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2009-06-30 19:07

さらなる対話

 ふと窓の外を見るとまたチビちゃんが雪囲い板の上に乗っています。 でもなぜかお尻の向きが違います。

 

 

  

 

 オイ、デブ虎、今まで何処へ行ってたんだよ。 随分待ったんだぞ。

 

  

 

 あら、また来てたの? 何処へ行こうとワタシの勝手でしょう? 

 

  

 

 オマイ、それって意地悪だぞ。 モモババアは一度もそんな事言わなかったぞ。 ジブンが行った時に留守だったらいつも「待たせてごめんね。 寂しかったでしょう。」って言ってくれたんだ。

 

  

 

 何言ってるのよ? それはチビちゃんが子猫だったから、モモちゃんがお母さん代わりに気を使ってくれたのよ。 大人になったらそんな事通用しないわよ。 それにしてもモモちゃんってホントにエライはね。 良くもまあ、こんな子面倒見たものだわ。

 

  

 

 そりゃあ、あの婆さんは面倒見がいいからな。 ジブンがいったらいつでも優しくジブンの毛皮を舐めてくれたし、側に寝かせてくれたからなあ。 それにイロイロ教えてくれたし。 ジブンのコテン芸能だって、元はモモババアが教えてくれたんだ。

 

  

 

 そんなに世話になっておきながら、「ババア」なんて! 何度注意したらわかるの? その失礼な言い方は止めなさい!!

 

  

 

 それはわかってるけどさあ。 でも五月蝿いんだよ。 アイツ。 なんかあるとすぐ「お行儀が悪い!!」「そんな下品な事をしてはいけません。」「もっと短歌やコテン芸能のお勉強をしなさい。」って。

 自分の子猫でもないのに言いすぎだよな。

 

  

 

 それが馬鹿だって言うのよ。 いったいどこの世界に自分の子猫でもない子猫を、そんなに親身なって面倒見てくれる猫がいるのよ。 自分の子猫でなけりゃ、カラスに攫われても知らん顔する猫だって多いのよ。

 ワタシだって五月蝿い不器量な子猫なんか相手にしたくないわよ。

 

  

 

 だって、ママがいなくなってジブンは一人ぼっちだったんだぞ。 可愛がってくれる当然じゃないか? それを見捨てるなんて非猫道的だぞ。

 

  

 

 何言ってるのよ? ママがいなくなって一人ぼっちなんて、ワタシなんかママと兄弟達を一緒にいたのに、人間がいきなりワタシ達兄弟を「野良猫が子を産んだから」って、ワタシ達兄弟を拉致して知り合いの獣医さんに持ち込んだのよ。 それから今度ワタシ一人があの同居人に拉致されたのよ。 

 チビちゃんなんか生まれた家で家族とずうっと一緒なのよ。 猫としては稀なる幸運だわ。

 

  

 

 まあ、オマイは貰われた相手が悪かったからな。 確かにその点はジブンは非常に恵まれている事は認めるよ。 オマイの苦労はモモ婆さんもわかってるよ。 

 やっぱりジブンは恵まれ過ぎているのかなあ・・・・・・。

 

 そうよ。

 

  

 

 そうかなあ・・・・。

 

 

 こうしてまた二匹の対話が続きます。 対話は重要です。 対話する事によって猫は他者の意見を知ります。 そして他者の意見を知る事はまた自分自身を知る事でもあるからです。

 広島市長のように意見の違う他者と対話もせず、その言論を封殺しようとする人もいます。 このような人々が暗黒社会をもたらすのです。

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2009-06-30 11:10

無意味にアップする花の写真 5

 もう6月も今日で終わりです。 2009年も半分過ぎました。 夏の花が咲いています。 夏の花は春の花と違い、生い茂る草の中で丈高く伸びて咲きます。

 

  

 

 ムラサキウマゴヤシが河原で咲いていました。 河原が淡く紫になるほど咲いていました。 元は牧草です。 

 

  

 

 イワミツバの群落もあちこちにあります。 涼しげな白い花です。

 

  

 

 アカツメグサとヒペリカム・オリンカムが咲いていました。 ヒペリカム・オリンカムしかし面倒臭い名前ですね。 名前を読まないでコピペで貼りました。 外来植物でしょうか?

