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2021-03-28 21:39

季節が変わる

 この前、風景写真をアップしたのは半月ぐらい前です。

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 そのころはまだ一面銀世界でした。

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 でもあれから毎日毎日、雪が溶けていきました。

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 しかし雪融けの常で道路はグチャグチャになって歩きにくいし、泥んこで景色も汚らしくなり散歩に行く気もしない日が続きました。

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 それでも頑張って出かけると、人の歩かない場所はまだ真っ白で、少しは見られます。

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 冬はしぶとく頑張りました。

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 ああ、ホントに春は遠いわねえ・・・・・。

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 いつになったら乾いた地面を歩けることか・・・・・。

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 それでも先週からは自転車が使えるようになりました。

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 公園や畑にはまだ雪が残っていますが、道路の雪は全部溶けたのです。

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 それで久しぶりに西野神社に参拝しました。

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 ああ、ようやく春らしくなったわねえ・・・・。

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 でも不思議だわ。
 今日の気温は5℃よ。 
 これ11月だったら震え上がる寒さなのに、今は暖かく感じるのよ。

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 そうなんです。
 11月に5℃ぐらいの日に自転車で走り回ると芯まで凍えました。

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 それで凄く分厚いダウンジャケットを着て、中綿入りのズボンの下にフリースのズボンをはいたりして、超厳重な防寒装備で自転車に乗っていました。

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 それでも暫くウロウロしているとやっぱり芯まで凍えました。

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 しかし今は徒歩で散歩するときと同じ薄手のダウンで自転車に乗っても全然寒くないのです。

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 何ででしょうか?
 冬の間に体が寒さに慣れたのでしょうか?

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 違うよ。
 お日様のおかげだよ。
 お日様が温めてくれるからだよ。

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 そうね。
 お日様のおかげね。

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 お日様がまた力を取り戻して、大地を温めてくださるんだわ。
 そんで、もうすぐ花が咲くのよ。

 そうですね。
 ワタシがグダグダしていても、お日様はちゃんと公転を続けて、季節は冬から春に変わったのです。
  1. 札幌の四季
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2021-03-28 11:47

江川紹子は人権に無関心 自称人権派は中国のジェノサイトを応援します

人権問題で中国を批判する人の中には、自国等の人権問題には冷淡で、中国を非難する問題だけに熱心という人がいる。関心があるのは中国批判であって、人権ではないんだろうなあ…。

 これ江川紹子のツィートです。
 ワタシも人権問題を外交ツールとして利用することには、慎重であるべきだと思います。

 というのはイギリスなんか過去に再々にやってきたのですが、人権問題をネタに相手国を非難し制裁等をしておきながら、経済政策等で相手国がイギリスに譲歩すると、さっさと制裁をやめてしまう何てことがあったのです。
 そして自分の利益を確保すると、それまで騒いできた人権問題は、綺麗に忘れてしまうのです。

 これは絶対にやっていはいけません。
 これをやったら中国政府はホントにウィグル人やチベット人を完全に抹殺するでしょう。
 抹殺してしまえば、二度と「人権外交」で利用される心配がないからです。

 中国共産党政権というのは中華民族だって、数千万人殺しているのです。 彼等が「蛮族」とみなしているチベット人やウィグル人を虐殺することには、何のためらいもないのです。
 
 しかもチベットもウィグルも地理的に、アメリカなど海洋勢力側からの軍事的干渉が非常に難しい地域です。
 だからチベット人やウィグル人の人権問題を持ち出す時には、彼等の安全をまず最初に考えてからにするべきです。

 しかし江川紹子等、日本のパヨクが中国での人権問題に無関心だったのは、そういう理由ではないでしょう?
 そもそも日本のパヨクは人権問題なんかに関心はないのです。

 確かに彼等はやたらに「人権が~~!!」と騒いで、人権派を気取りますよ。
 しかし彼等が騒ぐ人権問題って、そもそも人権問題かどうか怪しい物ばかりです。

 例えば江川紹子ですが、この人は自称慰安婦やノリコ・カルデロンの不法滞在問題で、騒いでいました。
 おそらく江川はこれが「人権問題」だと思っていたのでしょう。
 でもこんなの人権問題ではありません。

 だってノリコ・カルデロン問題は、ノリコ・カルデロンの両親が偽造パスポートを使って日本に不法入国し、不法滞在・不法就労している事が発覚したという話です。
 偽造パスポートを使っての不法入国というのは、ノリコ・カルデロンの国籍国フィリピンでは大変な重罪です。 日本でも重罪です。
 それでもフィリピン政府はこの一家を「全力で受け入れる」という声明を出しました。

 それを江川等、自称人権派は「ノリコ・カルデロンは日本で生まれて日本の中学に通っている。 日本語しか話せないし、日本の生活しか知らない。 だから一家を強制送還するのは、人権問題だあ~~~!!」と騒ぎました。

 外国人が日本で生まれ育った子供を連れて帰国するのが人権問題?

 だったら、日本で子育て中の外国人の帰国は全部禁止するべきでしょう?
 子育て中の日本人が、子連れで海外渡航するのも禁止しなければなりません。
 勿論、外国人が子連れで日本に来て働くのも、外国で子育て中の日本人が帰国するのも禁止です。

 こんな馬鹿な事ができますか?
 つまりノリコ・カルデロンの問題は人権問題でも何でもなく、ノリコ・カルデロンという女子中学生を出汁にして、両親の不法行為を容認させようという話だったのです。

 これって人権問題ではなく、犯罪幇助です。
 しかもその犯罪幇助の為に未成年のノリコ・カルデロンを利用したのですから、非常に悪質です。

 もう一つ、江川紹子がやったのは、自称慰安婦問題の宣伝です。
 しかし慰安婦強制連行が全くの虚偽であったことは、朝日新聞も認めました。
 しかもこれが完全な捏造であったことは、最高裁も認めています。

 いかに女性の人権に関心があり、自称慰安婦の証言に同情したとしても、また戦前戦中の歴史にいかに無知であっても、普通の常識があれば、コロコロ変わる「証言」は信用しないでしょう。
 ところが江川は完全に自称慰安婦側に立っていたのです。 

 確かに彼等はやたらに「人権が~~!!」と騒いで、人権派を気取りますよ。
 しかし彼等が騒ぐ人権問題って、そもそも人権問題かどうか怪しい物ばかりです。

 例えば江川紹子ですが、この人は自称慰安婦やノリコ・カルデロンの不法滞在問題で、騒いでいました。
 おそらく江川はこれが「人権問題」だと思っていたのでしょう。
 でもこんなの人権問題ではありません。

 だってノリコ・カルデロン問題は、ノリコ・カルデロンの両親が偽造パスポートを使って日本に不法入国し、不法滞在・不法就労している事が発覚したという話です。
 偽造パスポートを使っての不法入国というのは、ノリコ・カルデロンの国籍国フィリピンでは大変な重罪です。 日本でも重罪です。
 それでもフィリピン政府はこの一家を「全力で受け入れる」という声明を出しました。

 それを江川等、自称人権派は「ノリコ・カルデロンは日本で生まれて日本の中学に通っている。 日本語しか話せないし、日本の生活しか知らない。 だから一家を強制送還するのは、人権問題だあ~~~!!」と騒ぎました。

 外国人が日本で生まれ育った子供を連れて帰国するのが人権問題?

 だったら、日本で子育て中の外国人の帰国は全部禁止するべきでしょう?
 子育て中の日本人が、子連れで海外渡航するのも禁止しなければなりません。
 勿論、外国人が子連れで日本に来て働くのも、外国で子育て中の日本人が帰国するのも禁止です。

 こんな馬鹿な事ができますか?
 つまりノリコ・カルデロンの問題は人権問題でも何でもなく、ノリコ・カルデロンという女子中学生を出汁にして、両親の不法行為を容認させようという話だったのです。

 これって人権問題ではなく、犯罪幇助です。
 しかもその犯罪幇助の為に未成年のノリコ・カルデロンを利用したのですから、非常に悪質です。

 もう一つ、江川紹子がやったのは、自称慰安婦問題の宣伝です。
 しかし慰安婦強制連行が全くの虚偽であったことは、朝日新聞も認めました。
 しかもこれが完全な捏造であったことは、最高裁も認めています。

 いかに女性の人権に関心があり、自称慰安婦の証言に同情したとしても、また戦前戦中の歴史にいかに無知であっても、普通の常識があれば、コロコロ変わる「証言」は信用しないでしょう。
 ところが江川は完全に自称慰安婦側に立っていたのです。

 慰安婦問題で起きた女性の人権侵害なら、韓国検察庁による朴裕河教授の逮捕の方がよほど深刻でしょう?
 朴裕河教授は学者として、真摯に一次資料を精査した上で「帝国の慰安婦」を著作し出版したのです。
 しかしそれが慰安婦問題を政治利用したい韓国政府の思惑、そして自称慰安婦達にとって不都合だったことから、韓国検察庁は朴裕河教授を逮捕し、刑事告訴したのです。 そして教授は有罪になったのです。

 これは学問の自由・言論・出版の自由の侵害という深刻な人権問題です。
 こうした人権が保障されないと、民主主義は正常に機能しないのです。

 ところが江川等自称人権派で朴裕河教授の人権を問題にした人はいません。
 代わりに自称慰安婦を支持して、朴裕河教授の人権を圧迫したのです。
 
 慰安婦問題はそもそも全てが虚偽による詐欺です。
 自称慰安婦達についていえば、元々売春婦だった人達が、「強姦された~~!!」と嘘をついて謝罪や賠償を要求しているのですから、下世話な言い方をすれば「美人局」です。

 その江川は美人局を全面支援してきたのですから、これも人権擁護ではなく犯罪幇助でしょう?

