのでは死者も冥福できないと思うのですが、身元不明では死者の宗教などわかるはずもないからどうしようもありません。

 あれから40年、しかしイスラム教徒の不当な要求はドンドンエスカレートしているようです。
 だから未だに身元不明者の遺体を火葬できない自治体があるのでしょう。

 しかしこれは日本だけではありません。
 スリランカではコロナの死者を防疫の為に火葬したところ、イスラム教徒が騒いでいます。

 コロナで死去のイスラム教徒、教義に反して火葬に スリランカ

 因みにスリランカは元来仏教国で、イスラム教はイギリス植民地時代にイギリスが連れ込んだ移民です。
 しかしスリランカでもイスラム教徒は、スリランカ政府にイスラム教徒の教理厳守を強要しています。

 それどころかスリランカの仏教徒の村が、2004年のスマトラ沖地震による大津波で被害を大被害を受けたイスラム教徒の村の住民達を受け入れたところ、彼等が仏教徒の住民に改宗を強要し、拒否した人達を脅迫して追い出すと言う事までやっています。

 困窮した時にを善意で受け入れてくれた人々を脅迫するってあり得ない!!と思うのですが、イスラム教の教理ではイスラム教だけが唯一絶対正しい宗教で、他の宗教は邪教です。 特に仏教徒など多神教徒は「見つけ次第殺せ」とまでコーランに明記しているぐらいですから、仏教徒の人権や宗教の自由を尊重することなどイスラム教の教理に反するのです。

 こういう騒ぎは実はイスラム移民を受け入れた所なら世界中で起きているのです。
 イギリスではサンドイッチ店サブウェーから豚肉を使ったメニューを排除させると言う事態も起きています。
 サブウェーと言うサンドイッチ店は様々な具材を客が選んで好きなサンドイッチが食べられる事が売りの店です。
 だからイスラム教徒はハムやベーコンを避ければ良いだけと思いますよね?

 でもイスラム教の教理ではイスラム教だけが唯一絶対の真理なので、イスラム教の戒律には全ての人類が従わなければならない事になっています。
 だからイスラム教徒でない人間もハムやベーコンの入ったサンドイッチは食べてはいけないのです。

 サンドイッチの具材でこれだもの、火葬で大騒ぎは当然でしょう?

 イスラム教徒にとって、移民先の国の宗教や文化を尊重する事は、教理に反するのです。 移民先の国にイスラム教を強要するのが、正しいイスラム教徒なのです。
 
 「郷に入っては郷に従え」ではく、「郷に入っては、郷が従え」なのです。

 ところが80年代のイラン人不法滞在者の火葬騒動から40年も経つのに、日本の馬鹿左翼は未だにこんな事を言っています。 

教徒23万人に対し、土葬のできる墓所は全国に9カ所のみ…日本はイスラム教徒の願いを叶えられる国になれるのか

 日本は宗教の自由は尊重します。 しかし日本国憲法で認める宗教の自由とは、あくまで個人や宗教団体が自由に宗教活動をするのを妨げないと言う意味で、特定宗教の人だけにその教理や戒律を守る為の便宜を与えるようなことは逆に厳しく禁止しています。

 だから地方自治体がイスラム教徒の為に土葬用墓地を作るなどありえません。
 もしそういう事を認めるならどの自治体も、ラマ教徒の為に鳥葬用のハゲタカを飼育し鳥葬を執り行うラマ僧を雇用しなければならないし、モンゴル人のラマ教徒には風葬の為の広大な土地を用しなければなりません。
 また拝火教徒の為に沈黙の塔を用意しなければなりません。

 勿論、日本在住のラマ教徒や拝火教徒はイスラム教徒に比べても遥かに少ないのですが、「マイノリティに配慮しろ!!」と言うなら、一人でも二人でも、宗教上の理由から風葬や鳥葬を望む人がいれば、日本政府や自治体は彼等の為にこうした葬送施設を用意するべきという事になります。
 
 こんなバカな事ができますか? 
 こんなバカな事をやっている国がありますか?
 勿論そんなバカな事はできるわけもないし、やっている国もありません。

 因みにイスラム諸国では、外国人の異教徒の為に墓地を用意するどころか、エジプトのコプト教徒やパキスタンやバングラディシュのヒンズー教徒などが、迫害やテロに脅かされている状況です。
 これらの国々の非イスラムの宗教は、イスラム教が成立する以前からこれらの国々に存在してその国の文化の中心になってきました。
 だからこうした信仰や宗教施設は、その国の歴史上重要な文化遺産でもあります。

 しかし現在こうした信仰の信者や宗教施設は、イスラム教徒によるテロや迫害の対象になり、非常危機的な状況になっているのです。 
 現在イスラム教は歴史上かつてない程原理主義化し、狂信化し、極めて狂暴で危険な宗教になっています。

 その為、労働力としてイスラム移民を受け入れた国々でも、イスラム教徒によるテロや犯罪への対応に苦慮しているのです。

 人権大国を自認するヨーロッパ諸国は、これまでひたすらイスラム教徒の信仰を尊重してきたのですが、気が付いてみれば教師が斬首されたり、教会でミサ中の司祭が殺されたり、白人の少女5000人がイスラム教徒の人身売買や強姦の犠牲になったりと言う有様です。
 そしてこれまでヨーロッパが誇ってきた自由や人権、女性の権利尊重と言った価値まで危うくなっているのです。

 しかしイスラム教徒側からすれば、イスラムの教理だけが絶対正しい真理である以上、ヨーロッパの法や価値観など唾棄すべき異教徒の戯言にすぎないのだから、これを反省する理由はありません。

 このようなイスラム教徒の現実を考えたら、日本が23万人イスラム教徒の願いをかなえたらどうなるでしょうか?