 

  

 

 イタチハギです。 これもが以来植物です。 メキシコ原産とかで、確かになんとも異国的で奇妙な花を咲かせます。

 

  

 

 他家の家庭菜園ではジャガイモが花盛りです。 ジャガイモなんか庭で作るより買ったほうが安いし、新鮮なものでなければ困る野菜でもありません。 でも結構庭で作る人が多いのです。

 

  

 

 そしてモンシロチョウ。 沢山いる蝶だけど、蝶の写真はなかなか上手く撮れません。 真っ白な姿がいかに清楚で涼しげです。

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2009-06-29 21:37

薔薇の精

 この一週間暑い日が続いています。 でも大丈夫、よもちゃんは気持ちよく過ごしています。

 

  

 よもさん、なんてお行儀の悪い!!

 

  

 

 あわわわ・・・・・。

 

 ホントに何て恰好してるの? お腹を丸出しでしょう?

 

  

 

 あ~あ、せっかく良い夢みてたのに。 何で起こすのよ?

 

 だからあんまりみっともない恰好をしてるからよ。

 

  

 

 みっともない恰好なんかしてないわ。 ワタシ夢の中でバレエを踊っていたのよ。

 

 バレエ?? それで足をあんな風にしてたの?

 

  

 

 そうよ。 バレエで足を大きく広げてジャンプしたのよ。

 

 それでどんなバレエ? 

 

  

 

 「薔薇の精」よ。 ヤロスラフ・ニジンスキーが空へ舞い上がるようなジャンプを見せたやつよ。 ワタシもニジンスキーに負けないジャンプをしていたのに。 チコ様が見ていて拍手して下さったのに。

 

 なんでまたバレエなんかする夢を見たの?

 

  

 

 わからないわ。

 

 よもさん、怒ってるの? 耳が怒った耳よ。

 

  

 

 あんな素敵な夢を破っておいて、怒るなっていうの?

 

 だって、まさかそんな夢見てるなんて思わなかったのよ。 ごめんね。

 

  

 

 あら? 薔薇の香りがするわ。

 

  

 

 だってこちらの庭にも薔薇が咲いたもの。

 

  

 

 それじゃ、薔薇の精はホントに来たんだわ。 そしてワタシに乗り移ったのよ。

 

 

 薔薇の香りのする窓辺で、よもちゃんはまた幸せに眠りました。

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2009-06-29 19:43

蒸し暑い日

 蒸し暑い日が続いています。 外出しようとドアを開けたら、お風呂場の戸を開けたような、湿った暑い空気が立ちこめています。

 

  

 

 薔薇の蕾にウスバカケロウが止まっていました。 これからは虫の季節ですね。 薔薇にもアブラムシが付くので苦労しています。 毎日大虐殺をしています。

 

  

 

 川のほとりまで来ると、オニシモツケの花が咲いていました。 草むらに綿菓子が沢山付いています。

 

  

 

 ヤマブキショウマも咲きました。 涼しげな夏の花です。

 

  

 

 シナガワハギも満開です。 夏草に負けないように高く伸びています。

 

  

 

 川岸に薄荷が伸びていました。 葉を摘むと爽やかな薫がします。

 

  

 

 それからクレソンの花も咲いていました。 ワタシは時々このクレソンを採って食べているので、他の人にはこれを絶対知られたくありません。 だって直ぐ側で焼肉をしてる人が大勢いるのですよ。 焼肉の添え物にされたらオシマイです。

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2009-06-28 23:11

寸劇「ある外交の結末」

 寸劇 「ある政治家の外交」 

 

 この寸劇は勿論あってはならない事ですが、しかし日本人が愚かな妄想から醒めず、間違った選択を続ければ現実になる事です。

 

  配役

 

  ( ´∀`)中華人民共和国 : ミケちゃん

 

   鳩山由紀夫日本国内閣総理大臣 : ネズミ君

 

 撮影 監督 原作 ご隠居さん

 

 脚本 よもぎねこ

 

  

 

  : ですから、日本は過去の侵略戦争を深く反省し、友愛を基本にして未来志向の日中関係をめざすのです。

 

 ( ´∀`): それで北海道はどこの領土あるか? 

 

  

 

  : そ、それは・・・・。 わが国はもう沖縄だけでなく九州と四国は既に差し上げました。 北海道はワタシの選挙区ですから、それだけは御勘弁を!!

 

 ( ´∀`) : 選挙なんか食べた事無いアルヨ。

 

  

 

  : では東北をさしあげますからそれで御勘弁を!!

