
航空祭では戦闘機のエンジンなど、普通は絶対見られないモノが見られます。 戦闘機のエンジンは機体から取り外して整備するのです。

それにしても戦闘機って、エンジンを抜いてしまうと、殆どガランドウです。
機体本体に比べていかに巨大なエンジンを付けているかが、良くわかります。

会場ではエンジンの取り付け作業や、油圧システムの点検作業を見せてくれるのですが、この通り人垣が厚くて、近づくのが容易じゃないです。
ところで尾翼のマークが何か気になります。

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パンダ??
白い本体に、耳、前足、後足が黒いのだからどう見てもパンダですよね。 凄く可愛いし。
隊員の方何人かに聞いてみると、「ハイ、パンダです。」と言う方と、「パンダみたいだけれど、クマと言うことになっているんです。」と言う方がいました、
しかしどう見てもパンダでしょう? ちなみにパンダって漢字では「大熊猫」ですから、クマと言えばクマですが。

ちなみに外にはちゃんとクマに見えるマークを付けた戦闘機もありました。

こちらは可愛らしさより強面を狙っているようですが、ちゃんとクマに見えます。
千歳基地には戦闘機の部隊が二つあり、クマ隊とパンダ隊がいるのです。
しかし自衛隊の戦闘機部隊のシンボルマークがクマとパンダって悪ふざけでしょうか?
パンダと言えば中国、クマと言えばロシアを象徴する動物なのですが?
ワタシ個人としては、オジロワシとかシマフクロウとかアカショウビンとか、北海道を代表する美しい猛禽などをシンボルにしてほしいのですが? 今度心神が導入されたときには、是非そうしてください。
パンダのシンシンじゃあんまりでしょう?

さてエンジンの取り付け作業ですが、5人かかりです。 油圧システムの検査は3人がかりです。
それで戦闘機一機に何人程の整備員が必要なのか聞いてみたら、分業なので単純に計算はできないとのことでした。
しかし千歳基地には戦闘機の他100機程の飛行機があるのですが、その整備員の総勢は1000人程だと言うことです。

そして千歳基地全体では、2300人程の隊員がいます。
千歳基地は千歳空港と一緒になっていますが、民間機の航空管制も全部自衛隊が行っています。
ちなみに札幌丘珠空港は陸上自衛隊丘珠駐屯地の物で、丘珠空港の民間機の管制は陸上自衛隊員がやっています。
丘珠駐屯地には40機程のヘリがあり、駐屯地全体では800人が勤務していると言っていました。
だから戦闘機もヘリも維持に必要な人員の割合はそう変わらないのでしょうね。

それにしても、日本を代表する航空自衛隊基地でも、全ての航空機を含めて100機程度ですから、今はもう第二次大戦の頃のような、雲霞のような戦闘機の大軍など世界中どこでも見られないのです。
これについて先日面白い記事を見つけました。
日本は絶対に徴兵制にはならないことを数字で証明してみましょう ww
> ちなみに旧日本軍の徴兵された人たちは、人数見てもわかりますが主に陸軍に配属。三八歩兵銃と背嚢と靴とゲートルだけ持たされて突撃させられました。今で言うと自爆テロやらされる程度の兵力。海軍には学徒出陣で大学生が回されて特攻機の操縦とかをさせられています。やはり徴兵されたおっさんとかもらっても海軍は使えないから・・・
昔の零戦とかは製造単価が安く、昔の単価で一機15万6787円。現在に換算すると1億5000万円くらいらしいですが、1万機も作ったわけでそんな高いわけないよね。自衛隊なんて400機くらいしか戦闘機持ってないのよ。日本が今度買うF35は一機238億円もするしさ。旧日本軍の九七式中戦車の価格も零戦と同じくらいでしたけど、いまの10式戦車は7億円です。ランボルギーニ・ウラカンが20台買えちゃうよ。
こんなに高価なのにやる気の無い兵に操縦させるわけない
第二次大戦中、アメリカやイギリスは空軍に志願した大学生を、促成でパイロットとして大量に戦死させました。
しかし今はもうそんなこととてもできないのです。
飛行機もパイロットの養成費も高杉!!

それにしても、時間が経てば経つほど人が増えてきます。 屋台村の辺りも人で一杯です。
もう人多杉!!
気楽に屋台を覗くどころじゃないです。 人垣が厚くて何を売ってるのかわらないし、何か買おうと思えば忍耐強く順番待ちをするしかありません。

ワタシ達は簡単なお弁当や飲み物を用意して行ったから良かったけれど、そうでないと大変な目に遭うところでした、
子連れで行く方は、絶対にお弁当、おやつ、飲み物はちゃんと用意していくべきでしょう。
それにしても基地の隅々まで人が溢れてきます。

それでも皆凄く楽しそうで、誰も帰ろうとしません。

人の海に浮かぶ政府専用機。
今年は安倍さんの外遊とぶつからなかったので、展示飛行も見る事ができました。 尤も日ノ丸がついているだけで、普通の旅客機なのですが。

アメリカ空軍の三人組。 今年は米軍機の展示はゼロでした。 だから何をしに来たのか良くわからないけど、皆若くてハンサムなので十分人気でした。

そうこうするうちに益々人が増えてきました。
ブルーインパルスの飛行展示を待っているのです。

しかし家を出る時から予想できたことではありますが、天候不良により飛行展示は中止です。
地上滑走だけになったのですが、それだって人垣が厚くて殆ど見えません。
唯白い煙が走っていくだけです。
ああ・・・・・・。

せめてもの民間機プロペラ機の曲芸飛行だけは見る事ができました。 かなりの低空飛行で随分危険な演技だったと思います。
そしてこれで航空祭は終わりました。
ああ、楽しかった!!
人一杯で、大変だったけどヤッパリ楽しかったです。
しかしこの調子じゃ来年はどうなるんだろう?
来年もし快晴で、ブルーインパルスが来たりしたら、それこそ恐ろしい人出になるんジャマイカ?