 イスラム教徒用墓地の充実が整った後も、次々と要求が増えてきて、最後には日本人全員がイスラム教に改宗し、日本中の寺社仏閣を燃やせと言う事になるでしょう。
 
 だからワタシが先に紹介した記事で、イスラム教徒が墓地を作りたいと言っている村の住民なら、非常に不安になります。
 しかしこの記事を一読して不可解なのですが、地元住民の不安については一切紹介がなく、イスラム側の言い分だけを一方的に書いています。

 これじゃホントに不安ですよね。

  1. シャベツニダ!!
  2. TB(0)
  3. CM(23)

2022-02-18 09:56

目標はコロナ復興増税? 岸田政権のワクチン政策

 菅政権時のワクチン担当大臣だった河野太郎と、厚労相だった田村議員のインタビュー動画を見ました。
 長い動画ですが、これを見ると何で菅政権がワクチン担当大臣なるモノを任命したのか?、そして現在の岸田政権のワクチン接種が何でここまで遅いのかがわかります。





 長い動画なので内容を要約し、ワタシの感想も書いていきます。 ワタシは河野太郎は信用できないし、また河野太郎自身、総裁選で負けた事で岸田さんに含むところもあるでしょうが、この動画では敢えて岸田批判はしていません。

 以下がワクチン担当大臣と田村前厚労相のインタビューからの要約です。

 厚労省は超巨大官庁で、厚労省の管轄する範囲が異常に広い。
 その為厚労大臣が出席しなければならない委員会等の会議が膨大にあり、大臣は9時から5時までその会議に縛られてしまう。 
 この種の会議は野党議員も出席するため、大臣が会議を抜けると、野党側がゴネて騒ぎ
国会運営にまで支障がでてしまう。
 それで大臣が厚労相内の官僚から報告を受けたり、大臣から指示を出したりは、正規の勤務時間外にやらなければならない状態。 勿論会議での質疑にこたえる為の下調べ等もしなければならないため、厚労大臣になると睡眠時間もマトモに取れない状態になる。

 安倍政権時の加藤厚労大臣についてはコロナパンデミックと共に、野党はこの厚労大臣の委員会への出席義務を免除したが、菅政権になるとまた元に戻ってしまった。

 これでは厚労大臣がワクチン接種の指揮を執る時間はない。

 更に厚労省には地方自治体との接点がほとんどない。
 一方、ワクチンの接種の実務、つまり接種券の発行や接種会場の設置、接種の為の人員集め等の実務は地方自治体にゆだねるしかない。
 
 地方自治体とのコンタクトを一番密接にやっているのは総務省。

 そこで菅総理は総務省から特に地方自治体とのコンタクトに長けた人員を引き抜きそれをワクチン担当大臣が指揮して、ワクチン接種に当たらせる事にした。
 ワクチン担当大臣はこのチームの指揮官として常に地方自治体の声を聴きながら仕事ができるように、大臣室の隣にこのチームの仕事場を作った。
 
 とにかく急げと言うのが菅総理の命令なので、急ぐ事で起きるトラブルは「大臣が謝罪すれば済む事」と割り切って、ドンドン急がせた。

 因みに菅政権がワクチン一日百万回の接種目標を掲げた時、マスゴミはこぞって「こんな事できるわけがない!!」と反対しました。
 
 実際これは大変な事でした。
 なぜなら日本はこの数十年でワクチンの集団接種を全くやらなくなってしまいました。 コロナでは世界中に反ワクチンを騒ぐ人達が出てきましたが、日本ではそれ以前から反ワクチン勢力が非常に強くなっていて、昭和から平成にかけて普通にやられていた集団接種がほとんどされなくなってしまったのです。

 そしてこういう反ワクチンムードで子宮頸がんワクチンの接種も、全く止まると言う事態になってしまいました。
 一人分10万円にもなる子宮頸がんワクチンを全ての少女に無償で接種する所までこぎつけたのに、これを根拠のない「副作用」を元に野党とマスゴミが、厚労省側から国民に広報できないようにさせたのです。
 その為殆ど国民は今もまだこのワクチンの存在を知らず、毎年3000人の若い女性が子宮頸がんで死亡しているのです。

 こうした状況で日本ではワクチンはタブーとなり、日本の製薬会社もワクチン研究から手を引いていったのです。
 菅総理はコロナワクチンではこれを一日百万回の集団接種実現まで持って行ったのです。
 これは何十年も見捨てられて誰も通らなくなった道を猛スピードを走るような話でした。

 しかし菅さんがこうやって道を拓いた以上、3回目のワクチン接種は簡単だったはずです。
 だって接種券の発行一つとっても、前二回の時の記録は保存されているので、それを「三回目接種券」と印刷し郵送するだけだし、予約や接種者を記録するシステムも全部そのまま残っているのです。 
 
 なぜなら日本が本格的にワクチン接種を開始した頃には、イスラエル始め接種に早かった国々ではブースター接種を始めており、日本も二回目接種時に三回目の接種も想定していたからです。 だから接種を受けた国民も、最初の接種の時から接種券を取っておくようにと言われてました。 

 つまり岸田政権は菅政権がやり残した仕事を、そのまま引き継げばよかったのです。
 しかも河野太郎によればワクチンそのものも菅政権時に使い残した在庫が5600万回分あったのです。
 だったら河野太郎と田村厚労大臣をそのまま留任させていれば良かったのです。 

 ところが岸田政権は厚労大臣とワクチン担当大臣を入れ替えてしまっただけでなく、ワクチン担当大臣直属のチームの人員を半減して、大臣室から遠い部屋に移動させました。

 菅政権時にはブースター接種は二回目接種後8カ月と定められていました。 但しこれは当時初めてブースター接種をしたイスラエルなどを参考にしただけです。 その後当のイスラエル始め多くの国がブースター接種までの間隔を縮めていきました。
 また10月からはオミクロン株が出てその感染力の強さが問題になり始めていました。 

 日本は昨年12月半ばまではパーフェクトに感染が終息しており、11月には既にゼロコロナ状態でした。
 しかしながら一旦ゼロコロナになっても海外で感染力の強い株が出たら、流入防止は不可能であることは、デルタ株でも実証済みです。

 一方ワクチン接種は感染爆発が始まる前に済ませて置くのが理想なのです。 
 そこで昨年、11月15日には分科会もブースター接種の前倒しを認めています。 また自治体からもブースター接種前倒しの要請がありました。

 こうなると11月10日に発足した第二次岸田政権は、政権発足と同時にシャカリキで3回目接種の実施に進むべきだったのではありませんか?

 しかし岸田首相はこのタイミングでコロナ対応を財務官僚に任せ、ワクチン担当大臣と厚労大臣を入れ替え、更にはワクチン担当大臣の直轄チームの人員を半減させて、その人達を大臣室から遠く離れた部屋へと移動させました。

 一体この人何考えていたんでしょうか?
 オミクロン株を甘く見ていたのでしょうか?
 