 

 ( ´∀`) : 東北って元々中国の物アルヨ。 それから中国地方も当然中国の物アルヨ。 名前が中国と同じアルカラネ。

 

   

 

  : そんな無茶苦茶な!! それに北海道を差し上げたら、ワタシが次ぎの選挙で落選してしまいます。

 

  ( ´∀`) : だから選挙なんか食べた事ないアルヨ。

 

  

 

  : では友愛を!!!

 

 ( ´∀`) : だったら友愛の印に、北海道もよこすアルヨ。

 

  

 

  : 幾らなんでも許せない!! 話し合うぞ!! コラッ!!

 

  

 

 ( ´∀`) : 話は後でゆっくり聞いてやるアルヨ。

 

  END 

 

 この寸劇はご隠居さん原作のエントリー「血戦!ミケVSネズミ>何度目だろう 」に、不詳よもぎねこが脚本を書いて完成しました。

 原作者でありカメラマンでもあるご隠居さん、出演者ミケちゃん並びにネズミ君に心からの感謝と敬意を表します。

 特にネズミ君の命がけの演技は、涙なくしては見られないものでした。 ネズミ君のご冥福をお祈りします。

 そして願わくば、日本人が愚かな選択をして、ネズミ君の運命をたどりませんように。

  1. 大言壮語
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2009-06-28 21:52

夕涼み

 この3日毎日30度近い高温です。 先週の肌寒さがウソのようです。 あまりの気温の激変に体がオカシクなりそうです。 

 夕涼みを兼ねて近所をブラブラしているとまたモモちゃんに会いました。

 

 

 モモちゃん、こんばんは。 

 

  

 

 こんばんは。 同居人さん。 今日はお暑う御座いましたわね。 今夕涼みをしておりましたの。 でもうこんなに急に気温が変わると、年寄りには堪えますわ。 同居人さんはいかがですか?

 

 ええ、なんだかジェットコースターみたいな気温ですものね。 暑くなったり、寒くなったり、やっぱり気候変動かしら?

 

  

 

 さあ、それは存じませんわ。 でもこうして気候が不安定だと経済にもイロイロ悪い影響もあるでしょうね。 それでなくとも景気もまだ回復しきっていないのに、気味の悪い事ですわね。

 

 そうなのよね。 不景気の上に異常気象なんかだと、ホントに悪い事が起きるような気がするわ。 私先月またクマザサの花を見たのよね。 あれって、凶兆なんですって、戦争や飢餓が起きるって言うのよ。

 

  

 

 まあ、気味が悪い。 でもまたって、以前にも御覧になったのですか?

 

 そうなのよ。 去年の6月にも見たのよ。 ネットで調べたら凶兆って書いてあったけど、その時は何とも思わなかったの。 でも9月にリーマンショックが起きた時は、その事を思い出してホントに気持ちが悪かったわ。

 

  

 

 まあ、予兆なんてそんなものでしょうね。 何事も無ければ見た事さへ忘れてしまうのでしょうけど、でも何かあると後で「ああ、あれは・・・・」って思うのですよ。

 

 そうかしら? モモちゃんは超能力とか超現象とかは信じないほうなの?

 

  

 

 だってそんな証明不能のものを信じても仕方がないでしょう? 

 

 猫って皆リアリストなの?

 

  

 

 猫がリアリストって言うより、人間が妄想し過ぎるんですよ。 普通に現実の世界を見ていれば、ヘンな妄想が湧いてくるはずも無いのに、完全に妄想だけで生きている方も多いでしょう?

 

 そうね。 なんでだと思う?

 

  

 

 ン~ン・・・・・難しゅう御座いますわね。 唯人間は自分の能力を過信しているのではないかと思いますわ。 だから自分に能力が無くて社会で成功できないのを、社会のせいにしたりして、それが妄想の根源になっているのではないかと思います。

 

 そうね。 私だって若い頃は自分が上手く行かないと「こんなはずじゃない!!」ってばっかり思ってしまったのよね。 ホントはそれだけの能力だったのに。

 

  

 

 まあ、同居人さんも図々しく夢や希望お持ちになったんですわね。 若いって良い事ねえ。 

 

 なんか引っかかる言い方ね。

 

  

 

 あらどうぞお気になさらないで。 ワタシクシはそろそろ帰ります。 夕涼みも余り遅くなると、母が心配いたしますもので。 ご機嫌よう。

 

 さようなら。

 

  

 