 そもそも慰安婦問題にせよ、不法滞在外国人の強制送還にせよ、中国共産党政権が現在ウィグルやチベットで行っているジェノサイトと比べたら、人権侵害の深刻さが違うのです。

 一方、中国政府が現在行っている事は、ジェノサイト、つまり民族抹殺であり、これはもう人権侵害の中でも最悪の物です。

 ところが江川等、自称人権派はこうした深刻その物の人権問題には全く無関心です。
 彼等が関心を持つのは、森元総理の「女性の会議は長い」い発言など、これ以上どうでもよい話はないと思える程どうでもよい事ばかりです。
 しかし彼等はそれで天地がひっくり返る程の大騒ぎをするのです。

 これは単純に考えれば、コイツラは馬鹿で強欲なので、自分の利権になる人権にしか関心がないだけとも言えます。

 しかし少し穿って考えると、コイツラはどうでもよい事で騒ぐ事で、ジェノサイトという最悪の人権侵害を隠蔽しようとしているのです。
 
 中国自身がやっていますね。
 先日のアラスカでの米中会談で、アメリカ代表がウィグルやチベットのジェノサイトや香港の人権問題を持ち出すと、中国代表は「アメリカだって人種差別がある!!」とやり返しました。

 ええ、勿論アメリカには現在でも人種差別はあります。
 そして歴史をさかのぼれば原住民のジェノサイトもやったし、奴隷制度もありました。

 しかしそれはみんな昔の話です。
 歴史をさかのぼれば、奴隷制度やジェノサイトは殆どの国でやっていた事です。
 中国だって実に陰惨な事をやっていました。

 でもアメリカは奴隷制度は150年程前から、人種差別も半世紀前から法で禁じたのです。
 それで数年前にはアメリカには黒人大統領もいたし、現在の政府高官や高級軍人にも多数の黒人がいます。
 黒人の強制収容所もないのです。

 一方、中国にはウィグル人の国家主席やチベット人の政府高官、漢民族以外の高級軍人っているんでしょうか?
 漢民族以外の民族をすべて権力から排除しながら、アメリカの人種差別を批判する権利はないでしょう?
 
 しかしこうした中国への批判が、日本の自称人権派から出た事はありません。
 中国共産党政権が大量虐殺や粛清をやったのは、今回のウィグル人ジェノサイトが初めてではありません。
 1947年の政権成立後、延々と人権侵害を続けてきたし、大量虐殺も再々繰り返したのです。

 それでもひたすら反米親中の立場で、中国の人権侵害には沈黙してきたのが、日本の自称人権派です。

 自称人権派って中国だけでなく、北朝鮮やポルポト政権のカンボジアなど人権侵害国家が大好きで、北朝鮮を支援する為なら、日本人の拉致被害者の人権なんか糞くらえで一貫してきました。

 コイツラは人権に関心なんかないのです。
  1. 中国
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2021-03-27 16:08

LGBTは気持ち悪い? 気持ち悪いと思うのは差別?

 今朝「自称リベラリストの嘘と欺瞞」のエントリーにこんなコメントを頂きました。


LGBTやっぱりキモかった。【嘔吐】不可避

 リンク先にはインドかどこかの女装男性の写真が数枚掲載されています。
 因みにインドだったヒジュラでしょう。 以前エントリーしたことがあるのですが、インドでは所謂トランジェンダーだけでなく、性器の奇形等で男女の区別が曖昧な人達の為のヒジュラという性別があり、パスポートなどインド政府の公式書類でも性別はヒジュラと記載します。
 ヒジュラは多くの場合、歌や踊りなどの芸能を生業にするので、この写真もそういうショーの為の扮装だと思います。
 その為か異様に派手で、何か淫靡な雰囲気が漂いますが、ワタシは個人的にはこれはそれほど「キモい」とは思いません。

 ワタシは所謂萌え絵、例えば宇崎ちゃんなんかの方がよほど気持ち悪いです。
 「気持ち悪い」と言うのは、純然たる感覚、感情の問題なので、何で気持ち悪いかを合理的に説明するのが難しのですが、あの手の萌え絵が気持ち悪いのは、あの絵に描かれているのは実は女性ではなく、男性の性欲その物だからだと思います。
 肖像画はモデルの人物そのモノを描く場合もあるのですが、モデルを通して描き手の内面を描く場合もあるのです。 
 萌え絵ってそもそもモデルその物が実在しないので、描かれているのは、実は描きての男性の性欲その物だと考えるしかないのです。

 女性の立場からすれば、こういう性欲は「気持ち悪い」としか言いようがないです。
 こういう性欲から連想されるのは、性犯罪など女性にとって極めておぞましく危険なモノしかありませんから。

 だからワタシはこうした絵を公的機関がポスター等に使用して、公衆の面前に億のには大反対です。 品位がなさすぎるし、女性から見れば不快その物ですから。
 しかしそういう絵を描くのも見るのも個人の自由です。
 個人がそうした絵を楽しむ権利は、絶対に守るべきです。
 それを「不快に思う人がいるから禁止する」なんてことをしたら、表現の自由は守れません。

 逆に上記のリンク先のインドの女装男性の写真がさして気持ち悪くないのは、女性にとっては全く無害だからでしょう。
 実際、ホモフォビアって専ら男性の問題なのです。
 同性愛者でない男性にしてみれば、男性から性欲を向けられたら「気持ち悪い」でしょう?

 要するに何を「気持ち悪い」と思うかなんて人それぞれだという事です。
 そして何かを「気持ち悪い」と思うのは差別ではありません。

 実は今、自称リベラリスト達が「LGBTを気持ち悪い」というのを「差別だ!!」と騒いでいるようですが、しかしワタシはむしろそういう対応こそ差別の扇動だと思います。

 だってこれ反差別活動のLGBT団体が言い続けた事ですが、「性的指向で人を差別してはいけない」「性的指向は先天的なモノで本人の意思では変えられない」のでしょう?
 
 同性愛者は異性を性交渉の相手として「気持ち悪い」と思うから、同性愛なのです。
 だったら異性愛者が性交渉の相手として同性を「気持ち悪い」と思うのは当然でしょう?
 そして「同性が自分に性欲を向けるかもしれない」と思うともう我慢できないぐらい「気持ち悪い」のも仕方ないでしょう?

 因みにワタシは女性なので当事者として断言しますが、女性の場合、異性愛者でも夫や恋人を除く大多数の男性は「気持ち悪い」です。 
 思春期の少女など自分の父親にさへ性的な嫌悪感を持つ場合があります。
 これには父親は非常に傷つきます。
 しかしこれは少女が性を意識し始めたばかりで、それに動揺してた結果なので、本人にもどうしようもないのです。

 こういう事を考えると性というのは、「LGBTを気持ち悪いのは差別」だから「LGBTを気持ち悪いと思う事を禁止しろ」なんてできるわけもないのです。
 「気持ち悪い」と思われる事は誰だって嬉しくないし、それどころか非常に傷つく場合もあるけれど、でもそれは他人の感情なんだからどうしようもないのです。
 
 そもそも恐怖や嫌悪というのは、本人もコントロール不能な感情なのに、それを「差別」を理由に「禁止しろ」「処罰しろ」という発想が異常なのです。
 禁止や処罰で嫌悪や恐怖が抑制できる物なら、高所恐怖症や閉所恐怖症で苦しむ人はなくなります。
 恐怖しているモノや嫌悪しているモノを、処罰で脅して強制されたら、嫌悪や恐怖は益々募るのです。

 ところが今「差別反対!!」を唱える自称リベラリスト、自称人権活動家がやっているのが正にこれなのです。
 連中はこうやって騒ぐ事で、LGBTへの嫌悪や憎悪を煽りまくっているのです。

 実際、今、欧米先進国ではLGBTへの嫌悪や恐怖を口にしたら、社会的に抹殺されるような状況になっています。
 そして日本の一部の悪質な「活動家」達は、日本も同様な状況にしたいようです。

 だから最初に紹介したコメントのようなモノが出てくるのです。
 このコメントをくださった方は、元々LGBTが嫌いで気持ち悪かったのだと思います。
 しかしこれまでの日本なら敢えてそんな事を口に出す事もなかったでしょう。

 だってあのリンク先の写真のような姿をした人達って、ゲイバーのショーぐらいでしか見る事ができません。 あれが気持ち悪いなら、そういうところに行かなきゃいいだけです。
 勿論街中にもLGBTの人達はいますが、T以外は外見では一切わかりません。
 Tの人達だってあんな凄い恰好で街を歩いているわけじゃないのです。 だからそんなに目立たないのです。
 それで普通に生活をする限り、敢えて「LGBTは気持ち悪い」なんて言う必要もないのです。 LGBTの人達への嫌悪なんて意識することもなかったのです。

 でも「LGBTが気持ち悪いと思うのは差別」なんてことになり、それで処罰されるなんて事態になれば話は別でしょう?

 嫌悪や恐怖などの感情までも抑圧される!!
 
 今は日本人もこうした危機感を持ち始めたから、いわでもがなのLGBTへの嫌悪を口にするようになったのです。 
 実際、ワタシも「LGBTは気持ち悪いというのは差別!!」「差別だから禁止しろ!!」という社会は恐ろし社会だと思いますよ。
 
 なるほどLGBTであろうと、誰であろうと、人を嫌ったり怖れたりそして差別したりするのは道徳的には悪い事です。
 しかしどんな人でも恐れず、嫌らわず、すべての人に平等に接することができるのは、イエス・キリストぐらいです。
 そういうあり得ない道徳基準を作り、その基準に達しない人間をひたすら糾弾する社会って、恐ろしい社会だとしか言えないでしょう? 
 だって生身の人間には到達不可能な道徳基準で人を糾弾できるのでは、いつでもどこでも誰でも糾弾される、粛清されるのですから、恐怖社会、暗黒社会なのです。
 
 しかし大変恐ろしい事ですが、今自称リベラリスト達が作ろうとしているのは、このような暗黒社会です。
  1. シェベツニダ!!
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2021-03-23 13:36

自称リベラリストの嘘と欺瞞 カズオ・イシグロの警告

 カズオ・イシグロが現代の社会について警告しているんだそうですが、しかしこれを読んでいるとイギリスのリベラルアーツの世界って、チャタレイ婦人の生前とまったく変わってなかったようです。

 「カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ」からの抜粋です。

 イギリスを含めたヨーロッパ諸国、あるいはアメリカに住んでいる人の中には、今回のパンデミックだけでなく、ポピュリズムの急速な台頭などに対して、ここ5年間ほど現実を避けて生きている感覚を持っている人は大勢いると思います。起きていることをどう捉えるべきなのか、これはどういう意味なのか、という話は小説家やジャーナリストともしてきました。

