23日、全国一斉日韓断交デモが行われました。 ワタシは札幌でのデモに参加しました。
この日韓断交デモでは初めて本物の右翼団体が参加していました。 この右翼団体の方がデモ隊出発前の集会の演説で「我々はこれまで長い間、反共の仲間として韓国を応援してきたのに・・・・」と仰っていました。(日韓断交デモ 札幌 その2)

その韓国が国を挙げての反日政策を取るようになり、慰安婦問題や強制連行と言った事実無根を問題を持ち出して、日本に謝罪と賠償を求めるようになったのは、80年代末からです。
しかもこの慰安婦も強制連行も最初に騒ぎ出したのは、日本のマスゴミです。 実際強制連行など完全に朝日新聞による捏造報道で作られた話なのです。
実に奇妙な話ですが、80末になってから朝日新聞などのマスゴミが、靖国参拝、教科書問題始め、第二次大戦に関わる問題をやたらに取り上げて騒ぎ出すようになりました。
そして「戦後責任」なる珍奇な言葉を作って「ドイツは戦争責任を取って賠償したが、日本はしていない」と言う珍説を唱えるようになりました。

このような中で韓国人の団体がドンドン日本政府や企業に対して戦時中の出稼ぎに謝罪と賠償を求めるようになりました。
更に慰安婦団体のように政府による公式謝罪と賠償を求めるものも出てきました。
天皇陛下への謝罪と賠償要求もまたこの頃から出てきました。
この慰安婦問題は考えてみれば、韓国政府が日本に対して第二次大戦の問題に関して公式に「謝罪」と「賠償」を求めた始まりではないでしょうか?
そしてそれにはこれらの問題を捏造した日本の左翼、韓国の言うところの「良心的知識人」や「良心的マスゴミ」が大きく関わっていました。
一方この頃からこれまで韓国を助けて来た日本の右翼団体や保守政治家達は、目の敵にされるようになりました。

80年代末からこのような状況になった理由の一つは、両国での世代交代だと思います。
この頃になって戦前を知る世代の人々が、現役を退きました。
そして現実の日本統治時代を知らない、教育の場だけで教えられた日本統治しか知らない人々が、日韓で共に政治や言論界の中心を占めるようになったのです。
しかも日本の場合新しい世代は学生時代に安保闘争など、左翼運動に熱中した世代でした。
またこの世代は高度経済成長の中で育ち、日本の繁栄は空気のように無限にあると信じているのです。
また韓国では日本統治時代も朝鮮戦争の悲惨も知らず、ひたすら反日反米に熱中した世代が中心になったのです。
つまり戦争の現実も知らず、生活苦も知らず、繁栄と平和の中で育ちそれが当然だと信じて疑わない人々が、唱える反戦平和妄想が社会を席巻したのです。

そしてもう一つの理由はソ連の崩壊だと思います。
1991年のソ連崩壊は大変衝撃的でした。
それまでもソ連の内実は非常に苦しく、このままでは立ち行かないだろうと言う観測はありました。
それでもあれほど強大な国が、あれほどあっけなく崩壊するなんて誰も想像してはいなかったのです。
これは例えばソ連の反体制運動家でノーベル文学賞受賞者のソルジニツィンなども驚愕したほどです。 彼はそれまで幾ら懸命に反体制活動をしても、自分が生きている間にソ連が崩壊するなんて想像もしていなかったのです。
ソ連が崩壊し、東欧諸国からも共産主義国家は消滅し、東西ドイツは統一されました。
これを見た中国とベトナムは改革開放に舵を切りました。

ワタシはこの頃をまざまざと覚えているのですが、非常に驚いたのは当時の日本のマスゴミが一斉に共産主義を非難し始めた事です。
ワタシの記憶ではそれまで日本のマスゴミが、公然と共産主義を非難するのを見た事がなったからです。
それどころか反米大好きな彼等は、共産主義国家を一種異様に賛美し続けていたのです。
ところがソ連が崩壊するや否や、いきなりある事無い事論って、共産主義の非人道性を非難するようになりました。
何しろテレビがモスクワやワルシャワの様子を放映しながら「共産主義政権下では多くの人々が食糧難で苦しんだ云々」とやるのだけれど、その画面には日本では滅多に見られない凄い肥満体の人がゾロゾロ歩いているのです。
当時存命だった母は呆れて言いました。 「私は戦時中の食糧難の頃を知っているけれど当時肥満した人など見た事もなかった。」
スラブ人は食料無しでも太るのでしょうか?