 まあ、あの方でも若いときがおありだったのね。 確かに生まれた時からオールドミスって人間はいないから当然だけど、あの方みてるとその当然の事が、当然と思えなくなるから不思議だわ。

 

  

 

 あれでもよも様が付いているから何とかなっているのね。 本当に可愛そうによも様もご苦労の多い事だわ。

 でも仕方がないわ、猫は皆自分の重荷を負うて生きているのよ。

 

 

 日が傾いてようやく少し涼しくなってきました。 モモちゃんはブツブツ言いながら、家路を急ぎます。 私も家に帰ります。

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2009-06-28 11:02

海辺の散歩

 我が家から自転車で2時間弱走ると海へ出ます。 石狩湾です。

 

  

 

 西の方をみると小樽の祝津岬が見えます。 この岬の灯台は映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になりました。 ワタシはこの映画を子供の頃に見た記憶があります。 小学校に上がる前だったと思います。 その頃は大阪に住んでいました。

 ストーリーは全く記憶に無いのですが、吹雪の夜に馬橇が走る場面と、主題歌だけを覚えています。 この馬橇の場面が祝津灯台なのです。

 

  

 

 それから父の転勤で名古屋に移りました。 1960年代半ばです。 父は石炭会社に勤めていました。 その頃から日本の石炭産業は没落し始めました。 日本のエネルギー源が石炭から石油へと転換したのです。

 会社は資源が枯渇して採算の悪化した九州の炭鉱を閉山して、従業員を北海道の炭鉱へ移しました。

 ある夜父は大きなダンボール箱を抱えて帰宅しました。 九州から北海道へ向かう従業員とその家族を乗せた列車が明け方名古屋駅へ停車するので、名古屋支店の人達が菓子や果物を差し入れると言うのです。

 

  

 

 当時九州から北海道まで、汽車で数日かかりました。 その時のイメージが子供心に北海道を遥かな国遠い国として印象付けました。

 しかしその2年後、父もまた北海道へ転勤になりました。 この時生まれて始めて飛行機に乗りました。 でも当時名古屋ー札幌直通便は無かったのか、東京で一泊したのを覚えています。

 それにしてもその直前まで自分が北海道に行くとか、飛行機に乗るとか言う事が本当にあるとは考えた事も無かったのです。

 

  

 

 だからたまたま小樽へ行き、この祝津の灯台を見た時には、何か現実と夢想の境界が切れたような不思議な感覚がしました。

 見た事が無いはずの物なのに、記憶にあるのです。

 しかしなぜこの映画の中で祝津の灯台だけを覚えていたのかわかりません。

 

  

 

 今から15~16年前、テレビでこの映画が放映されました。 海上保安庁の職員が灯台守として、離島や僻地を巡りながら、灯台を守り子供を育てて行くと言う物語です。 

 日本中の幾つもの灯台が出てきました。

 

  

 

 子供のワタシのアタマの中に残った祝津の灯台は、一種の予知夢だったような気がします。

 海辺の散歩では時間と空間が、現実の境界を超えて、限りなく拡がって行きます。

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2009-06-27 21:26

窓辺の対話 オシマイ

 窓辺のよもちゃんと、雪囲い板の上のチビちゃんの対話は続きます。

 

 

  

 

 あれだよなあ。 結局いくら可愛がってくれても人間は結局人間なんだよなあ。 ジブンが家族の為にどんなに気を使って努力しても、皆猫は何の苦労も無く、昼寝ばかりしているとしか思ってくれないんだ。 でも猫は人間に苦労を見せないように苦労をしてるのに。 それが猫の責務なのに。

 

  

 

 猫の苦労を理解できるのは猫だけなんだ。 この間エライ人のブログ( 政局劇・鳩山家の裏庭)に書いてあったぞ。

 

一生懸命仕事をする人の「粗捜し」は簡単だが、全く仕事をしない人は、その「仕事をしてない」事にさえ目を瞑って貰えば、何も非難される所は出て来ない

 

 猫だって同じじゃなか? 一生懸命仕事をしていれば、問題だって起きるんだ。 でも誰もがその事を理解してくれるとは限らないんだ。

 

  

 

 オイ、ちゃんと聞いてるか? 

 

  

 

 聞いてるわよ。 それより何やってるの? 一人で板の上でごそごそ動いて? 眠いんじゃなかったの?

 

  

 

 だからここで少し寝ようと思ったんだけど、この板がでこぼこで寝難いんだ。 なんとか具合良く寝る方法はないのか?