ブレグジットにしても、トランプ主義の台頭にしても、中には半分ジョークを交えながら、「この世には本当にバカがいるもんだ」と怒る人もいます。しかし、私たちはその先にあるものを考えないといけません。そこで起こっている重要なことに気がつかないといけないのです。

俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。

私は最近妻とよく、地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどういう人かをもっと深く知る「縦の旅行」が私たちには必要なのではないか、と話しています。自分の近くに住んでいる人でさえ、私とはまったく違う世界に住んでいることがあり、そういう人たちのことこそ知るべきなのです。

 しかし現代は交通通信技術が当時と比べ物にならない程発達しているので、イギリスのリベラルアーツ系の人達は、世界中の同類と親しく交際するようになりました。
 でも結局世界中の同類と交際するだけで、同類じゃない人とは全く疎遠なままなのです。

 そして彼等はその小さな世界に引籠ったまま「世界」や「人類」を語り、自分達の小さな世界で主流の理念で、世界を変革しようとしているのですが、しかし一方で世界の現実を見るために、小さな世界の外の人々と対話することは、頑強に拒否しているのです。
 
 それどころか自分達の小さな世界の理想に異議を唱える人々の言論を封殺しようと必死です。
 だって彼等は知的エリートを気取っているのですが、しかし実はこうした異議に論理的で説得力のある反論ができるような知性はないからです。
 というか最初からそういう知性がないからこそ、異議に対応できないような「理想」に執着してきたのです。
 
 ワタシがこのカズオ・イシグロの記事を読んで思い出したのが「チャタレイ婦人の恋人」です。

 これは以前にもエントリーしたことがありますが、ここでも一応解説します。
 
 「チャタレイ婦人の恋人」って初めてイギリスで出版されたときに「猥褻」が問題になったので、それ系の小説と誤解している人がいるかもしれませんが、しかし中身は非常にシリアスな社会派の小説です。

 主人公のチャタレイ婦人と森番の不倫を主軸にした小説で、しかもその不倫の理由が夫の性的不能なのですが、小説の中では性行為は勿論、恋人同士の甘い会話も一切出てきません。

 この小説で描かれているのは、専ら当時のイギリスの知的エリート、進歩的知識人を自任する人々の嘘と欺瞞です。

 因みにチャタレイ婦人は英語ではレディ・チャタレイです。 ミセス・チャタレイではありません。
 なぜなら夫が男爵で貴族だからです。 

 チャタレイ婦人の夫、チャタレイ男爵は頑迷固陋な人間ではありません。 
 彼は男爵家の当主ですが、同時に作家としても成功しており、知識階級の間では高い評価を受けています。
 それで彼の邸宅にはいつも彼と同様な知識階級の仲間が集まっています。

 チャタレイ婦人の父親は有名な芸術家で、彼女は姉と共に非常に進歩的な教育を受けて育ちました。
 それで姉夫婦は有名な社会主義者です。

 つまりレディ・チャタレイの周りは友人も親族も、進歩的な知的エリートばかりなのです。

 ところがこの進歩的な人々が、チャタレイ婦人が森番と恋愛して、夫と離婚してその森番と結婚するといいだすと、労働者階級への差別意識丸出しで騒ぎだすのです。

 因みに不倫はイギリスの上流階級では普通なんですね。
 実際、チャタレイ男爵邸に出入りするチャタレイ男爵の友人達にも、なろうことか仲間内で不倫に励んでいるのです。
 でもそれはお互い知らないふりをして咎めないというのが、彼等の仲間内のマナーみたいになっているのです。

 但しそれは同じ階級内での話です。

 チャタレイ婦人のように下層階級の男性と不倫をして、挙句にそいつと結婚するとなると大騒動になるのです。
 社会主義者であるチャタレイ婦人の姉までが、大反対するのです。

 姉は妹のことを心配してスポーツカーで駆けつけてきました。 
 そしていうのです。

 「労働者って私達とは全然違うのよ。」

 「だって貴方は社会主義者で労働者の味方じゃなかったの?」

 「だって全然違うんだから仕方が無いわ。 労働者と話は通じないのよ。」


 ワタシは「チャタレイ婦人の恋人」でこの姉妹の会話を読んだ時は、ホントにぶっ飛びましたよ。


 この小説の舞台は、第一次世界大戦後間もない時代です。

 この時代にスポーツカーを所有しているって、どんだけリッチなのか?

 当時の労働者階級の生活がどれほど貧しいか?

 アジア・アフリカに広大な植民地を持ち日の没することのないと言われたイギリスですが、労働者階級の生活は現代人には想像できない程貧しいのです。


 そういう社会で上流階級の特権に首まで浸かって社会主義者を名乗る人というのは、一体何なのでしょうか?


 でも今アメリカの若者の間で絶大な支持を得ているバーニー・サンダーズだって大富豪です。

 ナンシー・ペロシとかエリザベス・ウォーレンも大富豪ですよね。

 この超高齢で大金持ちで、しかも進歩的な人々が、実は現在アメリカ政権を動かしているのだそうです。


 だったら20世紀の初頭にチャタレイ婦人の姉ちゃんみたいのが存在したのは当然でしょう?

 つまり現代の自称リベラリストの世界って、実はチャタレイ婦人の時代、つまり20世紀初頭とまったく変わっていないという事です。


 彼等は小さな世界に引籠っているからこそ、大きな妄想に耽り続ける事ができるのです。

 そしてその妄想で世界を変えようとします。


 当然ですが、そんな事をすれば忽ち破綻して、現実の世界は大迷惑を被るのですが、しかし小さな世界にはその実害は及ばないので、彼等が本当に反省することもないし、そもそも現実に向き合わないのが彼等の信条ですから、現実の社会で起きた実害にも無関心なのです。


 こういう連中に


 オマイラは馬鹿だ!!

 馬鹿で悪党だ!!


 と、言ったのがトランプ大統領です。

 キツイ言い方だけど、ホントの事だから仕方ないです。


 んで、連中はトランプ大統領を猛烈に憎悪しているんですね。

 だって今まで自分達同志で、


 ボクタチってホントに賢くて善良で高潔だよね。

 それに比べて低学歴の馬鹿って、どうしようもないよね。

 白人であることしか取り柄がないから、人種差別ばかりするんだよね。


 と言い合って暮らしてきて、外の世界から怒鳴られた事なんてなかったんだからさ。


 先日、バイデンがメキシコ国境で「移民は来ないでほしい」と言ったそうです。


 このニュースを見たとき、ワタシはあまりの愚かしさに腰が抜けそうになりました。

 それじゃこれまでのバイデンとバイデン支持者達の不法移民歓迎言説と、トランプ非難って一体何だったんでしょうね?


 でもコイツラ、最初から小さな世界で暮らして、自分達の脳内妄想だけで生きていたのだから、トランプ大統領の発言もまた不法移民の問題を訴える一般市民の声も、全く聞いてなかったんじゃないでしょうか?


 しかしとにかくコイツラが現実に権力を握ってしまったのです。

 これから連中はどうするんでしょうか?


 因みにカズオ・イシグロは記事の中では、長々と「感情優先云々」と述べているのですが、感情優先をしているのはリベラルアーツ系の皆様でしょう?

 仲間内だけの小さな世界に引籠っているから、自分達の好悪感情だけで全てを判断しているんでしょう?


 カズオ・イシグロはトランプ大統領の支持者が、バイデン勝利を認めない事を「感情優先」の例に挙げていますが、認知症疑惑のある老人が地下室に閉じこもったままでアメリカ大統領選挙史上最高の8200万票を獲得したことに疑念を抱かない方がオカシイのです。

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2021-03-22 14:12

財務官僚とマスコミが日本を衰亡させる

 昔「経理が威張る会社はつぶれる」とか「銀行管理で会社の再建はできない」という話を聞いた事があります。
 しかしこの動画を見ていると、なるほどその通りだと思います。



 日本はバブル以降ひたすらじり貧が続いているのですが、これは結局、バブル以降の緊縮政策の中で、財務省が過大な権力を持ち続けたからでしょう?

 何で「経理が威張ると会社がつぶれる」のか?「銀行の管理で会社の再建はできない」のか?

 それは経理係も銀行も、会社の本業は理解できないので、ひたすら節約に励み帳簿を綺麗にすることだけを考えるからだそうです。
 それで経費の節約に励み、挙句に必要な投資も削るので、会社は衰退するばかりになるのです。

 この20~30年の日本もそうでしょう?
 緊縮財政になり、国家予算の総額が減れば、どの省庁も政治家も必要な予算の確保のために財務省に媚びるようになります。
 それで財務省の権限は拡大するのですが、しかし彼等はその権限を使って、更なる緊縮政策をすることしか思いつかないのです。

 でも実は一般企業より始末が悪いです。

 だって一般企業なら経理を担当する人は、例え零細企業でも商業高校ぐらい出ていて簿記二級ぐらいは持っています。
 だから自分の会社の持っている資産と借金の総額の双方記載したバランスシートは、完全に理解しているのです。
 
 一般企業で使われる複式簿記って、資産と借金の両方を記載するようにできているんですよね。

 勿論銀行が企業を管理する場合もこの簿記をみるのですが、銀行員もこれはちゃんと理解しているのです。

 ところが日本の財務省は違うのです。
 財務省が日本という国のバランスシートを作ったのは、1990年代になってから!!!!
 
 しかも財務省の高級官僚の皆様は、ただの法学士なので簿記は全然わかりません。

 だから彼等が日本政府の財政状況を見る時に使うのは家計簿でした。
 バランスシートを作ってからも実は、複式簿記の発想はなくて家計簿としてしか理解できてないのです。

 家計簿だと入金と出費は記載されるけれど、資産と借金については何も記載されません。
 それでも困らないのは、家計簿って普通専業主婦や子供など、入金と出費の管理だけすればよい人しか使わないからです。 
 零細企業でも企業家であれば、自分で資産の管理をしたり、事業資金を借りたいしなければならないので、家計簿を会社の帳簿にはできないのです。

 財務省の高級官僚の皆様は、自分で商売をやった事なんてないので、バランスシートなんてモノがこの世にある事も想像しなかったんでしょうね。
 だから20世紀末まで国家の資産と借金のバランスを考える事もなかったのです。

 それでも公務員の生活感覚からすれば借金があっては不味いという事ぐらいはわかるんでしょうね。
 そこで資産とのバランスなど一切考えないで、借金返済だけに血道を上げるのです。

 その結果、バブル以降、ひたすら道路や港湾などの産業・生活インフラの整備の予算も、大学の研究費も、防衛予算も、削りに削り続けたのです。
 その上増税を繰り返して、一般国民の生活を圧迫してきました。

 これじゃ日本の産業基盤も、科学技術も衰退するばかりです。
 国民生活も苦しくなるばかりですから、結婚するカップルも減り、生まれる子供も減るでしょう。

 それにしても信じがたく愚かしい話ではありませんか?
 