 しかし一方では海外からの渡航制限は速攻で厳格化しました。 それでビジネスマンや留学生は勿論、在外日本人が重病の肉親を見舞いに来ることも難しい状態にしました。
 また濃厚接触者の隔離を異常に厳しくした挙句、濃厚接触者になると大学受験もできなりそうと言う騒ぎを起こしました。

 勿論こんな事は何の役に立たなかったので第6波の感染爆発になったのです。
 昨年12月半ばから沖縄では既に感染爆発が始まっていたのです。
 しかし岸田首相はまだ渡航制限や蔓延防止などの行動制限は続けると言うのです。

 全く理解できないのは岸田さんがワクチン一日百万回の指示を出したのが2月7日だと言う事です。 
 一日百万回で日本の高齢者全員に接種への接種が終わるには一か月かかるのです。
 一方2月5日には既に感染がピークアウトしているのです。

 それじゃ岸田さんの元々の想定だと高齢者のワクチン接種が終わるのはいつだったのでしょうか? 
 その一方で子供にまでワクチンを接種するとも言っていました。
 高齢者のワクチン接種がいつ終わるかもわからないのでは、子供に順番が回ってくる頃には、子供が成人してしまうのではありませんか?

 岸田首相と言う人は、一体何を考えているのでしょうか?

 この人は「聞く力」とか言って、評判が悪い政策をコロコロ変えるのですが、しかし絶対に変えないのが、親中国と増税路線です。 そして規制緩和や改革への意思は完璧に封殺しています。

 こういう状況を見ていると、岸田首相の目的はコロナ増税!!と思ってしまいます。
 民主党政権は東日本大震災を理由に復興増税をしましたよね。 その増税分は今も徴収されています。
 だから今度はコロナの被害を拡大させてコロナ復興増税をしたいのではないでしょうか?

  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(11)

2022-02-15 15:53

貧乏神で厄病神 岸田首相のコロナ対応

 今日、よもちゃんの病院の帰りに郵便受けをチェックすると、ワタシのワクチンの接種券が届いていました。
 これから予約して接種が受けられるのはいつになるのでしょうか?
 2月5日には感染はピークアウトしたのに・・・・・。

 一方、よもちゃんの病院では先生がコロナ感染防止に苦労しています。 病院ではよもちゃんは待合室で順番を待つ事ができるのですが、付き添いのワタシは外で待たなければなりません。 幸い待合室の窓際がベランダになっておりベンチがあるので、ワタシはよもちゃんの順番が来るまでそこで待っています。
 そして順番が来ると、先生か受付の方が、外まで呼びに来てくれます。 

 それでも2月5日には先生の子供さんが通う保育園の子供が熱を出し、更に先生の子供さんも熱を出してPCR検査を受けると言う騒ぎになりました。 幸い陰性だったのですが、もしも陽性だったら濃厚接触者と言う事で、先生も隔離対象になりますから、病院は休診しなければなりません。

 そ、そんなことになったらよもちゃんはどうすればよいのか?
 イヤよもちゃんだけではありません。
 先生を頼りにしているこの近辺の犬や猫の医療が崩壊してしまいます。
 よもちゃんの容態も悪いのですが、もっと容態の悪い子もいるだろうし、手術の予定が入っている子もいるのに・・・・・。

 だから先生としても何としても、子供さんの感染は阻止したいのでしょう。 子供さんにもマスクを着けさせようとしたけれど、先生の子供さんはまだ2歳なので、嫌がって直ぐに外してしまうと言っていました。

 先生は獣医と言う仕事柄、感染症にはワタシなんかより遥かに詳しく、二歳児にマスクを着けさせる事にどのくらい意味があるのかも当然考えたと思います。

 でも現在の法律上では、新型コロナはチフスやコレラ並みの危険な感染症扱いですから、先生の子供さんが感染すれば、病院は休診しなければならないのです。 
 反社会的勢力でもない以上、法律は守るしかありません。
 それでこの近所の犬と猫に医療が崩壊してもです。

 コロナでの休業は勿論獣医だけでなく、札幌市内の色々なお店で目立つようになったようです。 
 妹は先日、都心のデパ地下へ行ったら、いつも行く花屋とパン屋と弁当屋が閉店中だったそうです。
 
 因みにパン屋はデパ地下の店ではなく、パンを焼いている厨房の方で感染者が出たので、厨房が操業不能になって、それでそのパン屋のパンを置いている店が全部閉店になったのだそうです。
 一方、花屋や弁当屋は仕入れた花や食材を処分しなければなりません。 こういう被害だって大変なモノでしょう?
 
 感染者だけでなく濃厚接触者まで隔離何てことになると、こうやって被害がドンドン広がって行くのです。
 だからみんなナンセンスだとわかっても、子供にまでマスクを強制するしかありません。
 
 だって自分の子供が感染したお陰で、勤め先や客に大迷惑をかける羽目になるのですからどんなに愚劣でも「できる限りの事はやった」と言うアリバイを作っておくしないでしょう?

 ところがこうやって一般国民は勿論、犬や猫までが苦労しているのに、コロナ被害防止に最と言うか、唯一効果のあるワクチンの接種はウルトラ・エクセレント・スーパースローモーです。
 それで高齢者であるワタシのところへワクチンの接種券が届いたのが今日なのです。

 一体岸田さんは何を考えていたのでしょうか?
 
 岸田さんがオミクロン株が初期の株と同様危険なウィルスと考えていたのなら、当然12月始めからブースター接種を開始するべきでした。
 実際、分科会は昨年11月15日にはブースター接種を認めています。 更に前二回とは違う種類のワクチンでも構わないとしていたのです。

 WHOがオミクロン株の存在を公式に認め「オミクロン」と言う名前を公表したのが昨年11月24日です。 
 それを考えたら、11月15日の12月からのワクチン接種開始決定自体は、遅い決断ではありません。

 そして普通に考えたら、分科会が突然この決断を発表するわけもなく、発表前にはワクチン接種の前倒しを前提とした連絡や根回しが進んでいたはずです。
 しかもこのころ、日本には菅政権時の接種で使い残したワクチンの在庫が5600万回分あったのです。

 一方欧米では既にオミクロン株による感染爆発が起きて、これまでより一桁多い感染者が出ていたのです。 そしてそれらの国々ではブースター接種開始期限をドンドン前倒しして必死にブースター接種を行っていたのです。

 だったら12月始めには一日100万回、或いはそれ以上のペースでのワクチン接種を進めるべきでしょう?
 菅政権時の一日百万回と言うのは、大変でした。 なぜなら日本では数十年前からワクチンの集団接種がなくなっており、そのノウハウは完全に消滅していたからです。 
 でも菅政権はごく短期間で、そのノウハウを作って百万回接種を実現したのです。
 ならば今回は菅政権時のシステムをそのまま使えばよいだけだし、二回接種なんて面倒もないのです。

 12月から1日百万回を続けいれば在庫の5600万回分は1月半ば過ぎには使い果たしますが、しかしそのころには高齢者や起訴疾患のある人達などハイリスクグループへの接種は完全に終わっているので、重症者は激減していたはずです。

