一昨日は朝から雨でした。 それまでの明るく暖かい日がウソのようでした。 よもちゃんは日中何度も外へ出ようとして玄関まで行ったのですが、ドアを開けると雨が降っています。 それで外へ出るのを諦めます。
でもまた暫くすると玄関へ行きます。 でも雨が降っています。

私が用事で玄関の方へ行くとあわてて付いてきます。 私と一緒に出たら、雨に濡れないとおもうのでしょうか?
結局日中いっぱいそうやって過ごしました。

夜になって雨はますます激しくなりました。 気温の下がりストーブを消せません。 私がネットをしていると、よもちゃんはキーボードの前に座って、一緒にネットをしたり、寝転んだりしでいました。

私はカキコがしにくくて困るのですが、よもちゃんはこの場所が大好きなのです。
でも11時過ぎて私は寝ようとすると、よもちゃんは急に外へ出たいと言いだしました。 そして玄関を開けると直ぐに出てしまいました。

私は直ぐに戻るだろうと思って、ベッドに入りました。 寝室の二重窓の外側を少し開けておきました。 こうしておくとよもちゃんが窓枠に飛び乗るので、帰って来た事が寝ていても直ぐにわかるのです。
でも私はなかなか寝付けず、よもちゃんも帰ってきませんでした。
雨はザンザン降っています。 雨の音が家の中に響きました。

1時過ぎ私はとうとう起き出して、よもちゃんを捜しに出ました。 玄関を出て向かいの空き地を懐中電灯で照らすと、直ぐによもちゃんが見つかりました。
よもちゃんは、空き地の向こうの家の側に置かれたコンクリートの四角い管の中にいました。 そこなら雨に当たりません。 私はよもちゃんを連れて家に入りました。

それから暫くよもちゃんは私の枕元で寝ていました。 私も眠りました。 浅い鬱陶しい眠りでした。
でもまだ夜明け前の3時過ぎに、よもちゃんは起き出して、外へ出たがりました。 私は仕方なく外へ出しました。 雨はまだ降り続いていました。
私はまた少し眠りました。 暫くするとよもちゃんが帰ってきました。 でもよもちゃんは少しご飯を食べて、また外へ出たのです。 雨は止みません。

次によもちゃんが帰って来たのは、すっかり夜が明けた6時過ぎでした。 それからお布団に潜り込んでぐっすり眠りました。 私が起きても眠ったままでした。
結局よもちゃんは雨の中、殆ど夜中外にいたのです。 何をしていたのでしょうか?
実は以前にも同じような事がありました。 それは数年前の秋です。 やはり酷い雨の夜でした。
よもちゃんは夜中に何度も外へ出たのです。 その時、よもちゃんはなんと、今は取り壊されたお向かいの家の灯油タンクの下にいたのです。
私が見つけて家の中へ入れても、またすぐ外へ出て、灯油タンクの下へ潜り込むのです。 そうやって夜明けまで何度も、家と灯油タンクの下を往復しました。
寒い雨の夜に、なんでワザワザそんな所に行きたがるのか私には解りません。
でも一昨日の夜もきっと家を出て、あのコンクリートの管の中にいたのではないかと思います。
翌日、よもちゃんは一日中寝ていました。 それからとても甘えました。
でも雨の夜に、外のコンクリートの管の中で雨宿りをし続けた心の内を教えてはくれませんでした。