 本来なら国家の財政は、もっとちゃんと専門知識のある人たちに任せるべきではありませんか?
 先進国はみんなそうしているでしょう?

 日本では日銀総裁まで財務省の官僚の天下りなので、法学士です。
 でも先進国は勿論途上国でも、中央銀行総裁って普通は経済学の博士号を持つレベルの人の仕事です。

 因みに日本の官庁でも財務省以外は、もう少しマトモでしょう?
 例えば今回のコロナ対応は、厚労省がやっていますが、厚労省には医師免許を持つ技官も疫学の専門家もいます。
 
 こうした厚労省の専門官僚が更に在野の専門家の力も借りて、対応策を取ってきたのです。
 
 もし厚労省にこうした専門知識を持つ官僚がいなくて、法学士だけでコロナ対応をやっていたら? 法学士が中学生レベルの疫学知識だけで対応していたら?
 想像するだに恐ろしいです。

 でも財務省ってこれをやって踏ん反り返っているのです。
 そうやって踏ん反り返っていられる理由は、自分達が財布の紐を握っているからです。
 たったそれだけの理由なのです。

 こうしたふざけた体制が、明治以降延々と守られてきた最大の理由は、財務省がマスコミを飼いならしているからでしょう。
 
 マスコミが反権力というのは全くの嘘です。
 大手新聞社は皆、財務省から格安で国有地を払い下げてもらっています。
 また消費税増税時には新聞には軽減税率が適用されました。

 だから新聞もまた新聞社が所有するテレビ局も、ひたすら財務省の広報機関に徹します。
 財務省がHPでバランスシートを公開しても、新聞記者がそれを見て「増税の必要はないはずでは?」などと言う記事は書きません。

 そもそも彼等は財務省の官僚のレクチャーなしには記事を書かないというのです。

 財政という国家の基本政策に関して、財務官僚のレクチャーを受けないと記事を書けない。

 これで一体どうやって「反体制」とか「反権力」とか言えるんでしょうか?
 
 これだとマスコミは官僚の広報機関でしょう?
 官僚の広報機関になって、官僚の権力を削ぎそうな政治家を攻撃するのです。

 日本は民主主義国家ですから、政治家は国民から選挙で選ばれます。
 しかし官僚は違います。

 ところがこれまでのマスコミを見ていると、マスコミは常に官僚達にとって不都合な政治家の「疑惑」を暴くと言って頑張ってきました。

 なるほどこんな体制が確立しているのでは、法学士が財布の紐を握って踏ん反り返り、日本という国をジワジワと衰亡させるという状況を変えられないではありませんか?
  1. マスゴミ
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2021-03-20 13:40

「イスラム教再考」 イスラム研究者の嘘と欺瞞

 飯島陽氏の「イスラム教再考」を読みました。
 これは飯山氏の著書「イスラム教の教理」と「イスラム2.0」に続く作品で、飯山氏のイスラム三部作と言ってよいでしょう。

 飯山氏の第一作「イスラム教の教理」は、ずばりイスラム教の教理の解説です。 
 第二作「イスラム2.0」はその教理が、現在のイスラム諸国及び、欧米のイスラム移民の間でどのように受けれられているか?という問題の解説です。
 そして第三作である「イスラム教再考」は、欧米先進国と日本でのイスラム教の理解の問題、特に日本でイスラム教について一般日本国民に説明する立場にある日本のイスラム教研究者の問題を描いています。

 「イスラム教再考」ではまず「はじめに」という序章で、多文化共生や反差別などのポリコレを旗印に大量のイスラム移民を安易に受け入れてしまったヨーロッパ諸国の惨状と、そのような状況を招いたヨーロッパ知識人の責任を明記しています。

 ヨーロッパではソ連崩壊後、ゴミ箱に放り込まれるはずだったマルクス主義者達が、イスラム教の尾鰭にしがみついてゴミ箱からの脱出を図ったというのです。

 911などイスラム原理主義者のテロが始まると、ミッシェル・フーコーなどヨーロッパの碩学達が、これを非難するのではなく絶賛しました。
 
 そして多文化共生や反差別をを旗印に、大量のイスラム移民を受け入れ、それに反対できない世論を作りました。
 そうやってヨーロッパに入り込んだイスラム移民の多くは、しかしヨーロッパ社会のルールを守ろうとせずに、代わりに受け入れ国の国民に無制限の譲歩を迫っているのです。

 そういう状況になってもヨーロッパの知識人達は、ひたすらなるイスラム擁護を続けています。
 そして自称フェミニストでさえ、強姦事件が起きても相手がイスラム教徒なら非難せず、むしろ被害者の女性を非難しているような状況になっています。

 一方、テロや女性差別など、イスラム教の持つマイナス面を指摘する人々に対しては、「ヘイトスピーチ!!」「レイシスト!!」と罵倒し、その言論を封殺しようとしています。

 ヨーロッパの知識人は何でイスラム教に対してこのような擁護を続けるのでしょうか?

 飯山氏はそれは「イスラム左翼主義」だと言います。
 彼等は現在のヨーロッパ社会、近代欧米諸国の価値観を否定してくれるものなら、何でもよかったのです。

 ソ連の崩壊でマルクス主義者達は歴史のゴミ箱に捨てられました。
 彼等は自分達をゴミ箱に捨てた社会を壊してくれるものなら、何でもよかったのでしょう。
 彼等は彼等を打ちのめした近代資本主義社会が崩壊しさえすれば、彼等の求めるポストモダンが訪れると期待しているのです。

 しかしこれはあまりと言えば余りにアタマの悪い発想です。

 だってワタシのような低学歴でも無神論のマルクス主義と、全ての人類に神への絶対服従を強いるイスラム教というのは、絶対に相いれないはずです。
 イスラム教というのは確かに近代資本主義の否定ではありますが、これはポストモダンどころか、中世への回帰です。

 だからヨーロッパの碩学達は、イスラム教の教理の内容に完全に目をつぶり、自分達のポストモダン妄想に都合の良いイスラム像を喧伝してきたのです。

 その結果、ヨーロッパにはイスラム移民が満ち溢れ、授業で表現の自由を教えた高校教師が斬首されるという事態になりました。
 フランスの法と価値観を守りたいフランス政府は、この教師を国家の英雄として国葬にしたのですが、しかし多くの教師は国家の英雄になるより、イスラム教徒の生徒父兄を刺激しないように授業内容を自己規制しています。
 
 飯山氏は「イスラム教再考」の序章で「これこれを書いた目的は、日本がヨーロッパの轍を踏まないため」と明記しているのです。

 そして本章に入っていくのですが、本章を読んでいくと「日本がヨーロッパの轍を踏む」というのは飯山氏の杞憂でない事がわかります。

 実は日本の知識人もヨーロッパの知識人同様、イスラム教の尾鰭につかまって歴史のゴミ箱からの脱出を願っているのです。
 そしてそれに協力しているのが、日本のイスラム研究者達です。

 その為に彼等は長らく「イスラム教の理解の為」と称して「イスラムは平和の宗教」「イスラムは異教徒に寛容」「ヒジャーブは女性差別ではない」「イスラム過激派のテロは社会の責任」などと言う言説を振りまいてきました。

 だから飯山氏は本章の中で日本のイスラム研究者とそれに迎合する日本の知識人達が、振りまいてきた言説を一つ一つその言説を唱えた研究者や知識人の実名と言説の出典を明記したうえで一つ一つ否定していきます。

 博士号があるとはいえ、まだ若く権威のある研究機関や大学にさへ所属していない飯山氏が、日本のイスラム学会を全否定しているのです。
 飯山氏一人で日本のイスラム学会全員に全面戦争を挑んでいるのです。

 飯山氏がこんなにも自信たっぷりに日本のイスラム学会に宣戦布告できたのは、イスラム教というのが非常にわかりやすい宗教だからです。

 飯山氏の第一作「イスラム教の教理」に書かれていますが、イスラム教の教理は以下の3つの啓展で明確に示されています。

 ムハンマドが神から受けた啓示を書いたコーラン
 コーランによって示された啓示を、現実社会で具現化する為に制定されたイスラム法
 ムハンマドの言行録であるハディーズ

 イスラム教ではこれら啓展に書かれている事は神が定めた事なので、人間は唯ひたすらこれに服従しなければならないのです。
 良いイスラム教徒として天国に行くには、これに絶対服従するしかないのです。

 逆に言うとこれをきちんと読んだら誰でもイスラム教の教理を理解できるのです。

 神道や修験道のように山の中を歩き回ったり、滝に打たれたりして修業する必要はないし、アメリカの福音派キリスト教のように、聖書や神学の知識より熱烈な信仰を重視するという「反知性主義」が生まれる余地もありません。

 当然、この3つの啓展の内容は膨大です。 特にイスラム法は膨大なのですが、しかし膨大であるが故にこそ、イスラム教からの合法違法の判断基準が非常に具体的に明確に記されています。

 イスラム学で博士号を取った飯山氏は、こうした啓展は完全に読みこなしています。
 そしてこれらを読む限り、日本のイスラム研究者の振りまいてきた日本人にとって耳ざわりの良いイスラム教についての言説は、否定せざるを得ないというのです。

 そしてこれは中世から現代までイスラム諸国のイスラム法学者や神学者や、現在のイスラム諸国で使われている教科書などの記述などを見ても同様です。

 イスラム教にもシーア派、スンナ派などの宗派があり、宗派対立は深刻ですが、しかし異教徒の扱い、女性の地位、そしてジハードなどについての解釈は、ほぼ完全に一致しています。

 宗派が違ってもイスラム教である以上は、コーランへの服従は変わりません。
 しかもそれがイスラム法で事細かに規定されている以上、解釈を変える余地は限られているのです。

 イスラム教の啓典を読む限り、ムハンマドは「世界がイスラム教徒に改宗するか、イスラム教徒によって統治されるようになるまで戦え」と言ったのです。
 だからサラセン王朝時代は勿論ですが、現在のエジプトのアズハルなどイスラム教の権威になる神学者達も、イスラム国やボコハラムなどのテロや殺人などの行為を「イスラムに反する」とは言わないのです。

 コーランでは「異教徒は犬や豚同然で、イスラム教徒の憐憫で生かされている存在」と明記されており、イスラム法では異教徒だけに課する人頭税始め、異教徒に対する差別的で屈辱的な扱い方を規定します。

 だから日本のイスラム研究者達が、「イスラム教は平和な宗教」とか「イスラム教は異教徒に寛大」とかいうのは実に面妖なのです。
 彼等だってイスラム教の啓典は読んでいるはずなのに、なんでそんな奇妙な事をいうのでしょうか?