 そもそもワクチンは感染拡大に前に接種しないと意味がなく、オミクロン株の感染力と世界各国の感染状況を見れば、急ぎに急ぐしかないのです。
 ところが然し驚き呆れた事に、岸田政権によるワクチン接種はウルトラ・エクセレント・スーパースローモーでした。
 
 そして2月7日に漸く「一日百万回の接種を検討する」と言い出し、翌8日に「一日百万回の接種を指示する」と言いました。
 因みに一日百万回の実現は2月末が目標だそうです。

 あのねえ、この時点で既に感染はピークアウトしているんですよ。 
 数日の誤差はあっても、2月上旬にピークアウトすることは感染状況を見ていた殆ど全ての人にわかっていたんですよ。

 この人は一体何の為にワクチンを接種させるのでしょうか?
 どんなに優秀なワクチンでも感染が終息したら接種したのでは、何の意味もないのです。

 もう一度言うけど、ホントにオミクロン株が危険なウィルスだと思うなら、ワクチン接種は大急ぎでやるべき、12月上旬から百万回接種するべきだったのです。

 逆に言えば、オミクロン株がそれほど危険でないと判断すれば、ワクチン接種を急ぐ必要はありません。 イヤそもそもブースター接種は必要ありません。
 そしてオミクロン株の毒性はインフルエンザ並みとの考えも間違いとは言えません。

 実際、最初に感染が始まって最初にピークアウトをした沖縄の例など見ると、致死率も重症化率も驚くほど低いのです。
 沖縄の場合はブースター接種を全く行ってなかった事は勿論、これまで二回に接種率も日本最低なのに、致死率も重症化率もインフルエンザ以下なのです。

 そして全国でみても致死率は低いです。 
 これまで最高130人ぐらいが死んだ日がありましたが、感染者数は10万人ですから、致死率は0.1~0.2%程度です。 これはインフルエンザ並みです。
 しかも死者の平均年齢が87.3歳です。

 こういう超高齢の死者の場合、実は重症者になる事なくそのまま死者にカウントされている人が多数います。
 非常な高齢でしかも長い間寝たきりなど、全身状態が非常に悪い人が、コロナに感染した場合、延命措置をしないまま亡くなるので、重症者にカウントされないで即死者になるのです。

 これってインフルエンザと同じじゃないですか?
 インフルエンザはこれまで毎年コロナと同数、或いはそれ以上の死者を出していたのですが、それでも医療崩壊と言う騒ぎにはなりませんでした。
 それはインフルエンザで死ぬ人の多くが、全身状態の非常に悪い超高齢者で、そういう場合医師も家族を敢えて延命はせずに静かに看取るからです。
 それでインフルエンザは「高齢者の命の最後の灯を吹き消す病気」と言われています。

 しかし新型コロナも変異を続けてインフルエンザ並みになってきたのです。

 だったら敢えてブースター接種は必要ないでしょう。
 でもそれならブースター接種だけでなく、濃厚接触者の隔離とか、海外からの渡航制限、蔓延防止などを全て止めるべきでしょう?

 そもそもオミクロン株の感染力を考えたら、こういう措置に効果があるとは思えません。
 いわんや海外からの渡航制限なんて、既に日本で感染爆発が起きて、感染者数が激増した段階でナンセンスなのです。

 こうした制限は感染防止には何の役にも立たないばかりか、経済には甚大な悪影響があります。
 さらに言えば医師や看護師が「濃厚接触者」と言う理由で働けなくなる、熱のある人が病院に行けないなど、医療にも悪影響しかないのです。

 現在の法律では新型コロナの患者は全部保健所が管理することになっていますが、しかし保健所の人員では万を超える感染者を管理する事は不可能なので、感染者に隔離を命じながら、最低限の健康管理もできない状況です。
 これなら政府が対応を変えてインフルエンザ並みにして、体調の悪い人は普通に近所の開業医に行けるようにした方が余程安心です。

 インフルエンザ並みの扱いになれば、10万人の感染者が出て、その1%にも満たない人が重症化しても、日本の医療のキャパシティから言って何の問題もないのです。
 そして日本より遥かに多数の感染者と死者を出している欧米諸国も次々と、コロナへの行動制限を撤廃しているのです。

 だから新型コロナ扱いをインフルエンザ並みにするようにとの提案は、昨年始めぐらいから出始めました。
 特に第5波の死者をワクチンで大幅に減少させることに成功してからは、この声が大きく
成ってきました。
 本来であれば岸田政権成立直後、第5波が完全に終息した時期にこの変更をするべきでした。

 ところが岸田政権はこの変更は6月以降に検討すると言うのです。

 何で6月?

 効果が実証されているワクチン接種はひたすら遅らせる。
 効果が期待できず経済には悪影響しかない行動制限や渡航拒否は厳守し続ける。

 岸田政権のコロナ対策の目的は何なのですか?
 
 こんな愚劣な政策で、よもちゃんの病院が休診になったら、ワタシはもう岸田政権を絶対に許しません。

 こうしてみる限り、岸田政権ってマジに貧乏神でその上厄病神です。
 
  1. 岸田
  2. TB(0)
  3. CM(15)

2022-02-14 17:48

コロナピークアウトと三浦瑠麗バッシング

  コロナ感染はピークアウトしました。 実効再生産数は一昨日から1を割り、昨日までの一週間の感染者数はその前週の感染者数を下回っています。

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 また昨日(2月13日現在)で全国47都道府県中、実効再生産数が1を超えているのは、17県のみです。 
 東京都や大阪府、また感染拡大が比較的遅くその為終息も遅れていた北海道もまた、実効再生産数が1を割りました。

 こういう状況を限り、第6波のピークは2月5日の105543人だったと考えられます。

 因みに元来実効再生産数は一人の感染者が何人を感染させるかを感染者の推移やウィルスのライフサイクルから推定した数字です。
 実効再生産数が1と言うのは、一人の感染者が一人を感染させると言う事ですから、実効再生産数が1になったところで、感染者の増加は止まる事になります。

 ところが沖縄県など既に終息に向かっている県を見ればわかりますが、この第6波では実効再生産数が1を割る前から終息に向かっている例が多数ありました。

ダウンロード (1)

 これは実はデルタ株までのウィルスのライフサイクルが5日だったのに対して、オミクロン株は2日と非常に短い事が原因のようです。
 オミクロン株だけを問題にするなら、実効再生産数は2日で計算するべきなのですが、これまでの計算との整合性を維持するために、オミクロン株の実効再生産数が高めに出てしまうのが原因のようです。