そして共産主義への憧憬を捨てざるを得なくなった日本の反体派の次のよりどころは、反日だったのではないかと思います。
しかも戦後半世紀を過ぎてから、戦時中の日本を非難すると言う、実にナンセンスなアナクロニズムによる反日です。
でもこれは韓国と利害が一致したのではないかと思います。
ソ連の崩壊で北朝鮮は飼い主を失いました。
餌を貰えなくなった北朝鮮はたちまち飢餓に陥りました。 そして世界に向かって「食い物を寄越せ!!」と喚き散らすようになりました。
こなるともう反共の盾は必要なくなります。
それどころかドイツ統一の直後は、当然朝鮮も間もなく統一される思っている人が多かったのです。
けれどそんな事になったらこれから韓国は何をネタにして、日本におねだりすれば良いのでしょうね?

韓国が日本に第二次大戦と日韓併合の謝罪と賠償を求めるようになったのは、つまりはそれまでの反共ネタでのおねだりの代わりじゃないでしょうか?
そしてそれまでソ連や北朝鮮をスポンサーにしていた日本の左翼活動家も、新しいスポンサーが必要になりました。
それが韓国だったのではないでしょうか?
彼等が最初からどの程度共闘していたのかわかりません。
けれど結果として完全に利害が一致しているのです。
現在韓国のマスゴミは反日団体が掲げる反日ネタの殆どが日本が起源です。
「ドイツは謝罪したが、日本はまだだ」などホントに100%朝日新聞のパクリです。
反日ネタまでパクリとは、パクリ国家の神髄ではありませんか?

そもそもマトモに考えてみれば、人間が50年も昔の話を持ち出して延々と恨み事を言い続けるってマトモじゃありません。
日本人は原爆投下や空襲でアメリカを延々と恨んでいますか?
母の実家は神戸大空襲で焼かれたけれど、それでアメリカを恨んではいません。
イギリスは第二次大戦に勝ったのに、日本のお蔭で植民地を全部失って、世界最大の帝国から唯の国に転落しました。
ワタシは第二次大戦最大の被害国、特に日本による被害国はイギリスだと思うのですが、でもイギリス人やイギリス政府が反日をネタで騒ぎ続けますか?
明らかに韓国や中国の日本への謝罪と賠償要求はオカシイのです。
本来の戦争や日韓併合の問題には関係ないのです。
完璧な強請タカリなのです。

韓国はタカリのネタに反日を始めたのです。
そしてそのためなら、これまで苦しかった時代韓国を助けてくれた日本の右翼を罵倒する事など全然躊躇わなかったのです。
日本の右翼団体が嘗て韓国の農村に入り、農村の近代化の為に地道な援助を続け事など糞くらえなのです。
これが韓国の国民性なのでしょうか?
最近ギリシャがドイツに第二次大戦に関する賠償を言い出しました。
それとも「窮すれば貪す」と言うのは、全て人類の共通なのでしょうか?
いずれにせよこれが国際社会の現実であり、国家間での友好とか善意など友好や善意を提供する側の自己満足に終わるしかないのです。

デモ隊は定時通りに集合場所の大通り西10丁目を出発して、大通り公園の沿って進みます。

大通り公園ではまだオータムフェスタが続いています。
フェスタの参加者が大勢デモ隊を見物しています。

今回は大通り公園の回りを一周するコースで、韓国領事館へ行けないのは非常に残念でした。
けれどアッピール度から言えば先週以上の効果です。