 勿論、元来宗教ですから、信者だからと言って教理をすべて実行できるわけでもないのです。
 圧倒的多数の人は、信仰は信仰として、異教徒の隣人とは余計なもめごとも起こさず平穏に暮らしたいでしょう。
 ましてジハードで殉教なんて真っ平でしょう。
 しかし信者である以上、教理を否定することもできないのです。
 信者である以上は、教理に従うべきだと思っているのです。

 けれども中にはホントに教理通りの行動してしまう人間も出てきます。
 また現実には教理なんか無視して暮らしている奴でも、「教理に示された理想社会の実現を願うか?」と問われたら、「願います」と答えるでしょう。
 そして同じ信徒がその為に努力しているなら、反対はできないでしょう。

 その理想社会が、宗教の自由、男女平等など現代民主主義社会の理想とは完全に反していて、しかもその教理では「理想社会が実現するまで戦争しろ」と言っており、また信者はその教理に絶対服従しなければならないとなると・・・・・。
 民主主義国家としては、こういう人々を大量に受け入れる場合は、十分に考えて相応の対応を考えて置くべきでしょう?

 しかしヨーロッパではこうした知識人達がこうしたイスラム教の抱える問題を、意図的に過小評価して、代わりに自分達の脳内妄想によるイスラム教のイメージを喧伝してきたのです。

 結果が現在の惨状なのです。
 ところが飯山氏に言わせれば、日本のイスラム学者も同様なのです。
 そして自称リベラリスト・左翼知識人達の多くが、安易にこれに同調して、イスラム擁護に励んでいるのです。

 それにしても有名大学や研究機関に所属してイスラム教の専門家を名乗りながら、イスラム教の啓典の内容を完全に無視して、自称リベラリストや左翼知識人に迎合するような「イスラーム」を騙るとはどういう事でしょうか?
 
 こうした自称リベラリスト・左翼知識人とイスラム研究者の関係について、飯山氏は以下のように説明しています。

 自称リベラリスト・左翼知識人に関心があるのは、ポスト・モダニズム、西欧近代社会の批判に使える物なら何でもよいわけで、イスラム教その物には全然関心はないのだと言います。

 これは自称リベラリスト・左翼知識人の日頃の言動を見ていれば、そんなもんだろうと思います。
 しかし飯山氏はイスラム教研究者についても、以下のように述べています。(イスラム教再考 78ページ)

 そしてイスラム研究者の多くも、本当はイスラム教その物にはそれほど関心はないのです。 彼等の主たる目的も、イスラム教という近代ではない物の専門家という特権的な立場に君臨することにより、利益を得る事にあると思われます。
 つまり彼等が関心を持っているのは、彼等の政治信条、イデオロギーを投影するのに「好都合なフレーム」だけなのです。 イスラム教を客観的に研究した結果、「不都合な真実」が明らかになり、「やはり日本や近代の方がいいのではないか」という結論に至るのは、絶対に避けなければならないのです。

 うわ~~!!
 こ、これじゃ同業者一同への宣戦布告でしょう?
 日本のイスラム学会なんて小さな業界なのに、こんな事言ってしまったら、無事じゃすまないでしょう?

 でもワタシも全くその通りだと思うのです。
 と、いうのは飯山氏はもう一つの著書「イスラム教の倫理と論理」でこの種のイスラム研究者の代表格というか、日本のイスラム教の権威とされる中田考氏と「書簡」のやり取りをしているのですが、この中田氏本人の書簡を読む限り、全くその通りと思わざるを得ないのです。

 この中田氏はイスラム研究者であるだけでなく、イスラム教徒でありイスラム国の活動家でもあるのですが、しかしこの人の書簡を読む限り、彼の神様はGHQで彼が信仰するのは戦後民主主義としか思えないからです。

 というのは、彼は「書簡」の中で、ひたすら安倍政権(書簡は第二次安倍政権中に書かれた)や日本を非難するのですが。 その非難の価値基準が、憲法9条と戦後民主主義であって、イスラム教は全然関係ないのです。

 一方、イスラム教の価値観や教理から、日本国憲法や戦後民主主義の価値観を批判することは一切ありませんでした。

 そして中田氏の師匠筋であり、日本のイスラム学の大権威である板垣雄三という大先生は、このように言うのです。

 日本の「植民地主義、人種主義、軍国主義、男性中心主義という世界史の中での悪性腫瘍的な展開は、ような展開は欧米中心主義と重なり合っており「敗戦後の天皇制もまた欧米を真似た欧米中心主義的な天皇制でしかない。」
 「日本は欧米と並ぶ近代世界の悪の元凶であり、イスラームによってのみそれを超克できる」
 
 植民地主義、人種主義、軍国主義、男性中心主義って?
 昔懐かしい全学連のアジ演説ですか? 
 戦うべき相手が、無神論や多神教ではなく、植民地主義、人種主義、軍国主義、男性中心主義って?
 そもそも宗教の話ではないでしょう?

 だからワタシは中田氏の書簡やこの板垣氏の話を聞いた時、ワタシはそもそも彼等がイスラム教徒なのか?どうかを疑いました。
 そしてワタシは中田氏を珍種のパヨクであり、彼の書簡を読んでパヨクの本質が分かった気がしたのです。

 パヨクつまり日本のマルクス主義者達も、また珍種のパヨクであり自称イスラム教徒の中田氏も、実はマルクス主義もイスラム教もどうでもよいのでしょう。
 彼等は唯何かの権威を盾に、そうした権威を理解しない一般人を小馬鹿にしていたいだけなのです。
 
 だからマルクス主義が権威を喪えば、簡単にイスラム教に乗り換えるのです。

 それにしてもただの自称リベラリストや左翼知識人ならともかく、イスラム研究者として自身の研究対象についてこのように意図的に不正確な説明をして一般国民を騙していいんですか?
 そりゃ、日本人は皆イスラム教なんて知らないから、有名大学の教授のイスラム研究者が「イスラム教は異教徒に寛大」とか言えば、普通に信じますよ。

 しかし教理で明確に異教徒への差別を規定しているような宗教を、そのように宣伝するって、学者としてやっていい事ではないでしょう?

 けれども考えてみれば、この種の学者や研究者が、その権威を盾に虚偽を喧伝して、世論を欺くという事はこれまでも再々ありました。

 例えば日韓併合時代に関して、慰安婦や労働者の「強制連行」の虚偽を作り出してその学説の拡散に加担してきたのは、日本人の歴史学者達だったのです。

 また豊洲市場の土壌汚染問題では、共産党に協力する化学者達が、東京都内なら普通レベルの地下水を、大変な有毒物であるかのように騒いだのです。

 こうしてみればイスラム研究者だけが例外ではないというだけです。

 つまりワタシ達、低学歴の愚民は、大学や研究機関の権威だけを信じてはいけないという事でしょう。

 因みにイスラム研究者の身で、このような権威達に宣戦布告してしまった飯山氏に対しては、大変な攻撃が行われているようです。

 この本の最後から二番目の章は「飯山陽はヘイトを煽る差別主義者か」という表題です。
 実はネット上ではこの表題の通り、飯山氏を「ヘイト」「差別主義者」と非難する人達が溢れています。
 
 彼等は飯山氏をこのように罵りながら、しかし飯山氏のイスラム教の解説のどこがどう間違っているか?という事を示す事ができないようです。
 
 これは人の言説を「ヘイト」「差別主義者」と罵る人間の常道です。 
 彼等は合理的な反論などできないのです。
 だからこうやって罵倒することで自分達に不都合な言論を封殺しようとするのです。

 つまり飯山氏はイスラム教について正確な説明をしているだけで、ヘイトも差別もしてないという事です。

 しかしそれでも欧米では飯山氏のようにイスラム教徒について不都合な真実を語る人々は、完全にキャンセルされてきました。
 それは飯山氏も十分御存知でしょう。

 だからワタシは飯山氏の勇気と学問に対する真摯な姿勢を心から尊敬します。
 そして彼女が今後も自由にイスラム教について語れる日本を守っていきたいと思います。

  1. 古本
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2021-03-18 14:14

マスコミは官僚の広報機関 

 武田総務大臣がNTTの社長と会食をしてたそうです。

 武田総務相とNTT澤田社長が会食していた

 当然だと思います。
 大臣が自分の管轄下の企業のトップから話を聞き、自分自身の耳で行政上の問題や要望を聞いておかないと、完全に官僚任せになってしまいます。

 勿論、食事などせずに勤務中にオフィスで話を聞くという方法もありますが、人間の本性として勤務中職場での話では、本音を言えない事も多いのです。
 これは普通に社会生活をしている人なら、誰でも想像できるはずです。

 首相動静などを見ていても、総理だって始終民間企業のトップと会食しています。
 安倍総理など始終、新聞社の社長達と会食していました。

 政治家と企業関係者の会食が問題だというなら、安倍総理と新聞各社の社長たちとの会食など大問題だったはずですが、しかし安倍政権時代これが問題になった事はありません。

 そもそも政治家や官僚の民間人との会食は違法ではありません。
 但し公務員倫理規程というのがあって、官僚の場合一人一万円以上の食事を相手からおごってもらった場合は、上司に届け出なければならないのです。