 ともあれこれで2月6日のピークアウトは確定と考えて良いでしょう。
 そして沖縄県を見ればわかりますが、今後は毎週4割減ぐらいのペースで感染者数が減少していくでしょう。


 ところでコロナ感染者数ピークアウトについて、面白い記事がありました。


三浦瑠麗(1/27)「2月1~9日にピークアウト」予測は大誤算か 減少傾向は見られず感染者「曜日最多」を更新!
2022年2月11日 朝日芸能ビズ

 2月9日の全国の新型コロナ新規感染者は9万7833人だった。前週の水曜日より3000人近く増えており、青森、宮城、長野、富山、京都、奈良、高知の7府県で過去最多を更新している。

 オミクロン株の上陸で新型コロナ感染拡大の出口はいまだ見えないが、「ピークアウト」を予測していたのが国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。

「1月27日に自身のTwitterで、三浦氏が紹介したのが、『CATs?QUICK』による第6波のピーク予測グラフ。これは、三浦氏ら有志が作るチームが算出したもので、『2月1~9日にピークアウトする』として『緊急事態宣言の要請は踏み留まるべき』と投稿していたのですが、その最終日の2月9日になっても減少傾向は見られません(社会部記者)

 独自のピークアウト予測で注目を集める三浦氏は、2月6日に「サンデージャポン」(TBS系)にVTR出演。前置きとして、昨年6月下旬から始まったとされる第5波についてこう述べた。

「菅(前)総理が『灯りが見えてきた』って言った時がありましたね。大バッシングでしたね。実はあの日がピークアウトの日だったんです。専門家がピークアウトしたということを言ったのは感染がはるかに下火になってから」

 なお、菅前総理の「灯り発言」が出たのは8月25日。翌日から28日にかけて、3日連続で2万人台を記録していたが、三浦氏によれば8月25日が「ピークアウトの日」なのだという。このピークアウトをいち早く察知して、経済活動との折り合いをつけるのが、ピークアウト予測の目的のようで、番組では、陽性者の数、人流の状況、SNSのつぶやき内容などから総合的に判断してデータを導き出していると説明。インタビュアーを務めたアナウンサーが、「予測どおりですと、今週中にもピークアウトすると…」と尋ねれば、三浦氏は「放送が日曜ですから、おそらくそのくらいの頃にはピークアウトしてるんじゃないか」と、2月6日時点のピークアウトを予測したのだが…。
 
「番組がオンエアされた2月6日、全国の感染者は9万6136人と、日曜日としては過去最多を更新しました。ただ、『CATs?QUICK』の予測の最終日である2月9日の全国の新規感染者は前週比で約3000人増えているものの、東京に限れば約3000人減っています。ピークアウトの定義は専門家によって異なりますが、これは大誤算になるのかやや的中と言えるのか。ネット上では《ピークアウト、ピークアウトってコロコロ変わる予想屋か》《予報マジではずしてるじゃん》といった意見が大勢ですが…」(ネットウォッチャー)

 小池百合子東京都知事は「ピークアウトがゴールではない」と会見で述べたが、ネット上のピークアウト論争はしばらく燻り続けそうだ。


 国際政治学者である三浦瑠麗氏が、ツィッターやテレビ出演中に「コロナ感染者が2月1~9日にピークアウトする」と予想した事に対して、結構なバッシングがあったようです。
 しかし現在の感染状況を見ている限り見事に当たっています。

 この時の三浦氏へのバッシングをワタシもネットでみたのですが、専門家でもない人間がこういう予想するのがケシカラン!!、こんなに増えているのだから終息するはずがない!!と言う類の話でした。

 実はワタシはこの三浦氏はあんまり好きじゃないんですが、しかしこの予想については三浦氏を支持しました。 というか、ワタシも前にこのブログで第6波は1下旬から2月上旬にピークアウトすると予想していました。

 そして高橋洋一や藤原和江さんなども同じ予想をしていました。
 だってこれは最初に紹介したグラフを見ていれば、誰でも予想できた話ですから。
 
 最初に紹介したグラフを見ればわかりますが、実効再生産数は1月9日をピークに順調に下がり続けていました。
 特に1月18日以降はほぼ直線状に下がり続けていました。
 これだと余程何か突発的な事態が起きない限り、この直線を延長してそれが1を割る所当たりでピークアウトすることは、誰でも予想できるのです。

 そしてこのグラフはネットで公開されていて、誰でも見る事ができます。 そして1月下旬になれば、ピークアウトは2月上旬である事は完璧に予想できるのです。
 だから三浦氏もワタシも高橋洋一もみんな、このグラフから2月上旬のピークアウトを予想しただけの話です。

 逆に言うと、このグラフが公開されているのに、これを予想できない人間がいる事に驚きます。 勿論、こういうコロナ感染状況に興味もなく、情報を見ていない人には、予想はできないし、そもそもする意思もないでしょう。

 しかし三浦氏が最初にこの予想を公表したときの三浦氏へのバッシング記事や、そしてまた今回ここで紹介した記事を読むと、本当に驚きます。

 「1月27日に自身のTwitterで、三浦氏が紹介したのが、『CATs?QUICK』による第6波のピーク予測グラフ。これは、三浦氏ら有志が作るチームが算出したもので、『2月1~9日にピークアウトする』として『緊急事態宣言の要請は踏み留まるべき』と投稿していたのですが、その最終日の2月9日になっても減少傾向は見られません(社会部記者)

 ??
 どこの社会部でしょうね?
 そもそも実効再生産数はひたすら減少していたんですけどね。
 また2月9日段階でも、一週間分の感染者数は前週比で1を割っていました。

  思うにこの記事を書いた記者は、日々の新規感染者数は見ていても、実効再生産数始め、感染傾向の増減を考える上で非常に重要な指標を一切見ていない。 そもそも感染者数以外の指標にどんな意味があり、何の為にその数値を公開しているのかも全く理解していないではないでしょうか?

 コロナパンデミックが始まってから、コロナ対応は政治・経済・社会の最重要課題の一つです。 これに関連した記事を書く記者がコロナ感染者の増減に関わる基礎データを見ていない、理解していないのでしょうか?