 

  

 

 ダメだこの段差。 ウチなんかお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの為にぜ~んぶバリアーフリーだって言うのに、ここは猫の寝床までバリアーじゃないか?

 

  

 

 それにしても草ボウボウでだらしの無い庭だなあ。 いくら薔薇が咲いてもこれじゃ人が住んでるとも思えないぞ。 オマイ、アイツに何とかするように言えよ。 こんなのウチのお祖父ちゃんが見たら怒り狂うぞ。

 

  

 

 あ~~あ眠い。 だのに、段差で寝れないなんて・・・・・。

 

  

 

 やっぱり家で寝るわ。 一眠りしたらまた来るからな。 待ってろよ。

 

  

 

 じゃあな~~♪

 

  

 

 なんか散々好きな事言って帰ったわ。 ワタシも寝るわ。

 

 

 こうして対話は猫の苦悩について有意義な議論の末に終わりました。 でもまた暫くすれば再開されるでしょう。

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2009-06-27 19:45

薔薇が咲いた

 札幌は薔薇の季節になりました。 公園でもお庭でも薔薇が満開です。

 

  

 

 我が家の玄関前の庭でも薔薇が満開です。 この赤い薔薇はこの家に越して来たときに、小さな鉢植えを買ったのですが、今では3メートルを超えています。 まだ3分咲きです。

 

  

 

 この白い薔薇は植えて6年ぐらいです。 最初の数年、なぜか花が付かず、枝ばかり伸びました。 でも一昨年ぐらいからちゃんと咲くようになりました。 今年は素晴らしく沢山の花を付けました。

 

  

 

 そしてこのピンクの薔薇は、お隣の薔薇を剪定した枝を挿したら、上手く育って今年は見事に咲きました。

 

  

 

 居間の窓を開けると、薔薇の香りが部屋に流れ込みます。 満足に手入れもしないのにこんなに綺麗に咲くなんて、本当に感心な花です。

 

  

 

 ただ哀しいのは、今年は隣の空き地が新築工事で、薔薇の株を覆うように工事の養生シートがそそり立っています。 お陰で日当たりが悪くなりました。 

 

  

 

 ごめんよ!!

 ワタシに甲斐性が無いばかりにお前達を日陰者にしてしまって!!

 でも薔薇達は健気にも、養生シートとオンボロ借家の間で薔薇は咲き誇り、玄関の脇が夢の花園になりました。

 後、裏庭にもまだこれから咲くもんね♪

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2009-06-27 11:14

戦争を騙り次ぐ人達へ

 それは地獄のはじまりだった

 

【マニラ/フィリピン 15日 AFP】1943年、当時14歳だったVirginia Villarmaさん(78)は若さと純潔を奪われた。その時の出来事を思い出すたびに、深いしわが刻まれた顔が涙で泣き濡れるという。

 Villarmaさんは食べ物を手に入れるためマニラ郊外の通りを歩いていた時、突然、日本兵の集団に襲われた。動物のように軍用車の後座席に投げ入れられると、港にある兵舎の一室へ連れて行かれ、そこで服をはぎ取られ3、4人の兵士に繰り返しレイプされたという。Villarmaさんが悲鳴を上げ相手を殴って抵抗すると、失神するまで殴られたり蹴られたりした。

「静まりかえった部屋の中で意識が戻ったとき、体中に激しい痛身を感じました。その痛みはその後も消えず、今も残っています。その日から3か月間、朝から夜まで毎日虐待され続けました。あれは私の一生で一番長い3か月でした」

 VillarmaさんはAFPの取材に応じて、ピンクのハンカチを指に巻きながら静かな声で語った。

「それが地獄の始まりでした。当時何が起きたのか、そしてなぜ私たちが日本政府に過去の過ちについての正式な謝罪を求めているのかを、大勢の人に知ってもらいたいんです」

 取材中に時折、言葉に詰まると金縁の眼鏡をはずし、目にあふれる涙をぬぐった。

 3か月後、連合軍の爆撃のおかげで、Villarmaさんはやっとのことで兵舎から逃げ出すことができた。だが、彼女の人生はその出来事を境に一変した。
 

 http://www.afpbb.com/article/1417133

 

  

 

 大分前の記事ですが、この記事を見た時はホントに呆れました。 だってこの記事で軍用車って始めはジープになっていたのですから。 しかし哀しいかな我が大日本帝国陸軍はジープなんてお洒落なものは持っていませんでした。 

 それに米軍の爆撃が始まった時期もこの人の話と合わないのです。

 だから抗議のAFPに抗議のメールを入れました。 他にも沢山抗議した方がいたのでしょうね。 

 するとAFPはジープを軍用車に書き変えたのです。 でも英語版はジープのままです。 捏造する気満々なのです。

 

  

 

 ちなみに軍用車もほんの僅かしかありませんでした。 そして運転ができる人も殆どいませんでした。

 

 それじゃ日本軍はどうやって移動や輸送をしたの?

