田中氏によると、先の米中首脳会談を解くカギの一つは、8時間という会談時間の長さにある。田中氏も同行した10年前(2003年)のブッシュ大統領と小泉純一郎首相の会談も同じ8時間だった。このことが何を意味するか。価値観を同じくした同盟国同士の、しかも最も親密だった2トップによる日米関係が、後発でありなお対立的であるはずの米中関係に取って代わられた、と解釈すべきだ。
http://mainichi.jp/opinion/news/20130626ddm003070160000c.html

反人権、反民主主義の毎日新聞の記事の一説です。
人権や民主主義を憎む連中が日米関係を騙る時には常にこんな話をします。
つまり中国や韓国の首脳と、日本の首相との会談の時間とか、アメリカの議会で演説ができたかとか、或はアメリカ大統領が演説で何回日本に言及したかとか、そう言う事を事細に持ちだして、「日米関係は日中関係にとってかわられた。 だから中国と友好しろ」と言うのです。
彼等は首脳会談を小学生の友達付き合いとを区別できないのです。
小学生の友達付き合いなら、仲良し同志は長時間一緒に過ごして一緒に遊ぶでしょう。 仲の悪い子とは一緒に遊びません。
しかし首脳会談は小学生の付き合いじゃないのです。

けれど日本とアメリカが同盟を結んでいるのは、一緒に遊びたいからではありません。 双方が自由と民主主義を守り自国を守りたいからです。
そして同盟は同盟としてそれぞれの首脳は、まず自国の国益を守る義務があります。
仲良しの同盟国だから何でもしてあげる、何て訳には行かないのです。
それを考えたら、今回習近平とオバマ大統領の会談が8時間、安倍総理との会談が1時間40分だったのもわかります。
ワタシがオバマ大統領だったら、現在の状況で安倍総理に必要以上の愛想はふりまきません。
そんな必要はないからです。

日米安保条約を締結してからもう60年ぐらいだと思いますが、日本にとって今ほどそれが重要になった事はありません。
日米安保条約締結後、初めて日本の領土が侵略の危機に立たされているのですから。
だから日本としては何としても、尖閣防衛に日米安保条約適用の確認を取りたい状況です。
これはアメリカとすればアメリカの価値を日本に最大限高く売りつけるチャンスです。 だからこの時期に日本の首脳に合うなら、TPPとかその他アメリカが日本に要求出来る事は何でもしようと思います。
その為には友好の安売りはしません。 出来る限り高く売ります。
だって尖閣防衛に日米安保を適用するとなると、アメリカは中国と対決する事になるのです。 その事でアメリカが取るリスクの大きさは、イラクやベトナムとの戦争とはけた違いです。
それだけのリスクを取って、尖閣防衛に協力するからには、相応の利益をが欲しい、そうでなければアメリカ国民も納得しないでしょう。
だから絶対に日米友好なんか言いません。 アメリカの国益をガンガン押してくるのです。
そして日本にプレッシャーをかける為には、中国との友好も演出します。
そうするとこの毎日新聞のような馬鹿な連中が釣れて「日本人よ、焦れ!!」と騒いでくれます。
これで日本政府が浮き足だって、何でもアメリカの言う事を聞いてくれたら万々歳です。

だったら日本政府はアメリカに土下座するしかないのでしょうか?
そんな事はありません。
アメリカが尖閣諸島に日米安保を適用するのは、別に日米友好の為ではありません。 尖閣諸島を中国に取られたら、西太平洋の制海権を失うからです。
尖閣諸島を中国に取られて、そこに潜水艦の基地を作られたら、太平洋に中国の潜水艦が出てくるのを監視しきれなくなります。
また台湾防衛も不能になります。
こうなると中国封じ込めが不可能になってしまいます。
だからアメリカは尖閣諸島防衛に日米安保を適用するのです。

アメリカにとって恐ろしいのは、むしろ日本がアッサリと尖閣諸島の領有権を放棄してしまう事ではないでしょうか?
これは当然の不安だと思います。 だって鳩山由紀夫みたいな人間が首相だったのはつい3年前の事です。
その後の菅内閣時の中国船船長釈放などを他国から見れば、「この国は本当に自国の領土を守る意思があるのか?」と疑問を持たずにはいられないでしょう?
そしてアメリカにとって更に腹立たしいのは野田内閣時に、沖縄で行われるはずだった島嶼防衛の為の日米合同訓練を、日本側から拒否した事でしょう。
「せっかく日米安保でお前の国を守ろうとしているのに、何を考えてるんだ?」
ワタシがアメリカ側の関係者だったら腸が煮え返ります。
だからアメリカは尖閣諸島の日本の支配権は認めると言いながら、領有権に関しては明確化しないのです。
だって日本自身の尖閣防衛の意思がこんなにあやふやでは、アメリカとしてはいつ日本が尖閣諸島の領有権を放棄して、中国に譲るかわかりません。
もしアメリカが日本に尖閣諸島の領有権を認めたしまったら、そうなったときにアメリカには成すすべありません。
しかし尖閣諸島の領有権を明確しておかなければ、そう言う場合には「尖閣諸島は台湾の領土」として、台湾側に立って中国の尖閣領有を阻止する事ができます。
哀しい事ですが、ワタシだって民主党政権みないな政権が出来たら、その方が安心と言わざるを得ません。
尖閣諸島が中国の物になるぐらいなら、台湾の物であるほうが、日本のとって余程安全なのですから。