 菅総理の長男の接待で問題になった総務相の官僚達が辞任する羽目になったのは、彼等がその届け出を怠っていたからです。

 それにしても奇妙な話です。
 前記のように、官僚も政治家も、民間人の要望や本音を知らないと、ちゃんとした仕事はできないのです。
 だからその為にも、会食などを通じて、相手と良好な関係を作り、相手の本心を知っておくのは必要だし、悪い事ではないはずです。

 民間企業側でも政治家や官僚に自分達の要望を伝えておきたい、自分達の商売を守ってほしい、その為には官僚や政治家に何でも言える状況にしておきたいのは当然でしょう。
 だから企業側としては、できるだけ多くの関係者に、与党ばかりではなく野党にも、コネを作っておくのが良策と考えて、官僚や与党政治家だけでなく野党政治家とも会食をしているのです。
 
 でもこまめに会食などして、お互いのコミュニケーションを図っておくという事は、一般道徳からみても全然悪い事ではありません。

 悪いのは相手企業に対して大きな裁量権を持つ官僚や政治家が、過剰な接待を受ける事です。
 しかし今回問題になっている会食は、せいせい一人前数万円の物で、大臣や官僚の給与からしても、これで職を棒に振るにはあまりにセコイ金額なのです。

 ところが菅総理の長男が総務省の官僚を接待した話を文春が騒ぎだしてから、それに反応して、会食=悪として、会食の話を報道すると「文春砲」などと言って喜んでいる人達を見ると、この人達はそもそも社会人として、自身の職場での接待等の話を全く聞いた事がないのでは?と思ってしまいます。

 そもそも大臣や官僚とその管轄下の企業の癒着を問題にするなら、もっと深刻な問題があります。
 それは「天下り」です。

 実は総務省の高級官僚の多くが、テレビ局や新聞社やその関連会社の役員として天下りをし、短期の勤務で莫大な退職金を得ています。
 これは数万円の食事代とは比べ物になりません。

 数万円の食事をおごってもらったぐらいでは、自分達の裁量権を使わない官僚でも、高級と高額の退職金を得られる天下り先を用意されたら話は別でしょう?

 本当に官僚や政治家と民間企業との癒着を問題するなら、マスゴミが追及するべきはこうした天下りでしょう?
 そしてそういう天下りが防止できない、現在の制度でしょう?

 何でテレビ局や新聞社が元官僚を高給で自社の役員に迎えるのか?
 民間企業での勤務経験さえない人間が役に立つはずもないだろうに・・・・・・。

 なぜなら総務相についていえば、電波の分配の裁量権を全部総務相が握っているからです。
 
 テレビやラジオや携帯電話は全て電波を使っています。 それぞれが違った周波数の電波を使う事で、それぞれの番組の放送や通話ができるのです。
 この周波数には非常に使いやすい周波数と、そうでもない周波数があります。

 テレビ局は携帯電話など発明されないうちに電波の分配を受けたので、どの局も非常に使いやすい周波数域を格安の価格で分配されました。

 現在テレビ局の売り上げは1000億前後なのですが、このために国に支払う電波使用料は5億程度です。

 一方、後発の携帯電話各社は、何とか使える狭い周波数域にひしめき合っている状態です。 これだと円滑な通信の為には、やたらに電波塔を建てるなど、よけいな経費がかかったりします。

 当然ですがテレビ局は何とか今の自分達の特権的な電波使用権を維持したいし、携帯電話各社は「オレタチにも使いやすい周波数帯を分けてくれろ!! でないと携帯電話料金なんか下げられない」と言っています。

 こうやって多くの企業が取り合う電波の分配権を握ってるからこそ、総務省の官僚はテレビ局への天下りができて、優雅な老後を保障されてきたのです。

 因みに世界中でこんな事をやっている国は日本ぐらいです。
 アジア・アフリカの途上国も含めて、現在世界中の国は殆ど全部電波オークション制度を取り入れています。

 これは電波の周波数帯をオークションにかけて、落札した企業に使わせるというモノです。

 そうなると電波の分配をめぐって会食とか天下りなんてオカシナ話が出るはずもなく、電波はそれを必要とする企業に落札されて無駄なく使えて、電波使用料は国庫に入り国民の物になります。

 この制度の有益性が広く認められたので、この制度を考案した二人の経済学者は、2020年のノーベル経済学賞を受賞しました。
 ノーベル賞って自然科学や経済学では、その学説や実績が完全に認められないと受賞できません。
 だから学説提示から受賞までに何十年もかかるのが普通です。

 電波オークションだってこの二人が1990年代に提案したのですが、その後殆ど世界中の国々で実施されて「納税者の利益になる」事が実証されたので、ノーベル経済学賞受賞となったのです。

 ところが日本では電波オークションは未だに行われず、テレビ局は格安で一番使い勝手のよい周波数帯を広く抑え、しかもほとんど使っていないのです。
 あんまり安いので、現状を変えるというインセンティブが働かないのです。
 でも特権は維持したいので、官僚の天下りを受け入れるのです。

 一方総務官僚も電波オークションに大反対です。
 電波オークションになれば、官僚の電波分配の裁量権がなくなりますから、天下り先の確保が難しくなります。

 そこで世界の趨勢を無視して、日本は頑なに戦後まもなくテレビ放映が始まった頃に生まれた制度を維持し続けたのです。 
 一方世界では電波オークションの導入や多チャンネル化など様々な変化がありました。

 しかし日本はそういう世界的な変化は完全に無視して、昭和30年代の体制を守り続けました。
 これは電波使用権と放送免許さを得たら最後、懐手したまま利益を保証されるというシステムですから、テレビ局にとっても、またテレビ局のオーナーである新聞社にとっても大変美味しいのです。
 だから彼等は絶対にこの制度は変えたくないのです。

 そしてホリエモンなどの異端児がこの業界を変革しようとしたら、検察まで引き込んで潰すのです。

 お陰でテレビ局社員が高給を保障されるのに、アニメ制作者は昭和30年代そのままの労働慣行が続き、極貧生活を続けるというありさまです。

 しかしそんな事はどうでも良いのです。
 テレビ局の社員が懐手して高給を得られ、官僚は優雅な老後を保障される体制は何としても守りたい。
 だから下々が勝手に選んだ政治家が、「携帯電話料金を安くする」なんてことを言いだして、自分達の特権に手を出す何てことは絶対に許さなのです。

 そういう政治家は官僚とマスコミが一体になって潰せばよいのです。
 
 愚民はテレビで簡単に騙せるのです。
 会食なんてこれまで何の問題もない話だったのに、週刊誌が「会食が~~!!」と書き、それをワイドショーが取り上げると、愚民が早速それに乗って、自分達の選んだ政治家を吊るし上げにかかるのです。

 そのテレビは官僚の広報機関なのですから。
 官僚にすれば、マスコミが自分達の為の広報活動をやってくれるからこそ、電波の格安分配始め様々な特権を与えているのですから。

 日本の官僚とマスコミが一体となってそのような特権を維持できたのは、日本では新聞社がテレビ局を持ち、更には週刊誌も発行し、情報が極めて寡占化されているからでしょう。

 だから「海外では電波オークションが実施されて、納税者が利益を得ている」なんて情報は、国民の殆んどはしらないままでした。

 これは総務省の官僚とマスコミだけの問題ではありません。
 一昨年からマスコミが騒ぎ続けたモリカケだって同じです。

 森友学園は財務省が国有地を格安で売却したことが問題にされましたが、しかし実は現在の新聞社の本社ビルなど新聞社所有の不動産って、実は国有地の格安売却で得たモノです。

 新聞各社は国有地の格安売却を受けているので、新聞事業の赤字が続いても不動産収入で生き延びているのです。
 その上、新聞には軽減税率が適用されています。
 
 こういう特権を得て、新聞記者はあの愚劣な記事で高給を得ているのです。

 だから「消費税を増税しないと財政破綻する!! ハイパーインフレになる!!」なんて、ひたすら財務省に賛同する記事を書き続けるのです。

 一方カケは、文科省の反対を押し切って獣医学部を新設するという話でした。
 
 文科省の官僚って大量に私立大学の教授などとして天下っているのです。
 そういう天下り斡旋で解雇されたのが前川喜平です。
 でも文科官僚と一緒にマスコミ関係者も天下っているのです。

 お陰で自称留学生の怪しい外国人ばかり入っている大学が無暗にできて、国から莫大な補助金を受けられる一方、大学の研究費は削減される一方です。
 だから今後はもう日本からのノーベル賞受賞はなくなるのでは?と言われている状況です。
 
 しかし文科官僚はその裁量権を利用して、医学部や獣医学部の新設は妨害し続けてきました。
 これは医師会や獣医師会の力が強く、政治家や文科省を抱き込んで新設を阻止してきたからです。
 お陰で獣医学部はこの半世紀、一切増設されてこなかったのです。

 このような異常な状況を突破しようと頑張ったのが、原英二氏等規制改革のワーキンググループだったのです。

 ところがマスコミは天下り斡旋前川喜平を聖人に仕立て「安倍が~~!!」と騒ぎ続けたのです。

 日本のマスコミは社会の木鐸とか、権力の監視者を気取ります。 また自分達を反体制・反権力と認識しているようです。

 しかしモリカケでも総務省に関わる接待問題でも、どこがどう権力の監視で社会の木鐸なのでしょうか?
 どこがどう反権力で反体制なのでしょうか?

 日本のマスコミって国からの特別な庇護と特権に首まで浸かって、その特権と庇護を維持する為に、ひたすら権力の為の広報機関に徹しているんじゃないですか?

 ただ彼等にとっての権力とは、国民が選挙で選んだ政治家ではなくて、官僚なのです。
 だって新聞が特権を得たのは、第二次大戦前、政府が情報統制を必要としてからです。
 そして敗戦後はGHQがその体制を引きついで利用してきました。
 
 だから新聞が阿る権力というのは、戦前から続く官僚体制なのです。
 そして官僚側も自分達の広報機関としてこれを利用してきたのです。 
 それはテレビの発達で一層強化されました。
 
 このような形で情報が寡占化され続けたため、官僚とマスコミに美味しい体制が維持されてきたのです。
 その為電波オークションだけでなく、多くの面で世界の趨勢に遅れ続けたのではありませんか?
 
