【北京時事】中国外務省は25日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖での漁船衝突事件で処分保留のまま釈放された中国漁船の◆(簷の竹かんむりを取る)其雄船長(41)が帰国した後、「日本側は船長を違法に拘束し、中国の領土と主権、国民の人権を侵害した」と強く抗議する声明を発表し、日本側に謝罪と賠償を求める方針を明らかにした。
声明は「釣魚島と付属の島が中国固有の領土で、中国は争う余地のない主権を有している」と改めて強調。「日本側の取った司法措置はすべて違法で無効で、日本側はこの事件について中国側に謝罪と賠償をしなければならない」と指摘した。
その上で「中日両国が近隣として、戦略的互恵関係を発展させる方向を堅持することは両国民の利益に合致する。双方が対話と協調を通じて両国間の問題を解決し、両国関係の大局を維持するという中国側の立場に変更はない」と強調した。
中国側が船長釈放後も強硬な姿勢を崩さず、謝罪と賠償を要求してきたことで、日本側との対立解消にはなお時間がかかるとみられる。
中国側は事件後、漁船乗組員全員の即時無条件釈放を要求。◆船長を除く船員14人は事情聴取を受けた後、13日に帰国したが、◆船長は逮捕、拘置されたため、中国側は閣僚級以上の交流停止などの対抗措置を打ち出した。
那覇地検は国民への影響や日中関係などを考慮した上で、29日の拘置期限を前に25日未明、◆船長を処分保留のまま釈放。◆船長は同日午前4時(日本時間同5時)ごろ、沖縄県・石垣島から中国政府のチャーター機で福建省福州空港に到着した。(2010/09/25-06:55)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010092500060
那覇地検の外交的配慮に対して、中国が早速対応しました。
ホントに早いですね。
そりゃあそうでしょう。
最初から計画していた事でしょうから。
それで日本政府はどうするのでしょうか?
謝罪と賠償をすれば、もう尖閣諸島の主権を放棄する事になります。
つまりイラクと同量の石油や天然ガス資源と、それよりも何よりもシーレーン防衛に重要な要衝を中国に与える事になるのです。
そして当然次は沖縄近海で同じ事が起きます。
この奇怪な那覇地検の外交的配慮は、勿論那覇地検が主導したわけではありません。
管、仙石、そして何と前原もグルだったようです。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-728653/news/20100925-OYT1T00154.htm
この三馬鹿トリオは、田舎検事の検事の陰に隠れて、自分達の屈服外交を誤魔化そうとしたのです。
指揮権を発動すれば、自分達が叩かれますから。
つまり正面から大臣、内閣として官僚を主導するのではなく、裏から権力を使って、官僚に圧力を掛け、責任を彼らに押し付けると言う政治です。
そして下の者には徹底的に高圧的に、上の者にはひたすら阿諛追従で対応する政治です。
管や仙石は元々反体制活動家でした。 しかしそれは実は民主主義国家日本で、デモで火炎瓶を投げても、天皇陛下を罵倒しても、日章旗を焼いても、全然罪にもならず、それどころか政治家への道が開ける国での反体制活動です。
勇気も気骨もカケラも要らない自称反体制なのです。
だからホントに怖い相手が出てきたら、もうオシッコチビりそうになって、オタオタオロオロした挙句に、部下を盾にして逃げると言う最低の行為に出たのです。
船長釈放で、この問題は解決どころか、益々深刻化しました。
これは船員釈放後に、中国の態度が更にエスカレートした段階で十分予想できた事です。
けれどそれを考察する能力はこの政権にはありませんでした。
ワイドショーなどでよく殺人事件をとりあげ、それに至る経過を再現ドラマにしたりする場合があります。 その中で良くあるパターンに以下のようなものがあります。
つまり気の弱い人が、他人から無理無体な要求をされて断れず、受け入れる。 すると相手は更に要求をエスカレートさせるが、断れずにドンドン窮地に追い込まれる。 そしてある日、耐え切れなくなって相手を殺してしまう。
戦争はこんな風に始まる場合も多いのです。