ともあれ尖閣諸島を中国に渡さない事が、アメリカにとっても重要であるなら、日本は別にアメリカに土下座しなくても尖閣諸島防衛に関して日米安保条約の適用を期待できるのです。
そしてアメリカも日本に余り冷たくして、中国が勝手に米中関係>>日米関係と誤解して、中国軍が尖閣諸島に奇襲を掛けたりしては大変です。
こういう事をさせない為に、オバマ大統領が習近平と延々と会談する一方で、大規模な島嶼防衛訓練は中国の苦情を無視して予定通り行ったのです。
マジでアメリカは安倍政権で良かったと思っているでしょうね。 だって民主党政権なら中国の苦情を受けたら、自衛隊の参加は中止したかも知れませんから。
そうなれば本当に図に乗った中国軍が尖閣奇襲だって十分あり得るではありませんか?
そうなると尖閣を防衛する為には本当に戦争になってしまいます。
戦争を避ける為、訓練をするのに、馬鹿な民主党はそれが理解できないのです。

こういう事を考えれば、日米関係を維持する為に日本がやらねばならない事は明らかです。
日本はまず尖閣諸島はどんな事をしてでも守る!!
自分の手で絶対に守る!!
と言う意思を見せ、そしてそれを実行する為に努力する事です。
自分が守ろうとしない物を他人が守るのは不可能です。
アメリカ人が幾ら日本に好意を持ってくれて、日本の為に尖閣諸島を守ってあげたいと思っても、日本人にその気がなければどうしようもないのです。
だから日本人が尖閣諸島を守る為の努力して、それを世界に示す事が必要なのです。
それがあって初めてアメリカも日米安保を尖閣に適用できるのです。
勿論アメリカだって中国との戦争は出来るだけ避けたいでしょうから、日本が無意味に中国に喧嘩売るような真似はして欲しくないでしょう。
しかし民主党政権のように、尖閣防衛の意思を放棄するような対応はもっとして欲しくないのです。

こういう状況を考えると、安倍総理の対応は素晴らしいと思います。
安倍総理はまず尖閣防衛の意思を明確に示されています。 そしてそのために日米同盟だけでに頼るのではなく、アジア諸国だけでなくロシアやイギリスやフランスまでも巻き込んだ中国包囲網を作ろうとされています。
戦後日本はとにかく良い子ちゃん外交と言うか、とにかく周りから良い子と言われる事だけ、目立たないで揉め事を起こさない事だけを考える外交をしてきました。
なぜなら戦後教育で、日本人は国家の意味も、国際社会に厳しさも教えられず、「とにかく良い子にして、みんなに好かれるようにしていれば誰からも苛められないよ。」とだけ教えられてきたからです。
そんな事は歴史を学べは全くの事実無根だし、現代の国際情勢を見ても全くの嘘なのですが、しかし歴史も学ばない現実も見ない人々が、学校で習った事だけを安直に喚き続け、マスゴミはそれで世論を煽り続けました。
しかし良い加減にこういう妄想は止めるべきです。
そしてもっと広い目でものを見て、現実に即して考えるべきです。
日米関係もそのような目で見ていくべきなのです。

ちなみにアメリカ在住のyohkanさんによると、オバマ大統領は習近平にカリフォルニア産redwoodのベンチをプレゼントしたそうです。(オバマが習近平にベンチを贈呈した理由! )
ベンチって・・・・・戸外に置く物では?
その上redwoodって赤いベンチですか?
凄い嫌味ですね。
北京は大気汚染が酷くて、マスク無しでは外出もできないと言うのに・・・・・。
赤い椅子に座ってPM2.5を呼吸するしかない中国共産党の現実を突き付けるプレゼントです。
習近平・オバマ会談8時間でオバマ大統領が、中国に何を言いたいか良くわかるでしょう?
習近平・オバマ会談8時間。
だから何?
日本はそんな事に構わず、落ち着いて尖閣防衛の努力のを続けましょう。