 ワタシは究極的にはこれが日本の喪われた20年の原因だと思います。

  1. マスゴミ
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2021-03-16 15:31

NHKの捏造癖はテレビ放映の当初から 軍艦島

 戦時中炭鉱で働かされたという朝鮮人の自称徴用工の「証言」には決まって「狭い坑道でしゃがんで作業させられた」「褌一つで作業させらた」などの話が出てきます。

 人が一人這いずりながら進むしかないような狭い坑道や、その中での褌一つでの採炭作業というのは、実際にありました。
 さらに言えば女性や子供の坑内労働もありました。

 しかしそれは明治の初年から大正末期ぐらいまでです。
 朝鮮人の徴用が始まった1939年以降は勿論、三井・三菱・住友などの大手財閥が運営するような炭鉱は、それ以前から機械化と近代化が進み、そのような炭鉱労働はありません。

 それなのに何で朝鮮人の自称徴用工が、明治や大正の炭鉱労働の話をするのだろうか?

 それでワタシはこの「嘘の出どころ」は、山本作兵衛の絵ではないかと思っていました。
 山本作兵衛が嘘を吐いたんじゃないですよ。
 山本作兵衛は1892年に生まれ、1906年から炭鉱夫として働きました。 
 しかし60代になってから、それまでの炭鉱夫としての生活や、炭鉱町の様子を水彩画で描くようになりました。

 彼はそれまで一度も絵画の専門教育は受けていませんが、天性の画才と記憶力から、当時の炭鉱内での作業や炭鉱夫の生活を実に生き生きと描きました。
 その為彼の作品は、日本で初めてユネスコの世界遺産となり、画集も沢山出ているし、彼の作品を専門に展示する美術館もあります。

 このように山本作兵衛の作品が非常に有名な事と、また彼の幼少期の炭鉱を描いた作品が、朝鮮人自称徴用工の話と一致するので、ワタシはてっきりこれは朝鮮人自称徴用工と、強制連行捏造団の話のネタはこれだろうと思っていたのです。

 ところがどうも違いました。

 朝鮮人自称徴用工の嘘話のネタは昭和30年11月17日放映のNHKの「緑なき島」だったようです。



 「緑なき島」は当時の軍艦島の様子を描いた「ドキュメンタリー」で、実際当時の島民の生活などは正確に描いているのですが、しかし上の動画の解説にあるように採炭作業の場面だけが、何とも異様なのです。

 炭鉱夫達が坑内に入る場面までは、普通の近代炭鉱の様子です。
 ところが炭鉱夫達がエレベーターに乗り込むと、その後の場面は明治にタイムスリップするのです。

 坑内に入るエレベーターに乗り込んだ時は、作業委を着て、ランプのついたヘルメットをかぶっていた炭鉱夫達は、褌一つになり、ヘルメットのランプもなくなり、人の腰丈にも届かない程の狭い坑道を、這いずって進みます。

 にも関らず顔は石炭の粉塵で汚れる事もなく、腕時計などしています。

 そして採炭の為でしょうか? 
 発破作業などするのです。

 朝鮮自称徴用工の嘘の出どころは、このNHKの映像だったのです。
 実際この映像が、韓国のテレビや徴用工の博物館で、「端島での徴用工の過酷な労働」の証拠として使われているのです。 
 
 昭和30年の映像ですから、徴用工は関係ないのですが、しかしそこは韓国ですからね。

 しかしそれにしてもオカシイでしょう?
 この「緑なき島」の採炭作業は、本当に端島炭鉱での映像なのでしょうか?

 これについて不信を抱いた人は多く、昨年から何度も国会でNHKへの質問が出ています。
 以下の動画は2021年3月16日の和田政宗議員の質問です。 


 端島炭鉱での採炭作業の場面は、実は端島炭鉱ではなく、他の炭鉱での採炭作業の動画を流用したのではないか?

 という和田議員の質問に対してNHK側は、「過去に炭鉱を撮影した映像140本と「緑なき島」を比較して、同一の物はなかったので、端島炭鉱で撮影した物である」と答えています。

 しかしワタシはこれはそもそも炭鉱での採炭作業ではなく、完全な捏造ではないかと思っています。
 つまりNHKのイメージする炭鉱の坑内のセットを作って、そこで俳優に演技してもらったのです。

 だからこの映像の炭鉱夫は腕時計をつけているのです。 
 でも昭和30年なら腕時計は非常に高価です。 今のように強い衝撃に耐えるような製品もありません。
 それを粉塵で汚れる重労働をするときにつけていきますか?

 尤もこの映像の炭鉱夫達は、全然粉塵に汚れていません。
 坑内で働けば全身粉塵にまみれて、全身真っ黒になるはずなのにです。 
 だから炭鉱ではどこでも会社が運営する24時間年中無休で無料の公衆浴場がありました。
 
 また当時の撮影機材は非常に大きくて重いのです。
 そんなモノを人一人が這いずって進まなければならない穴の奥底まで持って入れますか?

 カメラマン自身が狭い曲がりくねった穴に入っている状態で、狭い曲がりくねった穴を進む人を、撮影できますか?

 そして端島炭鉱はガスが多いので発破作業はしないのに、NHKの映像では発破をしています。
 しかし元来日本の炭鉱はガスはどこでもガスは多くて、坑内での発破作業など普通はしないのです。

 勿論この当時は強制連行捏造は始まっていませんし、石炭産業には暗いイメージは全くありません。
 当時石炭産業は日本最高の花形産業で、炭鉱夫は高給を得ていました。

 だからこの坑内作業のシーン以外では「緑なき島」は端島炭鉱について肯定的に描いています。
 しかしながらあまりと言えば余りに不自然な映像です。

 NHKの言う通りこれが端島炭鉱で撮られたモノであれば、炭鉱夫達はエレベーターを降りてから坑内で服を脱いで褌一つになり、ヘルメットも取り換えた事になります。
 そして作業が終わってから顔や作業委を、真っ黒に汚してから、坑道を出た事になります。

 因みに端島炭鉱には、当時の従業員の給与明細や安全規則、坑内の構造や使用された機械類、事故対応に関する書類など、炭鉱経営に関する書類がほぼ完璧に残っています。

 それを見る限り、人が歩けないような狭い坑道もないし、ランプなしのヘルメットの使用や褌一つでの作業など厳禁なのです。


 発破作業が行われたかどうかだって残された書類から証明できるはずです。 発破作業が行われたならダイナマイト等、必要な機材の購入記録や発破作業の作業記録もあるはずです。

 それにしてもNHKの対応には全く誠意がありません。
 この問題が出たのは10月頃です。
 その間に何度も国家でこの問題が取り上げられ、韓国でこのNHKの「緑なき島」の映像が使われている問題について何度も質問が出ています。

 ところがNHKはこれについて未だに「調査中」と答えているのです。
 この映像を使っている韓国の報道機関や博物館名は、質問者側が提示しているのですから、そこに聞けば終わりです。

 ところがNHKは未だに「調査中」と言い続けているのです。

 これは普通に考えたら、NHKは捏造をして、それを韓国側が勝手に使っている事は百も承知なので、しらを切り通す方針だとしか思えません。

 そしてNHKがこのような態度を取り続けている為、韓国側は勝手に使用している「「緑なき島」の映像は軍艦島で撮影されたモノである」と強弁し続けているのです。

 こんな事を放置して良いのでしょうか?
 
 そもそもNHKの捏造はこればかりではありません。 自分達の都合やイメージで俳優とセットを使って映像を作り、それをドキュメンタリーとして放映する事を、四六時中やっているのです。


 しかし捏造の証拠を得る事が難しかったので、これまでこのインチキが放置されてきたのです。

 今回は本気で追及すれば捏造の証拠を見つける事も可能でしょう。 
 だからこの問題は徹底的に追及して、最終的にはNHK解体に持っていくべきでしょう。
 
 

 
 
 

 
 


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2021-03-14 12:59

架空の危機とその対応のプロパガンダ 福島原発事故

【事故対応理解されれば】立憲民主党の支持率が低いことに、立憲民主党・菅直人「枝野執行部は、原発事故対応した人がいますから段々と国民のみなさんに理解されれば、伝わってくることで(選挙で)勝ちうると思ってる」
https://twitter.com/mi2_yes/status/1369992440866689024

 リンク先に動画がありますから見てください。
 これ菅直人が3月11日のプライムニュースに出演した時のセリフです。

 どうも菅直人と立憲民主党の支持者達の脳内では、完全に記憶の書き換えが終わっていて、菅内閣の福島第一原発への事故対応は成功していた事になっているようです。

 実はワタシはこの数日、菅直人や枝野幸男の福島第一原発対応についての自身の回想記事を読んで怒り心頭でした。

① 「5000万人避難まで想定した最悪の事態」菅直人元首相が振り返る3.11 #あれから私は

② あの時何が足りなかったのか~官邸10年目の証言~

 ①が菅直人、②が枝野幸男の証言ですが、読んでいて唖然としました。

 何より驚いたのは、二人とも福島第一原発事故が起きた直後に、東日本全域が放射能汚染されて5000万人の避難が必要になる事態を想定したと言っている事です。

 一体どこからこんな途方もない話を持ってきたか理解不能です。
 一方、彼等が閣僚として二回参加したはずの原子力災害総合防災訓練で想定されていた事態とそれに対する対応については一言も書かれていません。

 例えば避難には放射能汚染予想の為にシステムSPEEDIを使用するはずだったのに、なぜそれを使わなかったのか?
 データは事故直後から自動的にFAXで官邸に送られていたし、しかも後に検証した結果、SPEEDIのデータは極めて正確だったことがわかっています。

  一方、原発周辺で津波に呑まれて瓦礫の中に閉じ込められた人々の救助は放棄されました。 これで2000人が死にました。
 またケアのできない病人をそのまま避難させた事で更に2000人が死にました。
 SPEEDIのデータを見る限り、そもそも避難する必要がなかったのにです。 

 また何で即刻の避難指示を出しながら、ヨード剤を配布しなかったのでしょうか?
 それほど即刻避難が必要なほど放射能汚染が深刻だというなら、ヨード剤の配布は絶対必要でしょう?

