現在の日本の状況とフランスの状況から言えば、前々から予定されていた外交日程でもキャンセルするのが当然なのに、サルコジ大統領はワザワザ日本に来て、菅直人に会いたいと言ったのです。
そしてアレバの社長始め、原子力の関係者をゾロゾロと連れてきたのです。
これってどういう事ですか?
これってつまりフランス大使やその他の外交ルートで、日本政府にいくら話をしても埒が明かないので、とうとう直接怒鳴り込んで来たって事でしょう?
日本政府に任せて置いたら、いつまで経っても福島第一原発の事故を収束できないから、もう黙っていられなくなったと言うことでしょう?
フランスは別に短なる親切心でおせっかいをしようと言うわけではありません。
でも日本の原発の事故が深刻化すれば、また世界中で反原発の世論が強まります。 これは世界第二に原発大国フランスにとって実に厄介な事です。
そしてそれは世界第一の原発大国アメリカも同様です。
だから両国共に事故当初から日本政府に繰り返し支援を申し出ているのですが、日本政府がこれを無視し続けたのです。
それでとうとうサルコジ大統領自ら怒鳴り込んで来たのです。
日本だって大変な時期ですが、フランスだって今はリビアの事などで大変な時期です。
それでも大統領自ら怒鳴り込まなきゃならなくなるなんて!!
サルコジ大統領の怒鳴り込みで、ようやく菅直人もフランスやアメリカの支援を受け入れ方向になってきたようです。
何しろ今度のG8でこの福島原発の事故を議題する・・・・つまり日本の首相を吊し上げると言ってきたのですから。
菅直人は今度のG8でどのような対応をする気でしょうか?
G8でアメリカやドイツの首脳相手に、日本の国会や記者会見でやっているように、出鱈目で無責任な自己弁護をする気なのでしょうか?
でもこれで初めて、原発事故収束に希望が見えてきました。