植村隆の不思議な戦い
ところでこの裁判の勝敗はどうなるのでしょうか?
170人もの大弁護団を立てた植村隆に勝ち目はあるのでしょうか?
ありません。
実は西岡力氏は、高木健一弁護士からも同様に名誉棄損で告訴されていましたが、最高裁で勝訴しています。

慰安婦問題めぐる西岡氏の著書への損害賠償請求 最高裁が訴え棄却
慰安婦問題をめぐる書籍の記述で名誉を傷つけられたとして、弁護士の男性が著者の西岡力・東京基督教大学教授と出版元の草思社に1千万円の損害賠償や出版差し止めを求めた訴訟で最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は、男性側の上告を退ける決定をした。男性側の敗訴が確定した。決定は14日付け。
西岡教授は平成19年と24年に草思社から「よくわかる慰安婦問題」など慰安婦問題に関する書籍を2作品発表した。この中で、原告男性を「事実を歪曲しても日本を非難すればよいという姿勢」などと論評した。
1審東京地裁は昨年2月、「記述の前提事実の重要な部分が真実であるか、または真実と信じたことに相当な理由がある。公益を図る目的で執筆されており、論評の域を逸脱するものではない」として原告の訴えを棄却。2審東京高裁も1審を支持した。

1月15日の産経新聞の記事ですが、ここで「弁護士の男性」と書かれているのが高木健一弁護士です。
記事にある通り高木弁護士は、西岡氏の著書で自分の事を「事実を歪曲しても日本を非難すればよいという姿勢」と書かれたことで名誉を棄損されえたとして、西岡氏を告訴しました。
しかし最高裁はこれを「記述の前提事実の重要な部分が真実であるか、または真実と信じたことに相当な理由がある。公益を図る目的で執筆されており、論評の域を逸脱するものではない」として退けたのです。
これだと西岡力氏が著書で植村隆の記事の慰安婦=女子挺身隊説を捏造と書いた事についても、「記述の前提事実の重要な部分が真実であるか、または真実と信じたことに相当な理由がある。公益を図る目的で執筆されており、論評の域を逸脱するものではない」と言うことを証明できれば、植村隆側は敗訴でしょう。

昨日のエントリーでも書いたけれど、そもそも植村隆の記事は虚偽だったのです。
植村隆が虚偽を書いたのが、故意であれば「捏造」であり、故意ではなくタダ植村の無知や怠慢による取材不足であれば捏造ではないと言うことになります。
と、なると捏造か否かは植村隆の内面を見るしかありません。
しかし植村隆は記事が虚偽であるとわかってからも、一度も訂正も謝罪もせず、また虚偽を書いてしまった理由を説明したこともありませんでした。
西岡氏の取材も拒否しました。 西岡氏以外の人々の取材も拒否してきました。
一方植村隆の姑が慰安婦賠償詐欺団のトップであるなど、故意であったと思われる合理的な証拠は沢山あります。
だから西岡氏が植村記事を「捏造」と書いても「記述の前提事実の重要な部分が真実であるか、または真実と信じたことに相当な理由がある。公益を図る目的で執筆されており、論評の域を逸脱するものではない」と判断されるでしょう。

ちなみに現在行われている植村隆へのバッシングは西岡力氏の責任ではありません。
これは別に西岡氏がやらせているわけでもないからです。
もしこれで植村バッシングの責任が西岡氏に在ると言うなら、例えば先日朝日新聞に出たこんなコラムはどうなるでしょうか?
(表現のまわりで)差別発言、キャラで免責 寄稿・斎藤環
これについては1no-risuさんが解説していらっしゃいますが、実に酷いものです。
言語道断、朝日新聞の差別推奨コラムを許すまじ
朝日新聞は曾野綾子氏へのバッシングを扇動するコラムを掲載しているのです。 これで曾野綾子さんの親族が写真をネットで晒されるなどの被害を受けたら、このコラムの執筆者や朝日新聞は責任を取るのでしょうか?

こんな事は植村隆大便護団だって十分わかっているでしょう?
それではなぜ彼等が勝ち目のない訴訟を行うのか?
それは慰安婦強制連行・慰安婦=女子挺身隊捏造に抗議する人達を威嚇するためでしょう。
だれだって大便護団に告訴されたら、幾ら勝とわかっていても気持ちはよくないです。 また実際に裁判費用等も掛かります。
だから事なかれ主義のメディア等が慰安婦強制連行・慰安婦=女子挺身隊捏造の問題を掲載しないくなる事、ネットでの言論が鎮静化する事を期待しての事でしょう。

実際高木健一弁護士は、西岡氏に敗訴したのに、懲りずに池田信夫を告訴しています。
高木健一弁護士からの訴状
これに対して池田信夫は、この告訴を機会に福島瑞穂等を証人申請して、法廷で様々な証言を引き出すつもりです。
だから西岡力氏もこの訴訟で、植村隆が問題の記事を書いた経緯、姑と金学順氏との関係、金学順氏は本当はどのような証言をしたかなどを明確化できるでしょう。
朝日新聞時代の植村隆の上司や同僚や編集責任者、植村隆の姑や妻も証人申請する事ができますから。
朝日新聞の慰安婦強制連行捏造記事とこの植村の慰安婦=女子挺身隊捏造記事に関しては、朝日新聞関係者と植村隆を国会で喚問するべきと言う意見がありました。
しかし法廷でこれができれば、国会以上に有効です。
だからワタシはこの訴訟を大変楽しみにしています。