この数日特に危機的になってきたギリシャの財政危機ですが、このギリシャのGDPがEUに占める割合って、何とたったの2.5%だそうです。
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20110927/1317096509
それは日本をEUとすれば、広島県程、アメリカならウィスコンシン州程度だそうです。 だからドイツの救済を当てにあてにできるのですね。

イタリアやスペインだって、随分ヤバイそうですが、こっちはもう国の規模が大きすぎて、いくらドイツだって面倒見切れません。
でもギリシャがコケると、それが引き金になって、このイタリアやスペインもエライ事になるかもしれません。 そうなるとホントに絶対絶命です。
だから経済の話だけなら、ドイツはドブを捨てたつもりでギリシャを助けた方が良いのですが、でも人情からは絶対イヤでしょうね。
だってギリシャのやっていたことって、夕張と同じですからね。 つまり最初から他人の金を踏み倒す気で、気楽な浪費を楽しんだのです。
ギリシャと夕張が違うのは、夕張は日本国内だから踏み倒しをしたら、後の始末は日本政府がする代わり、その後の市政にも厳しく口出しできるけど、ギリシャは主権国家だからそういうわけにいかないのです。
だから今後ドイツが助けても、また気楽に同じ事を続けるでしょう。 だって国民は全然反省していないのです。
本来主権の主権国家なら通貨も自国で発行するので、こんな国の通貨はドンドン下がり、否応なしに馬鹿みたいな借金はできなくなるはずだけど、でもギリシャはEUに加盟したので、自国通貨は発行できない代わりに、強力な国際通貨ユーロ建てで借金する事ができました。
そして分不相応な生活を享楽し続けたのです。 だから借金が際限もなく膨らんだのです。 挙句の財政破綻ですから、ホントに世界の迷惑です。
国家主権の一部を委譲するって、こういう事なんです。

実は数日前の三橋貴明氏のブログで、「日本の財政問題に関して、政治家が正しい理解をできないのは、正しい国家観がないからだ」と言っていました。
ワタシは全くその通りだと思います。
国家と言うのは、通貨の発行や軍事力、交戦権まで含めて、自国の領土と自国民を守る為に全ての事が出来る権利を持つのです。
この権利が国家主権なのです。
強い国家とは、この国家主権を守る力が強い国なのです。 そしてこのような国家の国民だけが、国家によって人権を保障されて、安心して暮らす事ができます。
でもその意義を十分に理解しておかないと、一時的な利益だけで国家主権を移譲して、こんな為体になるんですね。

この話は、ワタシが尊敬する陳さんの所で拾ったのですけどね。 この方どうやってか、凄く面白い情報を拾ってくるので、ワタシは毎日楽しみにしているのです。
http://chinkokayuirv.blogspot.com/