 これは例えばこの記事で昨年8月25日の菅総理の発言にかこつけたイチャモンを見てもわかります。
 昨年8月25日に菅総理が「明かりが見えた」と仰ったのは、この日第5波の実効再生産数が1を割ったからです。
 第5波の時も実効再生産数は東京オリンピック開催中から減少し始めており、このままいけばいつ頃1を割るかも予想できました。

 菅総理はこうしたデータを常に見て、状況を判断したうえで、東京オリンピックの開催も決定し、また感染終息時に向けての経済再開の準備もされていたのです。

 ところが大変驚いた事に、「社会部記者」とか言われる人達は、こうしたデータを全く見ていないし、またデータの意味も理解できないようです。

 そういえば菅総理が「明かりが見えた」と仰ったときも、マスゴミと野党は「明かりなんか見えない!!」と喚いていましたね。
 あれってつまり「自分達は初歩的なデータを読む能力はない」と喚いた事にしかならないのですが、しかしそれに気づいていないようです。

 そして結果を見れば昨年の8月25日以降、数日で第5波はピークアウトして、世界中が驚くほど完璧に終息したのですから、「明かりなんか見えない」と菅総理をバッシングした連中は、自分達の不明を恥じるべきなのです。
 しかし今も奇妙にふんぞり返っているから呆れます。
 
 因みに「実効再選数」なんてワタシもコロナパンデミックが始まる前は、「そんなモン食べた事がない」と言うレベルでした。
 しかし色々言われているけれど、専門家会議は小まめに記者会見を開き、その会見も全部ネットで公開されていたので、それを時々見ていれば、ワタシのような低学歴ネトウヨでも、普通に意味を理解し、公開されているデータからピークアウトを予想することができたのです。
 
 だって専門家会議の記者会見は一般新聞記者相手なので、専門用語も丁寧に解説していたし、グラフの読み方って小学校高学年で習うのですから。
 だから低学歴ネトウヨでも、国際政治学者でも、普通にピークアウトを予想できるんですよ。

 逆に言うとそれをできない人間がコロナに関する記事を書いている事に驚愕します。
 幾らマスゴミのレベルが低いと言ってもここまで酷いとは・・・・・。
 
 これじゃ菅総理の功績も理解できるわけがありません。
 
 それにしてもコロナに関する記事を書くのに、一般公開されている感染状況のデータを見ていないって酷すぎませんか?
 でもこれが日本のマスゴミのレベルなのです。
 
  1. 習近平ウィルス
  2. TB(0)
  3. CM(9)

2022-02-09 15:52

ウクライナはロシアのまほろば プーチンの危機感

 プーチンはなぜウクライナに執着するのか? 
 なぜならウクライナはロシアの「まほろば」だからです。

 勿論、ロシアにとってはウクライナは軍事的に経済的に重要な国ですが、しかしそれだけならクリミアやグルジアなど他の旧ソ連邦諸国も同様です。
 けれどもウクライナはロシアにとって軍事て経済では済まない意味を持つ国なのです。

 ロシアにとってウクライナは、日本にとっての大和地方と同様の意味があるのです。
 日本の歴史が大和朝廷から始まるのと同様、ロシアの歴史はキエフ大公国から始まるのです。

 キエフ大公国は9世紀半ばからキエフを首都して現在のベラルーシとウクライナを支配するようになりました。
 そして988年キエフ大公国のウラジミール一世がキリスト教(正教)に改宗し、キエフ大公国がキリスト教化し、ロシアの歴史時代が始まるのです。

 これは正に日本の歴史が大和朝廷から始まり、大和朝廷が仏教を受け入れた頃から、日本が歴史時代に入るのと同じです。
 そして日本の神話や大和朝廷の黎明時代を描く古事記や日本書記が大和で生まれたのと同様、ロシアの神話や英雄伝説もウクライナで生まれたのです。

 キエフ大公国は英雄を産みながら次第に東に広がり、やがて現在のロシアのモスクワ周辺にまで拡大しました。
 
 しかしキエフ大公国は1240年、モンゴルの侵攻を受けて崩壊してしまいました。 その後現在のロシアとその周辺は以後400年間モンゴルの支配下には置かれました。
 一方ウクライナは国家の体をなさなくなってしまいます。

 このような状況でロシアやポーランドやスウェーデンなど周辺諸国から、無法者、逃亡した農奴などがウクライナに流れ込んで、武装集団を作り、周辺諸国を略奪して回ったりするようになりました。
 これがコサックです。

 一方ロシアはモンゴルの支配を脱してからは、強力な中央集権体制を作り、国力を強化していきました。
 そして17世紀、今度はロシアがウクライナを支配下に置くようになったのです。
 以降ソ連崩壊、ウクライナ独立まで、ウクライナはロシアと一体でした。

 そして歴史的経緯を見れば、ロシア人にとってはウクライナは正に父祖の地、ロシアのまほろばなのです。 
 ロシア人は「イゴリー公戦記」始めキエフ大公国の英雄達を自分達の先祖の英雄としてあがめていました。
 この英雄達やキエフ大公国の名君達の名前は、ロシア人の個人名として受け継がれたし、戦艦や潜水艦にも命名されています。

 またこうした歴史だけでなく、コサックダンスや美しい刺繍の民族衣など現在世界中の多くの人がロシアの民族文化と思っているモノの多くが実はウクライナの文化です。
 
 近世以降、ロシアの支配階級は完全に西欧化して、ロシアの民族文化とは無縁になってしまいました。 一方農民は農奴であまりに貧しく、華やかな民族文化を育てる事はできませんでした。
 
 例外がコサックです。 
 ウクライナがロシアの支配下に入ってから、コサックは軍務と引き換えに数々の特権を得ていたので、貴族ではないにせよ農奴よりは遥かに豊かな生活を維持できました。
 そこでコサック達はコサックダンスや美しい民族衣装、豊かな民話など数々の民族文化をはぐくむ事ができたのです。

 そしてコサック騎兵の精強さと共に世界中にロシア=コサックのイメージが生まれ、コサックの文化がロシアを代表するようになりました。

 ウクライナがロシア領であればそれで無問題でした。
 しかしウクライナがロシアから独立し、更には西側に所属するようになれば、ロシアは民族舞踏や音楽、民族衣装と言ったフォークロアさへも喪う羽目になります。 

 だからソ連崩壊でウクライナがソ連から独立した事は、ロシア人にとっては大変なショックでした。
 これは共産主義には関係がありません。
 例えばソルジェニーツィンなども大変なショックだったようです。 

 ソルジェニーツィンと言う人は、ロシアの熱烈な愛国者でした。 
 この人は血筋から言うと完全にウクライナ人です。 母親はウクライナ人で父親はクバンコサックです。 前記のようにコサックはウクライナ起原ですから。
 その父親はしかし第一次大戦でロシア軍に志願して、ソルジェニーツィンが生まれる前に戦死しました。
 
 ロシアにはソルジェニーツィンと同様の血筋の「愛国者」は少なくないでしょう。
 そしてこうした人々を見ていると、国家と言うのは元来極めて人為的に作られたモノで、それに翻弄されることの理不尽さを痛感せずにはいられません。

 一方、ウクライナ人からすれば、ロシア人がどう思おうとも、二度とロシアの支配は受けたくないだろうし、受ける理由もありません。
 
 だってロシアの支配を受けてから何一つ良い事がないのですから。 特に第一次大戦、ロシア革命時、第二次大戦の頃のウクライナはあまりと言えば余りに悲惨で、この時代を紹介する動画など見ていると気持ちが暗くなるほどです。

 ロシアの西側と言う地理的位置から、二度の大戦で戦場になり、大きな犠牲が出たのは仕方がありません。 これは大陸国家の運命です。 ウクライナ人だってそれを恨んでいるわけではありません。
 しかしスターリン時代にソ連共産党が意図的に飢餓を起こして、ウクライナ人の大半が餓死した事件などどう理解したらよいのでしょうか?