 そうした具体的な対応策は全部彼等の脳内から吹き飛んで、代わりに「5000万人避難の大事故になる!!これを想定した事故対策がなかった大変だあ~~~!!」という事になっています。

「東電の話を聞いた瞬間にね、原子炉建屋から勢いよく放射線を含んだ雲が立ち上がって東日本の広い範囲に降り注いでいく。『もうこれはだめになるな』という光景を想像しました」

 挙句に首都機能を札幌や沖縄に移転するとかトンデモな妄想をしていてるのです。

 よくもこんな馬鹿な事を妄想しましたよね?
 
 コイツ、原発と原爆の区別がついてないんじゃないでしょうか?

 原発と原爆は同じ原子核崩壊を利用しますが、しかし原発の核燃料の濃縮ウランと原爆に使用される濃縮ウランとでは、濃縮度が全然違うので、原発の核燃料が核爆発をすることはあり得ないのです。

 そんな事は、原子力保安院や経産省の技官など官邸にいたはずの専門家から幾らでも聞けるでしょうに。
 
 チェルノブイリ原発事故は大規模汚染を引き起こしましたが、しかしこれはチェルノブイリ原発が黒鉛炉だからです。
 しかし軽水炉ではこんな事故にはなりません。

 因みにこの事故の直後にフランス放射線防護原子力安全研究所が、福島第一原発事故について「起こりうる最悪の事態」の想定を公表しています。
 
 それによると起こりうる最悪の事態とは、福島第一原発内の核物質が100%大気中に放出される事です。
 しかしその場合でも半径30キロ以遠では、放射線量は100mシーベルト以下で、ヨード剤の服用も必要ありません。

 この最悪の被害予想は、福島第一原発に存在した核燃料の量と、福島第一原発が軽水炉であるという事実を知っていれば、専門家なら全て同じでしょう。
 当然、原子力保安院や東電などもその想定で原子力災害総合防災訓練や危機対応を考えていたはずです。

 ところが呆れた事に、菅内閣は現実は起こりうるはずもない東日本が壊滅する大惨事を想定して、大変だあ~~~!!と騒ぎ続けたのです。

 一体何の為に?

 まず彼等が本気でそう思っていたのなら、彼等が救いがたい無知であり、官邸に大勢詰めていたはずの専門家の意見を全部無視したという事です。

 そしてもうあり得ない程の醜態を演じていたという事です。
 だってこんなの指一本怪我して、死ぬ!!死ぬ!!と騒いだみたいな話です。
 
 それを億面もなくマスコミに告白するって、どういうつもりでしょうか?
 普通に考えたらミットモナイ限りでしょう?
 自分達の無知と災害への心得のなさを晒しとしか言えません。

 しかし彼等の意図は違うのかもしれません。

 菅直人も枝野幸男も、福島第一原発事故の危機を途方もなく誇張する事で、「自分達が必死の対策をしたお陰で、この危機を乗り越える事ができたのだ。」という風に話を持って行きたいのではないでしょうか?
 
 だからこそ首都移転を考えたとか、架空の危機への対応については言及するのに、本来事故対策として用意されていた手順を無視したこと、そしてそれによって必要のない避難命令を出して、4000人の人を死なせた事への反省は一言もないのです。

 そして菅直人も枝野幸男も、東電職員が福島第一原発から撤退するのを止めたと証言しています。

 しかしそのような事実はありません。
 これについては吉田調書などでも正確に記録されています。

 つまり菅直人も枝野幸男も、事実を完全に無視して、「あの事故は元来東日本が壊滅するような大事故だったけれど、自分達が東電の撤退を止めるなど必死の対応をしたお陰で被害を最小限に食い止めたのだ。」という話にしようというのです。
 これがつまり最初に紹介した菅直人の発言です。
 
 彼等はこの嘘を拡散する為に「あの事故で東日本が壊滅するところだった」という虚偽をわめき続けているのです。
 そしてそれは現在彼等の活動の一つである、反原発とそれに伴う利権の確保にも役立っているのでしょうね。

 そしてその架空の危機とその架空危機への対応のプロパガンダにNHKなどのマスコミが協力しているのです。

 因みにここで紹介した二つの記事で、それぞれコロナ対応についても少し書かれています。
 
 しかしこれもまたホントに呆れます。
 ワタシの知る限り、立憲民主党は昨年のコロナパンデミックの始まりから現代にいたるまで、延々とモリカケ桜で騒ぎ続けて、それが終わったら速攻で菅総理の長男の接待問題に飛びついて騒いでいます。
 
 いかに野党とはいえこの危機感覚のなさを見ると、彼等にはそもそも「危機」から国民を守るという発想がなかったのだと思うしかありません。
 こういう人間達がにわかに政権についても、危機対応などできるわけもなかったのです。

 ついでに彼等が綺麗に忘れた事実について、2チャンネルにカキコがありましたので、貼っておきます。

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1615420673/l50

2009年8月 民主党が衆院選で歴史的大勝、鳩山政権成立

2009年12月(鳩山内閣) 九州電力玄海原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年3月(鳩山内閣) 四国電力伊方原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年4月(鳩山内閣) 班目内閣府原子力安全委員会委員長就任
2010年5月(鳩山内閣) 15年ぶりのもんじゅ運転再開
2010年6月 鳩山・小沢辞任 菅内閣成立
2010年6月(菅内閣) 2030年までに14基以上の原発を増設することを閣議決定
2010年7月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発 1号機の稼働再開
2010年10月(菅内閣) 福島第一原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始
2010年10月 菅首相をトップとして全電源全喪失を想定した原子力総合防災訓練
2010年10月 菅首相自らベトナムに原発の売り込み
2010年11月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発2号機の稼働再開
2011年1月(菅内閣) 関西電力高浜原発3号機のプルサーマルの営業運転開始
2011年1月(菅内閣) 経済産業省資源エネルギー庁長官の東電顧問への天下り
2011年2月(菅内閣) 老朽化で廃炉予定だった福島第一原発1号機の10年間の利用延長許可
2011年3月(菅内閣) 東日本大震災発生、福島第一原発事故

以上、福島第一原発を含むプルサーマル発電や老朽化原発再稼働は、
すべて民主党政権の時から営業運転を開始。
自公政権時代には反対運動のために着手できなかった。

>2010年6月(菅内閣) 2030年までに14基以上の原発を増設することを閣議決定

>2010年7月(菅内閣) 老朽化で停止していた福島第一原発 1号機の稼働再開

>2010年10月(菅内閣) 福島第一原発 3号機のプルサーマルの営業運転開始


 最後にワタシから皆様に謝罪することがあります。
 先日「何度でも書く!! 福島第一原発事故対応最大の問題」で、ワタシは菅内閣が原子力災害総合防災本部を設置しなかったと書いてしまいました。

 しかし裏の桜さんからご指摘いただいたのですが、これはワタシの間違いでした。

 原子力災害総合防災本部は設置されていたのです。

 但し②の記事からもわかりますが、菅直人も他の閣僚も本部から離れて勝手に命令を出しまくった事で、全く機能しなかったのです。
 原子力災害総合防災訓練では本部長である総理もまた他の閣僚も、本部に詰めるはずだったのですが・・・・・・。

 ともあれワタシの間違いですから謝罪します。

  1. 原発
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2021-03-13 11:55

パトロール再開

 三月になってからからよもちゃんは時々お外へ出るようになりました。
 それでも最初のうちは外に出るのは夜の間だけだったのですが、しかし一昨日は昼間に出かけました。

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 おお、良い天気!!

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 あらら、道路の雪も大分溶けたじゃない。
 ホントにもう春なんだわ。

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 うわ~~!!
 でもすごい泥んこ。
 これじゃ肉球も白足袋も台無しよ。

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 でもコンクリートはホカホカと温かくて良い気持ち。

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 コロナが流行ろうと、バイデンの認知症が悪化しよう、近所の銭湯のボイラーが壊れて休業が続いて、同居人が文句を言おうとも、お日様はそんな事に関係なく、公転を続けて春はくるのよ。

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 人間の愚かな営みに関係なく、宇宙は永久不滅の法則に従って運行をつづけ・・・・。

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 ワタシもまたその永久不滅の法則の中で生きていくのだわ。

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 でもやっぱり寒いわね。

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 家を出る前に同居人にネットで外気温を確認させたんだけど、5℃だったもんね。
 5℃って11月だったら震え上がる寒さよ。 でも冬の間-10℃とか普通だったから、5℃だとすごく温かい気がするのよ。
 
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 でもそれは所詮、真冬との比較という相対的な評価であって、絶対的にみれば5℃はやっぱり5℃で寒いのよ。
 という事は風邪をひかないうちに帰った方がよいってことね。

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 コロナパンデミックがまだ終わらないのに、風邪なんか引くと面倒だもんね。 
 同居人はこの間、自分が作った煮つけを食べて「味覚障害? コロナかも?」って騒いだのよ。 味付けに失敗しただけなのに。

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 でもこういう御時世だから、愚かな人間は無意味に不安を増幅して騒ぐのよね。
 だから君子危うきに近寄らず。 風邪なんか引いて、よけいな騒動を起こさないようにするのが利口というモノだわ。

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 ああ、久しぶりの昼間パトロールは大変だったわ。
 少し休みましょう。


 ホントに良い天気だったんですが、よもちゃんは早々と帰ってきました。
 でもよもちゃんの言う通りでしょうね。
 温かいと言っても10℃以下なのです。  
 11月なら震え上がった寒さなのです。 でもよもちゃんもワタシも冬の間に、寒さの基準が変わり、体も寒さに慣れたので温かいと感じるだけなのです。
 まだしばらくこんな感じなのです。
 それに冬中、家の中で怠惰に暮らす習慣がついたら、ご近所を一回りするのだって「重労働」なんでしょうね。


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 ??
 なんか言った?

 な、なにも・・・・・。


 よもちゃんがお外に出るとワタシは一緒についていかなければなりません。
 だから夜中とか面倒なんですが、でもよもちゃんがお外に出なくなったら、それはそれで心配なのだから、こうして元気でいてくれる事に文句を言ってはいけないのです。

  1. 猫の生活
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