 

 勿論徒歩とお馬さんを使ったのです。 帝国陸軍の見解では自動車はガソリンがいるし、道路の無いところは走れないが、お馬さんなら大丈夫と言うのです。 勿論お馬さんは一馬力しかなく、輸送力も速度も自動車と比較にもならないのですが、そんな事への想像が付かなかったのです。

 結局当時の日本の社会がそれだけ欧米に遅れていたのです。 ポーランド軍とルーマニア軍も同じくお馬さんで第二次世界大戦を闘いました。

 

  

 

 おかげで我が父YN二等兵も昭和16年に応召してから終戦までの大半を、ハノイ郊外ハイフォンで馬の世話に明け暮れました。 我が父YN二等兵の兵科は砲兵だったのですが、山砲と言われる小型の歩兵砲も馬で運んだので、二等兵の仕事は馬の世話だったのです。

 

 父によればお馬さんは犬や猫よりも利口で、とても可愛いのだそうです。 自分の世話をしてくれる兵隊にはなついて側に行くと喜ぶのだそうです。 

 その上父の軍規違反の証拠隠滅までしてくれました。

 

 大日本帝国陸軍の兵隊は買い食い禁止でした。 でも南国ですから、バナナやマンゴー、パパイヤなどの果物を兵舎まで売りに来ます。 大の甘党の父は再々軍規違反をして、バナナを買っては食べました。 皮が見つかると大変なのですが、その皮を全部お馬さんが食べてくれたのです。

 

  

 

 でもある日、例によって仲間二人で大量のバナナを食べて、お腹がパンパンになったところに、上官殿が親切にも更に大量のバナナを差入れてくれたのです。 ここで断れば、さっきの軍規違反がばれてしまいます。

 上官殿は「旨いぞ、しっかり食え」と目を細めて見ておられます。

 父達は必死でそのバナナを食べました。 この時は死ぬまでバナナを食べたくないと思ったそうです。

 でもお馬さんがこの皮も気持ちよく食べてくれたので、遂に父の軍規違反はバレずに済みました。

 

 こんな事ばかりしていたので、父は終戦まで二等兵のままでした。 当時としてはインテリに属する旧制商業卒であるのに・・・・・。 

 でも文句を言う気は無いのです。 仕官候補生に志願する意志はなかったし、上官の受けも悪いのを承知でしたから。

 

  

 

 大日本帝国の軍隊では、応召兵は学歴にも出自にも関係なく全部二等兵です。 大岡昇平や会田雄次のような大学院卒の超インテリも、有馬頼義のような母は皇族、父は伯爵と言う超セレブでも、一平卒として応召し戦いました。

 夏目漱石の次男  夏目伸六もやはり一兵卒として日華事変に応召しましたが、この人は輸送隊に回されたので、もう馬の世話だけを本業にして過ごしました。 そしてその事をエッセイに書いています。

 

 そして普通はせいぜい上等兵になるぐらいで終わりました。

 旧制中学或いは商業、工業を出ていれば、仕官候補生に志願する事が出来ましたが、しない人も多かったのです。

 

 勿論、朝鮮人の志願兵も、台湾人の志願兵も全く平等です。

 これは世界でも稀な事です。 

 

  

 

 昨日、damedakoraさんが三鷹市でまた慰安婦捏造展をやると言う情報を教えてくださいました。(三鷹市・売春婦決議案に続き売春婦展

 

 それでこんな古い記事を思い出したのです。 そして父の話を思い出しました。

 

 このAFPの記事のインチキを見ても、戦争を語り継ごうなどと言う人達の戦争への認識のお粗末さがわかります。

 

 彼らは戦争を騙り次ぐのです。 

 

 でも正しい認識と知識が無ければ、本当の意味での平和など守れません。 戦争は語り継がなければなりません。 正確に冷静に語り継がなければなりません。

  1. 個人的体験から
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