 これではウクライナ人がロシアに愛想をつかすのは当然でしょう?
 
 それ以前にウクライナにはロシアの支配を受ける根拠がありません。
 ウクライナ人とロシア人が同じ民族かどうかと言うのは、議論があるのですが、例え同じ民族だったとしても、ロシア革命で民族国家としてのロシアは消滅したのです。

 ロシア帝国を破壊して成立したソ連は、民族国家であることを否定しました。 ロシア皇帝一家を銃殺して遺体に硫酸をかけて廃坑に捨て、ロシア正教始めロシア民族統一のよりどころを完璧に破壊しました。
 KGB出身のプーチンのロシアは、ウクライナ人からみれば、ソ連の後継国家です。
 
 そういう国家が再度ウクライナへ野心を見せると言うのは、ウクライナ人からすればスターリン時代の悪夢がよみがえるとしか言えません。
 
 ウクライナ人からすれば、NATOに加盟し、二度とロシアの支配を受けないようにしたいでしょう。

 しかしこれはロシアにとっては大変な危機です。
 ウクライナがNATOに加盟してロシアと敵対するとなったら、ロシア人は何を自分達の民族のよりどころにすればよいのでしょうか?

 ロシア民族のまほろば、民族揺籃の地であるウクライナからすてられたら、ロシアにはもう民族のよりどころが亡くなってしまいます。
 
 ソ連時代は共産主義で国家をまとめました。
 帝政ロシアの時代は、皇帝の権威が国家をまとめました。

 現在のロシアが国家をまとめるのは、民族主義ぐらいしかありません。 
 皇帝とかキリスト教とか、それまでロシアをまとめてきた伝統は、共産党によって完全に破壊されました。
 
 だったら民主主義になれば?
 
 でも民主主義と言うのは、全ての物事を話し合いと多数決で決める制度です。 これが上手くいくのは、話し合いに参加する人々が、お互いに信頼関係があり仲間意識を持つ場合だけです。
 信頼関係も仲間意識もない人同士で話し合いをしても、もめるばかりです。

 その信頼関係や仲間意識を産むのに非常に強力で重要なのが民族意識です。 
 今後ロシアが民主化するにしても、現状はロシア民族の民族意識を守るしかないのです。

 ところがウクライナの独立、そしてNATO加盟はそのロシア民族のアイデンティそのものをぶち壊しかねないのです。 
 だからプーチンの危機感も半端ないのでしょう。

 でもそのプーチンがウクライナをNATOに追いやっているのだからどうしようもありません。
 
 今後、ウクライナ問題がどなるのかワタシには全くわかりません。
 でもウクライナとロシアの歴史を見ていると、民族の伝統は絶対に壊しちゃいけないと思います。
 民族の伝統を作るのには何百年もかかるので、一度壊すと元通りになるのにまた何百年もかかってしまうのです。
 そうなるとそのあいだに民族とか国家そのものが亡くなってしまう事もあるのですから。

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2022-02-05 11:58

心折れそう

 今朝、ワタシのスマホに知らない番号からの電話がありました。
 不審に思いながらも出てみると、このところよもちゃんが通院している獣医さんでした。
 獣医さんはまずはよもちゃんの病状を聞いてくださった後、獣医さんの子供さんが通っている保育園でコロナ出た事、そして獣医さんの子供さんも今朝から熱が出たので、これから検査に行くとの事でした。
 それで病院は当分休業になるかも知れないけれど、来れば点滴等の対応はしてくださるとの事でした。

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 よもちゃんは先月の24日ぐらいから具合が悪くなりました。
 23日の夜中までは元気で、真夜中にワタシをたたき起こして、追いかけっこを強要したりしたのです。
 でも翌24日は妙におとなしく寝るばかりだし、全然ご飯を食べません。 それで少し心配になりました。
 でもこれまでもそういう事は時々ありました。 よもちゃんは1~2か月に一度、全然食べない日があるのです。 でもその翌日からはまたバクバク食べるようになるのです。
 だから少し様子を見る事にしました。

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 それで25日は、丸一日様子を見ました。
 ところがよもちゃんは全然元気になりません。 何も食べずに寝るばかりです。
 これは不味い!!
 ワタシは翌26日の朝一番で、近所の獣医さんに連れて行きました。

 幸い獣医さんはホントに近いのです。 よもちゃんをバッグに入れて徒歩で数分歩けば着くのです。
 去年、ここに引っ越した時に、ここに決めた理由の一つが獣医さんが近いと言う事でした。

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 獣医さんに着くと、コロナ対応の為、よもちゃんは待合室にいていいけれど、ワタシは待合室の外で待つように言われました。 
 それでワタシはよもちゃんを置いて外に出ました。 幸い待合室の窓の傍にベンチがあって、そこに座ると窓の中のよもちゃんが見えます。 だからワタシはそこで待ちました。 
 徒歩で数分なのできちんと防寒装備をしないで来てしまったので、寒かったけれど仕方ありません。
 車で来た人達は、勿論車の中で待っているようでした。

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 ともかく凍えながら暫く待っているとよもちゃんの順番が来ました。
 ワタシがわかるのはよもちゃんが大人しすぎる事と、ご飯を食べない事ぐらいなので、ちゃんと診断がつくのが非常に心配でしたが、でも先生は血液検査をして、その結果から肝臓のエコーを取って、胆管炎と診断しました。
 それで炎症を抑える注射、肝臓を治す注射、それから脱水状態という事で点滴をしてくださいました。
 これで21670円でした。

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 これはワタシの懐には甚大なダメージですが、しかしよもちゃんの為なら仕方ありません。 
 お金はこういう時にこそ使うのだ!!
 と腹を括って、よもちゃんが快癒するまで、病院代はケチらない覚悟を決めました。
 そもそも幾らワタシが節約しても、岸田首相が一言うたびに株が下がりワタシの資産が目減りしているのですから。

 ともあれ大枚21670円も出したからには、よもちゃんはどんどん良くなってくれる・・・・と信じ、ワタシはすっかり安心して帰宅しました。
 だってこれまでだってよもちゃんは何度か病気をして獣医さんの厄介になっていますが、これまでは早い時は獣医さんから戻てった当日中に、遅い時でも数日で元通り元気になったのですから。

 病気そのものである胆管炎の炎症を抑える注射は二週間ぐらい効き目がるとのことでした。 だからワタシは一週間もすれば、よもちゃんはドンドン良くなってくれるモノと思い込んでしまいました。
 でもそういうわけには行きませんでした。

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 病院に行った翌日になってもよもちゃんはご飯を食べませんでした。
 それでワタシはよもちゃんの口に合うモノをと思って、近所のドラッグストアに行って猫チュールとか猫お八つとか色々買い込んできました。
 でもよもちゃんは全然食べてくれませんでした。
 こんなに長い事食べないとそれだけでも弱ってしまいます。 実際よもちゃんはドンドン弱っていきました。

 29日、ワタシはたまりかねてまた獣医さんに行きました。 そしてまだご飯を食べない事を話しました。
 すると先生は「ご飯を食べないと肝臓に脂肪が溜まり、肝機能が落ちので無理にでも食べさせるように。」と言って、高栄養食の缶詰を出してくれました。

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 高栄養食って・・・・。
 ワタシは父の事を思い出しました。
 父が多発性骨髄腫で入院したときも、全く食欲がなくなって、高栄養食を出されたのです。
 それは牛乳のような白いドロリとした飲み物だったのですが、父はこれを飲むのが非常に辛そうでした。
 余程不味いのか・・・・・。
 意思も自制心も人一倍強い人が、小さなコップに半分程度の高栄養食を飲むのを辛がって飲み残していたのです。

 ワタシの父は65歳、母は74歳で死にました。
 だから二人とも死ぬまで知力も精神力も殆ど衰えていませんでした。 それで両親の看護をしている時は、非常に辛く悲しかったけれど、よく言えば二人の意思を尊重、ぶっちゃけて言えばワタシの方が精神的には二人に頼り続けていたのです。
 ワタシ達兄弟よりも強く賢い人の判断に、ワタシ達子供は従う事し考えませんでした。

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 でもよもちゃんは違います。
 最初から最後までワタシが守り続けるしかないのです。
 ご飯だって無理矢理食べさせるしかありません。 
 それでもワタシが先生に言われた通り、よもちゃんを捕まえて無理矢理ご飯を食べさせたのは、1月31日にもう一回病院に行って点滴を受けた後、先生から再度注意された後でした。

 そしてそれでも最初は高栄養食はカワイソウに思い、チュールの総合栄養食と言うのを4本食べさせました。
 よもちゃんは凄く怒って抵抗したのですが、それでも吐いたりするわけでもなく、むしろいつも美味しいモノを食べたときにやるように、口の周りをぺろぺろ舐めまわしていました。

 やったね!!
 ワタシは喜んで次の日(2月1日)は、チュールに加えて、高栄養食の缶詰の3分の1程を食べさせました。
 それによもちゃんは水もしっかり飲んで、お陰でこれまでかろうじて一日一回だったオシッコも二回したのです。
 よもちゃんが病気になってから初めて快方に向かっていると思えた日でした。

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 だからワタシは翌日(2日)もまた高栄養食を食べさせました。
 ところが食べてから3時間程で吐きました。
 そして夜になってまた吐いたのです。
 食べた分を全部吐いたわけではないでしょうが、でも非常に辛そうでした。 そしてこの日はオシッコもしませんでした。

 よもちゃんが病気のなる前日からワタシは縫物に嵌っていました。 家にあった布で前々から作ろうと思っていたバッグを作っていたのです。
 ところがそれが完成しても、よもちゃんが病気になって心配で家から出られなくなったので、その残り布でもう一つバッグを作りました。

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 でもよもちゃんの看護中にそれも完成したので、今度はよもちゃんの通院バッグを作る事にしました。
 よもちゃんの通院用のケージは先代のお古なのですが、蓋の蝶番が壊れて蓋ができなくなってしまったので、使えなくなってしまいました。
 それで通院には段ボール箱をバッグに入れて使っていました。
 でもこのバッグは大きすぎて使い辛いので、壊れたよもちゃんの通院用ケージが調度はいるぐらいのバッグを作る事にしました。 そうすれば蓋が壊れてもケージの身の部分を利用できます。
 よもちゃんを置いて外出できないので、ファスナー他、材料は皆家にあるモノを使いました。

 もしよもちゃんに万一の事があれば・・・・。
 もうこんな通院バッグなんかいらないのです。
 でもそれを考えたくないから、通院バッグを作り始めたのです。
 でも一昨日、このバッグの完成間近になって、このバッグによもちゃんを入れて、ペット霊園に行くところが頭に浮かんで、号泣してしまいました。

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 そして昨日(2月4日)、完成したバッグによもちゃんを入れてまた病院に行きました。
 先生は吐き気はこの病気の特徴だから仕方がない事と言って、これまでの点滴と肝臓の注射に加えて吐き気止めを注射してくれました。
 そして「この病気は吐き気が出るので、自分から食べられるようになるには、長い時間がかかるけれど、食べないとドンドン肝臓が弱るので、吐いても無理矢理食べさせなければならないので、飼い主は心折れるけれど、頑張ってください。」と言われました。

 ホントにワタシは心折れそうでした。
 それでなくてもよもちゃんは若くないのです。 先日もshowachoさんの愛猫めいちゃんの訃報を聞いたばかりです。 めいちゃんは後二か月で17歳だったそうです。
 猫の平均年齢は15歳ですから、めいちゃんは天寿を全うしたのです。
 
 一方よもちゃんは現在18歳、4月には19歳になるのです。
 これじゃもうダメ!!
 それでとうとう一昨日は号泣してしまったのです。
 一人暮らしはそういう点便利です。
 でもここでワタシが心折れてはダメなのです。
 だから頑張ります。

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 一方、病院の方では先生が用心に用心を重ねていたのに、子供さんの保育園からコロナが入り込みました。
 子供さんがコロナだと先生も濃厚接触者になるので、病院は休業しなければなりません。 そうなったらよもちゃんだけでなく先生を頼っている患者さんたちはどうなるのか・・・・。
 だから先生もこうやって朝から重症患者の所にその場合の連絡をくださったのです。
 
 みんな頑張っているのです。 
 だからワタシも心折れてはいられません。 
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